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[番外地8] 林千勝さんが決して語らない フランクリン・ルーズベルト vs. ハーバート・フーバー 1932年 アメリカ大統領選挙の真相 中川隆
3. 中川隆[-10554] koaQ7Jey 2020年10月28日 07:50:35 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[1]
林千勝さんが決して語らない フランクリン・ルーズベルト vs. ハーバート・フーバー 1932年 アメリカ大統領選挙の真相
1932年にはアメリカでも大きな出来事が引き起こされている。巨大企業の活動を制限し、労働者の権利を認めるという政策を掲げるニューディール派のフランクリン・ルーズベルトがウォール街を後ろ盾とする現職のハーバート・フーバーを選挙で破ったのだ。
フーバーはスタンフォード大学を卒業した後、鉱山技師としてアリゾナにあるロスチャイルドの鉱山で働いていた。利益のためなら安全を軽視するタイプだったことから経営者に好かれ、ウォール街と結びついたという。

当時、アメリカの大統領就任式は3月に行われていた。その前、2月15日にルーズベルトはフロリダ州マイアミで開かれた集会で狙撃事件に巻き込まれている。ジュゼッペ・ザンガラなる人物が32口径のリボルバーから5発の弾丸を発射、ルーズベルトの隣にいたシカゴのアントン・セルマック市長に弾丸が命中して市長は死亡した。

群衆の中、しかも不安定な足場から撃ったので手元が狂い、次期大統領を外した可能性があり、本来なら事件の背景を徹底的に調査する必要があるのだが、真相は明らかにされなかった。ザンガラは3月20日に処刑されてしまったのである。

そして1934年、名誉勲章を2度授与された伝説的な軍人、海兵隊のスメドレー・バトラー退役少将がアメリカ下院の「非米活動特別委員会」でウォール街の大物たちによるクーデター計画を明らかにしている。少将の知り合いでクーデター派を取材したジャーナリストのポール・フレンチは、クーデター派が「コミュニズムから国家を守るため、ファシスト政府が必要だ」と語っていたと議会で証言している。

バトラーに接触してきた人物はドイツのナチスやイタリアのファシスト党、中でもフランスの「クロワ・ド・フ(火の十字軍)」の戦術を参考にしていた。彼らのシナリオによると、新聞を利用して大統領を健康問題で攻撃し、フランスの「クロワ・ド・フ(火の十字軍)」のような50万名規模の組織を編成して大統領をすげ替えることにしていたという。クーデター計画と並行する形で、ニューディール政策に反対する民主党の議員は「アメリカ自由連盟」を設立している。活動資金の出所はデュポンや「右翼実業家」だった。

それに対し、50万人の兵士を利用してファシズム体制の樹立を目指すつもりなら自分は50万人以上を動かして対抗するとバトラーは応じた。内戦を覚悟するように警告したわけだ。そうしたこともあり、クーデターは実行されていない。クーデターを計画したとされた人々は誤解だと弁明、非米活動特別委員会はそれ以上の調査は行われず、メディアもこの事件を追及していない。捜査当局も動かなかった。
___________

アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領とイギリスのウィンストン・チャーチル首相の関係が良くなかったことが知られている。ルーズベルトが初めて大統領に就任した1933年にJPモルガンをはじめとするアメリカの金融資本がファシズム体制の樹立を目論んでクーデターを計画したことはスメドリー・バトラー海兵隊少将が証言している。

 そのJPモルガンの創始者はジョン・ピアポント・モルガン。その父親であるジュニアス・モルガンはイギリスでジョージ・ピーボディーと銀行を経営していた。その銀行が苦境に陥ったとき、助けたのがネイサン・ロスチャイルド。ロスチャイルド家はウィンストン・チャーチル、そして父親のランドルフ・チャーチルはロスチャイルド家をスポンサーにしていた。またルーズベルトは反ファシスト、チャーチルは反コミュニストだ。

欧米金融資本は巨大資本が世界を支配する世の中を作り上げようとしている。巨大資本が支配する世界は当然、統制経済になる。ベニト・ムッソリーニは1933年11月に「資本主義と企業国家」という文章の中で、このシステムを「企業主義」と呼び、資本主義や社会主義を上回るものだと主張した。これが彼の考えたファシズムであり、全体主義だとも表現されている。そのベースになる考え方はイタリアの経済学者ビルフレド・パレートから学んだのだという。

 後に西側では全体主義をファシズムとコミュニズムを一括りにするタグとして使うようになるが、これは巨大資本の情報操作。本来は企業主義(企業支配)と結びつけるべきものだった。巨大資本が定義した意味で全体主義というタグを使うのは、情報操作に踊らされていることを意味する。

 1933年11月といえば、アメリカの巨大資本が反フランクリン・ルーズベルトのクーデターを計画していたころ。その5年後の4月29日にルーズベルトはファシズムについて次のように定義している。

「もし、私的権力が自分たちの民主的国家より強くなるまで強大化することを人びとが許すなら、民主主義の権利は危うくなる。本質的に、個人、あるいは私的権力をコントロールするグループ、あるいはそれに類する何らかの存在による政府の所有こそがファシズムだ。」

スターリングラードでドイツ軍が降伏した段階で第2次世界大戦の帰趨は決したのだが、戦争はしばらく続く。その間にアレン・ダレスやライマン・レムニッツァーはナチスの幹部と善後策を大統領に無断で協議しはじめる。サンライズ作戦だ。

第2次世界大戦の終盤、CIAの前身であるOSSはドイツの科学者やエンジニア1500名以上を雇い、アメリカへ連れてきた。ペーパークリップ作戦だ。当時、OSSや軍の反ソ連勢力はフランクリン・ルーズベルト大統領を無視する形でナチスの元高官らを逃がすラットラインを作り、その元高官たちを保護、雇用している。ブラッドストーン作戦だ。

 アメリカの金融資本は大戦の前からファシズムに傾倒、国務省は親ファシスト派の巣窟だった。第2次世界大戦の終盤、フランクリン・ルーズベルト大統領は各国の首脳と会談しているが、そうした会談に同行させたのは基本的に軍人。外交官を信用していなかった。

 そして1945年4月にフランクリン・ルーズベルト米大統領が急死、5月にドイツは降伏。その直後にチャーチルはソ連に対する奇襲攻撃を目論み、作成されたのがアンシンカブル作戦。7月1日にアメリカ軍64師団、イギリス連邦軍35師団、ポーランド軍4師団、そしてドイツ軍10師団で「第3次世界大戦」を始めるというものだったが、参謀本部がこの計画を拒否したので実行されていない。

 その声明発表から15日後、レスニー・グルーブス少将に対してローリス・ノースタッド少将はソ連の中枢15都市と主要25都市への核攻撃に関する文書を提出した。

 チャーチルは1945年7月26日に辞任するが、46年3月にアメリカのフルトンで「鉄のカーテン演説」を行って「冷戦」の開幕を宣言、その翌年には​アメリカのスタイルズ・ブリッジス上院議員に対し、ソ連を核攻撃するようハリー・トルーマン大統領を説得してほしいと求めている​。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/554.html#c3

[近代史5] バイデン スキャンダルを必死で隠すマスコミ 中川隆
5. 中川隆[-10553] koaQ7Jey 2020年10月28日 08:31:34 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[2]
10-28 画像の提供者多数もバラすカオスっぷりがイイ
2020/10/28






http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/335.html#c5
[近代史3] 飯島愛が殺された理由 _ ジャニーズ・プチエンジェル事件との関係 中川隆
33. 中川隆[-10552] koaQ7Jey 2020年10月28日 08:39:20 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[3]
ハンター・バイデンも中国のロリータ ハニートラップに引っ掛かった


10-28 画像の提供者多数もバラすカオスっぷりがイイ
2020/10/28




▲△▽▼


2020年10月27日
破廉恥なハンター・バイデン / 金銭で政治を支配する異邦人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html

民衆党の宣伝機関と化した主要メディア

Jos & Hunter Biden 21Hunter Biden 006

(左 : ジョセフ・バイデンと息子のハンター / 右 : 恍惚感に浸るハンター・バイデン)

  アメリカでは11月の大統領選挙に向けて、反トランプ・キャンペーンが各メディアで熱を帯びている。とりわけ、前回の大統領選挙で苦渋を嘗めたCNNやABC、ワシントン・ポスト紙、ハッフィントン・ポスト紙などは、悪夢としか思えない現実を目にしたから切歯扼腕だ。怒りに燃えるジャーナリストは雪辱を果たすため、「今度こそ、あの忌々しい暴君を蹴散らしてやる!!」と心に決めている。それゆえ、彼らは意図的な世論調査を行い、「バイデン優勢 ! トランプ危うし!」といった報道を繰り返す。しかし、こうした「人民の声」は「怨嗟の声」でしかなく、「とにかく、トランプが憎い !」といった人々の意見ばかり。そもそも、アンケート調査自体が怪しく、調査対象は圧倒的に民衆党支持者だ。日本人から見れば、「トランプの支持者って、最初から除外されているんじゃないか?」と思えるくらい。中には、「最初から結論ありき」の世論調査もあるらしく、「目標とする支持率格差」を念頭にアンケートが行われているそうだ。普通の日本人なら「これって、輿論操作じゃないのか?」と驚いてしまうが、アメリカの左翼は非倫理的だから構わない。カルタゴを憎んだマーカス・カトーの如く、「トランプを滅ぼせ !」が彼らの雄叫びだ。アメリカの左翼は執念深く、目的の為なら手段を選ばない。というのも、「バレなきや不正でない」からだ。

  アメリカの大統領選挙には「10月の衝撃(October Surprise)」というのがあって、民衆・共和両陣営とも選挙前になると「あっ、と驚くような新ネタ」を披露して相手を潰そうとする。最初、トランプ大統領が武漢ウイルスに感染して入院となったから、「これがオクトーバー・サプラズかなぁ?」と思ったけど、本当の衝撃はハンター・バイデンのスキャンダルであった。前々から、巨額な報酬を伴った「ウクライナ疑惑」が話題になっていたが、今月は彼の醜聞と恥部が明らかとなったから、炎上というよりも大地震。マグニチュード7の大揺れだ。3尺玉花火どころの騒ぎじゃないぞ。メガトン級の大爆発。何しろ、ハンター・バイデンは支那との繋がりが囁かれてる上に、小児性愛の疑惑まで取り上げられているのだ。彼が所有するラップトップ・パソコンには、麻薬を使用してラリっている姿や、未成年の少女をいたぶる映像が残されていた。彼のパソコンを預かった店主が、ハードデテスクに記録されていた内容にビックリして警察に通報。それをFBIが押収したから、父親(オヤジ)のジョーは大ピンチ。痴呆症が進むバイデンも、本当に惚(ぼ)けた振りをしたくなる。

Bob Packwood 2Ronald Wyden 5(左 : ボブ・パックウッド / 右 : ロン・ワイデン)
  アメリカの政界でもセックス・スキャンダルは珍しくなく、共和党の上院議員(オレゴン州)だったボブ・パックウッド(Robert Packwood)やニューヨーク州知事を務めたエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)を思い出せば分かる。令和の高校生や大学生だと知らない人も多いだろうが、1990年代初頭、パックウッド上院議員は、十数名の女性に性的嫌がらせや、性交渉を迫ったことで権力を失った。選挙前にセクハラ事件が囁かれたけど、彼は容疑を否認し無事に再選された。ところが、女性スタッフなどに対する「不祥事」が段々と明らかになってきたので、1995年に上院追放という形で辞任となったわけ。後釜には民衆党のロン・ワイデン(Ronald Wyden / ドイツでの本名 Weidenreich)が就いた。この「ワイデン」なる議員は、ナチ・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ移民の息子人で、AIPAC(米国とイスラエルの親善を図る有力団体)の支持を受けている。彼はイスラエルに対するボイコット運動を処罰する法律、「Israel Anti-Boycott Act」の共同提出者で、パレスチナ人を殺しまくるユダヤ人が大好き。ついでに言うと、ワイデンは不法移民にも寛大で、南米人犯罪者が潜伏する「聖域都市(sancturay city)」に税金を投入することに賛成だった。

Eliot Spitzer 2Ashley Dupre 1Ashley Dupre 5


( 左 : エリオット・スピッツァー / 中央 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー / 右 : 水着姿のアシュリー)

  高級娼婦とのセックスを楽しんだスピッツァー知事の件は、遠く離れた日本でも有名で、保守派知識人の多くは呆れてしまった。何しろ、このユダヤ人知事はマフィア退治で名を馳せた元州検事。自分で売春組織を糾弾しておきながら、裏で売春婦を買っていたいたんだから、民衆党の重鎮だって頭を抱えてしまうだろう。FBIは偶然手に入れた証拠と言っているが、たぶんスピッツァーを狙った盗聴で尻尾を摑んだんじゃないか。それよりも、当時注目されたのは、お相手のコールガールの方で、スピッツァーが「とても良かった」と感想を述べていた女性である。彼女の名前は「アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー(Ashley Alexandra Dupré」というが、これは源氏名で、別名「クリスティン」と呼ばれた娼婦の本名は、アシュレー・ヨーマンズ(Ashley Rae Maika Youmans)というらしい。彼女の写真を見れば、「高値のコール・ガールって、こういったレベルなんだ・・・、なるほど、この肉体ならねぇ〜」と納得できる。

Joshua Wilson & Hunter Biden(左 : ジョシュア・ウィルソン / 右 : ハンター・バイデン )
  一方、ハンター・バイデンの方はもっと醜悪で、若い娘を餌食にする変態だ。主要メディアはあまり強調しないが、未成年の少女を扱ったポルノ映像の所有や、未成年との性交は違法で、これを察知した者は警察に届けねばならない。つまり、大統領選挙とは関係なく、警察は「幼児性愛(pedophilia)」とか「幼児虐待(child abuse)」の廉でハンターを捕まえなければならないのだ。米国では「ニュー・ヨーク・ポスト」紙が先陣を切ってバイデン親子を追求し、元ニューヨーク市長のルディー・ジュリアーニ氏と連携してハンターのスキャンダルを暴いている。特に注目すべきは、ハンターの事件でFBI捜査官のジョシュア・ウィルソン(Joshua Wilson)が動いていることだ。デラウェア州の裁判所は召喚状を出したが、その書類にはウィルソンの署名があった。(Jessica MacBride, "Joshua Wilson FBI subpoena? Hunter Biden pornography link unconfirmed", heavy, October 19, 2020.) このウィルソン氏はニュージャージー州で5年間ほど勤務したことがあり、その専門は幼児ポルノに嵌まった連中を摘発することだ。ということは、デラウェア州の捜査機関は、ハンター・バイデンを幼児ポルノ容疑で捕まえるつもりなんだろう。

Rudolph Giuliani 02Hunter Biden 004Hunter Biden 002Hunter Biden 001


(左 : ルディー・ジュリアーニ / 右 : の写真3枚 : パソコンに入っていたハンター・バイデンの写真 )

  さらに刮目すべきは、主要マスコミがこの事件の信憑性を疑い、トランプ側の陰謀なんじゃないかと宣伝していることだ。これは常識外れな掩護である。もし、ドナルド・ジュニアが幼児ポルノ写真を持っていたことで容疑者になれば、あらゆるテレビ番組が彼を取り上げ、「逮捕して投獄せよ !」の大合唱となるだろう。たぶん、「トゥナイト・ショー」といったトーク番組や、「サタデー・ナイト・ライヴ(SNL)」といったコメディー番組までもが、トランプ家のスキャンダルをネタにして騒ぎ立てるに違いない。反トランプの急先鋒たるアレック・ボールドウィン(有名俳優)なんかは、喜んでSNLに出演し、お得意のモノマネでトランプ親子を罵倒するだろう。CNNやABCの報道番組も同様で、たとえ証拠の出所が怪しくても、トランプ憎しジャーナリストが一斉攻撃に加わり、「大統領の権力で事件を揉み消してはならない !!」と糾弾するはずだ。これだから、主要メディアのバイデン擁護はおかしい。あまりにもバイデン寄りで、民衆党への応援に偏っている。

John Paul MacIsaac 01(左 / ジョン・ポール・マクアイザック)
  それにしても、今回の大統領選挙は殊のほか酷い。前回の選挙よりも更に反トランプ色が濃くなっている。本来なら、PBSやワシントン・ポスト紙がハンター・バイデンの不正を大々的に取り上げ、ジョセフ・バイデンへの批判に繋げるはずなのに、トランプ側の策略のように考え、何処吹く風で知らんぷり。Googleの検索でも、最初に掲載されるのはバイデン・スキャンダルを怪しむ記事ばかり。一方、「ニュー・ヨーク・ポスト」紙は、パソコン店の経営者であるジョン・ポール・マクアイザック(John Paul MacIsaac)氏が提供した資料、つまりバイデンのパソコンに保存されていた破廉恥写真の何枚かを取り出し、「皆さぁぁ〜ん、これが問題の写真なんですよぉぉ〜」と公開している。

  こうした“おぞましい”映像を閲覧したルディー・ジュリアーニ氏は、北京政府の策略を見抜き、「ハンターは支那人に嵌められたんだ」と話していた。つまり、北京政府の諜報員はハンターの“趣味”を調べ上げ、“好み”の少女を提供したのかも知れない。(支那人の工作員は、日本の政治家や官僚の趣味も調べ上げ、好みの女性を提供していた。奇妙なほど支那に加担する議員を調べれば、きっと「面白いネタ」が出てくるぞ。) 筆者はあるGTVのサイトでハンターの写真を何枚か見たけど、どれもゾっとするような姿で、吐き気がするほどの代物だ。普通の日本人が見れば、即座に目を逸らしたくなるだろう。いくら真実を告げる当ブログでも、彼の写真を掲載することはできない。もし、日本人の若い女性が、毛むくじゃらの股間とグニャッとした男根を見たら卒倒するぞ。おそらく、ハンター・バイデンは根っからの変態なのかも・・・・。なぜなら、ハンター・バイデンは自分の裸や下腹部、ペニスを撮っていたのだ。

  さらに、ハンターのスキャンダルを追求するGTVは、彼のセックス・ビデオ映像を公開した。ベッドに寝そべるハンターは、お相手の女性に頼んだのか、彼女の足でペニスを揉んでもらうことにした。赤いマニュキュアを塗った足の爪が印象的で、彼女は10分以上もハンターのペニスをモミモミしていたのだ。見ていて嘔吐(へど)が出そうになるが、セックスの合間にタバコを吸ったり、携帯電話をいじったりする姿を見ると、父親のジョーが気の毒になる。おそらく、ジョー・バイデンは観ていないと思うけど、仮に自分が観ても、絶対にジル夫人には見せないだろう。いくらなんでも、家族には知らせたくない映像であるからだ。

Joe Biden 213(左 / 昔から情熱的に子供を愛するジョセフ・バイデン。もっとも、肌を触られた子供は厭がっていた。 )
  こうした猥褻映像はともかく、支那人が連れてきた娘や謎の黒人女に興奮したハンターは、有頂天になって献上品を「堪能」をしたのだろう。しかし、彼は盗撮されていることに気づかなかった。たぶん、支那人の工作員は、この証拠映像をネタにハンターを脅迫したんじゃないか。トランプ大統領の反支那政策に困った習近平は、裏から民衆党を支援し、大量の資金を流しているはずだから、ハンターを恐喝していても不思議じゃない。第一、支那人にとったら心理戦は十八番。相手の弱みに漬け込み、こっそりと動かすなんて朝飯前だ。孫子の兵法でも「戦わずして勝つ」と言うじゃないか。もし、ハンターと支那人との間で遣り取りされた電子メールが公開されれば、どのような脅しを受けていたか分かるし、どんな「取引」をしたのかも分かるだろう。

民衆党に流れるユダヤ・マネー

  日本の保守派言論人は、バイデン親子の不正や支那によるハニー・トラップを問題にしてるが、もっと重要なのは、共和党や民衆党に流れている献金の方だ。主要メディアが民衆党贔屓になるのは、左翼陣営に属しているからだが、スポンサーとなる大富豪に民衆党支持者が多く居るせいでもある。大口の献金者リストを見ていると、「なんで、こんなにユダヤ人が多いのか?」と驚いてしまうが、事実だからしょうがない。試しに、幾人か紹介しよう。2019年から2020年にかけての献金者ランキングで第1位に就いたのは、カジノ王として知られるシェルドン・エーデルソン夫妻である。(彼については以前、当ブログで紹介したことがある。) 彼は強固なシオニストで、イラン攻撃を熱心に勧めていた。表面上、共和党の支持者となっているが、心の“故郷”はイスラエル。この「祖国」を救うためなら、ロバ(共和党)でもゾウ(民衆党)でも構わない、という訳だ。

Sheldon Adelson 0032Thomas Seyer 01Stephen Schwarzman 002Jeffrey Yass 002


(左 : シェルドン・エーデルソン / トマス・スタイヤー / スティーヴン・シュワルツマン / 右 : ジェフリー・ヤス )

  第3位はヘッジ・ファンドの運営者で大統領選にも食指を伸ばしたトマス・スタイヤー(Thomas Steyer)である。第5位は、スティーヴン・シュワルツマン(Stephen Schwarzman)で、彼は投資ファンド会社の「ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)」を創設し、そのCEOと会長に就任した。第六位は投資や金融、貿易、不動産、テクノロジー開発など、幅広い分野で商売を行う「Susquehanna Internationl Group」を創設したジェフリー・ヤス(Jeffrey Yass)。第7位はヘッジファンドの「Paloma Partners」を創設したセルウィン・ドナルド・サスマン(Selwyn Donald Sussman)である。第8位は御存知、ニューヨーク市長になった大富豪のマイケル・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)。第10位には数学者から投資家に転向したジェイムズ・シモンズ(James Simons)だ。彼はヘッジ・ファンドの「Renaissance Technologies」を設立し、投資業務で一躍大富豪となった。

      献金者名                                総合献金額
1. Sheldon & Miriam Adelson (ユダヤ人)   $172,718,200
2. Richard & Elizabeth Uihlein         $ 59,129,742
3. Thomas & Taylor Steyer (ユダヤ人) $ 55,369,694
4. Timothy Mellon        $50,080,755
5. Stephen & Christine Schwarzman (ユダヤ人) $28,937,100
6. Jeffrey & Janine Yass (ユダヤ人) $ 24,279,700
7. Selwyn Donald Sussman (ユダヤ人) $ 23,345,600
8. Michael Bloomberg (ユダヤ人) $ 21,609,205
9. Karla Jurveston         $ 20,965,441
10. James & Marilyn Simons (ユダヤ人) $ 20,965,201
(Top Individual Contributors : All Federal Contributions, 2019-2020, Who Are the Biggest Donors? , Open Secret.Org.)

Donald Sussman 002Michael Bloomberg 2James Simons 3Bernard Marcus 003


(左 : セルウィン・ドナルド・サスマン / マイケル・ブルムバーグ / ジェイムズ・シモンズ / 右 : バーナード・マーカス )

  ちなみに、トップ10以下を見ても実にユダヤ人が多い。例えば、第12位のバーナード・マーカス(Bernard Mercus)だ。彼は建設資材や工具を扱う大型店舗「The Home Depot」を創業した人物で、「マーカス財団」を作って莫大な財産を移している。第13位にはシカゴを拠点とする新聞社「Newsweb Corporation」を創業したフレッド・アイチュナー(Fred Eychaner)が就いている。彼はラジオからテレビまで手掛けるメディア王で、エンターテイメント業界でも有名だ。もっとも、アイチュナーがユダヤ人であるのと決定的な証拠は無い。だが、2012年に「The Times of Israel」紙が掲載した記事によれば、アイチュナーは第3位の「ユダヤ人献金者」であるという。(Ilan Ben Zion, "Jewish donors prominent in presidential campaign contributions", The Times of Israel, 20 October 2012.)

  やはり、ユダヤ人の報道機関は同胞が放つ、あの独特な匂いを嗅ぎ分けることができるのだろう。歐米社会に住むユダヤ人の中には、敢えて家系述べない人、あるいは何となく秘密にする人がいる。だから、直接本人に確認できない外国人は、断片的な情報で推測するしかない。出自を恥じるユダヤ人だと、「私の両親はユダヤ教から離れているし、私もユダヤ教の誡律やユダヤ人の慣習には縁が無いので、ユダヤ人じゃない」と述べたりする。確かに、ユダヤ人認定は難しく、ユダヤ人の間でも定義は様々だ。とりわけ、世俗化したユダヤ人や歐米人との混血児だと判定は難しい。

  例えば、イスラエルの駐米大使を務めたマイケル・オレン(Michael Oren / 本名Michael Scott Bornstein)は、元々はNY生まれのアメリカ国民だった。彼の容姿を目にすると、西歐人と見間違えるから、ユダヤ人という民族は様々だ。しかし、コロンビア大学を卒業した頃、オレン氏はユダヤ人の血統に目覚め、イスラエル国籍を取得して、イスラエル軍にも入った。彼はイスラエルに帰化した際、「ブロンシュタイン(Bronstein)」の本名を棄て、ヘブライ語で「松の木」を意味する「オレン(Oren)」に変えたそうだ。とにかく、ユダヤ人には信仰を以てアイデンティティーを決める者と、血統で分類する者がいるので実にややこしい。イスラエルは民族国家を名乗っているから、堂々と血統でユダヤ人の判別を行っている。

Fred Eychaner 2Michael Oren 2Joshua Bekenstein 1


(左 : フレッド・アイチュナー / 中央 : マイケル・オレン / 右 : ジョシュア・ベケンシュタイン )

  第15位には「Simon Youth Foundation」のデボラ・サイモン(Debrah J. Simon)がいる。彼女はメルヴィン・サイモン(Melvin Simon)の娘で、父親が作った財団を引き継いでいるようだ。父のメルヴィンはショッピング・モールを手掛ける「Simon Property Group」の総帥で、「ユダヤ福祉連盟(Jewish Welfare Federation)」が主宰する「今年の顔(Man of the Year)」にも選ばれていた。第17位は投資会社の「ベイン・キャピタル(Bain Capital)」を運営する会長のジョシュア・ベケンシュタイン(Joshua Bekenstein)である。第18位はジェイムズ・シモンズと一緒に「Medallion Fund」を創設したヘンリー・ラウファー(Henry Laufer)で、彼はシモンズの「ルネサンス・テクノロジー」で副社長を務めた。

Melvin Simon 1Deborah Simon 1Henry Laufer 5


( 左 : メルヴィン・サイモン / 中央 : デボラ・サイモン / 右 : ヘンリー・ラウファー 夫妻 )

  こうした献金者リストを眺めると、本当に手先が震え、目が眩んでくる。米国の全人口でユダヤ人が占める割合は、せいぜい3%か4%くらいだと言われているのに、上位10人中7名(70%)がユダヤ人なんだから驚きだ。これは日本における朝鮮人と比較すれば分かる。もし、自民党に資金を流した大口献金者がいたとして、その上位10人中7名が帰化鮮人だったら誰でもビックリするだろう。普通の日本人だと、2万円か3万円の献金する程度で、政治意識が高い人でも、資金集めのパーティー券を買うくらいだ。したがって、庶民レベルの個人が5億円とか10億円を献金するなんて有り得ない。保守派の庶民だと政治問題への関心は高いが、生活に余裕がないので、何百人集まろうが、大した献金額にはならない。ところが、金融業者とかパチンコ屋の朝鮮人なら別。彼らは接待技術に長けているから、政治家を金と女で虜(とりこ)にしようとする。帰化支那人も同類だ。国会議員なんか「女を抱かせて銭を摑ませればよい」と分かっている。

  一般の日本人は気づいていないが、アメリカの政治は惨憺たる状態で、「これが超大国の実情なのか?!」と唖然とする程だ。民衆党の候補者は痴呆症の老人で、支那人に弱みを握られている売国奴。討論会も滅茶苦茶で、まともな議論が無い。壇上に上がる候補者は、心理学者や選挙参謀から細かな指導を受け、予め用意された台本に沿って相手を攻撃する。最近では期日前投票が流行し、郵便投票までもが普通になっている。しかし、これは不正の温床になりやすい。民衆党にはびこる極左分子は、死人を甦らせて幽霊有権者にするし、寝たきりの老人を取り込んで「支援者」に変えてしまう。不法移民だって有権者になれるし、有権者登録にも不正が多い。もう、アフリカ並の選挙になっているが、主要メディアは相変わらずデモクラシーの讃美者だ。それもそのはず。左翼メディアには仲間の不正を暴く気持ちなんて更々無い。

民衆党を陰ながら応援する日本の大学教授

  建国の父祖が望んだローマ風の共和政治は消滅し、今やアメリカ政治の主流は変形マルクス主義と多文化・多民族主義である。全米各地では文化破壊型のマルキストが人種対立を扇動し、白人と黒人の軋轢が増している。過激派に導かれた有色人種は、「アイデンテイティー・ポリテックス」を掲げて暴れ放題。特に、民衆党を牛耳る左翼分子は、黒人とかヒスパニックを利用し、人種の尺度で党の政策を決めている。社会主義を理想とするモボクラシー(暴民政治 / mobocracy)が正当化されていのに、西歐系白人は「白人至上主義者」なる用語に怯え、あろう事かリベラル派に寄り添う始末。昔のアメリカ白人が現代の黒い暴漢どもを見たら、どう思うのか? たぶん、ケネディー大統領を支持していた白人層も後悔するし、キリスト教を大切にする保守的な民衆党員だと、「もはや伝統的な民衆党じゃない」と嘆くだろう。南部の民衆党員だと、赤い黒人を見て「何だ、あいつら ! アメリカはお前らの国じゃないんだぞ !」と言いたくなるはず。でも、「KKK」の烙印が怖いから黙っている。もしかしたら、彼らは投票所でトランプ支持者に豹変するかも。黒人が黒人という理由でオバマに投票したように、南部の民衆党員も白人という理由でトランプに投票してもいいはずだ。

  日本のワイドショーや御用学者は、矢鱈と民衆党贔屓だが、彼らは本当にバイデンの優勢を信じているのか? 日テレやフジテレビは大統領選挙の話題となれば、性懲りもなく、明治大学の海野素央(うんの・もとお)や上智大学の前嶋和弘(まえじま・かずひろ)を招いて解説を頼んでいる。だが、前回の選挙で彼らはトランプの勝利を予想していたのか? アメリカ政治を専門とする大学教授の大半は、ヒラリー・クリントンの当選を予測していた。「あんな素人が当選する訳ないだろう」というのが、自称「専門家」の意見で、地上波メディアのほとんどが同意見だった。しかし、テレビ画面でトランプの当選を目にすると、名門大学の先生達は顔面蒼白。「まさか・・・・、そんな・・・・」と総崩れ状態だった

Nakayama 1(左 / 中山俊宏 )
  慶應義塾大学でアメリカ政治を教える中山俊宏(なかやま・としひろ)教授も、前回の選挙でクリントンの勝利を仄めかしていたが、予想を外して愕然としていた。フジテレビの番組で格好付けていた教授は、故・岡本行夫と一緒に赤っ恥を掻き、面目丸つぶれで絶句状態。でも、彼はテレ朝の「報道ステーション」に出演すると、再び民衆党贔屓の解説をしていた。曰わく、バイデン候補はペンシルヴェニア州の出身で、ブルー・カラーの生活をよく分かっているそうだ。しかし、トランプはNY育ちのお金持ちだから、労働者の気持ちが分からないという。じゃあ、山中教授は急激に収入を増やしたバイデンをどう考えているのか? 副大統領を経験したバイデンは、政権を去ってから稼ぎまくり、2017年には1千110万ドルも得ていた。(Michela Tindera, "How The Bidens Earned $ 16.7 Million After Leaving The White House, Forbes, October 22, 2020.) 2018年には出版や講演で荒稼ぎをして、ジル夫人と共に370万ドルを手にしていたという。2019年になっても所得は増え続け、バイデン夫婦は約1千670万ドルも稼いでいた。すごぉぉ〜い !!

  バイデンを「庶民の味方」と評する中山氏は、一体どんな頭をしているのか? この専門家によれば、トランプ支持者だった中西部のアメリカ人もバイデンに傾いているそうで、穏健な人々は「トランプはやり過ぎた」と思っているらしい。ホントかよぉ? まともな白人なら、口ではバイデン支持でも、こっそりとトランプに投票するんじゃないか。中山教授によれば、討論会を視聴したアメリカ人は、“しっかり”と応対するバイデンを見て安心し、痴呆症の疑惑を斥けたそうだ。えぇぇっっっ、ホントか? 弁護士のケント・ギルバート氏は、バイデンの痴呆症を確信していたぞ。日本の「アメリカ政治専門家」は矢鱈と討論会を重視するが、そもそも、一般のアメリカ人は討論会の全てを聴いているのか? 大多数の庶民は、ニュース番組が垂れ流すダイジェスト版しか観ていないはず。彼らにとって関心があるのは、フッボールやバスケットボールの試合であり、あとは藝人の恋愛沙汰かジャンク・フード(ハンバーガーとかピザ)のカロリーくらい。討論会の内容で投票を決める奴なんて少数派である。

Watanabe 2(左 / 渡辺靖 )
  慶應大学にはもう一人アメリカ政治の専門家がいて、米国での留学経験がある渡辺靖(わたなべ・やすし)教授だ。四年前、彼は政府の要請で大統領選挙に関する予想を書いたことがあるそうだ。彼は「僅差でヒラリー・クリントンが当選する」と分析したが、結果は違ったものになっていた。(ある講演会で本人がそう述べていたから確かだろう。) 前回の選挙で予想を外したからか、今回は慎重なようで、渡辺教授は「トランプが勝つかも知れない」と弱気である。やはり、学生の前で赤っ恥を掻いたから、相当なトラウマになっているんだろう。だが、明大の海野は未だに「バイデン優勢」を仄めかしている。まぁ、象牙の塔には懲りない面々が住んでいるのだろう。一方、保守派言論人の多くはトランプの再選を予想しており、評論家の藤井厳喜や馬渕睦夫大使はトランプ勝利を予想している。

  有名大学の教授はバイデン有利と分析しているから、たぶんバイデンが当選するんだろう。まさか、アメリカ政治の専門家が二回も予想を外すとは思えない。きっと世論調査通りに、バイデンの支持率がトランプの支持率を上回っているはずだ。そして、バイデンが激戦州を制覇するのだろう。しかし、筆者は無名の庶民だからトランプが勝つと思っている。有名大学の一流教授が手に入れるような情報を持っていないので断言できないが、両陣営の支持者を見ていると、どうもトランプが再選されるように思えてならない。というのも、トランプの支持者は未だに情熱的で、積極的に集会に参加している。ところが、バイデンは地下室に閉じこもったままで、集会に来るのは「サクラ」のような支援者ばかり。バイデンの支持者は「トランプが嫌いだから」という理由で演説会に来ているだけだろう。心から彼を支援する者は何人いるのか? なるほど、バイデンの支持率は高いが、オバマが登場した時のような熱気は無い。選挙にはお祭り騒ぎのような熱気が必要だ。

  政治には不安定要素が多いから、表面的な現象だけを捉えて、結果を予想するのは難しい。日本人でも英国の賭博屋に銭を預けて儲けようとする人もいるだろうが、予想屋の言葉を信じて大金を投じるのは危険だ。学者とノミ屋は結果責任を取らないから。予想はあくまでも自己責任である。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/720.html#c33
[近代史3] プチエンジェル事件の顧客と噂されている秋篠宮・高円宮はロリコンなのか? 中川隆
68. 中川隆[-10551] koaQ7Jey 2020年10月28日 08:40:18 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[4]
ハンター・バイデンも中国のロリータ ハニートラップに引っ掛かった


10-28 画像の提供者多数もバラすカオスっぷりがイイ
2020/10/28




▲△▽▼


2020年10月27日
破廉恥なハンター・バイデン / 金銭で政治を支配する異邦人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html

民衆党の宣伝機関と化した主要メディア

Jos & Hunter Biden 21Hunter Biden 006

(左 : ジョセフ・バイデンと息子のハンター / 右 : 恍惚感に浸るハンター・バイデン)

  アメリカでは11月の大統領選挙に向けて、反トランプ・キャンペーンが各メディアで熱を帯びている。とりわけ、前回の大統領選挙で苦渋を嘗めたCNNやABC、ワシントン・ポスト紙、ハッフィントン・ポスト紙などは、悪夢としか思えない現実を目にしたから切歯扼腕だ。怒りに燃えるジャーナリストは雪辱を果たすため、「今度こそ、あの忌々しい暴君を蹴散らしてやる!!」と心に決めている。それゆえ、彼らは意図的な世論調査を行い、「バイデン優勢 ! トランプ危うし!」といった報道を繰り返す。しかし、こうした「人民の声」は「怨嗟の声」でしかなく、「とにかく、トランプが憎い !」といった人々の意見ばかり。そもそも、アンケート調査自体が怪しく、調査対象は圧倒的に民衆党支持者だ。日本人から見れば、「トランプの支持者って、最初から除外されているんじゃないか?」と思えるくらい。中には、「最初から結論ありき」の世論調査もあるらしく、「目標とする支持率格差」を念頭にアンケートが行われているそうだ。普通の日本人なら「これって、輿論操作じゃないのか?」と驚いてしまうが、アメリカの左翼は非倫理的だから構わない。カルタゴを憎んだマーカス・カトーの如く、「トランプを滅ぼせ !」が彼らの雄叫びだ。アメリカの左翼は執念深く、目的の為なら手段を選ばない。というのも、「バレなきや不正でない」からだ。

  アメリカの大統領選挙には「10月の衝撃(October Surprise)」というのがあって、民衆・共和両陣営とも選挙前になると「あっ、と驚くような新ネタ」を披露して相手を潰そうとする。最初、トランプ大統領が武漢ウイルスに感染して入院となったから、「これがオクトーバー・サプラズかなぁ?」と思ったけど、本当の衝撃はハンター・バイデンのスキャンダルであった。前々から、巨額な報酬を伴った「ウクライナ疑惑」が話題になっていたが、今月は彼の醜聞と恥部が明らかとなったから、炎上というよりも大地震。マグニチュード7の大揺れだ。3尺玉花火どころの騒ぎじゃないぞ。メガトン級の大爆発。何しろ、ハンター・バイデンは支那との繋がりが囁かれてる上に、小児性愛の疑惑まで取り上げられているのだ。彼が所有するラップトップ・パソコンには、麻薬を使用してラリっている姿や、未成年の少女をいたぶる映像が残されていた。彼のパソコンを預かった店主が、ハードデテスクに記録されていた内容にビックリして警察に通報。それをFBIが押収したから、父親(オヤジ)のジョーは大ピンチ。痴呆症が進むバイデンも、本当に惚(ぼ)けた振りをしたくなる。

Bob Packwood 2Ronald Wyden 5(左 : ボブ・パックウッド / 右 : ロン・ワイデン)
  アメリカの政界でもセックス・スキャンダルは珍しくなく、共和党の上院議員(オレゴン州)だったボブ・パックウッド(Robert Packwood)やニューヨーク州知事を務めたエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)を思い出せば分かる。令和の高校生や大学生だと知らない人も多いだろうが、1990年代初頭、パックウッド上院議員は、十数名の女性に性的嫌がらせや、性交渉を迫ったことで権力を失った。選挙前にセクハラ事件が囁かれたけど、彼は容疑を否認し無事に再選された。ところが、女性スタッフなどに対する「不祥事」が段々と明らかになってきたので、1995年に上院追放という形で辞任となったわけ。後釜には民衆党のロン・ワイデン(Ronald Wyden / ドイツでの本名 Weidenreich)が就いた。この「ワイデン」なる議員は、ナチ・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ移民の息子人で、AIPAC(米国とイスラエルの親善を図る有力団体)の支持を受けている。彼はイスラエルに対するボイコット運動を処罰する法律、「Israel Anti-Boycott Act」の共同提出者で、パレスチナ人を殺しまくるユダヤ人が大好き。ついでに言うと、ワイデンは不法移民にも寛大で、南米人犯罪者が潜伏する「聖域都市(sancturay city)」に税金を投入することに賛成だった。

Eliot Spitzer 2Ashley Dupre 1Ashley Dupre 5


( 左 : エリオット・スピッツァー / 中央 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー / 右 : 水着姿のアシュリー)

  高級娼婦とのセックスを楽しんだスピッツァー知事の件は、遠く離れた日本でも有名で、保守派知識人の多くは呆れてしまった。何しろ、このユダヤ人知事はマフィア退治で名を馳せた元州検事。自分で売春組織を糾弾しておきながら、裏で売春婦を買っていたいたんだから、民衆党の重鎮だって頭を抱えてしまうだろう。FBIは偶然手に入れた証拠と言っているが、たぶんスピッツァーを狙った盗聴で尻尾を摑んだんじゃないか。それよりも、当時注目されたのは、お相手のコールガールの方で、スピッツァーが「とても良かった」と感想を述べていた女性である。彼女の名前は「アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー(Ashley Alexandra Dupré」というが、これは源氏名で、別名「クリスティン」と呼ばれた娼婦の本名は、アシュレー・ヨーマンズ(Ashley Rae Maika Youmans)というらしい。彼女の写真を見れば、「高値のコール・ガールって、こういったレベルなんだ・・・、なるほど、この肉体ならねぇ〜」と納得できる。

Joshua Wilson & Hunter Biden(左 : ジョシュア・ウィルソン / 右 : ハンター・バイデン )
  一方、ハンター・バイデンの方はもっと醜悪で、若い娘を餌食にする変態だ。主要メディアはあまり強調しないが、未成年の少女を扱ったポルノ映像の所有や、未成年との性交は違法で、これを察知した者は警察に届けねばならない。つまり、大統領選挙とは関係なく、警察は「幼児性愛(pedophilia)」とか「幼児虐待(child abuse)」の廉でハンターを捕まえなければならないのだ。米国では「ニュー・ヨーク・ポスト」紙が先陣を切ってバイデン親子を追求し、元ニューヨーク市長のルディー・ジュリアーニ氏と連携してハンターのスキャンダルを暴いている。特に注目すべきは、ハンターの事件でFBI捜査官のジョシュア・ウィルソン(Joshua Wilson)が動いていることだ。デラウェア州の裁判所は召喚状を出したが、その書類にはウィルソンの署名があった。(Jessica MacBride, "Joshua Wilson FBI subpoena? Hunter Biden pornography link unconfirmed", heavy, October 19, 2020.) このウィルソン氏はニュージャージー州で5年間ほど勤務したことがあり、その専門は幼児ポルノに嵌まった連中を摘発することだ。ということは、デラウェア州の捜査機関は、ハンター・バイデンを幼児ポルノ容疑で捕まえるつもりなんだろう。

Rudolph Giuliani 02Hunter Biden 004Hunter Biden 002Hunter Biden 001


(左 : ルディー・ジュリアーニ / 右 : の写真3枚 : パソコンに入っていたハンター・バイデンの写真 )

  さらに刮目すべきは、主要マスコミがこの事件の信憑性を疑い、トランプ側の陰謀なんじゃないかと宣伝していることだ。これは常識外れな掩護である。もし、ドナルド・ジュニアが幼児ポルノ写真を持っていたことで容疑者になれば、あらゆるテレビ番組が彼を取り上げ、「逮捕して投獄せよ !」の大合唱となるだろう。たぶん、「トゥナイト・ショー」といったトーク番組や、「サタデー・ナイト・ライヴ(SNL)」といったコメディー番組までもが、トランプ家のスキャンダルをネタにして騒ぎ立てるに違いない。反トランプの急先鋒たるアレック・ボールドウィン(有名俳優)なんかは、喜んでSNLに出演し、お得意のモノマネでトランプ親子を罵倒するだろう。CNNやABCの報道番組も同様で、たとえ証拠の出所が怪しくても、トランプ憎しジャーナリストが一斉攻撃に加わり、「大統領の権力で事件を揉み消してはならない !!」と糾弾するはずだ。これだから、主要メディアのバイデン擁護はおかしい。あまりにもバイデン寄りで、民衆党への応援に偏っている。

John Paul MacIsaac 01(左 / ジョン・ポール・マクアイザック)
  それにしても、今回の大統領選挙は殊のほか酷い。前回の選挙よりも更に反トランプ色が濃くなっている。本来なら、PBSやワシントン・ポスト紙がハンター・バイデンの不正を大々的に取り上げ、ジョセフ・バイデンへの批判に繋げるはずなのに、トランプ側の策略のように考え、何処吹く風で知らんぷり。Googleの検索でも、最初に掲載されるのはバイデン・スキャンダルを怪しむ記事ばかり。一方、「ニュー・ヨーク・ポスト」紙は、パソコン店の経営者であるジョン・ポール・マクアイザック(John Paul MacIsaac)氏が提供した資料、つまりバイデンのパソコンに保存されていた破廉恥写真の何枚かを取り出し、「皆さぁぁ〜ん、これが問題の写真なんですよぉぉ〜」と公開している。

  こうした“おぞましい”映像を閲覧したルディー・ジュリアーニ氏は、北京政府の策略を見抜き、「ハンターは支那人に嵌められたんだ」と話していた。つまり、北京政府の諜報員はハンターの“趣味”を調べ上げ、“好み”の少女を提供したのかも知れない。(支那人の工作員は、日本の政治家や官僚の趣味も調べ上げ、好みの女性を提供していた。奇妙なほど支那に加担する議員を調べれば、きっと「面白いネタ」が出てくるぞ。) 筆者はあるGTVのサイトでハンターの写真を何枚か見たけど、どれもゾっとするような姿で、吐き気がするほどの代物だ。普通の日本人が見れば、即座に目を逸らしたくなるだろう。いくら真実を告げる当ブログでも、彼の写真を掲載することはできない。もし、日本人の若い女性が、毛むくじゃらの股間とグニャッとした男根を見たら卒倒するぞ。おそらく、ハンター・バイデンは根っからの変態なのかも・・・・。なぜなら、ハンター・バイデンは自分の裸や下腹部、ペニスを撮っていたのだ。

  さらに、ハンターのスキャンダルを追求するGTVは、彼のセックス・ビデオ映像を公開した。ベッドに寝そべるハンターは、お相手の女性に頼んだのか、彼女の足でペニスを揉んでもらうことにした。赤いマニュキュアを塗った足の爪が印象的で、彼女は10分以上もハンターのペニスをモミモミしていたのだ。見ていて嘔吐(へど)が出そうになるが、セックスの合間にタバコを吸ったり、携帯電話をいじったりする姿を見ると、父親のジョーが気の毒になる。おそらく、ジョー・バイデンは観ていないと思うけど、仮に自分が観ても、絶対にジル夫人には見せないだろう。いくらなんでも、家族には知らせたくない映像であるからだ。

Joe Biden 213(左 / 昔から情熱的に子供を愛するジョセフ・バイデン。もっとも、肌を触られた子供は厭がっていた。 )
  こうした猥褻映像はともかく、支那人が連れてきた娘や謎の黒人女に興奮したハンターは、有頂天になって献上品を「堪能」をしたのだろう。しかし、彼は盗撮されていることに気づかなかった。たぶん、支那人の工作員は、この証拠映像をネタにハンターを脅迫したんじゃないか。トランプ大統領の反支那政策に困った習近平は、裏から民衆党を支援し、大量の資金を流しているはずだから、ハンターを恐喝していても不思議じゃない。第一、支那人にとったら心理戦は十八番。相手の弱みに漬け込み、こっそりと動かすなんて朝飯前だ。孫子の兵法でも「戦わずして勝つ」と言うじゃないか。もし、ハンターと支那人との間で遣り取りされた電子メールが公開されれば、どのような脅しを受けていたか分かるし、どんな「取引」をしたのかも分かるだろう。

民衆党に流れるユダヤ・マネー

  日本の保守派言論人は、バイデン親子の不正や支那によるハニー・トラップを問題にしてるが、もっと重要なのは、共和党や民衆党に流れている献金の方だ。主要メディアが民衆党贔屓になるのは、左翼陣営に属しているからだが、スポンサーとなる大富豪に民衆党支持者が多く居るせいでもある。大口の献金者リストを見ていると、「なんで、こんなにユダヤ人が多いのか?」と驚いてしまうが、事実だからしょうがない。試しに、幾人か紹介しよう。2019年から2020年にかけての献金者ランキングで第1位に就いたのは、カジノ王として知られるシェルドン・エーデルソン夫妻である。(彼については以前、当ブログで紹介したことがある。) 彼は強固なシオニストで、イラン攻撃を熱心に勧めていた。表面上、共和党の支持者となっているが、心の“故郷”はイスラエル。この「祖国」を救うためなら、ロバ(共和党)でもゾウ(民衆党)でも構わない、という訳だ。

Sheldon Adelson 0032Thomas Seyer 01Stephen Schwarzman 002Jeffrey Yass 002


(左 : シェルドン・エーデルソン / トマス・スタイヤー / スティーヴン・シュワルツマン / 右 : ジェフリー・ヤス )

  第3位はヘッジ・ファンドの運営者で大統領選にも食指を伸ばしたトマス・スタイヤー(Thomas Steyer)である。第5位は、スティーヴン・シュワルツマン(Stephen Schwarzman)で、彼は投資ファンド会社の「ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)」を創設し、そのCEOと会長に就任した。第六位は投資や金融、貿易、不動産、テクノロジー開発など、幅広い分野で商売を行う「Susquehanna Internationl Group」を創設したジェフリー・ヤス(Jeffrey Yass)。第7位はヘッジファンドの「Paloma Partners」を創設したセルウィン・ドナルド・サスマン(Selwyn Donald Sussman)である。第8位は御存知、ニューヨーク市長になった大富豪のマイケル・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)。第10位には数学者から投資家に転向したジェイムズ・シモンズ(James Simons)だ。彼はヘッジ・ファンドの「Renaissance Technologies」を設立し、投資業務で一躍大富豪となった。

      献金者名                                総合献金額
1. Sheldon & Miriam Adelson (ユダヤ人)   $172,718,200
2. Richard & Elizabeth Uihlein         $ 59,129,742
3. Thomas & Taylor Steyer (ユダヤ人) $ 55,369,694
4. Timothy Mellon        $50,080,755
5. Stephen & Christine Schwarzman (ユダヤ人) $28,937,100
6. Jeffrey & Janine Yass (ユダヤ人) $ 24,279,700
7. Selwyn Donald Sussman (ユダヤ人) $ 23,345,600
8. Michael Bloomberg (ユダヤ人) $ 21,609,205
9. Karla Jurveston         $ 20,965,441
10. James & Marilyn Simons (ユダヤ人) $ 20,965,201
(Top Individual Contributors : All Federal Contributions, 2019-2020, Who Are the Biggest Donors? , Open Secret.Org.)

Donald Sussman 002Michael Bloomberg 2James Simons 3Bernard Marcus 003


(左 : セルウィン・ドナルド・サスマン / マイケル・ブルムバーグ / ジェイムズ・シモンズ / 右 : バーナード・マーカス )

  ちなみに、トップ10以下を見ても実にユダヤ人が多い。例えば、第12位のバーナード・マーカス(Bernard Mercus)だ。彼は建設資材や工具を扱う大型店舗「The Home Depot」を創業した人物で、「マーカス財団」を作って莫大な財産を移している。第13位にはシカゴを拠点とする新聞社「Newsweb Corporation」を創業したフレッド・アイチュナー(Fred Eychaner)が就いている。彼はラジオからテレビまで手掛けるメディア王で、エンターテイメント業界でも有名だ。もっとも、アイチュナーがユダヤ人であるのと決定的な証拠は無い。だが、2012年に「The Times of Israel」紙が掲載した記事によれば、アイチュナーは第3位の「ユダヤ人献金者」であるという。(Ilan Ben Zion, "Jewish donors prominent in presidential campaign contributions", The Times of Israel, 20 October 2012.)

  やはり、ユダヤ人の報道機関は同胞が放つ、あの独特な匂いを嗅ぎ分けることができるのだろう。歐米社会に住むユダヤ人の中には、敢えて家系述べない人、あるいは何となく秘密にする人がいる。だから、直接本人に確認できない外国人は、断片的な情報で推測するしかない。出自を恥じるユダヤ人だと、「私の両親はユダヤ教から離れているし、私もユダヤ教の誡律やユダヤ人の慣習には縁が無いので、ユダヤ人じゃない」と述べたりする。確かに、ユダヤ人認定は難しく、ユダヤ人の間でも定義は様々だ。とりわけ、世俗化したユダヤ人や歐米人との混血児だと判定は難しい。

  例えば、イスラエルの駐米大使を務めたマイケル・オレン(Michael Oren / 本名Michael Scott Bornstein)は、元々はNY生まれのアメリカ国民だった。彼の容姿を目にすると、西歐人と見間違えるから、ユダヤ人という民族は様々だ。しかし、コロンビア大学を卒業した頃、オレン氏はユダヤ人の血統に目覚め、イスラエル国籍を取得して、イスラエル軍にも入った。彼はイスラエルに帰化した際、「ブロンシュタイン(Bronstein)」の本名を棄て、ヘブライ語で「松の木」を意味する「オレン(Oren)」に変えたそうだ。とにかく、ユダヤ人には信仰を以てアイデンティティーを決める者と、血統で分類する者がいるので実にややこしい。イスラエルは民族国家を名乗っているから、堂々と血統でユダヤ人の判別を行っている。

Fred Eychaner 2Michael Oren 2Joshua Bekenstein 1


(左 : フレッド・アイチュナー / 中央 : マイケル・オレン / 右 : ジョシュア・ベケンシュタイン )

  第15位には「Simon Youth Foundation」のデボラ・サイモン(Debrah J. Simon)がいる。彼女はメルヴィン・サイモン(Melvin Simon)の娘で、父親が作った財団を引き継いでいるようだ。父のメルヴィンはショッピング・モールを手掛ける「Simon Property Group」の総帥で、「ユダヤ福祉連盟(Jewish Welfare Federation)」が主宰する「今年の顔(Man of the Year)」にも選ばれていた。第17位は投資会社の「ベイン・キャピタル(Bain Capital)」を運営する会長のジョシュア・ベケンシュタイン(Joshua Bekenstein)である。第18位はジェイムズ・シモンズと一緒に「Medallion Fund」を創設したヘンリー・ラウファー(Henry Laufer)で、彼はシモンズの「ルネサンス・テクノロジー」で副社長を務めた。

Melvin Simon 1Deborah Simon 1Henry Laufer 5


( 左 : メルヴィン・サイモン / 中央 : デボラ・サイモン / 右 : ヘンリー・ラウファー 夫妻 )

  こうした献金者リストを眺めると、本当に手先が震え、目が眩んでくる。米国の全人口でユダヤ人が占める割合は、せいぜい3%か4%くらいだと言われているのに、上位10人中7名(70%)がユダヤ人なんだから驚きだ。これは日本における朝鮮人と比較すれば分かる。もし、自民党に資金を流した大口献金者がいたとして、その上位10人中7名が帰化鮮人だったら誰でもビックリするだろう。普通の日本人だと、2万円か3万円の献金する程度で、政治意識が高い人でも、資金集めのパーティー券を買うくらいだ。したがって、庶民レベルの個人が5億円とか10億円を献金するなんて有り得ない。保守派の庶民だと政治問題への関心は高いが、生活に余裕がないので、何百人集まろうが、大した献金額にはならない。ところが、金融業者とかパチンコ屋の朝鮮人なら別。彼らは接待技術に長けているから、政治家を金と女で虜(とりこ)にしようとする。帰化支那人も同類だ。国会議員なんか「女を抱かせて銭を摑ませればよい」と分かっている。

  一般の日本人は気づいていないが、アメリカの政治は惨憺たる状態で、「これが超大国の実情なのか?!」と唖然とする程だ。民衆党の候補者は痴呆症の老人で、支那人に弱みを握られている売国奴。討論会も滅茶苦茶で、まともな議論が無い。壇上に上がる候補者は、心理学者や選挙参謀から細かな指導を受け、予め用意された台本に沿って相手を攻撃する。最近では期日前投票が流行し、郵便投票までもが普通になっている。しかし、これは不正の温床になりやすい。民衆党にはびこる極左分子は、死人を甦らせて幽霊有権者にするし、寝たきりの老人を取り込んで「支援者」に変えてしまう。不法移民だって有権者になれるし、有権者登録にも不正が多い。もう、アフリカ並の選挙になっているが、主要メディアは相変わらずデモクラシーの讃美者だ。それもそのはず。左翼メディアには仲間の不正を暴く気持ちなんて更々無い。

民衆党を陰ながら応援する日本の大学教授

  建国の父祖が望んだローマ風の共和政治は消滅し、今やアメリカ政治の主流は変形マルクス主義と多文化・多民族主義である。全米各地では文化破壊型のマルキストが人種対立を扇動し、白人と黒人の軋轢が増している。過激派に導かれた有色人種は、「アイデンテイティー・ポリテックス」を掲げて暴れ放題。特に、民衆党を牛耳る左翼分子は、黒人とかヒスパニックを利用し、人種の尺度で党の政策を決めている。社会主義を理想とするモボクラシー(暴民政治 / mobocracy)が正当化されていのに、西歐系白人は「白人至上主義者」なる用語に怯え、あろう事かリベラル派に寄り添う始末。昔のアメリカ白人が現代の黒い暴漢どもを見たら、どう思うのか? たぶん、ケネディー大統領を支持していた白人層も後悔するし、キリスト教を大切にする保守的な民衆党員だと、「もはや伝統的な民衆党じゃない」と嘆くだろう。南部の民衆党員だと、赤い黒人を見て「何だ、あいつら ! アメリカはお前らの国じゃないんだぞ !」と言いたくなるはず。でも、「KKK」の烙印が怖いから黙っている。もしかしたら、彼らは投票所でトランプ支持者に豹変するかも。黒人が黒人という理由でオバマに投票したように、南部の民衆党員も白人という理由でトランプに投票してもいいはずだ。

  日本のワイドショーや御用学者は、矢鱈と民衆党贔屓だが、彼らは本当にバイデンの優勢を信じているのか? 日テレやフジテレビは大統領選挙の話題となれば、性懲りもなく、明治大学の海野素央(うんの・もとお)や上智大学の前嶋和弘(まえじま・かずひろ)を招いて解説を頼んでいる。だが、前回の選挙で彼らはトランプの勝利を予想していたのか? アメリカ政治を専門とする大学教授の大半は、ヒラリー・クリントンの当選を予測していた。「あんな素人が当選する訳ないだろう」というのが、自称「専門家」の意見で、地上波メディアのほとんどが同意見だった。しかし、テレビ画面でトランプの当選を目にすると、名門大学の先生達は顔面蒼白。「まさか・・・・、そんな・・・・」と総崩れ状態だった

Nakayama 1(左 / 中山俊宏 )
  慶應義塾大学でアメリカ政治を教える中山俊宏(なかやま・としひろ)教授も、前回の選挙でクリントンの勝利を仄めかしていたが、予想を外して愕然としていた。フジテレビの番組で格好付けていた教授は、故・岡本行夫と一緒に赤っ恥を掻き、面目丸つぶれで絶句状態。でも、彼はテレ朝の「報道ステーション」に出演すると、再び民衆党贔屓の解説をしていた。曰わく、バイデン候補はペンシルヴェニア州の出身で、ブルー・カラーの生活をよく分かっているそうだ。しかし、トランプはNY育ちのお金持ちだから、労働者の気持ちが分からないという。じゃあ、山中教授は急激に収入を増やしたバイデンをどう考えているのか? 副大統領を経験したバイデンは、政権を去ってから稼ぎまくり、2017年には1千110万ドルも得ていた。(Michela Tindera, "How The Bidens Earned $ 16.7 Million After Leaving The White House, Forbes, October 22, 2020.) 2018年には出版や講演で荒稼ぎをして、ジル夫人と共に370万ドルを手にしていたという。2019年になっても所得は増え続け、バイデン夫婦は約1千670万ドルも稼いでいた。すごぉぉ〜い !!

  バイデンを「庶民の味方」と評する中山氏は、一体どんな頭をしているのか? この専門家によれば、トランプ支持者だった中西部のアメリカ人もバイデンに傾いているそうで、穏健な人々は「トランプはやり過ぎた」と思っているらしい。ホントかよぉ? まともな白人なら、口ではバイデン支持でも、こっそりとトランプに投票するんじゃないか。中山教授によれば、討論会を視聴したアメリカ人は、“しっかり”と応対するバイデンを見て安心し、痴呆症の疑惑を斥けたそうだ。えぇぇっっっ、ホントか? 弁護士のケント・ギルバート氏は、バイデンの痴呆症を確信していたぞ。日本の「アメリカ政治専門家」は矢鱈と討論会を重視するが、そもそも、一般のアメリカ人は討論会の全てを聴いているのか? 大多数の庶民は、ニュース番組が垂れ流すダイジェスト版しか観ていないはず。彼らにとって関心があるのは、フッボールやバスケットボールの試合であり、あとは藝人の恋愛沙汰かジャンク・フード(ハンバーガーとかピザ)のカロリーくらい。討論会の内容で投票を決める奴なんて少数派である。

Watanabe 2(左 / 渡辺靖 )
  慶應大学にはもう一人アメリカ政治の専門家がいて、米国での留学経験がある渡辺靖(わたなべ・やすし)教授だ。四年前、彼は政府の要請で大統領選挙に関する予想を書いたことがあるそうだ。彼は「僅差でヒラリー・クリントンが当選する」と分析したが、結果は違ったものになっていた。(ある講演会で本人がそう述べていたから確かだろう。) 前回の選挙で予想を外したからか、今回は慎重なようで、渡辺教授は「トランプが勝つかも知れない」と弱気である。やはり、学生の前で赤っ恥を掻いたから、相当なトラウマになっているんだろう。だが、明大の海野は未だに「バイデン優勢」を仄めかしている。まぁ、象牙の塔には懲りない面々が住んでいるのだろう。一方、保守派言論人の多くはトランプの再選を予想しており、評論家の藤井厳喜や馬渕睦夫大使はトランプ勝利を予想している。

  有名大学の教授はバイデン有利と分析しているから、たぶんバイデンが当選するんだろう。まさか、アメリカ政治の専門家が二回も予想を外すとは思えない。きっと世論調査通りに、バイデンの支持率がトランプの支持率を上回っているはずだ。そして、バイデンが激戦州を制覇するのだろう。しかし、筆者は無名の庶民だからトランプが勝つと思っている。有名大学の一流教授が手に入れるような情報を持っていないので断言できないが、両陣営の支持者を見ていると、どうもトランプが再選されるように思えてならない。というのも、トランプの支持者は未だに情熱的で、積極的に集会に参加している。ところが、バイデンは地下室に閉じこもったままで、集会に来るのは「サクラ」のような支援者ばかり。バイデンの支持者は「トランプが嫌いだから」という理由で演説会に来ているだけだろう。心から彼を支援する者は何人いるのか? なるほど、バイデンの支持率は高いが、オバマが登場した時のような熱気は無い。選挙にはお祭り騒ぎのような熱気が必要だ。

  政治には不安定要素が多いから、表面的な現象だけを捉えて、結果を予想するのは難しい。日本人でも英国の賭博屋に銭を預けて儲けようとする人もいるだろうが、予想屋の言葉を信じて大金を投じるのは危険だ。学者とノミ屋は結果責任を取らないから。予想はあくまでも自己責任である。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/362.html#c68
[近代史3] プチエンジェル事件の深すぎる闇 中川隆
83. 中川隆[-10550] koaQ7Jey 2020年10月28日 08:41:24 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[5]
ハンター・バイデンも中国のロリータ ハニートラップに引っ掛かった


10-28 画像の提供者多数もバラすカオスっぷりがイイ
2020/10/28




▲△▽▼


2020年10月27日
破廉恥なハンター・バイデン / 金銭で政治を支配する異邦人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html

民衆党の宣伝機関と化した主要メディア

Jos & Hunter Biden 21Hunter Biden 006

(左 : ジョセフ・バイデンと息子のハンター / 右 : 恍惚感に浸るハンター・バイデン)

  アメリカでは11月の大統領選挙に向けて、反トランプ・キャンペーンが各メディアで熱を帯びている。とりわけ、前回の大統領選挙で苦渋を嘗めたCNNやABC、ワシントン・ポスト紙、ハッフィントン・ポスト紙などは、悪夢としか思えない現実を目にしたから切歯扼腕だ。怒りに燃えるジャーナリストは雪辱を果たすため、「今度こそ、あの忌々しい暴君を蹴散らしてやる!!」と心に決めている。それゆえ、彼らは意図的な世論調査を行い、「バイデン優勢 ! トランプ危うし!」といった報道を繰り返す。しかし、こうした「人民の声」は「怨嗟の声」でしかなく、「とにかく、トランプが憎い !」といった人々の意見ばかり。そもそも、アンケート調査自体が怪しく、調査対象は圧倒的に民衆党支持者だ。日本人から見れば、「トランプの支持者って、最初から除外されているんじゃないか?」と思えるくらい。中には、「最初から結論ありき」の世論調査もあるらしく、「目標とする支持率格差」を念頭にアンケートが行われているそうだ。普通の日本人なら「これって、輿論操作じゃないのか?」と驚いてしまうが、アメリカの左翼は非倫理的だから構わない。カルタゴを憎んだマーカス・カトーの如く、「トランプを滅ぼせ !」が彼らの雄叫びだ。アメリカの左翼は執念深く、目的の為なら手段を選ばない。というのも、「バレなきや不正でない」からだ。

  アメリカの大統領選挙には「10月の衝撃(October Surprise)」というのがあって、民衆・共和両陣営とも選挙前になると「あっ、と驚くような新ネタ」を披露して相手を潰そうとする。最初、トランプ大統領が武漢ウイルスに感染して入院となったから、「これがオクトーバー・サプラズかなぁ?」と思ったけど、本当の衝撃はハンター・バイデンのスキャンダルであった。前々から、巨額な報酬を伴った「ウクライナ疑惑」が話題になっていたが、今月は彼の醜聞と恥部が明らかとなったから、炎上というよりも大地震。マグニチュード7の大揺れだ。3尺玉花火どころの騒ぎじゃないぞ。メガトン級の大爆発。何しろ、ハンター・バイデンは支那との繋がりが囁かれてる上に、小児性愛の疑惑まで取り上げられているのだ。彼が所有するラップトップ・パソコンには、麻薬を使用してラリっている姿や、未成年の少女をいたぶる映像が残されていた。彼のパソコンを預かった店主が、ハードデテスクに記録されていた内容にビックリして警察に通報。それをFBIが押収したから、父親(オヤジ)のジョーは大ピンチ。痴呆症が進むバイデンも、本当に惚(ぼ)けた振りをしたくなる。

Bob Packwood 2Ronald Wyden 5(左 : ボブ・パックウッド / 右 : ロン・ワイデン)
  アメリカの政界でもセックス・スキャンダルは珍しくなく、共和党の上院議員(オレゴン州)だったボブ・パックウッド(Robert Packwood)やニューヨーク州知事を務めたエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)を思い出せば分かる。令和の高校生や大学生だと知らない人も多いだろうが、1990年代初頭、パックウッド上院議員は、十数名の女性に性的嫌がらせや、性交渉を迫ったことで権力を失った。選挙前にセクハラ事件が囁かれたけど、彼は容疑を否認し無事に再選された。ところが、女性スタッフなどに対する「不祥事」が段々と明らかになってきたので、1995年に上院追放という形で辞任となったわけ。後釜には民衆党のロン・ワイデン(Ronald Wyden / ドイツでの本名 Weidenreich)が就いた。この「ワイデン」なる議員は、ナチ・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ移民の息子人で、AIPAC(米国とイスラエルの親善を図る有力団体)の支持を受けている。彼はイスラエルに対するボイコット運動を処罰する法律、「Israel Anti-Boycott Act」の共同提出者で、パレスチナ人を殺しまくるユダヤ人が大好き。ついでに言うと、ワイデンは不法移民にも寛大で、南米人犯罪者が潜伏する「聖域都市(sancturay city)」に税金を投入することに賛成だった。

Eliot Spitzer 2Ashley Dupre 1Ashley Dupre 5


( 左 : エリオット・スピッツァー / 中央 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー / 右 : 水着姿のアシュリー)

  高級娼婦とのセックスを楽しんだスピッツァー知事の件は、遠く離れた日本でも有名で、保守派知識人の多くは呆れてしまった。何しろ、このユダヤ人知事はマフィア退治で名を馳せた元州検事。自分で売春組織を糾弾しておきながら、裏で売春婦を買っていたいたんだから、民衆党の重鎮だって頭を抱えてしまうだろう。FBIは偶然手に入れた証拠と言っているが、たぶんスピッツァーを狙った盗聴で尻尾を摑んだんじゃないか。それよりも、当時注目されたのは、お相手のコールガールの方で、スピッツァーが「とても良かった」と感想を述べていた女性である。彼女の名前は「アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー(Ashley Alexandra Dupré」というが、これは源氏名で、別名「クリスティン」と呼ばれた娼婦の本名は、アシュレー・ヨーマンズ(Ashley Rae Maika Youmans)というらしい。彼女の写真を見れば、「高値のコール・ガールって、こういったレベルなんだ・・・、なるほど、この肉体ならねぇ〜」と納得できる。

Joshua Wilson & Hunter Biden(左 : ジョシュア・ウィルソン / 右 : ハンター・バイデン )
  一方、ハンター・バイデンの方はもっと醜悪で、若い娘を餌食にする変態だ。主要メディアはあまり強調しないが、未成年の少女を扱ったポルノ映像の所有や、未成年との性交は違法で、これを察知した者は警察に届けねばならない。つまり、大統領選挙とは関係なく、警察は「幼児性愛(pedophilia)」とか「幼児虐待(child abuse)」の廉でハンターを捕まえなければならないのだ。米国では「ニュー・ヨーク・ポスト」紙が先陣を切ってバイデン親子を追求し、元ニューヨーク市長のルディー・ジュリアーニ氏と連携してハンターのスキャンダルを暴いている。特に注目すべきは、ハンターの事件でFBI捜査官のジョシュア・ウィルソン(Joshua Wilson)が動いていることだ。デラウェア州の裁判所は召喚状を出したが、その書類にはウィルソンの署名があった。(Jessica MacBride, "Joshua Wilson FBI subpoena? Hunter Biden pornography link unconfirmed", heavy, October 19, 2020.) このウィルソン氏はニュージャージー州で5年間ほど勤務したことがあり、その専門は幼児ポルノに嵌まった連中を摘発することだ。ということは、デラウェア州の捜査機関は、ハンター・バイデンを幼児ポルノ容疑で捕まえるつもりなんだろう。

Rudolph Giuliani 02Hunter Biden 004Hunter Biden 002Hunter Biden 001


(左 : ルディー・ジュリアーニ / 右 : の写真3枚 : パソコンに入っていたハンター・バイデンの写真 )

  さらに刮目すべきは、主要マスコミがこの事件の信憑性を疑い、トランプ側の陰謀なんじゃないかと宣伝していることだ。これは常識外れな掩護である。もし、ドナルド・ジュニアが幼児ポルノ写真を持っていたことで容疑者になれば、あらゆるテレビ番組が彼を取り上げ、「逮捕して投獄せよ !」の大合唱となるだろう。たぶん、「トゥナイト・ショー」といったトーク番組や、「サタデー・ナイト・ライヴ(SNL)」といったコメディー番組までもが、トランプ家のスキャンダルをネタにして騒ぎ立てるに違いない。反トランプの急先鋒たるアレック・ボールドウィン(有名俳優)なんかは、喜んでSNLに出演し、お得意のモノマネでトランプ親子を罵倒するだろう。CNNやABCの報道番組も同様で、たとえ証拠の出所が怪しくても、トランプ憎しジャーナリストが一斉攻撃に加わり、「大統領の権力で事件を揉み消してはならない !!」と糾弾するはずだ。これだから、主要メディアのバイデン擁護はおかしい。あまりにもバイデン寄りで、民衆党への応援に偏っている。

John Paul MacIsaac 01(左 / ジョン・ポール・マクアイザック)
  それにしても、今回の大統領選挙は殊のほか酷い。前回の選挙よりも更に反トランプ色が濃くなっている。本来なら、PBSやワシントン・ポスト紙がハンター・バイデンの不正を大々的に取り上げ、ジョセフ・バイデンへの批判に繋げるはずなのに、トランプ側の策略のように考え、何処吹く風で知らんぷり。Googleの検索でも、最初に掲載されるのはバイデン・スキャンダルを怪しむ記事ばかり。一方、「ニュー・ヨーク・ポスト」紙は、パソコン店の経営者であるジョン・ポール・マクアイザック(John Paul MacIsaac)氏が提供した資料、つまりバイデンのパソコンに保存されていた破廉恥写真の何枚かを取り出し、「皆さぁぁ〜ん、これが問題の写真なんですよぉぉ〜」と公開している。

  こうした“おぞましい”映像を閲覧したルディー・ジュリアーニ氏は、北京政府の策略を見抜き、「ハンターは支那人に嵌められたんだ」と話していた。つまり、北京政府の諜報員はハンターの“趣味”を調べ上げ、“好み”の少女を提供したのかも知れない。(支那人の工作員は、日本の政治家や官僚の趣味も調べ上げ、好みの女性を提供していた。奇妙なほど支那に加担する議員を調べれば、きっと「面白いネタ」が出てくるぞ。) 筆者はあるGTVのサイトでハンターの写真を何枚か見たけど、どれもゾっとするような姿で、吐き気がするほどの代物だ。普通の日本人が見れば、即座に目を逸らしたくなるだろう。いくら真実を告げる当ブログでも、彼の写真を掲載することはできない。もし、日本人の若い女性が、毛むくじゃらの股間とグニャッとした男根を見たら卒倒するぞ。おそらく、ハンター・バイデンは根っからの変態なのかも・・・・。なぜなら、ハンター・バイデンは自分の裸や下腹部、ペニスを撮っていたのだ。

  さらに、ハンターのスキャンダルを追求するGTVは、彼のセックス・ビデオ映像を公開した。ベッドに寝そべるハンターは、お相手の女性に頼んだのか、彼女の足でペニスを揉んでもらうことにした。赤いマニュキュアを塗った足の爪が印象的で、彼女は10分以上もハンターのペニスをモミモミしていたのだ。見ていて嘔吐(へど)が出そうになるが、セックスの合間にタバコを吸ったり、携帯電話をいじったりする姿を見ると、父親のジョーが気の毒になる。おそらく、ジョー・バイデンは観ていないと思うけど、仮に自分が観ても、絶対にジル夫人には見せないだろう。いくらなんでも、家族には知らせたくない映像であるからだ。

Joe Biden 213(左 / 昔から情熱的に子供を愛するジョセフ・バイデン。もっとも、肌を触られた子供は厭がっていた。 )
  こうした猥褻映像はともかく、支那人が連れてきた娘や謎の黒人女に興奮したハンターは、有頂天になって献上品を「堪能」をしたのだろう。しかし、彼は盗撮されていることに気づかなかった。たぶん、支那人の工作員は、この証拠映像をネタにハンターを脅迫したんじゃないか。トランプ大統領の反支那政策に困った習近平は、裏から民衆党を支援し、大量の資金を流しているはずだから、ハンターを恐喝していても不思議じゃない。第一、支那人にとったら心理戦は十八番。相手の弱みに漬け込み、こっそりと動かすなんて朝飯前だ。孫子の兵法でも「戦わずして勝つ」と言うじゃないか。もし、ハンターと支那人との間で遣り取りされた電子メールが公開されれば、どのような脅しを受けていたか分かるし、どんな「取引」をしたのかも分かるだろう。

民衆党に流れるユダヤ・マネー

  日本の保守派言論人は、バイデン親子の不正や支那によるハニー・トラップを問題にしてるが、もっと重要なのは、共和党や民衆党に流れている献金の方だ。主要メディアが民衆党贔屓になるのは、左翼陣営に属しているからだが、スポンサーとなる大富豪に民衆党支持者が多く居るせいでもある。大口の献金者リストを見ていると、「なんで、こんなにユダヤ人が多いのか?」と驚いてしまうが、事実だからしょうがない。試しに、幾人か紹介しよう。2019年から2020年にかけての献金者ランキングで第1位に就いたのは、カジノ王として知られるシェルドン・エーデルソン夫妻である。(彼については以前、当ブログで紹介したことがある。) 彼は強固なシオニストで、イラン攻撃を熱心に勧めていた。表面上、共和党の支持者となっているが、心の“故郷”はイスラエル。この「祖国」を救うためなら、ロバ(共和党)でもゾウ(民衆党)でも構わない、という訳だ。

Sheldon Adelson 0032Thomas Seyer 01Stephen Schwarzman 002Jeffrey Yass 002


(左 : シェルドン・エーデルソン / トマス・スタイヤー / スティーヴン・シュワルツマン / 右 : ジェフリー・ヤス )

  第3位はヘッジ・ファンドの運営者で大統領選にも食指を伸ばしたトマス・スタイヤー(Thomas Steyer)である。第5位は、スティーヴン・シュワルツマン(Stephen Schwarzman)で、彼は投資ファンド会社の「ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)」を創設し、そのCEOと会長に就任した。第六位は投資や金融、貿易、不動産、テクノロジー開発など、幅広い分野で商売を行う「Susquehanna Internationl Group」を創設したジェフリー・ヤス(Jeffrey Yass)。第7位はヘッジファンドの「Paloma Partners」を創設したセルウィン・ドナルド・サスマン(Selwyn Donald Sussman)である。第8位は御存知、ニューヨーク市長になった大富豪のマイケル・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)。第10位には数学者から投資家に転向したジェイムズ・シモンズ(James Simons)だ。彼はヘッジ・ファンドの「Renaissance Technologies」を設立し、投資業務で一躍大富豪となった。

      献金者名                                総合献金額
1. Sheldon & Miriam Adelson (ユダヤ人)   $172,718,200
2. Richard & Elizabeth Uihlein         $ 59,129,742
3. Thomas & Taylor Steyer (ユダヤ人) $ 55,369,694
4. Timothy Mellon        $50,080,755
5. Stephen & Christine Schwarzman (ユダヤ人) $28,937,100
6. Jeffrey & Janine Yass (ユダヤ人) $ 24,279,700
7. Selwyn Donald Sussman (ユダヤ人) $ 23,345,600
8. Michael Bloomberg (ユダヤ人) $ 21,609,205
9. Karla Jurveston         $ 20,965,441
10. James & Marilyn Simons (ユダヤ人) $ 20,965,201
(Top Individual Contributors : All Federal Contributions, 2019-2020, Who Are the Biggest Donors? , Open Secret.Org.)

Donald Sussman 002Michael Bloomberg 2James Simons 3Bernard Marcus 003


(左 : セルウィン・ドナルド・サスマン / マイケル・ブルムバーグ / ジェイムズ・シモンズ / 右 : バーナード・マーカス )

  ちなみに、トップ10以下を見ても実にユダヤ人が多い。例えば、第12位のバーナード・マーカス(Bernard Mercus)だ。彼は建設資材や工具を扱う大型店舗「The Home Depot」を創業した人物で、「マーカス財団」を作って莫大な財産を移している。第13位にはシカゴを拠点とする新聞社「Newsweb Corporation」を創業したフレッド・アイチュナー(Fred Eychaner)が就いている。彼はラジオからテレビまで手掛けるメディア王で、エンターテイメント業界でも有名だ。もっとも、アイチュナーがユダヤ人であるのと決定的な証拠は無い。だが、2012年に「The Times of Israel」紙が掲載した記事によれば、アイチュナーは第3位の「ユダヤ人献金者」であるという。(Ilan Ben Zion, "Jewish donors prominent in presidential campaign contributions", The Times of Israel, 20 October 2012.)

  やはり、ユダヤ人の報道機関は同胞が放つ、あの独特な匂いを嗅ぎ分けることができるのだろう。歐米社会に住むユダヤ人の中には、敢えて家系述べない人、あるいは何となく秘密にする人がいる。だから、直接本人に確認できない外国人は、断片的な情報で推測するしかない。出自を恥じるユダヤ人だと、「私の両親はユダヤ教から離れているし、私もユダヤ教の誡律やユダヤ人の慣習には縁が無いので、ユダヤ人じゃない」と述べたりする。確かに、ユダヤ人認定は難しく、ユダヤ人の間でも定義は様々だ。とりわけ、世俗化したユダヤ人や歐米人との混血児だと判定は難しい。

  例えば、イスラエルの駐米大使を務めたマイケル・オレン(Michael Oren / 本名Michael Scott Bornstein)は、元々はNY生まれのアメリカ国民だった。彼の容姿を目にすると、西歐人と見間違えるから、ユダヤ人という民族は様々だ。しかし、コロンビア大学を卒業した頃、オレン氏はユダヤ人の血統に目覚め、イスラエル国籍を取得して、イスラエル軍にも入った。彼はイスラエルに帰化した際、「ブロンシュタイン(Bronstein)」の本名を棄て、ヘブライ語で「松の木」を意味する「オレン(Oren)」に変えたそうだ。とにかく、ユダヤ人には信仰を以てアイデンティティーを決める者と、血統で分類する者がいるので実にややこしい。イスラエルは民族国家を名乗っているから、堂々と血統でユダヤ人の判別を行っている。

Fred Eychaner 2Michael Oren 2Joshua Bekenstein 1


(左 : フレッド・アイチュナー / 中央 : マイケル・オレン / 右 : ジョシュア・ベケンシュタイン )

  第15位には「Simon Youth Foundation」のデボラ・サイモン(Debrah J. Simon)がいる。彼女はメルヴィン・サイモン(Melvin Simon)の娘で、父親が作った財団を引き継いでいるようだ。父のメルヴィンはショッピング・モールを手掛ける「Simon Property Group」の総帥で、「ユダヤ福祉連盟(Jewish Welfare Federation)」が主宰する「今年の顔(Man of the Year)」にも選ばれていた。第17位は投資会社の「ベイン・キャピタル(Bain Capital)」を運営する会長のジョシュア・ベケンシュタイン(Joshua Bekenstein)である。第18位はジェイムズ・シモンズと一緒に「Medallion Fund」を創設したヘンリー・ラウファー(Henry Laufer)で、彼はシモンズの「ルネサンス・テクノロジー」で副社長を務めた。

Melvin Simon 1Deborah Simon 1Henry Laufer 5


( 左 : メルヴィン・サイモン / 中央 : デボラ・サイモン / 右 : ヘンリー・ラウファー 夫妻 )

  こうした献金者リストを眺めると、本当に手先が震え、目が眩んでくる。米国の全人口でユダヤ人が占める割合は、せいぜい3%か4%くらいだと言われているのに、上位10人中7名(70%)がユダヤ人なんだから驚きだ。これは日本における朝鮮人と比較すれば分かる。もし、自民党に資金を流した大口献金者がいたとして、その上位10人中7名が帰化鮮人だったら誰でもビックリするだろう。普通の日本人だと、2万円か3万円の献金する程度で、政治意識が高い人でも、資金集めのパーティー券を買うくらいだ。したがって、庶民レベルの個人が5億円とか10億円を献金するなんて有り得ない。保守派の庶民だと政治問題への関心は高いが、生活に余裕がないので、何百人集まろうが、大した献金額にはならない。ところが、金融業者とかパチンコ屋の朝鮮人なら別。彼らは接待技術に長けているから、政治家を金と女で虜(とりこ)にしようとする。帰化支那人も同類だ。国会議員なんか「女を抱かせて銭を摑ませればよい」と分かっている。

  一般の日本人は気づいていないが、アメリカの政治は惨憺たる状態で、「これが超大国の実情なのか?!」と唖然とする程だ。民衆党の候補者は痴呆症の老人で、支那人に弱みを握られている売国奴。討論会も滅茶苦茶で、まともな議論が無い。壇上に上がる候補者は、心理学者や選挙参謀から細かな指導を受け、予め用意された台本に沿って相手を攻撃する。最近では期日前投票が流行し、郵便投票までもが普通になっている。しかし、これは不正の温床になりやすい。民衆党にはびこる極左分子は、死人を甦らせて幽霊有権者にするし、寝たきりの老人を取り込んで「支援者」に変えてしまう。不法移民だって有権者になれるし、有権者登録にも不正が多い。もう、アフリカ並の選挙になっているが、主要メディアは相変わらずデモクラシーの讃美者だ。それもそのはず。左翼メディアには仲間の不正を暴く気持ちなんて更々無い。

民衆党を陰ながら応援する日本の大学教授

  建国の父祖が望んだローマ風の共和政治は消滅し、今やアメリカ政治の主流は変形マルクス主義と多文化・多民族主義である。全米各地では文化破壊型のマルキストが人種対立を扇動し、白人と黒人の軋轢が増している。過激派に導かれた有色人種は、「アイデンテイティー・ポリテックス」を掲げて暴れ放題。特に、民衆党を牛耳る左翼分子は、黒人とかヒスパニックを利用し、人種の尺度で党の政策を決めている。社会主義を理想とするモボクラシー(暴民政治 / mobocracy)が正当化されていのに、西歐系白人は「白人至上主義者」なる用語に怯え、あろう事かリベラル派に寄り添う始末。昔のアメリカ白人が現代の黒い暴漢どもを見たら、どう思うのか? たぶん、ケネディー大統領を支持していた白人層も後悔するし、キリスト教を大切にする保守的な民衆党員だと、「もはや伝統的な民衆党じゃない」と嘆くだろう。南部の民衆党員だと、赤い黒人を見て「何だ、あいつら ! アメリカはお前らの国じゃないんだぞ !」と言いたくなるはず。でも、「KKK」の烙印が怖いから黙っている。もしかしたら、彼らは投票所でトランプ支持者に豹変するかも。黒人が黒人という理由でオバマに投票したように、南部の民衆党員も白人という理由でトランプに投票してもいいはずだ。

  日本のワイドショーや御用学者は、矢鱈と民衆党贔屓だが、彼らは本当にバイデンの優勢を信じているのか? 日テレやフジテレビは大統領選挙の話題となれば、性懲りもなく、明治大学の海野素央(うんの・もとお)や上智大学の前嶋和弘(まえじま・かずひろ)を招いて解説を頼んでいる。だが、前回の選挙で彼らはトランプの勝利を予想していたのか? アメリカ政治を専門とする大学教授の大半は、ヒラリー・クリントンの当選を予測していた。「あんな素人が当選する訳ないだろう」というのが、自称「専門家」の意見で、地上波メディアのほとんどが同意見だった。しかし、テレビ画面でトランプの当選を目にすると、名門大学の先生達は顔面蒼白。「まさか・・・・、そんな・・・・」と総崩れ状態だった

Nakayama 1(左 / 中山俊宏 )
  慶應義塾大学でアメリカ政治を教える中山俊宏(なかやま・としひろ)教授も、前回の選挙でクリントンの勝利を仄めかしていたが、予想を外して愕然としていた。フジテレビの番組で格好付けていた教授は、故・岡本行夫と一緒に赤っ恥を掻き、面目丸つぶれで絶句状態。でも、彼はテレ朝の「報道ステーション」に出演すると、再び民衆党贔屓の解説をしていた。曰わく、バイデン候補はペンシルヴェニア州の出身で、ブルー・カラーの生活をよく分かっているそうだ。しかし、トランプはNY育ちのお金持ちだから、労働者の気持ちが分からないという。じゃあ、山中教授は急激に収入を増やしたバイデンをどう考えているのか? 副大統領を経験したバイデンは、政権を去ってから稼ぎまくり、2017年には1千110万ドルも得ていた。(Michela Tindera, "How The Bidens Earned $ 16.7 Million After Leaving The White House, Forbes, October 22, 2020.) 2018年には出版や講演で荒稼ぎをして、ジル夫人と共に370万ドルを手にしていたという。2019年になっても所得は増え続け、バイデン夫婦は約1千670万ドルも稼いでいた。すごぉぉ〜い !!

  バイデンを「庶民の味方」と評する中山氏は、一体どんな頭をしているのか? この専門家によれば、トランプ支持者だった中西部のアメリカ人もバイデンに傾いているそうで、穏健な人々は「トランプはやり過ぎた」と思っているらしい。ホントかよぉ? まともな白人なら、口ではバイデン支持でも、こっそりとトランプに投票するんじゃないか。中山教授によれば、討論会を視聴したアメリカ人は、“しっかり”と応対するバイデンを見て安心し、痴呆症の疑惑を斥けたそうだ。えぇぇっっっ、ホントか? 弁護士のケント・ギルバート氏は、バイデンの痴呆症を確信していたぞ。日本の「アメリカ政治専門家」は矢鱈と討論会を重視するが、そもそも、一般のアメリカ人は討論会の全てを聴いているのか? 大多数の庶民は、ニュース番組が垂れ流すダイジェスト版しか観ていないはず。彼らにとって関心があるのは、フッボールやバスケットボールの試合であり、あとは藝人の恋愛沙汰かジャンク・フード(ハンバーガーとかピザ)のカロリーくらい。討論会の内容で投票を決める奴なんて少数派である。

Watanabe 2(左 / 渡辺靖 )
  慶應大学にはもう一人アメリカ政治の専門家がいて、米国での留学経験がある渡辺靖(わたなべ・やすし)教授だ。四年前、彼は政府の要請で大統領選挙に関する予想を書いたことがあるそうだ。彼は「僅差でヒラリー・クリントンが当選する」と分析したが、結果は違ったものになっていた。(ある講演会で本人がそう述べていたから確かだろう。) 前回の選挙で予想を外したからか、今回は慎重なようで、渡辺教授は「トランプが勝つかも知れない」と弱気である。やはり、学生の前で赤っ恥を掻いたから、相当なトラウマになっているんだろう。だが、明大の海野は未だに「バイデン優勢」を仄めかしている。まぁ、象牙の塔には懲りない面々が住んでいるのだろう。一方、保守派言論人の多くはトランプの再選を予想しており、評論家の藤井厳喜や馬渕睦夫大使はトランプ勝利を予想している。

  有名大学の教授はバイデン有利と分析しているから、たぶんバイデンが当選するんだろう。まさか、アメリカ政治の専門家が二回も予想を外すとは思えない。きっと世論調査通りに、バイデンの支持率がトランプの支持率を上回っているはずだ。そして、バイデンが激戦州を制覇するのだろう。しかし、筆者は無名の庶民だからトランプが勝つと思っている。有名大学の一流教授が手に入れるような情報を持っていないので断言できないが、両陣営の支持者を見ていると、どうもトランプが再選されるように思えてならない。というのも、トランプの支持者は未だに情熱的で、積極的に集会に参加している。ところが、バイデンは地下室に閉じこもったままで、集会に来るのは「サクラ」のような支援者ばかり。バイデンの支持者は「トランプが嫌いだから」という理由で演説会に来ているだけだろう。心から彼を支援する者は何人いるのか? なるほど、バイデンの支持率は高いが、オバマが登場した時のような熱気は無い。選挙にはお祭り騒ぎのような熱気が必要だ。

  政治には不安定要素が多いから、表面的な現象だけを捉えて、結果を予想するのは難しい。日本人でも英国の賭博屋に銭を預けて儲けようとする人もいるだろうが、予想屋の言葉を信じて大金を投じるのは危険だ。学者とノミ屋は結果責任を取らないから。予想はあくまでも自己責任である。

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[近代史3] 美智子妃も雅子妃もアメリカが皇室と天皇制を破壊する為に送り込んだスパイなのか? 中川隆
80. 中川隆[-10549] koaQ7Jey 2020年10月28日 08:44:27 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[6]
ハンター・バイデンも中国のロリータ ハニートラップに引っ掛かった

10-28 画像の提供者多数もバラすカオスっぷりがイイ
2020/10/28


▲△▽▼


2020年10月27日
破廉恥なハンター・バイデン / 金銭で政治を支配する異邦人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html

民衆党の宣伝機関と化した主要メディア

Jos & Hunter Biden 21Hunter Biden 006

(左 : ジョセフ・バイデンと息子のハンター / 右 : 恍惚感に浸るハンター・バイデン)

  アメリカでは11月の大統領選挙に向けて、反トランプ・キャンペーンが各メディアで熱を帯びている。とりわけ、前回の大統領選挙で苦渋を嘗めたCNNやABC、ワシントン・ポスト紙、ハッフィントン・ポスト紙などは、悪夢としか思えない現実を目にしたから切歯扼腕だ。怒りに燃えるジャーナリストは雪辱を果たすため、「今度こそ、あの忌々しい暴君を蹴散らしてやる!!」と心に決めている。それゆえ、彼らは意図的な世論調査を行い、「バイデン優勢 ! トランプ危うし!」といった報道を繰り返す。しかし、こうした「人民の声」は「怨嗟の声」でしかなく、「とにかく、トランプが憎い !」といった人々の意見ばかり。そもそも、アンケート調査自体が怪しく、調査対象は圧倒的に民衆党支持者だ。日本人から見れば、「トランプの支持者って、最初から除外されているんじゃないか?」と思えるくらい。中には、「最初から結論ありき」の世論調査もあるらしく、「目標とする支持率格差」を念頭にアンケートが行われているそうだ。普通の日本人なら「これって、輿論操作じゃないのか?」と驚いてしまうが、アメリカの左翼は非倫理的だから構わない。カルタゴを憎んだマーカス・カトーの如く、「トランプを滅ぼせ !」が彼らの雄叫びだ。アメリカの左翼は執念深く、目的の為なら手段を選ばない。というのも、「バレなきや不正でない」からだ。

  アメリカの大統領選挙には「10月の衝撃(October Surprise)」というのがあって、民衆・共和両陣営とも選挙前になると「あっ、と驚くような新ネタ」を披露して相手を潰そうとする。最初、トランプ大統領が武漢ウイルスに感染して入院となったから、「これがオクトーバー・サプラズかなぁ?」と思ったけど、本当の衝撃はハンター・バイデンのスキャンダルであった。前々から、巨額な報酬を伴った「ウクライナ疑惑」が話題になっていたが、今月は彼の醜聞と恥部が明らかとなったから、炎上というよりも大地震。マグニチュード7の大揺れだ。3尺玉花火どころの騒ぎじゃないぞ。メガトン級の大爆発。何しろ、ハンター・バイデンは支那との繋がりが囁かれてる上に、小児性愛の疑惑まで取り上げられているのだ。彼が所有するラップトップ・パソコンには、麻薬を使用してラリっている姿や、未成年の少女をいたぶる映像が残されていた。彼のパソコンを預かった店主が、ハードデテスクに記録されていた内容にビックリして警察に通報。それをFBIが押収したから、父親(オヤジ)のジョーは大ピンチ。痴呆症が進むバイデンも、本当に惚(ぼ)けた振りをしたくなる。

Bob Packwood 2Ronald Wyden 5(左 : ボブ・パックウッド / 右 : ロン・ワイデン)
  アメリカの政界でもセックス・スキャンダルは珍しくなく、共和党の上院議員(オレゴン州)だったボブ・パックウッド(Robert Packwood)やニューヨーク州知事を務めたエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)を思い出せば分かる。令和の高校生や大学生だと知らない人も多いだろうが、1990年代初頭、パックウッド上院議員は、十数名の女性に性的嫌がらせや、性交渉を迫ったことで権力を失った。選挙前にセクハラ事件が囁かれたけど、彼は容疑を否認し無事に再選された。ところが、女性スタッフなどに対する「不祥事」が段々と明らかになってきたので、1995年に上院追放という形で辞任となったわけ。後釜には民衆党のロン・ワイデン(Ronald Wyden / ドイツでの本名 Weidenreich)が就いた。この「ワイデン」なる議員は、ナチ・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ移民の息子人で、AIPAC(米国とイスラエルの親善を図る有力団体)の支持を受けている。彼はイスラエルに対するボイコット運動を処罰する法律、「Israel Anti-Boycott Act」の共同提出者で、パレスチナ人を殺しまくるユダヤ人が大好き。ついでに言うと、ワイデンは不法移民にも寛大で、南米人犯罪者が潜伏する「聖域都市(sancturay city)」に税金を投入することに賛成だった。

Eliot Spitzer 2Ashley Dupre 1Ashley Dupre 5


( 左 : エリオット・スピッツァー / 中央 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー / 右 : 水着姿のアシュリー)

  高級娼婦とのセックスを楽しんだスピッツァー知事の件は、遠く離れた日本でも有名で、保守派知識人の多くは呆れてしまった。何しろ、このユダヤ人知事はマフィア退治で名を馳せた元州検事。自分で売春組織を糾弾しておきながら、裏で売春婦を買っていたいたんだから、民衆党の重鎮だって頭を抱えてしまうだろう。FBIは偶然手に入れた証拠と言っているが、たぶんスピッツァーを狙った盗聴で尻尾を摑んだんじゃないか。それよりも、当時注目されたのは、お相手のコールガールの方で、スピッツァーが「とても良かった」と感想を述べていた女性である。彼女の名前は「アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー(Ashley Alexandra Dupré」というが、これは源氏名で、別名「クリスティン」と呼ばれた娼婦の本名は、アシュレー・ヨーマンズ(Ashley Rae Maika Youmans)というらしい。彼女の写真を見れば、「高値のコール・ガールって、こういったレベルなんだ・・・、なるほど、この肉体ならねぇ〜」と納得できる。

Joshua Wilson & Hunter Biden(左 : ジョシュア・ウィルソン / 右 : ハンター・バイデン )
  一方、ハンター・バイデンの方はもっと醜悪で、若い娘を餌食にする変態だ。主要メディアはあまり強調しないが、未成年の少女を扱ったポルノ映像の所有や、未成年との性交は違法で、これを察知した者は警察に届けねばならない。つまり、大統領選挙とは関係なく、警察は「幼児性愛(pedophilia)」とか「幼児虐待(child abuse)」の廉でハンターを捕まえなければならないのだ。米国では「ニュー・ヨーク・ポスト」紙が先陣を切ってバイデン親子を追求し、元ニューヨーク市長のルディー・ジュリアーニ氏と連携してハンターのスキャンダルを暴いている。特に注目すべきは、ハンターの事件でFBI捜査官のジョシュア・ウィルソン(Joshua Wilson)が動いていることだ。デラウェア州の裁判所は召喚状を出したが、その書類にはウィルソンの署名があった。(Jessica MacBride, "Joshua Wilson FBI subpoena? Hunter Biden pornography link unconfirmed", heavy, October 19, 2020.) このウィルソン氏はニュージャージー州で5年間ほど勤務したことがあり、その専門は幼児ポルノに嵌まった連中を摘発することだ。ということは、デラウェア州の捜査機関は、ハンター・バイデンを幼児ポルノ容疑で捕まえるつもりなんだろう。

Rudolph Giuliani 02Hunter Biden 004Hunter Biden 002Hunter Biden 001


(左 : ルディー・ジュリアーニ / 右 : の写真3枚 : パソコンに入っていたハンター・バイデンの写真 )

  さらに刮目すべきは、主要マスコミがこの事件の信憑性を疑い、トランプ側の陰謀なんじゃないかと宣伝していることだ。これは常識外れな掩護である。もし、ドナルド・ジュニアが幼児ポルノ写真を持っていたことで容疑者になれば、あらゆるテレビ番組が彼を取り上げ、「逮捕して投獄せよ !」の大合唱となるだろう。たぶん、「トゥナイト・ショー」といったトーク番組や、「サタデー・ナイト・ライヴ(SNL)」といったコメディー番組までもが、トランプ家のスキャンダルをネタにして騒ぎ立てるに違いない。反トランプの急先鋒たるアレック・ボールドウィン(有名俳優)なんかは、喜んでSNLに出演し、お得意のモノマネでトランプ親子を罵倒するだろう。CNNやABCの報道番組も同様で、たとえ証拠の出所が怪しくても、トランプ憎しジャーナリストが一斉攻撃に加わり、「大統領の権力で事件を揉み消してはならない !!」と糾弾するはずだ。これだから、主要メディアのバイデン擁護はおかしい。あまりにもバイデン寄りで、民衆党への応援に偏っている。

John Paul MacIsaac 01(左 / ジョン・ポール・マクアイザック)
  それにしても、今回の大統領選挙は殊のほか酷い。前回の選挙よりも更に反トランプ色が濃くなっている。本来なら、PBSやワシントン・ポスト紙がハンター・バイデンの不正を大々的に取り上げ、ジョセフ・バイデンへの批判に繋げるはずなのに、トランプ側の策略のように考え、何処吹く風で知らんぷり。Googleの検索でも、最初に掲載されるのはバイデン・スキャンダルを怪しむ記事ばかり。一方、「ニュー・ヨーク・ポスト」紙は、パソコン店の経営者であるジョン・ポール・マクアイザック(John Paul MacIsaac)氏が提供した資料、つまりバイデンのパソコンに保存されていた破廉恥写真の何枚かを取り出し、「皆さぁぁ〜ん、これが問題の写真なんですよぉぉ〜」と公開している。

  こうした“おぞましい”映像を閲覧したルディー・ジュリアーニ氏は、北京政府の策略を見抜き、「ハンターは支那人に嵌められたんだ」と話していた。つまり、北京政府の諜報員はハンターの“趣味”を調べ上げ、“好み”の少女を提供したのかも知れない。(支那人の工作員は、日本の政治家や官僚の趣味も調べ上げ、好みの女性を提供していた。奇妙なほど支那に加担する議員を調べれば、きっと「面白いネタ」が出てくるぞ。) 筆者はあるGTVのサイトでハンターの写真を何枚か見たけど、どれもゾっとするような姿で、吐き気がするほどの代物だ。普通の日本人が見れば、即座に目を逸らしたくなるだろう。いくら真実を告げる当ブログでも、彼の写真を掲載することはできない。もし、日本人の若い女性が、毛むくじゃらの股間とグニャッとした男根を見たら卒倒するぞ。おそらく、ハンター・バイデンは根っからの変態なのかも・・・・。なぜなら、ハンター・バイデンは自分の裸や下腹部、ペニスを撮っていたのだ。

  さらに、ハンターのスキャンダルを追求するGTVは、彼のセックス・ビデオ映像を公開した。ベッドに寝そべるハンターは、お相手の女性に頼んだのか、彼女の足でペニスを揉んでもらうことにした。赤いマニュキュアを塗った足の爪が印象的で、彼女は10分以上もハンターのペニスをモミモミしていたのだ。見ていて嘔吐(へど)が出そうになるが、セックスの合間にタバコを吸ったり、携帯電話をいじったりする姿を見ると、父親のジョーが気の毒になる。おそらく、ジョー・バイデンは観ていないと思うけど、仮に自分が観ても、絶対にジル夫人には見せないだろう。いくらなんでも、家族には知らせたくない映像であるからだ。

Joe Biden 213(左 / 昔から情熱的に子供を愛するジョセフ・バイデン。もっとも、肌を触られた子供は厭がっていた。 )
  こうした猥褻映像はともかく、支那人が連れてきた娘や謎の黒人女に興奮したハンターは、有頂天になって献上品を「堪能」をしたのだろう。しかし、彼は盗撮されていることに気づかなかった。たぶん、支那人の工作員は、この証拠映像をネタにハンターを脅迫したんじゃないか。トランプ大統領の反支那政策に困った習近平は、裏から民衆党を支援し、大量の資金を流しているはずだから、ハンターを恐喝していても不思議じゃない。第一、支那人にとったら心理戦は十八番。相手の弱みに漬け込み、こっそりと動かすなんて朝飯前だ。孫子の兵法でも「戦わずして勝つ」と言うじゃないか。もし、ハンターと支那人との間で遣り取りされた電子メールが公開されれば、どのような脅しを受けていたか分かるし、どんな「取引」をしたのかも分かるだろう。

民衆党に流れるユダヤ・マネー

  日本の保守派言論人は、バイデン親子の不正や支那によるハニー・トラップを問題にしてるが、もっと重要なのは、共和党や民衆党に流れている献金の方だ。主要メディアが民衆党贔屓になるのは、左翼陣営に属しているからだが、スポンサーとなる大富豪に民衆党支持者が多く居るせいでもある。大口の献金者リストを見ていると、「なんで、こんなにユダヤ人が多いのか?」と驚いてしまうが、事実だからしょうがない。試しに、幾人か紹介しよう。2019年から2020年にかけての献金者ランキングで第1位に就いたのは、カジノ王として知られるシェルドン・エーデルソン夫妻である。(彼については以前、当ブログで紹介したことがある。) 彼は強固なシオニストで、イラン攻撃を熱心に勧めていた。表面上、共和党の支持者となっているが、心の“故郷”はイスラエル。この「祖国」を救うためなら、ロバ(共和党)でもゾウ(民衆党)でも構わない、という訳だ。

Sheldon Adelson 0032Thomas Seyer 01Stephen Schwarzman 002Jeffrey Yass 002


(左 : シェルドン・エーデルソン / トマス・スタイヤー / スティーヴン・シュワルツマン / 右 : ジェフリー・ヤス )

  第3位はヘッジ・ファンドの運営者で大統領選にも食指を伸ばしたトマス・スタイヤー(Thomas Steyer)である。第5位は、スティーヴン・シュワルツマン(Stephen Schwarzman)で、彼は投資ファンド会社の「ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)」を創設し、そのCEOと会長に就任した。第六位は投資や金融、貿易、不動産、テクノロジー開発など、幅広い分野で商売を行う「Susquehanna Internationl Group」を創設したジェフリー・ヤス(Jeffrey Yass)。第7位はヘッジファンドの「Paloma Partners」を創設したセルウィン・ドナルド・サスマン(Selwyn Donald Sussman)である。第8位は御存知、ニューヨーク市長になった大富豪のマイケル・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)。第10位には数学者から投資家に転向したジェイムズ・シモンズ(James Simons)だ。彼はヘッジ・ファンドの「Renaissance Technologies」を設立し、投資業務で一躍大富豪となった。

      献金者名                                総合献金額
1. Sheldon & Miriam Adelson (ユダヤ人)   $172,718,200
2. Richard & Elizabeth Uihlein         $ 59,129,742
3. Thomas & Taylor Steyer (ユダヤ人) $ 55,369,694
4. Timothy Mellon        $50,080,755
5. Stephen & Christine Schwarzman (ユダヤ人) $28,937,100
6. Jeffrey & Janine Yass (ユダヤ人) $ 24,279,700
7. Selwyn Donald Sussman (ユダヤ人) $ 23,345,600
8. Michael Bloomberg (ユダヤ人) $ 21,609,205
9. Karla Jurveston         $ 20,965,441
10. James & Marilyn Simons (ユダヤ人) $ 20,965,201
(Top Individual Contributors : All Federal Contributions, 2019-2020, Who Are the Biggest Donors? , Open Secret.Org.)

Donald Sussman 002Michael Bloomberg 2James Simons 3Bernard Marcus 003


(左 : セルウィン・ドナルド・サスマン / マイケル・ブルムバーグ / ジェイムズ・シモンズ / 右 : バーナード・マーカス )

  ちなみに、トップ10以下を見ても実にユダヤ人が多い。例えば、第12位のバーナード・マーカス(Bernard Mercus)だ。彼は建設資材や工具を扱う大型店舗「The Home Depot」を創業した人物で、「マーカス財団」を作って莫大な財産を移している。第13位にはシカゴを拠点とする新聞社「Newsweb Corporation」を創業したフレッド・アイチュナー(Fred Eychaner)が就いている。彼はラジオからテレビまで手掛けるメディア王で、エンターテイメント業界でも有名だ。もっとも、アイチュナーがユダヤ人であるのと決定的な証拠は無い。だが、2012年に「The Times of Israel」紙が掲載した記事によれば、アイチュナーは第3位の「ユダヤ人献金者」であるという。(Ilan Ben Zion, "Jewish donors prominent in presidential campaign contributions", The Times of Israel, 20 October 2012.)

  やはり、ユダヤ人の報道機関は同胞が放つ、あの独特な匂いを嗅ぎ分けることができるのだろう。歐米社会に住むユダヤ人の中には、敢えて家系述べない人、あるいは何となく秘密にする人がいる。だから、直接本人に確認できない外国人は、断片的な情報で推測するしかない。出自を恥じるユダヤ人だと、「私の両親はユダヤ教から離れているし、私もユダヤ教の誡律やユダヤ人の慣習には縁が無いので、ユダヤ人じゃない」と述べたりする。確かに、ユダヤ人認定は難しく、ユダヤ人の間でも定義は様々だ。とりわけ、世俗化したユダヤ人や歐米人との混血児だと判定は難しい。

  例えば、イスラエルの駐米大使を務めたマイケル・オレン(Michael Oren / 本名Michael Scott Bornstein)は、元々はNY生まれのアメリカ国民だった。彼の容姿を目にすると、西歐人と見間違えるから、ユダヤ人という民族は様々だ。しかし、コロンビア大学を卒業した頃、オレン氏はユダヤ人の血統に目覚め、イスラエル国籍を取得して、イスラエル軍にも入った。彼はイスラエルに帰化した際、「ブロンシュタイン(Bronstein)」の本名を棄て、ヘブライ語で「松の木」を意味する「オレン(Oren)」に変えたそうだ。とにかく、ユダヤ人には信仰を以てアイデンティティーを決める者と、血統で分類する者がいるので実にややこしい。イスラエルは民族国家を名乗っているから、堂々と血統でユダヤ人の判別を行っている。

Fred Eychaner 2Michael Oren 2Joshua Bekenstein 1


(左 : フレッド・アイチュナー / 中央 : マイケル・オレン / 右 : ジョシュア・ベケンシュタイン )

  第15位には「Simon Youth Foundation」のデボラ・サイモン(Debrah J. Simon)がいる。彼女はメルヴィン・サイモン(Melvin Simon)の娘で、父親が作った財団を引き継いでいるようだ。父のメルヴィンはショッピング・モールを手掛ける「Simon Property Group」の総帥で、「ユダヤ福祉連盟(Jewish Welfare Federation)」が主宰する「今年の顔(Man of the Year)」にも選ばれていた。第17位は投資会社の「ベイン・キャピタル(Bain Capital)」を運営する会長のジョシュア・ベケンシュタイン(Joshua Bekenstein)である。第18位はジェイムズ・シモンズと一緒に「Medallion Fund」を創設したヘンリー・ラウファー(Henry Laufer)で、彼はシモンズの「ルネサンス・テクノロジー」で副社長を務めた。

Melvin Simon 1Deborah Simon 1Henry Laufer 5


( 左 : メルヴィン・サイモン / 中央 : デボラ・サイモン / 右 : ヘンリー・ラウファー 夫妻 )

  こうした献金者リストを眺めると、本当に手先が震え、目が眩んでくる。米国の全人口でユダヤ人が占める割合は、せいぜい3%か4%くらいだと言われているのに、上位10人中7名(70%)がユダヤ人なんだから驚きだ。これは日本における朝鮮人と比較すれば分かる。もし、自民党に資金を流した大口献金者がいたとして、その上位10人中7名が帰化鮮人だったら誰でもビックリするだろう。普通の日本人だと、2万円か3万円の献金する程度で、政治意識が高い人でも、資金集めのパーティー券を買うくらいだ。したがって、庶民レベルの個人が5億円とか10億円を献金するなんて有り得ない。保守派の庶民だと政治問題への関心は高いが、生活に余裕がないので、何百人集まろうが、大した献金額にはならない。ところが、金融業者とかパチンコ屋の朝鮮人なら別。彼らは接待技術に長けているから、政治家を金と女で虜(とりこ)にしようとする。帰化支那人も同類だ。国会議員なんか「女を抱かせて銭を摑ませればよい」と分かっている。

  一般の日本人は気づいていないが、アメリカの政治は惨憺たる状態で、「これが超大国の実情なのか?!」と唖然とする程だ。民衆党の候補者は痴呆症の老人で、支那人に弱みを握られている売国奴。討論会も滅茶苦茶で、まともな議論が無い。壇上に上がる候補者は、心理学者や選挙参謀から細かな指導を受け、予め用意された台本に沿って相手を攻撃する。最近では期日前投票が流行し、郵便投票までもが普通になっている。しかし、これは不正の温床になりやすい。民衆党にはびこる極左分子は、死人を甦らせて幽霊有権者にするし、寝たきりの老人を取り込んで「支援者」に変えてしまう。不法移民だって有権者になれるし、有権者登録にも不正が多い。もう、アフリカ並の選挙になっているが、主要メディアは相変わらずデモクラシーの讃美者だ。それもそのはず。左翼メディアには仲間の不正を暴く気持ちなんて更々無い。

民衆党を陰ながら応援する日本の大学教授

  建国の父祖が望んだローマ風の共和政治は消滅し、今やアメリカ政治の主流は変形マルクス主義と多文化・多民族主義である。全米各地では文化破壊型のマルキストが人種対立を扇動し、白人と黒人の軋轢が増している。過激派に導かれた有色人種は、「アイデンテイティー・ポリテックス」を掲げて暴れ放題。特に、民衆党を牛耳る左翼分子は、黒人とかヒスパニックを利用し、人種の尺度で党の政策を決めている。社会主義を理想とするモボクラシー(暴民政治 / mobocracy)が正当化されていのに、西歐系白人は「白人至上主義者」なる用語に怯え、あろう事かリベラル派に寄り添う始末。昔のアメリカ白人が現代の黒い暴漢どもを見たら、どう思うのか? たぶん、ケネディー大統領を支持していた白人層も後悔するし、キリスト教を大切にする保守的な民衆党員だと、「もはや伝統的な民衆党じゃない」と嘆くだろう。南部の民衆党員だと、赤い黒人を見て「何だ、あいつら ! アメリカはお前らの国じゃないんだぞ !」と言いたくなるはず。でも、「KKK」の烙印が怖いから黙っている。もしかしたら、彼らは投票所でトランプ支持者に豹変するかも。黒人が黒人という理由でオバマに投票したように、南部の民衆党員も白人という理由でトランプに投票してもいいはずだ。

  日本のワイドショーや御用学者は、矢鱈と民衆党贔屓だが、彼らは本当にバイデンの優勢を信じているのか? 日テレやフジテレビは大統領選挙の話題となれば、性懲りもなく、明治大学の海野素央(うんの・もとお)や上智大学の前嶋和弘(まえじま・かずひろ)を招いて解説を頼んでいる。だが、前回の選挙で彼らはトランプの勝利を予想していたのか? アメリカ政治を専門とする大学教授の大半は、ヒラリー・クリントンの当選を予測していた。「あんな素人が当選する訳ないだろう」というのが、自称「専門家」の意見で、地上波メディアのほとんどが同意見だった。しかし、テレビ画面でトランプの当選を目にすると、名門大学の先生達は顔面蒼白。「まさか・・・・、そんな・・・・」と総崩れ状態だった

Nakayama 1(左 / 中山俊宏 )
  慶應義塾大学でアメリカ政治を教える中山俊宏(なかやま・としひろ)教授も、前回の選挙でクリントンの勝利を仄めかしていたが、予想を外して愕然としていた。フジテレビの番組で格好付けていた教授は、故・岡本行夫と一緒に赤っ恥を掻き、面目丸つぶれで絶句状態。でも、彼はテレ朝の「報道ステーション」に出演すると、再び民衆党贔屓の解説をしていた。曰わく、バイデン候補はペンシルヴェニア州の出身で、ブルー・カラーの生活をよく分かっているそうだ。しかし、トランプはNY育ちのお金持ちだから、労働者の気持ちが分からないという。じゃあ、山中教授は急激に収入を増やしたバイデンをどう考えているのか? 副大統領を経験したバイデンは、政権を去ってから稼ぎまくり、2017年には1千110万ドルも得ていた。(Michela Tindera, "How The Bidens Earned $ 16.7 Million After Leaving The White House, Forbes, October 22, 2020.) 2018年には出版や講演で荒稼ぎをして、ジル夫人と共に370万ドルを手にしていたという。2019年になっても所得は増え続け、バイデン夫婦は約1千670万ドルも稼いでいた。すごぉぉ〜い !!

  バイデンを「庶民の味方」と評する中山氏は、一体どんな頭をしているのか? この専門家によれば、トランプ支持者だった中西部のアメリカ人もバイデンに傾いているそうで、穏健な人々は「トランプはやり過ぎた」と思っているらしい。ホントかよぉ? まともな白人なら、口ではバイデン支持でも、こっそりとトランプに投票するんじゃないか。中山教授によれば、討論会を視聴したアメリカ人は、“しっかり”と応対するバイデンを見て安心し、痴呆症の疑惑を斥けたそうだ。えぇぇっっっ、ホントか? 弁護士のケント・ギルバート氏は、バイデンの痴呆症を確信していたぞ。日本の「アメリカ政治専門家」は矢鱈と討論会を重視するが、そもそも、一般のアメリカ人は討論会の全てを聴いているのか? 大多数の庶民は、ニュース番組が垂れ流すダイジェスト版しか観ていないはず。彼らにとって関心があるのは、フッボールやバスケットボールの試合であり、あとは藝人の恋愛沙汰かジャンク・フード(ハンバーガーとかピザ)のカロリーくらい。討論会の内容で投票を決める奴なんて少数派である。

Watanabe 2(左 / 渡辺靖 )
  慶應大学にはもう一人アメリカ政治の専門家がいて、米国での留学経験がある渡辺靖(わたなべ・やすし)教授だ。四年前、彼は政府の要請で大統領選挙に関する予想を書いたことがあるそうだ。彼は「僅差でヒラリー・クリントンが当選する」と分析したが、結果は違ったものになっていた。(ある講演会で本人がそう述べていたから確かだろう。) 前回の選挙で予想を外したからか、今回は慎重なようで、渡辺教授は「トランプが勝つかも知れない」と弱気である。やはり、学生の前で赤っ恥を掻いたから、相当なトラウマになっているんだろう。だが、明大の海野は未だに「バイデン優勢」を仄めかしている。まぁ、象牙の塔には懲りない面々が住んでいるのだろう。一方、保守派言論人の多くはトランプの再選を予想しており、評論家の藤井厳喜や馬渕睦夫大使はトランプ勝利を予想している。

  有名大学の教授はバイデン有利と分析しているから、たぶんバイデンが当選するんだろう。まさか、アメリカ政治の専門家が二回も予想を外すとは思えない。きっと世論調査通りに、バイデンの支持率がトランプの支持率を上回っているはずだ。そして、バイデンが激戦州を制覇するのだろう。しかし、筆者は無名の庶民だからトランプが勝つと思っている。有名大学の一流教授が手に入れるような情報を持っていないので断言できないが、両陣営の支持者を見ていると、どうもトランプが再選されるように思えてならない。というのも、トランプの支持者は未だに情熱的で、積極的に集会に参加している。ところが、バイデンは地下室に閉じこもったままで、集会に来るのは「サクラ」のような支援者ばかり。バイデンの支持者は「トランプが嫌いだから」という理由で演説会に来ているだけだろう。心から彼を支援する者は何人いるのか? なるほど、バイデンの支持率は高いが、オバマが登場した時のような熱気は無い。選挙にはお祭り騒ぎのような熱気が必要だ。

  政治には不安定要素が多いから、表面的な現象だけを捉えて、結果を予想するのは難しい。日本人でも英国の賭博屋に銭を預けて儲けようとする人もいるだろうが、予想屋の言葉を信じて大金を投じるのは危険だ。学者とノミ屋は結果責任を取らないから。予想はあくまでも自己責任である。

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[近代史5] 中国に招待された日本人はこうやって中国のスパイにされる 中川隆
1. 中川隆[-10548] koaQ7Jey 2020年10月28日 08:46:10 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[7]
ハンター・バイデンも中国のロリータ ハニートラップに引っ掛かった


10-28 画像の提供者多数もバラすカオスっぷりがイイ
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破廉恥なハンター・バイデン / 金銭で政治を支配する異邦人
黒木 頼景
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民衆党の宣伝機関と化した主要メディア

Jos & Hunter Biden 21Hunter Biden 006

(左 : ジョセフ・バイデンと息子のハンター / 右 : 恍惚感に浸るハンター・バイデン)

  アメリカでは11月の大統領選挙に向けて、反トランプ・キャンペーンが各メディアで熱を帯びている。とりわけ、前回の大統領選挙で苦渋を嘗めたCNNやABC、ワシントン・ポスト紙、ハッフィントン・ポスト紙などは、悪夢としか思えない現実を目にしたから切歯扼腕だ。怒りに燃えるジャーナリストは雪辱を果たすため、「今度こそ、あの忌々しい暴君を蹴散らしてやる!!」と心に決めている。それゆえ、彼らは意図的な世論調査を行い、「バイデン優勢 ! トランプ危うし!」といった報道を繰り返す。しかし、こうした「人民の声」は「怨嗟の声」でしかなく、「とにかく、トランプが憎い !」といった人々の意見ばかり。そもそも、アンケート調査自体が怪しく、調査対象は圧倒的に民衆党支持者だ。日本人から見れば、「トランプの支持者って、最初から除外されているんじゃないか?」と思えるくらい。中には、「最初から結論ありき」の世論調査もあるらしく、「目標とする支持率格差」を念頭にアンケートが行われているそうだ。普通の日本人なら「これって、輿論操作じゃないのか?」と驚いてしまうが、アメリカの左翼は非倫理的だから構わない。カルタゴを憎んだマーカス・カトーの如く、「トランプを滅ぼせ !」が彼らの雄叫びだ。アメリカの左翼は執念深く、目的の為なら手段を選ばない。というのも、「バレなきや不正でない」からだ。

  アメリカの大統領選挙には「10月の衝撃(October Surprise)」というのがあって、民衆・共和両陣営とも選挙前になると「あっ、と驚くような新ネタ」を披露して相手を潰そうとする。最初、トランプ大統領が武漢ウイルスに感染して入院となったから、「これがオクトーバー・サプラズかなぁ?」と思ったけど、本当の衝撃はハンター・バイデンのスキャンダルであった。前々から、巨額な報酬を伴った「ウクライナ疑惑」が話題になっていたが、今月は彼の醜聞と恥部が明らかとなったから、炎上というよりも大地震。マグニチュード7の大揺れだ。3尺玉花火どころの騒ぎじゃないぞ。メガトン級の大爆発。何しろ、ハンター・バイデンは支那との繋がりが囁かれてる上に、小児性愛の疑惑まで取り上げられているのだ。彼が所有するラップトップ・パソコンには、麻薬を使用してラリっている姿や、未成年の少女をいたぶる映像が残されていた。彼のパソコンを預かった店主が、ハードデテスクに記録されていた内容にビックリして警察に通報。それをFBIが押収したから、父親(オヤジ)のジョーは大ピンチ。痴呆症が進むバイデンも、本当に惚(ぼ)けた振りをしたくなる。

Bob Packwood 2Ronald Wyden 5(左 : ボブ・パックウッド / 右 : ロン・ワイデン)
  アメリカの政界でもセックス・スキャンダルは珍しくなく、共和党の上院議員(オレゴン州)だったボブ・パックウッド(Robert Packwood)やニューヨーク州知事を務めたエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)を思い出せば分かる。令和の高校生や大学生だと知らない人も多いだろうが、1990年代初頭、パックウッド上院議員は、十数名の女性に性的嫌がらせや、性交渉を迫ったことで権力を失った。選挙前にセクハラ事件が囁かれたけど、彼は容疑を否認し無事に再選された。ところが、女性スタッフなどに対する「不祥事」が段々と明らかになってきたので、1995年に上院追放という形で辞任となったわけ。後釜には民衆党のロン・ワイデン(Ronald Wyden / ドイツでの本名 Weidenreich)が就いた。この「ワイデン」なる議員は、ナチ・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ移民の息子人で、AIPAC(米国とイスラエルの親善を図る有力団体)の支持を受けている。彼はイスラエルに対するボイコット運動を処罰する法律、「Israel Anti-Boycott Act」の共同提出者で、パレスチナ人を殺しまくるユダヤ人が大好き。ついでに言うと、ワイデンは不法移民にも寛大で、南米人犯罪者が潜伏する「聖域都市(sancturay city)」に税金を投入することに賛成だった。

Eliot Spitzer 2Ashley Dupre 1Ashley Dupre 5


( 左 : エリオット・スピッツァー / 中央 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー / 右 : 水着姿のアシュリー)

  高級娼婦とのセックスを楽しんだスピッツァー知事の件は、遠く離れた日本でも有名で、保守派知識人の多くは呆れてしまった。何しろ、このユダヤ人知事はマフィア退治で名を馳せた元州検事。自分で売春組織を糾弾しておきながら、裏で売春婦を買っていたいたんだから、民衆党の重鎮だって頭を抱えてしまうだろう。FBIは偶然手に入れた証拠と言っているが、たぶんスピッツァーを狙った盗聴で尻尾を摑んだんじゃないか。それよりも、当時注目されたのは、お相手のコールガールの方で、スピッツァーが「とても良かった」と感想を述べていた女性である。彼女の名前は「アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー(Ashley Alexandra Dupré」というが、これは源氏名で、別名「クリスティン」と呼ばれた娼婦の本名は、アシュレー・ヨーマンズ(Ashley Rae Maika Youmans)というらしい。彼女の写真を見れば、「高値のコール・ガールって、こういったレベルなんだ・・・、なるほど、この肉体ならねぇ〜」と納得できる。

Joshua Wilson & Hunter Biden(左 : ジョシュア・ウィルソン / 右 : ハンター・バイデン )
  一方、ハンター・バイデンの方はもっと醜悪で、若い娘を餌食にする変態だ。主要メディアはあまり強調しないが、未成年の少女を扱ったポルノ映像の所有や、未成年との性交は違法で、これを察知した者は警察に届けねばならない。つまり、大統領選挙とは関係なく、警察は「幼児性愛(pedophilia)」とか「幼児虐待(child abuse)」の廉でハンターを捕まえなければならないのだ。米国では「ニュー・ヨーク・ポスト」紙が先陣を切ってバイデン親子を追求し、元ニューヨーク市長のルディー・ジュリアーニ氏と連携してハンターのスキャンダルを暴いている。特に注目すべきは、ハンターの事件でFBI捜査官のジョシュア・ウィルソン(Joshua Wilson)が動いていることだ。デラウェア州の裁判所は召喚状を出したが、その書類にはウィルソンの署名があった。(Jessica MacBride, "Joshua Wilson FBI subpoena? Hunter Biden pornography link unconfirmed", heavy, October 19, 2020.) このウィルソン氏はニュージャージー州で5年間ほど勤務したことがあり、その専門は幼児ポルノに嵌まった連中を摘発することだ。ということは、デラウェア州の捜査機関は、ハンター・バイデンを幼児ポルノ容疑で捕まえるつもりなんだろう。

Rudolph Giuliani 02Hunter Biden 004Hunter Biden 002Hunter Biden 001


(左 : ルディー・ジュリアーニ / 右 : の写真3枚 : パソコンに入っていたハンター・バイデンの写真 )

  さらに刮目すべきは、主要マスコミがこの事件の信憑性を疑い、トランプ側の陰謀なんじゃないかと宣伝していることだ。これは常識外れな掩護である。もし、ドナルド・ジュニアが幼児ポルノ写真を持っていたことで容疑者になれば、あらゆるテレビ番組が彼を取り上げ、「逮捕して投獄せよ !」の大合唱となるだろう。たぶん、「トゥナイト・ショー」といったトーク番組や、「サタデー・ナイト・ライヴ(SNL)」といったコメディー番組までもが、トランプ家のスキャンダルをネタにして騒ぎ立てるに違いない。反トランプの急先鋒たるアレック・ボールドウィン(有名俳優)なんかは、喜んでSNLに出演し、お得意のモノマネでトランプ親子を罵倒するだろう。CNNやABCの報道番組も同様で、たとえ証拠の出所が怪しくても、トランプ憎しジャーナリストが一斉攻撃に加わり、「大統領の権力で事件を揉み消してはならない !!」と糾弾するはずだ。これだから、主要メディアのバイデン擁護はおかしい。あまりにもバイデン寄りで、民衆党への応援に偏っている。

John Paul MacIsaac 01(左 / ジョン・ポール・マクアイザック)
  それにしても、今回の大統領選挙は殊のほか酷い。前回の選挙よりも更に反トランプ色が濃くなっている。本来なら、PBSやワシントン・ポスト紙がハンター・バイデンの不正を大々的に取り上げ、ジョセフ・バイデンへの批判に繋げるはずなのに、トランプ側の策略のように考え、何処吹く風で知らんぷり。Googleの検索でも、最初に掲載されるのはバイデン・スキャンダルを怪しむ記事ばかり。一方、「ニュー・ヨーク・ポスト」紙は、パソコン店の経営者であるジョン・ポール・マクアイザック(John Paul MacIsaac)氏が提供した資料、つまりバイデンのパソコンに保存されていた破廉恥写真の何枚かを取り出し、「皆さぁぁ〜ん、これが問題の写真なんですよぉぉ〜」と公開している。

  こうした“おぞましい”映像を閲覧したルディー・ジュリアーニ氏は、北京政府の策略を見抜き、「ハンターは支那人に嵌められたんだ」と話していた。つまり、北京政府の諜報員はハンターの“趣味”を調べ上げ、“好み”の少女を提供したのかも知れない。(支那人の工作員は、日本の政治家や官僚の趣味も調べ上げ、好みの女性を提供していた。奇妙なほど支那に加担する議員を調べれば、きっと「面白いネタ」が出てくるぞ。) 筆者はあるGTVのサイトでハンターの写真を何枚か見たけど、どれもゾっとするような姿で、吐き気がするほどの代物だ。普通の日本人が見れば、即座に目を逸らしたくなるだろう。いくら真実を告げる当ブログでも、彼の写真を掲載することはできない。もし、日本人の若い女性が、毛むくじゃらの股間とグニャッとした男根を見たら卒倒するぞ。おそらく、ハンター・バイデンは根っからの変態なのかも・・・・。なぜなら、ハンター・バイデンは自分の裸や下腹部、ペニスを撮っていたのだ。

  さらに、ハンターのスキャンダルを追求するGTVは、彼のセックス・ビデオ映像を公開した。ベッドに寝そべるハンターは、お相手の女性に頼んだのか、彼女の足でペニスを揉んでもらうことにした。赤いマニュキュアを塗った足の爪が印象的で、彼女は10分以上もハンターのペニスをモミモミしていたのだ。見ていて嘔吐(へど)が出そうになるが、セックスの合間にタバコを吸ったり、携帯電話をいじったりする姿を見ると、父親のジョーが気の毒になる。おそらく、ジョー・バイデンは観ていないと思うけど、仮に自分が観ても、絶対にジル夫人には見せないだろう。いくらなんでも、家族には知らせたくない映像であるからだ。

Joe Biden 213(左 / 昔から情熱的に子供を愛するジョセフ・バイデン。もっとも、肌を触られた子供は厭がっていた。 )
  こうした猥褻映像はともかく、支那人が連れてきた娘や謎の黒人女に興奮したハンターは、有頂天になって献上品を「堪能」をしたのだろう。しかし、彼は盗撮されていることに気づかなかった。たぶん、支那人の工作員は、この証拠映像をネタにハンターを脅迫したんじゃないか。トランプ大統領の反支那政策に困った習近平は、裏から民衆党を支援し、大量の資金を流しているはずだから、ハンターを恐喝していても不思議じゃない。第一、支那人にとったら心理戦は十八番。相手の弱みに漬け込み、こっそりと動かすなんて朝飯前だ。孫子の兵法でも「戦わずして勝つ」と言うじゃないか。もし、ハンターと支那人との間で遣り取りされた電子メールが公開されれば、どのような脅しを受けていたか分かるし、どんな「取引」をしたのかも分かるだろう。

民衆党に流れるユダヤ・マネー

  日本の保守派言論人は、バイデン親子の不正や支那によるハニー・トラップを問題にしてるが、もっと重要なのは、共和党や民衆党に流れている献金の方だ。主要メディアが民衆党贔屓になるのは、左翼陣営に属しているからだが、スポンサーとなる大富豪に民衆党支持者が多く居るせいでもある。大口の献金者リストを見ていると、「なんで、こんなにユダヤ人が多いのか?」と驚いてしまうが、事実だからしょうがない。試しに、幾人か紹介しよう。2019年から2020年にかけての献金者ランキングで第1位に就いたのは、カジノ王として知られるシェルドン・エーデルソン夫妻である。(彼については以前、当ブログで紹介したことがある。) 彼は強固なシオニストで、イラン攻撃を熱心に勧めていた。表面上、共和党の支持者となっているが、心の“故郷”はイスラエル。この「祖国」を救うためなら、ロバ(共和党)でもゾウ(民衆党)でも構わない、という訳だ。

Sheldon Adelson 0032Thomas Seyer 01Stephen Schwarzman 002Jeffrey Yass 002


(左 : シェルドン・エーデルソン / トマス・スタイヤー / スティーヴン・シュワルツマン / 右 : ジェフリー・ヤス )

  第3位はヘッジ・ファンドの運営者で大統領選にも食指を伸ばしたトマス・スタイヤー(Thomas Steyer)である。第5位は、スティーヴン・シュワルツマン(Stephen Schwarzman)で、彼は投資ファンド会社の「ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)」を創設し、そのCEOと会長に就任した。第六位は投資や金融、貿易、不動産、テクノロジー開発など、幅広い分野で商売を行う「Susquehanna Internationl Group」を創設したジェフリー・ヤス(Jeffrey Yass)。第7位はヘッジファンドの「Paloma Partners」を創設したセルウィン・ドナルド・サスマン(Selwyn Donald Sussman)である。第8位は御存知、ニューヨーク市長になった大富豪のマイケル・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)。第10位には数学者から投資家に転向したジェイムズ・シモンズ(James Simons)だ。彼はヘッジ・ファンドの「Renaissance Technologies」を設立し、投資業務で一躍大富豪となった。

      献金者名                                総合献金額
1. Sheldon & Miriam Adelson (ユダヤ人)   $172,718,200
2. Richard & Elizabeth Uihlein         $ 59,129,742
3. Thomas & Taylor Steyer (ユダヤ人) $ 55,369,694
4. Timothy Mellon        $50,080,755
5. Stephen & Christine Schwarzman (ユダヤ人) $28,937,100
6. Jeffrey & Janine Yass (ユダヤ人) $ 24,279,700
7. Selwyn Donald Sussman (ユダヤ人) $ 23,345,600
8. Michael Bloomberg (ユダヤ人) $ 21,609,205
9. Karla Jurveston         $ 20,965,441
10. James & Marilyn Simons (ユダヤ人) $ 20,965,201
(Top Individual Contributors : All Federal Contributions, 2019-2020, Who Are the Biggest Donors? , Open Secret.Org.)

Donald Sussman 002Michael Bloomberg 2James Simons 3Bernard Marcus 003


(左 : セルウィン・ドナルド・サスマン / マイケル・ブルムバーグ / ジェイムズ・シモンズ / 右 : バーナード・マーカス )

  ちなみに、トップ10以下を見ても実にユダヤ人が多い。例えば、第12位のバーナード・マーカス(Bernard Mercus)だ。彼は建設資材や工具を扱う大型店舗「The Home Depot」を創業した人物で、「マーカス財団」を作って莫大な財産を移している。第13位にはシカゴを拠点とする新聞社「Newsweb Corporation」を創業したフレッド・アイチュナー(Fred Eychaner)が就いている。彼はラジオからテレビまで手掛けるメディア王で、エンターテイメント業界でも有名だ。もっとも、アイチュナーがユダヤ人であるのと決定的な証拠は無い。だが、2012年に「The Times of Israel」紙が掲載した記事によれば、アイチュナーは第3位の「ユダヤ人献金者」であるという。(Ilan Ben Zion, "Jewish donors prominent in presidential campaign contributions", The Times of Israel, 20 October 2012.)

  やはり、ユダヤ人の報道機関は同胞が放つ、あの独特な匂いを嗅ぎ分けることができるのだろう。歐米社会に住むユダヤ人の中には、敢えて家系述べない人、あるいは何となく秘密にする人がいる。だから、直接本人に確認できない外国人は、断片的な情報で推測するしかない。出自を恥じるユダヤ人だと、「私の両親はユダヤ教から離れているし、私もユダヤ教の誡律やユダヤ人の慣習には縁が無いので、ユダヤ人じゃない」と述べたりする。確かに、ユダヤ人認定は難しく、ユダヤ人の間でも定義は様々だ。とりわけ、世俗化したユダヤ人や歐米人との混血児だと判定は難しい。

  例えば、イスラエルの駐米大使を務めたマイケル・オレン(Michael Oren / 本名Michael Scott Bornstein)は、元々はNY生まれのアメリカ国民だった。彼の容姿を目にすると、西歐人と見間違えるから、ユダヤ人という民族は様々だ。しかし、コロンビア大学を卒業した頃、オレン氏はユダヤ人の血統に目覚め、イスラエル国籍を取得して、イスラエル軍にも入った。彼はイスラエルに帰化した際、「ブロンシュタイン(Bronstein)」の本名を棄て、ヘブライ語で「松の木」を意味する「オレン(Oren)」に変えたそうだ。とにかく、ユダヤ人には信仰を以てアイデンティティーを決める者と、血統で分類する者がいるので実にややこしい。イスラエルは民族国家を名乗っているから、堂々と血統でユダヤ人の判別を行っている。

Fred Eychaner 2Michael Oren 2Joshua Bekenstein 1


(左 : フレッド・アイチュナー / 中央 : マイケル・オレン / 右 : ジョシュア・ベケンシュタイン )

  第15位には「Simon Youth Foundation」のデボラ・サイモン(Debrah J. Simon)がいる。彼女はメルヴィン・サイモン(Melvin Simon)の娘で、父親が作った財団を引き継いでいるようだ。父のメルヴィンはショッピング・モールを手掛ける「Simon Property Group」の総帥で、「ユダヤ福祉連盟(Jewish Welfare Federation)」が主宰する「今年の顔(Man of the Year)」にも選ばれていた。第17位は投資会社の「ベイン・キャピタル(Bain Capital)」を運営する会長のジョシュア・ベケンシュタイン(Joshua Bekenstein)である。第18位はジェイムズ・シモンズと一緒に「Medallion Fund」を創設したヘンリー・ラウファー(Henry Laufer)で、彼はシモンズの「ルネサンス・テクノロジー」で副社長を務めた。

Melvin Simon 1Deborah Simon 1Henry Laufer 5


( 左 : メルヴィン・サイモン / 中央 : デボラ・サイモン / 右 : ヘンリー・ラウファー 夫妻 )

  こうした献金者リストを眺めると、本当に手先が震え、目が眩んでくる。米国の全人口でユダヤ人が占める割合は、せいぜい3%か4%くらいだと言われているのに、上位10人中7名(70%)がユダヤ人なんだから驚きだ。これは日本における朝鮮人と比較すれば分かる。もし、自民党に資金を流した大口献金者がいたとして、その上位10人中7名が帰化鮮人だったら誰でもビックリするだろう。普通の日本人だと、2万円か3万円の献金する程度で、政治意識が高い人でも、資金集めのパーティー券を買うくらいだ。したがって、庶民レベルの個人が5億円とか10億円を献金するなんて有り得ない。保守派の庶民だと政治問題への関心は高いが、生活に余裕がないので、何百人集まろうが、大した献金額にはならない。ところが、金融業者とかパチンコ屋の朝鮮人なら別。彼らは接待技術に長けているから、政治家を金と女で虜(とりこ)にしようとする。帰化支那人も同類だ。国会議員なんか「女を抱かせて銭を摑ませればよい」と分かっている。

  一般の日本人は気づいていないが、アメリカの政治は惨憺たる状態で、「これが超大国の実情なのか?!」と唖然とする程だ。民衆党の候補者は痴呆症の老人で、支那人に弱みを握られている売国奴。討論会も滅茶苦茶で、まともな議論が無い。壇上に上がる候補者は、心理学者や選挙参謀から細かな指導を受け、予め用意された台本に沿って相手を攻撃する。最近では期日前投票が流行し、郵便投票までもが普通になっている。しかし、これは不正の温床になりやすい。民衆党にはびこる極左分子は、死人を甦らせて幽霊有権者にするし、寝たきりの老人を取り込んで「支援者」に変えてしまう。不法移民だって有権者になれるし、有権者登録にも不正が多い。もう、アフリカ並の選挙になっているが、主要メディアは相変わらずデモクラシーの讃美者だ。それもそのはず。左翼メディアには仲間の不正を暴く気持ちなんて更々無い。

民衆党を陰ながら応援する日本の大学教授

  建国の父祖が望んだローマ風の共和政治は消滅し、今やアメリカ政治の主流は変形マルクス主義と多文化・多民族主義である。全米各地では文化破壊型のマルキストが人種対立を扇動し、白人と黒人の軋轢が増している。過激派に導かれた有色人種は、「アイデンテイティー・ポリテックス」を掲げて暴れ放題。特に、民衆党を牛耳る左翼分子は、黒人とかヒスパニックを利用し、人種の尺度で党の政策を決めている。社会主義を理想とするモボクラシー(暴民政治 / mobocracy)が正当化されていのに、西歐系白人は「白人至上主義者」なる用語に怯え、あろう事かリベラル派に寄り添う始末。昔のアメリカ白人が現代の黒い暴漢どもを見たら、どう思うのか? たぶん、ケネディー大統領を支持していた白人層も後悔するし、キリスト教を大切にする保守的な民衆党員だと、「もはや伝統的な民衆党じゃない」と嘆くだろう。南部の民衆党員だと、赤い黒人を見て「何だ、あいつら ! アメリカはお前らの国じゃないんだぞ !」と言いたくなるはず。でも、「KKK」の烙印が怖いから黙っている。もしかしたら、彼らは投票所でトランプ支持者に豹変するかも。黒人が黒人という理由でオバマに投票したように、南部の民衆党員も白人という理由でトランプに投票してもいいはずだ。

  日本のワイドショーや御用学者は、矢鱈と民衆党贔屓だが、彼らは本当にバイデンの優勢を信じているのか? 日テレやフジテレビは大統領選挙の話題となれば、性懲りもなく、明治大学の海野素央(うんの・もとお)や上智大学の前嶋和弘(まえじま・かずひろ)を招いて解説を頼んでいる。だが、前回の選挙で彼らはトランプの勝利を予想していたのか? アメリカ政治を専門とする大学教授の大半は、ヒラリー・クリントンの当選を予測していた。「あんな素人が当選する訳ないだろう」というのが、自称「専門家」の意見で、地上波メディアのほとんどが同意見だった。しかし、テレビ画面でトランプの当選を目にすると、名門大学の先生達は顔面蒼白。「まさか・・・・、そんな・・・・」と総崩れ状態だった

Nakayama 1(左 / 中山俊宏 )
  慶應義塾大学でアメリカ政治を教える中山俊宏(なかやま・としひろ)教授も、前回の選挙でクリントンの勝利を仄めかしていたが、予想を外して愕然としていた。フジテレビの番組で格好付けていた教授は、故・岡本行夫と一緒に赤っ恥を掻き、面目丸つぶれで絶句状態。でも、彼はテレ朝の「報道ステーション」に出演すると、再び民衆党贔屓の解説をしていた。曰わく、バイデン候補はペンシルヴェニア州の出身で、ブルー・カラーの生活をよく分かっているそうだ。しかし、トランプはNY育ちのお金持ちだから、労働者の気持ちが分からないという。じゃあ、山中教授は急激に収入を増やしたバイデンをどう考えているのか? 副大統領を経験したバイデンは、政権を去ってから稼ぎまくり、2017年には1千110万ドルも得ていた。(Michela Tindera, "How The Bidens Earned $ 16.7 Million After Leaving The White House, Forbes, October 22, 2020.) 2018年には出版や講演で荒稼ぎをして、ジル夫人と共に370万ドルを手にしていたという。2019年になっても所得は増え続け、バイデン夫婦は約1千670万ドルも稼いでいた。すごぉぉ〜い !!

  バイデンを「庶民の味方」と評する中山氏は、一体どんな頭をしているのか? この専門家によれば、トランプ支持者だった中西部のアメリカ人もバイデンに傾いているそうで、穏健な人々は「トランプはやり過ぎた」と思っているらしい。ホントかよぉ? まともな白人なら、口ではバイデン支持でも、こっそりとトランプに投票するんじゃないか。中山教授によれば、討論会を視聴したアメリカ人は、“しっかり”と応対するバイデンを見て安心し、痴呆症の疑惑を斥けたそうだ。えぇぇっっっ、ホントか? 弁護士のケント・ギルバート氏は、バイデンの痴呆症を確信していたぞ。日本の「アメリカ政治専門家」は矢鱈と討論会を重視するが、そもそも、一般のアメリカ人は討論会の全てを聴いているのか? 大多数の庶民は、ニュース番組が垂れ流すダイジェスト版しか観ていないはず。彼らにとって関心があるのは、フッボールやバスケットボールの試合であり、あとは藝人の恋愛沙汰かジャンク・フード(ハンバーガーとかピザ)のカロリーくらい。討論会の内容で投票を決める奴なんて少数派である。

Watanabe 2(左 / 渡辺靖 )
  慶應大学にはもう一人アメリカ政治の専門家がいて、米国での留学経験がある渡辺靖(わたなべ・やすし)教授だ。四年前、彼は政府の要請で大統領選挙に関する予想を書いたことがあるそうだ。彼は「僅差でヒラリー・クリントンが当選する」と分析したが、結果は違ったものになっていた。(ある講演会で本人がそう述べていたから確かだろう。) 前回の選挙で予想を外したからか、今回は慎重なようで、渡辺教授は「トランプが勝つかも知れない」と弱気である。やはり、学生の前で赤っ恥を掻いたから、相当なトラウマになっているんだろう。だが、明大の海野は未だに「バイデン優勢」を仄めかしている。まぁ、象牙の塔には懲りない面々が住んでいるのだろう。一方、保守派言論人の多くはトランプの再選を予想しており、評論家の藤井厳喜や馬渕睦夫大使はトランプ勝利を予想している。

  有名大学の教授はバイデン有利と分析しているから、たぶんバイデンが当選するんだろう。まさか、アメリカ政治の専門家が二回も予想を外すとは思えない。きっと世論調査通りに、バイデンの支持率がトランプの支持率を上回っているはずだ。そして、バイデンが激戦州を制覇するのだろう。しかし、筆者は無名の庶民だからトランプが勝つと思っている。有名大学の一流教授が手に入れるような情報を持っていないので断言できないが、両陣営の支持者を見ていると、どうもトランプが再選されるように思えてならない。というのも、トランプの支持者は未だに情熱的で、積極的に集会に参加している。ところが、バイデンは地下室に閉じこもったままで、集会に来るのは「サクラ」のような支援者ばかり。バイデンの支持者は「トランプが嫌いだから」という理由で演説会に来ているだけだろう。心から彼を支援する者は何人いるのか? なるほど、バイデンの支持率は高いが、オバマが登場した時のような熱気は無い。選挙にはお祭り騒ぎのような熱気が必要だ。

  政治には不安定要素が多いから、表面的な現象だけを捉えて、結果を予想するのは難しい。日本人でも英国の賭博屋に銭を預けて儲けようとする人もいるだろうが、予想屋の言葉を信じて大金を投じるのは危険だ。学者とノミ屋は結果責任を取らないから。予想はあくまでも自己責任である。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/337.html#c1
[近代史3] 今上天皇が同性愛だというのは本当なのか? 中川隆
5. 中川隆[-10547] koaQ7Jey 2020年10月28日 08:48:20 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[8]
ハンター・バイデンも中国のロリータ ハニートラップに引っ掛かった


10-28 画像の提供者多数もバラすカオスっぷりがイイ
2020/10/28




▲△▽▼


2020年10月27日
破廉恥なハンター・バイデン / 金銭で政治を支配する異邦人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html

民衆党の宣伝機関と化した主要メディア

Jos & Hunter Biden 21Hunter Biden 006

(左 : ジョセフ・バイデンと息子のハンター / 右 : 恍惚感に浸るハンター・バイデン)

  アメリカでは11月の大統領選挙に向けて、反トランプ・キャンペーンが各メディアで熱を帯びている。とりわけ、前回の大統領選挙で苦渋を嘗めたCNNやABC、ワシントン・ポスト紙、ハッフィントン・ポスト紙などは、悪夢としか思えない現実を目にしたから切歯扼腕だ。怒りに燃えるジャーナリストは雪辱を果たすため、「今度こそ、あの忌々しい暴君を蹴散らしてやる!!」と心に決めている。それゆえ、彼らは意図的な世論調査を行い、「バイデン優勢 ! トランプ危うし!」といった報道を繰り返す。しかし、こうした「人民の声」は「怨嗟の声」でしかなく、「とにかく、トランプが憎い !」といった人々の意見ばかり。そもそも、アンケート調査自体が怪しく、調査対象は圧倒的に民衆党支持者だ。日本人から見れば、「トランプの支持者って、最初から除外されているんじゃないか?」と思えるくらい。中には、「最初から結論ありき」の世論調査もあるらしく、「目標とする支持率格差」を念頭にアンケートが行われているそうだ。普通の日本人なら「これって、輿論操作じゃないのか?」と驚いてしまうが、アメリカの左翼は非倫理的だから構わない。カルタゴを憎んだマーカス・カトーの如く、「トランプを滅ぼせ !」が彼らの雄叫びだ。アメリカの左翼は執念深く、目的の為なら手段を選ばない。というのも、「バレなきや不正でない」からだ。

  アメリカの大統領選挙には「10月の衝撃(October Surprise)」というのがあって、民衆・共和両陣営とも選挙前になると「あっ、と驚くような新ネタ」を披露して相手を潰そうとする。最初、トランプ大統領が武漢ウイルスに感染して入院となったから、「これがオクトーバー・サプラズかなぁ?」と思ったけど、本当の衝撃はハンター・バイデンのスキャンダルであった。前々から、巨額な報酬を伴った「ウクライナ疑惑」が話題になっていたが、今月は彼の醜聞と恥部が明らかとなったから、炎上というよりも大地震。マグニチュード7の大揺れだ。3尺玉花火どころの騒ぎじゃないぞ。メガトン級の大爆発。何しろ、ハンター・バイデンは支那との繋がりが囁かれてる上に、小児性愛の疑惑まで取り上げられているのだ。彼が所有するラップトップ・パソコンには、麻薬を使用してラリっている姿や、未成年の少女をいたぶる映像が残されていた。彼のパソコンを預かった店主が、ハードデテスクに記録されていた内容にビックリして警察に通報。それをFBIが押収したから、父親(オヤジ)のジョーは大ピンチ。痴呆症が進むバイデンも、本当に惚(ぼ)けた振りをしたくなる。

Bob Packwood 2Ronald Wyden 5(左 : ボブ・パックウッド / 右 : ロン・ワイデン)
  アメリカの政界でもセックス・スキャンダルは珍しくなく、共和党の上院議員(オレゴン州)だったボブ・パックウッド(Robert Packwood)やニューヨーク州知事を務めたエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)を思い出せば分かる。令和の高校生や大学生だと知らない人も多いだろうが、1990年代初頭、パックウッド上院議員は、十数名の女性に性的嫌がらせや、性交渉を迫ったことで権力を失った。選挙前にセクハラ事件が囁かれたけど、彼は容疑を否認し無事に再選された。ところが、女性スタッフなどに対する「不祥事」が段々と明らかになってきたので、1995年に上院追放という形で辞任となったわけ。後釜には民衆党のロン・ワイデン(Ronald Wyden / ドイツでの本名 Weidenreich)が就いた。この「ワイデン」なる議員は、ナチ・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ移民の息子人で、AIPAC(米国とイスラエルの親善を図る有力団体)の支持を受けている。彼はイスラエルに対するボイコット運動を処罰する法律、「Israel Anti-Boycott Act」の共同提出者で、パレスチナ人を殺しまくるユダヤ人が大好き。ついでに言うと、ワイデンは不法移民にも寛大で、南米人犯罪者が潜伏する「聖域都市(sancturay city)」に税金を投入することに賛成だった。

Eliot Spitzer 2Ashley Dupre 1Ashley Dupre 5


( 左 : エリオット・スピッツァー / 中央 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー / 右 : 水着姿のアシュリー)

  高級娼婦とのセックスを楽しんだスピッツァー知事の件は、遠く離れた日本でも有名で、保守派知識人の多くは呆れてしまった。何しろ、このユダヤ人知事はマフィア退治で名を馳せた元州検事。自分で売春組織を糾弾しておきながら、裏で売春婦を買っていたいたんだから、民衆党の重鎮だって頭を抱えてしまうだろう。FBIは偶然手に入れた証拠と言っているが、たぶんスピッツァーを狙った盗聴で尻尾を摑んだんじゃないか。それよりも、当時注目されたのは、お相手のコールガールの方で、スピッツァーが「とても良かった」と感想を述べていた女性である。彼女の名前は「アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー(Ashley Alexandra Dupré」というが、これは源氏名で、別名「クリスティン」と呼ばれた娼婦の本名は、アシュレー・ヨーマンズ(Ashley Rae Maika Youmans)というらしい。彼女の写真を見れば、「高値のコール・ガールって、こういったレベルなんだ・・・、なるほど、この肉体ならねぇ〜」と納得できる。

Joshua Wilson & Hunter Biden(左 : ジョシュア・ウィルソン / 右 : ハンター・バイデン )
  一方、ハンター・バイデンの方はもっと醜悪で、若い娘を餌食にする変態だ。主要メディアはあまり強調しないが、未成年の少女を扱ったポルノ映像の所有や、未成年との性交は違法で、これを察知した者は警察に届けねばならない。つまり、大統領選挙とは関係なく、警察は「幼児性愛(pedophilia)」とか「幼児虐待(child abuse)」の廉でハンターを捕まえなければならないのだ。米国では「ニュー・ヨーク・ポスト」紙が先陣を切ってバイデン親子を追求し、元ニューヨーク市長のルディー・ジュリアーニ氏と連携してハンターのスキャンダルを暴いている。特に注目すべきは、ハンターの事件でFBI捜査官のジョシュア・ウィルソン(Joshua Wilson)が動いていることだ。デラウェア州の裁判所は召喚状を出したが、その書類にはウィルソンの署名があった。(Jessica MacBride, "Joshua Wilson FBI subpoena? Hunter Biden pornography link unconfirmed", heavy, October 19, 2020.) このウィルソン氏はニュージャージー州で5年間ほど勤務したことがあり、その専門は幼児ポルノに嵌まった連中を摘発することだ。ということは、デラウェア州の捜査機関は、ハンター・バイデンを幼児ポルノ容疑で捕まえるつもりなんだろう。

Rudolph Giuliani 02Hunter Biden 004Hunter Biden 002Hunter Biden 001


(左 : ルディー・ジュリアーニ / 右 : の写真3枚 : パソコンに入っていたハンター・バイデンの写真 )

  さらに刮目すべきは、主要マスコミがこの事件の信憑性を疑い、トランプ側の陰謀なんじゃないかと宣伝していることだ。これは常識外れな掩護である。もし、ドナルド・ジュニアが幼児ポルノ写真を持っていたことで容疑者になれば、あらゆるテレビ番組が彼を取り上げ、「逮捕して投獄せよ !」の大合唱となるだろう。たぶん、「トゥナイト・ショー」といったトーク番組や、「サタデー・ナイト・ライヴ(SNL)」といったコメディー番組までもが、トランプ家のスキャンダルをネタにして騒ぎ立てるに違いない。反トランプの急先鋒たるアレック・ボールドウィン(有名俳優)なんかは、喜んでSNLに出演し、お得意のモノマネでトランプ親子を罵倒するだろう。CNNやABCの報道番組も同様で、たとえ証拠の出所が怪しくても、トランプ憎しジャーナリストが一斉攻撃に加わり、「大統領の権力で事件を揉み消してはならない !!」と糾弾するはずだ。これだから、主要メディアのバイデン擁護はおかしい。あまりにもバイデン寄りで、民衆党への応援に偏っている。

John Paul MacIsaac 01(左 / ジョン・ポール・マクアイザック)
  それにしても、今回の大統領選挙は殊のほか酷い。前回の選挙よりも更に反トランプ色が濃くなっている。本来なら、PBSやワシントン・ポスト紙がハンター・バイデンの不正を大々的に取り上げ、ジョセフ・バイデンへの批判に繋げるはずなのに、トランプ側の策略のように考え、何処吹く風で知らんぷり。Googleの検索でも、最初に掲載されるのはバイデン・スキャンダルを怪しむ記事ばかり。一方、「ニュー・ヨーク・ポスト」紙は、パソコン店の経営者であるジョン・ポール・マクアイザック(John Paul MacIsaac)氏が提供した資料、つまりバイデンのパソコンに保存されていた破廉恥写真の何枚かを取り出し、「皆さぁぁ〜ん、これが問題の写真なんですよぉぉ〜」と公開している。

  こうした“おぞましい”映像を閲覧したルディー・ジュリアーニ氏は、北京政府の策略を見抜き、「ハンターは支那人に嵌められたんだ」と話していた。つまり、北京政府の諜報員はハンターの“趣味”を調べ上げ、“好み”の少女を提供したのかも知れない。(支那人の工作員は、日本の政治家や官僚の趣味も調べ上げ、好みの女性を提供していた。奇妙なほど支那に加担する議員を調べれば、きっと「面白いネタ」が出てくるぞ。) 筆者はあるGTVのサイトでハンターの写真を何枚か見たけど、どれもゾっとするような姿で、吐き気がするほどの代物だ。普通の日本人が見れば、即座に目を逸らしたくなるだろう。いくら真実を告げる当ブログでも、彼の写真を掲載することはできない。もし、日本人の若い女性が、毛むくじゃらの股間とグニャッとした男根を見たら卒倒するぞ。おそらく、ハンター・バイデンは根っからの変態なのかも・・・・。なぜなら、ハンター・バイデンは自分の裸や下腹部、ペニスを撮っていたのだ。

  さらに、ハンターのスキャンダルを追求するGTVは、彼のセックス・ビデオ映像を公開した。ベッドに寝そべるハンターは、お相手の女性に頼んだのか、彼女の足でペニスを揉んでもらうことにした。赤いマニュキュアを塗った足の爪が印象的で、彼女は10分以上もハンターのペニスをモミモミしていたのだ。見ていて嘔吐(へど)が出そうになるが、セックスの合間にタバコを吸ったり、携帯電話をいじったりする姿を見ると、父親のジョーが気の毒になる。おそらく、ジョー・バイデンは観ていないと思うけど、仮に自分が観ても、絶対にジル夫人には見せないだろう。いくらなんでも、家族には知らせたくない映像であるからだ。

Joe Biden 213(左 / 昔から情熱的に子供を愛するジョセフ・バイデン。もっとも、肌を触られた子供は厭がっていた。 )
  こうした猥褻映像はともかく、支那人が連れてきた娘や謎の黒人女に興奮したハンターは、有頂天になって献上品を「堪能」をしたのだろう。しかし、彼は盗撮されていることに気づかなかった。たぶん、支那人の工作員は、この証拠映像をネタにハンターを脅迫したんじゃないか。トランプ大統領の反支那政策に困った習近平は、裏から民衆党を支援し、大量の資金を流しているはずだから、ハンターを恐喝していても不思議じゃない。第一、支那人にとったら心理戦は十八番。相手の弱みに漬け込み、こっそりと動かすなんて朝飯前だ。孫子の兵法でも「戦わずして勝つ」と言うじゃないか。もし、ハンターと支那人との間で遣り取りされた電子メールが公開されれば、どのような脅しを受けていたか分かるし、どんな「取引」をしたのかも分かるだろう。

民衆党に流れるユダヤ・マネー

  日本の保守派言論人は、バイデン親子の不正や支那によるハニー・トラップを問題にしてるが、もっと重要なのは、共和党や民衆党に流れている献金の方だ。主要メディアが民衆党贔屓になるのは、左翼陣営に属しているからだが、スポンサーとなる大富豪に民衆党支持者が多く居るせいでもある。大口の献金者リストを見ていると、「なんで、こんなにユダヤ人が多いのか?」と驚いてしまうが、事実だからしょうがない。試しに、幾人か紹介しよう。2019年から2020年にかけての献金者ランキングで第1位に就いたのは、カジノ王として知られるシェルドン・エーデルソン夫妻である。(彼については以前、当ブログで紹介したことがある。) 彼は強固なシオニストで、イラン攻撃を熱心に勧めていた。表面上、共和党の支持者となっているが、心の“故郷”はイスラエル。この「祖国」を救うためなら、ロバ(共和党)でもゾウ(民衆党)でも構わない、という訳だ。

Sheldon Adelson 0032Thomas Seyer 01Stephen Schwarzman 002Jeffrey Yass 002


(左 : シェルドン・エーデルソン / トマス・スタイヤー / スティーヴン・シュワルツマン / 右 : ジェフリー・ヤス )

  第3位はヘッジ・ファンドの運営者で大統領選にも食指を伸ばしたトマス・スタイヤー(Thomas Steyer)である。第5位は、スティーヴン・シュワルツマン(Stephen Schwarzman)で、彼は投資ファンド会社の「ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)」を創設し、そのCEOと会長に就任した。第六位は投資や金融、貿易、不動産、テクノロジー開発など、幅広い分野で商売を行う「Susquehanna Internationl Group」を創設したジェフリー・ヤス(Jeffrey Yass)。第7位はヘッジファンドの「Paloma Partners」を創設したセルウィン・ドナルド・サスマン(Selwyn Donald Sussman)である。第8位は御存知、ニューヨーク市長になった大富豪のマイケル・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)。第10位には数学者から投資家に転向したジェイムズ・シモンズ(James Simons)だ。彼はヘッジ・ファンドの「Renaissance Technologies」を設立し、投資業務で一躍大富豪となった。

      献金者名                                総合献金額
1. Sheldon & Miriam Adelson (ユダヤ人)   $172,718,200
2. Richard & Elizabeth Uihlein         $ 59,129,742
3. Thomas & Taylor Steyer (ユダヤ人) $ 55,369,694
4. Timothy Mellon        $50,080,755
5. Stephen & Christine Schwarzman (ユダヤ人) $28,937,100
6. Jeffrey & Janine Yass (ユダヤ人) $ 24,279,700
7. Selwyn Donald Sussman (ユダヤ人) $ 23,345,600
8. Michael Bloomberg (ユダヤ人) $ 21,609,205
9. Karla Jurveston         $ 20,965,441
10. James & Marilyn Simons (ユダヤ人) $ 20,965,201
(Top Individual Contributors : All Federal Contributions, 2019-2020, Who Are the Biggest Donors? , Open Secret.Org.)

Donald Sussman 002Michael Bloomberg 2James Simons 3Bernard Marcus 003


(左 : セルウィン・ドナルド・サスマン / マイケル・ブルムバーグ / ジェイムズ・シモンズ / 右 : バーナード・マーカス )

  ちなみに、トップ10以下を見ても実にユダヤ人が多い。例えば、第12位のバーナード・マーカス(Bernard Mercus)だ。彼は建設資材や工具を扱う大型店舗「The Home Depot」を創業した人物で、「マーカス財団」を作って莫大な財産を移している。第13位にはシカゴを拠点とする新聞社「Newsweb Corporation」を創業したフレッド・アイチュナー(Fred Eychaner)が就いている。彼はラジオからテレビまで手掛けるメディア王で、エンターテイメント業界でも有名だ。もっとも、アイチュナーがユダヤ人であるのと決定的な証拠は無い。だが、2012年に「The Times of Israel」紙が掲載した記事によれば、アイチュナーは第3位の「ユダヤ人献金者」であるという。(Ilan Ben Zion, "Jewish donors prominent in presidential campaign contributions", The Times of Israel, 20 October 2012.)

  やはり、ユダヤ人の報道機関は同胞が放つ、あの独特な匂いを嗅ぎ分けることができるのだろう。歐米社会に住むユダヤ人の中には、敢えて家系述べない人、あるいは何となく秘密にする人がいる。だから、直接本人に確認できない外国人は、断片的な情報で推測するしかない。出自を恥じるユダヤ人だと、「私の両親はユダヤ教から離れているし、私もユダヤ教の誡律やユダヤ人の慣習には縁が無いので、ユダヤ人じゃない」と述べたりする。確かに、ユダヤ人認定は難しく、ユダヤ人の間でも定義は様々だ。とりわけ、世俗化したユダヤ人や歐米人との混血児だと判定は難しい。

  例えば、イスラエルの駐米大使を務めたマイケル・オレン(Michael Oren / 本名Michael Scott Bornstein)は、元々はNY生まれのアメリカ国民だった。彼の容姿を目にすると、西歐人と見間違えるから、ユダヤ人という民族は様々だ。しかし、コロンビア大学を卒業した頃、オレン氏はユダヤ人の血統に目覚め、イスラエル国籍を取得して、イスラエル軍にも入った。彼はイスラエルに帰化した際、「ブロンシュタイン(Bronstein)」の本名を棄て、ヘブライ語で「松の木」を意味する「オレン(Oren)」に変えたそうだ。とにかく、ユダヤ人には信仰を以てアイデンティティーを決める者と、血統で分類する者がいるので実にややこしい。イスラエルは民族国家を名乗っているから、堂々と血統でユダヤ人の判別を行っている。

Fred Eychaner 2Michael Oren 2Joshua Bekenstein 1


(左 : フレッド・アイチュナー / 中央 : マイケル・オレン / 右 : ジョシュア・ベケンシュタイン )

  第15位には「Simon Youth Foundation」のデボラ・サイモン(Debrah J. Simon)がいる。彼女はメルヴィン・サイモン(Melvin Simon)の娘で、父親が作った財団を引き継いでいるようだ。父のメルヴィンはショッピング・モールを手掛ける「Simon Property Group」の総帥で、「ユダヤ福祉連盟(Jewish Welfare Federation)」が主宰する「今年の顔(Man of the Year)」にも選ばれていた。第17位は投資会社の「ベイン・キャピタル(Bain Capital)」を運営する会長のジョシュア・ベケンシュタイン(Joshua Bekenstein)である。第18位はジェイムズ・シモンズと一緒に「Medallion Fund」を創設したヘンリー・ラウファー(Henry Laufer)で、彼はシモンズの「ルネサンス・テクノロジー」で副社長を務めた。

Melvin Simon 1Deborah Simon 1Henry Laufer 5


( 左 : メルヴィン・サイモン / 中央 : デボラ・サイモン / 右 : ヘンリー・ラウファー 夫妻 )

  こうした献金者リストを眺めると、本当に手先が震え、目が眩んでくる。米国の全人口でユダヤ人が占める割合は、せいぜい3%か4%くらいだと言われているのに、上位10人中7名(70%)がユダヤ人なんだから驚きだ。これは日本における朝鮮人と比較すれば分かる。もし、自民党に資金を流した大口献金者がいたとして、その上位10人中7名が帰化鮮人だったら誰でもビックリするだろう。普通の日本人だと、2万円か3万円の献金する程度で、政治意識が高い人でも、資金集めのパーティー券を買うくらいだ。したがって、庶民レベルの個人が5億円とか10億円を献金するなんて有り得ない。保守派の庶民だと政治問題への関心は高いが、生活に余裕がないので、何百人集まろうが、大した献金額にはならない。ところが、金融業者とかパチンコ屋の朝鮮人なら別。彼らは接待技術に長けているから、政治家を金と女で虜(とりこ)にしようとする。帰化支那人も同類だ。国会議員なんか「女を抱かせて銭を摑ませればよい」と分かっている。

  一般の日本人は気づいていないが、アメリカの政治は惨憺たる状態で、「これが超大国の実情なのか?!」と唖然とする程だ。民衆党の候補者は痴呆症の老人で、支那人に弱みを握られている売国奴。討論会も滅茶苦茶で、まともな議論が無い。壇上に上がる候補者は、心理学者や選挙参謀から細かな指導を受け、予め用意された台本に沿って相手を攻撃する。最近では期日前投票が流行し、郵便投票までもが普通になっている。しかし、これは不正の温床になりやすい。民衆党にはびこる極左分子は、死人を甦らせて幽霊有権者にするし、寝たきりの老人を取り込んで「支援者」に変えてしまう。不法移民だって有権者になれるし、有権者登録にも不正が多い。もう、アフリカ並の選挙になっているが、主要メディアは相変わらずデモクラシーの讃美者だ。それもそのはず。左翼メディアには仲間の不正を暴く気持ちなんて更々無い。

民衆党を陰ながら応援する日本の大学教授

  建国の父祖が望んだローマ風の共和政治は消滅し、今やアメリカ政治の主流は変形マルクス主義と多文化・多民族主義である。全米各地では文化破壊型のマルキストが人種対立を扇動し、白人と黒人の軋轢が増している。過激派に導かれた有色人種は、「アイデンテイティー・ポリテックス」を掲げて暴れ放題。特に、民衆党を牛耳る左翼分子は、黒人とかヒスパニックを利用し、人種の尺度で党の政策を決めている。社会主義を理想とするモボクラシー(暴民政治 / mobocracy)が正当化されていのに、西歐系白人は「白人至上主義者」なる用語に怯え、あろう事かリベラル派に寄り添う始末。昔のアメリカ白人が現代の黒い暴漢どもを見たら、どう思うのか? たぶん、ケネディー大統領を支持していた白人層も後悔するし、キリスト教を大切にする保守的な民衆党員だと、「もはや伝統的な民衆党じゃない」と嘆くだろう。南部の民衆党員だと、赤い黒人を見て「何だ、あいつら ! アメリカはお前らの国じゃないんだぞ !」と言いたくなるはず。でも、「KKK」の烙印が怖いから黙っている。もしかしたら、彼らは投票所でトランプ支持者に豹変するかも。黒人が黒人という理由でオバマに投票したように、南部の民衆党員も白人という理由でトランプに投票してもいいはずだ。

  日本のワイドショーや御用学者は、矢鱈と民衆党贔屓だが、彼らは本当にバイデンの優勢を信じているのか? 日テレやフジテレビは大統領選挙の話題となれば、性懲りもなく、明治大学の海野素央(うんの・もとお)や上智大学の前嶋和弘(まえじま・かずひろ)を招いて解説を頼んでいる。だが、前回の選挙で彼らはトランプの勝利を予想していたのか? アメリカ政治を専門とする大学教授の大半は、ヒラリー・クリントンの当選を予測していた。「あんな素人が当選する訳ないだろう」というのが、自称「専門家」の意見で、地上波メディアのほとんどが同意見だった。しかし、テレビ画面でトランプの当選を目にすると、名門大学の先生達は顔面蒼白。「まさか・・・・、そんな・・・・」と総崩れ状態だった

Nakayama 1(左 / 中山俊宏 )
  慶應義塾大学でアメリカ政治を教える中山俊宏(なかやま・としひろ)教授も、前回の選挙でクリントンの勝利を仄めかしていたが、予想を外して愕然としていた。フジテレビの番組で格好付けていた教授は、故・岡本行夫と一緒に赤っ恥を掻き、面目丸つぶれで絶句状態。でも、彼はテレ朝の「報道ステーション」に出演すると、再び民衆党贔屓の解説をしていた。曰わく、バイデン候補はペンシルヴェニア州の出身で、ブルー・カラーの生活をよく分かっているそうだ。しかし、トランプはNY育ちのお金持ちだから、労働者の気持ちが分からないという。じゃあ、山中教授は急激に収入を増やしたバイデンをどう考えているのか? 副大統領を経験したバイデンは、政権を去ってから稼ぎまくり、2017年には1千110万ドルも得ていた。(Michela Tindera, "How The Bidens Earned $ 16.7 Million After Leaving The White House, Forbes, October 22, 2020.) 2018年には出版や講演で荒稼ぎをして、ジル夫人と共に370万ドルを手にしていたという。2019年になっても所得は増え続け、バイデン夫婦は約1千670万ドルも稼いでいた。すごぉぉ〜い !!

  バイデンを「庶民の味方」と評する中山氏は、一体どんな頭をしているのか? この専門家によれば、トランプ支持者だった中西部のアメリカ人もバイデンに傾いているそうで、穏健な人々は「トランプはやり過ぎた」と思っているらしい。ホントかよぉ? まともな白人なら、口ではバイデン支持でも、こっそりとトランプに投票するんじゃないか。中山教授によれば、討論会を視聴したアメリカ人は、“しっかり”と応対するバイデンを見て安心し、痴呆症の疑惑を斥けたそうだ。えぇぇっっっ、ホントか? 弁護士のケント・ギルバート氏は、バイデンの痴呆症を確信していたぞ。日本の「アメリカ政治専門家」は矢鱈と討論会を重視するが、そもそも、一般のアメリカ人は討論会の全てを聴いているのか? 大多数の庶民は、ニュース番組が垂れ流すダイジェスト版しか観ていないはず。彼らにとって関心があるのは、フッボールやバスケットボールの試合であり、あとは藝人の恋愛沙汰かジャンク・フード(ハンバーガーとかピザ)のカロリーくらい。討論会の内容で投票を決める奴なんて少数派である。

Watanabe 2(左 / 渡辺靖 )
  慶應大学にはもう一人アメリカ政治の専門家がいて、米国での留学経験がある渡辺靖(わたなべ・やすし)教授だ。四年前、彼は政府の要請で大統領選挙に関する予想を書いたことがあるそうだ。彼は「僅差でヒラリー・クリントンが当選する」と分析したが、結果は違ったものになっていた。(ある講演会で本人がそう述べていたから確かだろう。) 前回の選挙で予想を外したからか、今回は慎重なようで、渡辺教授は「トランプが勝つかも知れない」と弱気である。やはり、学生の前で赤っ恥を掻いたから、相当なトラウマになっているんだろう。だが、明大の海野は未だに「バイデン優勢」を仄めかしている。まぁ、象牙の塔には懲りない面々が住んでいるのだろう。一方、保守派言論人の多くはトランプの再選を予想しており、評論家の藤井厳喜や馬渕睦夫大使はトランプ勝利を予想している。

  有名大学の教授はバイデン有利と分析しているから、たぶんバイデンが当選するんだろう。まさか、アメリカ政治の専門家が二回も予想を外すとは思えない。きっと世論調査通りに、バイデンの支持率がトランプの支持率を上回っているはずだ。そして、バイデンが激戦州を制覇するのだろう。しかし、筆者は無名の庶民だからトランプが勝つと思っている。有名大学の一流教授が手に入れるような情報を持っていないので断言できないが、両陣営の支持者を見ていると、どうもトランプが再選されるように思えてならない。というのも、トランプの支持者は未だに情熱的で、積極的に集会に参加している。ところが、バイデンは地下室に閉じこもったままで、集会に来るのは「サクラ」のような支援者ばかり。バイデンの支持者は「トランプが嫌いだから」という理由で演説会に来ているだけだろう。心から彼を支援する者は何人いるのか? なるほど、バイデンの支持率は高いが、オバマが登場した時のような熱気は無い。選挙にはお祭り騒ぎのような熱気が必要だ。

  政治には不安定要素が多いから、表面的な現象だけを捉えて、結果を予想するのは難しい。日本人でも英国の賭博屋に銭を預けて儲けようとする人もいるだろうが、予想屋の言葉を信じて大金を投じるのは危険だ。学者とノミ屋は結果責任を取らないから。予想はあくまでも自己責任である。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/642.html#c5
[近代史3] 柏原芳恵のバイブレーター騒動 _ 宮内庁が皇太子妃候補 No.1 を引き摺り降ろした手口 中川隆
72. 中川隆[-10546] koaQ7Jey 2020年10月28日 08:49:07 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[9]
ハンター・バイデンも中国のロリータ ハニートラップに引っ掛かった


10-28 画像の提供者多数もバラすカオスっぷりがイイ
2020/10/28




▲△▽▼


2020年10月27日
破廉恥なハンター・バイデン / 金銭で政治を支配する異邦人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html

民衆党の宣伝機関と化した主要メディア

Jos & Hunter Biden 21Hunter Biden 006

(左 : ジョセフ・バイデンと息子のハンター / 右 : 恍惚感に浸るハンター・バイデン)

  アメリカでは11月の大統領選挙に向けて、反トランプ・キャンペーンが各メディアで熱を帯びている。とりわけ、前回の大統領選挙で苦渋を嘗めたCNNやABC、ワシントン・ポスト紙、ハッフィントン・ポスト紙などは、悪夢としか思えない現実を目にしたから切歯扼腕だ。怒りに燃えるジャーナリストは雪辱を果たすため、「今度こそ、あの忌々しい暴君を蹴散らしてやる!!」と心に決めている。それゆえ、彼らは意図的な世論調査を行い、「バイデン優勢 ! トランプ危うし!」といった報道を繰り返す。しかし、こうした「人民の声」は「怨嗟の声」でしかなく、「とにかく、トランプが憎い !」といった人々の意見ばかり。そもそも、アンケート調査自体が怪しく、調査対象は圧倒的に民衆党支持者だ。日本人から見れば、「トランプの支持者って、最初から除外されているんじゃないか?」と思えるくらい。中には、「最初から結論ありき」の世論調査もあるらしく、「目標とする支持率格差」を念頭にアンケートが行われているそうだ。普通の日本人なら「これって、輿論操作じゃないのか?」と驚いてしまうが、アメリカの左翼は非倫理的だから構わない。カルタゴを憎んだマーカス・カトーの如く、「トランプを滅ぼせ !」が彼らの雄叫びだ。アメリカの左翼は執念深く、目的の為なら手段を選ばない。というのも、「バレなきや不正でない」からだ。

  アメリカの大統領選挙には「10月の衝撃(October Surprise)」というのがあって、民衆・共和両陣営とも選挙前になると「あっ、と驚くような新ネタ」を披露して相手を潰そうとする。最初、トランプ大統領が武漢ウイルスに感染して入院となったから、「これがオクトーバー・サプラズかなぁ?」と思ったけど、本当の衝撃はハンター・バイデンのスキャンダルであった。前々から、巨額な報酬を伴った「ウクライナ疑惑」が話題になっていたが、今月は彼の醜聞と恥部が明らかとなったから、炎上というよりも大地震。マグニチュード7の大揺れだ。3尺玉花火どころの騒ぎじゃないぞ。メガトン級の大爆発。何しろ、ハンター・バイデンは支那との繋がりが囁かれてる上に、小児性愛の疑惑まで取り上げられているのだ。彼が所有するラップトップ・パソコンには、麻薬を使用してラリっている姿や、未成年の少女をいたぶる映像が残されていた。彼のパソコンを預かった店主が、ハードデテスクに記録されていた内容にビックリして警察に通報。それをFBIが押収したから、父親(オヤジ)のジョーは大ピンチ。痴呆症が進むバイデンも、本当に惚(ぼ)けた振りをしたくなる。

Bob Packwood 2Ronald Wyden 5(左 : ボブ・パックウッド / 右 : ロン・ワイデン)
  アメリカの政界でもセックス・スキャンダルは珍しくなく、共和党の上院議員(オレゴン州)だったボブ・パックウッド(Robert Packwood)やニューヨーク州知事を務めたエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)を思い出せば分かる。令和の高校生や大学生だと知らない人も多いだろうが、1990年代初頭、パックウッド上院議員は、十数名の女性に性的嫌がらせや、性交渉を迫ったことで権力を失った。選挙前にセクハラ事件が囁かれたけど、彼は容疑を否認し無事に再選された。ところが、女性スタッフなどに対する「不祥事」が段々と明らかになってきたので、1995年に上院追放という形で辞任となったわけ。後釜には民衆党のロン・ワイデン(Ronald Wyden / ドイツでの本名 Weidenreich)が就いた。この「ワイデン」なる議員は、ナチ・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ移民の息子人で、AIPAC(米国とイスラエルの親善を図る有力団体)の支持を受けている。彼はイスラエルに対するボイコット運動を処罰する法律、「Israel Anti-Boycott Act」の共同提出者で、パレスチナ人を殺しまくるユダヤ人が大好き。ついでに言うと、ワイデンは不法移民にも寛大で、南米人犯罪者が潜伏する「聖域都市(sancturay city)」に税金を投入することに賛成だった。

Eliot Spitzer 2Ashley Dupre 1Ashley Dupre 5


( 左 : エリオット・スピッツァー / 中央 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー / 右 : 水着姿のアシュリー)

  高級娼婦とのセックスを楽しんだスピッツァー知事の件は、遠く離れた日本でも有名で、保守派知識人の多くは呆れてしまった。何しろ、このユダヤ人知事はマフィア退治で名を馳せた元州検事。自分で売春組織を糾弾しておきながら、裏で売春婦を買っていたいたんだから、民衆党の重鎮だって頭を抱えてしまうだろう。FBIは偶然手に入れた証拠と言っているが、たぶんスピッツァーを狙った盗聴で尻尾を摑んだんじゃないか。それよりも、当時注目されたのは、お相手のコールガールの方で、スピッツァーが「とても良かった」と感想を述べていた女性である。彼女の名前は「アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー(Ashley Alexandra Dupré」というが、これは源氏名で、別名「クリスティン」と呼ばれた娼婦の本名は、アシュレー・ヨーマンズ(Ashley Rae Maika Youmans)というらしい。彼女の写真を見れば、「高値のコール・ガールって、こういったレベルなんだ・・・、なるほど、この肉体ならねぇ〜」と納得できる。

Joshua Wilson & Hunter Biden(左 : ジョシュア・ウィルソン / 右 : ハンター・バイデン )
  一方、ハンター・バイデンの方はもっと醜悪で、若い娘を餌食にする変態だ。主要メディアはあまり強調しないが、未成年の少女を扱ったポルノ映像の所有や、未成年との性交は違法で、これを察知した者は警察に届けねばならない。つまり、大統領選挙とは関係なく、警察は「幼児性愛(pedophilia)」とか「幼児虐待(child abuse)」の廉でハンターを捕まえなければならないのだ。米国では「ニュー・ヨーク・ポスト」紙が先陣を切ってバイデン親子を追求し、元ニューヨーク市長のルディー・ジュリアーニ氏と連携してハンターのスキャンダルを暴いている。特に注目すべきは、ハンターの事件でFBI捜査官のジョシュア・ウィルソン(Joshua Wilson)が動いていることだ。デラウェア州の裁判所は召喚状を出したが、その書類にはウィルソンの署名があった。(Jessica MacBride, "Joshua Wilson FBI subpoena? Hunter Biden pornography link unconfirmed", heavy, October 19, 2020.) このウィルソン氏はニュージャージー州で5年間ほど勤務したことがあり、その専門は幼児ポルノに嵌まった連中を摘発することだ。ということは、デラウェア州の捜査機関は、ハンター・バイデンを幼児ポルノ容疑で捕まえるつもりなんだろう。

Rudolph Giuliani 02Hunter Biden 004Hunter Biden 002Hunter Biden 001


(左 : ルディー・ジュリアーニ / 右 : の写真3枚 : パソコンに入っていたハンター・バイデンの写真 )

  さらに刮目すべきは、主要マスコミがこの事件の信憑性を疑い、トランプ側の陰謀なんじゃないかと宣伝していることだ。これは常識外れな掩護である。もし、ドナルド・ジュニアが幼児ポルノ写真を持っていたことで容疑者になれば、あらゆるテレビ番組が彼を取り上げ、「逮捕して投獄せよ !」の大合唱となるだろう。たぶん、「トゥナイト・ショー」といったトーク番組や、「サタデー・ナイト・ライヴ(SNL)」といったコメディー番組までもが、トランプ家のスキャンダルをネタにして騒ぎ立てるに違いない。反トランプの急先鋒たるアレック・ボールドウィン(有名俳優)なんかは、喜んでSNLに出演し、お得意のモノマネでトランプ親子を罵倒するだろう。CNNやABCの報道番組も同様で、たとえ証拠の出所が怪しくても、トランプ憎しジャーナリストが一斉攻撃に加わり、「大統領の権力で事件を揉み消してはならない !!」と糾弾するはずだ。これだから、主要メディアのバイデン擁護はおかしい。あまりにもバイデン寄りで、民衆党への応援に偏っている。

John Paul MacIsaac 01(左 / ジョン・ポール・マクアイザック)
  それにしても、今回の大統領選挙は殊のほか酷い。前回の選挙よりも更に反トランプ色が濃くなっている。本来なら、PBSやワシントン・ポスト紙がハンター・バイデンの不正を大々的に取り上げ、ジョセフ・バイデンへの批判に繋げるはずなのに、トランプ側の策略のように考え、何処吹く風で知らんぷり。Googleの検索でも、最初に掲載されるのはバイデン・スキャンダルを怪しむ記事ばかり。一方、「ニュー・ヨーク・ポスト」紙は、パソコン店の経営者であるジョン・ポール・マクアイザック(John Paul MacIsaac)氏が提供した資料、つまりバイデンのパソコンに保存されていた破廉恥写真の何枚かを取り出し、「皆さぁぁ〜ん、これが問題の写真なんですよぉぉ〜」と公開している。

  こうした“おぞましい”映像を閲覧したルディー・ジュリアーニ氏は、北京政府の策略を見抜き、「ハンターは支那人に嵌められたんだ」と話していた。つまり、北京政府の諜報員はハンターの“趣味”を調べ上げ、“好み”の少女を提供したのかも知れない。(支那人の工作員は、日本の政治家や官僚の趣味も調べ上げ、好みの女性を提供していた。奇妙なほど支那に加担する議員を調べれば、きっと「面白いネタ」が出てくるぞ。) 筆者はあるGTVのサイトでハンターの写真を何枚か見たけど、どれもゾっとするような姿で、吐き気がするほどの代物だ。普通の日本人が見れば、即座に目を逸らしたくなるだろう。いくら真実を告げる当ブログでも、彼の写真を掲載することはできない。もし、日本人の若い女性が、毛むくじゃらの股間とグニャッとした男根を見たら卒倒するぞ。おそらく、ハンター・バイデンは根っからの変態なのかも・・・・。なぜなら、ハンター・バイデンは自分の裸や下腹部、ペニスを撮っていたのだ。

  さらに、ハンターのスキャンダルを追求するGTVは、彼のセックス・ビデオ映像を公開した。ベッドに寝そべるハンターは、お相手の女性に頼んだのか、彼女の足でペニスを揉んでもらうことにした。赤いマニュキュアを塗った足の爪が印象的で、彼女は10分以上もハンターのペニスをモミモミしていたのだ。見ていて嘔吐(へど)が出そうになるが、セックスの合間にタバコを吸ったり、携帯電話をいじったりする姿を見ると、父親のジョーが気の毒になる。おそらく、ジョー・バイデンは観ていないと思うけど、仮に自分が観ても、絶対にジル夫人には見せないだろう。いくらなんでも、家族には知らせたくない映像であるからだ。

Joe Biden 213(左 / 昔から情熱的に子供を愛するジョセフ・バイデン。もっとも、肌を触られた子供は厭がっていた。 )
  こうした猥褻映像はともかく、支那人が連れてきた娘や謎の黒人女に興奮したハンターは、有頂天になって献上品を「堪能」をしたのだろう。しかし、彼は盗撮されていることに気づかなかった。たぶん、支那人の工作員は、この証拠映像をネタにハンターを脅迫したんじゃないか。トランプ大統領の反支那政策に困った習近平は、裏から民衆党を支援し、大量の資金を流しているはずだから、ハンターを恐喝していても不思議じゃない。第一、支那人にとったら心理戦は十八番。相手の弱みに漬け込み、こっそりと動かすなんて朝飯前だ。孫子の兵法でも「戦わずして勝つ」と言うじゃないか。もし、ハンターと支那人との間で遣り取りされた電子メールが公開されれば、どのような脅しを受けていたか分かるし、どんな「取引」をしたのかも分かるだろう。

民衆党に流れるユダヤ・マネー

  日本の保守派言論人は、バイデン親子の不正や支那によるハニー・トラップを問題にしてるが、もっと重要なのは、共和党や民衆党に流れている献金の方だ。主要メディアが民衆党贔屓になるのは、左翼陣営に属しているからだが、スポンサーとなる大富豪に民衆党支持者が多く居るせいでもある。大口の献金者リストを見ていると、「なんで、こんなにユダヤ人が多いのか?」と驚いてしまうが、事実だからしょうがない。試しに、幾人か紹介しよう。2019年から2020年にかけての献金者ランキングで第1位に就いたのは、カジノ王として知られるシェルドン・エーデルソン夫妻である。(彼については以前、当ブログで紹介したことがある。) 彼は強固なシオニストで、イラン攻撃を熱心に勧めていた。表面上、共和党の支持者となっているが、心の“故郷”はイスラエル。この「祖国」を救うためなら、ロバ(共和党)でもゾウ(民衆党)でも構わない、という訳だ。

Sheldon Adelson 0032Thomas Seyer 01Stephen Schwarzman 002Jeffrey Yass 002


(左 : シェルドン・エーデルソン / トマス・スタイヤー / スティーヴン・シュワルツマン / 右 : ジェフリー・ヤス )

  第3位はヘッジ・ファンドの運営者で大統領選にも食指を伸ばしたトマス・スタイヤー(Thomas Steyer)である。第5位は、スティーヴン・シュワルツマン(Stephen Schwarzman)で、彼は投資ファンド会社の「ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)」を創設し、そのCEOと会長に就任した。第六位は投資や金融、貿易、不動産、テクノロジー開発など、幅広い分野で商売を行う「Susquehanna Internationl Group」を創設したジェフリー・ヤス(Jeffrey Yass)。第7位はヘッジファンドの「Paloma Partners」を創設したセルウィン・ドナルド・サスマン(Selwyn Donald Sussman)である。第8位は御存知、ニューヨーク市長になった大富豪のマイケル・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)。第10位には数学者から投資家に転向したジェイムズ・シモンズ(James Simons)だ。彼はヘッジ・ファンドの「Renaissance Technologies」を設立し、投資業務で一躍大富豪となった。

      献金者名                                総合献金額
1. Sheldon & Miriam Adelson (ユダヤ人)   $172,718,200
2. Richard & Elizabeth Uihlein         $ 59,129,742
3. Thomas & Taylor Steyer (ユダヤ人) $ 55,369,694
4. Timothy Mellon        $50,080,755
5. Stephen & Christine Schwarzman (ユダヤ人) $28,937,100
6. Jeffrey & Janine Yass (ユダヤ人) $ 24,279,700
7. Selwyn Donald Sussman (ユダヤ人) $ 23,345,600
8. Michael Bloomberg (ユダヤ人) $ 21,609,205
9. Karla Jurveston         $ 20,965,441
10. James & Marilyn Simons (ユダヤ人) $ 20,965,201
(Top Individual Contributors : All Federal Contributions, 2019-2020, Who Are the Biggest Donors? , Open Secret.Org.)

Donald Sussman 002Michael Bloomberg 2James Simons 3Bernard Marcus 003


(左 : セルウィン・ドナルド・サスマン / マイケル・ブルムバーグ / ジェイムズ・シモンズ / 右 : バーナード・マーカス )

  ちなみに、トップ10以下を見ても実にユダヤ人が多い。例えば、第12位のバーナード・マーカス(Bernard Mercus)だ。彼は建設資材や工具を扱う大型店舗「The Home Depot」を創業した人物で、「マーカス財団」を作って莫大な財産を移している。第13位にはシカゴを拠点とする新聞社「Newsweb Corporation」を創業したフレッド・アイチュナー(Fred Eychaner)が就いている。彼はラジオからテレビまで手掛けるメディア王で、エンターテイメント業界でも有名だ。もっとも、アイチュナーがユダヤ人であるのと決定的な証拠は無い。だが、2012年に「The Times of Israel」紙が掲載した記事によれば、アイチュナーは第3位の「ユダヤ人献金者」であるという。(Ilan Ben Zion, "Jewish donors prominent in presidential campaign contributions", The Times of Israel, 20 October 2012.)

  やはり、ユダヤ人の報道機関は同胞が放つ、あの独特な匂いを嗅ぎ分けることができるのだろう。歐米社会に住むユダヤ人の中には、敢えて家系述べない人、あるいは何となく秘密にする人がいる。だから、直接本人に確認できない外国人は、断片的な情報で推測するしかない。出自を恥じるユダヤ人だと、「私の両親はユダヤ教から離れているし、私もユダヤ教の誡律やユダヤ人の慣習には縁が無いので、ユダヤ人じゃない」と述べたりする。確かに、ユダヤ人認定は難しく、ユダヤ人の間でも定義は様々だ。とりわけ、世俗化したユダヤ人や歐米人との混血児だと判定は難しい。

  例えば、イスラエルの駐米大使を務めたマイケル・オレン(Michael Oren / 本名Michael Scott Bornstein)は、元々はNY生まれのアメリカ国民だった。彼の容姿を目にすると、西歐人と見間違えるから、ユダヤ人という民族は様々だ。しかし、コロンビア大学を卒業した頃、オレン氏はユダヤ人の血統に目覚め、イスラエル国籍を取得して、イスラエル軍にも入った。彼はイスラエルに帰化した際、「ブロンシュタイン(Bronstein)」の本名を棄て、ヘブライ語で「松の木」を意味する「オレン(Oren)」に変えたそうだ。とにかく、ユダヤ人には信仰を以てアイデンティティーを決める者と、血統で分類する者がいるので実にややこしい。イスラエルは民族国家を名乗っているから、堂々と血統でユダヤ人の判別を行っている。

Fred Eychaner 2Michael Oren 2Joshua Bekenstein 1


(左 : フレッド・アイチュナー / 中央 : マイケル・オレン / 右 : ジョシュア・ベケンシュタイン )

  第15位には「Simon Youth Foundation」のデボラ・サイモン(Debrah J. Simon)がいる。彼女はメルヴィン・サイモン(Melvin Simon)の娘で、父親が作った財団を引き継いでいるようだ。父のメルヴィンはショッピング・モールを手掛ける「Simon Property Group」の総帥で、「ユダヤ福祉連盟(Jewish Welfare Federation)」が主宰する「今年の顔(Man of the Year)」にも選ばれていた。第17位は投資会社の「ベイン・キャピタル(Bain Capital)」を運営する会長のジョシュア・ベケンシュタイン(Joshua Bekenstein)である。第18位はジェイムズ・シモンズと一緒に「Medallion Fund」を創設したヘンリー・ラウファー(Henry Laufer)で、彼はシモンズの「ルネサンス・テクノロジー」で副社長を務めた。

Melvin Simon 1Deborah Simon 1Henry Laufer 5


( 左 : メルヴィン・サイモン / 中央 : デボラ・サイモン / 右 : ヘンリー・ラウファー 夫妻 )

  こうした献金者リストを眺めると、本当に手先が震え、目が眩んでくる。米国の全人口でユダヤ人が占める割合は、せいぜい3%か4%くらいだと言われているのに、上位10人中7名(70%)がユダヤ人なんだから驚きだ。これは日本における朝鮮人と比較すれば分かる。もし、自民党に資金を流した大口献金者がいたとして、その上位10人中7名が帰化鮮人だったら誰でもビックリするだろう。普通の日本人だと、2万円か3万円の献金する程度で、政治意識が高い人でも、資金集めのパーティー券を買うくらいだ。したがって、庶民レベルの個人が5億円とか10億円を献金するなんて有り得ない。保守派の庶民だと政治問題への関心は高いが、生活に余裕がないので、何百人集まろうが、大した献金額にはならない。ところが、金融業者とかパチンコ屋の朝鮮人なら別。彼らは接待技術に長けているから、政治家を金と女で虜(とりこ)にしようとする。帰化支那人も同類だ。国会議員なんか「女を抱かせて銭を摑ませればよい」と分かっている。

  一般の日本人は気づいていないが、アメリカの政治は惨憺たる状態で、「これが超大国の実情なのか?!」と唖然とする程だ。民衆党の候補者は痴呆症の老人で、支那人に弱みを握られている売国奴。討論会も滅茶苦茶で、まともな議論が無い。壇上に上がる候補者は、心理学者や選挙参謀から細かな指導を受け、予め用意された台本に沿って相手を攻撃する。最近では期日前投票が流行し、郵便投票までもが普通になっている。しかし、これは不正の温床になりやすい。民衆党にはびこる極左分子は、死人を甦らせて幽霊有権者にするし、寝たきりの老人を取り込んで「支援者」に変えてしまう。不法移民だって有権者になれるし、有権者登録にも不正が多い。もう、アフリカ並の選挙になっているが、主要メディアは相変わらずデモクラシーの讃美者だ。それもそのはず。左翼メディアには仲間の不正を暴く気持ちなんて更々無い。

民衆党を陰ながら応援する日本の大学教授

  建国の父祖が望んだローマ風の共和政治は消滅し、今やアメリカ政治の主流は変形マルクス主義と多文化・多民族主義である。全米各地では文化破壊型のマルキストが人種対立を扇動し、白人と黒人の軋轢が増している。過激派に導かれた有色人種は、「アイデンテイティー・ポリテックス」を掲げて暴れ放題。特に、民衆党を牛耳る左翼分子は、黒人とかヒスパニックを利用し、人種の尺度で党の政策を決めている。社会主義を理想とするモボクラシー(暴民政治 / mobocracy)が正当化されていのに、西歐系白人は「白人至上主義者」なる用語に怯え、あろう事かリベラル派に寄り添う始末。昔のアメリカ白人が現代の黒い暴漢どもを見たら、どう思うのか? たぶん、ケネディー大統領を支持していた白人層も後悔するし、キリスト教を大切にする保守的な民衆党員だと、「もはや伝統的な民衆党じゃない」と嘆くだろう。南部の民衆党員だと、赤い黒人を見て「何だ、あいつら ! アメリカはお前らの国じゃないんだぞ !」と言いたくなるはず。でも、「KKK」の烙印が怖いから黙っている。もしかしたら、彼らは投票所でトランプ支持者に豹変するかも。黒人が黒人という理由でオバマに投票したように、南部の民衆党員も白人という理由でトランプに投票してもいいはずだ。

  日本のワイドショーや御用学者は、矢鱈と民衆党贔屓だが、彼らは本当にバイデンの優勢を信じているのか? 日テレやフジテレビは大統領選挙の話題となれば、性懲りもなく、明治大学の海野素央(うんの・もとお)や上智大学の前嶋和弘(まえじま・かずひろ)を招いて解説を頼んでいる。だが、前回の選挙で彼らはトランプの勝利を予想していたのか? アメリカ政治を専門とする大学教授の大半は、ヒラリー・クリントンの当選を予測していた。「あんな素人が当選する訳ないだろう」というのが、自称「専門家」の意見で、地上波メディアのほとんどが同意見だった。しかし、テレビ画面でトランプの当選を目にすると、名門大学の先生達は顔面蒼白。「まさか・・・・、そんな・・・・」と総崩れ状態だった

Nakayama 1(左 / 中山俊宏 )
  慶應義塾大学でアメリカ政治を教える中山俊宏(なかやま・としひろ)教授も、前回の選挙でクリントンの勝利を仄めかしていたが、予想を外して愕然としていた。フジテレビの番組で格好付けていた教授は、故・岡本行夫と一緒に赤っ恥を掻き、面目丸つぶれで絶句状態。でも、彼はテレ朝の「報道ステーション」に出演すると、再び民衆党贔屓の解説をしていた。曰わく、バイデン候補はペンシルヴェニア州の出身で、ブルー・カラーの生活をよく分かっているそうだ。しかし、トランプはNY育ちのお金持ちだから、労働者の気持ちが分からないという。じゃあ、山中教授は急激に収入を増やしたバイデンをどう考えているのか? 副大統領を経験したバイデンは、政権を去ってから稼ぎまくり、2017年には1千110万ドルも得ていた。(Michela Tindera, "How The Bidens Earned $ 16.7 Million After Leaving The White House, Forbes, October 22, 2020.) 2018年には出版や講演で荒稼ぎをして、ジル夫人と共に370万ドルを手にしていたという。2019年になっても所得は増え続け、バイデン夫婦は約1千670万ドルも稼いでいた。すごぉぉ〜い !!

  バイデンを「庶民の味方」と評する中山氏は、一体どんな頭をしているのか? この専門家によれば、トランプ支持者だった中西部のアメリカ人もバイデンに傾いているそうで、穏健な人々は「トランプはやり過ぎた」と思っているらしい。ホントかよぉ? まともな白人なら、口ではバイデン支持でも、こっそりとトランプに投票するんじゃないか。中山教授によれば、討論会を視聴したアメリカ人は、“しっかり”と応対するバイデンを見て安心し、痴呆症の疑惑を斥けたそうだ。えぇぇっっっ、ホントか? 弁護士のケント・ギルバート氏は、バイデンの痴呆症を確信していたぞ。日本の「アメリカ政治専門家」は矢鱈と討論会を重視するが、そもそも、一般のアメリカ人は討論会の全てを聴いているのか? 大多数の庶民は、ニュース番組が垂れ流すダイジェスト版しか観ていないはず。彼らにとって関心があるのは、フッボールやバスケットボールの試合であり、あとは藝人の恋愛沙汰かジャンク・フード(ハンバーガーとかピザ)のカロリーくらい。討論会の内容で投票を決める奴なんて少数派である。

Watanabe 2(左 / 渡辺靖 )
  慶應大学にはもう一人アメリカ政治の専門家がいて、米国での留学経験がある渡辺靖(わたなべ・やすし)教授だ。四年前、彼は政府の要請で大統領選挙に関する予想を書いたことがあるそうだ。彼は「僅差でヒラリー・クリントンが当選する」と分析したが、結果は違ったものになっていた。(ある講演会で本人がそう述べていたから確かだろう。) 前回の選挙で予想を外したからか、今回は慎重なようで、渡辺教授は「トランプが勝つかも知れない」と弱気である。やはり、学生の前で赤っ恥を掻いたから、相当なトラウマになっているんだろう。だが、明大の海野は未だに「バイデン優勢」を仄めかしている。まぁ、象牙の塔には懲りない面々が住んでいるのだろう。一方、保守派言論人の多くはトランプの再選を予想しており、評論家の藤井厳喜や馬渕睦夫大使はトランプ勝利を予想している。

  有名大学の教授はバイデン有利と分析しているから、たぶんバイデンが当選するんだろう。まさか、アメリカ政治の専門家が二回も予想を外すとは思えない。きっと世論調査通りに、バイデンの支持率がトランプの支持率を上回っているはずだ。そして、バイデンが激戦州を制覇するのだろう。しかし、筆者は無名の庶民だからトランプが勝つと思っている。有名大学の一流教授が手に入れるような情報を持っていないので断言できないが、両陣営の支持者を見ていると、どうもトランプが再選されるように思えてならない。というのも、トランプの支持者は未だに情熱的で、積極的に集会に参加している。ところが、バイデンは地下室に閉じこもったままで、集会に来るのは「サクラ」のような支援者ばかり。バイデンの支持者は「トランプが嫌いだから」という理由で演説会に来ているだけだろう。心から彼を支援する者は何人いるのか? なるほど、バイデンの支持率は高いが、オバマが登場した時のような熱気は無い。選挙にはお祭り騒ぎのような熱気が必要だ。

  政治には不安定要素が多いから、表面的な現象だけを捉えて、結果を予想するのは難しい。日本人でも英国の賭博屋に銭を預けて儲けようとする人もいるだろうが、予想屋の言葉を信じて大金を投じるのは危険だ。学者とノミ屋は結果責任を取らないから。予想はあくまでも自己責任である。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/117.html#c72
[近代史3] 雅子という女は凄い女 _ 気に入った相手とは手当たり次第という感じ _ 男性経験は20人は超えている 中川隆
169. 中川隆[-10545] koaQ7Jey 2020年10月28日 08:50:11 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[10]
ハンター・バイデンも中国のロリータ ハニートラップに引っ掛かった


10-28 画像の提供者多数もバラすカオスっぷりがイイ
2020/10/28




▲△▽▼


2020年10月27日
破廉恥なハンター・バイデン / 金銭で政治を支配する異邦人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html

民衆党の宣伝機関と化した主要メディア

Jos & Hunter Biden 21Hunter Biden 006

(左 : ジョセフ・バイデンと息子のハンター / 右 : 恍惚感に浸るハンター・バイデン)

  アメリカでは11月の大統領選挙に向けて、反トランプ・キャンペーンが各メディアで熱を帯びている。とりわけ、前回の大統領選挙で苦渋を嘗めたCNNやABC、ワシントン・ポスト紙、ハッフィントン・ポスト紙などは、悪夢としか思えない現実を目にしたから切歯扼腕だ。怒りに燃えるジャーナリストは雪辱を果たすため、「今度こそ、あの忌々しい暴君を蹴散らしてやる!!」と心に決めている。それゆえ、彼らは意図的な世論調査を行い、「バイデン優勢 ! トランプ危うし!」といった報道を繰り返す。しかし、こうした「人民の声」は「怨嗟の声」でしかなく、「とにかく、トランプが憎い !」といった人々の意見ばかり。そもそも、アンケート調査自体が怪しく、調査対象は圧倒的に民衆党支持者だ。日本人から見れば、「トランプの支持者って、最初から除外されているんじゃないか?」と思えるくらい。中には、「最初から結論ありき」の世論調査もあるらしく、「目標とする支持率格差」を念頭にアンケートが行われているそうだ。普通の日本人なら「これって、輿論操作じゃないのか?」と驚いてしまうが、アメリカの左翼は非倫理的だから構わない。カルタゴを憎んだマーカス・カトーの如く、「トランプを滅ぼせ !」が彼らの雄叫びだ。アメリカの左翼は執念深く、目的の為なら手段を選ばない。というのも、「バレなきや不正でない」からだ。

  アメリカの大統領選挙には「10月の衝撃(October Surprise)」というのがあって、民衆・共和両陣営とも選挙前になると「あっ、と驚くような新ネタ」を披露して相手を潰そうとする。最初、トランプ大統領が武漢ウイルスに感染して入院となったから、「これがオクトーバー・サプラズかなぁ?」と思ったけど、本当の衝撃はハンター・バイデンのスキャンダルであった。前々から、巨額な報酬を伴った「ウクライナ疑惑」が話題になっていたが、今月は彼の醜聞と恥部が明らかとなったから、炎上というよりも大地震。マグニチュード7の大揺れだ。3尺玉花火どころの騒ぎじゃないぞ。メガトン級の大爆発。何しろ、ハンター・バイデンは支那との繋がりが囁かれてる上に、小児性愛の疑惑まで取り上げられているのだ。彼が所有するラップトップ・パソコンには、麻薬を使用してラリっている姿や、未成年の少女をいたぶる映像が残されていた。彼のパソコンを預かった店主が、ハードデテスクに記録されていた内容にビックリして警察に通報。それをFBIが押収したから、父親(オヤジ)のジョーは大ピンチ。痴呆症が進むバイデンも、本当に惚(ぼ)けた振りをしたくなる。

Bob Packwood 2Ronald Wyden 5(左 : ボブ・パックウッド / 右 : ロン・ワイデン)
  アメリカの政界でもセックス・スキャンダルは珍しくなく、共和党の上院議員(オレゴン州)だったボブ・パックウッド(Robert Packwood)やニューヨーク州知事を務めたエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)を思い出せば分かる。令和の高校生や大学生だと知らない人も多いだろうが、1990年代初頭、パックウッド上院議員は、十数名の女性に性的嫌がらせや、性交渉を迫ったことで権力を失った。選挙前にセクハラ事件が囁かれたけど、彼は容疑を否認し無事に再選された。ところが、女性スタッフなどに対する「不祥事」が段々と明らかになってきたので、1995年に上院追放という形で辞任となったわけ。後釜には民衆党のロン・ワイデン(Ronald Wyden / ドイツでの本名 Weidenreich)が就いた。この「ワイデン」なる議員は、ナチ・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ移民の息子人で、AIPAC(米国とイスラエルの親善を図る有力団体)の支持を受けている。彼はイスラエルに対するボイコット運動を処罰する法律、「Israel Anti-Boycott Act」の共同提出者で、パレスチナ人を殺しまくるユダヤ人が大好き。ついでに言うと、ワイデンは不法移民にも寛大で、南米人犯罪者が潜伏する「聖域都市(sancturay city)」に税金を投入することに賛成だった。

Eliot Spitzer 2Ashley Dupre 1Ashley Dupre 5


( 左 : エリオット・スピッツァー / 中央 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー / 右 : 水着姿のアシュリー)

  高級娼婦とのセックスを楽しんだスピッツァー知事の件は、遠く離れた日本でも有名で、保守派知識人の多くは呆れてしまった。何しろ、このユダヤ人知事はマフィア退治で名を馳せた元州検事。自分で売春組織を糾弾しておきながら、裏で売春婦を買っていたいたんだから、民衆党の重鎮だって頭を抱えてしまうだろう。FBIは偶然手に入れた証拠と言っているが、たぶんスピッツァーを狙った盗聴で尻尾を摑んだんじゃないか。それよりも、当時注目されたのは、お相手のコールガールの方で、スピッツァーが「とても良かった」と感想を述べていた女性である。彼女の名前は「アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー(Ashley Alexandra Dupré」というが、これは源氏名で、別名「クリスティン」と呼ばれた娼婦の本名は、アシュレー・ヨーマンズ(Ashley Rae Maika Youmans)というらしい。彼女の写真を見れば、「高値のコール・ガールって、こういったレベルなんだ・・・、なるほど、この肉体ならねぇ〜」と納得できる。

Joshua Wilson & Hunter Biden(左 : ジョシュア・ウィルソン / 右 : ハンター・バイデン )
  一方、ハンター・バイデンの方はもっと醜悪で、若い娘を餌食にする変態だ。主要メディアはあまり強調しないが、未成年の少女を扱ったポルノ映像の所有や、未成年との性交は違法で、これを察知した者は警察に届けねばならない。つまり、大統領選挙とは関係なく、警察は「幼児性愛(pedophilia)」とか「幼児虐待(child abuse)」の廉でハンターを捕まえなければならないのだ。米国では「ニュー・ヨーク・ポスト」紙が先陣を切ってバイデン親子を追求し、元ニューヨーク市長のルディー・ジュリアーニ氏と連携してハンターのスキャンダルを暴いている。特に注目すべきは、ハンターの事件でFBI捜査官のジョシュア・ウィルソン(Joshua Wilson)が動いていることだ。デラウェア州の裁判所は召喚状を出したが、その書類にはウィルソンの署名があった。(Jessica MacBride, "Joshua Wilson FBI subpoena? Hunter Biden pornography link unconfirmed", heavy, October 19, 2020.) このウィルソン氏はニュージャージー州で5年間ほど勤務したことがあり、その専門は幼児ポルノに嵌まった連中を摘発することだ。ということは、デラウェア州の捜査機関は、ハンター・バイデンを幼児ポルノ容疑で捕まえるつもりなんだろう。

Rudolph Giuliani 02Hunter Biden 004Hunter Biden 002Hunter Biden 001


(左 : ルディー・ジュリアーニ / 右 : の写真3枚 : パソコンに入っていたハンター・バイデンの写真 )

  さらに刮目すべきは、主要マスコミがこの事件の信憑性を疑い、トランプ側の陰謀なんじゃないかと宣伝していることだ。これは常識外れな掩護である。もし、ドナルド・ジュニアが幼児ポルノ写真を持っていたことで容疑者になれば、あらゆるテレビ番組が彼を取り上げ、「逮捕して投獄せよ !」の大合唱となるだろう。たぶん、「トゥナイト・ショー」といったトーク番組や、「サタデー・ナイト・ライヴ(SNL)」といったコメディー番組までもが、トランプ家のスキャンダルをネタにして騒ぎ立てるに違いない。反トランプの急先鋒たるアレック・ボールドウィン(有名俳優)なんかは、喜んでSNLに出演し、お得意のモノマネでトランプ親子を罵倒するだろう。CNNやABCの報道番組も同様で、たとえ証拠の出所が怪しくても、トランプ憎しジャーナリストが一斉攻撃に加わり、「大統領の権力で事件を揉み消してはならない !!」と糾弾するはずだ。これだから、主要メディアのバイデン擁護はおかしい。あまりにもバイデン寄りで、民衆党への応援に偏っている。

John Paul MacIsaac 01(左 / ジョン・ポール・マクアイザック)
  それにしても、今回の大統領選挙は殊のほか酷い。前回の選挙よりも更に反トランプ色が濃くなっている。本来なら、PBSやワシントン・ポスト紙がハンター・バイデンの不正を大々的に取り上げ、ジョセフ・バイデンへの批判に繋げるはずなのに、トランプ側の策略のように考え、何処吹く風で知らんぷり。Googleの検索でも、最初に掲載されるのはバイデン・スキャンダルを怪しむ記事ばかり。一方、「ニュー・ヨーク・ポスト」紙は、パソコン店の経営者であるジョン・ポール・マクアイザック(John Paul MacIsaac)氏が提供した資料、つまりバイデンのパソコンに保存されていた破廉恥写真の何枚かを取り出し、「皆さぁぁ〜ん、これが問題の写真なんですよぉぉ〜」と公開している。

  こうした“おぞましい”映像を閲覧したルディー・ジュリアーニ氏は、北京政府の策略を見抜き、「ハンターは支那人に嵌められたんだ」と話していた。つまり、北京政府の諜報員はハンターの“趣味”を調べ上げ、“好み”の少女を提供したのかも知れない。(支那人の工作員は、日本の政治家や官僚の趣味も調べ上げ、好みの女性を提供していた。奇妙なほど支那に加担する議員を調べれば、きっと「面白いネタ」が出てくるぞ。) 筆者はあるGTVのサイトでハンターの写真を何枚か見たけど、どれもゾっとするような姿で、吐き気がするほどの代物だ。普通の日本人が見れば、即座に目を逸らしたくなるだろう。いくら真実を告げる当ブログでも、彼の写真を掲載することはできない。もし、日本人の若い女性が、毛むくじゃらの股間とグニャッとした男根を見たら卒倒するぞ。おそらく、ハンター・バイデンは根っからの変態なのかも・・・・。なぜなら、ハンター・バイデンは自分の裸や下腹部、ペニスを撮っていたのだ。

  さらに、ハンターのスキャンダルを追求するGTVは、彼のセックス・ビデオ映像を公開した。ベッドに寝そべるハンターは、お相手の女性に頼んだのか、彼女の足でペニスを揉んでもらうことにした。赤いマニュキュアを塗った足の爪が印象的で、彼女は10分以上もハンターのペニスをモミモミしていたのだ。見ていて嘔吐(へど)が出そうになるが、セックスの合間にタバコを吸ったり、携帯電話をいじったりする姿を見ると、父親のジョーが気の毒になる。おそらく、ジョー・バイデンは観ていないと思うけど、仮に自分が観ても、絶対にジル夫人には見せないだろう。いくらなんでも、家族には知らせたくない映像であるからだ。

Joe Biden 213(左 / 昔から情熱的に子供を愛するジョセフ・バイデン。もっとも、肌を触られた子供は厭がっていた。 )
  こうした猥褻映像はともかく、支那人が連れてきた娘や謎の黒人女に興奮したハンターは、有頂天になって献上品を「堪能」をしたのだろう。しかし、彼は盗撮されていることに気づかなかった。たぶん、支那人の工作員は、この証拠映像をネタにハンターを脅迫したんじゃないか。トランプ大統領の反支那政策に困った習近平は、裏から民衆党を支援し、大量の資金を流しているはずだから、ハンターを恐喝していても不思議じゃない。第一、支那人にとったら心理戦は十八番。相手の弱みに漬け込み、こっそりと動かすなんて朝飯前だ。孫子の兵法でも「戦わずして勝つ」と言うじゃないか。もし、ハンターと支那人との間で遣り取りされた電子メールが公開されれば、どのような脅しを受けていたか分かるし、どんな「取引」をしたのかも分かるだろう。

民衆党に流れるユダヤ・マネー

  日本の保守派言論人は、バイデン親子の不正や支那によるハニー・トラップを問題にしてるが、もっと重要なのは、共和党や民衆党に流れている献金の方だ。主要メディアが民衆党贔屓になるのは、左翼陣営に属しているからだが、スポンサーとなる大富豪に民衆党支持者が多く居るせいでもある。大口の献金者リストを見ていると、「なんで、こんなにユダヤ人が多いのか?」と驚いてしまうが、事実だからしょうがない。試しに、幾人か紹介しよう。2019年から2020年にかけての献金者ランキングで第1位に就いたのは、カジノ王として知られるシェルドン・エーデルソン夫妻である。(彼については以前、当ブログで紹介したことがある。) 彼は強固なシオニストで、イラン攻撃を熱心に勧めていた。表面上、共和党の支持者となっているが、心の“故郷”はイスラエル。この「祖国」を救うためなら、ロバ(共和党)でもゾウ(民衆党)でも構わない、という訳だ。

Sheldon Adelson 0032Thomas Seyer 01Stephen Schwarzman 002Jeffrey Yass 002


(左 : シェルドン・エーデルソン / トマス・スタイヤー / スティーヴン・シュワルツマン / 右 : ジェフリー・ヤス )

  第3位はヘッジ・ファンドの運営者で大統領選にも食指を伸ばしたトマス・スタイヤー(Thomas Steyer)である。第5位は、スティーヴン・シュワルツマン(Stephen Schwarzman)で、彼は投資ファンド会社の「ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)」を創設し、そのCEOと会長に就任した。第六位は投資や金融、貿易、不動産、テクノロジー開発など、幅広い分野で商売を行う「Susquehanna Internationl Group」を創設したジェフリー・ヤス(Jeffrey Yass)。第7位はヘッジファンドの「Paloma Partners」を創設したセルウィン・ドナルド・サスマン(Selwyn Donald Sussman)である。第8位は御存知、ニューヨーク市長になった大富豪のマイケル・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)。第10位には数学者から投資家に転向したジェイムズ・シモンズ(James Simons)だ。彼はヘッジ・ファンドの「Renaissance Technologies」を設立し、投資業務で一躍大富豪となった。

      献金者名                                総合献金額
1. Sheldon & Miriam Adelson (ユダヤ人)   $172,718,200
2. Richard & Elizabeth Uihlein         $ 59,129,742
3. Thomas & Taylor Steyer (ユダヤ人) $ 55,369,694
4. Timothy Mellon        $50,080,755
5. Stephen & Christine Schwarzman (ユダヤ人) $28,937,100
6. Jeffrey & Janine Yass (ユダヤ人) $ 24,279,700
7. Selwyn Donald Sussman (ユダヤ人) $ 23,345,600
8. Michael Bloomberg (ユダヤ人) $ 21,609,205
9. Karla Jurveston         $ 20,965,441
10. James & Marilyn Simons (ユダヤ人) $ 20,965,201
(Top Individual Contributors : All Federal Contributions, 2019-2020, Who Are the Biggest Donors? , Open Secret.Org.)

Donald Sussman 002Michael Bloomberg 2James Simons 3Bernard Marcus 003


(左 : セルウィン・ドナルド・サスマン / マイケル・ブルムバーグ / ジェイムズ・シモンズ / 右 : バーナード・マーカス )

  ちなみに、トップ10以下を見ても実にユダヤ人が多い。例えば、第12位のバーナード・マーカス(Bernard Mercus)だ。彼は建設資材や工具を扱う大型店舗「The Home Depot」を創業した人物で、「マーカス財団」を作って莫大な財産を移している。第13位にはシカゴを拠点とする新聞社「Newsweb Corporation」を創業したフレッド・アイチュナー(Fred Eychaner)が就いている。彼はラジオからテレビまで手掛けるメディア王で、エンターテイメント業界でも有名だ。もっとも、アイチュナーがユダヤ人であるのと決定的な証拠は無い。だが、2012年に「The Times of Israel」紙が掲載した記事によれば、アイチュナーは第3位の「ユダヤ人献金者」であるという。(Ilan Ben Zion, "Jewish donors prominent in presidential campaign contributions", The Times of Israel, 20 October 2012.)

  やはり、ユダヤ人の報道機関は同胞が放つ、あの独特な匂いを嗅ぎ分けることができるのだろう。歐米社会に住むユダヤ人の中には、敢えて家系述べない人、あるいは何となく秘密にする人がいる。だから、直接本人に確認できない外国人は、断片的な情報で推測するしかない。出自を恥じるユダヤ人だと、「私の両親はユダヤ教から離れているし、私もユダヤ教の誡律やユダヤ人の慣習には縁が無いので、ユダヤ人じゃない」と述べたりする。確かに、ユダヤ人認定は難しく、ユダヤ人の間でも定義は様々だ。とりわけ、世俗化したユダヤ人や歐米人との混血児だと判定は難しい。

  例えば、イスラエルの駐米大使を務めたマイケル・オレン(Michael Oren / 本名Michael Scott Bornstein)は、元々はNY生まれのアメリカ国民だった。彼の容姿を目にすると、西歐人と見間違えるから、ユダヤ人という民族は様々だ。しかし、コロンビア大学を卒業した頃、オレン氏はユダヤ人の血統に目覚め、イスラエル国籍を取得して、イスラエル軍にも入った。彼はイスラエルに帰化した際、「ブロンシュタイン(Bronstein)」の本名を棄て、ヘブライ語で「松の木」を意味する「オレン(Oren)」に変えたそうだ。とにかく、ユダヤ人には信仰を以てアイデンティティーを決める者と、血統で分類する者がいるので実にややこしい。イスラエルは民族国家を名乗っているから、堂々と血統でユダヤ人の判別を行っている。

Fred Eychaner 2Michael Oren 2Joshua Bekenstein 1


(左 : フレッド・アイチュナー / 中央 : マイケル・オレン / 右 : ジョシュア・ベケンシュタイン )

  第15位には「Simon Youth Foundation」のデボラ・サイモン(Debrah J. Simon)がいる。彼女はメルヴィン・サイモン(Melvin Simon)の娘で、父親が作った財団を引き継いでいるようだ。父のメルヴィンはショッピング・モールを手掛ける「Simon Property Group」の総帥で、「ユダヤ福祉連盟(Jewish Welfare Federation)」が主宰する「今年の顔(Man of the Year)」にも選ばれていた。第17位は投資会社の「ベイン・キャピタル(Bain Capital)」を運営する会長のジョシュア・ベケンシュタイン(Joshua Bekenstein)である。第18位はジェイムズ・シモンズと一緒に「Medallion Fund」を創設したヘンリー・ラウファー(Henry Laufer)で、彼はシモンズの「ルネサンス・テクノロジー」で副社長を務めた。

Melvin Simon 1Deborah Simon 1Henry Laufer 5


( 左 : メルヴィン・サイモン / 中央 : デボラ・サイモン / 右 : ヘンリー・ラウファー 夫妻 )

  こうした献金者リストを眺めると、本当に手先が震え、目が眩んでくる。米国の全人口でユダヤ人が占める割合は、せいぜい3%か4%くらいだと言われているのに、上位10人中7名(70%)がユダヤ人なんだから驚きだ。これは日本における朝鮮人と比較すれば分かる。もし、自民党に資金を流した大口献金者がいたとして、その上位10人中7名が帰化鮮人だったら誰でもビックリするだろう。普通の日本人だと、2万円か3万円の献金する程度で、政治意識が高い人でも、資金集めのパーティー券を買うくらいだ。したがって、庶民レベルの個人が5億円とか10億円を献金するなんて有り得ない。保守派の庶民だと政治問題への関心は高いが、生活に余裕がないので、何百人集まろうが、大した献金額にはならない。ところが、金融業者とかパチンコ屋の朝鮮人なら別。彼らは接待技術に長けているから、政治家を金と女で虜(とりこ)にしようとする。帰化支那人も同類だ。国会議員なんか「女を抱かせて銭を摑ませればよい」と分かっている。

  一般の日本人は気づいていないが、アメリカの政治は惨憺たる状態で、「これが超大国の実情なのか?!」と唖然とする程だ。民衆党の候補者は痴呆症の老人で、支那人に弱みを握られている売国奴。討論会も滅茶苦茶で、まともな議論が無い。壇上に上がる候補者は、心理学者や選挙参謀から細かな指導を受け、予め用意された台本に沿って相手を攻撃する。最近では期日前投票が流行し、郵便投票までもが普通になっている。しかし、これは不正の温床になりやすい。民衆党にはびこる極左分子は、死人を甦らせて幽霊有権者にするし、寝たきりの老人を取り込んで「支援者」に変えてしまう。不法移民だって有権者になれるし、有権者登録にも不正が多い。もう、アフリカ並の選挙になっているが、主要メディアは相変わらずデモクラシーの讃美者だ。それもそのはず。左翼メディアには仲間の不正を暴く気持ちなんて更々無い。

民衆党を陰ながら応援する日本の大学教授

  建国の父祖が望んだローマ風の共和政治は消滅し、今やアメリカ政治の主流は変形マルクス主義と多文化・多民族主義である。全米各地では文化破壊型のマルキストが人種対立を扇動し、白人と黒人の軋轢が増している。過激派に導かれた有色人種は、「アイデンテイティー・ポリテックス」を掲げて暴れ放題。特に、民衆党を牛耳る左翼分子は、黒人とかヒスパニックを利用し、人種の尺度で党の政策を決めている。社会主義を理想とするモボクラシー(暴民政治 / mobocracy)が正当化されていのに、西歐系白人は「白人至上主義者」なる用語に怯え、あろう事かリベラル派に寄り添う始末。昔のアメリカ白人が現代の黒い暴漢どもを見たら、どう思うのか? たぶん、ケネディー大統領を支持していた白人層も後悔するし、キリスト教を大切にする保守的な民衆党員だと、「もはや伝統的な民衆党じゃない」と嘆くだろう。南部の民衆党員だと、赤い黒人を見て「何だ、あいつら ! アメリカはお前らの国じゃないんだぞ !」と言いたくなるはず。でも、「KKK」の烙印が怖いから黙っている。もしかしたら、彼らは投票所でトランプ支持者に豹変するかも。黒人が黒人という理由でオバマに投票したように、南部の民衆党員も白人という理由でトランプに投票してもいいはずだ。

  日本のワイドショーや御用学者は、矢鱈と民衆党贔屓だが、彼らは本当にバイデンの優勢を信じているのか? 日テレやフジテレビは大統領選挙の話題となれば、性懲りもなく、明治大学の海野素央(うんの・もとお)や上智大学の前嶋和弘(まえじま・かずひろ)を招いて解説を頼んでいる。だが、前回の選挙で彼らはトランプの勝利を予想していたのか? アメリカ政治を専門とする大学教授の大半は、ヒラリー・クリントンの当選を予測していた。「あんな素人が当選する訳ないだろう」というのが、自称「専門家」の意見で、地上波メディアのほとんどが同意見だった。しかし、テレビ画面でトランプの当選を目にすると、名門大学の先生達は顔面蒼白。「まさか・・・・、そんな・・・・」と総崩れ状態だった

Nakayama 1(左 / 中山俊宏 )
  慶應義塾大学でアメリカ政治を教える中山俊宏(なかやま・としひろ)教授も、前回の選挙でクリントンの勝利を仄めかしていたが、予想を外して愕然としていた。フジテレビの番組で格好付けていた教授は、故・岡本行夫と一緒に赤っ恥を掻き、面目丸つぶれで絶句状態。でも、彼はテレ朝の「報道ステーション」に出演すると、再び民衆党贔屓の解説をしていた。曰わく、バイデン候補はペンシルヴェニア州の出身で、ブルー・カラーの生活をよく分かっているそうだ。しかし、トランプはNY育ちのお金持ちだから、労働者の気持ちが分からないという。じゃあ、山中教授は急激に収入を増やしたバイデンをどう考えているのか? 副大統領を経験したバイデンは、政権を去ってから稼ぎまくり、2017年には1千110万ドルも得ていた。(Michela Tindera, "How The Bidens Earned $ 16.7 Million After Leaving The White House, Forbes, October 22, 2020.) 2018年には出版や講演で荒稼ぎをして、ジル夫人と共に370万ドルを手にしていたという。2019年になっても所得は増え続け、バイデン夫婦は約1千670万ドルも稼いでいた。すごぉぉ〜い !!

  バイデンを「庶民の味方」と評する中山氏は、一体どんな頭をしているのか? この専門家によれば、トランプ支持者だった中西部のアメリカ人もバイデンに傾いているそうで、穏健な人々は「トランプはやり過ぎた」と思っているらしい。ホントかよぉ? まともな白人なら、口ではバイデン支持でも、こっそりとトランプに投票するんじゃないか。中山教授によれば、討論会を視聴したアメリカ人は、“しっかり”と応対するバイデンを見て安心し、痴呆症の疑惑を斥けたそうだ。えぇぇっっっ、ホントか? 弁護士のケント・ギルバート氏は、バイデンの痴呆症を確信していたぞ。日本の「アメリカ政治専門家」は矢鱈と討論会を重視するが、そもそも、一般のアメリカ人は討論会の全てを聴いているのか? 大多数の庶民は、ニュース番組が垂れ流すダイジェスト版しか観ていないはず。彼らにとって関心があるのは、フッボールやバスケットボールの試合であり、あとは藝人の恋愛沙汰かジャンク・フード(ハンバーガーとかピザ)のカロリーくらい。討論会の内容で投票を決める奴なんて少数派である。

Watanabe 2(左 / 渡辺靖 )
  慶應大学にはもう一人アメリカ政治の専門家がいて、米国での留学経験がある渡辺靖(わたなべ・やすし)教授だ。四年前、彼は政府の要請で大統領選挙に関する予想を書いたことがあるそうだ。彼は「僅差でヒラリー・クリントンが当選する」と分析したが、結果は違ったものになっていた。(ある講演会で本人がそう述べていたから確かだろう。) 前回の選挙で予想を外したからか、今回は慎重なようで、渡辺教授は「トランプが勝つかも知れない」と弱気である。やはり、学生の前で赤っ恥を掻いたから、相当なトラウマになっているんだろう。だが、明大の海野は未だに「バイデン優勢」を仄めかしている。まぁ、象牙の塔には懲りない面々が住んでいるのだろう。一方、保守派言論人の多くはトランプの再選を予想しており、評論家の藤井厳喜や馬渕睦夫大使はトランプ勝利を予想している。

  有名大学の教授はバイデン有利と分析しているから、たぶんバイデンが当選するんだろう。まさか、アメリカ政治の専門家が二回も予想を外すとは思えない。きっと世論調査通りに、バイデンの支持率がトランプの支持率を上回っているはずだ。そして、バイデンが激戦州を制覇するのだろう。しかし、筆者は無名の庶民だからトランプが勝つと思っている。有名大学の一流教授が手に入れるような情報を持っていないので断言できないが、両陣営の支持者を見ていると、どうもトランプが再選されるように思えてならない。というのも、トランプの支持者は未だに情熱的で、積極的に集会に参加している。ところが、バイデンは地下室に閉じこもったままで、集会に来るのは「サクラ」のような支援者ばかり。バイデンの支持者は「トランプが嫌いだから」という理由で演説会に来ているだけだろう。心から彼を支援する者は何人いるのか? なるほど、バイデンの支持率は高いが、オバマが登場した時のような熱気は無い。選挙にはお祭り騒ぎのような熱気が必要だ。

  政治には不安定要素が多いから、表面的な現象だけを捉えて、結果を予想するのは難しい。日本人でも英国の賭博屋に銭を預けて儲けようとする人もいるだろうが、予想屋の言葉を信じて大金を投じるのは危険だ。学者とノミ屋は結果責任を取らないから。予想はあくまでも自己責任である。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/265.html#c169
[近代史3] 天皇家では何時から知恵遅れや発達障害の子供しか生まれなくなったのか? 中川隆
178. 中川隆[-10544] koaQ7Jey 2020年10月28日 08:51:53 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[11]
ハンター・バイデンも中国のロリータ ハニートラップに引っ掛かった

10-28 画像の提供者多数もバラすカオスっぷりがイイ
2020/10/28


▲△▽▼


2020年10月27日
破廉恥なハンター・バイデン / 金銭で政治を支配する異邦人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html

民衆党の宣伝機関と化した主要メディア

Jos & Hunter Biden 21Hunter Biden 006

(左 : ジョセフ・バイデンと息子のハンター / 右 : 恍惚感に浸るハンター・バイデン)

  アメリカでは11月の大統領選挙に向けて、反トランプ・キャンペーンが各メディアで熱を帯びている。とりわけ、前回の大統領選挙で苦渋を嘗めたCNNやABC、ワシントン・ポスト紙、ハッフィントン・ポスト紙などは、悪夢としか思えない現実を目にしたから切歯扼腕だ。怒りに燃えるジャーナリストは雪辱を果たすため、「今度こそ、あの忌々しい暴君を蹴散らしてやる!!」と心に決めている。それゆえ、彼らは意図的な世論調査を行い、「バイデン優勢 ! トランプ危うし!」といった報道を繰り返す。しかし、こうした「人民の声」は「怨嗟の声」でしかなく、「とにかく、トランプが憎い !」といった人々の意見ばかり。そもそも、アンケート調査自体が怪しく、調査対象は圧倒的に民衆党支持者だ。日本人から見れば、「トランプの支持者って、最初から除外されているんじゃないか?」と思えるくらい。中には、「最初から結論ありき」の世論調査もあるらしく、「目標とする支持率格差」を念頭にアンケートが行われているそうだ。普通の日本人なら「これって、輿論操作じゃないのか?」と驚いてしまうが、アメリカの左翼は非倫理的だから構わない。カルタゴを憎んだマーカス・カトーの如く、「トランプを滅ぼせ !」が彼らの雄叫びだ。アメリカの左翼は執念深く、目的の為なら手段を選ばない。というのも、「バレなきや不正でない」からだ。

  アメリカの大統領選挙には「10月の衝撃(October Surprise)」というのがあって、民衆・共和両陣営とも選挙前になると「あっ、と驚くような新ネタ」を披露して相手を潰そうとする。最初、トランプ大統領が武漢ウイルスに感染して入院となったから、「これがオクトーバー・サプラズかなぁ?」と思ったけど、本当の衝撃はハンター・バイデンのスキャンダルであった。前々から、巨額な報酬を伴った「ウクライナ疑惑」が話題になっていたが、今月は彼の醜聞と恥部が明らかとなったから、炎上というよりも大地震。マグニチュード7の大揺れだ。3尺玉花火どころの騒ぎじゃないぞ。メガトン級の大爆発。何しろ、ハンター・バイデンは支那との繋がりが囁かれてる上に、小児性愛の疑惑まで取り上げられているのだ。彼が所有するラップトップ・パソコンには、麻薬を使用してラリっている姿や、未成年の少女をいたぶる映像が残されていた。彼のパソコンを預かった店主が、ハードデテスクに記録されていた内容にビックリして警察に通報。それをFBIが押収したから、父親(オヤジ)のジョーは大ピンチ。痴呆症が進むバイデンも、本当に惚(ぼ)けた振りをしたくなる。

Bob Packwood 2Ronald Wyden 5(左 : ボブ・パックウッド / 右 : ロン・ワイデン)
  アメリカの政界でもセックス・スキャンダルは珍しくなく、共和党の上院議員(オレゴン州)だったボブ・パックウッド(Robert Packwood)やニューヨーク州知事を務めたエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)を思い出せば分かる。令和の高校生や大学生だと知らない人も多いだろうが、1990年代初頭、パックウッド上院議員は、十数名の女性に性的嫌がらせや、性交渉を迫ったことで権力を失った。選挙前にセクハラ事件が囁かれたけど、彼は容疑を否認し無事に再選された。ところが、女性スタッフなどに対する「不祥事」が段々と明らかになってきたので、1995年に上院追放という形で辞任となったわけ。後釜には民衆党のロン・ワイデン(Ronald Wyden / ドイツでの本名 Weidenreich)が就いた。この「ワイデン」なる議員は、ナチ・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ移民の息子人で、AIPAC(米国とイスラエルの親善を図る有力団体)の支持を受けている。彼はイスラエルに対するボイコット運動を処罰する法律、「Israel Anti-Boycott Act」の共同提出者で、パレスチナ人を殺しまくるユダヤ人が大好き。ついでに言うと、ワイデンは不法移民にも寛大で、南米人犯罪者が潜伏する「聖域都市(sancturay city)」に税金を投入することに賛成だった。

Eliot Spitzer 2Ashley Dupre 1Ashley Dupre 5


( 左 : エリオット・スピッツァー / 中央 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー / 右 : 水着姿のアシュリー)

  高級娼婦とのセックスを楽しんだスピッツァー知事の件は、遠く離れた日本でも有名で、保守派知識人の多くは呆れてしまった。何しろ、このユダヤ人知事はマフィア退治で名を馳せた元州検事。自分で売春組織を糾弾しておきながら、裏で売春婦を買っていたいたんだから、民衆党の重鎮だって頭を抱えてしまうだろう。FBIは偶然手に入れた証拠と言っているが、たぶんスピッツァーを狙った盗聴で尻尾を摑んだんじゃないか。それよりも、当時注目されたのは、お相手のコールガールの方で、スピッツァーが「とても良かった」と感想を述べていた女性である。彼女の名前は「アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー(Ashley Alexandra Dupré」というが、これは源氏名で、別名「クリスティン」と呼ばれた娼婦の本名は、アシュレー・ヨーマンズ(Ashley Rae Maika Youmans)というらしい。彼女の写真を見れば、「高値のコール・ガールって、こういったレベルなんだ・・・、なるほど、この肉体ならねぇ〜」と納得できる。

Joshua Wilson & Hunter Biden(左 : ジョシュア・ウィルソン / 右 : ハンター・バイデン )
  一方、ハンター・バイデンの方はもっと醜悪で、若い娘を餌食にする変態だ。主要メディアはあまり強調しないが、未成年の少女を扱ったポルノ映像の所有や、未成年との性交は違法で、これを察知した者は警察に届けねばならない。つまり、大統領選挙とは関係なく、警察は「幼児性愛(pedophilia)」とか「幼児虐待(child abuse)」の廉でハンターを捕まえなければならないのだ。米国では「ニュー・ヨーク・ポスト」紙が先陣を切ってバイデン親子を追求し、元ニューヨーク市長のルディー・ジュリアーニ氏と連携してハンターのスキャンダルを暴いている。特に注目すべきは、ハンターの事件でFBI捜査官のジョシュア・ウィルソン(Joshua Wilson)が動いていることだ。デラウェア州の裁判所は召喚状を出したが、その書類にはウィルソンの署名があった。(Jessica MacBride, "Joshua Wilson FBI subpoena? Hunter Biden pornography link unconfirmed", heavy, October 19, 2020.) このウィルソン氏はニュージャージー州で5年間ほど勤務したことがあり、その専門は幼児ポルノに嵌まった連中を摘発することだ。ということは、デラウェア州の捜査機関は、ハンター・バイデンを幼児ポルノ容疑で捕まえるつもりなんだろう。

Rudolph Giuliani 02Hunter Biden 004Hunter Biden 002Hunter Biden 001


(左 : ルディー・ジュリアーニ / 右 : の写真3枚 : パソコンに入っていたハンター・バイデンの写真 )

  さらに刮目すべきは、主要マスコミがこの事件の信憑性を疑い、トランプ側の陰謀なんじゃないかと宣伝していることだ。これは常識外れな掩護である。もし、ドナルド・ジュニアが幼児ポルノ写真を持っていたことで容疑者になれば、あらゆるテレビ番組が彼を取り上げ、「逮捕して投獄せよ !」の大合唱となるだろう。たぶん、「トゥナイト・ショー」といったトーク番組や、「サタデー・ナイト・ライヴ(SNL)」といったコメディー番組までもが、トランプ家のスキャンダルをネタにして騒ぎ立てるに違いない。反トランプの急先鋒たるアレック・ボールドウィン(有名俳優)なんかは、喜んでSNLに出演し、お得意のモノマネでトランプ親子を罵倒するだろう。CNNやABCの報道番組も同様で、たとえ証拠の出所が怪しくても、トランプ憎しジャーナリストが一斉攻撃に加わり、「大統領の権力で事件を揉み消してはならない !!」と糾弾するはずだ。これだから、主要メディアのバイデン擁護はおかしい。あまりにもバイデン寄りで、民衆党への応援に偏っている。

John Paul MacIsaac 01(左 / ジョン・ポール・マクアイザック)
  それにしても、今回の大統領選挙は殊のほか酷い。前回の選挙よりも更に反トランプ色が濃くなっている。本来なら、PBSやワシントン・ポスト紙がハンター・バイデンの不正を大々的に取り上げ、ジョセフ・バイデンへの批判に繋げるはずなのに、トランプ側の策略のように考え、何処吹く風で知らんぷり。Googleの検索でも、最初に掲載されるのはバイデン・スキャンダルを怪しむ記事ばかり。一方、「ニュー・ヨーク・ポスト」紙は、パソコン店の経営者であるジョン・ポール・マクアイザック(John Paul MacIsaac)氏が提供した資料、つまりバイデンのパソコンに保存されていた破廉恥写真の何枚かを取り出し、「皆さぁぁ〜ん、これが問題の写真なんですよぉぉ〜」と公開している。

  こうした“おぞましい”映像を閲覧したルディー・ジュリアーニ氏は、北京政府の策略を見抜き、「ハンターは支那人に嵌められたんだ」と話していた。つまり、北京政府の諜報員はハンターの“趣味”を調べ上げ、“好み”の少女を提供したのかも知れない。(支那人の工作員は、日本の政治家や官僚の趣味も調べ上げ、好みの女性を提供していた。奇妙なほど支那に加担する議員を調べれば、きっと「面白いネタ」が出てくるぞ。) 筆者はあるGTVのサイトでハンターの写真を何枚か見たけど、どれもゾっとするような姿で、吐き気がするほどの代物だ。普通の日本人が見れば、即座に目を逸らしたくなるだろう。いくら真実を告げる当ブログでも、彼の写真を掲載することはできない。もし、日本人の若い女性が、毛むくじゃらの股間とグニャッとした男根を見たら卒倒するぞ。おそらく、ハンター・バイデンは根っからの変態なのかも・・・・。なぜなら、ハンター・バイデンは自分の裸や下腹部、ペニスを撮っていたのだ。

  さらに、ハンターのスキャンダルを追求するGTVは、彼のセックス・ビデオ映像を公開した。ベッドに寝そべるハンターは、お相手の女性に頼んだのか、彼女の足でペニスを揉んでもらうことにした。赤いマニュキュアを塗った足の爪が印象的で、彼女は10分以上もハンターのペニスをモミモミしていたのだ。見ていて嘔吐(へど)が出そうになるが、セックスの合間にタバコを吸ったり、携帯電話をいじったりする姿を見ると、父親のジョーが気の毒になる。おそらく、ジョー・バイデンは観ていないと思うけど、仮に自分が観ても、絶対にジル夫人には見せないだろう。いくらなんでも、家族には知らせたくない映像であるからだ。

Joe Biden 213(左 / 昔から情熱的に子供を愛するジョセフ・バイデン。もっとも、肌を触られた子供は厭がっていた。 )
  こうした猥褻映像はともかく、支那人が連れてきた娘や謎の黒人女に興奮したハンターは、有頂天になって献上品を「堪能」をしたのだろう。しかし、彼は盗撮されていることに気づかなかった。たぶん、支那人の工作員は、この証拠映像をネタにハンターを脅迫したんじゃないか。トランプ大統領の反支那政策に困った習近平は、裏から民衆党を支援し、大量の資金を流しているはずだから、ハンターを恐喝していても不思議じゃない。第一、支那人にとったら心理戦は十八番。相手の弱みに漬け込み、こっそりと動かすなんて朝飯前だ。孫子の兵法でも「戦わずして勝つ」と言うじゃないか。もし、ハンターと支那人との間で遣り取りされた電子メールが公開されれば、どのような脅しを受けていたか分かるし、どんな「取引」をしたのかも分かるだろう。

民衆党に流れるユダヤ・マネー

  日本の保守派言論人は、バイデン親子の不正や支那によるハニー・トラップを問題にしてるが、もっと重要なのは、共和党や民衆党に流れている献金の方だ。主要メディアが民衆党贔屓になるのは、左翼陣営に属しているからだが、スポンサーとなる大富豪に民衆党支持者が多く居るせいでもある。大口の献金者リストを見ていると、「なんで、こんなにユダヤ人が多いのか?」と驚いてしまうが、事実だからしょうがない。試しに、幾人か紹介しよう。2019年から2020年にかけての献金者ランキングで第1位に就いたのは、カジノ王として知られるシェルドン・エーデルソン夫妻である。(彼については以前、当ブログで紹介したことがある。) 彼は強固なシオニストで、イラン攻撃を熱心に勧めていた。表面上、共和党の支持者となっているが、心の“故郷”はイスラエル。この「祖国」を救うためなら、ロバ(共和党)でもゾウ(民衆党)でも構わない、という訳だ。

Sheldon Adelson 0032Thomas Seyer 01Stephen Schwarzman 002Jeffrey Yass 002


(左 : シェルドン・エーデルソン / トマス・スタイヤー / スティーヴン・シュワルツマン / 右 : ジェフリー・ヤス )

  第3位はヘッジ・ファンドの運営者で大統領選にも食指を伸ばしたトマス・スタイヤー(Thomas Steyer)である。第5位は、スティーヴン・シュワルツマン(Stephen Schwarzman)で、彼は投資ファンド会社の「ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)」を創設し、そのCEOと会長に就任した。第六位は投資や金融、貿易、不動産、テクノロジー開発など、幅広い分野で商売を行う「Susquehanna Internationl Group」を創設したジェフリー・ヤス(Jeffrey Yass)。第7位はヘッジファンドの「Paloma Partners」を創設したセルウィン・ドナルド・サスマン(Selwyn Donald Sussman)である。第8位は御存知、ニューヨーク市長になった大富豪のマイケル・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)。第10位には数学者から投資家に転向したジェイムズ・シモンズ(James Simons)だ。彼はヘッジ・ファンドの「Renaissance Technologies」を設立し、投資業務で一躍大富豪となった。

      献金者名                                総合献金額
1. Sheldon & Miriam Adelson (ユダヤ人)   $172,718,200
2. Richard & Elizabeth Uihlein         $ 59,129,742
3. Thomas & Taylor Steyer (ユダヤ人) $ 55,369,694
4. Timothy Mellon        $50,080,755
5. Stephen & Christine Schwarzman (ユダヤ人) $28,937,100
6. Jeffrey & Janine Yass (ユダヤ人) $ 24,279,700
7. Selwyn Donald Sussman (ユダヤ人) $ 23,345,600
8. Michael Bloomberg (ユダヤ人) $ 21,609,205
9. Karla Jurveston         $ 20,965,441
10. James & Marilyn Simons (ユダヤ人) $ 20,965,201
(Top Individual Contributors : All Federal Contributions, 2019-2020, Who Are the Biggest Donors? , Open Secret.Org.)

Donald Sussman 002Michael Bloomberg 2James Simons 3Bernard Marcus 003


(左 : セルウィン・ドナルド・サスマン / マイケル・ブルムバーグ / ジェイムズ・シモンズ / 右 : バーナード・マーカス )

  ちなみに、トップ10以下を見ても実にユダヤ人が多い。例えば、第12位のバーナード・マーカス(Bernard Mercus)だ。彼は建設資材や工具を扱う大型店舗「The Home Depot」を創業した人物で、「マーカス財団」を作って莫大な財産を移している。第13位にはシカゴを拠点とする新聞社「Newsweb Corporation」を創業したフレッド・アイチュナー(Fred Eychaner)が就いている。彼はラジオからテレビまで手掛けるメディア王で、エンターテイメント業界でも有名だ。もっとも、アイチュナーがユダヤ人であるのと決定的な証拠は無い。だが、2012年に「The Times of Israel」紙が掲載した記事によれば、アイチュナーは第3位の「ユダヤ人献金者」であるという。(Ilan Ben Zion, "Jewish donors prominent in presidential campaign contributions", The Times of Israel, 20 October 2012.)

  やはり、ユダヤ人の報道機関は同胞が放つ、あの独特な匂いを嗅ぎ分けることができるのだろう。歐米社会に住むユダヤ人の中には、敢えて家系述べない人、あるいは何となく秘密にする人がいる。だから、直接本人に確認できない外国人は、断片的な情報で推測するしかない。出自を恥じるユダヤ人だと、「私の両親はユダヤ教から離れているし、私もユダヤ教の誡律やユダヤ人の慣習には縁が無いので、ユダヤ人じゃない」と述べたりする。確かに、ユダヤ人認定は難しく、ユダヤ人の間でも定義は様々だ。とりわけ、世俗化したユダヤ人や歐米人との混血児だと判定は難しい。

  例えば、イスラエルの駐米大使を務めたマイケル・オレン(Michael Oren / 本名Michael Scott Bornstein)は、元々はNY生まれのアメリカ国民だった。彼の容姿を目にすると、西歐人と見間違えるから、ユダヤ人という民族は様々だ。しかし、コロンビア大学を卒業した頃、オレン氏はユダヤ人の血統に目覚め、イスラエル国籍を取得して、イスラエル軍にも入った。彼はイスラエルに帰化した際、「ブロンシュタイン(Bronstein)」の本名を棄て、ヘブライ語で「松の木」を意味する「オレン(Oren)」に変えたそうだ。とにかく、ユダヤ人には信仰を以てアイデンティティーを決める者と、血統で分類する者がいるので実にややこしい。イスラエルは民族国家を名乗っているから、堂々と血統でユダヤ人の判別を行っている。

Fred Eychaner 2Michael Oren 2Joshua Bekenstein 1


(左 : フレッド・アイチュナー / 中央 : マイケル・オレン / 右 : ジョシュア・ベケンシュタイン )

  第15位には「Simon Youth Foundation」のデボラ・サイモン(Debrah J. Simon)がいる。彼女はメルヴィン・サイモン(Melvin Simon)の娘で、父親が作った財団を引き継いでいるようだ。父のメルヴィンはショッピング・モールを手掛ける「Simon Property Group」の総帥で、「ユダヤ福祉連盟(Jewish Welfare Federation)」が主宰する「今年の顔(Man of the Year)」にも選ばれていた。第17位は投資会社の「ベイン・キャピタル(Bain Capital)」を運営する会長のジョシュア・ベケンシュタイン(Joshua Bekenstein)である。第18位はジェイムズ・シモンズと一緒に「Medallion Fund」を創設したヘンリー・ラウファー(Henry Laufer)で、彼はシモンズの「ルネサンス・テクノロジー」で副社長を務めた。

Melvin Simon 1Deborah Simon 1Henry Laufer 5


( 左 : メルヴィン・サイモン / 中央 : デボラ・サイモン / 右 : ヘンリー・ラウファー 夫妻 )

  こうした献金者リストを眺めると、本当に手先が震え、目が眩んでくる。米国の全人口でユダヤ人が占める割合は、せいぜい3%か4%くらいだと言われているのに、上位10人中7名(70%)がユダヤ人なんだから驚きだ。これは日本における朝鮮人と比較すれば分かる。もし、自民党に資金を流した大口献金者がいたとして、その上位10人中7名が帰化鮮人だったら誰でもビックリするだろう。普通の日本人だと、2万円か3万円の献金する程度で、政治意識が高い人でも、資金集めのパーティー券を買うくらいだ。したがって、庶民レベルの個人が5億円とか10億円を献金するなんて有り得ない。保守派の庶民だと政治問題への関心は高いが、生活に余裕がないので、何百人集まろうが、大した献金額にはならない。ところが、金融業者とかパチンコ屋の朝鮮人なら別。彼らは接待技術に長けているから、政治家を金と女で虜(とりこ)にしようとする。帰化支那人も同類だ。国会議員なんか「女を抱かせて銭を摑ませればよい」と分かっている。

  一般の日本人は気づいていないが、アメリカの政治は惨憺たる状態で、「これが超大国の実情なのか?!」と唖然とする程だ。民衆党の候補者は痴呆症の老人で、支那人に弱みを握られている売国奴。討論会も滅茶苦茶で、まともな議論が無い。壇上に上がる候補者は、心理学者や選挙参謀から細かな指導を受け、予め用意された台本に沿って相手を攻撃する。最近では期日前投票が流行し、郵便投票までもが普通になっている。しかし、これは不正の温床になりやすい。民衆党にはびこる極左分子は、死人を甦らせて幽霊有権者にするし、寝たきりの老人を取り込んで「支援者」に変えてしまう。不法移民だって有権者になれるし、有権者登録にも不正が多い。もう、アフリカ並の選挙になっているが、主要メディアは相変わらずデモクラシーの讃美者だ。それもそのはず。左翼メディアには仲間の不正を暴く気持ちなんて更々無い。

民衆党を陰ながら応援する日本の大学教授

  建国の父祖が望んだローマ風の共和政治は消滅し、今やアメリカ政治の主流は変形マルクス主義と多文化・多民族主義である。全米各地では文化破壊型のマルキストが人種対立を扇動し、白人と黒人の軋轢が増している。過激派に導かれた有色人種は、「アイデンテイティー・ポリテックス」を掲げて暴れ放題。特に、民衆党を牛耳る左翼分子は、黒人とかヒスパニックを利用し、人種の尺度で党の政策を決めている。社会主義を理想とするモボクラシー(暴民政治 / mobocracy)が正当化されていのに、西歐系白人は「白人至上主義者」なる用語に怯え、あろう事かリベラル派に寄り添う始末。昔のアメリカ白人が現代の黒い暴漢どもを見たら、どう思うのか? たぶん、ケネディー大統領を支持していた白人層も後悔するし、キリスト教を大切にする保守的な民衆党員だと、「もはや伝統的な民衆党じゃない」と嘆くだろう。南部の民衆党員だと、赤い黒人を見て「何だ、あいつら ! アメリカはお前らの国じゃないんだぞ !」と言いたくなるはず。でも、「KKK」の烙印が怖いから黙っている。もしかしたら、彼らは投票所でトランプ支持者に豹変するかも。黒人が黒人という理由でオバマに投票したように、南部の民衆党員も白人という理由でトランプに投票してもいいはずだ。

  日本のワイドショーや御用学者は、矢鱈と民衆党贔屓だが、彼らは本当にバイデンの優勢を信じているのか? 日テレやフジテレビは大統領選挙の話題となれば、性懲りもなく、明治大学の海野素央(うんの・もとお)や上智大学の前嶋和弘(まえじま・かずひろ)を招いて解説を頼んでいる。だが、前回の選挙で彼らはトランプの勝利を予想していたのか? アメリカ政治を専門とする大学教授の大半は、ヒラリー・クリントンの当選を予測していた。「あんな素人が当選する訳ないだろう」というのが、自称「専門家」の意見で、地上波メディアのほとんどが同意見だった。しかし、テレビ画面でトランプの当選を目にすると、名門大学の先生達は顔面蒼白。「まさか・・・・、そんな・・・・」と総崩れ状態だった

Nakayama 1(左 / 中山俊宏 )
  慶應義塾大学でアメリカ政治を教える中山俊宏(なかやま・としひろ)教授も、前回の選挙でクリントンの勝利を仄めかしていたが、予想を外して愕然としていた。フジテレビの番組で格好付けていた教授は、故・岡本行夫と一緒に赤っ恥を掻き、面目丸つぶれで絶句状態。でも、彼はテレ朝の「報道ステーション」に出演すると、再び民衆党贔屓の解説をしていた。曰わく、バイデン候補はペンシルヴェニア州の出身で、ブルー・カラーの生活をよく分かっているそうだ。しかし、トランプはNY育ちのお金持ちだから、労働者の気持ちが分からないという。じゃあ、山中教授は急激に収入を増やしたバイデンをどう考えているのか? 副大統領を経験したバイデンは、政権を去ってから稼ぎまくり、2017年には1千110万ドルも得ていた。(Michela Tindera, "How The Bidens Earned $ 16.7 Million After Leaving The White House, Forbes, October 22, 2020.) 2018年には出版や講演で荒稼ぎをして、ジル夫人と共に370万ドルを手にしていたという。2019年になっても所得は増え続け、バイデン夫婦は約1千670万ドルも稼いでいた。すごぉぉ〜い !!

  バイデンを「庶民の味方」と評する中山氏は、一体どんな頭をしているのか? この専門家によれば、トランプ支持者だった中西部のアメリカ人もバイデンに傾いているそうで、穏健な人々は「トランプはやり過ぎた」と思っているらしい。ホントかよぉ? まともな白人なら、口ではバイデン支持でも、こっそりとトランプに投票するんじゃないか。中山教授によれば、討論会を視聴したアメリカ人は、“しっかり”と応対するバイデンを見て安心し、痴呆症の疑惑を斥けたそうだ。えぇぇっっっ、ホントか? 弁護士のケント・ギルバート氏は、バイデンの痴呆症を確信していたぞ。日本の「アメリカ政治専門家」は矢鱈と討論会を重視するが、そもそも、一般のアメリカ人は討論会の全てを聴いているのか? 大多数の庶民は、ニュース番組が垂れ流すダイジェスト版しか観ていないはず。彼らにとって関心があるのは、フッボールやバスケットボールの試合であり、あとは藝人の恋愛沙汰かジャンク・フード(ハンバーガーとかピザ)のカロリーくらい。討論会の内容で投票を決める奴なんて少数派である。

Watanabe 2(左 / 渡辺靖 )
  慶應大学にはもう一人アメリカ政治の専門家がいて、米国での留学経験がある渡辺靖(わたなべ・やすし)教授だ。四年前、彼は政府の要請で大統領選挙に関する予想を書いたことがあるそうだ。彼は「僅差でヒラリー・クリントンが当選する」と分析したが、結果は違ったものになっていた。(ある講演会で本人がそう述べていたから確かだろう。) 前回の選挙で予想を外したからか、今回は慎重なようで、渡辺教授は「トランプが勝つかも知れない」と弱気である。やはり、学生の前で赤っ恥を掻いたから、相当なトラウマになっているんだろう。だが、明大の海野は未だに「バイデン優勢」を仄めかしている。まぁ、象牙の塔には懲りない面々が住んでいるのだろう。一方、保守派言論人の多くはトランプの再選を予想しており、評論家の藤井厳喜や馬渕睦夫大使はトランプ勝利を予想している。

  有名大学の教授はバイデン有利と分析しているから、たぶんバイデンが当選するんだろう。まさか、アメリカ政治の専門家が二回も予想を外すとは思えない。きっと世論調査通りに、バイデンの支持率がトランプの支持率を上回っているはずだ。そして、バイデンが激戦州を制覇するのだろう。しかし、筆者は無名の庶民だからトランプが勝つと思っている。有名大学の一流教授が手に入れるような情報を持っていないので断言できないが、両陣営の支持者を見ていると、どうもトランプが再選されるように思えてならない。というのも、トランプの支持者は未だに情熱的で、積極的に集会に参加している。ところが、バイデンは地下室に閉じこもったままで、集会に来るのは「サクラ」のような支援者ばかり。バイデンの支持者は「トランプが嫌いだから」という理由で演説会に来ているだけだろう。心から彼を支援する者は何人いるのか? なるほど、バイデンの支持率は高いが、オバマが登場した時のような熱気は無い。選挙にはお祭り騒ぎのような熱気が必要だ。

  政治には不安定要素が多いから、表面的な現象だけを捉えて、結果を予想するのは難しい。日本人でも英国の賭博屋に銭を預けて儲けようとする人もいるだろうが、予想屋の言葉を信じて大金を投じるのは危険だ。学者とノミ屋は結果責任を取らないから。予想はあくまでも自己責任である。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/110.html#c178

[近代史02] 政治家の鑑_小沢一郎先生が中国を大好きになった理由 中川隆
34. 中川隆[-10543] koaQ7Jey 2020年10月28日 08:53:05 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[12]
ハンター・バイデンも中国のロリータ ハニートラップに引っ掛かった

10-28 画像の提供者多数もバラすカオスっぷりがイイ
2020/10/28


▲△▽▼


2020年10月27日
破廉恥なハンター・バイデン / 金銭で政治を支配する異邦人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html

民衆党の宣伝機関と化した主要メディア

Jos & Hunter Biden 21Hunter Biden 006

(左 : ジョセフ・バイデンと息子のハンター / 右 : 恍惚感に浸るハンター・バイデン)

  アメリカでは11月の大統領選挙に向けて、反トランプ・キャンペーンが各メディアで熱を帯びている。とりわけ、前回の大統領選挙で苦渋を嘗めたCNNやABC、ワシントン・ポスト紙、ハッフィントン・ポスト紙などは、悪夢としか思えない現実を目にしたから切歯扼腕だ。怒りに燃えるジャーナリストは雪辱を果たすため、「今度こそ、あの忌々しい暴君を蹴散らしてやる!!」と心に決めている。それゆえ、彼らは意図的な世論調査を行い、「バイデン優勢 ! トランプ危うし!」といった報道を繰り返す。しかし、こうした「人民の声」は「怨嗟の声」でしかなく、「とにかく、トランプが憎い !」といった人々の意見ばかり。そもそも、アンケート調査自体が怪しく、調査対象は圧倒的に民衆党支持者だ。日本人から見れば、「トランプの支持者って、最初から除外されているんじゃないか?」と思えるくらい。中には、「最初から結論ありき」の世論調査もあるらしく、「目標とする支持率格差」を念頭にアンケートが行われているそうだ。普通の日本人なら「これって、輿論操作じゃないのか?」と驚いてしまうが、アメリカの左翼は非倫理的だから構わない。カルタゴを憎んだマーカス・カトーの如く、「トランプを滅ぼせ !」が彼らの雄叫びだ。アメリカの左翼は執念深く、目的の為なら手段を選ばない。というのも、「バレなきや不正でない」からだ。

  アメリカの大統領選挙には「10月の衝撃(October Surprise)」というのがあって、民衆・共和両陣営とも選挙前になると「あっ、と驚くような新ネタ」を披露して相手を潰そうとする。最初、トランプ大統領が武漢ウイルスに感染して入院となったから、「これがオクトーバー・サプラズかなぁ?」と思ったけど、本当の衝撃はハンター・バイデンのスキャンダルであった。前々から、巨額な報酬を伴った「ウクライナ疑惑」が話題になっていたが、今月は彼の醜聞と恥部が明らかとなったから、炎上というよりも大地震。マグニチュード7の大揺れだ。3尺玉花火どころの騒ぎじゃないぞ。メガトン級の大爆発。何しろ、ハンター・バイデンは支那との繋がりが囁かれてる上に、小児性愛の疑惑まで取り上げられているのだ。彼が所有するラップトップ・パソコンには、麻薬を使用してラリっている姿や、未成年の少女をいたぶる映像が残されていた。彼のパソコンを預かった店主が、ハードデテスクに記録されていた内容にビックリして警察に通報。それをFBIが押収したから、父親(オヤジ)のジョーは大ピンチ。痴呆症が進むバイデンも、本当に惚(ぼ)けた振りをしたくなる。

Bob Packwood 2Ronald Wyden 5(左 : ボブ・パックウッド / 右 : ロン・ワイデン)
  アメリカの政界でもセックス・スキャンダルは珍しくなく、共和党の上院議員(オレゴン州)だったボブ・パックウッド(Robert Packwood)やニューヨーク州知事を務めたエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)を思い出せば分かる。令和の高校生や大学生だと知らない人も多いだろうが、1990年代初頭、パックウッド上院議員は、十数名の女性に性的嫌がらせや、性交渉を迫ったことで権力を失った。選挙前にセクハラ事件が囁かれたけど、彼は容疑を否認し無事に再選された。ところが、女性スタッフなどに対する「不祥事」が段々と明らかになってきたので、1995年に上院追放という形で辞任となったわけ。後釜には民衆党のロン・ワイデン(Ronald Wyden / ドイツでの本名 Weidenreich)が就いた。この「ワイデン」なる議員は、ナチ・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ移民の息子人で、AIPAC(米国とイスラエルの親善を図る有力団体)の支持を受けている。彼はイスラエルに対するボイコット運動を処罰する法律、「Israel Anti-Boycott Act」の共同提出者で、パレスチナ人を殺しまくるユダヤ人が大好き。ついでに言うと、ワイデンは不法移民にも寛大で、南米人犯罪者が潜伏する「聖域都市(sancturay city)」に税金を投入することに賛成だった。

Eliot Spitzer 2Ashley Dupre 1Ashley Dupre 5


( 左 : エリオット・スピッツァー / 中央 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー / 右 : 水着姿のアシュリー)

  高級娼婦とのセックスを楽しんだスピッツァー知事の件は、遠く離れた日本でも有名で、保守派知識人の多くは呆れてしまった。何しろ、このユダヤ人知事はマフィア退治で名を馳せた元州検事。自分で売春組織を糾弾しておきながら、裏で売春婦を買っていたいたんだから、民衆党の重鎮だって頭を抱えてしまうだろう。FBIは偶然手に入れた証拠と言っているが、たぶんスピッツァーを狙った盗聴で尻尾を摑んだんじゃないか。それよりも、当時注目されたのは、お相手のコールガールの方で、スピッツァーが「とても良かった」と感想を述べていた女性である。彼女の名前は「アシュリー・アレクサンドラ・デュプレー(Ashley Alexandra Dupré」というが、これは源氏名で、別名「クリスティン」と呼ばれた娼婦の本名は、アシュレー・ヨーマンズ(Ashley Rae Maika Youmans)というらしい。彼女の写真を見れば、「高値のコール・ガールって、こういったレベルなんだ・・・、なるほど、この肉体ならねぇ〜」と納得できる。

Joshua Wilson & Hunter Biden(左 : ジョシュア・ウィルソン / 右 : ハンター・バイデン )
  一方、ハンター・バイデンの方はもっと醜悪で、若い娘を餌食にする変態だ。主要メディアはあまり強調しないが、未成年の少女を扱ったポルノ映像の所有や、未成年との性交は違法で、これを察知した者は警察に届けねばならない。つまり、大統領選挙とは関係なく、警察は「幼児性愛(pedophilia)」とか「幼児虐待(child abuse)」の廉でハンターを捕まえなければならないのだ。米国では「ニュー・ヨーク・ポスト」紙が先陣を切ってバイデン親子を追求し、元ニューヨーク市長のルディー・ジュリアーニ氏と連携してハンターのスキャンダルを暴いている。特に注目すべきは、ハンターの事件でFBI捜査官のジョシュア・ウィルソン(Joshua Wilson)が動いていることだ。デラウェア州の裁判所は召喚状を出したが、その書類にはウィルソンの署名があった。(Jessica MacBride, "Joshua Wilson FBI subpoena? Hunter Biden pornography link unconfirmed", heavy, October 19, 2020.) このウィルソン氏はニュージャージー州で5年間ほど勤務したことがあり、その専門は幼児ポルノに嵌まった連中を摘発することだ。ということは、デラウェア州の捜査機関は、ハンター・バイデンを幼児ポルノ容疑で捕まえるつもりなんだろう。

Rudolph Giuliani 02Hunter Biden 004Hunter Biden 002Hunter Biden 001


(左 : ルディー・ジュリアーニ / 右 : の写真3枚 : パソコンに入っていたハンター・バイデンの写真 )

  さらに刮目すべきは、主要マスコミがこの事件の信憑性を疑い、トランプ側の陰謀なんじゃないかと宣伝していることだ。これは常識外れな掩護である。もし、ドナルド・ジュニアが幼児ポルノ写真を持っていたことで容疑者になれば、あらゆるテレビ番組が彼を取り上げ、「逮捕して投獄せよ !」の大合唱となるだろう。たぶん、「トゥナイト・ショー」といったトーク番組や、「サタデー・ナイト・ライヴ(SNL)」といったコメディー番組までもが、トランプ家のスキャンダルをネタにして騒ぎ立てるに違いない。反トランプの急先鋒たるアレック・ボールドウィン(有名俳優)なんかは、喜んでSNLに出演し、お得意のモノマネでトランプ親子を罵倒するだろう。CNNやABCの報道番組も同様で、たとえ証拠の出所が怪しくても、トランプ憎しジャーナリストが一斉攻撃に加わり、「大統領の権力で事件を揉み消してはならない !!」と糾弾するはずだ。これだから、主要メディアのバイデン擁護はおかしい。あまりにもバイデン寄りで、民衆党への応援に偏っている。

John Paul MacIsaac 01(左 / ジョン・ポール・マクアイザック)
  それにしても、今回の大統領選挙は殊のほか酷い。前回の選挙よりも更に反トランプ色が濃くなっている。本来なら、PBSやワシントン・ポスト紙がハンター・バイデンの不正を大々的に取り上げ、ジョセフ・バイデンへの批判に繋げるはずなのに、トランプ側の策略のように考え、何処吹く風で知らんぷり。Googleの検索でも、最初に掲載されるのはバイデン・スキャンダルを怪しむ記事ばかり。一方、「ニュー・ヨーク・ポスト」紙は、パソコン店の経営者であるジョン・ポール・マクアイザック(John Paul MacIsaac)氏が提供した資料、つまりバイデンのパソコンに保存されていた破廉恥写真の何枚かを取り出し、「皆さぁぁ〜ん、これが問題の写真なんですよぉぉ〜」と公開している。

  こうした“おぞましい”映像を閲覧したルディー・ジュリアーニ氏は、北京政府の策略を見抜き、「ハンターは支那人に嵌められたんだ」と話していた。つまり、北京政府の諜報員はハンターの“趣味”を調べ上げ、“好み”の少女を提供したのかも知れない。(支那人の工作員は、日本の政治家や官僚の趣味も調べ上げ、好みの女性を提供していた。奇妙なほど支那に加担する議員を調べれば、きっと「面白いネタ」が出てくるぞ。) 筆者はあるGTVのサイトでハンターの写真を何枚か見たけど、どれもゾっとするような姿で、吐き気がするほどの代物だ。普通の日本人が見れば、即座に目を逸らしたくなるだろう。いくら真実を告げる当ブログでも、彼の写真を掲載することはできない。もし、日本人の若い女性が、毛むくじゃらの股間とグニャッとした男根を見たら卒倒するぞ。おそらく、ハンター・バイデンは根っからの変態なのかも・・・・。なぜなら、ハンター・バイデンは自分の裸や下腹部、ペニスを撮っていたのだ。

  さらに、ハンターのスキャンダルを追求するGTVは、彼のセックス・ビデオ映像を公開した。ベッドに寝そべるハンターは、お相手の女性に頼んだのか、彼女の足でペニスを揉んでもらうことにした。赤いマニュキュアを塗った足の爪が印象的で、彼女は10分以上もハンターのペニスをモミモミしていたのだ。見ていて嘔吐(へど)が出そうになるが、セックスの合間にタバコを吸ったり、携帯電話をいじったりする姿を見ると、父親のジョーが気の毒になる。おそらく、ジョー・バイデンは観ていないと思うけど、仮に自分が観ても、絶対にジル夫人には見せないだろう。いくらなんでも、家族には知らせたくない映像であるからだ。

Joe Biden 213(左 / 昔から情熱的に子供を愛するジョセフ・バイデン。もっとも、肌を触られた子供は厭がっていた。 )
  こうした猥褻映像はともかく、支那人が連れてきた娘や謎の黒人女に興奮したハンターは、有頂天になって献上品を「堪能」をしたのだろう。しかし、彼は盗撮されていることに気づかなかった。たぶん、支那人の工作員は、この証拠映像をネタにハンターを脅迫したんじゃないか。トランプ大統領の反支那政策に困った習近平は、裏から民衆党を支援し、大量の資金を流しているはずだから、ハンターを恐喝していても不思議じゃない。第一、支那人にとったら心理戦は十八番。相手の弱みに漬け込み、こっそりと動かすなんて朝飯前だ。孫子の兵法でも「戦わずして勝つ」と言うじゃないか。もし、ハンターと支那人との間で遣り取りされた電子メールが公開されれば、どのような脅しを受けていたか分かるし、どんな「取引」をしたのかも分かるだろう。

民衆党に流れるユダヤ・マネー

  日本の保守派言論人は、バイデン親子の不正や支那によるハニー・トラップを問題にしてるが、もっと重要なのは、共和党や民衆党に流れている献金の方だ。主要メディアが民衆党贔屓になるのは、左翼陣営に属しているからだが、スポンサーとなる大富豪に民衆党支持者が多く居るせいでもある。大口の献金者リストを見ていると、「なんで、こんなにユダヤ人が多いのか?」と驚いてしまうが、事実だからしょうがない。試しに、幾人か紹介しよう。2019年から2020年にかけての献金者ランキングで第1位に就いたのは、カジノ王として知られるシェルドン・エーデルソン夫妻である。(彼については以前、当ブログで紹介したことがある。) 彼は強固なシオニストで、イラン攻撃を熱心に勧めていた。表面上、共和党の支持者となっているが、心の“故郷”はイスラエル。この「祖国」を救うためなら、ロバ(共和党)でもゾウ(民衆党)でも構わない、という訳だ。

Sheldon Adelson 0032Thomas Seyer 01Stephen Schwarzman 002Jeffrey Yass 002


(左 : シェルドン・エーデルソン / トマス・スタイヤー / スティーヴン・シュワルツマン / 右 : ジェフリー・ヤス )

  第3位はヘッジ・ファンドの運営者で大統領選にも食指を伸ばしたトマス・スタイヤー(Thomas Steyer)である。第5位は、スティーヴン・シュワルツマン(Stephen Schwarzman)で、彼は投資ファンド会社の「ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)」を創設し、そのCEOと会長に就任した。第六位は投資や金融、貿易、不動産、テクノロジー開発など、幅広い分野で商売を行う「Susquehanna Internationl Group」を創設したジェフリー・ヤス(Jeffrey Yass)。第7位はヘッジファンドの「Paloma Partners」を創設したセルウィン・ドナルド・サスマン(Selwyn Donald Sussman)である。第8位は御存知、ニューヨーク市長になった大富豪のマイケル・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)。第10位には数学者から投資家に転向したジェイムズ・シモンズ(James Simons)だ。彼はヘッジ・ファンドの「Renaissance Technologies」を設立し、投資業務で一躍大富豪となった。

      献金者名                                総合献金額
1. Sheldon & Miriam Adelson (ユダヤ人)   $172,718,200
2. Richard & Elizabeth Uihlein         $ 59,129,742
3. Thomas & Taylor Steyer (ユダヤ人) $ 55,369,694
4. Timothy Mellon        $50,080,755
5. Stephen & Christine Schwarzman (ユダヤ人) $28,937,100
6. Jeffrey & Janine Yass (ユダヤ人) $ 24,279,700
7. Selwyn Donald Sussman (ユダヤ人) $ 23,345,600
8. Michael Bloomberg (ユダヤ人) $ 21,609,205
9. Karla Jurveston         $ 20,965,441
10. James & Marilyn Simons (ユダヤ人) $ 20,965,201
(Top Individual Contributors : All Federal Contributions, 2019-2020, Who Are the Biggest Donors? , Open Secret.Org.)

Donald Sussman 002Michael Bloomberg 2James Simons 3Bernard Marcus 003


(左 : セルウィン・ドナルド・サスマン / マイケル・ブルムバーグ / ジェイムズ・シモンズ / 右 : バーナード・マーカス )

  ちなみに、トップ10以下を見ても実にユダヤ人が多い。例えば、第12位のバーナード・マーカス(Bernard Mercus)だ。彼は建設資材や工具を扱う大型店舗「The Home Depot」を創業した人物で、「マーカス財団」を作って莫大な財産を移している。第13位にはシカゴを拠点とする新聞社「Newsweb Corporation」を創業したフレッド・アイチュナー(Fred Eychaner)が就いている。彼はラジオからテレビまで手掛けるメディア王で、エンターテイメント業界でも有名だ。もっとも、アイチュナーがユダヤ人であるのと決定的な証拠は無い。だが、2012年に「The Times of Israel」紙が掲載した記事によれば、アイチュナーは第3位の「ユダヤ人献金者」であるという。(Ilan Ben Zion, "Jewish donors prominent in presidential campaign contributions", The Times of Israel, 20 October 2012.)

  やはり、ユダヤ人の報道機関は同胞が放つ、あの独特な匂いを嗅ぎ分けることができるのだろう。歐米社会に住むユダヤ人の中には、敢えて家系述べない人、あるいは何となく秘密にする人がいる。だから、直接本人に確認できない外国人は、断片的な情報で推測するしかない。出自を恥じるユダヤ人だと、「私の両親はユダヤ教から離れているし、私もユダヤ教の誡律やユダヤ人の慣習には縁が無いので、ユダヤ人じゃない」と述べたりする。確かに、ユダヤ人認定は難しく、ユダヤ人の間でも定義は様々だ。とりわけ、世俗化したユダヤ人や歐米人との混血児だと判定は難しい。

  例えば、イスラエルの駐米大使を務めたマイケル・オレン(Michael Oren / 本名Michael Scott Bornstein)は、元々はNY生まれのアメリカ国民だった。彼の容姿を目にすると、西歐人と見間違えるから、ユダヤ人という民族は様々だ。しかし、コロンビア大学を卒業した頃、オレン氏はユダヤ人の血統に目覚め、イスラエル国籍を取得して、イスラエル軍にも入った。彼はイスラエルに帰化した際、「ブロンシュタイン(Bronstein)」の本名を棄て、ヘブライ語で「松の木」を意味する「オレン(Oren)」に変えたそうだ。とにかく、ユダヤ人には信仰を以てアイデンティティーを決める者と、血統で分類する者がいるので実にややこしい。イスラエルは民族国家を名乗っているから、堂々と血統でユダヤ人の判別を行っている。

Fred Eychaner 2Michael Oren 2Joshua Bekenstein 1


(左 : フレッド・アイチュナー / 中央 : マイケル・オレン / 右 : ジョシュア・ベケンシュタイン )

  第15位には「Simon Youth Foundation」のデボラ・サイモン(Debrah J. Simon)がいる。彼女はメルヴィン・サイモン(Melvin Simon)の娘で、父親が作った財団を引き継いでいるようだ。父のメルヴィンはショッピング・モールを手掛ける「Simon Property Group」の総帥で、「ユダヤ福祉連盟(Jewish Welfare Federation)」が主宰する「今年の顔(Man of the Year)」にも選ばれていた。第17位は投資会社の「ベイン・キャピタル(Bain Capital)」を運営する会長のジョシュア・ベケンシュタイン(Joshua Bekenstein)である。第18位はジェイムズ・シモンズと一緒に「Medallion Fund」を創設したヘンリー・ラウファー(Henry Laufer)で、彼はシモンズの「ルネサンス・テクノロジー」で副社長を務めた。

Melvin Simon 1Deborah Simon 1Henry Laufer 5


( 左 : メルヴィン・サイモン / 中央 : デボラ・サイモン / 右 : ヘンリー・ラウファー 夫妻 )

  こうした献金者リストを眺めると、本当に手先が震え、目が眩んでくる。米国の全人口でユダヤ人が占める割合は、せいぜい3%か4%くらいだと言われているのに、上位10人中7名(70%)がユダヤ人なんだから驚きだ。これは日本における朝鮮人と比較すれば分かる。もし、自民党に資金を流した大口献金者がいたとして、その上位10人中7名が帰化鮮人だったら誰でもビックリするだろう。普通の日本人だと、2万円か3万円の献金する程度で、政治意識が高い人でも、資金集めのパーティー券を買うくらいだ。したがって、庶民レベルの個人が5億円とか10億円を献金するなんて有り得ない。保守派の庶民だと政治問題への関心は高いが、生活に余裕がないので、何百人集まろうが、大した献金額にはならない。ところが、金融業者とかパチンコ屋の朝鮮人なら別。彼らは接待技術に長けているから、政治家を金と女で虜(とりこ)にしようとする。帰化支那人も同類だ。国会議員なんか「女を抱かせて銭を摑ませればよい」と分かっている。

  一般の日本人は気づいていないが、アメリカの政治は惨憺たる状態で、「これが超大国の実情なのか?!」と唖然とする程だ。民衆党の候補者は痴呆症の老人で、支那人に弱みを握られている売国奴。討論会も滅茶苦茶で、まともな議論が無い。壇上に上がる候補者は、心理学者や選挙参謀から細かな指導を受け、予め用意された台本に沿って相手を攻撃する。最近では期日前投票が流行し、郵便投票までもが普通になっている。しかし、これは不正の温床になりやすい。民衆党にはびこる極左分子は、死人を甦らせて幽霊有権者にするし、寝たきりの老人を取り込んで「支援者」に変えてしまう。不法移民だって有権者になれるし、有権者登録にも不正が多い。もう、アフリカ並の選挙になっているが、主要メディアは相変わらずデモクラシーの讃美者だ。それもそのはず。左翼メディアには仲間の不正を暴く気持ちなんて更々無い。

民衆党を陰ながら応援する日本の大学教授

  建国の父祖が望んだローマ風の共和政治は消滅し、今やアメリカ政治の主流は変形マルクス主義と多文化・多民族主義である。全米各地では文化破壊型のマルキストが人種対立を扇動し、白人と黒人の軋轢が増している。過激派に導かれた有色人種は、「アイデンテイティー・ポリテックス」を掲げて暴れ放題。特に、民衆党を牛耳る左翼分子は、黒人とかヒスパニックを利用し、人種の尺度で党の政策を決めている。社会主義を理想とするモボクラシー(暴民政治 / mobocracy)が正当化されていのに、西歐系白人は「白人至上主義者」なる用語に怯え、あろう事かリベラル派に寄り添う始末。昔のアメリカ白人が現代の黒い暴漢どもを見たら、どう思うのか? たぶん、ケネディー大統領を支持していた白人層も後悔するし、キリスト教を大切にする保守的な民衆党員だと、「もはや伝統的な民衆党じゃない」と嘆くだろう。南部の民衆党員だと、赤い黒人を見て「何だ、あいつら ! アメリカはお前らの国じゃないんだぞ !」と言いたくなるはず。でも、「KKK」の烙印が怖いから黙っている。もしかしたら、彼らは投票所でトランプ支持者に豹変するかも。黒人が黒人という理由でオバマに投票したように、南部の民衆党員も白人という理由でトランプに投票してもいいはずだ。

  日本のワイドショーや御用学者は、矢鱈と民衆党贔屓だが、彼らは本当にバイデンの優勢を信じているのか? 日テレやフジテレビは大統領選挙の話題となれば、性懲りもなく、明治大学の海野素央(うんの・もとお)や上智大学の前嶋和弘(まえじま・かずひろ)を招いて解説を頼んでいる。だが、前回の選挙で彼らはトランプの勝利を予想していたのか? アメリカ政治を専門とする大学教授の大半は、ヒラリー・クリントンの当選を予測していた。「あんな素人が当選する訳ないだろう」というのが、自称「専門家」の意見で、地上波メディアのほとんどが同意見だった。しかし、テレビ画面でトランプの当選を目にすると、名門大学の先生達は顔面蒼白。「まさか・・・・、そんな・・・・」と総崩れ状態だった

Nakayama 1(左 / 中山俊宏 )
  慶應義塾大学でアメリカ政治を教える中山俊宏(なかやま・としひろ)教授も、前回の選挙でクリントンの勝利を仄めかしていたが、予想を外して愕然としていた。フジテレビの番組で格好付けていた教授は、故・岡本行夫と一緒に赤っ恥を掻き、面目丸つぶれで絶句状態。でも、彼はテレ朝の「報道ステーション」に出演すると、再び民衆党贔屓の解説をしていた。曰わく、バイデン候補はペンシルヴェニア州の出身で、ブルー・カラーの生活をよく分かっているそうだ。しかし、トランプはNY育ちのお金持ちだから、労働者の気持ちが分からないという。じゃあ、山中教授は急激に収入を増やしたバイデンをどう考えているのか? 副大統領を経験したバイデンは、政権を去ってから稼ぎまくり、2017年には1千110万ドルも得ていた。(Michela Tindera, "How The Bidens Earned $ 16.7 Million After Leaving The White House, Forbes, October 22, 2020.) 2018年には出版や講演で荒稼ぎをして、ジル夫人と共に370万ドルを手にしていたという。2019年になっても所得は増え続け、バイデン夫婦は約1千670万ドルも稼いでいた。すごぉぉ〜い !!

  バイデンを「庶民の味方」と評する中山氏は、一体どんな頭をしているのか? この専門家によれば、トランプ支持者だった中西部のアメリカ人もバイデンに傾いているそうで、穏健な人々は「トランプはやり過ぎた」と思っているらしい。ホントかよぉ? まともな白人なら、口ではバイデン支持でも、こっそりとトランプに投票するんじゃないか。中山教授によれば、討論会を視聴したアメリカ人は、“しっかり”と応対するバイデンを見て安心し、痴呆症の疑惑を斥けたそうだ。えぇぇっっっ、ホントか? 弁護士のケント・ギルバート氏は、バイデンの痴呆症を確信していたぞ。日本の「アメリカ政治専門家」は矢鱈と討論会を重視するが、そもそも、一般のアメリカ人は討論会の全てを聴いているのか? 大多数の庶民は、ニュース番組が垂れ流すダイジェスト版しか観ていないはず。彼らにとって関心があるのは、フッボールやバスケットボールの試合であり、あとは藝人の恋愛沙汰かジャンク・フード(ハンバーガーとかピザ)のカロリーくらい。討論会の内容で投票を決める奴なんて少数派である。

Watanabe 2(左 / 渡辺靖 )
  慶應大学にはもう一人アメリカ政治の専門家がいて、米国での留学経験がある渡辺靖(わたなべ・やすし)教授だ。四年前、彼は政府の要請で大統領選挙に関する予想を書いたことがあるそうだ。彼は「僅差でヒラリー・クリントンが当選する」と分析したが、結果は違ったものになっていた。(ある講演会で本人がそう述べていたから確かだろう。) 前回の選挙で予想を外したからか、今回は慎重なようで、渡辺教授は「トランプが勝つかも知れない」と弱気である。やはり、学生の前で赤っ恥を掻いたから、相当なトラウマになっているんだろう。だが、明大の海野は未だに「バイデン優勢」を仄めかしている。まぁ、象牙の塔には懲りない面々が住んでいるのだろう。一方、保守派言論人の多くはトランプの再選を予想しており、評論家の藤井厳喜や馬渕睦夫大使はトランプ勝利を予想している。

  有名大学の教授はバイデン有利と分析しているから、たぶんバイデンが当選するんだろう。まさか、アメリカ政治の専門家が二回も予想を外すとは思えない。きっと世論調査通りに、バイデンの支持率がトランプの支持率を上回っているはずだ。そして、バイデンが激戦州を制覇するのだろう。しかし、筆者は無名の庶民だからトランプが勝つと思っている。有名大学の一流教授が手に入れるような情報を持っていないので断言できないが、両陣営の支持者を見ていると、どうもトランプが再選されるように思えてならない。というのも、トランプの支持者は未だに情熱的で、積極的に集会に参加している。ところが、バイデンは地下室に閉じこもったままで、集会に来るのは「サクラ」のような支援者ばかり。バイデンの支持者は「トランプが嫌いだから」という理由で演説会に来ているだけだろう。心から彼を支援する者は何人いるのか? なるほど、バイデンの支持率は高いが、オバマが登場した時のような熱気は無い。選挙にはお祭り騒ぎのような熱気が必要だ。

  政治には不安定要素が多いから、表面的な現象だけを捉えて、結果を予想するのは難しい。日本人でも英国の賭博屋に銭を預けて儲けようとする人もいるだろうが、予想屋の言葉を信じて大金を投じるのは危険だ。学者とノミ屋は結果責任を取らないから。予想はあくまでも自己責任である。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832354.html


http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/294.html#c34

[近代史4] チャーチルはソ連を核攻撃しようとしていた 中川隆
1. 2020年10月28日 09:05:46 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[13]
2020.10.26
それでも核兵器を欲しがる人びと(1/4)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010260001/


核兵器開発の始まり

 国連で2017年7月に採択され、同年9月に署名された核兵器禁止条約が来年1月に発効する見通しになったようだ。それ自体、悪いことではないだろうが、それで世界から殺戮と破壊がなくなるわけではなく、そうした殺戮と破壊から目を背けていることを誤魔化す「いちじくの葉」としてこの条約を利用する人もいるだろう。

 核兵器の開発は1939年8月に出されたアルバート・アインシュタイン名義の勧告書から始まる。その草稿を書いたのはハンガリー出身の物理学者、レオ・シラードとユージン・ポール・ウィグナーだ。

 1940年2月にイギリスではバーミンガム大学のオットー・フリッシュとルドルフ・パイエルスのアイデアに基づいてMAUD委員会が設立される。その委員会のマーク・オリファントが1941年8月にアメリカでアーネスト・ローレンスと会い、10月にフランクリン・ルーズベルト大統領は原子爆弾の開発を許可してイギリスとの共同開発が始まった。

 マンハッタン計画と統括していたアメリカ陸軍のレスニー・グルーブス少将(当時)は1944年、その計画に参加していたポーランドの物理学者ジョセフ・ロートブラットに対し、計画は最初からソ連との対決が意図されていると語ったという。(Daniel Ellsberg, “The Doomsday Machine,” Bloomsbury, 2017)

 アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領とイギリスのウィンストン・チャーチル首相の関係が良くなかったことが知られている。ルーズベルトが初めて大統領に就任した1933年にJPモルガンをはじめとするアメリカの金融資本がファシズム体制の樹立を目論んでクーデターを計画したことはスメドリー・バトラー海兵隊少将が証言している。

 そのJPモルガンの創始者はジョン・ピアポント・モルガン。その父親であるジュニアス・モルガンはイギリスでジョージ・ピーボディーと銀行を経営していた。その銀行が苦境に陥ったとき、助けたのがネイサン・ロスチャイルド。ロスチャイルド家はウィンストン・チャーチル、そして父親のランドルフ・チャーチルはロスチャイルド家をスポンサーにしていた。またルーズベルトは反ファシスト、チャーチルは反コミュニストだ。(つづく)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010260001/

2020.10.27
それでも核兵器を欲しがる人びと(2/4)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010270000/


米英金融資本の対ソ連戦

 ドイツ軍は1941年6月、つまりアドルフ・ヒトラーの忠実な部下だったルドルフ・ヘスが単身飛行機でスコットランドへ渡った翌月、ソ連へ向かって進撃を始めた。その際、アドルフ・ヒトラーは軍幹部の意見を無視、ソ連を攻撃するために約300万人を投入している。西部戦線に残されたドイツ軍は約90万人にすぎなかった。(David M. Glantz, The Soviet-German War 1941-1945,” Strom Thurmond Institute of Government and Public Affairs, Clemson University, October 11, 2001)

 西からアメリカ軍やイギリス軍に攻められたなら一溜まりもなかっただろうが、そうしたことはなかった。そして1943年2月にドイツ軍はスターリングラードで降伏、その年の5月にイギリスとアメリカは慌てて協議、7月にシチリア島上陸作戦を敢行した。その際、コミュニスト対策で米英軍はマフィアと手を組む。

 スターリングラードでドイツ軍が降伏した段階で第2次世界大戦の帰趨は決したのだが、戦争はしばらく続く。その間にアレン・ダレスやライマン・レムニッツァーはナチスの幹部と善後策を大統領に無断で協議しはじめる。サンライズ作戦だ。

 そして1945年4月にフランクリン・ルーズベルト米大統領が急死、5月にドイツは降伏。その直後にチャーチルはソ連に対する奇襲攻撃を目論み、作成されたのがアンシンカブル作戦。7月1日にアメリカ軍64師団、イギリス連邦軍35師団、ポーランド軍4師団、そしてドイツ軍10師団で「第3次世界大戦」を始めるというものだったが、参謀本部がこの計画を拒否したので実行されていない。

 1945年7月16日にはアメリカのニューメキシコ州にあったトリニティ(三位一体)実験場でプルトニウム原爆の爆発実験を行い、成功した。副大統領から大統領に昇格していたハリー・トルーマンは原子爆弾の投下を7月24日に許可し、広島と長崎へ投下されたのである。8月15日には天皇の声明、いわゆる「玉音放送」とか「終戦勅語」と呼ばれるものが日本人に対して発表された。

 その声明発表から15日後、レスニー・グルーブス少将に対してローリス・ノースタッド少将はソ連の中枢15都市と主要25都市への核攻撃に関する文書を提出した。9月15日付けの文書ではソ連の主要66地域を核攻撃で消滅させるには204発の原爆が必要だと推計している。そのうえで、ソ連を破壊するためにアメリカが保有すべき原爆数は446発、最低でも123発だという数字を出した。当時、アメリカはこれだけの原発を持っていなかったのだが、その生産能力をトルーマン大統領も知らなかったという。(Lauris Norstad, “Memorandum For Major General L. R. Groves,” 15 September 1945)

 チャーチルは1945年7月26日に辞任するが、46年3月にアメリカのフルトンで「鉄のカーテン演説」を行って「冷戦」の開幕を宣言、その翌年には​アメリカのスタイルズ・ブリッジス上院議員に対し、ソ連を核攻撃するようハリー・トルーマン大統領を説得してほしいと求めている​。

 1951年4月にはニューヨーク・タイムズ紙のジェネラル・マネージャーだったジュリアス・アドラーに対し、ソ連に最後通牒を突きつけ、それを拒否したなら​20から30発の原爆をソ連の都市に落とすと脅そうと考えているとチャーチルは話した​とする文書が存在する。その半年後に彼は首相に返り咲いた。

 一方、アメリカでは1957年に軍の内部でソ連に対する先制核攻撃を準備しはじめている。(James K. Galbraith, “Did the U.S. Military Plan a Nuclear First Strike for 1963?”, The American Prospect, September 21, 1994)

 この年の初頭、アメリカ軍はソ連への核攻撃を想定したドロップショット作戦を作成、300発の核爆弾をソ連の100都市で使い、工業生産能力の85%を破壊する予定になっていた。(Oliver Stone & Peter Kuznick, “The Untold History of the United States,” Gallery Books, 2012)

 テキサス大学のジェームズ・ガルブレイス教授によると、リーマン・レムニッツァー統合参謀本部議長やSAC司令官だったカーティス・ルメイを含む好戦派は1963年の終わりに奇襲攻撃を実行する予定だったとしている。

 こうした好戦的な作戦の前に立ちはだかっていたのがジョン・F・ケネディ大統領。そのケネディは1963年11月22日に暗殺された。好戦派は暗殺の黒幕がソ連、あるいはキューバだという話を流して開戦に持って行こうとしていたが、失敗した。(つづく)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010270000/

2020.10.27
それでも核兵器を欲しがる人びと(3/4)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010270001/


日本の核兵器開発

 日本でも核兵器の研究開発は行われてきた。第2次世界大戦当時、理化学研究所の仁科芳雄を中心とした陸軍の二号研究と海軍が京都帝大と検討していたF研究が知られている。

 仁科グループは1943年1月に研究をスタートさせ、44年3月には濃縮実験を始めているが、保有するウランの絶対量が少ない。陸軍は福島県石川郡でのウラン採掘を決め、海軍は上海の闇市場で130キログラムの二酸化ウランを手に入れたという。

 その一方、ドイツから二酸化フランを運ぶ計画もあった。1945年の始めに1200ポンド(約540キログラム)の二酸化ウランをU234潜水艦で運ぼうとしたが、5月1日にアメリカの軍艦に拿捕され、乗っていた日本軍の史観は自殺、ウラン化合物はオーク・リッジへ運ばれたとされている。

 日本の支配層は戦後も核兵器の開発を諦めていない。例えば、岸信介は1957年5月に参議院で「たとえ核兵器と名がつくものであっても持ち得るということを憲法解釈」として持っていると答弁、1959年3月には参議院予算委員会で「防衛用小型核兵器」は合憲だと主張している。

 NHKが2010年10月に放送した「“核”を求めた日本」によると、佐藤栄作首相は1965年に訪米した際、リンドン・ジョンソン米大統領に対し、「個人的には中国が核兵器を持つならば、日本も核兵器を持つべきだと考える」と伝えている。1967年には「動力炉・核燃料開発事業団(動燃)」を設立した。(「“核”を求めた日本」NHK、2010年10月3日)

 NHKの番組によると、この時代、日本政府は西ドイツ政府に秘密協議を申し入れ、1969年2月に実現した。日本側から外務省の国際資料部長だった鈴木孝、分析課長だった岡崎久彦、そして調査課長だった村田良平が出席した。日独両国はアメリカから自立し、核武装によって超大国への道を歩もうと日本側は主張したのだという。

 ジャーナリストのシーモア・ハーシュによると、リチャード・ニクソン政権で大統領補佐官を務めたヘンリー・キッシンジャーは日本の核武装に前向きだった。彼はスタッフに対し、日本もイスラエルと同じように核武装をすべきだと語っていたという。(Seymour M. Hersh, “The Samson Option,” Random House, 1991)

 自衛隊も核武装の研究をしていた。1969年から71年にかけて海上自衛隊幕僚長を務めた内田一臣は、「個人的に」としているが、核兵器の研究をしていたことを告白しているのだ。実際のところ、個人の意思を超えた動きも自衛隊の内部にあったとされている。(毎日新聞、1994年8月2日)

 原爆の製造に必要なプルトニウムを製造することになっていた東海発電所の原発はGCR(黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉)で、原爆用のプルトニウムを生産するには適していると言われている。アメリカやソ連はこの型の原子炉でプルトニウムを生産、原爆を製造している。

 兵器クラスのプルトニウムを製造するために重水炉や高速炉も利用できるようだが、その高速炉の開発を目指していたのが動燃だ。「もんじゅ」と「常陽」が核兵器製造システムに組み込まれていると疑われても仕方がないと言える。ちなみに、常陽の燃料を供給していたのが臨界事故を起こしたJCOだった。

 日本の動きをアメリカは警戒していると最初に指摘したのはジャーナリストで市民運動にも積極的に取り組んでいた山川暁夫。1978年6月に開かれた「科学技術振興対策特別委員会」で再処理工場の建設について発言、「核兵器への転化の可能性の問題が当然出てまいるわけであります」としている。実際、カーター政権は日本が核武装を目指していると疑い、日米間で緊迫した場面があったと言われている。

 アメリカの情報機関の内部には日本が核兵器を開発していると信じている人が少なくないようだ。日本が核武装を目指していると信じられている一因はリサイクル機器試験施設(RETF)の建設を計画したことにある。

 RETFとはプルトニウムを分離/抽出することを目的とする特殊再処理工場で、東海再処理工場に付属する形で作られることになった。常陽やもんじゅで生産した兵器級プルトニウムをRETFで再処理すれば、30発以上の核兵器を日本は製造できるということだ。

 ジャーナリストのジョセフ・トレントによると、ロナルド・レーガン政権の内部には日本の核兵器開発を後押しする勢力が存在し、東京電力福島第1原子力発電所で炉心が用揺する事故が起こった2011年当時、日本は約70トンの核兵器級プルトニウムを蓄積していたという。(Joseph Trento, “United States Circumvented Laws To Help Japan Accumulate Tons of Plutonium”)

 アメリカで核兵器開発で中心的な役割を果たしてきた施設はオーク・リッジ国立研究所やハンフォード・サイト。オーク・リッジ国立研究所の目と鼻の先でCRBR(クリンチ・リバー増殖炉)計画が1972年に始められたのだが、1977年にジミー・カーターが大統領に就任しすると核政策の変更があり、基礎的な研究計画を除いて中止になる。

 しかし、ロナルド・レーガン政権になった後の1981年に計画は復活したが、87年に議会はクリンチ・リバーへの予算を打ち切る。そこで高速増殖炉を推進していた勢力が目をつけたのが日本だ。クリンチ・リバー計画の技術を格安の値段で日本の電力会社へ売られることになる。

 その結果、毎年何十人もの科学者たちが日本からクリンチ・リバー計画の関連施設を訪れ、ハンフォードとサバンナ・リバーの施設へ入っている。中でも日本人が最も欲しがった技術はサバンナ・リバーにある高性能プルトニウム分離装置に関するもので、RETFへ送られた。そうした流れの中、1995年12月に「もんじゅ」で起こったのが冷却剤の金属ナトリウムが漏れ出るという事故。高速炉が動かなくなったため、始められたのがプルサーマル計画だ。

 2011年3月8日付のインディペンデント紙によると、​都知事だった石原慎太郎が「日本は1年以内に核兵器を開発することができる」と語った​という。その3日後、東電の福島第1原発で炉心が溶融、環境中に大量の放射性物質を放出するという大事故が引き起こされた。(つづく)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010270001/

2020.10.28
それでも核兵器を欲しがる人びと(4/4)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010270003/


使われる核兵器

 2011年3月11日に大事故を引き起こした東電の福島第1原発の警備を担当していたのはイスラエルのマグナBSP。セキュリティ・システムや原子炉を監視する立体映像カメラが原発内に設置していたと​エルサレム・ポスト紙​や​ハーレツ紙​が伝えている。

 そのイスラエルは世界有数の核兵器保有国。核兵器の研究開発はネゲブ砂漠にある原子力研究センターが中心になっている。1986年10月にサンデー・タイムズ紙が掲載したモルデカイ・バヌヌの内部告発によると、イスラエルが保有している核弾頭の数は150から200発。水素爆弾をすでに保有、中性子爆弾の製造も始めていたという。中性子爆弾は実戦で使う準備ができていたとしている。

 イスラエルの軍情報機関ERD(対外関係局)に勤務、イツァク・シャミール首相の特別情報顧問を務めた経歴を持つアリ・ベンメナシェによると、1981年に時点でイスラエルがサイロの中に保有していた原爆の数は300発以上で、水爆の実験にも成功していたという。(Seymour M. Hersh, "The Samson Option", Faber and Faber, 1991)またカーター元米大統領はイスラエルが保有する核兵器の数を150発だとしている。(BBC, May 26, 2008)

 今年8月4日にレバノンの首都ベイルートで大きな爆発があり、インターネット上に流れている映像には核爆発を思わせるキノコ雲や衝撃波が映っている。映像のいくつかには飛行物体が写っていて、最初の爆発はイスラエルが発射した対艦ミサイルガブリエル、2度目の爆発はF16が発射した核弾頭を搭載したデリラだとする説もある。爆発の様子やクレーターの存在などから小型核兵器、あるいは核物質を使った新型兵器だとも言われている。

 実は、中東で小型核兵器、あるいは核物質を使った新型兵器が使われた疑いのあるケースは今回以外にもある。2006年7月から9月にかけてのレバノン侵攻でイスラエル軍はヒズボラに敗北、その際にイスラエルが誇るメルカバ4戦車も破壊されたが、その直後にウルスター大学の​クリストファー・バスビー教授​はレバノンへ入り、残されたクレーターを調査、濃縮ウラニウムを見つけている。レバノンやガザを走っていた自動車のフィルターからもそうした物質が発見されたという。バスビー教授はイラクの2011年10月にイラクのファルージャでも調査、そこで濃縮ウラニウムが人の髪の毛や土の中から検出されたと語っている。

 日本は「唯一の被爆国」なのだろうか?(了)

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010270003/

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1028.html#c1

[近代史3] 昭和天皇を震え上がらせた共産主義の恐怖とは 中川隆
4. 中川隆[-10542] koaQ7Jey 2020年10月28日 09:21:12 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[14]
近衛上奏文
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%A1%9B%E4%B8%8A%E5%A5%8F%E6%96%87

近衛上奏文は、太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)2月14日に、近衛文麿が昭和天皇に対して出した上奏文。


背景
1945年1月6日、アメリカ軍がフィリピン・ルソン島上陸の準備をしているとの報を受けて、昭和天皇は内大臣木戸幸一に重臣の意見を聞くことを求めた。木戸は陸海両総長と閣僚の招集を勧め、また、近衛も木戸に斡旋を求めていた。木戸と宮内大臣の松平恒雄とが協議し、重臣らが個々に拝謁することになった[1]。準備は木戸が行い、軍部を刺激しないように秘密裏に行われた[2]。表向きは重臣が天機を奉伺するという名目であり、木戸が残した日記にも本来の目的は記されていない。

重臣らは以下の順で昭和天皇に意見を述べた。重臣の内、米内光政(海軍大臣)、阿部信行(朝鮮総督)は現職にあるため召集されていない[3]。

2月7日 - 平沼騏一郎
2月9日 - 広田弘毅
2月14日 - 近衛文麿
2月19日 - 若槻禮次郎
同日 - 牧野伸顕 (元内大臣)
2月23日 - 岡田啓介
2月26日 - 東條英機
上奏の前、近衛は書き上げた「近衛上奏文」を持って吉田茂邸を訪れた。吉田もこれに共感し、牧野伸顕にも見せるために写しをとったが、吉田邸の女中とその親類を名乗る書生はスパイであり、写しが憲兵側に漏れたために吉田は拘引され、その他近衛周辺の人物も次々と、近衛を取り締まる布石も兼ねて取調べを受けることとなる。2人のスパイは、吉田拘引後は近衛邸の床下に入り盗聴を行っていたという。

近衛の上奏と御下問
1945年2月14日の朝、木戸内大臣が侍従長室に姿を見せ、藤田尚徳侍従長に、

「藤田さん、今日の近衛公の参内は、私に侍立させてほしい。近衛公は、あなたをよく存じあげていない。それで侍従長の侍立を気にして、話が十分にできないと困る。ひとつ御前で近衛公の思う通りに話をさせてみたい」

と要請した。藤田侍従長は快諾し、木戸と近衛の二人が昭和天皇に拝謁し、以下の上奏文を捧呈した[4]。

戦局の見透しにつき考ふるに、最悪なる事態は遺憾ながら最早必至なりと存ぜらる。以下前提の下に申上ぐ。
最悪なる事態に立至ることは我国体の一大瑕瑾たるべきも、英米の與論は今日迄の所未だ国体の変更と迄は進み居らず(勿論一部には過激論あり。又、将来如何に変化するやは測断し難し)随って最悪なる事態丈なれば国体上はさまで憂ふる要なしと存ず。国体護持の立場より最も憂ふべきは、最悪なる事態よりも之に伴うて起ることあるべき共産革命なり。

つらつら思うに我国内外の情勢は今や共産革命に向って急速に進行しつつありと存ず。即ち国外に於ては蘇聯の異常なる進出に之なり。我国民は蘇聯の意図を的確に把握し居らず。彼の一九三五年人民戦線戦術即ち二段革命戦術採用以来、殊に最近コミンテルン解散以来、赤化の危険を軽視する傾向顕著なるが、これは皮相且つ安易なる視方なり。蘇聯は究極に於て世界赤化を捨てざることは、最近欧州諸国に対する露骨なる策動により明瞭となりつつある次第なり。

蘇聯は欧州に於て其周辺諸国にはソビエット的政権を、爾余の諸国には少くとも親蘇容共政権を樹立せんとして着々其の工作を進め、現に大部分成功を見つつある現状なり。

ユーゴーのチトー政権は其の最典型的なる具体表現なり。波蘭に対しては予めソ聯内に準備せる波蘭愛国者聯盟を中心に新政権を樹立し、在英亡命政権を問題とせず押切りたり。羅馬尼、勃牙利、芬蘭に対する休戦条件を見るに、内政不干渉の原則に立ちつつもヒットラー支持団体の解散を要求し、実際上ソビエット政権にあらざれば存在し得ざるが如く強要す。イランに対しては石油権利の要求に応ぜざるの故を以て内閣の総辞職を強要せり。瑞西がソ聯との国交開始を提議せるに対し、ソ聯は瑞西政府を以て親枢軸的なりとて一蹴し、之が為め外相の辞職を余儀なくせしめたり。

米・英占領下のフランス、ベルギー、オランダに於ては、対独戦に利用せる武装蜂起団と政府との間に深刻なる闘争続けられ、是等諸国は何れも政治的危機に見舞われつつあり。而して之等武装団を指揮しつつあるものは主として共産党なり。 独逸に対しては波蘭に於けると同じく、巳に準備せる自由独逸委員会を中心に新政権を樹立せんとする意図たるべく、之は英米にとり今は頭痛の種なりと思はる。

ソ聯はかくの如く欧洲諸国に対し、表面は内政不干渉の立場を取るも、事実に於ては極度の内政干渉をなし、国内政治を親ソ的方向に引摺らんとしつつあり。ソ聯の此の意図は東亜に対しても亦同様にして、現に延安にはモスコーより来れる岡野[5]を中心に日本解放聯盟組織せられ、朝鮮独立同盟・朝鮮義勇軍・台湾先(一字欠)隊等と連携し日本に呼びかけ居れり。斯くの如き形勢より推して考ふるに、ソ聯はやがて日本の内政に干渉し来れる危険十分ありと思はる(即共産党公認、共産主義者入閣−ドゴール政府、バドリオ政府に要求せる如く−、治安維持法及防共協定の廃止等)。

飜て国内を見るに共産革命達成のあらゆる条件日々具備せられ行く観あり。即ち生活の窮乏、労働者発言権の増大、英米に対する敵愾心昂揚の反面たる親ソ気分、軍部内一味の革新運動、之に便乗する所謂新官僚の運動、及、之を背後より操る左翼分子の暗躍等なり。

少壮軍人の多数は我国体と共産主義は両立するものなりと信じ居るものの如く、軍部内革新論の基調も亦ここにあり。皇族方の中にも此主張に耳を傾けらるる方ありと仄聞す。

職業軍人の大部分は中以下の家庭出身者にして其の多くは共産的主張を受入れ易き境遇にあり。只彼等は軍隊教育に於て国体観念丈は徹底的に叩き込まれ居るを以て、共産分子は国体と共産主義の両立論を以て彼等を引摺らんとしつつあるものと思はる。

抑々満洲事変・支那事変を起し、之を拡大し、遂に大東亜戦争に迄導き来れるは、是等軍部内一味の意識的計画なりしこと今や明瞭なりと思はる。

満洲事変当時、彼等が事変の目的は国内革新にありと公言せるは有名なる事実なり。

支那事変当時「事変は永引くが宜し。事変解決せば国内革新は出来なくなる」と公言せしは此の一味の中心的人物なりき。

是等軍部内一味の革新論の狙ひは必ずしも共産革命に非ずとするも、これをとり巻く一部官僚及民間有志(之を右翼と云うも可、左翼と云うも可、所謂右翼は国体の衣を着けたる共産主義者なり)は意識的に共産革命に迄引きづらんとする意図を包蔵し居り、無智単純なる軍人之に踊らされたりと見て大過なしと存ず。此の事は過去十年間、軍部・官僚・右翼・左翼の多方面に亙り交友を有せし不肖が最近静かに反省して到達したる結論にして、此の結論鏡にかけて過去十年間の動きを照し見るとき、そこに思ひ当る節々頗る多きを感ずる次第なり。

不肖は此の間二度迄組閣の大命を拝したるが、国内の相剋摩擦を避けんが為出来る丈け是等革新者の主張も採り入れて挙国一致の実を挙げんと焦慮せる結果、彼等の背後に潜める意図を充分看取する能はざりしは、全く不明の致す所にして、何とも申訳なく深く責任を感ずる次第で御座います。

昨今戦局の危急を告ぐると共に一億玉砕を叫ぶの声次第に勢力を加へつつあり。かかる主張をなす者は所謂右翼者流なるも、背後より之を煽動しつつあるは、之によりて国内を混乱に陥れ、遂に革命の目的を達せんとする共産分子なりと睨み居れり。

一方に於て徹底的英米撃滅を唱ふる反面、親ソ空気は次第に濃厚になりつつある様に思はる。軍部の一部にはいかなる犠牲を払ひてもソ聯と手を握るべしとさへ論ずるものあり。又延安との提携を考え居る者もありとのことなり。

以上の如く国の内外を通じ共産革命に進むべきあらゆる好条件が日一日と成長しつつあり。今後戦局益々不利ともならば此形勢は急速に進展致すべし。

戦局の前途につき何等か一縷でも打開の理ありと云ふならば格別なれど、最悪の事態必至の前提の下に論ずれば、勝利の見込なき戦争を之以上継続することは全く共産党の手に乗るものと云ふべく、従って国体護持の立場よりすれば、一日も速に戦争終結の方途を講ずべきものなりと確信す。戦争終結に対する最大の障害は満洲事変以来今日の事態に迄時局を推進し来りし軍部内の彼の一味の存在なりと存ぜらる。彼等は已に戦争遂行の自信を失ひ居るも、今迄の面目上アク迄抵抗を続くるものと思はる。若し此の一味を一掃せずして早急に戦争終結の手を打つ時は、右翼左翼の民間有志一味と響応して国内に大混乱を惹起し、所期の目的を達成すること能はざるに至る處れあり。従って戦争を終結せんとせば、先ず其の前提として此の一味の一掃が肝要なり。此の一味さへ一掃せらるれば、便乗の官僚・右翼・左翼の民間分子も影を潜むるならん。蓋し彼等は未だ大なる勢力を結成し居らず、軍部を利用して野望を達せんとする者に外ならざるが故なり。故に其本を絶てば枝葉は自ら枯るるものなりと思ふ。

尚之は少々希望的観測かは知れざれども、もし是等一味が一掃さるる時は、軍部の相貌は一変し、英米及重慶の空気は或は緩和するに非ざるか。元来英米及重慶の目標は、日本軍閥の打倒にありと申し居るも、軍部の性格が変り、其の政策が改まらば、彼等としても戦争継続につき考慮する様になりはせずやと思はる。

それは兎も角として、此の一味を一掃し軍部の建直を実行することは、共産革命より日本を救ふ前提先決条件なれば、非常の御勇断をこそ望ましく存じ奉る。

以上申しげたる点につき間違えたる点あらば何卒御叱りを願度し。
— 近衛文麿、[6]
木戸内府のメモを元に藤田尚徳侍従長は下記のように綴っている。

近衛公は終戦を前提として述べていたが、如何にして終戦に時局を移すのかの具体的な方策については成案をもっておられなかったようだ。ただ共産革命の脅威を、言葉を尽くして述べ、その主力になっているのが他ならぬ軍部の一味であると指摘するのである。一味とは一体、誰を指すのであろうか。陛下も、この近衛公の議論には、内心でその特異さに驚かれたご様子が窺われる。
— 藤田尚徳、[7]
昭和天皇はすぐに近衛へ御下問している。

(御下問)我国体については近衛の考えとは異り、軍部は、米国は我国体の変革迄も考へ居る様観測し居るが、其の点は如何。

(御答)軍部は国民の戦意を昂揚せしむる為めにも強く云へるならんと考へらるる。グルーの本心は左にあらずと信ず。グルー大使離任の際、秩父宮の御使に対する大使夫妻の態度、言葉等よりみても、我皇室に対しては充分なる敬意と認識を有すと信ず。但し米国は輿論の国なれば、今後戦局の発展如何によりては将来変化なしとは保証し得ず。之戦争終結策の至急に講ずるの要ありと考ふる重要なる点なり。

(御下問)先程の話に粛清を必要とするとのことであったが、何を目標として粛軍せよと云うのか。

(御答)一つ思想あり。之を目標とす。

(御下問)人事の問題に結局なるが、近衛はどう考へて居るか。

(御答)それは陛下の御考へ……。

(御下問)近衛にも判らない様では中々難しいと思う。

(御答)従来軍は永く一つの思想の下に推進し来ったのでありますが、之に対しては又常に之に反対し来りし者もありますので、此の方を起用して粛軍せしむるも一方策なりと考へらる。之には宇垣、香月、真崎、小畑、石原の此の三つの流れあり。之等を起用すれば当然摩擦を増大す。考へ様で何時かは摩擦を生ずるものとすれば、此際之れを避けることなく断行することも一つなるが、若し之を敵前にて実行するの危険を考慮するとせば、阿南・山下両大将の中を起用するも一案ならん。先般平沼・岡田等と会合せし際にも此の話出たり。賀陽宮殿下は軍の建直には山下大将が適任と御考への様なり。

(御下問)もう一度戦果を挙げてからでないと中々話は難しいと思ふ。

(御答)そう云う戦果が挙がれば誠に結構と思はれますが、そう云う時期が御座いませうか。之も近き将来ならざるべからず。半年、一年先では役に立つまいと思ひます。
— 御下問:昭和天皇、御答:近衛文麿、[8]
解説
昭和18年1月、近衛文麿は参考として木戸に書簡を送り「軍部内の或一団により考案せられたる所謂革新政策の全貌を最近見る機会を得たり。勿論未だ全貌を露呈するには至らずと雖、徐々に巧妙に小出しに着々実現の道程を進みつつあるが如し」と告げた[9]。そして同年3月18日、近衛は、小林躋造海軍大将を荻外荘に招いた。

当時日独の攻勢作戦が限界に達して崩壊へ向かい始め、それに伴い東條内閣に対する信頼感が減退し、一部識者の間では、東條英機首相の更迭の必要性が囁かれる中、吉田茂と共に早期講和を画策していた小林大将は、次期首班候補の一人として浮上していた。

近衛は、会談劈頭に陸軍中堅層が抱懐するという以下の『国家革新の陰謀』[10]を打ち明け、小林大将に、後継首班を引き受け「赤に魅せられた」陸軍の革新派を速やかに粛清することを要請したのである。

満州事変発生以前より石原莞爾はソ連の復仇乃至共産主義の南下を恐れ早きに於いて之に痛撃を加えざるべからずと考えていた。之が為には我が国の軍需生産増加を必要とするのみならず国内体制も亦更新を要すとし、彼の影の人たる宮崎正義をして産業五カ年計画之に伴う国内革新案[11]を作らしめた。この二案は池田成彬、結城豊太郎君も一読し両君共納得出来る議論だとして居た。
石原は満洲事変には其の対ソ連観から大いに努めたけれ共、之を拡大し支那事変に導くが如き考え方には反対した。之が為に追われて晩年不振であったが、彼の作らしめた産業五カ年計画及び国内革新案は其の儘軍に保管されて居た。之を軍の新進気鋭の徒が読んで大いに之に共鳴し、世の所謂新人乃至革新派の連中に近付き之が実現の方策を練らしめた、所が此の新人の内に共産主義者が居り、彼等は軍を利用して其の理想を具現せんと決意し切りに軍の新進に取り入った。何しろ新人は頭がよく其の理論も一応条理整然として居るので軍の新進は何時の間にか之に魅せられ、国内革新を目標に、而して其の手段として長期戦争を企てるに至ったのである。

この魅せられた連中は参謀本部よりも陸軍省内に多く、現に北支事変の起った時も、参謀本部は常に政府の局地解決に同意し、この方針で指令したのだが、陸軍省に蟠踞する革新派が出先の軍と通謀しドンドン事変を拡大した。之には立派な証拠がある。今、企画院に居る秋永少将の如きも支那事変を早く治められては困ると云って来た事もある。要するに陸軍の新人は作戦上の必要に藉口し、独断で戦争を拡大し、之に依って国家改造を余儀なくせしめんと計画したのである(中略)。

要するに陸軍の赤に魅せられた連中は、政府や軍首脳部の指示を無視し、無暗に戦線を拡大し英、米との衝突をも憚らず遂に大東亜戦争にまで追い込んで仕舞った。しかも其の目的は戦争遂行上の必要に藉口し、我が国の国風、旧慣を破壊し、革新を具現せんとするのである。此の一派の率いる陸軍に庶政を牛耳られては国家の前途深憂に堪えない。

翻って所謂革新派の中核となってる陸軍の連中を調べて見ると、所謂統制派に属する者が多く荒木、真崎等の皇道派の連中は手荒い所はあるが所謂皇道派で国体の破壊等は考えて居らず又其の云う所が終始一貫してる。之に反し統制派は目的の為に手段を選ばず、しかも次々に後継者を養っている。速かに之を粛清しないと国家危うしである。
小林大将は、自分の微力は総理の任にあらざる旨を答えたが、かねてより岡田啓介海軍大将から陸軍内に斯くの如き恐るべき動きのある事を薄々聞いており[12]、近衛から改めて「陸軍統制派アカ論」を聞かされ、とにかく早く戦争を止めねばならないと痛感したのであった[13]。

同年4月、中野正剛と共に東條首相を批判していた三田村武夫代議士が荻外荘を訪問し近衛と会談した。三田村は1928年(昭和3年)6月から内務省警保局、拓務省管理局に勤務し、左翼運動の取締に従事しながら国際共産主義運動の調査研究に没頭した後、衆議院代議士となり、第七十六回帝国議会衆議院の国防保安法案委員会(昭和16年2月3日)では、日本の上層部が戦時防諜体制の大きな抜け穴になっていることを問題視して近衛首相を叱咤し、世間から危険視されても国家の為に徹底的に、第三国の思想謀略、経済謀略、外交謀略、政治謀略、中でも最も恐ろしい、無意識中に乃至は第三者の謀略の線に踊らされた意識せざる諜報行為に対する警戒と取締を強化するように政府(第二次近衛内閣)に要求していた[14]。

荻外荘の近衛を訪問した三田村は、戦局と政局の諸問題について率直な意見を述べ、「この戦争は必ず敗ける。そして敗戦の次に来るものは共産主義革命だ。日本をこんな状態に追い込んできた公爵の責任は重大だ!」と近衛を詰問したところ、近衛は珍しくしみじみとした調子で、第一次第二次近衛内閣当時のことを回想し、「なにもかも自分の考えていたことと逆な結果になってしまった。ことここに至って静かに考えてみると、何者か眼に見えない力に操られていたような気がする−」と述懐した[15]。

近衛文麿が小林躋造と三田村武夫に告白したこと及び三田村と警視庁特高第一課長の秦重徳[16]から聴取したことと同じ趣旨の警告と反省が昭和20年2月14日には近衛から昭和天皇に上奏されたのである。

三田村は、近衛上奏文を「近衛が自分の経験と反省を述べ、自分が革命主義者のロボットとして躍らされたのだと告白するもの」と評し[17]、敗戦後に長年にわたる自分の調査研究と政治経験、そして自分が入手した企画院事件、近衛文麿のブレーントラスト昭和研究会に結集していた企画院革新官僚および朝日新聞社出身のソ連スパイ尾崎秀実や三木清ら共産主義者の戦時中の好戦的な言動と思想、ゾルゲ事件、ソ連およびコミンテルンの世界戦略に関する多数の証拠資料に依拠して、近衛上奏文に該当する具体的事実を解剖し、近衛内閣の軍事外交内政政策の背後にソ連の対日諜報謀略活動があったことを指摘した[18]。三田村の資料と論究は1950年3月に「戦争と共産主義−昭和政治秘録」(民主制度普及会)として出版され、馬場恒吾(読売新聞社長)、南原繁(東大総長)、島田孝一(早稲田大総長)、小泉信三(元慶応義塾大学塾長)、田中耕太郎(最高裁判所長官)、飯塚敏夫(元大審院判事)の賛辞と支持を得た。これは後に遠山景久によって復刊され、晩年の岸信介(元首相)に大きな衝撃を与えた[19]。

サンフランシスコ講和条約発効後の日本では、近衛上奏文に対する様々な見解が発表されている。近衛は二・二六事件など1930年代中期のテロやクーデターの観察により軍部内の共産化を憂慮しており、1940年(昭和15年)には日中戦争の長期化で革命必至との認識を持っており、この認識は軍部の革新派が満州事変以後の戦争を計画したとする陰謀論へと転換されたという見解[20]、1941年(昭和16年)9月から翌年4月にかけて発覚したゾルゲ事件が近衛の対共産党政策への影響を与えたという見解[21]、「マルクス主義者であった近衛文麿がマルクス主義者ではないとの偽イメージを作る自己弁護の文書[22]」などである。

なお、2013年8月12日の産経新聞の報道によると、近衛が「軍部の一部はいかなる犠牲を払いてもソ連と手を握るべしとさえ論ずるものもあり、又延安との提携を考え居る者もありとの事に御座候」と警告した通り、統制派を中心とする陸軍中枢の一部(首相秘書官を務めた松谷誠大佐や参謀本部戦争指導班長の種村佐孝大佐など)は、ソ連に接近し、天皇制存続を条件に戦後、ソ連や中国共産党と同盟を結び、「天皇制と共産主義を両立した国家」の創設を目指す「米国ではなくソ連主導による終戦構想」を持っていたという。また、1945年6月に、駐スイス中国国民政府(蒋介石政権)の陸軍武官(国共合作をしていたため中国共産党員の可能性がある)が、米国のアレン・ダレス(CIAの前身組織である戦略情報局(OSS)欧州総局長)からの最高機密情報として「日本政府が共産主義者たちに降伏している」と重慶に機密電報で報告していたことが、ロンドンの英国立公文書館所蔵の最高機密文書によって判明したという[23]。

脚注

^ 岡 (1966)、上巻 三一頁。
^ 藤田 (1987)、43頁。
^ 藤田 (1987)、73頁。
^ 藤田尚徳 『侍従長の回想』 中央公論社〈中公文庫〉、1987年、55-67頁。
^ 当時、中国の延安で活動していた野坂参三(変名・岡野進)を指す。
^ 木戸日記研究会代表岡義武 編 『木戸幸一関係文書』 東京大学出版会、1966年、495-498頁。
^ 藤田尚徳 『侍従長の回想』 中央公論社〈中公文庫〉、1987年、64-65頁。
^ 木戸日記研究会代表岡義武 編 『木戸幸一関係文書』 東京大学出版会、1966年、497-498頁。
^ 木戸幸一関係文書591〜592頁。
^ 近衛文麿の最側近の一人である矢部貞治は、昭和16年5月6日に、米内内閣を倒した陸軍中堅層を「大政翼賛会を親軍的一国一党運動として支持しソ連邦との抱合を企図する革新右翼」と呼んでいた(現代史資料国家総動員2、484〜488頁)。
^ 国内革新案とは、日本国権社会党による一国一党政治、少数内閣制、銀行、重要産業、商業の国公営化の実現を目指す「政治行政機構改造案」である。石原莞爾は昭和6年5月に、「戦争は必ず景気を好転せしむべく爾後戦争長期に亘り経済上の困難甚だしきに至らんとする時は、戒厳令下に於いて各種の改革を行うべく平時に於ける所謂内部改造に比し遙かに自然的に之を実行するを得べし。我が国情は国内の改造を第一とするよりも寧ろ国家を駆って対外発展に突進せしめ途中状況により国内の改造を断行するを適当とす」 と述べ、参謀本部戦争指導課長として昭和11年秋頃に宮崎正義に「産業五カ年計画」と「政治行政機構改造案」を立案させたが、後者の案は検討段階で中止になった(石原莞爾資料国防論策編76〜78頁「満蒙問題私見」、秦郁彦【軍ファシズム運動史】246〜247頁、伊藤隆【近衛新体制】59〜60頁)。
^ 海軍には支那事変の勃発以前から陸軍統制派アカ論が存在した。海軍大将の山本英輔は、斉藤実内府に送るの書(昭和10年12月29日)の中で、政府が一向に荒木、真崎の陸軍皇道派の要望に応えない為に、革新将校が「意気地がなく手緩い、最早上官頼むに足らず、統制派の方がマシだ」といい、我が国体に鑑み皇軍の本質と名誉を傷つけることなきを立て前とし、大元帥陛下の御命令にあらざれば動かないと主張する皇道派を見限り、統制派の勢力が拡大しつつあることを指摘し、「始めは将官級の力を藉りて其目的を達せんと試みしも容易に解決されず、終に最後の手段に訴えて迄もと考える方の系統がファッショ気分となり、之に民間右翼、左翼の諸団体、政治家、露国の魔手、赤化運動が之に乗じて利用せんとする策動となり、之が所謂統制派となりしものにて、表面は大変美化され居るも、其終局の目的は社会主義にして、昨年陸軍のパンフレットは其の真意を露わすものなり。林前陸相、永田軍務局長等は之を知りてなせしか知らずして乗ぜられて居りしか知らざれども、其最終の目的点に達すれば資本家を討伐し、凡てを国家的に統制せんとするものにて、ソ連邦の如き結果となるものなり」と警告を発していた(木戸幸一関係文書257〜258頁)。
^ 終戦工作の記録上67〜72頁「小林躋造回顧録」
^ 第76回帝国議会衆議院国防保安法案委員会議録第3回昭和16年2月3日。
^ 大東亜戦争とスターリンの謀略−戦争と共産主義、28頁。
^ 昭和19年6月、荻外荘に招かれた警視庁特高第一課長の秦重徳は、我が国の共産主義運動について、「今日のわが国には共産党はなく、従って、共産主義運動は統一性を欠いている。けれども、共産主義者は職場と時とに即応して運動を行っており、戦争による国民生活水準の低下は、これら運動の温床になっている。その運動は正面から共産主義を標榜せず、敗戦の場合にそなえて共産主義者を養成するという目的でなされているものが多い。要するに、現在の情勢は『枯草を積みたる有様』であるから、これにマッチで火をつければ、直ちに燃え上がる。警視庁では国体を否認するものを左翼、そうでないものを右翼として扱っているものの、この右翼の中には実は左翼の多いことは、明かである。最近の産業奉還論のごときは、その良い例である。またいわゆる転向者の大部分は真に転向しているのではない」と近衛に説明した(岡義武【近衛文麿】202頁)。
^ 大東亜戦争とスターリンの謀略−戦争と共産主義、30頁。
^ 大東亜戦争とスターリンの謀略−戦争と共産主義参照。戦後日本において地政学の再評価を行った外交史研究家の曽村保信は、戦争と共産主義−昭和政治秘録(三田村武夫著/民主制度普及会、1950年)を「大東亜共栄圏とマルクス主義との関わりを歴史的に立証した本」と評価し、これに依拠して、「戦前および戦中の日本では地政学は日本に対英米開戦を迫る国際共産主義の一手段として、言い換えればすなわちスターリンの対外政策実現のために知らず知らずのうちに利用されたというあまり香ばしくない過去の閲歴を持っている」と述べ、「日本の大陸政策に最も大きな影響を与えた外来の思想は実はマルクス主義であって、本来の意味の地政学ではなかったように思われる」と結論づけた(曽村保信【地政学入門外交戦略の政治学】130〜134頁)。
^ 大東亜戦争とスターリンの謀略−戦争と共産主義、311〜322頁。岸信介は戦争と共産主義−昭和政治秘録を読み、次のように遺言した。 「知友のラジオ日本社長、遠山景久君が、某日、『岸先生、大変な本を見付けました。是非第一読下さい』と持参されたのが、この三田村武夫氏の著書であった。読む程に、私は、思わず、ウーンと唸ること屡々であった。支那事変を長期化させ、日支和平の芽をつぶし、日本をして対ソ戦略から、対米英仏蘭の南進戦略に転換させて、遂に大東亜戦争を引き起こさせた張本人は、ソ連のスターリンが指導するコミンテルンであり、日本国内で巧妙にこれを誘導したのが、共産主義者、尾崎秀実であった、ということが、実に赤裸々に描写されているではないか。近衛文麿、東条英機の両首相をはじめ、この私まで含めて、支那事変から大東亜戦争を指導した我々は、言うなれば、スターリンと尾崎に踊らされた操り人形だったということになる(中略)。 この本を読めば、共産主義が如何に右翼、軍部を自家薬籠中のものにしたかがよく判る。何故それが出来たのか、誰しも疑問に思うところであろう。然し、考えてみれば、本来この両者(右翼と左翼)、共に全体主義であり、一党独裁・計画経済を基本としている点では同類である。当時、戦争遂行のために軍部がとった政治は、まさに一党独裁(翼賛政治)、計画経済(国家総動員法→生産統制と配給制)であり、驚くべき程、今日のソ連体制と類似している。ここに、先述の疑問を解く鍵があるように思われる。 国際共産主義の目的は、この著書でも指摘しているように、大東亜戦争の終結以降は筋書どおりにはいかず、日本の共産化は実らなかったものの、国際共産主義の世界赤化戦略だけは、戦前から今日まで一貫して、間断なく続いていることを知らなければならない。往年のラストボロフ事件、又、最近のレフチェンコ事件などは、ほんの氷山の一角にすぎないのであろう。これを食い止めるには、自由主義体制を執るすべての国家が連帯して、自由と民主主義をがっちりと守り、敵の一党独裁・計画経済に対するに、複数政党・市場経済の社会を死守することである。 私は、私自身の反省を込めて、以上のことを強調したい。また、このショッキングな本が、もっともっと多くの人々に読まれることを心から望む次第である。」
^ 庄司 (1995) 「それでは何故、上奏文のなかで過剰とも思える革命への恐怖と、それによってもたらせる陰謀説が展開されたのだろうか。元来近衛がこのような傾向を持ち、ゾルゲ事件や軍部憎悪により増幅されたことは否定し得ないが、異常とも言える内容が問題である。むしろ近衛の本音というより、殖田らの影響とともに、当時近衛らのグループが模索していた、さらには二・二六事件以降の宿願である皇道派の復権・組閣のために、皇道派に冷淡な天皇を説得しようとする政略的な意味があったと推測される。そのためには、誇張された表現が必要であった」
^ 藤田 (1987)、58頁。
^ 「『本土決戦』『一億玉砕』を叫んだ敗戦革命論者たち」(平間洋一「中国共産党 野望と謀略の90年」『別冊正論』平成23年6月号) 中川八洋は「近衛文麿が対英米戦争主義者でなかったかのような偽イメージ、あるいは近衛文麿がマルクス主義者でなかったかのような偽イメージをつくる、近衛自身による自己演技の最たるものがあの有名な近衛上奏文であろう。それは日中戦争と日米戦争の八年戦争のすべての責任を軍部に転嫁するに絶妙で華麗な演技の典型であった。この上奏文をもって近衛文麿が従前から英米に対する戦争の回避論者であったと、その証拠としてあげるものが多いが、それは余りにも短絡的である。また読解力に欠陥ありといわざるをえない(中略)。近衛上奏文は、日本の八年戦争とは日本の共産化を目的として共産主義者(マルクス主義者、社会主義者)たちによって遂行されてきたこと、一九四四年頃からのスローガン一億玉砕はレーニンの敗戦革命論に従った、共産革命がし易い荒廃した日本社会をつくるためのものであること、陸士・陸大の秀才組のある部分がソ連軍を日本に導入しての日本の共産化を策謀していること、などの最も深刻な諸状況について最も正確に鋭く核心を衝く省察をなしている。が同時に、この近衛の指摘は、マルクス主義にかぶれた陸士・陸大卒の赤い軍人たちに対英米戦とその継戦の動きのすべての責任を転嫁する狙いであるのは誰しも一読すれば理解できよう。」と近衛上奏文を批評している(近衛文麿とルーズベルト大東亜戦争の真実76、81頁)。
^ 終戦へ共産国家構想 陸軍中枢「天皇制両立できる」1/42/43/44/4 産経新聞2013年8月12日


参考文献

終戦工作の記録上下巻(江藤淳監修、波多野澄雄編、講談社文庫、1986年)
敗戦の記録(参謀本部編、原書房、1967年)
大本営陸軍部戦争指導班機密戦争日誌(軍事史学会編、錦正社、1998年)
尾崎秀実著作集1〜5巻(尾崎秀実著/勁草書房、1979年)
大東亜戦争とスターリンの謀略−戦争と共産主義(三田村武夫著、自由選書、1987年、戦争と共産主義−昭和政治秘録の復刻版)
近衛文麿とルーズベルト(中川八洋著、PHP出版、1995年)
第二次世界大戦と日独伊三国同盟―海軍とコミンテルンの視点から(平間洋一著、錦正社、2007年)
近衛日記(共同通信社開発局、1968年) ASIN: B000JA68IO
道越治・松橋雅平・松橋暉男『近衛文麿「六月終戦」のシナリオ』毎日ワンズ 、2006年 ISBN: 4901622153
木戸幸一『木戸幸一日記』上巻、木戸日記研究会校訂、東京大学出版会、1966年。ISBN 9784130300117。
岡義武『解題』、1966年、一頁−四十三頁。
『木戸幸一関係文書』、木戸日記研究会編、東京大学出版会、1966年。ISBN 9784130300131。
「時局ニ関スル重臣奉答録」 四九五頁−四九八頁
近衛上奏文を収録。
藤田尚徳『侍従長の回想』中央公論社〈中公文庫〉、1987年。ISBN 4122014239。
当時、昭和天皇の侍従長を務めていた藤田尚徳から見た上奏の経緯と、上奏文の口語訳とが記述されている。
「天皇の終戦秘密工作」43頁−54頁
「陽の目を見た近衛上奏文」55頁−67頁
「御意思に遠い重臣の奏上」68頁−85頁
庄司潤一郎「『近衛上奏文』の再検討 国際情勢分析の観点から」『国際政治』109号 終戦外交と戦後構想、日本国際政治学会、1995年5月、 54頁―69頁、 ISSN 0454-2215。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%A1%9B%E4%B8%8A%E5%A5%8F%E6%96%87  


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【沖縄戦:1945年2月14日】近衛上奏─近衛文麿が昭和天皇に早期講和を進言 第32軍、戦備レベルを上昇させる 護郷隊の第三次召集はじまる
2019/02/14
https://note.com/bouheitai1958/n/n6aaba703c765

近衛上奏文と昭和天皇の反応

近衛上奏 近衛文麿元首相はこの日朝、宮中へ参内して昭和天皇に拝謁し、所信を進言した。いわゆる近衛上奏である。近衛の所信は和紙8枚にわたる長文のもので、近衛上奏文と呼ばれる。

 近衛は上奏文において、このたびの戦争の敗戦は必至であるが、米英は「国体の変革」、つまり皇室の廃絶などは行わないだろうとし、ソ連を講和の仲介とすることなく、米英との早期のかつ直接の講和を訴えた。同時に「国体護持ノ立場ヨリ最モ憂フベキハ、最悪ナル事態ヨリモ之ニ伴フテ起ルコトアルベキ共産革命ナリ」と警鐘を鳴らし、軍部の一部にいるという共産分子を排斥し軍部を立て直し、和平を模索する必要があるということであった。
 近衛上奏の要点をまとめると、

(1)米英は国体の変革を求めていないので、早期に講和すべき。
(2)ソ連の日本や東アジアへの野心は強く、講和の仲介相手としてはならない。
(3)このままでは軍部における容共分子などによる革命が起きるかもしれない。
といったほどのものとなろうか。
 近衛上奏というと、要点の(3)の軍部における一部容共分子の存在や革命の切迫性などが陰謀論的に語られることがある。確かに近衛は五摂家筆頭という家柄もあってか、革命を恐れ、ソ連を敵視し、反共的態度を貫いていた。その上で日本国内での軍部の一部容共分子がソ連に使嗾されて革命を起こすかもしれないと上奏するわけだが、この部分については近衛がどこまで本気で上奏したかは疑問を呈する指摘もあり(事実として軍内にそうした勢力がいたとは考えられず、仮にいたとしても実際に革命を起せるだけの力はなかったであろう)、米英との和平を進めるためのある種の「煽り」であったともいわれる。
 むしろ注目すべきは、近衛が様々なルートを通じて米英に国体変革の意志はないと見抜いたこと、そしてこのころ小磯内閣はじめ各方面が期待していたソ連の講和の仲介などはあてにならないと断じているところである。近衛は別の文書で戦後の米ソ冷戦まで予測しており、国際情勢を明晰に見通していたといえる。
昭和天皇の反応 しかし、昭和天皇は、「米国は皇室抹殺論をゆるめておらず、徹底抗戦すべし」との梅津美治郎陸軍参謀総長の言葉に同意であるとし、軍の粛清を求める近衛に「それではどのような人事があるか」と難色を示した上で、「もう一度戦果をあげてからでなければなかなか話は難しい」と答えた。昭和天皇は早期講和ではなく、一度華々しい戦果をあげ、米英に対し有利な状況で講和を模索するべきだという、いわゆる「一撃講和」を唱え、近衛による上奏を退けたのであった。
 昭和天皇のいう、もう一度あげるべき「戦果」を求める戦場は、かかる情勢の中では沖縄と考える以外にない。そうすると昭和天皇が沖縄戦初頭において積極的に戦争指導し、主戦論を唱えたこともよく説明がつく。事実、上奏後の御下問において、昭和天皇は近衛に「梅津(美治郎参謀総長─引用者註)は南西諸島に敵を誘致して叩くといっている」との意味の言葉を発したともいわれている。昭和天皇における「沖縄戦」の位置づけがよく理解できる言葉だ。
 なお近衛は上奏文作成にあたり後に首相となる吉田茂と綿密な打ち合わせをしており、上奏後も吉田邸へ赴き会談している。そうしたこともあり、四月、上奏の内容が露顕し、軍部は反戦的・敗北主義的として吉田らを検挙している。

第32軍司令官、丙号戦備を下令
 第32軍牛島司令官は昨日の米機動部隊に関する情報により、米軍の南西諸島上陸を警戒していたところ、この日早朝、戦備レベルを上昇させ、南西諸島全域を丙号戦備に移行することを命令した。
 第32軍は44年9月、以下のごとく甲号戦備から丁号戦備まで四種の戦備を定めた。

球作命甲第四九号  第三十二軍命令 九月二九日同〇八〇〇 那覇

一 軍防衛作戦ノ為戦備ノ度ハ左記区分ニ基キ之ヲ実施スヘシ
 別命無キ際各隊戦備ノ度ハ丁号戦備トス
 但シ軍隊区分ニ基ク各兵団長ハ状況ニ依リ独断之ヲ下令(解除)スルコトヲ得

(イ)甲号戦備
 敵有力部隊ノ上陸(着陸)攻撃ノ虞アル場合ニシテ全部隊戦闘配備ニ就キ随時戦闘ヲ開始シ得ルノ準備ヲ整フルモノトス

(ロ)乙号戦備
 敵ノ上陸(着陸)攻撃ノ算少ナキモ空襲又ハ砲撃ヲ受クル虞アル場合ニシテ各部隊ハ対空(電探)竝ニ海上警戒ヲ厳ニシ所要ニ応シ監視哨ヲ増加スルト共ニ水際戦闘ノ準備ヲ整へ対空射撃ニ任スル部隊ハ全隊戦闘配備ニ就キ爾余ノ部隊ハ警戒連絡ノ処置ニ遺憾ナキヲ期シ砲爆撃ノ損害ヲ被ラサル如ク掩蔽ス
 空襲警報発令セラレタル時ハ別命ナク本戦備ニ移ルモノトス
〔乙号戦備下令間空襲警報解除セラレタル時ハ別命ナク丙号戦備ニ移ルモノトス〕

(ハ)丙号戦備
 敵機動部隊近接ノ徴アルカ又ハ敵飛行機、潜水艦偵察ノ虞アル等警戒ヲ強化スルノ要アル場合ニシテ各部隊ハ対空(電探)竝ニ海上警戒ヲ厳ニスルト共二対空射撃ニ任スル部隊ハ一部ヲ以テ警戒配備(高射部隊二在リテハ警急姿勢トス)二就キ爾余ノ部隊ハ迅速二掩薇下二待避シ得ルノ準備ヲ整へ特二我カ配備兵力等ヲ曝露セサル如ク留意スルモノトス
〔丙号戦備下令間警戒警報解除セラレタル時ハ別命ナク丁号戦備二移ルモノトス〕

(ニ)丁号戦備
 我カ哨戒圏及電波讐戒圏内ニ敵ヲ認メサル場合ニシテ各部隊ハ主トシテ対空(電探)及海上監視哨ニヨリ警戒ヲ行ヒ爾他ハ教育訓練築城交通作業其ノ他ノ勤務二従事ス
 但シ常ニ敵奇襲攻撃ニ対応シ得ル如ク所要ノ準備ニ遺憾ナキヲ要ス

二 戦備ノ度下令及解除ノ為ノ通信連絡規定ハ別命ス

(『帰還者報告綴』第二復員局:戦史叢書『沖縄方面陸軍作戦』より 〔 〕内は10月中旬に追加訂正された)
 通常時は丁号戦備であるから、丙号戦備へ移行したということは、戦局の緊迫度が一段階あがったということである。
 また14時頃、第32軍司令部は球参情電第368号により、「諸情報ヲ綜合スルニ南西諸島十五日払暁以降敵機動部隊ノ大規模空襲ヲ以テ十八日以降上陸攻撃ヲ受クル算大ナリト判断セラル」と警報し、軍司令部以下各隊は対上陸作戦を準備した。

第一護郷隊の第三次召集
 この日、羽地国民学校(現在の名護市立羽地小学校)に北部一帯の15歳から16歳の少年たちが集められ、第一護郷隊に召集された。
 第32軍は第9師団が沖縄から抽出されたため、護郷隊員を正規兵に再召集することで戦力の穴埋めをはかった。これによる兵員不足を補うため、第一護郷隊が第三次の召集をはじめたのであった。なお、第一次召集は前年10月の護郷隊編成時、第二次召集は同年12月ごろの護郷隊の配置変更時である。
 このころの召集年齢は17歳以上であることから、15、6歳の少年の強制的な召集は違法であり、あくまでも志願というかたちでなければならなかった。しかし第一護郷隊の村上治夫隊長は集められた少年たちを前に「護郷隊がいやな者は出てこい」と言い放ち、誰も出てこないことをうけて全員身体検査をして志願ということで召集してしまったといわれる。

参考文献
・『沖縄県史』各論編6 沖縄県史
・『名護市史』本編3 名護・やんばるの沖縄戦
・戦史叢書『沖縄方面陸軍作戦』
・同『大本営陸軍部』<10>
・「沖縄戦新聞」第5号(琉球新報2005年2月10日)
・玉木真哲『沖縄戦史研究序説』(榕樹書林、2011年)
・庄司潤一郎「『近衛上奏文』の再検討─国際情勢分析の観点から─」(日本国際政治学会編『国際政治』第109号、1995年5月)

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近衛文麿上奏文 - 電脳 大本営
https://daihonnei.wpblog.jp/konoe-report-to-the-throne-1945

参謀本部はアカだらけ - 電脳 大本営
http://daihonnei.wpblog.jp/chiefs-of-staff-is-riddled-with-communists


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近衛文麿の上奏文と日本敗戦革命
☆近衛文麿と共産主義とスターリン☆
http://www.jul22.net/kuromaku/index.html


東条内閣打倒を図った近衛は、1945(昭和20)年2月天皇に奉呈し、敗戦必至との認識のもとに、恐ろしいのは敗戦よりもそれに伴う共産革命であり、政府は国体護持(天皇制擁護)を絶対の課題とすべきであると主張した。それが近衛上奏文である。

現代語訳
昭和20年2月14日
近衛文麿公の上奏文

近衛文麿の上奏文
敗戦は遺憾ながら最早必至なりと存候。以下この前提の下に申し述べ候。

敗戦は我国体の一大瑕瑾たるべきも、英米の輿論は今日までの所国体の変更とまでは進み居らず(勿論一部には過激論あり、又将来いかに変化するやは測知し難し)。随って敗戦だけならば、国体上はさまで憂ふる要なしど存候。

国体護持の立前より最も憂ふべきは、敗戦よりも敗戦に伴うて起ることあるべき共産革命に候。

つらつら思うに、我国内外の状勢は、今や共産革命に向かって急速度に進行しつつありと存候。

即ち国外に於てはソ聯の異常なる進出に御座候。我国民はソ聯の意図を的確に把握し居らず、かの1935年人民戦線戦術、即ち二段革命戦術採用以来、殊に最近コミンテルン解散以来、赤化の危険を軽視する傾向顕著なるが、これは皮相安易なる見方と存候。

ソ聯が、窮極に於て世界赤化政策を捨てざる事は、最近欧州諸国に対する露骨なる策動により、明瞭となりつつある次第に御座候。ソ聯は欧州に於て、其周辺諸国にはソヴィエット的政権を、爾余の諸国には少くも親ソ容共政権を樹立せんとて、着々其工作を進め、現に大部分成功を見つつある現状に有之候。

ユーゴーのチトー政権は、其の最典型的なる具体表現に御座候。波蘭(ポーランド)に対しては、予めソ聯内に準備せる波蘭愛国者聯盟を中心に新政権を樹立し、在英亡命政権を問題とせず押切り候。羅馬尼(ルーマニア)、勃牙利(ブルガリア)、芬欄(フィンランド)に対する休戦条約を見るに、内政不干渉の原則に立ちつつも、ヒットラー支持団体の解散を要求し、実際上ソヴィエット政権に非ざれば存在し得ざる如く強要致し候。イランに対しては石油利権の要求に応ぜざるの故を以って、内閣総辞職を強要いたし候。

瑞西(スイス)がソ聯との国交開始を提議せるに対し、ソ聯は瑞西政府を以って親枢軸的なりとて一蹴し、之が為外相の辞職を余儀なくせしめ候。

米英占領下の仏蘭西、白耳義(ベルギー)、和蘭に於ては、対独戦に利用せる武装蜂起団と政府との間に深刻なる闘争続けられ、是等諸国は何れも政治的危機に見舞はれつつあり。而して是等武装団を指導しつつあるものは、主として共産系に御座候。

独乙に対しては波蘭に於けると同じく、已に準備せる自由独乙委員会を中心に新政権を樹立せんとする意図あるべく、これは英米に取り、今は頭痛の種なりと存ぜられ候。

ソ聯は、かくの如く、欧州諸国に対し、表面は内政不干渉の立場を取るも、事実に於ては極度の内政干渉をなし、国内政治を親ソ的方向に引きずらんと致し居り候。ソ聯の此の意図は、東亜に対しても亦同様にして、現に延安にはモスコウより来れる岡野を中心に、日本解放聯盟組織せられ、朝鮮独立同盟、朝鮮義勇軍、台湾先鋒隊等と連携、日本に呼びかけ居り候。

かくの如き形勢より推して考ふるに、ソ聯はやがて日本の内政にも干渉し来る危険十分ありと存ぜられ候(即ち共産党公認、共産主義者入閣・・・ドゴール政府、バドリオ政府に要求せし如く・・・治安維持法及び防共協定の廃止等々)。

翻って国内を見るに、共産革命達成のあらゆる条件日々具備せられ行く観有之候。即ち生活の窮乏、労働者発言権の増大、英米に対する敵愾心昂揚の反面たる親ソ気分、軍部内一味の革新運動、之に便乗する所謂新官僚の運動及び之を背後より操る左翼分子の暗躍等々に御座候。

右の内特に憂慮すべきは、軍部内一味の革新運動に有之候。少壮軍人の多数は、我国体と共産主義は両立するものなりと信じ居るものの如く、軍部内革新論の基調も亦ここにありと存候。皇族方の中にも此の主張に耳傾けらるる方ありと仄聞いたし候。

職業軍人の大部分は、中以下の家庭出身者にして、其多くは共産的主張を受け入れ易き境遇にあり、只彼等は軍隊教育に於て、国体観念丈は徹底的に叩き込まれ居るを以って、共産分子は国体と共産主義の両立論を以って彼等を引きずらんとしつつあるものに御座候。

抑も満州事変、支那事変を起こし、之を拡大して遂に大東亜戦争にまで導き来たれるは、是等軍部一味の意識的計画なりし事今や明瞭なりと存候。満州事変当時、彼等が事変の目的は国内革新にありと公言せるは、有名なる事実に御座候。支那事変当時も、「事変は永引くがよろし、事変解決せば国内革新は出来なくなる」と公言せしは、此の一味の中心人物に御座候。是等軍部内一味の者の革新論の狙ひは、必ずしも共産革命に非ずとするも、これを取巻く一部官僚及び民間有志(之を右翼と云ふも可、左翼と云ふも可なり。所謂右翼は国体の衣を着けたる共産主義なり)は、意識的に共産革命に迄引きずらんとする意図を包蔵し居り、無知単純なる軍人、之に躍らされたりと見て大過なしと存候。

此の事は過去十年間、軍部、官僚、右翼、左翼の多方面に亙り交友を有せし不肖が、最近静かに反省して到達したる結論にして、此の結論の鏡にかけて過去十年間の動きを照し見るとき、そこに思い当たる節々頗る多きを感ずる次第に御座候。不肖は此の間二度まで組閣の大命を拝したるが、国内の相剋摩擦を避けんが為、出来るだけ是等革新論者の主張を採り入れて、挙国一体の実を挙げんと焦慮せる結果、彼等の主張の背後に潜める意図を十分看取する能はざりしは、全く不明の致す所にして、何とも申訳無之、深く責任を感ずる次第に御座候。

昨今戦局の危急を告ぐると共に、一億玉砕を叫ぶ声次第に勢を加えつつありと存候。

かかる主張をなす者は所謂右翼者流なるも、背後より之を煽動しつつあるは、之によりて国内を混乱に陥れ、遂に革命の目的を達せんとする共産分子なりと睨み居り候。

一方に於て徹底的英米撃滅を唱ふる反面、親ソ的空気は次第に濃厚になりつつある様に御座候。軍部の一部には、いかなる犠牲を払ひてもソ聯と手を握るべしとさへ論ずる者あり、又延安との提携を考へ居る者もありとの事に御座候。

以上の如く国の内外を通じ共産革命に進むべきあらゆる好条件が、日一日と成長致しつつあり、今後戦局益々不利ともならば、此の形勢は急速に進展可致と存候。

戦局の前途に付き、何等か一縷でも打開の望みありと云ふならば格別なれど、敗戦必至の前提の下に論ずれば、勝利の見込なき戦争を之以上継続する事は、全く共産党の手に乗るものと存候。随って国体護持の立場よりすれば、一日も速かに戦争終結の方途を講ずべきものなりと確信仕候。

戦争終結に対する最大の障害は、満州事変以来、今日の事態にまで時局を推進し来りし軍部内のかの一味の存在なりと存候。彼等は已に戦争遂行の自信を失い居るも、今迄の面目上、飽くまで抵抗可致者と存ぜられ候。もし此の一味を一掃せずして、早急に戦争終結の手を打つ時は、右翼、左翼の民間有志此の一味と饗応して、国内に大混乱を惹起し、所期の目的を達成致し難き恐れ有之候。従って戦争を終結せんとすれば、先づ其の前提として、此の一味の一掃が肝要に御座候。此の一味さへ一掃せらるれば、便乗の官僚並びに右翼、左翼の民間分子も声を潜むべく候。蓋し彼等は未だ大なる勢力を結成し居らず、軍部を利用して野望を達せんとするものに外ならざるが故に、其の本を絶てば枝葉は自ら枯るるものと存候。  尚これは少々希望的観測かは知れず候へ共、もし是等一味が一掃せらるる時は、軍部の相貌は一変し、英米及び重慶の空気或は緩和するに非ざるか。元来英米及び重慶の目標は日本軍閥の打倒にありと申し居るも、軍部の性格が変わり、その政策が改まらば、彼等としても戦争継続に付き考慮する様になりはせずやと思われ候。それは兎も角として、此の一味を一掃し、軍部の建て直しを実行する事は、共産革命より日本を救ふ前提先決条件なれば、非常の御勇断をこそ望ましく奉存候。

日本敗戦革命
この近衛文麿上奏文の真意をどう読み解くか。ユダヤ問題・歴史評論家の宇野正美さんの訳によりますと...
黒幕 4/6

以下文字お越し

近衛文麿が昭和20年2月14日昭和天皇に出した「自分の考えを論じた」上奏文です。

頭はこう書いてあります
「敗戦は遺憾ながら最早必至なりと存候。以下この前提の下に申し述べ候。」

もう日本は負けます。これに基づいて陛下あなたに申し上げます。みなさんいまの解説聞いたら、近衛さんはこの上奏文を天皇陛下に渡し嬉しくってたまらなかったと思いますよ。日本は敗戦必死で存候といってるんです。

三行目
「つらつら思うに、我国内外の状勢は、今や共産革命に向かって急速度に進行しつつありと存候。即ち国外に於てはソ聯の異常なる進出に御座候。」日本も食われますよ。こんなもん天皇陛下にいってるんですよ。

さらにもうすこし左ですね
「少壮軍人の多数は、我国体と共産主義は両立するものなりと信じ居るものの如く、」だから【二・二六事件】 で天皇陛下を支えていた人たちを殺しちゃったわけですわ。こいつらが悪い奴らだと...こいつらが日本国内をだめにする。こいつらが平等の社会を作らなかったとこうなっちゃったわけだ。

だから 「少壮軍人の多数は、我国体と共産主義は両立するものなりと信じ居るものの如く、軍部内革新論の基調も亦ここにありと存候。職業軍人の大部分は、中以下の家庭出身者にして、其多くは共産的主張を受け入れ易き境遇にあり、」こういってるわけです。軍人ほど共産主義思想を受けやすいやつはいませんよといってるわけです。この連中が日本が戦争で負けたときどうやるんですが陛下といってるわけです。日本は共産主義革命でやられるよといってるわけです。

もうすこし左のほう
「抑も満州事変、支那事変を起こし、之を拡大して遂に大東亜戦争にまで導き来たれるは、是等軍部一味の意識的計画なりし事今や明瞭なりと存候。」自分の計画をいってるわけですよこれは。ものの見事に動いておりまするな....

そしていま読んだ、線ひっぱってある後数行
「事変は永引くがよろし、事変解決せば国内革新は出来なくなると公言せしは、此の一味の中心人物に御座候。」此の一味の中心人物に御座候。だれなのよ!!自分なんですよ。そう、読めばわかるでしょう。こんな文書天皇陛下に向かっていえるのが彼なんですよ。だから僕はさっき大貴族といった。公侯伯子男の内の公です。もっと遥か昔から貴族中の貴族ですよ。ちよっと一歩進んでいいですか、藤原という名前を与えたのは、藤原氏という名を与えたのは中国人なんですよ。あとで話しするけど、藤原氏はそれが大嫌いだった。藤原氏というのは早くやめたくってたまらない、中国人にもらった名前だから。だから時来て藤原をやめる。さっきいった近衛になる、一条になる、九条になる。そう名前を変えるわけです。あるとき中国人にへつらいながら、中国人に支えられたこの大貴族が、俺は日本の支配者になりたいと思ったんですよ。そして自分の苗字を変える。

上の段の終わりのほう
「是等軍部内一味の者の革新論の狙ひは、必ずしも共産革命に非ずとするも、これを取巻く一部官僚及び民間有志(之を右翼と云ふも可、左翼と云ふも可なり。所謂右翼は国体の衣を着けたる共産主義なり)」彼いってるんですよ。右翼というけども共産主義者ですよって...

括弧の後は
「意識的に共産革命に迄引きずらんとする意図を包蔵し居り、無知単純なる軍人、之に躍らされたりと見て大過なしと存候。」日本の軍人は単純だよって、ほんとうに国を思っているはずだんだけども共産主義思想がじわじわっと入ってくる。共産主義思想の怖さはユダヤ問題がわからないから。共産主義は、ええことで愛情に溢れてヒューマニズムそのものだと思うんですよ。ヒューマニズムってわかるでしょう、可哀想な人が豊かになって金持ちが落とされてこりゃいい世界だとそれを考える。それは陳列のウインドウにすぎない。その中身はユダヤ解放理論ですから....

下の段いきましょうか
「昨今戦局の危急を告ぐると共に、一億玉砕を叫ぶ声次第に勢を加えつつありと存候。かかる主張をなす者は所謂右翼者流なるも、背後より之を煽動しつつあるは、之によりて国内を混乱に陥れ、遂に革命の目的を達せんとする共産分子なりと睨み居り候。」さっきいったでしょう、本土決戦で日本が大混乱になったらその後ろからごっそさんと入ってくるのが共産主義者ですよと、自分でないのこれ...

もう一ついっていい。ロシア革命から世界大恐慌・日中戦争・大政翼賛会・本土決戦まで大貴族がこんな道楽にはいってこれに侵されてしまった。近衛さんどうしたんですか、知ってますか?自分の長男をモスクワに送ってるんですよ、モスクワへ...共産主義理論を日本でやりますから、その節には息子をよろしくと。スターリンはどうしたの、終戦直後近衛の息子を殺しちゃったんですよ。覚めてますからスターリンは、さっきのゾルゲもそうよ、スターリンはゾルゲなんか信じてないですよ。結局ゾルゲはスターリンに裏切られたといって自分が取り調べのときいってるでしょう。スターリンというのはほんとうに恐ろしいほど覚めた男なんですわ。だから近衛がどんだけ自分の思想に愛着をおぼえて息子をモスクワに送って、よろしくよろしくといっても、そんなもん殺しますよ。だから自殺したんですよ、近衛は。もう一つここまで共産主義を願ってやった...マッカーサーは共産主義者でなかったんですよ。だから東京裁判に呼んだ彼をだから青酸カリを飲んだんですよ。自分の夢は破れた。もう一つは昭和天皇が御聖断なさったから、もうこれ以上戦争はしないと日本人を守ると本土決戦はありえないとだから近衛は生きていられなくなった。みなさん指導者が狂うとこんなんになっちゃう。

こっちみてください。多民族国家日本といったんです。多民族国家日本というのは、縄文時代日本にはいろんな民族が来ておったわけですわ。蒙古、朝鮮半島、中国、いろんなところから。その中に大きな集団として前からいってるけども古代ユダヤ人が来ているんですよ。国がないから。だから最近になったらあの奈良のですね、宮殿の下に石をひきつめた建物が見つかったと朝日新聞が、これはペルシャの建物だと書いてあった。ペルシャってどこだ、いまのイランなんですね。イラン人が作ったんではないですよ。それよりも前にユダヤ国家は滅びてますから、ペルシャにたくさんのユダヤ人が来ておったんですよ。シルクロードを通って中国から日本にやってきたんです。奈良時代の宝物が集まっているところ正倉院、聖武天皇の正倉院、あの中は全部中東の物なんですよ。あのガラス製品全部中東の物なんですよ。日本なんかで作ってないですよ、ということは世界の貿易商であるユダヤ人が日本にどっと来てたということなんですよ。それだけでなくってその前からユダヤの人がたくさん日本に来ていました。言葉だとかいろんなことを考えると日本にたくさん来ているということは事実です。あるとき秦氏が来たんです、中国の秦「シン」の始皇帝とは違う。秦これ「ハタ」と読む、これ中国語ではないです。アラム語ですよ。ハタ、この人たちが日本にやって来て後に藤原氏から平安の都、つまり京の都を盗られて追っ払われてしまった。おまえたちどっか行けといわれて、それまで京都を治めていたほんとうのユダヤ人の一つの群れ、つまり太秦にいた一部の群れは丹波に逃げてきたんです。その他中国山脈に逃げる、東に逃げる、四国に逃げる、散らされたんです。これが秦の流れです。丹波篠山の戦国時代の殿様は波多野、秀治はハタのユダヤ人ですよ。三木ってあるでしょう、別所、別所長治。兵庫県の三木市と丹波篠山、八上城の波多野秀治とは親戚関係です。別所、別のところに住んでいる人、ユダヤ人ですよ。そんなことで苗字だけ見ても古代ユダヤ人がたくさん日本にいたことがわかるんですが...

ちょっと話そらしますが、3月11日に大きなテロがスペインであった。後にモロッコのイスラムがやったといわれてますが、その前にバスクの連中がやったとやってたでしょう、憶えてませんか?バスクはスペインとフランスの間のピレイネイの山の中にある小さな地域なんです。そこの人たちは絶対にスペイン人にもならないしフランス人にもならない。バスクはバスクです。バスクの文化、バスクの言葉、バスクの誇り、どんなに迫害されてもバスクはバスクなんですわ。ほんとうのユダヤ人です。いわゆるアシュケナージ「ヨーロッパ白人系の偽のユダヤ人ではない」ほんとうのユダヤ人なんです。だからヨーロッパ白人系のユダヤ人とは絶対に交わらない。前にテレビでやってましたが以前の国連大使で波多野さんという人がいた。その人がアメリカにいってもヨーロッパにいっても白人たちが波多野さんの顔をじーと見るんだって、どういうかといったら、お前ははバスクだ、お前の顔はバスクだと...

http://www.jul22.net/kuromaku/index.html


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2013年8月15日木曜日
近衛上奏文現代語版(加筆しました)

 昭和20年という終戦の年の今で言うバレンタインデーに元首相近衛文麿が昭和天皇に上奏したいわゆる「近衛上奏文」です。
 私が初めて読んだ時すごくショックでした。
 これをきっかけに「太平洋戦争」が「大東亜戦争」に私の中で変わっていったのです。この内容が多くの人に触れられるように現代語にしてみました。細かい間違いはあるかもしれませんが、要旨は間違っていないと思います。


近衛文麿公の昭和天皇への上奏文
昭和20年2月14日

木戸幸一内大臣が侍立(後に近衛文麿や真崎甚三郎のグループの人が逮捕されている)

 敗戦は残念ながら、最早必至であると考えます。以下この前提の下に申し述べます。敗戦は我が国の国体(国柄、国のあり方)破壊につながる可能性があるものの、イギリスやアメリカの世論は今日までのところ、(日本の)国体の変革(を求める)とまでは進んではいません(もちろん一部には過激論もあり、また将来どのように変化するかを予測することは困難です)。従って、敗戦だけならば、国体上はそうまで心配する必要はないと考えます。国体を守るという建前より、最も危惧すべき事は、敗戦よりも敗戦に伴って起こりうる共産主義革命であります。

 よくよく考えてみると、我が国の内外の情勢は、今や共産主義革命に向かって、急速に進行しつつあると考えています。即ち国外においてはソ連の異常な進出です。我が国民はソ連の意図を的確に把握しておりません。あの1935年の人民戦線戦術、即ち二段(階)革命戦術(ブルジョワ革命の後プロレタリア革命を起こす)の採用以来、ことに最近「コミンテルン」解散以来、赤化の危険を軽視する傾向が顕著です。しかし、これは表面的かつ容易な見方であると思います。ソ連が究極において、世界赤化政策を捨てていないのは、最近のヨーロッパ諸国に対する露骨な策謀により明瞭となりつつある次第です。

 ソ連はヨーロッパにおいて、その周辺諸国には「ソヴィエト」的政権を樹立しようとし、着々とその工作を進め、現に大部分成功を見つつある現状であります。
 ユーゴのチトー政権は、最も典型的で具体的な表現であります。ポーランドに対しては、あらかじめソ連内に準備していたポーランド出国者連盟を中心に、新政権を樹立し、在イギリス亡命政権を問題とせずに押し切りました。ルーマニア、ブルガリア、フィンランドに対する休戦条件を見ると、内政不干渉の原則に立ちつつも、ヒトラー支持団体の解散を要求し、実際上「ソヴィエト」政権でなければ、どうすることもできないようになっています。

 イランに対しては、石油利権の要求に応じないという理由によって、内閣総辞職を要求しました。スウェーデンがソ連との国交開始を提議した事に対して、ソ連はスウェーデン政府に対して、親枢軸的であると一蹴し、この理由で外相の辞職が余儀なくなりました。

 英米に占領されているフランス、ベルギー、オランダにおいては、対ドイツ戦に利用した武装蜂起団と政府との間で深刻なる闘争を続けられ、かつこれらの諸国はいずれも政治的危機に見舞われつつあります。そうしてこれらの武装団を指揮しているのは、主として共産系(の人達)であります。これは英米にとり、今日の頭痛の種となっていると思われます。

 ソ連はこの通りヨーロッパ諸国に対し、表面上は内政不干渉の立場を取っていますが、事実においては、極度の内政干渉を行い、国内政治を親「ソ」的方向に引きずりこもうとしています。

 ソ連のこの意図は、東アジアに対してもまた同様で、現に延安(中国共産党の本拠地)にはモスクワから来た野坂参三を中心に日本解放連盟が組織され、朝鮮独立同盟、朝鮮義勇団、台湾先鋒隊と連絡し、日本に呼びかけていました。
 このように形勢から推測すると、ソ連はやがて日本の内政に干渉するようになる危険性が十分にあると考えられます(即ち共産党が公認した「ドゴール」政府、「パドリオ」政府に要求したように、共産主義者の入閣、治安維持法及び防共協定の廃止など)。

 翻って国内を見ると、共産革命達成のあらゆる条件、日々具備されていく様子が見られています。即ち生活の窮乏、労働者の発言の増大、英米に対する敵愾心昂揚の反面たる親「ソ」気分、軍部内一部の革新運動、これに便乗するいわゆる新官僚の運動及びこれを背後より操りつつある左翼分子の暗躍などであります。これらの内、特に憂慮すべきは軍部内一味の(事実上国家社会主義を目指した)革新運動であります。

 少壮軍人の多数が我が国体と共産主義は両立するものであると信じているように、軍部内革新論の基調もまた、ここにあると思われます。職業軍人の大部分は、中流以下の家庭出身者であり、その多くは共産的主張を受け入れやすい境遇にあります。また彼らは軍隊教育において国体観念だけは徹底的に叩き込まれているために、共産分子は国体と共産主義の両立をもって、彼らを引きずり込もうとしつつあります。そもそも満州事変を起こし、これを拡大して、遂に大東亜戦争にまで導いてきたことは、軍部内の意識的計画であったことは、今や明瞭であると思われます。支那事変当時も「事変が長引くのがよく、事変解決したら国内革新ができなくなる」と公言したのは、この一味の中心であり、これら軍部の革新論者の狙いは、必ずしも共産革命でないとしても、これを取り巻く一部官僚および民間有志(これを右翼というも良いし、左翼というも良い、右翼は国体の衣を着けた共産主義者です)は、意識的に共産革命まで引きずろうという意図を包蔵しています。無知単純である軍人がこれらの人達に踊らされていたと見て、大きな間違いはないと思います。このことは過去十年間、軍部、官僚、右翼、左翼の多方面にわたって交遊をしていた私が、最近静かに反省して到達した結論であります。この結論の鏡にかけて、過去十年間の動きを照らして見た時、そこに思い当たる節々が非常に多いと感じるのであります。私はこの間、三度まで(総理大臣の)大命を拝したが、国内の相克摩擦を避けようとしたため、できうるだけこれら革新論者の主張を入れて、挙国一体の実を挙げようと焦慮した結果、彼らの主張の背後に潜んでいた意図を十分に看取することができなかったことは、全く不明のいたすところで、何とも申し訳なく、深く責任を感じる次第であります。

 昨今、戦局の危急を告げたとともに、一億玉砕を叫ぶ声、次第に勢いを増しつつあると考えています。このような主張をしている者は、いわゆる右翼者流であっても、背後よりこれを煽動しつつあるのは、これは例によって国内を混乱に陥れ、遂に革命の目的を達しようとする共産主義分子であるとにらんでいます。一方においては、徹底的に米英撃滅を唱える反面、親「ソ」的空気は次第に濃厚になりつつあるようにあります。軍部の一部は、いかなる犠牲を払ってもソ連と手を握るべしとさえ論じている者がいました。また延安(中国共産党)との提携を考えているものもあったとの事であります。以上のように国の内外を通じ、共産革命に進むべきあらゆる好条件が日一日と成長しつつあり、今後戦局益々不利ともなれば、形勢は急速に進展するでありましょう。

 戦局の前途につき、何ら一縷でも打開の望みありというならば別ですが、敗戦は必至の前提の下に、論じてみても勝利の見込みはありません。戦争をこれ以上継続するのは、全く共産党の手に乗るものと思われます。従って国体護持の立場より見れば、一日も速やかに戦争終結を講ずべきものであると確信いたしました。

 戦争終結に対する最大の障害は、満州事変以来今日の事態まで時局を推進してきた、軍部内のそれら一味の存在であると考えています。彼らは既に戦争遂行の自信を失っていますが、今までの面目上あくまでも抵抗するであろうと思われます。もし、この一味を一掃せずに早急に戦争終結の手を打とうとした場合、右翼左翼の民間有志がこの一味と対応して国内に一大波乱を惹起し、企図した目的の達成が困難になる恐れがあります。従って戦争を終結しようとすれば、まずその前提としてこの一味の一掃が肝要であります。この一味さえ一掃すれば便乗の官僚、並びに右翼左翼の民間分子も影を潜むようになるでしょう。確かに、彼らは未だ大なる勢力を結成しておらず、軍部を利用して野望を達成する以外方法がないため、その本を断てば、枝葉は自ら枯れるものと思います。

 なおこれは希望的観測かもしれませんが、もしこれら一味が一掃せられる時は、軍部の相貌は一変し、米英及び重慶(国民党)の空気が、あるいは緩和するのではないでしょうか。元来米英及び重慶(国民党)の目標は「日本軍閥の打倒にあり」と言っているので、軍部の性格が変わりその政策が改められれば、彼らとしても戦争の継続について考慮するようになるのではないかと思われます。

 それはともかくとして、この一味を一掃し軍部の立て直しを実行する事は、共産革命より日本を救う前提、先決条件であるとすれば、非常のご勇断をこそ(天皇陛下に)お願いしたいと思います。
                                     以上

 中川八洋氏は「近衛文麿こそ共産主義者であり、大東亜戦争を起こした最大の黒幕である」と主張しています。この上奏に加わったグループの人達の中の認識では近衛文麿は理知的であるがいろいろな人の影響を受けやすい優柔不断な人、そして「革新(共産主義もしくは国家社会主義)からの転向者」となっています。

 しかし、近衛文麿が首相として行ったことは、支那事変時にすぐに軍に予算を付けたり、三国同盟を結んだり、国民党政府との交渉を拒絶したり、南インドシナへの進駐を進めたりと、やっていることはあくまでも戦争を継続し拡大するという動きです。しかも近衛文麿は絶妙なタイミングで首相を辞め、東条英機らにその責任の多くをなすり付けています。もし近衛文麿が確信犯的に大東亜戦争を起こしたのであれば、スターリン並の謀略家ということになります。もしそうでも真実を知っていたのは第一次内閣時の書記官長の風見章(共産主義者)と内大臣の木戸幸一(京都大学時代からの共産主義仲間)ぐらいかもしれません。多くの共産主義者も知らなかったかもしれません。味方をも騙す天才謀略家だったのでしょうか。

 この説が正しいとなると、近衛上奏文は大事な部分が欠けていることになります。つまり、「共産主義者による敗戦革命を目論んでいた最大の黒幕は、この私近衛文麿である」という部分です。共産主義者による敗戦革命謀略を暴露し、その責任を自らは逃れ、陸軍の統制派に押し付けるという絶妙な上奏文になっています。敗戦後責任者を別に押し付け、自分が敗戦革命を最後まで完遂するつもりだったのでしょうか。今となってはなかなか証明が難しい問題です。

 近衛文麿の家に掲げられた「黙」と言う字は死んでもこの謀略を黙っているという意味だったとしたら、亡くなった300万人の人達はどう思うのでしょうか。

http://hiizurutokoroshinbun.blogspot.com/2013/08/blog-post.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/754.html#c4

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
1. 中川隆[-10541] koaQ7Jey 2020年10月28日 11:32:28 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[15]
JBL パラゴン レプリカ


ノースウエスト トレーディング

★C44-100 JBL PARAGON パラゴン レプリカ ホーン付きボックス★
2020/05/28



パラゴン レプリカ(BOX) - NORTHWEST TRADING
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/72

JBL パラゴン REPLICA 製作日記
https://www.hobbies-n-things.com/page/60

【スピーカーパーツ、スピーカーエッジ販売サイト】 ノースウエスト トレーディング
https://www.hobbies-n-things.com/
https://www.hobbies-n-things.com/page/54

JBL,Altec,Tannoy等スピーカーパーツ
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/3

"JBL" のスピーカーパーツ
https://www.hobbies-n-things.com/product-list?keyword=JBL&Submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c1
[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
2. 中川隆[-10540] koaQ7Jey 2020年10月28日 11:39:48 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[16]

ケンリックサウンド JBL パラゴン - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89+JBL+%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3


Old Vid] ケンリックサウンド製 最高音JBLパラゴン 伊勢丹新宿店メンズ館展示 KENRICK's JBL PARAGON exhibition at ISETAN Dept. Store
2020/04/20







ケンリックサウンド・リプロダクト JBL パラゴン PARAGON 最高峰のレプリカ
http://jbl43.com/?pid=49469572

型番 paragon-7
販売価格 6,300,000円(税抜)
在庫数 在庫 0 ペア 売切れ中
-SOLD OUT-







ケンリックサウンド・リプロダクト JBLパラゴン PARAGON 最高峰のレプリカ

KENRICK SOUND REPRODUCTION - JBL PARAGON C44 D44000

ついに完成しました、ケンリックサウンドによるJBL パラゴン(D44000)の精巧リプロダクト。新品製作キャビネット(C44)はもとより、細かなパーツも金型を起こして作り込んだこだわりの逸品です。

海外工房にて完璧に再現されたパラゴンキャビネットを、ウォールナットのツキ板で仕上げ、最高級ポリエステル塗装を施しています。

もちろん、オールアルニコモデル。ウーファーは再着磁済みの最高峰アルニコウーファー、150-4Cです。

多くの新品素材で組み上がった最高に音が良いこのパラゴンは、さらにケンリックサウンドによる特別なチューニングによって最大限のポテンシャルを引き出されております。他のどのパラゴンでもこのような広いレンジと速いレスポンスで生々しい出音は聴くことはできません。

とにかく上記の動画をまずはご覧ください(パソコンにヘッドホンを装着してその臨場感もご確認ください)。

過去に手がけた各種JBLオリジナル・パラゴンもご覧ください。
・JBL D44000 パラゴン(PARAGON) (鏡面仕上げ・淡色)
・JBL D44000 パラゴン(PARAGON) (艶消し・淡色)
・JBL D44000 パラゴン(PARAGON) (三部艶有り・茶褐色)
・JBL D44000 パラゴン(PARAGON) (三部艶有り・赤茶色)
・JBL D44000 パラゴン(PARAGON) (半艶・茶褐色)

一般のパラゴンには必ずといっていいほど発生するキャビネットからの異音や変な共鳴は全くせずに、ボトムエンドからハイエンドまでまさに楽器と化した音の出し方をこのパラゴンはします。

砲金削りだしの075ホーンと、砲金削りだしの375バブルバックを採用。ダイアフラムはベリリウム製。アルニコ磁気ユニットは全て再着磁を施し、各ドライバーユニットも分解清掃、ネットワークのコンデンサー、アッテネーターも新品交換、ビス類は全て新品交換。配線材には全てミルスペックのテフロン銀メッキワイヤーを使っています。LX5のセレクタースイッチは「MILスペックハイグレードセレクタースイッチ」に交換済み。

バックパネルの鳴きやビビリの原因となる純正ローゼットワッシャーは、木部にめり込むことがない真鍮削りだし品を採用。センターブラケットも全て砲金削りだし品を用いています。

リアレッグは3Dスキャナーで起こしたデータから金型を製作し、完璧な複製品を作り上げました。外観形状、寸法は純正品と全く同じですが、肉厚の亜鉛合金を材料に用いることで、なんと質量2倍のパーツが完成しています。これによりリアレッグが共鳴してノイズを生み出すことが一切なくなりました。

極めつけのキャビネットの仕上げです。塗装には最高級ポリエステル塗装にて仕上げています。艶やかなキャビネットの仕上がり通り、奏でられるサウンドは繊細且つ目を見張る奥行き感に長けています。塗装一つで音色をチューニングできるのはケンリックサウンドならでは。決して本来の“音”を壊すことなく、品質を引上げるという高度なメンテナンスです。掲載中の動画でも片鱗は伝わると思いますが、ご来店の上で実際のご試聴を歓迎致します。遠方からでも是非、弊社にお越し頂き、その音、品質をお確かめください。楽器のピアノやギターと同じで、音の響きは塗装の出来映えに大きく左右されます。

できうる限りの贅を尽くした、完全リプロダクトパラゴンです。ご家庭のリスニングルームだけではなく、ショップやカフェにもベストマッチのスピーカーシステムです。

ご希望の突き板やカラーを選んで造る、世界に一台だけのカスタムパラゴンも受注製作致します。お問い合わせください。

お手持ちの中古パラゴンを同一の仕様に仕上げにするサービスも承っております。費用200万円〜(配送費用別)この予算をかけてでも必ずご満足頂ける作品に仕上げられる自信があります。今まで聴いていたパラゴンの音はいったい何だったんだと、この音を目の当たりにした全員が思うことでしょう。

下記にて特大画像をご確認いただけます。どこを見渡しても美しい仕上がりです。



【製品仕様】
方式 インテグレーテッド・ステレオスピーカーシステム
3ウェイ・6スピーカー・フロントローディングホーン方式・フロア型
使用ユニット 低域用:38cmコーン型(150-4C)×2
中域用:ホーン型(375+H5038P)×2
高域用:ホーン型(075)×2
ネットワーク:LX5、N7000(各2)
クロスオーバー周波数 500Hz(LX5)、7kHz(N7000)
インピーダンス 8Ω
出力音圧レベル 96dB/W/m
許容入力 125W(連続プログラム)
外形寸法 幅2,630×高さ900×奥行740mm
重量 350kg


ケンリックサウンドで行うメンテナンスについて

オークションや中古ショップで、価格が安いという理由だけで状態が芳しくない個体やジャンク品を入手されて、ご自分で修理する費用が予想以上に発生したり、思わぬ不具合に当たり修理不能だったなど、苦い経験をされたことはありませんか?

例えオーディオ店で扱われている品物でも、キャビネットの傷や付属品の不足が激しいなど、決して良質とは呼べないものも多く見受けられます。

ケンリックサウンドでは、JBLスピーカーのメンテナンスとして基本的なウレタンエッジ交換に始まり、キャビネットのクリーニング、またはツキ板交換、アッテネーターのクリーニング、または新品交換や、ユニット内部、ネットワークの点検、欠損パーツの補修、そしてオプションサービスでのオーバーホールから、カスタムメイドまで・・・、末永く今後も安心してお使い頂けるように万全の整備体制を整えてメンテナンスに臨んでおります。ここまで細部に至るまで手をかけられるのは、JBL43XX専門店のケンリックサウンドだからできるサービスです。

ご予約による販売も承っているため、メンテナンス完了してもウェブサイトに紹介されずに直接お客様の元へ渡っていくスピーカーたちが増えています。ウェブサイトだけを頼りにお待ちいだいる方にはご不便をおかけして申し訳ありません。

この商品に施されたメンテナンス内容

・海外工房にて製作の新品パラゴンキャビネット

・亜鉛合金にて新品製作のリアレッグ(質量は純正品の2倍)

・ウーファー×2本、ドライバー×2本、ツイーター×2本 再着磁済み

・375用ベリリウムダイアフラムを採用

・075用ダイアフラム新品交換

・ネットワークLX5、N7000、コンデンサー新品交換

・ネットワークのアッテネーター新品交換

・ネットワークのセレクタースイッチはMILスペックスイッチに新品交換

・配線材にテフロン銀メッキワイヤー採用

・砲金無垢削り出し075ホーン×2本

・砲金無垢削り出し375バックカバー×2本

・砲金無垢削り出しセンター結合金具×6個

・バックカバー固定ボルト用ワッシャーに真鍮無垢ローゼットワッシャー採用

・キャビネット最高級ポリエステル塗装

・音響特性チェック・エージング鳴らしこみ

上記ではご説明していない本商品に施された細かなメンテナンス工程が他にもいくつかございます。

ケンリックサウンドのスピーカー保証

ご購入から1年間の保証がつきます。保証期間を過ぎても専門店ならではのパーツ完備により、あらゆる修理・補修に柔軟に対応いたします。JBL社で取扱中止となっているパーツでも当店が保管しているものも存在します。

JBL43シリーズを常に多く手掛けておりますので、後々の下取りアップグレードでも大いにお力になれます。4343からダブルウーファーの4350へ下取り差額交換されたり、引っ越しに伴いスピーカーの縮小化などでも、適切なモデルのご紹介が可能です。

ウレタンエッジの寿命(一般使用下にておよそ10年)が訪れても当店でエッジ交換を承れます。専門店ならではの安心感は価格を超えた付加価値です。

ご不明な点がある場合は

当店ウェブサイトのQ&A よくある質問をご覧いただくか、メールまたお電話(03-5948-6056)にてお問い合わせください。スピーカーをご購入いただいた世界中のお客様からコメントと画像をお寄せいただいく「お客様の声」コーナーもご参照ください。

発送方法

東京都より池田ピアノ運送の運送便です。送料はおよそ80,000円〜120,000円

お支払方法

お振込先は【ジャパンネット銀行】です。

アプラス、ジャックス、オリコのショッピングクレジット(ローン決済)もご利用可能です。最長60回払いまで対応いたします。事前にお問い合わせください。
送料・・・配送方法選択時は「ヤマト運輸」をお選び下さい。
この商品について問合わせる

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[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
3. 中川隆[-10539] koaQ7Jey 2020年10月28日 11:47:32 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[17]

パラゴン レプリカ(BOX) - NORTHWEST TRADING
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見事なJBL「パラゴン」(レプリカ)の製作 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年05月25日


幾つものスピーカーを操っていると、すぐに足りなくなるのがSPターミナルだ。SPコードを接続するための大切な小物だが、SPコードを繋ぐときにもハンダ付けすればいいものを便利さにかまけてSPターミナルを使うので、つい出番が多くなってしまう。

先日、いよいよ足りなくなったので調達しようと別府の隣町のSさん宅(日出町)へクルマを飛ばした。

Sさんはスピーカーのエッジなどの関連部品を手広くネット販売されている方で、それだけに留まらず以前のブログ(「見事なJBL「メトロゴン」2013.12.10)で紹介したように、ご自宅でJBLの「メトロゴン」を製作されている。

15分ほどで無事到着。電話で予約していたので「やあ、お久しぶり。お邪魔しま〜す。」

「いつもブログを拝見してますよ〜。最近、真空管アンプに興味を覚えて部品を集めているところです。」と、Sさん。

「TRアンプもいいでしょうが、昔のスピーカーには真空管アンプの方が相性がいいみたいですよ〜。」と無難に応じておいた(笑)。

オーディオルームに入ったところ、いきなり目に飛び込んできたのが「パラゴン」だった。

          

「エッ、メトロゴンからパラゴンに切り替えたのですか!」と、驚いた。

それにしても見事なツクリである。とりわけ独特の曲線を持った足の部分の製作が困難を極めたそうで、実際に見本を取り寄せてその通りに復元したそうだ。

わざわざアメリカから木材を取り寄せて、組み立てられるそうで1台当たり6か月ほどかかるとのことで壮年のSさんだから出来る根気仕事だ。それでもオークションに出品すると全国津々浦々にわたって右から左へとすぐに売り切れるとのことでヤル気満々。

これまでに4台完売し、大きな図体にもかかわらず3分割できるので輸送もそれほど困難ではない様子。

この仕上がりならまさにプロ級の腕前だと納得。お値段も信じられない程安い!

音を聴かせてもらったが、大型システムならではのゆったりして安心できる音だった。

それに、お見かけどおり、パラゴンは家具としての調度品的な役割も十分果たせるので、都会のマンションなどのリビングルームにさりげなく置いておくととても洒落た感じだし、パラゴンの形状からして指向性に優れているので部屋のどの位置からでも聴けるのがいい。

また販売用とは別に、ご自宅用として設置されているのがこれまたJBLの「エベレスト」。

           

ホーン部分は別として、木材の部分は自作だそうで、本当にSさんは器用だ!

帰り際に「真空管アンプなら我が家に余っているのが2〜3台ありますので貸してあげますよ。ぜひ、お見えになってください。」

大分県の片田舎で孤軍奮闘しているSさんだが、それほどガツガツしていない様子が好ましい。何とか応援したくなるが、当方なんて微力そのものなのでどうしようもない(笑)。

最後に、Sさんのホームページ

スピーカーエッジ、リコーンキット、クランプの販売 ノースウエスト トレーディング
http//:www.hobbies-n-things.com

と連絡先「0977−72−8926」を掲げておこう。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9a7d7e0a0dce681432aed3ded5086f3b


★C44-100 JBL PARAGON パラゴン レプリカ ホーン付きボックス販売中★ - YouTube 動画
2017/05/11
https://www.youtube.com/watch?v=M-p1c0kY3as








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891 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/25(木) 15:52:22.82ID:OYpzsQ90

パラゴン レプリカ(BOX) - NORTHWEST TRADING
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★C44-100 JBL PARAGON パラゴン レプリカ ホーン付きボックス販売中★ - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=M-p1c0kY3as

JBL C44 パラゴン レプリカ ボックス ホーン付き [c44_paragon]
販売価格: 529,800円(税込)
http://www.hobbies-n-things.com/product/485



892 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/25(木) 18:19:53.06ID:MSDY91+I
>>891
ちょっと軽いけど爆安だね

893 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/25(木) 19:11:10.03ID:26rsJ8ln
>>892
問題は、程度の良いユニットとネットワークが手頃な値段で
入手出来るかどうかだよな。。。


895 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/26(金) 17:24:36.40ID:YQyoWQNl
>>893
程度の良い375と075買うともう40万はするし、150-4cなんて良いのは現存すら怪しい

でも本当のパラゴンの音って150-4cだけなんだよなぁ…

本体レプリカでユニット本物ってのも微妙だし、結局外国から本物入れてる業者に頼むのが一番な気がする
今、オクに出てるのが600万だからくだらないミニバンなんか買うんだったら圧倒的にこっちだわね

897 パラゴンのウーハーは D130 がオリジナル 2017/05/26(金) 18:25:50.50ID:BUpVanXl

PARAGONのプロトタイプ

へ〜、こんなの知りませんでした。パラゴンのプロトタイプですって。

D130 と 075 の2ウェイなんですね。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/paragon%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97.html


Paragon prototype ( D130 / 075 / N2600 ) Jazz 動画
https://www.youtube.com/watch?v=MhTmhdeGud8

◇最初期・博物館級◇ JBL C44 PROTO-TYPE PARAGON 1
https://www.youtube.com/watch?v=mGUKoS3_-CI
https://www.youtube.com/watch?v=yVC2G8rJBmk

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (ボーカル音源)
https://www.youtube.com/watch?v=pXFfSWPIdiI

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (150-4C 動作確認映像)
https://www.youtube.com/watch?v=27V5PwkZzdA

MVI_3723.MOV◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (スタンダード音源)
https://www.youtube.com/watch?v=X3A7uDIuTkE

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (VOCAL)
https://www.youtube.com/watch?v=iLP8SI_4xF8&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (JAZZ)
https://www.youtube.com/watch?v=TEEquzGbUwc&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC&index=2

最初期パラゴン JBL PARAGON D44000 earlisest model Kenrick スペシャルモディファイ
https://www.youtube.com/watch?v=0MZdsH5SM1k

最初期JBLパラゴンD44000 Paragon earlisest model ケンリック・スペシャル
https://www.youtube.com/watch?v=TwGHMmX2f-Y

901 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/26(金) 19:17:10.87ID:YQyoWQNl
>>897
パラゴン計画がすすんでいた段階で 075 はまだ存在しない
いよいよ煮詰まった時期に 075 が登場
シャカシャカと素晴らしい音がするので採用決定

だがしかし、375 と 150-4c の2wayで計画されていたパラゴンに 075 の居場所はなく
仕方なくあの低音が噴出してくる音道の途中、目の前には 5038ホーンという信じられない場所に 075 は押し込められた

というのが通説


因みにやってみれば分かるけど D130(130A)の薄いコーンでは背圧に勝てず低音を前に押し出す事ができない

当時そのお役目に叶うウーハーが JBL には 150-4c しか無かったというのが本当のところ

その後すぐに LE15A という重たい音しかしないウーハーが搭載されほとんどの人は LE15A パラゴンの音をパラゴンの音として認識するようになる

以降パラゴンといえば遅れて聞こえる低音、洞窟の奥で怪獣が唸っているような低音と散々の評価を得る

150-4c の音は軽やかで速い、LE15A などとは比較にならない

あ、そうそう 075 と D130 の 2wayパラゴンは完全に後から作った遊びスピーカーでしょうね

D130 じゃ腰の抜けた低音しか出ないので…
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/pav/1454208247/l50

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c3
[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
4. 中川隆[-10538] koaQ7Jey 2020年10月28日 11:49:39 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[18]
日本人が作った JBL のエンクロージャーのレプリカは問題が有る:


パラゴンをビンテージ・スピーカーとして購入希望者が未だに居ますので、パラゴンを手に入れたい人の為に、私からのアドバイス。

日本では喫茶店等を開店するにあたり、中古のパラゴンを買い求める人もいる。姿があまりに美しいからだ。

時々、ステレオサウンド誌で地方のオーディオ店から出物が有ります。
輸送料はかかりますが、確実なのはアメリカ中古市場から買い求める事です。
2001年当時には、LE-15Aを使用した中期型が、アメリカのコレクター市場で二万ドル(270万)以上の値で売られていました。

日本でも中古を250万円前後で売られていると思うが、ほとんどは製造台数の多い中期型です。

初期型はユニットが劣化し過ぎたものも有るので勧められない。半世紀前の製品となると、箱の保存状態の良いものは少なくなるのが道理。
音が出なくても、飾り棚代わりに欲しいという人も居るので、そういう方なら初期型でも良い。気持は解る。

もし最後期型中古を安値で売っている店が有ったら、その店は価値を知らない訳でビッグチャンスです。

良く乾燥したエンクロージュアの後期型パラゴンを中古で入手するのは至難と思うが、もし存在すれば、この世のパラゴン中で僅か3%の当選くじとも言えるので稀少価値が有ると思っています。

湿気で音質が劣化しているパラゴンは安くても買ってはいけない。
長年オーディオファイルとして過ごして来た夢追い人の行き着く先が、このスピーカーなのかも知れない。

四十代まで最新型スピーカーを変遷したオーディオファイルが懐古型スピーカーに辿り着く、という話は良く聞くことだ。


◎ パラゴンの製造に関しては他にも面白い事がある。まぁ、伝説になるくらいだからエピソードに事欠かない。

それは完全な設計図というものが存在しないことです。設計図はパラゴン製造工場の職人の頭の中にだけ存在しました。

また、興味深いことは、家庭でスピーカーを制作してみよう、という腕に覚えのある人向けに、JBL社から各パーツの寸法などが書かれた設計図が、1960年代に販売されていた。

ユニットはJBL社から買い足して取り付ける、ということだが、家具製作者なら出来たかもしれない。

その設計図はJBL本社においても、今では消失してしまっているという。これまた正に伝説と化した所以だ。

☆追加記事=2003年に、アメリカの市場でこの設計図が売りに出されました。
それは片側だけの設計ですまされており、細部については、制作者の技術にゆだねられる性質のもののようです。

やはり、伝説どおり、パラゴンの設計図は熟練した職人の頭の中にだけ存在し、設計図があれば誰でも製造できるというものではない。

ですから、パラゴン職人は日本の神社仏閣を造る宮大工のようなものだと思えば良い訳です。

☆追加記事=2006年では、CD-ROMにより、paragonや他のエンクロージュアの設計図が、ネット販売されているのを見ました。

日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


>日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが

というのは 最近倒産した ヒノ・オーディオの事でしょうね:


オイラが時々聴きに行っているパラゴンは、オリジナル・パラゴンではありません。秋葉原の老舗オーディオ専門店「ヒノオーディオ」の「HyuGer PARAGON」。カナダから輸入した米松合板天然木を使用した、限りなくオリジナルに近い復刻版。ヒノオーディオ・チューニング。

ヒノオーディオのオヤジさん(社長)、日向野さん曰く。

「JBLの本社のお偉いさんが来て、よくここまでオリジナルに忠実に再現できたものだ。今じゃアメリカでは作れないよ」

と云っていたと、自慢気に話していました。

「パラゴンは楽器と同じ、日本の木工技術は世界一だからね。木材さえ手に入れば、オリジナルよりいいものを作るよ。オリジナルをバラして図面に間違いがないか、何度も検証しているから」

とも云っていました。


その"スピーカー命"のオヤジさんも、今年の1月4日に亡くなられたそうです。昨年、「スティーヴンス・トゥルーソニックの同軸型ユニット206AXAが手に入ったから聴きに来い」と云われ、ジャズ友3人でお会いしたのが最後になってしまいました。ご冥福をお祈りします。

オイラの思うパラゴンは、その芸術的フォルムとは印象が違う。一見、優雅で気品のあるスピーカーのように感じるが、実際のパラゴンの音は品のない音である(笑)。ジャズの再生に限り、とにかく骨太で、ライブハウスを自宅に再現してくれる、豪快なスピーカーだと思っている。「臨場感が素晴らしい!」に尽きる。オイラはそんなパラゴンが好きなのだ。

これは、パラゴンの一面にしかすぎない聴き方だと思っている。「パラゴンを鳴らすには10年かかる」と、多くのパラゴンの所有者が云うのは、それだけいろんな顔を持ったスピーカーなんだろうね。

オイラの4530BKバックロードホーンは、そのパラゴンの下品で臨場感のある部分を追っかけている(笑)。だから「打倒!パラゴン」なのだ。

今度、実際にオリジナル・パラゴンを所有している音無館さんに、パラゴンの話を聞きたいと思う。音無館のオリジナル・パラゴンいいなぁ〜、聴きたいな〜ぁ。
http://ameblo.jp/tommy-jazz/entry-10478128654.html


7 :555:2010/03/13(土) 10:38:15 HOST:220-152-19-177.rev.home.ne.jp

私の思った事はパラゴンを上手く鳴らすのは難しいと思います

後壁からの距離・床材・足の台で変わります
まず第一の問題はウーファーに問題が有るかと思います
LE15の場合、エッジの山部分がキャビネットに接触している可能性があります
我家の場合もぶつかっていました
これでは、スムーズに動いてくれませんね?
殆どのパラゴンは接触しているとか聞きました
フェライトの場合は分りませんが

それ以前にLE-15は問題が有ると思いますが
150-4Cは、素晴らしいと思います?・・・多分


8 :世直し奉行:2010/03/13(土) 10:46:59 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

拙者の知人のパラゴン使いは皆様、それぞれ美味く鳴らされております。
床の強度・材質で、8割、AMPの選定で1割、キャリア1割で、ハイボール!?


13 :世直し奉行:2010/03/13(土) 23:48:14 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

555さま
繊細なだけ?の音なら、クォードESLがBESTでしょう。
パラゴン本来の目的、用途が違います。何せ約半世紀昔のスピーカーシステムです。
パラゴンは民生用(ネットワークも同様)です。

一世風靡したメーカーの名機をいじくりまわすのは結構ですが、拙者小心者故、まともに鳴るアンプで愉しんでおります。

インピーダンスを測るより、アンプと音源の「質の確認」をおすすめします。
評判を気にするより、自分の好みを気にします。
パラゴンは、時には鋭く過激にまた有る時にはおおらかに、奥の深い銘器です。


18 :555:2010/03/14(日) 00:57:56 HOST:220-152-19-177.rev.home.ne.jp

奥様はモデルみたいな綺麗な人でお金持ちのようです
ネットワーク交換後、満足しているようです

昔、マッキン22・275を使いましたが私には合いませんでした
マランツも同じ

当時は部屋が10畳だったので、部屋の影響も有ったかもしれません?
私にはダイオードの音が合わないようです


23 :551:2010/03/14(日) 19:02:35 HOST:pc21006.amigo2.ne.jp

555様、すみません。JBLはよくわからないです。
でも、パラゴン買うんなら、ウエスタンにします!


26 :551:2010/03/16(火) 01:05:55 HOST:pc21006.amigo2.ne.jp
555様、
ウエスタン555なら2個買えます。15Aホーンは買えませんが、22Aホーンの優れたレプリカなら2個つけられます。

パラゴン代からこれらを引くと「おつり」が来ますので、おつりはウーファーにまわします。
とりあえずはAltecの515で100Hz以下を受け持たせ、3D方式というのはどうでしょう? トィーターも欲しくなりますが、とりあえずは3000Hまたは802とか806からホーンを取ってトィーターとして使いましょう。

そうするとトータルでパラゴンよりずっと安く上がります!
恐るべし パラゴン!


31 :555:2010/03/17(水) 23:14:32 HOST:220-152-24-153.rev.home.ne.jp

551様 昔WE555+22A(カンノ)で鳴らしてしました

当時は予算も続かず、完成まで行きませんでした
確か電源はリーズナブルなダイオード整流だったかな?
555にはJBLのツィーターは合いませんね?

砂嵐の様でした
次は15Aを使いたいと思ってます
恐るべし 15A


41 :551:2010/03/19(金) 10:44:45 HOST:ntmiex120024.miex.nt.ftth2.ppp.infoweb.ne.jp

オーディオはつらいよ!奮闘編

イタリア製の15Aレプリカは1本100万円以上だと思います。運送料は2本で30万円前後でしょう。22Aじゃダメですか? これだと愛知県産が1本32万ちょいです。実績もあります。人によってはオリジナル(金属製)よりこちらのレプリカ(木製)がいいと言っているほどです。

また、555はレプリカを買うより、オリジナルがまだたくさん眠っております。6万本以上作られたのですから… あるところにはあるのです! 

価格は? ピンからキリまでありますよ。眠っているやつの仕入れ値が10万台後半と聞いております(まとめて10〜30本買う場合)。

ステレオペアを取ろうとするなら、これぐらい必要かもしれません。ペア取り後要らなくなったヤツでも、555は555ですから、いくらでもつぶしがききます。

パラゴンの箱は何でもアメリカ在住の日本人がコツコツ作っていたとか… あれをこさえる技術があれば、15Aホーンのレプリカなんてちょろいのでは?
やはり、恐るべし パラゴンの箱!


42 :ビックリマスダ:2010/03/19(金) 12:08:57 HOST:p4188-ipad03niho.hiroshima.ocn.ne.jp

昔の箱は良いですよねー、エージングも出来てるし。


43 :世直し奉行:2010/03/19(金) 12:21:23 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp
551さま
あれをこさえる技術は、ありません。残念!


44 :RW-2:2010/03/19(金) 12:26:48 HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

>>あれをこさえる技術があれば

パラゴンの箱なんて神社仏閣造りの大工にとっちゃたいした技術ぢゃないでしょ。
朝飯以前のお茶の子さいさい。注文/需要が無いから造らないだけで。

パラゴンは最高のデザインですが残念ながら全面チップボードでやんす。ヒバや
栗の木なんぞふんだんに使って造ったら、工芸品芸術品に昇華しやんすね。こう
なりゃ音の良し悪しなんぞ関係御座いません。いや、悪いわきゃ無い(がはは)


45 :世直し奉行:2010/03/19(金) 12:39:13 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

↑日本の宮大工や指物師ならOK!ですが、手間賃・輸送経費etc高コストで企画倒れに。
多分!?

初期のパラゴンプロトタイプ?(2WAY 150−4C入り)は米松合板も使っておりました。


46 :RW-2:2010/03/19(金) 13:26:09 HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

>>手間賃・輸送経費etc高コストで企画倒れに・・・
みんなが買うんぢゃありやせんよ。金に糸目をつけないお金持ちが発注。
案外オリジナルのパラゴンより安く出来るんぢゃなかろか。無理か(だはは)


47 :551:2010/03/19(金) 15:44:19 HOST:ntmiex120024.miex.nt.ftth2.ppp.infoweb.ne.jp

企画倒れになったのは アメリカ版ゴジラ!
パラゴンの箱を無垢のウォールナットで作って、594を入れて、ウーファーを励磁型にしてくれたら、買います!


48 :ビックリマスダ:2010/03/19(金) 16:02:10 HOST:p4188-ipad03niho.hiroshima.ocn.ne.jp

箱は難しいですよー、

良い材料で綺麗に作っても音が良いとは限らないってーのが
タンノイの国産箱の安さが物語っています・・・

オリジナル600万――1000万 国産箱60万――100万って感じ?

51 :555:2010/03/19(金) 18:02:30 HOST:220-152-22-74.rev.home.ne.jp
>41
551様 22Aのレプリカは近くに数本転がっています
イタリア製15Aは現地価格で2本 100万円と聞きましたが?

今は555オリジナルは高くて買えません

国産パラゴンも有りますよね!
箱だけで、200万円以上とか?

86 :cross:2010/07/09(金) 10:19:38 HOST:p03c9e5.tokynt01.ap.so-net.ne.jp

私のパラゴンも家具としてFMラヂオとして鎮座しておりましたが、ネットワークを自作して、プロのPAにいろいろ測定してもらい定在波問題を解消したら見違えるように鳴り出しました。

WE555Wは14Aホーンに付けてフルレンジで聴いています。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11602/1268405832/


>日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。

ヒノオーディオの精巧なレプリカがオリジナルと全く違う音になる原因は明らかです:


JBLエンクロージュアの基本はチップボードが本来の箱ですから、カリフォルニア気候仕様なんですね。そして、あの柔らかい材質がユニットのエネルギークッションになっているのだと、私は想像しています。

パラゴンは一般的なスピーカーと違いまして、エンクロージュアの内部にグラスウールの類は一切入ってません。その音響コントロールは、柔らかいチップボードによってなされているのだと思います。

日本でパラゴンのレプリカを作っているところでは、非常に頑丈に出来ており、ガチガチに作られているそうです。そういう立派な?作りのエンクロージュアは、オリジナルパラゴンのような箱鳴りはしないという話を聞きました。

しかしながら、JBLパラゴンの本来のエンクロージュアはチップボードであって、保存状態が良ければチップボード製が本来の音を出します。これは同時期のJBL製の別モデルのスピーカーのほとんどが、チップボードによる、つき板仕上げである事実が証明しています。

JBLのチップボードは音質第一で、堅牢性は重視されておらず、ポロポロと崩れます。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


日本人は真面目なので、何でもきっちりした物を作りたがるという事でしょうね。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c4

[近代史4] JBL のスピーカーは買ってはいけない 中川隆
7. 2020年10月28日 11:53:37 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[19]
JBL パラゴン レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/493.html#c7
[近代史4] 中川隆 _ アンティーク・オーディオ関係投稿リンク 中川隆
26. 中川隆[-10536] koaQ7Jey 2020年10月28日 11:54:34 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[21]
JBL パラゴン レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/109.html#c26
[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
5. 中川隆[-10535] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:07:14 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[22]
パラゴン


最初期・博物館級◇ JBL C44 PROTO-TYPE PARAGON 2
http://www.youtube.com/watch?v=yVC2G8rJBmk
http://www.youtube.com/watch?v=mGUKoS3_-CI

最初期JBLパラゴンD44000 Paragon earlisest model
http://www.youtube.com/watch?v=TwGHMmX2f-Y
http://www.youtube.com/watch?v=0MZdsH5SM1k

MVI_3723.MOV◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン
http://www.youtube.com/watch?v=X3A7uDIuTkE
http://www.youtube.com/watch?v=jr7a-spUcjs
http://www.youtube.com/watch?v=pXFfSWPIdiI
http://www.youtube.com/watch?v=27V5PwkZzdA

パラゴン
http://www.google.co.jp/search?q=jbl+%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3&hl=ja&tbo=u&tbm=isch&source=univ&sa=X&ei=a9INUc28I4vtlAXJt4DACw&sqi=2&ved=0CDsQsAQ&biw=1050&bih=892

正式名称は"The JBL-Ranger Paragon Integrated Stereophonic Reproductor"。

Paragonは、当時レンジャートーン・コーポレーション(Rangertone Corporation)のオーナーであったリチャード・レンジャー(Richard Ranger)の原案をもとに、アーノルド・ウォルフ(Arnold Wolf)がインダストリアル・デザインを担当し、開発されました。
日本国内では、1965年に山水電気がJBL製品の輸入を始め、本格的に流通しました。

パラゴンには大きく分けて3種類のバリエーションがあります。
初期のD44000は、低域に35cmコーン型ウーファーである150-4C、中域にドライバー375とH5038Pホーン、高域に075を搭載しており、ネットワーク部にはN500HとN7000が使用されていました。

1964年以降の中期D44000では低域が150-4CからLE15Aに変更されるとともに、エンクロージャーの素材も合板からパーティクルボードに変更されました。

後期のD44000WXAでは、ウーファーはアルニコマグネットを使用していたLE15Aからフェライトマグネットを使用していたLE15Hに変更され、中域のドライバーユニットも375からエッジにダイアモンドパターンを用いた376に変更されています。

エンクロージャーの内部は2組のスピーカーシステムが一体になった構造をしており、左右に3ウェイユニットを配すると共に中央に半円形の反射パネルを設けることで、リスニングエリアの拡大を図っています。このエンクロージャーは低域用にフロントローディングホーンを採用しています。

また、初期のエンクロージャーの背面にはエナジェイザーSE-408S用のマウントスペースが設けられていました。

外観の仕上げは中期には数種類のものがあったようです。
1965年の山水のカタログでは"黒いマホガニー、焦茶色のウォルナット、オイル仕上げのウォルナット、黒檀"の4種類のバリエーションが記載されており、1967年頃の山水のカタログでは"オイルドウォルナットまたはトーニーウォルナット"と記載されていました。

パラゴンは1957年から1983年までに約1,000台が製造され、在庫の最後の1台が売れた1988年まで販売されていました。
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/paragon.html

JBL_Paragon 〜レンジャー設計の名品〜 2005/9/23(金)


●ヤフオクでパラゴンを見つけました。本物は見たことも聴いた事もありません。どんな音かもわからないですが、扱いにくいスピーカということは聞いております。

R.H.レンジャーの音響設計による、折れ曲がりホーンは、リフレクタパネルを使って、広いリスニングポイントを実現するらしいですが、結局は部屋全体でのチューニングが難しいのではないかと思われます。良く鳴らすにはそれなりの覚悟を持ってチューニングする必要があると聞いていますが、、、。

いろいろなアンプが存在するのだから、これだというベストマッチングが王道にあって、あとは部屋に合わせてお気軽にチューニングとはいかないものなのでしょうか、、。

●それにしても、JBLの工業デザイナーであるアーノルド・ウォルフの設計はなんとも美しい、かっこいい、迫力ある、気品ある、、どうやったらこのような設計ができるのだろうか、永久に頂点でありつづけるのでしょうかねぇ。

●パラゴンを聞かせてくれるお店もいくつかあるようです。それぞれでいわれているのは、最初はひどい音だった、このことですねぇ。

部屋全体を考えて、帯域のバランスが悪いということなのでしょうか。それならイコライザでお手軽に調整できるはずですが、そういう方向でチューニングしている人がいません。アンプをいろいろ変えて相性を確認しているように思えます。

イコライザで音そのものをいじくるのではなくて、相性でマッチングできればいい感じになるのは明白ですが、これはいかにもパラゴンにふさわしい気の長い、高価なやり方だと思いますね。私には、時間も財力も根性も、、、まあ、全てないから、パラゴンもっていないんでしょうね。
http://pckaden.blogmura.com/pureaudio/


コメント

鹿児島の串木野にパラゴンというJAZZ喫茶があります。もちろん このパラゴンで鳴らしてます。広い空間に音をばらまくのに本当に適したスピーカだと思います。

10畳とかの狭い部屋に置くようなスピーカじゃありません。個人宅で鳴らすようには設計されてないんでしょうね。

音はやさしくも それなりにパンチのある雄大な音です。高解像度は望めませんが。
2005/12/17(土) 午前 9:35 [ ume*e*17* ]


確かにパラゴンは狭い部屋のことは考えていないですよね、
私も本物が聴きたい、、、、見たことないんです。
2005/12/17(土) 午前 10:40 [ オーディオエージェント ]

また吉祥寺の話ですが、大昔JAZZ喫茶「ファンキー」の地下に鎮座していました。まさに王者の風格、「そんな生ぬるい知識で鳴らしてくれるな!」って言ってるようです。

375が圧倒的で高域は075だったと思いますがその存在を感じさせないつながりは見事です。低域のフロントローディングが難物でおそらくセッティイングを難しくしているのでしょうか?

「ファンキー」もおそらくベストでは鳴っていなかったと思います。
2007/7/8(日) 午後 2:19 [ k_am ]


これぞプラズマテレビ台!(お

昔々サウンドレコパルお宅訪問にパラゴン(A)を6畳間にセッテインGoo〜されてた方がいまして、調整不能(ってより買えた喜び)が臨界点到達しておりました。(日本人はクレイジィ〜)

わたしも1インチドライバーでホーンを楽しんできましたが375+38aの旋律は半端じゃないスケールです。
2008/4/18(金) 午前 8:29 [ さぶちゃん ]


パラゴンはとても鳴らしにくいらしいですね、ステレオポイントもかなり前の方にあって、広い部屋が必要なわりには、ニアフィールドだなぁ、と思いました。
2008/4/19(土) 午後 6:32 [ オーディオエージェント ]

パラゴンをセンタースピーカーでハーツフィールドメイン・・・
オソロシ
2008/4/22(火) 午後 10:01 [ さぶちゃん ]

あ、それいですね、パラゴンをセンタにして、ハーツをサイドですか。
どんな音になるでしょうね、。
2008/4/22(火) 午後 10:04 [ オーディオエージェント ]

DD55000エベレストのホーンは 1インチで2425Jです。
すべて1吋タイプなので375の足元にもおよびません(悔
2吋以上のドライバーは、音も値段も表現力も情報量も4桁違いで国家予算オーバーです(滝汗
2008/4/23(水) 午前 6:56 [ さぶちゃん ]


念願かなって、昨年の秋に手に入れました。
程度のいい物をフルメンテした物をショップで購入しました。
皆さんが仰るような使いにくさは全くありません。低音も良く出ております。
聞きつけた他のオーナーさんもビックリされております。

たぶん新品のパラゴンはそんなに使いにくく無かったのではないかと思っています。
2011/4/24(日) 午後 3:33 [ 哲人 ]

使いにくいということばかりききますが、そうではないんですね。
2011/4/24(日) 午後 6:19 [ オーディオエージェント ]
http://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/12055894.html


パラゴンが名器で エヴェレスト が名器でない理由 12月 11th, 2010


名器と呼ぶにふさわしいオーディオ機器とは、いったいどういうものなのだろうか。 一流品、高級品と呼ばれるものが、名器とはかぎらない。 名器は一流品ではあっても、必ずしも高級品(高額品)ではない。

あれは名器だ、といったことを口にすることもあるし、耳にすることもある。 納得できるときもあれば、口に出して反論はしないまでも首を傾げたくなるときもある。 私が名器としているモノを、ある人はそうは受けとっていないかもしれないし、また反対のこともある。 そういうモノは、果して名器と呼べるのか。

「名器」ときいて、私がすぐに思い浮べるオーディオ機器は、すでに製造中止になったものばかりである。 でも、これは私だけのこと、とは思えず、「名器」ときいて、最新製品を思い浮べる人は少ないように思う。少なくともオーディオにおいての「名器」は、新製品として世に登場して、それからある長さの期間を経たモノではないだろうか。

この、ある長さの期間は、具体的に何年と決まっているわけではない。

たとえばタンノイのウェストミンスターは1982年に登場している。約30年が経ち、その間に、幾度かの改良が保護され、ウェストミンスター・ロイヤル/SEとなっている。 これは、もう名器と呼んでいい、と思いながらも、なぜか、私の中ではオートグラフは名器と素直に呼べても、ウェストミンスターに対しては、抵抗感とまではいえないけれども、素直に名器とは呼べないのはなぜかと、自分でも不思議に思っている。

ウェストミンスターに、とくに現行のウェストミンスター・ロイヤル/SEに、オートグラフと比較して云々、というケチをつけるところはない。

フロントショートホーンのつくりにしても、オートグラフは直線的なホーンだったのに対して、ウェストミンスターでは手間をかけて曲線に仕上げている。 搭載されているスピーカーユニットも、最初のウェストミンスターはフェライト磁石採用で、この点ですこしがっかりしたのが正直なところだが、タンノイもそのことは理解していたのか、現在のユニットは見事だと感心してしまう。

それにウェストミンスター・ロイヤル/SEは2006年登場とはいうものの、ポッと出の新製品ではなく、その時点で24年の月日を経てきている。オートグラフを名器と呼ぶのであれば、ウェストミンスター・ロイヤル/SEを、名器と呼ばない理由は思い浮ばない。

にも関わらず、こういうふうに書いていっても、ウェストミンスター・ロイヤル/SEは、私にとって名器として、いまのところ存在していない。ウェストミンスター・ロイヤル/SEを名器と思えないのは、なにもウェストミンスターが現行製品だから、というのが理由ではない。

JBLのパラゴンは、いまでは製造中止になってひさしいが、私がオーディオに関心をもちはじめたころ(1976年当時)は現行製品だった。 実物を見たのは数年後であったし、当時はパラゴンからは私が求めている音は出てこない、という思い込みもあったけれど、それでもパラゴンは名器である、と感じていた。

同じタンノイのスピーカーシステムなのに、オートグラフを名器として感じ、ウェストミンスターを名器とは思えない、
現行製品であってもパラゴンは名器と直感したのに、ウェストミンスターはそうではなかった。

誤解のないようにことわっておくが、ここであげている3つのスピーカーシステム(オートグラフ、ウェストミンスター、パラゴン)では、名器とは思えないウェストミンスター・ロイヤル/SEは完成度が高いところにあるといえるし、鳴らしていくうえでの、いわゆるクセの少なさもウェストミンスターである。

ウェストミンスター・ロイヤル/SEはよく出来たスピーカーシステムだ、と思う。
なのに、どうしてもウェストミンスターは、私にとって名器ではない。

オートグラフに感じられてウェストミンスターに感じられないもの、
パラゴンに感じられてウェストミンスターに感じられないもの、
つまりオートグラフとパラゴンに共通して感じられるもの、とはいったいなんなのか。

「スケール」だと思う。

昨年10月5日に四谷三丁目・喫茶茶会記で行った工業デザイナーの坂野博行さんとの、「オーディオのデザイン論」を語るために、の中で パラゴンの話になったときに坂野さんから出たキーワードが、この「スケール」である。

タンノイのオートグラフとウェストミンスターとのあいだに私が感じていることについては、違う方向から語るつもりでいたのだが、坂野さんのいわれた「スケール」を聞いて、 これほど簡潔に表現できるキーワードがあったことに気がついた。

ここでいう「スケール」とは、製品そのもののスケールという意味ではない。

製品そのもののスケールでいえば、オートグラフとウェストミンスターとほぼ同等か、むしろウェストミンスターのほうがスケールは大きいといえるところもある。
けれど、坂野さんが使われた意味での「スケール」では、私の解釈ではオートグラフのほうがスケールが大きい、ということになる。

坂野さんは、このとき、「スケール」についてパラゴンとの対比で同じJBLのハーツフィールドを例に挙げられた。

パラゴンとハーツフィールドは、どちらもJBLの家庭用スピーカーシステムとして、アメリカのいわば黄金時代を代表するモノ(名器)であるけれど、ハーツフィールドはモノーラル時代の、パラゴンはステレオ時代になって開発されたスピーカーシステムであり、どちらが見事とか、素晴らしい、とか、そういった比較をするようなものではないのだが、このふたつのスピーカーシステムを生み出した発想の「スケール」ということになると、パラゴンの方がハーツフィールドよりも大きい、ということになる(そう私は聞いていた)。

ハーツフィールドとパラゴンとでは、ハーツフィールドのほうが美しいスピーカーシステムだと思っていた時期があった。 いまも、このスピーカーが似合う部屋のコーナーに収められたときに醸し出される雰囲気には魅かれるものがある。
けれどパラゴンには、ステレオ用スピーカーシステムとして左右のスピーカーをひとつにまとめてしまうという、そういう意味での「スケール」の大きさがあり、これに関しては、モノーラル、ステレオという時代背景も関係していることは百も承知のうえで、ハーツフィールドには、仕方のないことだが、パラゴン的な「スケール」の大きさは乏しい、と思う。

この「スケール」がタンノイでは、逆転してモノーラル時代に生み出されたオートグラフに感じられ、ステレオ時代になってからのウェストミンスターには、ないとはいわないまでも稀薄になっている。
http://audiosharing.com/blog/?cat=98

上の記事で「スケール」を「風格」又は「品位」と読み換えるとなんとなく文意が伝わりますね。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c5

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
6. 中川隆[-10534] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:23:21 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[23]
JBL paragon-パラゴン&オーディオ-fukuroo3.com
http://fukuroo3.com/


あれほど鳴らすのが難しいと言われ続け、どこで聞いても良い音で鳴っていたためしがなかったパラゴンが、私の場合は、我が家に到着した第一声で、恐ろしいほどの美声を放ったのだ。私は相当に驚き、我を忘れてうろたえるほどであった。

単にオーディオ的に良い音という低次元の話ではなくて、より根元的で、なんだか、その音は生々しくて妖艶に聞こえた。恐ろしくセクシーな音でもあったから、いたたまれないような気分にもさせられた。若い頃のハリウッド映画に、ウィンク一つで男を悩殺する、というフレーズがあったが、まさにそういう過激な音との出会いだった。

あまりに美しいブロンド美人を前にして、我を忘れ、出会った途端に悩殺ウィンクまでくらってしまい、とても音の姿を正視できない状態であったのだ。パラゴンの最初のウィンクで私はコロッと恋に落ちたのだった。単に良い音がしただけであれば、うろたえることなどなかったが、パラゴンのセクシーさに悩殺された私は、平静を失ったのだ。


ブロンド美人にも随分と格差があるものだと思う。最初のJBLとの出会いからすれば、もはや隔世の感がありました。JBLパラゴンは、それほど凄くて、恐ろしいほどの美女でした。

高貴なお姫様が、それも信じがたいほどの金髪グラマー美人が、何を思ったのか、気まぐれなのか、斜に構えたと思ったら、私に青い眼の悩殺ウィンクをしたのだ。

後に気付くことだが、パラゴンというスピーカーは、人を選ぶスピーカーだと思う。つまり、この時、私は選ばれたのだ。パラゴンを批評して

「これは姿は美しいが、音響的には失敗作」

という人達の場合は、最初の出会いで、パラゴンに選ばれることはないだろう。ドキドキやワクワクも無かろう。また、せっかく手に入れても、上手く鳴らせない多くのパラゴンオーナーも、パラゴンに嫌われた人達だと思う。

お姫様が相手に求める条件は、家柄も社会的地位も無関係だろう。なにせ姫自身が最高位だから、世の男どもは全員それ以下なんだろうし。資産や才能の有無も無関係だ。そして不思議なことに、部屋の大きさも無関係だと断言しておく。

ある評論家が、パラゴンは広くて立派な部屋が相応しいと言ったけれど、それはパラゴンと結婚しない人の言うことだ。そこそこの貴族階級か、お金持ちのお嬢さんなら、結婚相手に資産の有無やら、立派な邸宅を望むかもしれないが、そんなものに無頓着なほどまでに高貴なお姫様ともなれば、粗末な兎小屋住まいを面白がるのだ。

最初にパラゴンと組み合わせたパワーアンプはMC2300という巨大なマッキンのトランジスタ・パワーアンプで、グラマラスな音がするパワーアンプであった。だから、余計に悩殺度が高かったのだと思うけれど、私は最初から彼女のセクシーさにノックアウトされてしまった。その後の四半世紀を、パラゴン姫のしもべとして仕える事になったのは、むべなるかな・・であった。

パラゴンとの新婚当時も現在も、こうして我がボロ屋に鎮座ましましているパラゴン姫は、当初に比べて遥かに音も良くなったし、まだ先がありそうだ。

こうして、JBLパラゴンとの長い蜜月が始まった。パラゴン姫はこの世の中の、どんなスピーカーとも違う孤高のスピーカーでもあった。出会ったブロンド美人の中でも、JBLパラゴンは、他とは比較にならぬほど、凄味さえ帯びた美女であった。気難しい事もまた、最上級であったけれども、それはやむを得ない。

特有の低音ホーン泣きにしたところで、お姫様は生まれついてのグラマーなのだから、そのセクシーなお尻が問題と言われても、お姫様としては困るだけです。
ツィーターのコントロールが難しいというのも、生まれつき凄味のあるセクシーなオメメをしてらっしゃるのだから、今さら目つきが鋭いと言われても、お姫様が困るだけです。

JBLパラゴンと暮らして23年ほどになります。現在の音はどう変わったかというと、23年前と比べて迫力倍増に変貌しました。姿が大きくなった、という表現が相応しいでしょう。音場感が大きくなったのです。
セクシーな美しさも益々凄味を増していく一方で、しもべの私が、年々年老いてヨボヨボになっていくのに、姫君は年々美しさを増し、年々声が良くなっていくのです。なぜそうなるのかは解りませんが、JBLパラゴンは、箱鳴りを利用している楽器型スピーカーだからなのかもしれません。

あるいは、僅か1ワットで大音量になる高能率型スピーカーだからか。木製であるが故に乾燥も関係し、長い年月を鳴らしていることで音質向上が実現するのだろうか。近年の低能率型スピーカーでも同様の現象は起きるのだろうか?
木製のスピーカーではない近代スピーカーであれば、ひたすら劣化するだけと思えるのだが。

ヴァイオリンの名器も博物館に飾ったままでは、音が悪くなってしまうので、時々プロの演奏家に弾いてもらうようにしているそうだ。パラゴンも同様かと思う。

では、どれくらい鳴らし込めば良い音になるのかということですが、これは、皆さんの想像を越えて、長い年月を長時間鳴らさないといけないと、私の経験上から思います。というのは、私が早期リタイヤしてから、朝から夜まで毎日10時間以上鳴らすようになって、十年ほど経った頃に、急速に心地良く響くようになったからです。

勤めをしていた時期は、毎日聞いていても一日4〜5時間ほどが限度でした。この年代では、何年経っても、急速に音が良くなったとは感じなかったのです。リタイヤ後は12時間は鳴っている。そして、近年は、一時間程度の留守中なら、鳴らし続けていますから一日に15時間は鳴らし続けています。

ですから、一般の会社勤めの方々のように、帰宅後にパラゴンを鳴らして居る程度では、一生涯かかっても極上の音にはならないのかもしれない。鳴らすトータル時間で決まるのであれば、子供の時代が無理なら、孫の時代になってようやく、良い音になるのかもしれません。

でも、一日24時間の中での、絶対時間数が不足という事であれば、普通の使用状態では、永遠に良い音にならないという事も考えられます。

対策として、どこぞのオーディオ・マニアがやるように、留守中にエージングを早める目的でノイズ成分を出しっ放しにするような、姑息な手段は、パラゴンには無意味だと思います。博物館所蔵のヴァイオリンとて、機械で弓を動かすのではなく、プロの演奏家が高音から低音まで、まんべんなく音を響かせることによって、音色維持を図るのと同様に、オーナー自らがパラゴンと対峙して音を楽しみ、相思相愛という状況が最良と思います。

私はスピーカーは部屋と共に、呼吸するものだと考えています。
そんなことを言っても、仕事をしないでパラゴンを聞いていられないって?
でもね、相手のパラゴンは貴族のお姫様ですから、労働はしません。お姫様とお付き合いするのに必要なのは時間です。 高等遊民でないと、パラゴン姫には付き合いきれないということでしょう。
お金があれば、パラゴン姫の身体は得られても、愛を勝ち取れるわけもなし。姫君にとっては、オーナーの地位やら金持ちであることなど、なんの魅力にもならないのでしょうね。自分のお気に入りのオーナーが、自分と長時間一緒に遊んでくれるかどうかが、関心事なのでしょう。
23年間をJBLパラゴンと暮らして、様々な不可思議な体験をしたので、単なるオーディオ・スピーカーとは思えなくなっている。

パラゴンの中には魔物が住む。正気を失わせるものが棲み付いているように思いながら、毎日パラゴンが歌う声を聴いている。パラゴンの音にはそういう狂気を呼ぶものが存在する。

とにかく、伝説に彩られたスピーカーだけに不可思議な現象が有ると思っている。近年、クレル社のダゴスティーノ氏が完成させたLAT1というスピーカーは、メタルキャビネットで寸分の隙無く出来上がった工業製品だが、そのLAT1であれば私のパラゴンのような現象は起きないのではないかと推測する。超合金製の最新技術製品には、怪奇現象はおきそうもない。

第一、この手の新設計の高額スピーカーというのは、何処のメーカーでも当初は注目を浴びるが、長生きしない。数年すれば、直ぐに上位機種に置き換わって色褪せるのだ。

パラゴンは手作りの木工製工芸品と言える楽器型スピーカーですから、そのような最新工業製品的なスピーカーとは対極に位置する。JBLパラゴンくらいに完成されたスピーカーであれば、上位機種が発売されることもない。

最新型JBL K2 - S9800 は素晴らしい音がするけれど、エンクロージュアは人の憧れを誘うようなものではない。著名な評論家達は、ここら辺を物足りないと評している。物として人を魅了するには何かが足らないと言い、その顕著な実例としてあげられるのはパラゴンである。人を魅了するデザインというのは簡単には生まれない。

オペラ歌手が身体全体を使って歌い上げるように、パラゴンは全身を震わせて歌うスピーカーシステムなのだ。
http://fukuroo3.com/paragon55.html

パラゴンこそ近接聴が可能なスピーカーの代表

パラゴンに関する記事を検索したら、以下の記事が眼に付いた。曰く、

「そういや、四畳半にパラゴンいれて聴いているアホが居ったなあ〜」

というこの人は、基本は部屋だという持論の人です。勿論、アホなのはこの人で、己の未熟さを知らず、己がモノを知らなさすぎることを知らないのです。

部屋の影響を少なくするにはニアフィールドで聞く事で、有る程度解決できます。多くの日本人がウサギ小屋的な狭い小部屋でパラゴンを使う理由は近接位置で聴けるからです。どんな小型スピーカーよりも近接して聴けるのがパラゴンなのは、このSPを使った人ならば誰でも発見することです。

広い部屋で聴くとすれば、50畳ほどの石造りのお城のようなところがふさわしいと思う。たかだか20畳程度の部屋で聞く場合を想定すると、やはり狭い部屋と同様に近接位置がベストリスニングポイントになってしまうだろうと推測します。

私がパラゴンを買う時に店員に聞いた話では、日本人が好んでパラゴンを買うので、JBLは製造中止したいのを取りやめて作り続けているのだ、ということであった。つまり、パラゴンこそはニアフィールドリスニングにもっとも適したSPのひとつなのだ。言い換えれば日本のウサギ小屋住宅御用達スピーカーとも言える。

長年オーディオ誌を読んでパラゴンを使っている人の記事を読むと、私だけではなくて狭い部屋で使っている人が多かった。

ニアフィールドというのなら、古今東西パラゴンを最右翼にあげなくてはならない。なにせスピーカーとの距離がゼロセンチでも聴けるスピーカーなんてパラゴンを置いて他にはなかなか見あたらない。

パラゴンの使い方は様々な使い方があるけれど、前面の音響パネルにピタリと額を付けて聴くという人もいるのだ。故瀬川氏の報告によれば、その方のパラゴンには前面音響放射パネルに額の油染みが出来ているという。 これを読んだフクロウさんは、なにやら魑魅魍魎が跋扈する不気味なパラゴンの世界を覗き見た思いがしたものだ。

それにしても強力な375(376)ドライバーによる中音ホーンでダイレクトに鼓膜を振動させるのであるから、なんと過激な聴き方であろうか。でも、麻薬みたいなもので、これは病み付きになるのかも知れない


「SPとの距離ゼロで激聴! 麻薬的ニアフィールドリスニングをパラゴンで」・・

ウ、これは危ないな。

※そこまで過激にならなくても、フクロウさんのパラゴンのベストリスニングポジションを計ったら145センチだった。床面から耳の位置までの高さは90センチである。そんなに都合の良い椅子など存在しないから、家具作りが得意なフクロウさんの自作である。私の場合、自分にパラゴンを合わせる事は諦めて、私がパラゴンに合わせるようにしたのです。その結果が専用椅子作製となった訳だ。

なお、パラゴンを高いステージに乗せるというのはパラゴン使いなら誰でも考えつくのだが、私の場合は見事にパラゴン嬢にはねつけられた。素人の妻でさえ、台に乗せたら随分ひどい音になった、と言ったのだから、その酷さは並大抵のものではなかった。

よく喫茶店とか、公共の場等では台の上に乗せて鳴らしているパラゴンを写真で見るのだけれど、あの状態でマトモな音になっているのだろうかと不思議だ。店だから単なるBGM的な使い方でも良いのか?。

憑かれたようにSPに額を密着させて聞くという人には及ばないけれど、私は8畳間前方壁からの距離が140センチほどの場所で聞く。私も、かなりのニアフィールドリスニングだと思います。これは部屋の四隅に置かれたサラウンドSPとの兼ね合いのせいですから、通常の2チャンネルステレオとしてパラゴンを聴くのなら、さらに近接位置になるでしょう。

また、SPの50センチ前であぐらをかいて座って聴くボーカルもまた麻薬的効能があります。

従って店ではなくて個人所有のパラゴン使いの方々の大多数は、近接位置で聴いていると思います。こうすることで最新のモニターSPに負けない解像度の高い音が聴ける。パラゴンから一メートル以内に近づいて、その悪魔的魅力の美音をじっくりと聞いたことがない人は、パラゴンを聴いたことにはなりません。

パラゴンというスピーカーは巨大な外観と裏腹に、ニアフィールドリスニングにより威力を発揮する類希なSPなのです。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


○JBL社において、最後の1人となったparagon制作職人「Mr. fred kato」こと、フレッド・加藤氏に敬意と感謝を表し、制作中の御姿をトップページに飾らせていただく。シロフクロウさんの愛機も加藤氏制作である。

○少なくとも1978年には、Mr. fred kato氏が、ただ一人残った職人であったことが、菅野氏によって報告されている。

パラゴンは、加藤氏がリタイヤする1983年まで製造されていた。また、この写真を見ても解るように、工場生産ラインに乗らないパラゴンは、日本の宮大工のような木工職人の手作り制作であった。まさに大型楽器工房による特注楽器ともいうべきスピーカーがJBLパラゴンであり、JBL工房において一台ずつ手作りされたのである。この希有なスピーカーの製作技術は誰でも出来るわけではなく、製造と組み立てが出来る職人が居なくなれば消滅する運命にあった。

○JBLパラゴンは、その誕生秘話から推測されるように、史上最強のホームシアター用センタースピーカーとして使える事に、どれだけの人が気付いているのだろうか?
パラゴンの伝説を紐解けば、有意義な使い方を再発見できる。


○パラゴンは1957年に開発され、JBL社において最初の3ウェイ機でした。当時はほとんどが2ウェイの時代でしたから、画期的な製品だった。

第1号のparagonモデルが完成したのは1957年8月のことでした。しかし、実際に発売されたのは1958年の春からです。1983年まで製造されて、カタログには1988年まで残っていました。
昔の雑誌による1988年まで30年間ほどに渡って製造というのは間違いです。カタログに残っていただけのこと。製造期間は1957年〜1983年で正味25年間ほどです。

※余談ですが、高音用075ツィーターは、パラゴンが発売される前年の1957年に発表されています。この経緯から、075無しの2ウェイパラゴンが売られたという噂は、単なる憶測と思われます。設計開発時点では2ウェイであったことは確かです。


○内部構造が解るように色分けした図です。

パラゴンは一目見ただけで、低音がどうやって出てくるのかを理解しがたい。
なにせ、パラゴンはあまりにも特異な構造なので、図面を初めて見る人にとって、低音ホーンはどこからどこまでなのか理解できないと思います。
図の青色部分が、S字型の低音ホーンとなっていて、この低音ホーン構造自体が、筐体本体そのものであり、極めてユニークな作りになっている。

○パラゴンの内部には、グラスウールの類は一切使われておらず、ウーファのバックキャビティにも入っていません。
私はこれを、恐竜型と呼んでいるが、
一般的なグラウール入りのスピーカーシステムは、毛の生えた哺乳類であるという認識で、対比させているからです。

オールホーン形式では、アバンギャルド社のトリオ・システムもあるが、ユニット毎にバラバラになっています。
3ウェイオールホーン形式は希有な存在であり、左右が一体型となったステレオ用オールホーンスピーカーというのは、古今東西パラゴンだけです。
なお、タンノイやクリプシュのスピーカーに採用されている低音ホーンはフォールデッド(折り曲げ)ホーンという種類で、手作りSPで有名な長岡式ホーンもフォールデッドホーン形式です。
http://fukuroo3.com/paragon1.html

○JBLパラゴンは、流麗なデザインで、見る者を圧倒する。
この曲線と直線が彩なす見事なデザインの美しさは、たとえようがない。
人間が音楽を愛でる道具として、これほどの美しい光彩を放つ製品が二つとあろうか。


○インダストリアル・デザインという分野に限っても、これほど見事に、機能美と外観の美しさを兼ね備えた製品を私は知らない。
正面の湾曲パネルの役目は、放射された音を拡散させるレフレクターの役目も果たしている。前足を支える足はまた、筐体全体を支える役目を兼ね、かつ中音ホーンを支えている。どこにも無駄が無い見事さは、素晴らしいの一言に尽きる。

JBLパラゴンのサイズや重量に関しては、手作り故に全て同じではないが、パラゴンの寸法を、カタログ値と私の所有するものを並記しておくので、参考にされたい。

横2630(私のは2640)高さ900(私のは880)奥行き610(私のは620)で私のパラゴンが少し大きい。
(高さは前面の湾曲パネルの最上端までのサイズなので、内容積とは無関係です)
初期型と中期型のJBL Paragon =型番はD44000=重量 316kg
後期型のJBL Paragon=型番はD44000WXA=重量 318.4kg


○中音ホーンのH5038ホーン周辺の写真。
楕円のホーン開口部や376ドライバー周辺のフォルムは、女性の肉体美の極致を連想させ、細長い脚と共に相まって、300キロという巨体にもかかわらず、繊細な印象を与えている。まるで、軽やかなステップで、ダンスをしているようだ。


○この角度から見た美しさから、私はパラゴンを女性に例えるようになった。
オーディオ・ファンは、自分の愛機を女性に例えたがるものだが、美麗なパラゴンの姿は女性美以外のなにものでもない。美しい姫君が、華麗なドレスを着こなして歌い踊る姿を連想させるのだ。私にとっては永遠の恋人であり、愛人で有り続ける。だから、毎日眺めていても飽きることは無い。

○オーディオルーム左後方からの写真。自作ラックの天板に設置した機器と、パラゴンの最上部との高さが横一列なので、部屋が狭く感じないようになっている。
オーディオを趣味とする人は、多少の木工制作技術が有った方が、自分の装置と部屋に合うラックが出来ます。
お金持ちなら、腕の良い建具屋に依頼すれば良いことだけれど、このような7センチ前後の厚さの無垢板を使ったものは高額で、安くても50万、少し幅広の材木だと150万くらいはする。自作なら材料費だけなので、1/3くらいの費用で済みます。
http://fukuroo3.com/paragon2.html


○まず最初は376ドライバーの分解写真です。左が後方部、中はダイヤフラム構造、右が前方のホーン取付部。

パラゴンの音は376ドライバーによる中音域が主体で、これに上と下の帯域がプラスされている。
よって、この376の調整が第一歩。基本はMID位置。

1980年からパラゴンにはフェライト磁石の376ドライバーが採用された。
それ以前の中期型パラゴンのドライバーは、アルニコ磁石の375型でした。性能的には376が優れている。
当時最新型の376の改良点は、ダイヤフラムが、それまでのロールエッジから新開発のダイヤモンドエッジが採用され、また、同時にダイヤフラム素材もアルミ合金からチタンに変更になり、高域が拡張されている。


○こちらは実際にハーツフィールドに使われていた375ドライバーです。

後期型パラゴンになる以前のパラゴンには、全て375ドライバーが使われていると書きましたけれど、単純な外見上比較で見分ける376との相違点は、375がゴールドの金属バンドで、376がシルバーの金属バンドが巻かれている事で見分けられます。
なお、単体ユニットとしては、この限りではなく、古い時代のロゴ入りの375には、白バンドの375もあります。

○075の外見が解る写真が左側です。
私の075と違いまして、古い時代の075なのでJBLロゴマークが175DLH型をしています。
パラゴンの使いこなしの第一歩は、075の調整にあることは、テキスト記事のパラゴン情報に書いたとおりです。

右側写真は、075と、それをコントロールする、ディバイディング・ネットワークのN7000。
クロスオーバー周波数は7000Hzです。

なお、中音の376(375)は別にLX5(次ページに写真有り)によってクロスオーバー周波数500Hzに分けられる。
つまり、ネットワークは計4個。

※私の使用している後期型パラゴンに使われている376中音ドライバーは1980年から採用された。

中期型以前のパラゴンに使われている375ドライバーは、1954年に発表されたもので、1957年に発表された075ツィーターよりも古いユニットです。
http://fukuroo3.com/paragon3.html

○中期型の中でも、16Ω仕様と8Ω仕様があるし、また、背面の裏蓋にエナジャイザー用裏蓋が無いものがある。

上記のものは、中音用ドライバーが376ドライバーではなく、375なので中期型に分類されるけれども、中期型としては比較的新しいもので、後年になって製造されたJBLパラゴンの特徴を備えています。

すなわち、ユニットは8Ω仕様であり、背面の裏蓋にエナジャイザー用裏蓋が無い中期型の見本といえるものです。

○上のパラゴンとは違うもので、こちらも中期型ですが、より古い形式なので、エナジャイザー用のメクラ蓋がある。

左写真は左チャンネルの裏側。375ドライバーとLE15Aを搭載した16オーム時代の中期型パラゴンの写真です。

二つ見えるネットワークは左が中音用のLX-5、右が高音用N7000です。
配線はオリジナルの状態なので、この下の写真でfukuroo3の後期型パラゴンに施した独自配線との違いが解ります。

右の写真は、レフレクターパネルを引き上げる前と引き上げた後で、蝶型ジョイントが3個見えますが、裏側も同様のジョイント金具があり、これを取り外して3分割されて運搬されます。


○右のネッワーク4個の写真は、私のパラゴンの物ではなく、別の個体のものです。左写真は私のパラゴンの裏側です。

2002年7月17日現在の、私のパラゴンの内部配線状況で、fukuroo3のオリジナル配線になっています。

376と075ユニットには、それぞれ、別々に独立した配線をしている。この方が、オリジナルよりも理想的だ。

私はケーブルに凝ることは無いが、8Nのケーブルです。これは非常に堅い3本の銅線が入っており、芯線3本束ねて2ミリ以下という細さなので、JBLオリジナルのバネ端子の穴にラクラクと入ります。

ネットワーク配線も、このケーブルの外皮をカッターで切り割り、内部の細い赤黒ケーブル2本を取り出し、内部配線としました。

☆この細くて堅いケーブルを使うと音が堅めに変化しますが、こと、パラゴンに関しては自由自在に音を創れるフクロウ仙人なので、ケーブルによって音が堅くなろうが柔らかくなろうが、全く頓着しません。後でなんとでも出来ますから。

それから、JBLのバネ式端子は細いケーブルしか入りませんが、365日24時間締め付けている状態になるので、緩みとは無縁という長所があります。

私は高能率型のパラゴンに、近年の太いケーブルは必要とは思わないので端子を取り換えていません。どうしても太いケーブルを使いたければ、ケーブル先端だけを細くすれば良いことで、 バネ端子のままで使うことをお薦めする。

近年の締め付け式大型端子は緩みやすい欠点がある。


○右写真のネットワークはパラゴンにビルトインされているLX-5とN7000(旧型)。各帯域をこの二種類で振り分ける。


○上左↑の写真は前回のLE15Hウーファのコーン紙張り替え修理後です。
パラゴン天板上に、まだ取り付け前の左チャンネルLE15Hが乗っています。
右は古い時代の375ドライバーと075ツィーターで、私のものではありませんが、参考までに掲載。


○LE15Hはウレタンエッジなので、10年ほどでコーン紙を張り替えます。
少々面倒ですが、10年に一度くらいなら、たいした手間ではない。
ウレタンエッジによる軽量ウーファコーンが、軽やかに動作するメリットは大きく、音質面から言えば古い150-4CやLE15Aよりも、LE15Hの方が良いと思う。

ハーマン・インターナショナルでも、耐久性を重視するのならプロ用ユニットにも使われている普通のエッジを採用するが、音質第一のアマチュア用としてはウレタン・エッジが良いとの話でした。

私のようにアンプ出力が僅か0.5ワットで大音量になってしまう環境では、大出力用耐久性をエッジに求めることは不要で、ウレタンエッジが相応しい。
パラゴンは現代の大飯くらいのスピーカーと違い、僅か0.1ワットで充分過ぎるほどの音量が出る高能率型です。
http://fukuroo3.com/paragon4.html


○シロフクロウさんの愛機、後期型パラゴン設置状況です。オーディオルーム正面に横一列並びとなっています。

部屋の左にパラゴン、その右にオーディオラックに収納された機器。
樺と栃の無垢材使用のラックの大きさは、横160センチ・奥行き50〜60センチ・高さ78センチ。超重量級のラックです。


○パラゴンは、花飾りの置き台としても一級品です。パラゴンの右側は押入を取り払った収納場所になっている。
LPのソフトとオーディオラック、そしてスーパーウーファも元の押入部分に入っている。
33インチテレビは床の間を取り払った内部に収納し、外見上は壁掛けテレビ(笑)。


○パラゴンはバラの花が好き!
これは2004年9月11日に秋バラを咲かせるために、剪定した後の写真。
http://fukuroo3.com/paragon5.html

○ウーファユニットの変遷について=初期型は150-4Cで、1964年にLE15Aに換えられたが、1980年にはJBL社の全てのバスドライバーのマグネットがアルニコ磁石から、前年開発されたフェライト磁石に変えられた。

それに伴い、パラゴンのウーファも1979年にLE15Aからフェライト磁石のLE15Hに変えられ、翌年1980年には、375も最新型の376に換えられた。
後期型では、エナジャイザーのメクラ蓋は無くなっているのが特徴で、一目で判別できます。

エナジャイザー用のメクラ蓋がある後期型ユニット入りは、どこかでユニットを入れ替えられた疑いが有り、パラゴン筐体本体は1979年以前の製造と思われます。

○150-4Cウーファは、元をただせば、モノラル時代のハーツフィールドシステムにも使われていたユニットです。

パラゴンの初期型に、少数だが採用された。しかし、1959年に発表された新型ウーファLE15Aが登場すると、1964年になってLE15Aに入れ替えられた。
ですから、150−4Cをビルトインしたパラゴンは、1957年から1964年末までの、7年ほどの期間に製造された。

当時の日本人にとり、一般的に買える値段ではなかったので、日本人初代オーナーは、ごく数人と思われます。

150-4Cは、アルティック時代の名残をとどめる業務用ユニットの性格を残している。
JBLの出発点が劇場用ユニットであったからだ。JBLがアルティックから独立した原因の一つが、創設者ランシングが美しいコンシュマー用スピーカーを目指したことにある。

よって、アルティック時代の名残を残す150-4Cが、パラゴン用に設計されたものではないし、後年、新設計されたLE15Aがパラゴンに搭載された経緯は、当然の成り行きであった。

未だに初期型のパラゴンが良いという方の理由は150-4Cが使われているからだという。
LE15Hのようにウレタンエッジ張り替えが不要だから150-4Cが良いという人も居た。
10年一度の手間と費用を惜しむなら、パラゴンを使うな!。

私の考えでは中期型ならばLE15Aで良いのだし、そもそも、150-4Cが単体で銘器という事は一度も見聞しない。

150-4Cは半世紀前のユニットですからメンテナンス後に使うこと。
そして、口を酸っぱくして言っているように、ウーファユニットの止めネジが緩んだままの使用は駄目です。

要するにパラゴンの低音の良し悪しは、使いこなしによる要因が大きくて、ユニットの種類とは無関係と言い切れます。

そういう事から、初期型パラゴンが中期型や後期型より音が良いということはありません。
単に古いものが良いという一部の販売店による宣伝と、数が少ないという憧れによるものでしょう。

○150-4Cのコーン紙が見える写真と、マグネットカバーのプレート表示です。

150-4CというネーミングのCというのは、16Ω仕様であることを示し、150-4という名前であれば、32Ω仕様であり業務に使われた製品と思われます。
ちなみに、現代のスピーカーはほとんど8Ω仕様で、私のパラゴンも8Ωです。


○さて、一部で喧伝されるホーン用として150-4Cが設計された、ということですが、それは違います。

JBL社創建初期は、アルティックから分離独立して間もなく、オリジナルのユニットが少なかったので、ハーツフィールドに使用していた150-4Cをパラゴンにも流用しただけのこと。

さらに、元をただせば元々劇場用として、ウェスタンに供給されていたT510A型というユニットが、民生用として採用された時に名称を150-4Cと変えた。

つまり、原型はハーツフィールド以前の古い業務用設計です。ハーツフィールドに使われた頃には、コーン紙が大振幅に耐えられるものに改良されたが、基本的には同じ設計。

○この写真のLE15Aは長期間使われて馴染み深いウーファユニットです。比較と参考までに、ここに掲載しておく。

このユニットは長い年月の間に、様々なエッジの種類があるので、LE15Aだからといって全部が同じものではない。

比較的古い中期型は16Ω仕様で、新しい時代の中期型は8Ω仕様です。

中期型paragonは96%以上のシェアと予想しているので、これから皆様が手に入れられる中古パラゴンは、圧倒的に中期型が多いと思われるが、パラゴンを手に入れたら、まずはウーファのLE15Aの吟味をして適切なコーン紙に張り替えすることを勧める。

左写真は、黄ばんで硬化したゴムエッジを持つLE15A。私見だがホーン形式のスピーカーシステムには出来るだけ軽量のコーン紙が有利だと思うので、選べる範囲内で軽量のものに張り替えると良いと思う。

ゴムエッジ採用のLE15Aでは特に、近年のLE15A用コーン紙に張り替える事により、低音の質感が向上するでしょう。


○このパラゴンはeBayに売りに出されたもので、一例として掲載します。
この写真を掲載するのは、レフレクターパネルの張り合わせ状態が、良く見えるからで、こういうのも有るという実例。

また、このエンクロージュアは、裏蓋がフラットで、エナジャイザー用のメクラ蓋が無いものです。

アメリカ人は、JBLパラゴンについて、ほとんど知識がない人が多くて、シリアルナンバーだけが記載されていました。

シリアルナンバーというのは、保証書との整合性で必要なだけであり、製造した年とか、各個体の識別には役立たない。

この写真のparagonは、最も大事な前足木部の製造番号刻印も不明で、本体エンクロージュア刻印も報告されていない。
さらには、ユニットの種類さえ明記されていませんので、この写真のパラゴンに関しては、詳細が皆目解りません。


○別のJBLパラゴンも見て頂きます。中期型でも、比較的新しい時期のJBLパラゴンで、8Ω仕様のJBLパラゴン。

裏蓋がフラットで、エナジャイザー用のメクラ蓋が無いものです。
JBLパラゴンの個体差は、裏側に様々な謎解き情報が有り、表側の写真は、さほど意味を持たない。

強いて言えば、レフレクターパネルの木目模様と、左スピーカーのJBLエンブレムバッジのデザインの違いくらい。
http://fukuroo3.com/paragon6.html


1966年製のオリジナル状態を残すパラゴンと、1961年製の改造の痕跡がみられるパラゴンの対比。

○↑2006年7月に、中期型パラゴンの見事な標本ともいうべき、手を加えた痕跡がないオリジナルparagonが見られた。
このパラゴンの写真を見れば、オリジナルのパラゴンとは、どういう状態のものかを、ハッキリと見ることが出来ます。ネット上で

「これはオリジナルのままで、全く当時のままだ」

と主張するJBLパラゴンの多くは、そうではないものが多くて、信用がおけない場合が、多々見受ける。だが、この1966年製 paragonは梱包箱から出された当時のままで、今日まで残っている珍しい例です。ちなみに、私のバラゴンは完全な新品で購入し、このような状態でしたが、その後の配置換えなどで、カタログや取り説入りの袋は取れ、近年は内部配線も取り換えたので、このようなオリジナル状態ではなくなっている。


○2枚目の写真で見て欲しいのは、左のJBLエンブレムです。
近年の横長のJBLバッジと違いまして、縦型のシグネチュア・タイプの古い型なのに気付きます。

右写真のはオリジナル配線の状態を見ることができるし、配線の色からベルデン製のオリジナルのものだと解ります。
製造された1966年当時のparagonの面影を、完全な形で見ることが出来る数少ない例です。

○3枚目左は、075ツイーターのラベルのデザインに注目。シグネチュアマークです。
右写真は、075と375の配線分岐地点の様子が解ります。

○最後の4枚目は、左上がエナジャイザー用メクラ蓋に貼られたラベルです。
上右写真にそのラベルが貼られたエナジャイザー用メクラ蓋の状態と、取扱説明書とカタログ入り袋が、ホッチキスで取り付けられている様子が解ります。

このような状態のチップボード製裏蓋になっていないものは、後年になって裏蓋が壊れたために、合板製の裏蓋に取り換えられていると推測されます。

その場合は、たいていは、エナジャイザー用メクラ蓋までは再現されないので、フラットな裏蓋になっています。

どうせ使わないパワーアンプ内蔵用のメクラ蓋など、元通りにする必要はないし、穴ぼこを作るのは面倒だから、タダのフラットな合板板を使ったのです。

○ パラゴンに限らず、当時のJBL製エンクロージュアは裏板もチップボード製であり、合板などは採用していません。

チップボード製のフラットな裏蓋を使っているのは、最後期型のパラゴンです。

下左↑は、1966年当時の初期型LE15Aです。エッジの材質が違うことに注目してください。
また、フレームの色合いも後年のものとは違います。下右はホッチキス止めされた紙袋のアップ写真です。

○↑こちらは、改造されたバラゴンの例です。最初に紹介したオリジナルJBLパラゴンとの違いが際立ちます。

2005年8月に、珍しい初期時代のパラゴンをネット上で見ることが出来たので、真偽はともかく、写真紹介解説します。
ネットワークのN7000に1961年9月8日の日付があるので、1961年製造と確認された初期型のパラゴンです。

この一台によってもたらされる大切な情報は、使われているウーファユニットの型番です。
下の写真に見られるLE15Bがそれです。原文には( LE15B woofer serial #18087)とある。
このパラゴン用LE15Bは、150-4CウーファからLE15Aに至るまでの、ごく僅かな期間に採用されたものと思われる【JBLオリジナルだとしての話しですが】


○ 1958年から1964年あたりまでは150-4C入りが本来の構成です。

この写真のパラゴンが、本物のオリジナルで、LE15B入りだとすると、1961年あたりの、ごく僅かな数ヶ月の間だけ、LE15B入りのパラゴンが数台のみ製造されたと見て良いでしょう。私はこの製造番号が知りたい!。

製造番号が解れば真偽を判定できるのだが・・。
当時、ウーファユニットを150-4CからLE15Aに変更した理由は、音質改善を計ったものです。


○ 繰り返して申し述べることになるが、ご存じのように、LE15Aはparagonの94%前後に使われ、最も良く知られたパラゴンのウーファユニットです。LE15Aは歴史が長いので、コーン紙の材料も様々なタイプが有るが、その中でプロ用の頑丈で重いコーン紙が使われたLE15Aの採用例では、パラゴンの楽器的な良さを損なっていたと、私は考えています。

※重要点は、パラゴンのウーファユニットは従来、LE15Hを含めて3種類が使われていたと考えられていた。
しかし、この一台が現存することによって、LE15Bも使われた可能性が出てきました。
その場合、4種類のウーファ・ユニットがオリジナル・パラゴンに使われていた事になる。
この形式は私の分類上からは、初期型としてパラゴン情報に記録しておくことにします。

※注記→勿論、このパラゴンは改造が施されているので、LE15Bユニットが後付である可能性は否定できないです。


○さて、読者はこの一台のパラゴンの裏蓋を見て、ネットワークの LX-5とN7000が縦並びで取り付けられていることに目を留めたと思います。

珍しいパラゴンだと思われたかも知れない。150-4Cウーファ入り入りの初期型には、二個のネットワークが縦並びのものがあるにしても、その場合はLX-5は古い形式のもので、ハーツフィールド時代の名残をとどめているものです。これはLX-5を取り換えていると思われる。

よって私は、このパラゴンの裏蓋はオリジナルでは無いと思います。
fukuroo3は航空機体整備士にして、今は木工家具製作を趣味としており、塗装にも一家言を持っていますが、この裏蓋はJBLのオリジナルではない。

アチコチに塗装ムラや塗料垂れ落ちが見られ、写真のツィーター右横にも塗料が流れた痕跡がある。つまり、プロの仕事ではなく、素人の塗装です。そしてまた、黒く塗りつぶされてはいるものの、この裏蓋には板目模様が見てとれるので、安価で加工しやすい合板を使用して、壊れた裏蓋の代替品を作ったと思われます。

私のパラゴン情報に推測として書いた裏蓋事情が、図らずもここで証明された形となった。

また、ネットワークのネジ止めも少しいい加減なところがある。
左側のスピーカーのJBLエンブレムバッジが取れているが、これは別購入して後付が出来る。
ただ、新旧のエンブレムの違いがあるので、オリジナル当時のシグネチュアタイプのバッジは手に入りにくい。
http://fukuroo3.com/paragon7.html

○シロフクロウさんはJBL製045Beスーパーツィーターを2002年12月21日から使い始めました。
パラゴンの上に乗せて4ウェイオールホーンとしてパラゴンを使っています。 045Beの効果は絶大ですが、安易にスーパーツィーターを導入すべきではなく、3ウェイとしてのパラゴンをキッチリと使いこなした上で使って欲しい。

適当なところで妥協してスーパーツィーターを加えても、劇的な効果は望めないと思う。
045Beの調整そのものは、075の調整ほどは難しくありません。

4ウェイパラゴンは、最新型スピーカーを蹴散らすほどの能力が有って、凄味を帯びた鳴らし方から、柔らかな音で優雅な鳴らし方まで、オーナーの力量によって、応変可能です。近年の異常に高価なアンプを必要としないのも、高能率型スピーカーの特徴で、アンプの能力に依存する度合いが低い。


○右はJBL製スーパーツィーターUT025。

当初はこのドーム型スーパーツィーターを使い、その効果を確かめた後で、ホーン型のUT045Beに取り換えた。
取り外したUT025は、現在、サラウンド側で余生をおくっている。

○部屋を長手方向に使い、パラゴンは部屋の左端に設置。その右横に1メートル60センチのオーディオラックを並べた配置。

和室8畳の押入を取り払った部屋なので、部屋の長さは4メートル50センチ有る。私は木工家具を作る趣味があるので、木場から購入した広葉樹の無垢一枚板を使ってラックを自作した。自作ラックの高さは、パラゴンより少し低い程度にしました。

右端はスーパーウーファのベロダイン製HGS-18で、押入の改造部分に入っている。
45センチウーファユニット入りで、内蔵アンプは1250ワットです。強力すぎるほどの低域再生能力がある。

私のパラゴンは充分過ぎるほど低音が出ているので、低域不足のために導入したわけではない。基本的には映画用です。
相当に控えめに、さりげない音量で使用。当家は古屋なので、音量を上げると家鳴りがして危険。家屋が倒壊しそうになる。

これは導入当初から、映画用だけではなく、ピュアオーディオでポップス音楽再生にも使う事を考えていた。


○ウーファの下敷きは、マイクロ製SX8000シリーズのアナログプレーヤー・フルシステムの置き台を再利用。

SX8000 はLP吸着付きで、ハイスピード・イナーシャ採用という超弩級製品だったが、役立たずの度合いも超弩級であり、回転が安定しなかった。マイクロのメーカー修理屋が何度やっても直せなかった。結局、製鉄所のゴミに捨てました。


○左写真=メイン音楽ソースCDは、天板上左端のDENON製DP-S1(CDトランスポート)
とWADIA-15(DAコンバーター)との組み合わせです。アナログの説明は後回しにします。

○右写真=上段は2列6機、下段は1列3機なので、三段に3機ずつ陳列、ということにして説明します。

1/3=★YAMAHA=DSP-3000(2008年5月故障撤去)★ MCINTOSH=C-40★ MCINTOSH=C-29★
2/3=★MCINTOSH=MCD-7009★ WADIA-15★MCINTOSH=MCD-7005★
3/3=★MCINTOSH=MC-7270★ MCINTOSH=MC-2500★ MCINTOSH=MC-7270★

という具合の並び順です。 WADIA-15(DAコンバーター)には、DP-S1と MCD-7009の、二台のCDPからデジタル入力されています。

MCINTOSH=MCD-7005は一体型CDPとして使用。パラゴン駆動はMCINTOSH=MC-2500で、サラウンドスピーカー4本はB&O製ベオラブペンタです。これをMCINTOSH製MC-7270の2台で駆動。


○銘木を使ったオーディオラックは、木工家具製作を趣味とするシロフクロウさん自身の手作りで音への影響力が大きい。

○ついでに、今では、ほとんど使わなくなったアナログ系の紹介もします。
左写真は天板右端置きのTHORENS-TD521が2台。左にはトーンアーム=SME3012R、右にはSME-3010Rを装着。

アームは以前に使用していた超弩級役立たずLPプレーヤーのマイクロ製SX8000から取り外したものを再利用。

SX8000は何度もメーカー修理をしたが回転数が安定せず、製鉄所のゴミ捨て場行きとなって溶かされた。

○アナログのカートリッジはMC型三機種。ケース入りがEMT-TSD-15 。手前左がTHORENS-MCH2で、右がブライヤー。

☆3機種のMCカートリッジは、昇圧トランス2機種を使用。DENON製=AU340とUESUGI製=U-BROS-5。


○↑2006年7月21日に写真撮影、最新のオーディオラック内機器の様子。↑
音飛びがするDENON製DP-S1を撤去して、新製品のエソテリック製X-03SEを、2006年4月7日より使用中です 。

この頃、マッキントッシュ製の機器を、次々に修理やオーバーホールしています。
数ヶ月前にMC2500オーバーホール完了、続いてマッキントッシュのCDプレーヤー2台の修理も完了した。

2006年7月21日にはC−29も修理。これは予備のプリアンプなので、チューナーとデッキの接続をしている。

各機器修理完了直後に、ネット注文していたオルトフォン製の2メートル長RCAケーブルが配達された。

これで、以前から考えていた、ラック内配置換が可能になり、写真のように、CDプレーヤー3台を左端に集めた。

使いやすくなったけれど、この作業は、かなり面倒だった。ラックとサブウーファの間の狭いところに身体を押し込んで、熱い白熱灯照明を顔の近くで点灯させるから嫌な仕事だ。夏の雨の日、家の内外を何往復もするから、雨と汗でグチョグチョになり、蚊に刺され、もうやりたくない!

ともあれ、ラック内の機器を配置換えしてホッとしまして、ついでに記念撮影をして、ここに掲載致します。
http://fukuroo3.com/paragon8.html


上がパラゴンの原型となったものだとされるスピーカー写真です。解りやすいように、下にパラゴンを並べます。

世界初のステレオLPが出た1957年に、アーノルド・ウォルフ氏によって、パラゴンのデザインが決定されているので、これはそれ以前のデザインということになる。ちなみにステレオ録音そのものは、1954年に行われています。

当時既に、ステレオ用のハードウェアの開発が行われていたのは間違いない。ソフトより先に発売することは無くてもだ。

原型低音ホーンの写真を見ると、パラゴン用というより、最新ホーンスピーカーのアバンギャルドのデザインに似ている。

原型とされるものと、実際に発売されたJBLパラゴンとを比較すると、どう見ても、二つの関連性は高くは無い。

原型のデザインはステレオ用というより、モノラル時代からのデザインの伝統を受け継いでいるように見える。

それだけ、アーノルド・ウォルフのインダストリアルデザインが、斬新なものであったということだろう。

また、原型のホーン構造では、巨大ではあるが、パラゴン特有の【バックロードホーン的な効果】は望めない。

パラゴン・プロトタイプに比べると、完成したパラゴンの構造は、恐ろしいくらいにコンパクト化されたのが解る。


銀ケーブル使用半年後のレポートを追加記事として書き込みます。

私の装置には、以前から、一部分だけだが各機器接続ケーブルに、銀を含有したケーブルを使い始めていた。
本格的に導入したのは、2006年9月からのCHORD社製ケーブルが発端で、RCAピンケーブルに[ CHORD 社製] CHORUSを、スピーカーケーブルにも同社EPIC TWIN を2006年9月10日より使用。約半年を費やして、変化量が大きかったスピーカーケーブルも落ち着いてきたので、この記事を書くに至りました。

私より遥かに以前から、近頃のオーディオマニア達のあいだでは、銀を含有、あるいは純銀製のケーブルが使われるようになっていた。

それぞれにメーカーごと特徴があるし、高額故に全てを試してはおらず、いっぱひとからげには決めつけられないのだけれど、それでも、ある程度の傾向というものはあって、高音域が強調されたり、きらびやかになったりすることは良く知られている。
ナロー系のサウンドで鳴らしている人が、これらの銀ケーブルを使って、欣喜雀躍する様子も良く見聞する。

それは、いわば、割れ鍋に綴じ蓋的な要素があって、銀を使ったケーブルだから音が良いということでは無かろう。

個人的には銀ケーブルは好きでは無いのだけれど、現状に甘んじていては進歩が無いのだし、面倒なことになりそうだという予感は有ったけれども、徐々に銀ケーブルを一部分に取り入れてきました。

★写真左はスピーカーケーブルEPIC TWINの2組・パラゴン用は長いケーブル、短いのはスーパーツィーター用★

右写真はJBLパラゴンを駆動するパワーアンプMC2500に繋いだ様子。黒いのが EPIC TWINで、白ケーブルはST用のネットワークに繋がれており、ネットワーク経由でスーパーツィーター045Beに接続。

私の使うケーブルは、芯線全部でも2ミリ程度の細いものが多くて、極太のケーブルは滅多に使わない。

私のオーディオはパラゴンを使っているとはいえ、既に広帯域再生が出来ているので、銀ケーブルに替える度に、スピーカー側ではツィータースピーカーレベルを、下げる必要が出る。

それだけでは足らないほど、音バランスが変化するのが、スピーカーケーブルに銀含有ケーブルを使った場合だ。
プリアンプのトーンコントロールと両方を使って、高音域を下げなくてはならない。これが結構面倒だから、嫌いなのだ。

さらに面倒なことは、銀ケーブルは3ヶ月とか半年か経つと、徐々に音がこなれてくるので、その都度、微調整が必要だ。
採用当初は高音域が上がり、華やかな音が出るが、落ち着いてきたときの変化量は、銅製ケーブルの比ではない。

それに対応して少しずつツィーターレベルとトーンコントロールを元に戻すというか、上げていく必要性が生じる。
毎週ごとに、パラゴンの後に手を回してボリュウムを動かしたり、アンプの5バンドボリュウムで調整するのだ。

そして最終的には、最初に書いたような状況となって、変化量が落ち着いて音楽を聞ける状態になった次第。

CHORD社製ケーブル導入後約半年で、昔の銅製ケーブルを使用していた頃のボリュウム位置にもどったのだ。

毎日朝から晩まで聴く私でこの有様だから、一般の人なら3年間ほどかけて、変化に対応しなくてはならないだろう。

重要なポイントを書いておくが、【昔の銅製ケーブルを使用していた頃のボリュウム位置にもどった】と書いたが、それはバーンイン完了後だからこそ、昔の銅製ケーブルと今の銀ケーブルとが入れ替わったと言える。

機器ボリュウム位置の外見は昔と同じだから、今の現状こそが【純然たるケーブルの音質差】なのだとも言える。

だから当初の、高音が出る出ないとか、ビールの味みたいにキレが有るとか言う、初歩的な低次元の話ではない。

銀ケーブルに交換したら高音や低音がどうしたなど、一月も経たないのに解ったようなことを言うのは、いかがなものか。

小学生が聴いても解る程度の【音の物量差】のことを、いい大人になっても言うんじゃありません!。


私のマッキントッシュ製プリアンプは分割トーンコントロールが使えるので、銀ケーブル交換変化に対処出来るが、なんのコントロールも出来ないプリアンプを使っている人は、かなり多いと思われる。彼等はどうしているのだろう?

CDプレーヤーからパワーアンプに繋ぐようなピュアリズム信奉者は、銀ケーブルに替えたときはどうしているのか?

もし、キチンと広帯域再生が出来ている装置に銀製ケーブルを使うと、当初、大きくバランスが崩れて直せないだろうに。

現代のケーブルでは、経年による変化を【バーンイン】と呼ぶらしい。


昔は新品スピーカーを買うと、エージング(早く言ってしまえば劣化による高音域減衰)が必要と言われていた。ケーブルのバーンインは、年月というものが介在するけれども、同じ経年変化ではあっても、スピーカーエージングとはまた違うものらしいと、今までの経験から感じています。

★写真左上が短いEPIC TWINを使って、スーパーツィーター045Be・ネットワーク間に繋いだところ。
他の3枚は CHORD社製のCHORUS【RCAピンケーブル】の写真です。★

次いでの話しだけれど、
RCAピンケーブルに比べてXLRバランスケーブル接続が良いというのは、理屈の上での話である。

私のように自分で聴いて判断するという立場からすると、接続方法の差は、実用上では些少なことに過ぎない。
線の材質が違う製品比較では、XLRバランス接続が劣る逆事例は、私にも経験済みだ。
実用試聴経験から導かれる結論は、実際のケーブルの優劣とは、個々のケーブル商品の絶対評価で良い。

つまり、メーカー試聴室でもない我々のような実際の音響現場においては、接続方式による差より製品差が大事。

これは、部品による音質差を論じても実用上は役に立たないということに、良く似ています。

一例では、アンプの音質を決定する要因として、各部品の優劣を個別に批評することは別次元、ということに似ている。
勿論、真空管のように品質が安定していない部品などは、この範疇にさえ入らない事柄で、人間の個人差と似ている。

最後に、たかがケーブル、されどケーブルという事柄を、申し述べておきます。
それなりのケーブルを使えば、ケーブルによる音の変化は大きいので、有用ではあるのです。

ただ、そこには高額ケーブルだからといって、良い成果が得られるとは限らない現実が有るし、ケーブルに頼って音響構築をするのは、あくまで補助的であることを、良く認識する必要があります。
http://fukuroo3.com/paragon9.html

JBLパラゴン _ その歴史と伝説

◎解りやすくする為に各ユニット変遷によって、時代毎に大分類しておく事にする。分類基準の基本はウーファユニットによる。それぞれウーファ(低音域)、スコーカー(中音域)、ツイーター(高音域)の三種類組み合わせによって分類する。

☆初期型=150−4C、375、075 = 1957年8月に一号機完成・1958年春から発売され、1964年まで製造。
☆中期型=LE15A、375、075  =1964年から1979年まで製造された。
☆後期型=LE15H、376、075 = 1979年から1983年まで製造された。


※中期型は最も数が多く、古い16Ω仕様のものと、その後の8Ω仕様のものがある。
製造番号が930番あたり以降は8Ωで、750番あたりより古い製造番号は16Ωだったことは解っている。

この中間に170台ほどのパラゴンが存在し、その中のどれか2台が、16Ω時代と8Ω時代の分かれ目になっている。

※注=2005年8月にインターネット上にウーファユニットにLE15Bを使った一台を見た。
これは1961年あたりの僅かな時期に生産されている。私の分類では初期型としておきます。
ただ、これは裏蓋が改造されており、LE15Bが後付である可能性が有る。


製作年代別の分類方法は、ウーファ以外にも考えられるが、年代特定が難しく、煩雑すぎるので単純にウーファユニットによる大分類のみとした。
なぜならば、ウーファユニットのみが、生物学で言うところの「標準化石」になりうる年代測定要因だからです。

注=エンクロージュアのみの型番はC44で、これにユニットシステムが組み合わされて箱形式がD44000という形式名となった。


◎最初に元社長のアーノルド・ウォルフ氏の話から紹介する。

「スピーカーの歴史上でも、D44000パラゴンほど神秘的伝説に包まれ、切望され続けたスピーカは無かった。ユニークなデザイン方針に基づいた画期的な製品であり、JBLが製造した他のいかなるスピーカーシステムより長い期間製造され続けた。パラゴンは1957年から1983年まで、25年間の長きに渡ってJBLの生産ラインに残り続け、約1000台が生産された」

以上が アーノルド・ウォルフ氏による証言と解説です。


私見=日本の記事では1988年まで31年間製造とされているが、販売カタログに残っていたのが1988年までと言うことであり、アーノルド元社長の証言通りに、実際の生産そのものは1983年で終わっている。製造期間は約25年である。
その後の1988年までの5年間は、在庫一掃までの期間です。

最後期型は350万円の値段をつけて販売しても赤字だったので、JBL社としては早く生産をうち切りたかったようだ。しかし、アーノルド・ウォルフ社長が若い頃JBLに入社する時のプロジェクトがパラゴンであったし、長く、同社の最高級フラッグシップモデルでもあったから、赤字でも作らざるを得なかった事情もあろう。

価格の推移も書き留めておく。後期型パラゴンの定価は350万円だが、最後期前のパラゴンは長い間220万円で推移していた。

最も古い初期型は168万円、1970年頃には1736000円、1974年1552700円等と、ドルと円との相場による変動があった。

30年〜50年ほども前の価格であるから、現代の貨幣価値と置き換えて考えるべきで、当時は途方もない高額品であったのだ。

解りやすく言うと、当時の一般人給料税込み3万円で116ヶ月ぶん。現代人給料は丁度10倍の30万円だから、現在価値置き換え3500万。

勿論パラゴンの他に、相応しいアンプやプレーヤーも必要だし、なにより一軒家が必要だ。頑張っても一般人には買えなかった。

価格推移例の一覧・後期のWXA表示品は搭載SPユニットが違う

JBL Paragon D44000=  \1,552,700【1973年頃】 \1,600,000【1980年頃】
JBL Paragon D44000WXA=  \2,200,000【1982年頃頃】 \2,800,000【1983年頃】 \3,500,000【1985年頃】


◎パラゴンの基本設計者であるリチャード・レィンジャーの事も明記しなくてはならない。

マーク・ガンダー氏とジョン・イーグル氏の語るところによれば、リチャード・レィンジャーがJBL社に来た経緯は良く解っていないというが、近年、その経緯は明らかになってきた、

彼はLBL社に来る前は、映画の録音再生技術開発をしていた【レインジャートーン・コーポレーション】のオーナーだった。ブロードウェーの劇場で使われた最初のアンプ音響装置を、リチャード・レィンジャー が設置した事が知られている。

リチャード・レィンジャーは、パラゴンの基本設計を持って、リチャード氏がJBL社を訪れて、ビル・トーマス社長に逢い、反射パネルを用いたシアター用システム設計を、家庭用のスピーカーに応用することを提案した。

パラゴン誕生の始まりであった。

リチャード・レインジャーの設計だけで、パラゴンが完成したのではない。日本では、いとも簡単に、リチャード・レインジャーの設計によってパラゴンが出来たと書かれていることがあるが、机上の設計だけで製品が出来上がる訳もなく、特に最も難しい低音ホーン形状に関しては、未完成の部分が多かった筈だ。

リチャード・レィンジャーの専門的技術によって、単独システムによる拡散方式がJBL社にもたらされた事が、パラゴン誕生のきっかけとなったことは間違いないのだが、忘れてはならないことは、paragon誕生を実現させるには、天才的デザイナーのアーノルド・ウォルフ氏の登場を待たなければならなかったということだ。


◎ あまり知られていない事だが、その開発当初は、075ツィーター抜きの2ウェイスピーカーとして設計されていた。アーノルド・ウォルフ氏によって、1957年の8月に四週間かけてパラゴンのデザインが決定され、完成したモデルは3ウェイであった。完成する前年に、075ツィーターが開発発表されていたので、パラゴンはJBL最初の3ウェイスピーカー・システムとなったのだ。

また、パラゴンはハーツフィールドタイプのコーナースピーカーの間に置かれるセンターチャンネルスピーカーとして考案されたものだった。つまり、現代のAVホームシアター用センターSPに相当する訳だが、この考えの技術的なコンセプトは1930年代ベル研究所によって行われた研究調査に基づいており、最も安定したステレオイメージはセンターチャンネルスピーカーの設置によってもたらされるという考えに基づいている。

私が思うには、現代の5.1 映画サラウンドでも、ホームシアター映画のセリフを明瞭にする為にセンタースピーカーは必須とされているけれど、元をただせばベル研究所が発信元なのか!なんという先見性!

この考えは1930年に既に存在していることに驚かされるが、この事からもスピーカーというのは進歩が極めて少ないオーディオパーツだと思う。
AV用センタースピーカーとして家庭でパラゴンを使うのは費用からもスペースも大それたものだったから、結局は独立型スピーカーシステムとして世に出る事になった。
フクロウさんはホームシアター用としてパラゴンを使っているが、自ずとセンタースピーカーとなっている。


◎パラゴンの製造プロジェクトは、どのような経過をたどったかを、私の調べに基づいて、補足をまとめておきます。

リチャード・レィンジャーの基本設計を元にして、デザイナーだったアーノルド・ウォルフによって開発が行われた。

初代社長であり天才技術者だったジェームズ・バロー・ランシング氏(本名はジェームズ・マーティニ)の死後に会社を受け継いだウィリアム・H・トーマスは、当初はコンサルタントとしてアーノルド・ウォルフを1957年に雇って、パラゴン製造開発プロジェクトチームを発足させた。

なお、このチームには銘器ハーツフィールドを世に出したウィリアム・ハーツフィールドも加わっていた。そしてアーノルド氏はパラゴンを世に送り出した衝撃的なインダストリアル・デザイナーとして有名になった。

この経緯から、パラゴンを生み出したのはアーノルド・ウォルフ氏ということができよう。なぜならば、基本的アイディアはリチャード・レインジャー氏によるものだが、工業製品としての具現化には、机上の理論だけでは不足で、具体的な設計とユニットビルトイン、総合的なデザイン等に負うところが大きいからだ。

A・ウォルフはその後1969年にJBL社長に就任した。1979年に来日した後でJBL社を退職するまで約9年間、社長を務めた。彼の退職後三年でパラゴンは終焉を迎える。


○パラゴンは組み立てが非常に複雑なシステムで、困難な手作業によって作られた。
1960年代では一台のシステムを完了するために一人で112時間が必要と見積もっていた。多くがキャビネット仕上げに費やされていた。粗組み立てが終わると、約8時間をかけてエンクロージャー全体に磨きかけた。そして次に別の人の手でオイルのシングル・コーティングをして、ひと晩乾燥させた。

その翌日、オイルフィニッシュを2度行い、さらにその後6時間かけて最終の仕上げをした。まだ終わりではなく、最終仕上げの後ワトコオイルによるコーティングは更にもう一度かけられて、手で磨かれた。

(※明記しておきますが、このドン・マクリッチー氏が詳細な取材をした記事には、米松(ベイマツ)がパラゴンに使われたという文章は無い)

パラゴンの仕上げには知られているワトコオイル仕上げの他に、1960年代前半までは、ウォルナット、トーニィ・ウォルナット、マホガニー、及びエボニィの四種類の仕上げが選べた。そして、値段は高くなるが特別オーダーとしてピアノラッカー仕上げも注文できた。


○パラゴンの業務用機種が存在した。

マークガンダー氏とジョンイーグル氏の語るところによると、パラゴンのオリジナル構造では2つの150−4Cバスドライバーが別々に正面のホーンに装填されていました。
2つの375コンプレッション・ドライバーはH5038P - 100楕円形ホーンに装着され、それぞれがカーブしたパネルの一面に向いていました。

又、2つの075リング・ラジエーターはキャビネットの後部にマウントされていてセンターのリスニングポジションに向いていました。

ドライバーは500hz と 7000hz にクロスオーバーしていました。

パラゴンの家庭用機種が導入された頃と同じ時期に、スタジオモニタリングとステレオ映画音再生のようにビルトインで使う目的の業務用機種がありました。しかしながら、このような需要はそれほど大きいものではなく、業務用変形機種は間もなくラインアップから消えた。

☆ パラゴンの変遷についての詳細

ドライバーは何年もの間様々な変更がなされ、細かい部分の経緯は現在は不明な点が多い。
当初のウーファユニット150−4Cは、ハーツフィールドにも使われていたものだが、1959年にLE15Aが新たに開発され、1964年にはウーファーがLE15Aに変更された。

また当初、1963年に開発されたスピーカー内蔵用パワー鞍部の、SE401後のSE408S型)がキャビネットにビルトイン出来るようになった。
注文時点で、最初からパラゴンにパワーアンプ付加システムを買えるオプションが導入されていた。

しかし、このパワーアンプ付加オプションは70年代までには行われなくなった。


◎ウーファユニットLE15Aを使用したパラゴンを中期型と分類したが、この中期型は長い年月に渡って作られ続けた事もあり、全製造機の95パーセントほどと推定される。2%ほどが初期型、残り3パーセントが最後期型に分類されると、私なりに推測している。

後期型パラゴンは1980年以降となるが、それはスピーカーユニットが1979年に開発されたフェライト磁石採用ユニットによつて、かつてない大変化を遂げる事による。1980年に、JBL社の全てのバスドライバーのマグネットがアルニコ磁石からフェライト磁石に変えられたのだ。その変化に伴い、1979年にはパラゴンのウーファが、LE15Aからフェライト磁石のLE15Hに変えられ、翌年の1980年には、中音ドライバーユニットの375も最新型の376に入れ替えられた。

こうしてパラゴンの再生音は大きく変わった。
私の所有する最後期型には遺物のごとく残っていたビルトインパワーアンプ用のメクラ蓋は姿を消している。

このメクラ蓋が無くウーファユニットにLE15Hが入っているパラゴンは、完全なる最後期型の証明になると私は思っています。

古いパラゴンのメクラ蓋は、8Ω仕様になった比較的新しいパラゴンでは作られなくなり、フラットな裏蓋になっていますが、このメクラ蓋の用途は、JBLではエナジャイザーと称している、ビルトイン用パワーアンプの為のものです。
このパワーアンプは、オブションで注文が有れば取り付けられ、スピーカーシステム毎に特有のカードが差しまれる形式のものです。

つまり、パラゴンにはパラゴン専用カードが刺し込まれたビルトインパワーアンプが用意されました。
エナジャイザーは、当初はSE401E型で、その後はSE402E型。後にSE408E型がある。


○追記で、面白いエピソードを紹介しておきます。

この頃の日本では。アルニコ神話が囁かれていた時期で、頑固なアルニコ信奉者が「昔は良かった」と、発言していた。日本のステレオサウンド誌にパラゴンを所有しているオーディオ・ファイルグループの記事が掲載され、その発言の要点は、

「みんなアルニコが良いと言っているが、ことパラゴンに関する限りはアルニコよりもフェライトを使ったLE15Hの方が良い。だからパラゴンをパラゴンに買い換えた」

というものだった。私のような貧乏人は一回パラゴンを買うのに苦労したが、この方々はLE15Hを採用したパラゴンの音の変化を、ただごとではない大変革と聞き分けたが故に、アルニコのパラゴンをフェライトウーファ入りのパラゴンに買い換えたと推測する。

JBLパラゴンについて☆その歴史と伝説=No2

1978年のステレオサウンド記事に、菅野氏の話しが対談形式で次のように報告されている。氏の報告は信頼できます。

菅野氏がJBL社を訪れた時、日系二世の加藤さんが、たった一人でパラゴンのエンクロージュアをコツコツと作っていたと報告している。また、加藤氏が居なくなればパラゴン製造はできないだろう、という事も話しておられた。

加藤氏の父親は一世で指物師であった。加藤氏はその技術を受け継いでいたが為にJBL社に雇われていたのである。後期型のパラゴン製造時期は1980年以降であり、その前年の1978年にはフレッド・加藤氏がただ一人残ったパラゴン製造職人となっていた。よって後期型であれば加藤氏が一人で作り上げた製品と断言できる。

フクロウさんも自分のパラゴンのどこかに加藤氏の銘が刻まれていないものか、と、捜してみたけれど何も無かった。しかし、刻まれていなくても間違いなく私のパラゴンは加藤翁製作である。少なくとも1978年以降は加藤氏の単独製作だったのだから。

ここで忘れてならないのはユニットは工業製品でも、独特の低音ホーンを持つ特殊エンクロージュアは特注楽器製作そのものです。パラゴンのような楽器型スピーカーという製品は「箱」であるエンクロージュアで音の善し悪しが決定することも、忘れてはならない。
最後期型ドライバユニット入りは1980年からとされるが、一ヶ月に1台か2台のペースになっていた。最後期型は1979年から1983年の約三年間ほどしか作られなかったのだが、世界に冠たるJBLのフラッグシップモデルのパラゴンが、日系二世のご老人が一人で作っていた事は驚くべき事だ。

製作職人は既にご高齢だった加藤翁ただ一人なのだから、三ヶ月に二台のペースとするのは多すぎるかも知れない。1982年頃には売れなくなっていた事も知っているので、平均製造ペースは最後期になると減少した筈です。市場原理が働きますので、売れなくなったパラゴンは製造台数は減少する。製作職人が1人だけになったのは、注文が減ったからです。

これで計算すると年間8台がやっとだろう。三年半で28台だ。加藤ご老人が一人でこんなに作れたのかは疑問ではある。だから最後期型は全世界に40台程度と思われる。全体の3%と私が推測する根拠はここにある。

1980年以降は日本向けだけに製造されたのでは無いと思われるので、現在日本に最後期型パラゴンは何台存在するのだろう?。

追記=2002年の8月に、予想として後期型はほとんどが日本に輸入されたように思った。欲しがる人が日本人に多かったからです。
また、ユニットを入れ替えて後期型として並行輸入された偽の後期型が多数存在すると思われるふしがある事は別記に記す。

追記=2006年8月に製造番号刻印039の後期型パラゴンが報告され、どうやら45台ほどの後期型が有ると推測されました。

JBLパラゴンについて☆その歴史と伝説=No3

◎ステレオサウンドNo60=1981年の秋号によれば、同誌の評論家達によるパラゴン視聴は後期型で行われたが、試聴記によると、いつも酷く悪い音で鳴っているパラゴンばかりをあちこちで聞かされていた評論家達が多かったようだ。鳴らし込むのに大変な努力を必要とする事は、前期・中期・後期型を問わず、同様に難しい。


岡氏「上手く聞こえたためしがなかったが、非常に認識不足だった」

菅野氏「今日、ここで聞いたパラゴンの音は、大変素晴らしかった」

瀬川氏「パラゴンを鳴らすのは並大抵のことではない。本当はもっともっと凄い音がするのだが、今日は54畳の空間の有る部屋のせいか、まぁまぁの音が出た」


瀬川氏だけは、何人かの個人宅で、良い音で鳴っているパラゴンに出会っている。

ここでは明確に書かれていないが、評論家諸氏が以前に聞き馴染んでいた初期&中期型のパラゴンと違い、この試聴記で使用したパラゴンが後期型だった為に、意外なほど良かったと思われるふしがあるのだ。私が自宅で始めて鳴らした時に、予想外に良かった事を覚えている。

購入前には私自身も、どこで聞いても良く鳴っていないパラゴンばかりであった。購入先の店員もパラゴンを鳴らすのは至難の業だと、念をおされた上で買ったのだ。だから、初音出しでは、さぞヒドイ音だろうと思ったのに、意外にまともな音が出たので、まぁこれならこの先なんとかイケる!と大変嬉しかったのを覚えている。

さて、話を戻すと、ウーファにLE15Hを使い、スコーカードライバを376に替えた最後期型は1983年に製造中止になるまで生産されたが、その生産数は40台程度と、ごく僅かだったろうと予想される事は既に述べた。
パラゴンの再生音は、いよいよ高みに上り詰めていったのだが、生産はそれと逆行して減少の一途をたどる。

あまりに複雑な製造工程と完全手作り製品ゆえに、世界の工業需要から離れて行ったのだ。採算性が悪い事も生産打ち切りの原因だろう。


JBLパラゴンについて☆その歴史と伝説=No4

◎ パラゴンをビンテージ・スピーカーとして購入希望者が未だに居ますので、パラゴンを手に入れたい人の為に、私からのアドバイス。

日本では喫茶店等を開店するにあたり、中古のパラゴンを買い求める人もいる。姿があまりに美しいからだ。時々、ステレオサウンド誌で地方のオーディオ店から出物が有ります。

輸送料はかかりますが、確実なのはアメリカ中古市場から買い求める事です。
2001年当時には、LE-15Aを使用した中期型が、アメリカのコレクター市場で二万ドル(270万)以上の値で売られていました。

日本でも中古を250万円前後で売られていると思うが、ほとんどは製造台数の多い中期型です。

初期型はユニットが劣化し過ぎたものも有るので勧められない。半世紀前の製品となると、箱の保存状態の良いものは少なくなるのが道理。

音が出なくても、飾り棚代わりに欲しいという人も居るので、そういう方なら初期型でも良い。気持は解る。

もし最後期型中古を安値で売っている店が有ったら、その店は価値を知らない訳でビッグチャンスです。良く乾燥したエンクロージュアの後期型パラゴンを中古で入手するのは至難と思うが、もし存在すれば、この世のパラゴン中で僅か3%の当選くじとも言えるので稀少価値が有ると思っています。

湿気で音質が劣化しているパラゴンは安くても買ってはいけない。

長年オーディオファイルとして過ごして来た夢追い人の行き着く先が、このスピーカーなのかも知れない。四十代まで最新型スピーカーを変遷したオーディオファイルが懐古型スピーカーに辿り着く、という話は良く聞くことだ。


◎ パラゴンの製造に関しては他にも面白い事がある。まぁ、伝説になるくらいだからエピソードに事欠かない。

それは完全な設計図というものが存在しないことです。設計図はパラゴン製造工場の職人の頭の中にだけ存在しました。

また、興味深いことは、家庭でスピーカーを制作してみよう、という腕に覚えのある人向けに、JBL社から各パーツの寸法などが書かれた設計図が、1960年代に販売されていた。ユニットはJBL社から買い足して取り付ける、ということだが、家具製作者なら出来たかもしれない。

その設計図はJBL本社においても、今では消失してしまっているという。これまた正に伝説と化した所以だ。


☆追加記事=2003年に、アメリカの市場でこの設計図が売りに出されました。
それは片側だけの設計ですまされており、細部については、制作者の技術にゆだねられる性質のもののようです。

やはり、伝説どおり、パラゴンの設計図は熟練した職人の頭の中にだけ存在し、設計図があれば誰でも製造できるというものではない。ですから、パラゴン職人は日本の神社仏閣を造る宮大工のようなものだと思えば良い訳です。


☆追加記事=2006年では、CD-ROMにより、paragonや他のエンクロージュアの設計図が、ネット販売されているのを見ました。

日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。


○パラゴンは、一台ずつ、微妙な違いがあります。
勿論、アーノルド・ウォルフの設計は存在しますが、実際の製作現場においては、一台のパラゴンから別のパラゴンにそのキャビネットパーツを代用するのは不可能だったのです。同じ製造職人であっても、一台一台が、それぞれに微妙に形状が異なっているのです。

この事からも解るようにパラゴンとは、木工職人が世界に一台のみのカスタムメイドとして作ったスピーカーなのです。勿論木目模様は一台一台違うし、塗装の色合いも一台一台が独自の色合いを持っているのは、このためです。
ちなみにフクロウさん所有のパラゴンは、やや赤みを帯びています。足材の紫檀が塗装時点で赤みを帯びる木材だったので、その色に全体を合わせたのではないかと思われる。

現代でも手作業によるスピーカー製作は行われているが、ここまでクラフツマンシップに満ちた製品はスピーカー史上に無い。


JBLパラゴンについて☆風評に惑わされず本質を見極めよう=No5

○さて、パラゴンという名前の由来から、話しましょう。

パラゴンというのは直訳すれぱ「規範」ですが「極上の品、逸品、完全なるダイヤモンド」という意味合いから名付けられたニックネームです。

○良く知りもしない「知ったかぶり」の人達は、パラゴンは既に過去の遺物だとか、良い音がするわけが無いとか、構造上からステレオセパレーションが取れないとか、定位がどうのこうのとか、本当にまぁよくもこれだけ、と、思われるくらいに様々な事を述べている。

実際のパラゴンは近代の広帯域ソースを楽々と再生するし、最新のスピーカー群を凌駕すると断言できる。さらにスーパーツィーター045Beを加えて4ウェイとすれば、超近代型システムとなる。

だから所有しても居ない人々が、パラゴンは過去の遺物みたいな物言いをするのは、完全に間違っている。困った無知蒙昧の輩である。これらは実際に所有して、キチンと使いこなした人の意見ではないし、稚拙な技術論を振りかざしただけの、実践無き空論です。完全調整されたパラゴンの音を聞いた事が無い、頭でっかちの軽薄な輩の言う事などは、無視して構いません。

店やペンションの飾り物として使われたり、人寄せの為に店に置かれているパラゴンが実力を出しているとは到底思えない。馬鹿とハサミは使いようと言うが、パラゴンは使い難いオーディオSPのなかでも、難しさは最右翼と言われるほど使いにくいスピーカーなのだ。

つまり、パラゴンは購入しても使いこなせない場合が多いという事例が多いスピーカーですから、オーディオファイルの方々であっても、良い音で鳴っているパラゴンを実際に聞いた経験を持っている人は、とても少ないと思われます。 絶対数からして少ないので、朗々と鳴るパラゴンに出会う幸運など、滅多に有ることでは無い事を知っておく必要が有る。

ジャズ喫茶とか、お店に置いてあるパラゴンが、如何にヒドイ音で鳴っているかは、今は亡き評論家の岩崎氏も慨嘆していたし、ステレオ・サウンドの評論家諸氏も、公共の場において、良い音で鳴っているパラゴンは極めて希だと言っておられる。ましてや、一般の人々の場合は、良く使いこなされて素晴らしい音が出ているパラゴンに出会うことは至難であろう。

私も経験があるが、店の飾りとして置かれたJBLパラゴンならば、外見を眺めて、貧相な音を聞くことくらいは出来る。


○ハイエンドクラスのオーディオは車などとは違う機械であり、使う人の文化程度が問われる機械なのは、言うまでもないことだ。世界の銘器と言われるものほど、使い方によっては普及品機器に劣る音を出す恐れが有るのを忘れてはならない。例えて言うと、これから絵を初めて描く人が顔料や絵筆を買い求めれば、それだけで優れた絵が描けるわけでもないだろう。プロカメラマンが使う最高級カメラを買ったからと言って良い写真が写せるとも思わない筈だ。

なのに、なぜかオーディオだけは一千万も出したから良い音だろう、などと阿呆な事が平然と言われるのだろうか?不思議でならない。一千万出したのか、それじゃあ〜さぞかし苦労するだろうねぇ、この先の音創りが大変だね、というのが本当の話しなのである。

つまりハイエンドオーディオという世界は、使い手の技量、知識、文化芸術性が問われる趣味なのである。物を買って少々いじれば完了するような安易な世界では無い。お金持ちの道楽として買われたパラゴンが、使いこなされずに放置されているのを、多々見聞する。そういう不幸なパラゴンがなくなることを祈って止まない。


JBLパラゴンについて☆要は使いこなし次第=No6

○300万円程度の初心者クラスでは、費用と音が比例して良くなるという幸福な世界だが、その初心者オーディオを囓ったくらいでは、奥深いハイエンドオーディオの世界を知るはずも無かろう。40年前ならいざしらず、現在ではは貨幣価値が変わっている。何事も、時代を無視して並列視は出来ない。大人が生涯続ける趣味が、たかだか乗用車一台分だなんて、とても言えたものでは無い。貧相過ぎる。

○昔の銘器と言われるスピーカーは中身のユニットよりも、箱に桁違いの製造コストをかけていました。
タンノイのオートグラフも、中のスピーカーよりも箱が十倍もした。未だにビンティージものSPを欲しがる方々は、この箱鳴りの響きの美しさに惚れたからです。いわゆる、これらが楽器型のスピーカーと言われる所以です。

パラゴンをクラシック専用みたいに思ったり、昔のジャズ喫茶で使われていた記憶から、ジャズ向きだと勘違いしている人も居ますが、このクラスになれば、あらゆる音楽をパラゴン流に料理して聞かせてくれます。 使う人の、人となりに応じた歌い方で鳴らし込めば、十二分に期待に応えてくれるでしょう。

フクロウさんは主にカントリー&ウェスタンの女性ボーカルを聞いており、以前に良く聞いていたクラシックよりも比率が高くなりました。私の場合は、パラゴンで聞くボーカルは魅力的で、歌手が歌っているというより、パラゴンが歌っているという言い方も出来るほどです。つまりパラゴンは、箱であるエンクロージュアの造りの良さからきているたっぷりとした低音域と、ふくよかな美音が魅力なので、女性ボーカルが、特に魅惑的に聞こえるのだと思います。

昨今のスピーカーは、こういう箱鳴りを排除して音作りを目指しているものが多いが、それは逆に見れば、そういう良い音がする箱はお金がかかりすぎて作れなくなったから、という要因も有ると思う。

こういう経緯と観察から、パラゴンはオーディオ的な拘りが強いジャズ愛好者には向いていないと思うのだが、音響創りは人様々で良いでしょう。

閑話休題、ユニットそのもので音が決まるシステムは作りやすいのだ。大量生産して利益を上げるには工場ラインに乗る形式が都合が良いのだし。つまり、単に製造メーカー側の面倒すぎるからという理由で、優れた箱作りスピーカーを断念したにすぎないと、私は推測します。何故かと言うとパラゴンが造られなくなった要因は、このエンクロージュア製造コストにあったからです。

人間の声が声帯のみであれば深みのある声にはならないように、パラゴンは箱鳴りする共鳴部分がかなりの要素を占める。そこがパラゴンの長所でもあり、短所でもあるのだが、わざわざ、このようなたいそうな箱を採用するには、それなりの理由がある。複雑なエンクロージュアであればあるほど、使いにくい面もあるが、独自の効果もあるわけだから、長所を伸ばすことだ。

こういう方向が嫌いな人は、同じJBLでもモニター系の、4343から4344、そして4350等の一連のプロシリーズから選択すべきだろう。スタジオモニターシリーズ・スピーカーは大嫌いで、私自身は絶対に使いたくないスピーカー・シリーズであるけれども。

日本で人気のモニター系のスピーカーは楽器型と反対の音が特徴だが、私にはこれが家庭用として音楽を楽しむシステムと思えない。ジャズしか聞かない人なら構わないだろうけれど。家庭においてモニター系のスピーカーが、これほど使われているのは日本人だけの特徴らしい。


○私はパラゴンよりさらに古い時代に家庭用として製造された蓄音機のクレデンザとか、アンテイークな大型のオルゴールの音もまた、素晴らしいと思う。新しい古いで物の価値が決まる筈も無いし、真の価値を見極める眼は、何時の時代も変わりはしない。

機械測定に優れた成績を示すスピーカーは、人間が音楽を楽しむ製品として落第するものも多い。


○上杉研究所の上杉氏くらいになれば別だが、素人の自己満足に近いアンプ制作者は多い筈だ。そういうアンプ等を自作できる人の中には

「高級オーディオ機器と言うのは安物部品を使って高額な値段を付けて売っているのはけしからん、私ならこれを1/10以下の値段で、もっと良い音のするものを作れる」

といったことを言う人は、昔から沢山居た。

「海外ブランドなんて、こんな性能の悪い部品を使ってイモハンダ付けをしてる」

とか技術的な面だけで判断するのも大間違いだ。これらは、なまじハンダゴテを握れる人が陥りやすい低次元の話しである。アンプもスピーカーも絵で言えば、絵の具や絵筆等の道具に過ぎない。アンプが作れるという事は、絵筆が作れるという次元の話しである。プロの絵描きの書いた絵が、絵の具代金や無地キャンバスの値で価値が決められる訳では無かろう。アンプは作れても、たいした音は創れない人達は、大概こう言って逃れる。

「それは、この部屋が良くないからだ。部屋さえキチンとした所ならねぇ〜・・。
そういうオーディオルームを作るには一千万はかかるだろうし」

などと言う。私はこの手の言い訳は聞き飽きた。部屋は大事だが、恵まれない部屋の問題くらいは乗り越えなくてどうする!。そんな腕では、オーディオの熟達者とは言えまい。


JBLパラゴンについて☆続・要は使いこなし次第=No7

○「良い音で鳴らすには最終的には部屋です。でも、その費用は一千万はかかるでしょうねぇ〜」

と、うそぶく人達は300万程度の初心者くらいの装置を使用しているのか?

オーディオは悲しい事に機械が無くては始まらない趣味で、お金のことを持ち出すのは本意ではないが、どんなに貧乏でも情熱が有れば、自然に費用はかかってしまうものなのだ。オーディオに対しての努力の有りようは様々だろう。自作スピーカーをコツコツ作るとか、ハンダゴテで真空管アンプを作るとかだけが努力では無い。自作派の方々の装置はホビーとしての楽しみが大事であって、究極の美音を創るアプローチでは無い。似て非なる趣味です。

自作するよりは、耐久性とかメンテナンスの面倒をみてくれるメーカー製の機器が良い。オーディオの天才技術者では無い一般人は、ハイエンド・オーディオへの近道は労働対価で装置を購う方が絶対に早いのである。部屋が最後と言う方達には、部屋の費用とやらの半分の500万円でも使って、メーカー製のSPを買えば、貴方の作ったガラクタアンプに頼るよりも、良い音を作る可能性が出てくる筈である。と、明言する。


○フクロウさんの場合は、部屋よりも装置である。というより部屋なんぞにお金をかけるくらいなら、装置にお金を使わざるを得ないほどの貧乏人だからだ。

装置に1400万かけるのが精一杯で、部屋の改造で何をしたかと言えば、300キロはあろうというパラゴンの重みで床が抜けないように自分で床下の補強工事をしたくらいだ。私の部屋は何の音響補正もされてない部屋であるが、充分に良く鳴っている。

ステレオサウンド誌の菅野氏のレポートによると、立派なオーディオ専用部屋はかえって良くない音になりやすいという。菅野氏の自宅は、いろいろなものが置かれた居間で音を出しておられる。また、最近のステレオ・サウンド142号では、オーディオテクニカ会長の松下氏のオーディオルームが紹介されているが、趣味の陶器が雑然と置かれており、それが適当な音の拡散をして効果的だと菅野氏が言っている。これらの事からも、最初に言った「最終的には部屋です」という方達の意見は信用できないのだ 。

頭の中だけでオーディオをやりたい人は、スピーカーから音を出す事なく、アンプの段階で作業を中止するが良い。SPを使って部屋の中に音を出した途端に、彼等の音響理論は音を立てて崩れ去ってしまうからだ。SPを使わず、オッシロスコープの波形だけで満足しておれば良い。

JBLパラゴンについて☆パラゴンを使いこなす=No8

一人一人に対して一人一人の為のオリジナルパラゴンが存在すべきであって、唯一万能なパラゴンの使い方はこの世にあり得ません。他人の調整したオーディオというものは、ハイエンド・オーディオにはあってはならないものです。

[パラゴンは育ちのよいお姫様だと思いなさい。
貴方の思うような女にはなりません。教育しようなどと思わない事です]

私の所にやってきたパラゴンは、当初は良い音で鳴りました。買い求めたベテラン店員もパラゴンを鳴らすのは大変な事だよ、と、忠告してくれましたし、ステレオサウンド誌を読んでも、これほど使いこなしの難しいSPは無いとオーディオ界の誰もが口を揃えて言っていました。私自身も良い音で鳴っているパラゴンに一度も出会っていません。 全てがヒドイ音で鳴っていました。

輸入元の山水電気のショールームが新宿の宝ビルに有りましたが、ショールームで常時鳴っているのはオリンパスで、お客さんもオリンパスの方を聞きたがりました。私も二回ほどパラゴンで音を出して頂きましたし、他のお客さんのリクエストで鳴るのも試聴しました。本当に聞くに堪えない音で、このショールームのパラゴンは楽音を奏でる装置には思えなかった。同じJBL傾向の音ながら、オリンパスの方がマシな音でした。

本家のショールームでもこの有様ですから、他所でも

「パラゴンは姿は良いけれど、音の悪いスピーカー」

と酷評されているものばかりでした。


○にも関わらず、1982年の早春に私の所にやって来たパラゴンから初めて音が出た時、それまで使っていたJBL=L200型とは比べようもない可能性を明らかに見せたのです。良い音だったとは言っても、今と比べると完成度は雲泥の差でしたが、最初から「これはただ者では無いわい」と思いました。

私の入力系は当時のマイクロ製トップエンド機でLPデスク吸着も出来るもので、アンプ系はずっと昔からオールマッキントッシュでしたからパラゴンとの相性は良かったのです。最初の幸せな出会いでした。

これでは私も張り切らざるを得ません。長年培ってきたオーディオ・テクニックの全てを注ぎ込んで、素晴らしい音にしてやろう、と次から次へと対策を施しました。ところが、一進一退はするものの、大きく改善する様子も無く、悪くなっただけじゃ無いかと思える事も有ったのです。今までのオーディオで有効だったテクニックがパラゴンには通用しない事に途方にくれました。

対策で一番の大仕事はパラゴンのステージ作りでした。大抵のパラゴンは置き台の上に置かれていますが、ツイータの位置が低い事を解決する為に誰もが考える事です。皆さんが見たパラゴンは大抵ステージに乗っている事でしょう。

私は木工家具を自作していますので、完全乾燥した古い木造家屋に使われていた分厚い太い梁を使い、長さ三メートル奥行き80センチの巨大なステージを作ったのです。石のステージよりは木の響きが私は好みでしたから、木材を使ったのです。しかし、この大仕事も徒労に終わりました。


JBLパラゴンについて☆続・パラゴンを使いこなす=No9

○様々な対策を試みて三ヶ月経とうとしていた頃、ふと、パラゴンは生物で言うと別の生き物なのでは、と思い当たったのでした。これは今までの箱形SPでは無いし、中にグラスウールも詰まってなさそうだし、今までのSPが毛の生えたほ乳類ならばパラゴンは恐竜なのだろう。

振り返ってみると、数々の対策が全て悪い方向に行った訳ではなかった。
改善効果の有った対策の一群は、一定の方向性を指し示していた。それは例えば音を解放するようにと考えた対策などでした。反対に音を締めようとか、コントロールしようとかの意思をもって施した対策は、ことごとくはねつけられたのです。
ここでようやく私はパラゴンの正体の一端を見たのでした。

「そうか、これは育ちの良いお嬢様タイプなんだ。それもとびっきりの貴族かも。いや、お城住まいのお姫様クラスか?」

ううむ、誇り高いお姫様か、そういうことならば、私の言うことなんぞ聞いてくれそうも無いではないか。

そうなのだ、彼女の歌いやすいように歌わせれば良いのだ。何の制約も無くして、パラゴン自身が歌いたいように歌わせるのだ!

せっかく掃き溜めのような我が家に、美しい鶴が舞い降りたのだから、JBLパラゴンを歓迎しなくてはならない。


○今まで施した対策のほとんどを取り外しました。ステージ等も全て取り外して畳の上に薄いラワンの板きれを置いただけにしました。方向性としては、パラゴンを空中に浮かせたようにしてやる事でした。300キロも有るものは空中には浮かばないが、とにかく自由で解放された音にする方向性を貫く事だ。

そして、心機一転してセッティングをやりなおした直後に、歌い始めたパラゴンの音の素晴らしさに呆然として声も無かったのです。今までの三ヶ月ほどの苦労は何だったのだ。たった一日にして本来の姿を現した一瞬でした。

私はパラゴンに謝らなくてはならない。すまなかった・・間違った事ばかりを貴女に押しつけていたのだから。


解りやすく例えて言えば、パラゴンは青い眼をした金髪のグラマー美人なんですね。オッパイもFカップだろうし。それなのに音を押さえたりコントロールしょうとして日本女性サイズのAカップ下着を着せようと思っても、どだい無理だったのだ。胸がこれならお尻の方はもっと窮屈な思いをしたに違いない。歌うどころでは無かった筈だ。すみませんでした、パラゴン嬢・・。

そういう事ですから、楚々とした柳腰の日本女性がお好みの日本男子は決してパラゴンと暮らしてはいけません。この日から青い眼をしたグラマー美人は、お城のお姫様暮らしからフクロウの巣穴に同居するようになりました。育ちの良い姫君は、好きなように歌わせてくれさえすれば、ボロ屋でも全然気にしないみたいです。

ステレオ・サウンド誌の評論家は

「素晴らしい部屋でパラゴンを鳴らせば」

と、おっしゃっております。そういう方向のパラゴン再生もあるのでしょうね。贅沢指向の極みでJBLパラゴンを鳴らすというのも良いでしょう。この試聴は、日本の元貴族の豪邸という40畳はあろうという部屋でパラゴンを鳴らした時の報告でしたが、評論家の中にはこの40畳の部屋でも不足だ、と言う方も居ました。つまり、西洋の石造りのお城なら、もっとパラゴンが歌うのかもしれません。キリのない贅沢指向ですね。

そういうお城のような場所で暮らすパラゴンは、きっと厚手のシルクの豪華な衣装を着ているのでしょうね。でもフクロウ仙人の巣穴で全裸状態で身を寄せ合っているお姫様も、結構幸せそうに暮らしていますよ。


○20年以上、パラゴンを使っていますが、もう私はナンタラカンタラと押しつけがましい事はしていません。オーディオ通がフクロウ喫茶を訪ねて来て

「ちょっと低音が出過ぎなんじゃないですか?」

などと言っても全然気にしない。多くの日本の男には、このグラマラスなオッパイとお尻の良さがワカランのだ。そういう国産娘崇拝をする奴は、ほおっておけ。胸も尻もない日本型スピーカーと暮らしておれば良い、と思っている。

JBLパラゴンについて☆付録・パラゴンを使いこなす=No10

☆音響対策の最終仕上げについて

○美麗なパラゴンのアンヨにふさわしいようにと、銘木のカリンの木を靴として履かせました。巨体に似合わない長さ14センチほどの小さな赤い靴です。彼女は六本足なので後ろ足の四本には、これまた南洋材の赤いパドックの木を履かせました。木工家具を作れるフクロウさんにはお手のものでした。
彼女はこの赤い靴のプレゼントが大のお気に入りで、歌って踊れるミュージカルスター気取りで歌ってくれました。22年後の現在も赤い靴を履いて手放しません。

近年の大きな出来事は、2002年12月21日からJBL製045Beスーパーツィーターを追加しました。いわば、美しい裸身を飾る宝石ですね。パラゴンは即刻その場で身につけて気に入ってくれました。きらびやかな宝石もパラゴンには良く似合ってるようです。

同時にプレゼントしたのはスーパーウーファのベロダイン製HGS-18です。こちらは例えて言うとセクシーな下着なので、お姫様はためらいがちでした。なかなか宝石のように直ぐには身につけてくれず、何日もパラゴンを説得しまして、なんとかお願いして身につけて頂きました。ふぅ〜、やれやれ。

でも、このセクシー下着は本人の方が私より気に入ってるみたいです。本音で言うと宝石よりもずっとお気に入りみたいよ。元々からセクシーなのが自分の魅力なのは良く知っているので、自分がさらにセクシーに見える事にナルシズムを満足させているようです。
その証拠に、近頃のパラゴンの歌いぶりはセクシー度がグッと高まりました。う〜む、青い眼のブロンド美人は何を身につけても似合うらしい。

JBLパラゴンについて=私のスピーカー以外の使用機器に関して=No12

日本製の機械は、すべからく官能美というものが希薄だ。股間に何物も持たない性別不肖の人造人間とでも言うべきか。日本製のアンプはその傾向があり、どんなに優秀なアンプでも、綺麗な音がするだけで、めくるめく官能の世界とは無縁の機械が多い。
私が国産のアンプを使わないのは、そういう理由があるからだ。下世話に喩えて言うと、国産アンプの音には勃起しないのだ。早い話が、女はセクシーじゃないと女ではないし、セクシーじゃないアンプは嫌いなのだ。

性能が良いとか、綺麗な音だとか、分解能だとか、それがどーした!


オーディオを女性に例えて言えば容貌とスタイル等の外見的要素はスピーカーで決定する。その女性をどんな性格にしたいかはアンプが決定的な要素となる。そして、どんな衣装やアクセサリーで装うかは、プレーヤーの役割と私は考えている。

近年になって、やたらと高価なアンプが増えているのは、低能率スピーカーばかりになったのが原因だと思う。大出力アンプで能率が悪いスピーカーを駆動した音と、JBLパラゴンのような高能率スピーカーの音の出方は、明らかに別物だ。近年、スピーカー以外の所に、様々な贅沢投資を要求するようになったのは、低能率スピーカーのせいではないかと思う。

私の考えでは、オーディオ黄金期のように、高能率なスピーカーであれば、低価格高性能アンプで済むし、理想的だと考える。近年のスピーカーは大飯ばかり食っているだけで、働きの悪い製品ばかりになった。現代はアンプに頼りすぎの時代である。


ヤマハのDSP3000型を使って6チャンネルとし、パラゴンだけでは無くて全体の音響コントロールをしている事も私の音の特徴です。私はヤマハの最初のDSPモデルであったDSP−1から音場プロセッサーを使い続けています。

ちなみに使っている四本のサラウンドSPはBANG&OLUFSEN社のベオペンタというトーテムポール型SPで、これはマッキンのパワーアンプMC7270二台で駆動している。なお、パラゴンはDSPを通すことなく、C−40プリアンプ経由MC2500に直接接続の通常2チャンネル再生です。

販売店あたりで聞くところによればヤマハのDSPは買っても使いこなせずに放り出している人が多い機器のようだ。あれは駄目だと直ぐに放り出す人も多かった機器。だが、私の装置には昔から欠かせない。アンプ内蔵機は無用の長物だが、2008年5月DSP-3000 故障後、代用品が無いのでやむを得ずAVアンプのDSPプロセッサ部を使用中。

この他に超高域用SツィーターはJBL=UT025を経て2002年の年末からJBL製UT-045Beを使用。

サブウーファはVELODYNE(ベロダイン)社のHGS-18、45センチウーファ入りで 、当初シアター用に導入したが、ピュアオーディオにも使うようになった。

入力系は近年 エソテリックりX−03SEを導入。気に入ってはいないが、他に選択肢がなかった。

以前はワディアのDAコンバーターとデンオンDP−S1・トランスポートを使っていた。
今は、マッキントッシュMCD7009のデジタル出力をワディア15に入れてサブのCDプレーヤーシステムとし、メインのCDプレーヤーは、前述の エソテリックりX−03SEを使用しています。

パラゴンの他にサラウンド四本とスーパーツィータにサブウーファと多数のスピーカーを使っているので、パラゴン自体の音が希薄にならないかと考える向きもいるだろうが、それは全く無い。パラゴン以外のスピーカーは小音量で使っている。
何よりの証拠をあげると、たまにパラゴンの音が悪くなると全体の音が一変して悪化しまうことからも、フクロウさんのパラゴンが、全ての音響を支配している事は、疑いの余地が無い。

パラゴン単独でも充分良い音なのに、サラウンドを足し、Sツィータを足し、サブウーファを足していった。その都度、感動が大きくなっていくのであるから、贅沢というのはキリが無いものだと、我ながら呆れる。

JBLパラゴンについて=パラゴン修理完了後の初音出し

○ 今は修理完了したパラゴンのみで音を出しながら、この記事を打っている。
ケーブルはアンプからネットワーク配線まで、全てが最新の8Nケーブルに変えたのだから、どこが変わったのかが非常に気になる。僅かに高音が出るようになったので、アンプで少し高音域を下げると、あっけなく修理する前のパラゴンの音になってしまった。

日本人がモニタースピーカーのような刺身が好きなのは解るが、パラゴンのような楽器型スピーカーは、フランス料理で持ち味が出ます。

高音域から調整開始をしたのだが、あらかじめパラゴンのネットワーク側で、レベルを下げておいた。しかし、調整しているうちに、修理する前の音に戻ってしまった。聞き慣れた音バランスに自然に戻ってしまうものだ。ケーブル以外には、ウーファユニットをコーン紙張り替えたのが、一番音に変化を与えているのは当然である。全部が良くなったとは言えない。元気になったウーファでホーン泣きが酷くなってしまったのは困りものである。

その点、劣化したウーファの時がホーン鳴きは抑えられていたように思う。得た物があったが、失ったものも確かに存在したのだ。これも楽器型オーディオ製品の面白いところである。それだから、全てがピッカピカの、高音から低音まで鮮度の良い音が最高という人間を、私は評価しない。


○ウーファユニットのコーン紙張り替えによる変化だが、ユニットの音が直接リスナーに届く訳では無い。これまたパラゴン特有の長大な低音ホーン構造による音決め要素が大きいから、全体的印象はそれほど変わらない。腐っても鯛という言葉があるが、パラゴンの低音はユニットが劣化しても、やはりパラゴンの低音なのだ。
ここらへんが、楽器型スピーカーの面目躍如というものであり、現在の日本で多用されているモニター系のスピーカーとは一線を画す特徴である。
モニター系のシステムは、ユニットが劣化すれば、そこまでである。しかし楽器型SPはさらにまた聞けてしまう。
モニター系ならケーブルや電源に凝るとか、マルチアンプにチャレンジするとか、それならではの使いこなしもあろう。しかし楽器型の使いこなしというのは、それらの事も念頭に置かなくてはならないが、それ以前に良く箱を鳴らす事だ。

良く箱を鳴らす、というのは、私のように年中エアコンをかけて徹底的に箱を乾燥させるというような、およそオーディオ誌では取り上げられない類の「使いこなし」であったりする訳だ。
そしてまた、楽器型のスピーカーでは、マルチアンプ駆動を必要としない、と、私は思っている。

JBLパラゴンについて=偽装工作した最後期型パラゴンの疑い。No20。

私のパラゴン情報に最後期型が30台と予測したが、それにしてはアチコチで後期型所有者が居るのは不可解なので、この疑念がわいた。また、私の見たところ、この疑念を抱かせる後期型パラゴンは、100パーセントが並行輸入された非正規輸入品であった事が、裏付け証拠となってはしまいか?。
パラゴンの裏にエナジャイザー(JBLではSP内蔵パワーアンプのことを、こう呼んだ)用のメクラ蓋があるのに、ユニットだけは後期型のLA15Hと376ドライバー入りのものが存在するから、疑念が湧いたのだ。

どうして、そういう事が起こりうるかというと、パラゴンの定価変動が大きかったからです。

後期型パラゴンの定価は350万円で、それ以前のパラゴンは220万円でした。
(初期は168万円だった)だから、売れ残った中期型のパラゴンのユニットを入れ替えて、後期型として売れば、差額を儲けられるし、取り外した375ドライバーとウーファのLE15Aを売りさばけば、二度美味しい商法が可能だからだ。当時の日本は正にバブル経済であったし、こういう商法が行われていたと考えるのは、意外に当を得ているかもしれない。

そういうことで、この記事を読む諸氏が

「自分のパラゴンは正規輸入品か?」

という疑問が出ると思う。それは、皆さんの家にパラゴンが配達された時に、山水社の社員が組み立てに立ち会ったかどうかで解ります。

正規輸入ならば、店の担当者と共に山水社の社員が立ち会い、パラゴン用のワトコの塗料一缶を置いて

「これを塗ってセッセとパラゴンを磨いて下さい」

と、言った筈です。

そうではなく、販売店の担当者とアルバイトの男の子だけが来て組み立てた場合、99パーセントは偽物の後期型パラゴンと思って良い。

また、最も確実に最後期型のパラゴンである、と断言出来るのは、ビルトインパワーアンプ用のメクラ蓋が無い事。このメクラ蓋が無いパラゴンは、完全なる最後期型の証明になると私は思っています。

メクラ蓋が有るのに、ウーファがLE15Hで、スコーカードライバーが376のものは偽装の可能性があります。偽物ではないけれど、パラゴン筐体本体と、ユニットの製造年月日が一致していないと考えます。これは、メーカーや販売店サイドではやってなくても、中古であれば前オーナーがユニットを入れ替えしている可能性もあります。これらは山水社による正規輸入品ではなく、並行輸入された非正規輸入バラゴンだけに見られるようです。

JBLパラゴンについて=パラゴンは極力乾燥させて使うこと。No21。


○パラゴンは特に湿気を嫌うスピーカーで、オーディオの基本的な使いこなし以前の問題として、購入者は常日頃から、エンクロージュアの乾燥を心がけるように、と、常々から説いている。

○パラゴンを置いてある喫茶店を訪ねた事があるが、エアコンは使っていたものの、パラゴン本体の箱が湿気で膨らんだ痕跡が明瞭であった。
ですから、単純な考えで、自分はエアコンを使っているから大丈夫だ、とは言い切れません。エアコンの使い方も人それぞれですから。
日本ではエアコン無しで音楽を聞く人も多いのだから。


そういう現実から想像すれば、日本に来たパラゴンの相当数が、日本特有の湿気で腐ったことは間違いなさそうです。エアコンを使いたがらない貧乏くさい日本人がパラゴンを買って、相当数のJBLパラゴンを腐らせている筈です。実際、日本の販売店の倉庫に、売れないままで長期間置かれたパラゴンは、湿気でエンクロージュアがふくれてしまい、組み立て不能となるものも有ったようだ。

私が訪れた著名な喫茶店のパラゴンも、除湿器が有ったのに、湿気のために突き板が膨らんでいた。

湿気対策をしない所有者宅では、引っ越しの時にトラックの上で壊れたパラゴンもあったと聞く。ふやけてブヨブヨになったエンクロージュアは、自身の重みによって壊れても不思議は無い。


○私の場合は人が部屋に居ないときでも、有る程度、除湿を心がけています。
特に梅雨時が肝心で、パラゴンのある部屋だけは常時エアコン使用を心がけてます。パラゴンの使いこなしの第一歩は「乾燥」に他ならないのです。

湿気ったパラゴンなど、箱を鳴らして音楽を奏でる楽器型のスピーカーの代表であるパラゴンにとって言語道断といえます。

現代のスピーカーは楽器型と言えるものが少なくて、工場で大量生産されるスタジオモニター系の設計が多い。木工工芸品的な楽器型スピーカーは製造コストが高くつくし、工場生産には向かない。スピーカーの歴史は退化の一途をたどっていると言われる所以です。そういう訳で、中古品パラゴンを買う際は、箱に価値があることを忘れずに、完全乾燥して箱全体が良く鳴るものを求める事です。

JBLエンクロージュアの基本はチップボードが本来の箱ですから、カリフォルニア気候仕様なんですね。そして、あの柔らかい材質がユニットのエネルギークッションになっているのだと、私は想像しています。パラゴンは一般的なスピーカーと違いまして、エンクロージュアの内部にグラスウールの類は一切入ってません。その音響コントロールは、柔らかいチップボードによってなされているのだと思います。

日本でパラゴンのレプリカを作っているところでは、非常に頑丈に出来ており、ガチガチに作られているそうです。そういう立派な?作りのエンクロージュアは、オリジナルパラゴンのような箱鳴りはしないという話を聞きました。

また、日本では、裏蓋に米松板を使用した中期型パラゴンが、湿気に影響されにくいので好評を得ているという記事も見られました。

しかしながら、JBLパラゴンの本来のエンクロージュアはチップボードであって、保存状態が良ければチップボード製が本来の音を出します。これは同時期のJBL製の別モデルのスピーカーのほとんどが、チップボードによる、つき板仕上げである事実が証明しています。

JBLパラゴンについて=パラゴンのエンクロージュア(特に裏蓋)について。No22。

※ここで、明記しておかなくてはならないのは、米松合板の使用例報告は、あくまで裏蓋だけに使われているという事です。
パラゴンの箱全体がベイマツ製のものが有ると思っている人がいますが、一部の初期型を除き、存在しない筈です。アルティック業務用のA7みたいなパラゴンは存在しない。また、全てがベイマツ合板では、複雑な形状のパラゴンは作れないでしょう。

重要なことですが、パラゴンにベイマツが使われているという記事は日本の記事情報だけで、アメリカの情報では、見あたりません。また、そういう記事の多くは中古で手に入れた方で、新品では無いようです。新品購入したオーナーが、自分のパラゴンの裏蓋にベイマツが使われていた、という報告例は、未だに無いのです。
そこで、後付けであろうという予測が出てきます。

私は、JBL社の製造工程で、裏蓋のみ米松材を使う必然性は無いと、常々疑問に思っていました。ですから、私個人の予測では、ウーファの取り付け取り外しで、裏蓋を壊してしまった為に、間に合わせとして、安い合板材料で裏蓋を作った可能性が有るのです。

私も裏蓋を取り外しますが、JBLのチップボードは音質第一で、堅牢性は重視されておらず、ポロポロと崩れます。不必要に裏蓋外しを繰り返せば、たやすく壊れます。遠慮せずに言うと、湿気で腐らせたり、頻繁な裏蓋外しで破損した!そのなれの果てが、裏蓋ベイマツ材の付け替えだと、私は考えているのです。
それによって、良い音になったのであれば、それで結構な事です。率先してオリジナルをベイマツに取り替える方も居て構わない。


次ぎに、ウーファユニットについて、少し述べます。
初期型に使用されている150-4Cは、モノラル時代のハーツフィールドに使われていたユニットで、創業間もないJBLには選ぶほどウーファユニット種類が無かった為に、パラゴンにも使われた。1964年には、当時の新製品であるLE15Aに早々に入れ替わった。

ですから150-4Cはパラゴン用として作られたわけではないことは知っておくべきで、低音ホーン用の設計ということはない。D130のように銘器という評価もない。

さらに、150-4Cの元をただせば、元来劇場用として、ウェスタンに供給されていたT510A型というユニットが、民生用として採用された時に名称を150-4Cと変えた。つまり、原型はハーツフィールド以前の古い設計なのです。

ハーツフィールドには、コーン紙が大振幅に耐えられる改良型150-4Cが採用されたが、基本的には同じ設計。


JBLパラゴンについて=パラゴンの音調整から導かれること。No23。

パラゴンの075ツィータの調整位置は、ボリュウムに刻まれたレベル最上部から少し離れた位置に一カ所、そしてそこからさらに遙か上にボリュウムを上げた位置に一カ所と、二カ所にベストポジションがあることを説明しました。
なぜそうなるかということは、私には解らないのです。実践した結果なのです。

○パラゴン使いの方々で熟達者の方は、この重要なポイントに気付いていると思われます。なぜ、こういう二カ所のベストポジションが存在するのかを説明する為に、スーパーツィーターを引き合いに出します。

可聴帯域より遙かに高い音で、55才の私には聞こえないであろうという超高域が下の帯域に大きな影響を及ぼしていることに、私自身も含めて誰しもが気付きます。私が独断で「スーパーツィータ効果」と呼んでいる現象です。簡単に言うと

スーパーツィーターの025音域が通常ツィータの075音域に作用しているという事になります。聞こえない音域なのにです。

この現象を、別のユニット間に応用して説明しましょう。
話を075と376の関係に戻して丁寧に説明すると、075のレベル調整をするという行為は、ただ075だけに変化をもたらすのではなく、376の音域に大きな影響をもたらしている、とフクロウさんは考えているのです。そして、結果的に優れた音響としてブレンドされると考えるのです。これが事実とすれば、075と376の関係においても、「スーパーツィータ的な効果」が有って、075の音域が376に少なからず作用しているという事も成り立つと考えています。


○一般のスピーカーシステムでは、パラゴンのように、極めて大きな範囲のボリュウムコントロールが出来ないし、最近のSPシステムは、そもそも、あらかじめ出荷時点で音決めがなされていて、ユーザー領域での可変範囲が小さいのです。ですから、こういう「スーパーツィータ効果」を体験できるユーザーは、おそらくパラゴン所有者だけだと思っています。

さて、075の場合は、スーパーツィータ045Beのように、全帯域に影響を及ぼさないのはなぜかというと、ユニットが受け持つ帯域が、可聴帯域たる高域だからです。075は部屋の音をかき混ぜるという類の用具として小振りなのだと推測します。
超高域になるほど、用具が大きくなって沢山かき混ぜることが出来るのだろう。
つまりかき混ぜる用具の大小は、扱う周波数帯域によって決定される。そういう考え方です。そしてかき混ぜられる時、その角度や混ぜ具合がサインウェーブを描いて変化する。このために、聴感上のベストポイントが、レベルコントローラー上では、分散されてしまい、大きく離れた位置に2カ所存在していると推理したのです。そう考えないと、大きく動かせるツィータレベルボリュウムの、おそろしく離れた位置の二点のベストポイントの間には、明確なベストポイントが存在しないということの説明がつかないからです。


○本当のことを言うと、スーパーツィータの効果は、ツィータ音域だけではなくて、全音域の臨場感に影響を与えていると思われますが、そうなると、説明が複雑になるだけなので、解りやすい部分だけを取りだして、説明する必要がありました。つまり、話を解りやすくする為に、超高域は高域に、高域は中域に、という説明の仕方をさせてもらいましたが、スーパーツィータ効果というものは、全帯域に影響があります。

ともあれ、スピーカーシステムの各ユニットの音は、部屋の空気中で互いに影響を与え有っているのだと、フクロウさんは考えています。
では、中域ユニットが低域に対して、どの程度の音波干渉力があるのかは、私にはまだ確認出来ていません。このスーパーツィータ効果理論(スミマセン、勝手な理屈で手前味噌ですが)は、下の帯域になるほど効果は薄れるというか、失われていくという性質を持っているのではないか、と、推論しています。

聞こえない超高域が、全体の音響に影響しているという事実は、現代の音響理論とか技術がまだ解明しきっていないのでしょう。もっともらしく「倍音成分が影響し合って」などと、という説明で証明しきっているとは思えないのである。

なのに、実際の製品であるスーパーツィータが市場に販路を拡げているという現実が有るのです。


一般のオーディオ・ファンにとって、偉い先生方の講釈よりは、市場でスーパーツィータがもてはやされているという現実の方が説得力を持つ。

考え直してみると、今時の音響科学というのは、各ユニットから出た音波が空気中で混じって互いに干渉し合い、揺れ動く様までは解明していないのだと思います。ユニット単体の音分析をしても、全体の音響を捉えていないのではないかと疑っています。1/100くらいは測定しているだろうが、未知の部分が沢山有るように思うのです。ですから、どんなに優秀な測定器をもってしても、人間の耳には及ばないのです。

JBLパラゴンについて=パラゴンにJBL製UT-045Beを追加使用した報告。No24。

○JBL製045Beスーパーツィーターを2002年12月21日から使い始めました。
○メーカーの能書きによれば、50kHzまでの超高域を水平60°垂直30°の広いエリアに均一に放射するバイラジアル・ホーン採用。指向性の軸を垂直方向に−2度まで微調整できるチルト機構付きということになっている。

このチルト調整は、ほぼ水平位置にしました。60°30°というのは、スーパーツィータとしては広いし、微調整は必要だが面倒な事ではない。
私の場合はパラゴンの075ツィーターが内向きにセットされている関係で、UT-045Beも075とほぼ同じ角度に内向きとなった。

○もうヒトツの調整機構は、専用ネットワークによる3段階のクロスオーバー切り替えとアッテネーションスイッチだが、16kzと20 kzと24kzの三種類が選べるのだけれど、20 kzに決定しました。
音を聞いて選択したのであって、技術的根拠皆無の私に質問しても無駄です。
出力レベル(能率)調節スイッチの方は102dbと100dbと98dbの三種類ですが、これはメインスピーカーがパラゴンですから、当然102dbです。
UT-045Beを追加した後のパラゴンの音の変化を報告します。
ちなみに評論家は「メインスピーカーの音を一変させ、音場感が豊かになる」と評していました。


☆フクロウさんのUT-045Be使用レポートです。

◎何より音が鮮烈に生まれ変わることに驚く。高音は言うに及ばず、中音も低音も良く弾んで引き締まる。
既存システムの全帯域に影響が及ぶことは、以前に使っていた025スーパーツィーターでも経験済みだが、045Beの効き方は段違いで、危険度さえ感じるほどだ。
025が道具とすれば、045Beは兵器である。正にオーディオ界のリーサル・ウェポンと言っても過言ではない。
当然の帰趨として音のたたずまいに静謐感が漂うので、品位が高い音になる。
025と比べると精密度に段違いの差があって、それが音にも反映されている。
楽器で言うとパーカッションの鮮烈さが際だつ、ブラスの音色が輝きを増す。
ギター等の発弦楽器の音離れが良くなり、ピィイーン!と弾けるような音色に変わる。
今まで、大して良くないと思ったCDが、俄然楽しく聞けたりする。昨今、何十万円もする電源ケーブルやSPケーブルが喧伝されているけれど、それらに比べると僅か50万円の045Beの出費が、如何に能率的かと思う。

今までスーパーツィータを使ったことが無くて、懐疑的な人に申し上げます。貴男の(3000人に一人くらいの貴女も)危惧は無用!
心とお金にゆとりが有るならば、貴方のシステムに適合したスーパーツィーター導入は急ぐべきです。躊躇無用、サッサと買いたまえ!
特にJBLのホーン・スピーカーを中高域に使っている人には天与の製品です。
行き着くところまで行って、もはや、やることが無くなった人はスーパーツィーター導入を検討すべきでしょう。出来の悪い未完成システムでもスーパーツィータ効果は有るが、出来れば最終兵器として、最後の切り札にしていただきたい。

JBLパラゴンについて=パラゴンの裏蓋外しと、ウーファの取り付けに関しての注意事項。No25。

◎バールなどを使って、無理に裏蓋外しをすると、柔らかいチップボード製の板が、簡単に破壊されますから、くれぐれも注意のこと。
基本は、垂木等を短く切った小切れを、裏蓋の四辺の小口部分にあてがいまして、ハンマーで気長に叩きながら、本体と裏蓋に隙間を作るようにします。
決して直接ハンマーで裏蓋を叩かないようにします。木切れを介在して間接的に叩くのが肝要。
金属のハンマーで直接叩けば、柔らかいチップボードが粉砕されます。叩く角度は裏蓋を上下左右にずらすようにします。水平方向に叩いても、板を破砕するだけで、意味はありませんから注意。
私の場合、当初は日曜大工用のカナヅチを使いましたが、ラチが明かずに、土木用の片手で振れるハンマーを使いました。上手くいけば、これだけで取れますが、徹底的に叩いても取れない場合は、最後はバールを隙間に入れて少しずつ剥がします。一度に取ろうと思わず、四隅を少しずつ丁寧に行うのが肝要。
ウーファを外すときも、張り付いて取れない場合は、同様にアルミフレームに小切れを当てがい、カナヅチを直接金属部に当てないように。この時、マグネット部分は叩かないようにします。結果的に、裏蓋や本体のチップが少し剥がれますが、多少のことは大丈夫です。それよりも取り付けには、より一層注意が必要なのです。

手締めではオハナシになりません。ホームセンターでインパクト電動ドリルを買い求めて、徹底的に締めるようにします。「おかべっかむ」さんは、私の指示どうりに締め直した結果、次のような報告が来ました。

「ふくろうさんのアドバイス通り、電気ドライバーを購入してきつくウーハーを締め上げた結果、いっぱい出ていた低音(というより洞窟で鳴っていたような低音)が絞まりとてもクリアーになりました」

パラゴンを使っている方の中にも、ネジ止めを手回しドライバーで締めた程度で鳴らしている方も多いと思います。手締めではしっかりとやったつもりでも、一週間も経てば緩んでしまい、ドローンとした締まりのない低音になる原因になるのです。

自分の使い方が悪いのに、パラゴンは音が悪いと言ったりする人も居るのを知っています。情けないことだ。こういう方にかぎって、パラゴンをマルチアンプで駆動して、ユニットの限界性能を引き出すのだ!などと標榜しているのを見かけます。高価なパワーアンプを三台も買って取り付けているヒマがあるなら、ウーファのネジを電動インパクトドライパーで締めたまえ!

そのほうが、遙かに効果があります。
フクロウさんは、沢山のマッキントッシュパワーアンプを所有しているけれど、今まで一度もマルチアンプ駆動をする必要性は感じていません。試してもいません。スピーカーで音の良し悪しの7割は決定するというのに、基本的な事が解っていないオーディオマニアというのは結構多いのです。

JBLパラゴンについて=販売店の良識ある対応を望む。No26。

非正規輸入品の中には、ユニットを入れ替えたものが有ることを、バラゴン情報に書いたのだけれども、またしても、この類の怪しいパラゴンを見た。内部ユニットが古い形式なのに、変に新しいように見せかけているものだ。
裏に張り付けられたネームプレートが中期型でも古いタイプのネームプレートなのに気付いた後。おや?、と疑問がわいた。さっき前面のJBLバッジを見た時は、比較的新しい時代のJBLバッジだったのだ。

良く見ると、ご丁寧にも、正しい位置からずれた位置にバッジが張り付けられているのが、ご愛敬ではあった。前面がこれだから裏をもう一度良く見直したら、やはり非正規輸入品のパラゴンである事が確認できた。375ドライバーを付け直した痕跡やら、裏の塗装が新しくなってたり、相当に改造を施したパラゴンであった。

フクロウさんのような正規輸入代理店を通して新品を買った初代オーナーであれば、一目裏を見れば即座に気付く様々なことも、普通のオーディオファンなら気付かない。今は伝説のスピーカーとなってしまったパラゴンの、本来の姿を覚えている人は少ないし、一般のオーディオファンであれば、ほとんど何も気付かないだろう。非正規輸入品パラゴンが、全て怪しい製品だとは言わないが、怪しげな品物が混じっているという事は確かです。

改造が悪いとは言わない。必要な場合もあろう。しかし、そういう訳有りのパラゴンを売る販売店は、購入者にその点などをキチンと説明して売っているのでしょうか?店側も何も解らないままで売ってるのか?


○ 並行輸入したパラゴンについて、再度記載します。
1980年前後は、オーディオ製品だけではなくて、あらゆる分野の高額製品が「並行輸入」された時代であった。いわゆるバブルの時代で、悪徳商法も良く行われた時代です。当時は非正規輸入パラゴンの全盛期であったろう。私の見たパラゴンは、非正規輸入品の方が、正規品よりも多かったという事実が、それを裏付けているように思う。

日本の雑誌に紹介されたパラゴンの写真を、虫眼鏡で詳細に検証すると、これまた山水社をとおさずに並行輸入されたパラゴンであると推察出来ました。後期型パラゴンは350万円で、それ以前のパラゴンは220万円だから、ユニットを入れ替えれば、差額を儲けられるし、取り外した375ドライバーとLE15Aウーファを売りさばけば、二度美味しい商法が可能だからだ。こんな状況だから、正規輸入代理店の山水社は、さぞ困ったことだろうと推察する。


○音質面を考慮したが故に、内部配線を取り替えたり、SP端子を大きいものに取り替えて、太いケーブルが入るようにするなどの対策は良く見かけるけれど、そういうことなら一向に構わない。私も内部配線を古いケーブルのまま、使い続けたくなかったので、新しいケーブルに取り替えています。

ただし、端子だけは、古いオリジナルJBLのバネ式端子が長所が多いと考えているので、そのまま使用しています。

ともあれ、音を良くするための改造は許せるのだけれど、見てくれを新しく見せるための小細工などは良くないと思う。
そういう代物は中身のユニットも疑いの眼を向けたくなるではありませんか。
例えば、左右ユニットの製造番号が離れていて、左右の音が揃っていないのではないか、などと余計な心配をしてしまいます。

JBLパラゴンについて=2代目や3代目オーナーになられた方へのアドバイス。No28。

オーディオに無関心な方が、何かの縁でパラゴンを手に入れた場合のアドバイスを記しておきます。中古で手に入れた方々へのアドバイスとして、次ぎのことを確認するように言っています。

15年以上メンテナンスをしていないと、ネットワークとウーファエッジの劣化が出ます。この二つの修理はバラゴンを使う上で必須です。

ウーファエッジは、裏蓋を開けた時に、手で触ってみて、劣化の程度を良く見極めること。
最も多い中期型(全製造数、約1000台のうち、94%程度は中期型です)を例に取ると、ウーファ・ユニットはLE15Aといわれるユニットですが、製造後25年から43年は経ているでしょう。LE15Aは製造された年代により、年代別にエッジの種類が何種類か存在し、コーン紙も四半世紀の間に少し変わっていると思われるので、それぞれに特徴があります。オーディオをやっていない人が、判断に迷う時は、JBLのユニットに詳しい方に、ウーファエッジの劣化の程度を判断してもらうことです。

なお、ウレタンエッジを採用しているウーファユニットは10年未満で、自然劣化してボロボロになるのですが、パラゴンの低音ホーンには、ウレタンエッジが望ましいと、私は考えています。できるだけ軽量のコーン紙とエッジを採用した方が良い結果を生むでしょう。ウレタンエッジ以外のものを使うときには、その辺を考えた上で使うようにしてください。


もうヒトツ、ネットワークの件ですが、年数が経つと、コンデンサーなどが劣化してきます。この劣化の程度は、ひどくなるとコントロール・ボリュウムにガリオーム現象が出て、音を出しているときにボリュウムを回すと、ガリガリというような音がします。そこまで劣化していなくても、ネットワーク劣化によって高域が出なくなります。初期の音と比べると、著しく中音域と高音域に変化があると判断される時は、修理が必要です。

この判断は、私のように初代オーナーで、新品のパラゴンの音を知っている方に聞いてもらうのが一番。あるいは、有る程度のオーディオの使い手であれば、ネットワーク劣化を判定できます。

ハーマン・インターナショナル社に、取り外したネットワークを送ると、内部部品のほとんどが取り替えられて、送り返されてきます。 配線も新しくしたい方は、ご自分でケーブルを調達して取り替えるということになります。

最後に大事な事を、バラゴンはキチンと整備すれば、現在の最新型のスピーカーなど、足下にも及ばない音が出せます。中古で手に入れて、劣化したままの音を聞き、

「これがパラゴンの音だ。高域も低域も出ないが、流石にビンティージ・スピーカーだな」

などと見当外れな事を言ってはいけません。ウェスタンやアルティックの劇場用スピーカーなら、いざ知らず、こと、パラゴンに限っていえば、どんな最新型スピーカーにも負けない広帯域再生が可能です。最新の広帯域録音CD再生を、らくらくとこなします。測定上、低域が出なくても、体感上は、なんら不足を感じない豊かな低音再生が可能です。

高域は、ネットワークさえ劣化していなければ、075だけでも充分の高域再生が出来る筈です。どうしても不足なら、JBL製UT-045Beスーパーツィーターを加えますが、これはまた、全く別の効果をもたらす変化が大きくて、単に高域帯を拡げるアイテムではありません。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c6

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
7. 中川隆[-10533] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:26:35 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[24]
パラゴンで聞くボーカルは魅力的で、歌手が歌っているというより、パラゴンが歌っているようです。つまりパラゴンは、箱であるエンクロージュアの造りの良さからきているたっぷりとした低音域と、ふくよかな美音が魅力なので、女性ボーカルが、特に魅惑的に聞こえるのだと思います。

昨今のスピーカーは、こういう箱鳴りを排除して音作りを目指しているものが多いが、それは逆に見れば、そういう良い音がする箱はお金がかかりすぎて作れなくなったから、という要因も有ると思う。

ユニットそのもので音が決まるシステムは作りやすいのだ。大量生産して利益を上げるには工場ラインに乗る形式が都合が良いのだし。つまり、単に製造メーカー側の面倒すぎるからという理由で、優れた箱作りスピーカーを断念したにすぎないと、私は推測します。何故かと言うとパラゴンが造られなくなった要因は、このエンクロージュア製造コストにあったからです。

人間の声が声帯のみであれば深みのある声にはならないように、パラゴンは箱鳴りする共鳴部分がかなりの要素を占める。そこがパラゴンの長所でもあり、短所でもあるのだが、わざわざ、このようなたいそうな箱を採用するには、それなりの理由がある。複雑なエンクロージュアであればあるほど、使いにくい面もあるが、独自の効果もあるわけだから、長所を伸ばすことだ。

こういう方向が嫌いな人は、同じJBLでもモニター系の、4343から4344、そして4350等の一連のプロシリーズから選択すべきだろう。スタジオモニターシリーズ・スピーカーは大嫌いで、私自身は絶対に使いたくないスピーカー・シリーズであるけれども。

日本で人気のモニター系のスピーカーは楽器型と反対の音が特徴だが、私にはこれが家庭用として音楽を楽しむシステムとは思えない。ジャズしか聞かない人なら構わないだろうけれど。家庭においてモニター系のスピーカーが、これほど使われているのは日本人だけの特徴らしい。

日本人がモニタースピーカーのような刺身が好きなのは解るが、パラゴンのような楽器型スピーカーは、フランス料理で持ち味が出ます。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c7

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
8. 中川隆[-10532] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:28:49 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[25]
fukuroo3が20代の頃、私ほどに音キチガイになれない若者は、このLE-8Tを国産の山水社の箱に入れたものを使っていた。それでも一ヶ月分の給料では買えなかった。だから一般のオーディオ・ファンはランサー77にも手が届かず、私が購入したランサー101など夢物語でした。

一般社会人給与の15ヶ月分以上だったから、一年分の給与をはたいてもランサー101は買えない時代だった。

パラゴンの1736000円に至っては70ヶ月分を超えており、とても庶民が買うようなものではなかった。

当時の国産SPは既に3ウェイでユニットが高音中音低音と、三個のユニットが並んでいて、大きなユニット入りだから見かけは良かった。ところが、このJBL製16センチユニット一個だけのLE-8Tの音質に及ばなかったのだ。当時の日本製SPは見かけ倒しの安物が多かった。
http://fukuroo3.com/jbl7.html

後期型パラゴンの定価は350万円だが、最後期前のパラゴンは長い間220万円で推移していた。

最も古い初期型は168万円、1970年頃には1736000円、1974年1552700円等と、ドルと円との相場による変動があった。

30年〜50年ほども前の価格であるから、現代の貨幣価値と置き換えて考えるべきで、当時は途方もない高額品であったのだ。

解りやすく言うと、当時の一般人給料税込み3万円で116ヶ月ぶん。現代人給料は丁度10倍の30万円だから、現在価値置き換え3500万。

勿論パラゴンの他に、相応しいアンプやプレーヤーも必要だし、なにより一軒家が必要だ。頑張っても一般人には買えなかった。


価格推移例の一覧・後期のWXA表示品は搭載SPユニットが違う

JBL Paragon D44000=  \1,552,700【1973年頃】 \1,600,000【1980年頃】
JBL Paragon D44000WXA=  \2,200,000【1982年頃頃】 \2,800,000【1983年頃】 \3,500,000【1985年頃】
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[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
9. 中川隆[-10531] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:30:41 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[26]
パラゴンはハーツフィールドタイプのコーナースピーカーの間に置かれるセンターチャンネルスピーカーとして考案されたものだった。つまり、現代のAVホームシアター用センターSPに相当する訳だが、この考えの技術的なコンセプトは1930年代ベル研究所によって行われた研究調査に基づいており、最も安定したステレオイメージはセンターチャンネルスピーカーの設置によってもたらされるという考えに基づいている。

AV用センタースピーカーとして家庭でパラゴンを使うのは費用からもスペースも大それたものだったから、結局は独立型スピーカーシステムとして世に出る事になった。

フクロウさんはホームシアター用としてパラゴンを使っているが、自ずとセンタースピーカーとなっている。
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[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
10. 中川隆[-10530] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:34:04 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[27]
パラゴンをビンテージ・スピーカーとして購入希望者が未だに居ますので、パラゴンを手に入れたい人の為に、私からのアドバイス。

日本では喫茶店等を開店するにあたり、中古のパラゴンを買い求める人もいる。姿があまりに美しいからだ。

時々、ステレオサウンド誌で地方のオーディオ店から出物が有ります。
輸送料はかかりますが、確実なのはアメリカ中古市場から買い求める事です。
2001年当時には、LE-15Aを使用した中期型が、アメリカのコレクター市場で二万ドル(270万)以上の値で売られていました。

日本でも中古を250万円前後で売られていると思うが、ほとんどは製造台数の多い中期型です。

初期型はユニットが劣化し過ぎたものも有るので勧められない。半世紀前の製品となると、箱の保存状態の良いものは少なくなるのが道理。
音が出なくても、飾り棚代わりに欲しいという人も居るので、そういう方なら初期型でも良い。気持は解る。

もし最後期型中古を安値で売っている店が有ったら、その店は価値を知らない訳でビッグチャンスです。

良く乾燥したエンクロージュアの後期型パラゴンを中古で入手するのは至難と思うが、もし存在すれば、この世のパラゴン中で僅か3%の当選くじとも言えるので稀少価値が有ると思っています。

湿気で音質が劣化しているパラゴンは安くても買ってはいけない。
長年オーディオファイルとして過ごして来た夢追い人の行き着く先が、このスピーカーなのかも知れない。

四十代まで最新型スピーカーを変遷したオーディオファイルが懐古型スピーカーに辿り着く、という話は良く聞くことだ。


◎ パラゴンの製造に関しては他にも面白い事がある。まぁ、伝説になるくらいだからエピソードに事欠かない。

それは完全な設計図というものが存在しないことです。設計図はパラゴン製造工場の職人の頭の中にだけ存在しました。

また、興味深いことは、家庭でスピーカーを制作してみよう、という腕に覚えのある人向けに、JBL社から各パーツの寸法などが書かれた設計図が、1960年代に販売されていた。

ユニットはJBL社から買い足して取り付ける、ということだが、家具製作者なら出来たかもしれない。

その設計図はJBL本社においても、今では消失してしまっているという。これまた正に伝説と化した所以だ。

☆追加記事=2003年に、アメリカの市場でこの設計図が売りに出されました。
それは片側だけの設計ですまされており、細部については、制作者の技術にゆだねられる性質のもののようです。

やはり、伝説どおり、パラゴンの設計図は熟練した職人の頭の中にだけ存在し、設計図があれば誰でも製造できるというものではない。

ですから、パラゴン職人は日本の神社仏閣を造る宮大工のようなものだと思えば良い訳です。

☆追加記事=2006年では、CD-ROMにより、paragonや他のエンクロージュアの設計図が、ネット販売されているのを見ました。

日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


>日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが

というのは 最近倒産した ヒノ・オーディオの事でしょうね:


オイラが時々聴きに行っているパラゴンは、オリジナル・パラゴンではありません。秋葉原の老舗オーディオ専門店「ヒノオーディオ」の「HyuGer PARAGON」。カナダから輸入した米松合板天然木を使用した、限りなくオリジナルに近い復刻版。ヒノオーディオ・チューニング。

ヒノオーディオのオヤジさん(社長)、日向野さん曰く。

「JBLの本社のお偉いさんが来て、よくここまでオリジナルに忠実に再現できたものだ。今じゃアメリカでは作れないよ」

と云っていたと、自慢気に話していました。

「パラゴンは楽器と同じ、日本の木工技術は世界一だからね。木材さえ手に入れば、オリジナルよりいいものを作るよ。オリジナルをバラして図面に間違いがないか、何度も検証しているから」

とも云っていました。


その"スピーカー命"のオヤジさんも、今年の1月4日に亡くなられたそうです。昨年、「スティーヴンス・トゥルーソニックの同軸型ユニット206AXAが手に入ったから聴きに来い」と云われ、ジャズ友3人でお会いしたのが最後になってしまいました。ご冥福をお祈りします。

オイラの思うパラゴンは、その芸術的フォルムとは印象が違う。一見、優雅で気品のあるスピーカーのように感じるが、実際のパラゴンの音は品のない音である(笑)。ジャズの再生に限り、とにかく骨太で、ライブハウスを自宅に再現してくれる、豪快なスピーカーだと思っている。「臨場感が素晴らしい!」に尽きる。オイラはそんなパラゴンが好きなのだ。

これは、パラゴンの一面にしかすぎない聴き方だと思っている。「パラゴンを鳴らすには10年かかる」と、多くのパラゴンの所有者が云うのは、それだけいろんな顔を持ったスピーカーなんだろうね。

オイラの4530BKバックロードホーンは、そのパラゴンの下品で臨場感のある部分を追っかけている(笑)。だから「打倒!パラゴン」なのだ。

今度、実際にオリジナル・パラゴンを所有している音無館さんに、パラゴンの話を聞きたいと思う。音無館のオリジナル・パラゴンいいなぁ〜、聴きたいな〜ぁ。
http://ameblo.jp/tommy-jazz/entry-10478128654.html


Axiom80で有名なヒノオーディオでしたが、ヒノのエンクロージャ入りの Axiom80 もダメでした。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c10

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
11. 中川隆[-10529] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:37:10 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[28]
>日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。

ヒノオーディオの精巧なレプリカがオリジナルと全く違う音になる原因は明らかです:


JBLエンクロージュアの基本はチップボードが本来の箱ですから、カリフォルニア気候仕様なんですね。そして、あの柔らかい材質がユニットのエネルギークッションになっているのだと、私は想像しています。

パラゴンは一般的なスピーカーと違いまして、エンクロージュアの内部にグラスウールの類は一切入ってません。その音響コントロールは、柔らかいチップボードによってなされているのだと思います。

日本でパラゴンのレプリカを作っているところでは、非常に頑丈に出来ており、ガチガチに作られているそうです。そういう立派な?作りのエンクロージュアは、オリジナルパラゴンのような箱鳴りはしないという話を聞きました。

しかしながら、JBLパラゴンの本来のエンクロージュアはチップボードであって、保存状態が良ければチップボード製が本来の音を出します。これは同時期のJBL製の別モデルのスピーカーのほとんどが、チップボードによる、つき板仕上げである事実が証明しています。

JBLのチップボードは音質第一で、堅牢性は重視されておらず、ポロポロと崩れます。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


日本人は真面目なので、何でもきっちりした物を作りたがるという事でしょうね。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c11

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
12. 中川隆[-10528] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:39:27 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[29]
パラゴンを語ろう
http://www.logsoku.com/r/pav/1111838675/

パラゴンを語ろう〜パート2
http://www.logsoku.com/r/pav/1132401522/

パラゴンを語ろう〜パート3
http://www.logsoku.com/r/pav/1193510170/

パラゴンを語ろう〜パート4
http://www.logsoku.com/r/pav/1201524526/

パラゴンを語ろう〜パート5
https://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/pav/1371042163/

Talk About JBL Ranger “Paragon”
http://www.logsoku.com/r/pav/1190904973/

パラゴンとオーディオを語るスレ
http://www.logsoku.com/r/pav/1287216462/

パラゴンやオーディオをコテハンで語るスレ
http://www.logsoku.com/r/pav/1221386587/

JBL パラゴンを上手く鳴らす方法
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11602/1268405832/

JBLとTANNOY
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c12

[近代史3] 東海アマ 病気は医者にかかると悪くなる 中川隆
1. 2020年10月28日 14:48:17 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[30]

 続 病気は医者にかかると悪くなる 2020年10月28日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1293.html


  田岡山口組の戦闘部隊として知られた柳川組の柳川次郎が、ケンカ出入りの前に、部下に「熟れた肥だめ」を探させて、日本刀で斬り合ったあとの傷を肥だめにドボンと浸かって治療したのはよく知られた逸話だ。

 柳川次郎は、釜山出身の韓国人だった。大山倍達の友人でもあった。いろいろ調べてみると、韓国でも日本でも、生傷を肥だめに浸かって治すというのは、それほど珍しい習慣ではなく、戦国時代の合戦武者も行ったらしい。
 日本では、鎌倉時代から、人糞を肥だめで発酵させたものを「金肥」と呼んで、肥料だけでなく様々な用法があったらしい。

 三宅島や八丈島などでも、先祖代々クサヤが作られてきたが、現地の人は、病気になったり大怪我をすると、必ずクサヤ汁を飲んだり、患部に塗ったりしたそうだ。
 「昔はくさや液は薬代わりとしても使われ、お猪口一杯飲んで胃腸薬、傷口に塗って消毒液にもしていたといいます。」
  https://www.marukome.co.jp/marukome_omiso/hakkoubishoku/20181108/10171/

 クサヤも熟れた肥だめも、抗生物質のカタマリだから、おそらく強力な殺菌効果があっただろう。これは長い経験則の積み重ねによる民間療法なのだが、近代医学は、「不潔」の一語で一蹴し、効能を顧みることはなかった。

 我々の子供時代、半世紀前のこどだが、当時の医療は、「バイ菌撲滅主義」で、微生物は有害無益なものと決めつけて、悪玉と善玉の区別さえついていなかった。
 例えば、手足を負傷して肉を切り裂いて血が噴き出したりすると、まずは血止め、そして消毒薬による厳重な殺菌、それから縫合、その後の養生も、赤チン、オキシフルとアクリノール、ヨード剤などを使った徹底的な殺菌と、患部乾燥主義だった。

 これを未だに踏襲して、頑として変えようとしない不勉強な医師がいることは驚きだが、30年ほど前から、湿式治療法が普及し、「殺菌薬を使わない」ことが治癒を早めるという医学的真理として、今では50才以下の医師に定着したといえよう。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%BF%E6%BD%A4%E7%99%82%E6%B3%95#:~:text=%E6%B9%BF%E6%BD%A4%E7%99%82%E6%B3%95%EF%BC%88%E3%81%97%E3%81%A4%E3%81%98%E3%82%85%E3%82%93,%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%B2%BB%E7%99%82%E6%B3%95%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B0%E5%9C%A7%E9%96%89%E9%8E%96%E7%99%82%E6%B3%95#:~:text=%E9%99%B0%E5%9C%A7%E9%96%89%E9%8E%96%E7%99%82%E6%B3%95%EF%BC%88%E3%81%84%E3%82%93,%E3%82%82%E5%BB%B6%E7%94%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%82

 簡単に書くと、皮膚に創傷を負ったとき、深い場合は、従来どおり縫合が必要だが、浅い場合は、患部を洗浄後、ラップなどで閉鎖し、乾燥させないで、包帯を巻いただけで放置する。

 このやり方(患部閉鎖式創傷治療法)は、従来の患部消毒乾燥治療法の数倍の速度での治癒が期待できるという。私も自分で何度も体験している。
 三日以上、ラップを放置するので、嫌気性菌の繁殖で臭くなるが、それでも化膿はしない。治療前から化膿しているときは、別の治療法が必要になるかもしれない。

 患部の洗浄は行うが、消毒は行わない。洗浄は、一般の水道水を用いる。水道水には微量の塩素が含まれているので、この程度で消毒は十分だ。
 なぜ、消毒しないかというと、アクリノールやオキシドールなどの消毒剤は、皮膚常在菌を殺してしまうので、自然治癒力を阻害し、治癒を遅らせるからだ。
 https://president.jp/articles/-/24208?page=2

 この「皮膚常在菌による自然治癒」という考え方が、頭の古い医師にはどうしても理解できず、「消毒をしない創傷治療など犯罪だ」という思い込みに支配されている場合が多い。

 現実問題として、皮膚常在菌の正体は、黄色ブドウ球菌・表皮ブドウ球菌・アクネ桿菌などで、病原性を持つ菌でもあり、名前を聞いただけで「殺菌しなければ!」と焦る人が多い。しかし、皮膚の健康を保つ上で、これらの菌の「三竦みバランス」が非常に重要になる。
 こうした常在菌を殺してしまうと、創傷の回復が極めて遅れることが明らかにされている。

 有機質を分解するEM菌の場合も、80種類のありふれた菌種の集合体で、大半が単独では無価値な日和見菌なのだが、バランス良く存在することで相互作用が起きて、毒性菌を排除して、乳酸菌・光合成菌 などによる分解を促成させ、安全な分解が進む。
 結局、健康とは、菌類のバランスの上に成立しているという真理を見抜かないと、「滅菌・殺菌」だけが良いことであるかのような誤った偏見に支配されてしまう。

 この相互作用のなかには、現代微生物学が認めていない「複合発酵」があり、私も数回しか経験がないが、ある限られた条件下で、微生物が一斉に高密度の球状に姿を変えて、凄まじい勢いで短時間に有機質を分解する現象である。

 浄化槽の大量の汚泥が、わずか数時間で、完璧に透明な美しい水に変わってしまう。これは今のところ、EMBCモルトでしか実現しない。
 この浄化水のなかに、スコップで体を半分に切断しかけてくの字になった金魚を泳がせたら、元に戻ってしまった。

 「病気」の大半も、体内におけるホメオステーシスのバランスを失った結果であって、「悪者を見つけ出して排除する」という近代医学の考え方は根本から間違っている。
 西洋医学のカリキュラムで洗脳された医者の大半は、「悪を成敗する」という西洋医学の哲学の欠陥から抜け出せていない。

 その西洋医学は、どんな凄まじい間違いを繰り返してきたのかを知れば、そんな医学を詰め込まれた医者を信用することが、いかに愚かなことか分かるはずだ。
 例えば、近代医学の勃興期に、「瀉血治療」という、恐ろしく愚かな殺人医療が幅をきかせた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%89%E8%A1%80#:~:text=%E7%80%89%E8%A1%80%EF%BC%88%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%91%E3%81%A4%EF%BC%89%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81,%E3%81%9F%E3%81%A8%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82

 これは、炎症部位の膿の除去からエスカレートした治療法だが、上のリンクにあるように、全盛期では、胃腸障害から結核まで瀉血療法が行われ、もちろん成果は患者を失血で殺しただけだった。
 ちなみに、私は、多くの手術療法は、「現代の瀉血」ではないかと思っている。

 医師は、昔から同じだが、権威の代名詞でもあり、患者たちの藁にもすがる思いを前提に、権威を振りかざして、誤った殺人療法を行って、患者が死んでしまったときは、「病勢の悪化」のせいにしていればよかった。
 これは現代医療でも本質的に変わっていない。

 私の子供の頃を思い出すと、近所の開業医は、ほとんど戦場に出た軍医上がりで、今と違って、医師としての責任感が極めて強く、ほとんど寝ていなくとも、患者の救援要請を無視することはなかった。医者は赤ひげであることを社会から強要された時代だった。
 だから、人々は「センセイ」と無条件に崇めて、心から感謝し信頼した。

 この時代に培われた医師への権威信仰が、今における、医師の増長を招いていると私は思うが、昔の医師への尊敬は、その強烈な地域社会を守ろうとする責任感を人々が信用したものであることを忘れている。

 だが、私の子供時代、大学病院の指導医の多くが731部隊の出身であり、厚生省医官も同じだった。彼らは、731部隊における残虐な人体実験殺戮を処罰されず、反省もしないまま戦後の日本医学界に君臨することになる。
 だから平然とロボトミーのような残酷な人体実験を行うことができた。代表は、東大医学部教授「台弘」を挙げておく。彼は731部隊員名簿に掲載されているといわれる。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%BA%E5%BC%98

 医療には失敗がつきまとう。戦後医学の医療における基本マニュアルは、「失敗しても黙っていればわかりはしない」というもので、医療上の失敗は隠蔽するものと相場が定まっていた。
 こんな価値観の下に、「隠蔽医師」が大量生産されたのだ。
 もしも、医療失敗が正しく評価される社会であったなら、ロボトミーなど存在できるはずがなかった。これは警察や検察、裁判所でも同じことだ。
 医療過誤も、現在の数十分の一以下で収まっていただろう。

 間質性肺炎における穿刺細胞診が急性増悪を招いて患者を死亡させるような過誤も、失敗が隠蔽される医学界ならではのもので、治療に透明性が確保されていたなら、こんな愚かな診断確定マニュアルが存在できるはずがないと私は思う。
 これは一回50ミリシーベルトの被曝を伴う検査を何度も繰り返している肺疾患の医療水準も同じなのだ。医学には、失敗を隠そうとする強烈な意思が存在し、透明性を失っている。

 私は、若い頃から気功や心霊現象に興味を持ち、人間の病気との関係を考察してきた。
 その結果、はっきりしたエビデンスが存在するわけではないが、人の心と霊現象、病気に深い関係があることが見えていた。

 もっと深い哲学的考察をいえば、人の一生も、生涯における病気や怪我も、おそらく生まれる前からプログラムされた必然であって、あの世の段階で、カルマとして用意されていたのではないかと思うようになった。

 もちろん、この世は、無量大数のパラレルワールドを意思によって泳ぎ渡っているのだから、細かい現象まで事前に計画することは無理だと思うが、大きなカルマという課題の前に、おおよその設計図は描かれている。

 だから、私が山歩きを好きになったのも、交通事故で治療不能の怪我を負ったのも、現在、このブログを書いているのも、おそらく、すべて生まれる前に、自分で計画したことではないかと思う。
 だから、病気や怪我も、その根底には、その人の前世がかかわった因果応報のカルマが存在していると思うしかない。

 こんなこと書いて、理解できるような医療関係者がいるとは思えないが、大半の病気の底に心霊現象が関わっていると私は思う。自分の病気や大怪我の運命を定める霊的な必然性を理解することなしに、本当に病気の克服はできないのではないかと考えている。

 私は若い頃、気功を修練したことがある。神沢瑞至の危険な動物を気で眠らせるパフォーマンスが知られているが、私もある程度できた。
 祖母が死の直前、全身が痛んでいるときに、手から気を発して痛みを鎮めることもできた。

 ピーク時には、街を歩いていて、人の頭のオーラが見えていた。たくさんのオーラを見ることで、中世に人々が被った「烏帽子」という帽子が、実はオーラを象ったものであることが分かった。武士の甲冑も同じだ。

 相撲の貴乃花・魁皇戦をテレビで見ていて、魁皇の頭には長大な清正兜が見え、貴乃花の頭には上部が広がったコック帽が見えた。それで魁皇の勝ちを確信して、そうなった。
 このことを、知人の医師に話したが、誰も理解しようとさえしなかった。

 現代医学は、これほど鮮明な気の存在さえ理解できない。私は、誰の掌でも、気を当ててビローンと数センチも伸ばすことができて、それを体験させてやっても、気の存在を理解できないし、しようとしない。
 もし、そんなものを認めてしまえば、現在医学の基礎が瓦解してしまうからだ。

 私は、これが現代医学の根底的欠陥であり、致命傷であると確信したのだ。
 彼らは、虚構にすぎない権威の体系に寄りかかり、それだけを信奉し、他の価値観を小馬鹿にするか、見ないようにしている。

 この気による病気治療のメカニズムが知られたなら、現代医学の治療マニュアルの多くが間違いであることが世間に知れ渡ってしまう。
 医学界が、とんでもない間違い理論を信奉して、現代にまで瀉血治療を行ってきたことが暴露されてしまう。

 病気の正体は、西洋医学が追究してきたような器質的病変ではない。もっと、はるかに複雑な、人間のカルマが関係しているし、治療法に気を関与させていることで、大きな効果を挙げていることに気づいていない。

 例えば、リハビリ、マッサージをロボットにさせてしまえば、大半の効果が失われてしまうだろう。あれば、生身の人間が気を発して患者の生命現象に直接関与していることを、医師たちはまるで理解していない。
 本当の治療には、医師の何倍も、直接患者に触れる看護師やマッサージ師、リハビリ師の気が関係しているのだ。権威によりかかるだけの医師などよりも、桁違いに重要なのだ。

 これらの問題を体系化して書籍にできればよいのだが、私は、気の修練中に霊憑依され、ひどい失敗をしでかして、気功から遠ざかったために、体系的な知識が失われてしまった。
 また、いずれ詳しく説明できるときも来るだろう。

 気や霊を理解できない医学界に、真実は訪れないと書いておきたい。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1293.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/1031.html#c1

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
13. 中川隆[-10527] koaQ7Jey 2020年10月28日 15:04:02 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[31]
Westrex Receiver T-510-A, 150-4C

 1941年、アルテック・サーヴィス社に技術担当副社長として入社したジェームス・B・ランシング(同時に社名をアルテック・ランシングに改めた)は、1946年に同社を辞し、積年の夢であった家庭用システムの開発を目指してJ.B.L.サウンド社を設立した。 その後’50年代に入り、ウェストレック社からの依頼でつくったのが、T−501ーAとT−502−Bフロントロード・ホーン・ステージ用システムで、前者に2本、後者に4本の『T−510−A』低域用レシーヴァーが使われている。 

このユニットは4インチ(10.6cm)のヴォイスコイル(インピーダンスは32Ω)を持ち、従来の同社の低域ユニットのバスケット(フレーム)が頂角の浅いものだったため、外周部にスペーサーを入れ、業務用にふさわしい深い頂角のコーン紙を採用、高いスタッフネスを獲得した製品である。加えて、磁気回路は強力そのもののため、ホーンロード型のエンクロジャー以外では本領を発揮しにくいと思われる。

本機のハンドルを廃しト塗色を変えて民生用の展開を図ったのがJ.B.L.150−4Cであり、ヘヴィーデューティー仕様ウーファーとしてD30085(ハーツフィールヅ)やD44000(パラゴン)に搭載され、同社の代表作となった。


Model 150−4C
振動版口径:15inc、重量:11.3kg 
クロスオーバー:500Hz、インピーダンス:16Ω、最大出力:30W

150−4Cは創設当時JBLがウェストレックスに納入していた業務用ウーファーT510Aの民生ヴァージョン。

130Aと共通のフレームにリング状のスペーサーを介して、K145の原型ともいうべき頂角の深いコーン紙に対応させている。低音部はコーナー型の折り曲げホーンになっている。

フロントロードでウーファーの後面からのプレッシャーは全く使っていない。
ウーファーは完全にクローズドチェンバーの中に収めている。
ホーン開口部面積は狭くオーディオ帯域の下の方をカバーするのは無理で最低域はあきらめその上のオーバートーンをうまく再現して全体の音質を整えている。
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Hartsfierd/room1.htm


JBL史上最強のウーハー 150−4C

今回、幸運にも非常に稀なウーハーを手に入れる事が出来ましたので、我が【C45 METREGON】のウーハーを取り替える事にしました。その非常に稀なウーハーとは、かのハーツフィールド、最初期のパラゴン及びほんの稀にメトロゴンにも組み込まれていた15インチのウーハー、

そうあの有名な【150−4C(16Ω)】です。

このウーハーにはノン・コルゲーションタイプの非常に硬いストレート・コーン紙が使われています。しかも軽くて指ではじくと“パーン!”という手ごたえがあり強度も相当高いものと想われます。マグネット(アルニコV)は130系と比べると1/2ポンド重く、非常に能率の高いウーハーです。

ですからf0(最低共振周波数)は35Hzとかなり高く、現在のウーハーと比べれば最低域は出ないタイプのものです。 今、使用中の【LE15A】ウーハーのf0は20Hzですので、この点が少し心配といえば心配な点です。

また、コーンの頂角はかなり深いタイプで、130系のフレーム周縁にスペーサーを設けてこのコーンを取付ける事が出来るようにした合理的な考えで設計されたものです。

これら高能率のユニットは『マキシマム・エフィシェンシー(最高の能率)・シリーズ』と呼ばれており、【150−4C】もこのシリーズに含まれます。
【150−4C】のボイスコイルはショート・ボイスコイル(アンダーハング・ボイスコイル)で、エッジはコーン紙の延長を波型にした所謂フィクスド・エッジと呼ばれるものです。

ところで、JBLには1946年の創業間もない頃からウエスタン・エレクトリック(WE)に納められていた強力なユニット達が存在していました。その中のウーハーをコンシュマー・モデルとしたものが【150−4C】です。このWEに納入されていたユニットは、【T510A】という型名がつけられており、’50年代中頃のWEのシアター・システムに【375】ドライバーのWE版である【T530A】と共に幾つかのシステムが構成されていたそうです。

私の入手しました【150−4C】は真に極上品の超美品であり、左右のペアも真に揃ったこれまた非常に稀なものです。シリアル・ナンバーは左右連番の“10161”と“10162”です。

裏の銘板のJBLのロゴ・マークは一番最初のものが記されています。また、フレームにも『JIM LANSING』の流れるような美しい書体のロゴ・マークが記されています。
 
【150−4C(16Ω)】ウーハー

【150−4C】ウーハーと【375】コンプレッション・ドライバーを繋ぐネットワークは、この時のために長い間手元に置いておいた【N400】ネットワークを使用します。【N400】は型番からしばしばクロスオーバー周波数が400Hzと間違われますが、実際は500Hzです。(N500、N500Hという型番のネットワークも存在していました。)

この【N400】の低域側は一応コイルだけは入っていますが、減衰量は6dB/octで非常に高い周波数で切っていますので、ウーハーの高域は殆ど切っていないに等しいものです。高域側の方は完全な12dB/octで大体500Hzぐらいから低域をスパッと切っています。

これは【375】と【H5041】ホーンとも関係してきており、ロード(負荷)が完全にかからない帯域までドライバーを動作させているために、その辺を今度はウーハーの方がうまくアシストして両方のユニットを繋ぐという感じです。

そのために、この時代のシステムをチャンネル・デバイダーを使って指定周波数で高域側も低域側もスパッと切ってしまうマルチ・アンプ方式で鳴らしても殆どの場合、うまく繋がらないで中域が抜けてしまうという結果となってしまうのです。ですから、この時代のシステムはメーカー指定のネットワークを使用するのが一番と考えます。
私の所有している【N400】ネットワークのシリアル・ナンバーは、これまた左右連番の“1771”と“1772”です。
 
【N400(16Ω)】ネットワーク

以下に実際にウーハーを取替えた工程を示します。写真で見ると簡単そうに見えますが、実際には相当に気力と体力を要する作業です。

特にウーハーを取付けているボルトの取り外し、取り付けはスペースが少ないためにL形の特殊なドライバー(この場合はネジまわし)を用いて、片手を奥に突っ込んで行わなければなりません。これには相当参りました。
もう2度とウーハーの交換はやりたくないというのが今の心境です。
 
この度、私所有のメトロゴンから取り外されてしまった【LE15A】ウーハーは『リニア・エフィシェンシー・シリーズ』に含まれます。このLEシリーズでは能率は程々にして、その代わり再生周波数帯域を広げるようにしたものです。

コーン紙にはコルゲーションが入り、130系に比べてコーンの質量が重くなったため(これはコルゲーションの問題というよりも振動系全体の設計によるもの)能率は低下しました。
ボイスコ
イルはロング・ボイスコイル(オーバーハング・ボイスコイル)で、エッジはフィクスド・エッジではなく、初期はランサロインと呼ばれる材質、その後はウレタンに材質が変更となり形式はロール・エッジを採用して振幅が大きく取れる構造となりました。
これら全ての変更で低域特性を良くしており、f0は20Hzまで下がりました。
私の所有している【LE15A(8Ω)】のエッジは、おそらくウレタン・エッジであったために後からセーム皮に交換したものだと想われます。

以上でウーハーの交換は、殆ど丸1日がかりで何とか無事に終える事ができました。もう手も足も腰もガクガクでした。その後遺症はその後2日間ほど残りましたが、今はもう治っています。ですが、やはり歳には勝てないようですね。

ウーハーとネットワークの交換で、メトロゴンのスピーカー・システムとしての能率は相当上がったようです。コントロール・アンプのボリュームの位置が所定の音量を得るのに交換前と交換後では約3目盛程違っています。これで高能率の【375】も【075】も本領を発揮してくれるでしょう。今までは相当【LX5】ネットワークで能率を犠牲にしていたのですから・・・。

スーパー・ツィーターの出力音圧レベルも再度調整し直して、現在は98dBから100dBに設定変更しています。

ウーハーを交換した後の『音』の違いですが、やはり軽量コーンを使用した高能率型の【150−4C】ウーハーでは音の立ち上がりと立ち下がりが随分と速くなったようです。それに連れて音のスピード感も相当速くなったように感じます。【375】、【075】とのスピード感がやっと揃ったようです。今まではウーハーのスピード感が中高域に追いついていなかった事を正に実感いたしました。また、今まで聴こえていなかった微小な音もはっきりと聴こえるようになりました。

最低域の再生についてはf0が20Hzから35Hzに15Hzも上昇したので心配していましたが、聴感上は殆ど変わりません。部屋を揺さ振る低音もちゃんと再生してくれています。

中域も音が濃くなったように想います。【150−4C】ウーハーの高域が重なっているからでしょうか?

結論として、今回のウーハーの取り替えはまんまと“大成功”だったようです。
http://homepage2.nifty.com/jazz_audio/audio-23.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c13

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
14. 中川隆[-10526] koaQ7Jey 2020年10月28日 15:21:54 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[32]
当時のJBLのスピーカーはどれも業務用に開発された強力なユニットを美しいモダンアートのエンクロージャーに入れた物が多いです。

私はJBLが好きで(WE、アルテック、タンノイ他も好きですが)C31、ハーツフィールド、パラゴン、メトロゴン、ミニゴン、オリンパス、C37、LE8T、PA用システム、を使って来ました。どれも結局は最初期型が音が素直で、鳴らすのも簡単なので今残っているのは最初期のユニットが入ったオリジナルです。

古いユニットは最初は音が詰っていても、2年位毎日鳴らすと良い音になる事が多いです。メトロゴンも最初我が家に来た時は音が飛ばない鳴らないスピーカーでした。かがり火に持って行って毎日BGMで鳴らしていたら2年目位から鮮やかな音が出る様になり今では吃驚する位伸びのある美音を奏でています。

眠っていた物を呼び覚ますには時間が必要です。焦っては駄目ですね。


パラゴンでもハーツでも鳴らすのが難しいと思っている方が多い様ですが、それは間違いです。先日横浜の三上さんもパラゴン欲しいけど鳴らすのが難しいから・・と仰っていました。あの三上さんでも勘違いされています。

パラゴン鳴らすの難しい説が出来たのはSS誌の記事だと思います。理由は中・後期型のパラゴンが鳴らすのが難しいのであって、初期型は簡単に良い音で鳴ります。

元々初期型の150-4Cと375,075でチューニングして作った箱です。ユニット変えるとバランスは当然崩れます。中期、後期に行くに従ってハイファイにはなりますが、それだけ鈍いユニットを使っています。その鈍さが鳴らし難さにつながります。

初期型はパラゴンでもハーツでもメトロゴンでも部屋の壁に押しつけて置いてアンプをつなげば良い音で鳴る様に出来ています。能率も高いので2〜3Wの真空管アンプでも十分良い音でなります。

150-4CやA130、375や175、075は他に変わる物が無い名機です。

素直な美音を奏でます。クラシックもジャズも綺麗に再生します。
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201003220003/


先日横須賀の三上邸で音を沢山聴かせて頂いて、その時話題に出たのですが,

「JBLはジャズ向き??」

と言う話です。
http://bit.ly/djGgGv


JBLはジャズ向き、タンノイはクラシック向き
と日本では言われていますが、それって嘘でしょ!そんな事無いよねと言う話です。

実際にクラシックのモニターにも多くのJBLが使われて来ましたし、米国でJBLをお使いの方はクラシックを聴かれている方が多いのです。

ハーツ・フィールドでもパラゴンでもクラシックは綺麗になります。

何処でジャズ向きと言われる様になったのか、有名なジャズ喫茶の店がJBLを使ったから、有名なオーディオ評論家の方が、ジャズがお好きだったから・・・色々理由はあるとは思います。

実際にJBLのD130と言うユニットはややジャズ向き、アコースティックな音より、PA的な音向きだとは思います。

でも175や375 150−4Cや130Aは非常にニュートラルなユニットで癖の無い音を出します。

JBLもLEシリーズになると鈍いコーン紙になってアンプのパワーも必要で鳴らし難くなりますが、初期のJBLは素直で感度の高い音を出します。

アルテックと比べると暗い、渋い音だとも言える位です。

まあタンノイもクラシック向きではなく、良い音でジャズを聴けます。特にシルバーの30cmは癖が無く、バスレフ箱で聴くと、良い響きでジャズを聴く事が出来ます。

初期のユニットは癖が無いので、使い方で何でも鳴ると思うのですが・・・・
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201004060000/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c14

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
15. 中川隆[-10525] koaQ7Jey 2020年10月28日 15:30:28 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[33]

パラゴンはハーツフィールドタイプのコーナースピーカーの間に置かれるセンターチャンネルスピーカーとして考案されたものだった。つまり、現代のAVホームシアター用センターSPに相当する訳だが、この考えの技術的なコンセプトは1930年代ベル研究所によって行われた研究調査に基づいており、最も安定したステレオイメージはセンターチャンネルスピーカーの設置によってもたらされるという考えに基づいている。

AV用センタースピーカーとして家庭でパラゴンを使うのは費用からもスペースも大それたものだったから、結局は独立型スピーカーシステムとして世に出る事になった。

フクロウさんはホームシアター用としてパラゴンを使っているが、自ずとセンタースピーカーとなっている。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


JBL ハーツフィールド

 このスピーカーは本当に良く出来ています。ローエンドまで良く伸びていて、なおかつ反応が速いので、あらゆるジャンルの音楽が楽しめるオールラウンドプレーヤーです。大変完成度の高いスピーカーで、現代でもこれを超えるスピーカーは現れていないといっても良いかもしれません。

 レコードプレーヤーはLP12、プリはJBL SG 520、パワーアンプがマランツの#9が4台。CDプレーヤーはシンプルにリンのCD12となっています。もちろん各機器の下にはローゼンクランツのインシュレーターが使われています。


 JBL パラゴン

 この美しいシルエットは不変のものです。'50代にはこうした素晴らしい作品が沢山生まれました。アメリカの黄金時代で、映画館のスクリーンで見るその豊かな生活ぶりや、ラジオから聞こえてくる魅力的な音楽に耳を傾けては将来を夢見たものでした。

 プレーヤーLP12とプリアンプJBL SG 520は他のシステムと全く同じです。パワーアンプはKT-88プッシュプルのマッキントッシュの275でパラゴンをドライブします。

 一部屋に2台のスピーカーセッティングは難しい

 ハーツフィールドとパラゴン。この二つのスピーカーは大変マッチングの良い組み合わせです。普通は一部屋に2組のスピーカーをセッティングするのは困難を極めます。

 しかし、コーナー型のハーツフィールドと部屋の中央に置くように作られているパラゴンですから、お互いがサウンドスクリーン効果を生み出すのでこの上なく相性が良いのです。
http://www.rosenkranz-jp.com/kaiser/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/20061221_sh.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c15

[近代史4] アメリカのスピーカー 中川隆
5. 2020年10月28日 15:31:45 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[34]
JBL ハーツフィールド レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/110.html#c5
[近代史4] JBL のスピーカーは買ってはいけない 中川隆
8. 中川隆[-10524] koaQ7Jey 2020年10月28日 15:32:09 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[35]

JBL ハーツフィールド レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/493.html#c8
[近代史4] 中川隆 _ アンティーク・オーディオ関係投稿リンク 中川隆
27. 中川隆[-10523] koaQ7Jey 2020年10月28日 15:32:36 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[36]

JBL ハーツフィールド レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/109.html#c27
[リバイバル3] JBL ハーツフィールド レプリカ 中川隆
1. 中川隆[-10522] koaQ7Jey 2020年10月28日 16:18:16 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[37]
JBL ハーツフィールド レプリカ


ユートピア機器
JBL 38cm 専用 スピーカーエンクロージャー/BOX

■ HARTSFIELD OAK/M

口径 38cm 適応ユニット JBL
サイズ H 1200×W 1150×D 800mm

JBL 38cmに最適なフロントホーンスピーカーです。現在、一番の銘器とされています。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure/09_01.html
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html#c1

[リバイバル3] JBL ハーツフィールド レプリカ 中川隆
2. 中川隆[-10521] koaQ7Jey 2020年10月28日 16:26:13 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[38]

JBL ハーツフィールド レプリカ


Hartsfield ケンリック - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=+Hartsfield+%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF


[Old Vid] KENRICK top-end repro JBL Hartsfield & "RE-LEAF E1-KRS" DAC at Mr. T's house 最高峰ハーツフィールド
2020/04/08




厳選パーツ JBLハーツフィールド Hartsfield ケンリックから世界一の贅沢カスタム
http://jbl43.com/?pid=63841774

型番 hartsfield-3
販売価格 7,300,000円(税抜)
在庫数 在庫 0 ペア 売切れ中
-SOLD OUT-





厳選パーツ JBLハーツフィールド Hartsfield ケンリックから世界一の贅沢カスタム

JBL HARTSFIELD D30085

お待たせしました。ケンリックサウンドによるJBLハーツフィールド(D30085)のスペシャルカスタムバージョン。ヴィンテージ・レプリカ個体をスペシャルモディファイいたしました。前回のハーツフィールドはこちら。

ネットワークのコンデンサーには、デンマーク・Jantzenの高級メタライズドポリプロピレン・フィルム・コンデンサー、Z-Superiorを使用。そしてアッテネーターには、なんと贅沢にも、ファインメットカットコア(ナノ結晶軟磁性材料)を用いたノグチトランスのステップダウントランスアッテネーター『FM-ATSP1』を採用。抵抗式アッテネータでは実現できなかった、高忠実度再生が可能となりました。ロシア製ミルスペックの10ステップ切り替えスイッチとの組み合わせで1dBステップのトランス式に改変しています。ネットワークを介していながらマルチアンプと変わらない鮮明度を維持します。器内配線材には全てアムトランス社のφ0.9単線・金メッキOFC線(フッ素樹脂被覆)を使っています。

このハーツフィールドの音の良さを引き出すポイントは、やはりケンリックサウンドによる特別なチューニングに他なりません。とにかく上記の動画をまずはご覧ください(パソコンにヘッドホンを装着してその臨場感もご確認ください)。

数ヶ月に及ぶレストア行程と多くの吟味パーツとノウハウによって世界一良い音がするハーツフィールドが、完成しました。他のどのハーツフィールドでもこのような広いレンジと速いレスポンスで生々しい出音を聴くことはできません。

ウーファーは新規着磁を施した最高峰アルニコユニット、150-4Cを凌駕するCLASSIC AUDIO LOUDSPEAKERS社の160-4Cを採用しました。完全に150-4Cを模した特別なユニットですが、強力なアルニコ磁気回路を備え、もはや無敵と呼べる領域に到達しています。

そして、分解清掃を行ったコンプレッションドライバーJBL375には再着磁を施し、砲金ブロックから削りだして製作したバブルバックカバーを装着。標準の砂型鋳物製アルミ合金のカバーに対して3倍の重量を誇り、内部の鏡面仕上げカーブは、ダイアフラムから発せられた反射音を巧みに合成、スロート部から放出して美しい音色を生成します。ダイアフラムは標準のアルミ製から軽量で内部損失が大きい理想的なベリリウム製に交換しており、2wayでありながら驚くほど高域の伸びが保証されてます。レイオーディオやPioneer Exclusiveシリーズにも採用されるTAD TD-4001にもベリリウムダイアフラムが使われています。このダイアフラムの旨味を最大限引き出すため、クロスオーバーポイントは標準の500Hzから420Hzに敢えて引き下げています。結果、超ハイスピードでありながら、低域とのつながりが滑らかでレンジが広く濃厚な響きをもたらします。160-4Cとのコンビネーションが最も生かされるポイントを、時間をかけて導き出すことに成功しています。

キャビネットを全て分解補修・塗装。最終段階の音響特性バランス調整はじっくりと時間をかけてポテンシャルを引き出します。ビス類は全て新品交換。グリルクロスは当時の生地と同じものを用いて全て新品張り替えをしています。そして、ゴールドウィングは丁寧に分解後、細かな腐食を研磨し、新たに金粉塗装を行っているため上質な輝きを取り戻しているのです。

極めつけのキャビネットの仕上げです。塗装には最高級ポリエステル塗装にて仕上げています。艶やかなキャビネットの仕上がり通り、奏でられるサウンドは繊細且つ目を見張る奥行き感に長けています。塗装一つで音色をチューニングできるのはケンリックサウンドならでは。決して本来の“音”を壊すことなく、品質を引上げるという高度なメンテナンスです。掲載中の動画でも片鱗は伝わると思いますが、ご来店の上で実際のご試聴を歓迎致します。遠方からでも是非、弊社にお越し頂き、その音、品質をお確かめください。楽器のピアノやギターと同じで、音の響きは塗装の出来映えに大きく左右されます。

できうる限りの贅を尽くした、他店では真似ができない完全レストアハーツフィールドです。他のハーツフィールドは、古い音源の再生に関しては雰囲気良く鳴らせますが、現代ソースは、過度な箱鳴りで破綻し、高域は頭打ち、低域は詰まりを生じてしまい再現は、やはり厳しくなってしまいます。新旧どちらのソースでも、そしてあらゆるジャンルをも敏捷で重厚に気持ちよく鳴らせるハーツフィールドが、やはり最高峰と呼ぶにふさわしい個体です。
箱そのものが音を生み出すハーツフィールドは、音響スピーカーである一方で、トランスデューサーだとも痛感します。アンプから受けた音楽の電気信号を、それ自身が音響変換する楽器に他なりません。実に至宝の名機、王者の風格はいつかは入手したい!そう思わせる魅力に充ち満ちています。これはまさに一生モノのお宝になるでしょう。特に今回の吟味したパーツの共演は、最高のパフォーマンスを発揮しています。


お手持ちのハーツフィールドを全く同じ仕上げにするサービスも承っております。費用200万円〜(配送費用別)この予算をかけてでも必ずご満足頂ける作品に仕上げられる自信があります。今まで聴いていたハーツフィールドの音はいったい何だったんだと、この音を目の当たりにした全員が思うことでしょう。

※24金蒸着チタニウム・ダイアフラムのスーパーツイーター、TANNOY ST-200との相性が素晴らしいため、ご希望の場合、特別にこちらもセットでご提供致します。コネクトケーブルは、アムトランス社のφ0.9単線・金メッキOFC線(フッ素樹脂被覆)です。



【製品仕様】

方式 フロントロードホーン型2ウェイ・2スピーカー
使用ユニット 低域用:38cmコーン型(160-4C)×2
中高域用:ホーン型(375+H5039+L5090)×2
ネットワーク:LX5ベースのKRSカスタムネットワーク
クロスオーバー周波数 420Hzに調整(標準は500Hz)
インピーダンス 16Ω
外形寸法 幅1,130×高さ1,100×奥行610mm


ケンリックサウンドで行うメンテナンスについて

オークションや中古ショップで、価格が安いという理由だけで状態が芳しくない個体やジャンク品を入手されて、ご自分で修理する費用が予想以上に発生したり、思わぬ不具合に当たり修理不能だったなど、苦い経験をされたことはありませんか?

例えオーディオ店で扱われている品物でも、キャビネットの傷や付属品の不足が激しいなど、決して良質とは呼べないものも多く見受けられます。

ケンリックサウンドでは、JBLスピーカーのメンテナンスとして基本的なウレタンエッジ交換に始まり、キャビネットのクリーニング、またはツキ板交換、アッテネーターのクリーニング、または新品交換や、ユニット内部、ネットワークの点検、欠損パーツの補修、そしてオプションサービスでのオーバーホールから、カスタムメイドまで・・・、末永く今後も安心してお使い頂けるように万全の整備体制を整えてメンテナンスに臨んでおります。ここまで細部に至るまで手をかけられるのは、JBL43XX専門店のケンリックサウンドだからできるサービスです。

ご予約による販売も承っているため、メンテナンス完了してもウェブサイトに紹介されずに直接お客様の元へ渡っていくスピーカーたちが増えています。ウェブサイトだけを頼りにお待ちいだいる方にはご不便をおかけして申し訳ありません。

この商品に施されたメンテナンス内容

・ドライバー×2本 再着磁済み(ウーファー×2本は新規着磁)

・375用ベリリウムダイアフラムを採用

・砲金無垢削り出し375バックカバー×2本

・ネットワークLX5、コンデンサー新品交換、金メッキ端子交換

・ネットワークのアッテネーターを、10ステップのファインメット・カットコアトランス式に新品交換

・配線材にテフロン金メッキ単線採用

・全てのボルト新品交換

・グリルクロス新品張り替え済

・ゴールドウィングは金粉塗装

・キャビネット最高級ポリエステル塗装

・音響特性チェック・エージング鳴らしこみ

上記ではご説明していない本商品に施された細かなメンテナンス工程が他にもいくつかございます。大きな要素ではなくても、古いスピーカーを蘇らせるには欠かせないポイントなのです。

ケンリックサウンドのスピーカー保証

ご購入から原則12か月間の保証がつきます。保証期間を過ぎても専門店ならではのパーツ完備により、あらゆる修理・補修に柔軟に対応いたします。JBL社で取扱中止となっているパーツでも当店が保管しているものも存在します。

JBL43シリーズを常に多く手掛けておりますので、後々の下取りアップグレードでも大いにお力になれます。4343からダブルウーファーの4350へ下取り差額交換されたり、引っ越しに伴いスピーカーの縮小化などでも、適切なモデルのご紹介が可能です。

ウレタンエッジの寿命(一般使用下にておよそ10年)が訪れても当店でエッジ交換を承れます。専門店ならではの安心感は価格を超えた付加価値です。

ご不明な点がある場合は

当店ウェブサイトのQ&A よくある質問をご覧いただくか、メールまたお電話(03-5948-6056)にてお問い合わせください。スピーカーをご購入いただいた世界中のお客様からコメントと画像をお寄せいただいく「お客様の声」コーナーもご参照ください。



発送方法

東京都より池田ピアノ運送の運送便です。送料はおよそ80,000円〜120,000円

お支払方法

お振込先は【ジャパンネット銀行】です。

アプラス、ジャックス、オリコのショッピングクレジット(ローン決済)もご利用可能です。最長60回払いまで対応いたします。事前にお問い合わせください。
送料・・・配送方法選択時は「ヤマト運輸」をお選び下さい。

http://jbl43.com/?pid=63841774

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html#c2
[リバイバル3] JBL ハーツフィールド レプリカ 中川隆
3. 中川隆[-10520] koaQ7Jey 2020年10月28日 16:28:14 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[39]
Westrex Receiver T-510-A, 150-4C
 1941年、アルテック・サーヴィス社に技術担当副社長として入社したジェームス・B・ランシング(同時に社名をアルテック・ランシングに改めた)は、1946年に同社を辞し、積年の夢であった家庭用システムの開発を目指してJ.B.L.サウンド社を設立した。 その後’50年代に入り、ウェストレック社からの依頼でつくったのが、T−501ーAとT−502−Bフロントロード・ホーン・ステージ用システムで、前者に2本、後者に4本の『T−510−A』低域用レシーヴァーが使われている。 

このユニットは4インチ(10.6cm)のヴォイスコイル(インピーダンスは32Ω)を持ち、従来の同社の低域ユニットのバスケット(フレーム)が頂角の浅いものだったため、外周部にスペーサーを入れ、業務用にふさわしい深い頂角のコーン紙を採用、高いスタッフネスを獲得した製品である。加えて、磁気回路は強力そのもののため、ホーンロード型のエンクロジャー以外では本領を発揮しにくいと思われる。

本機のハンドルを廃しト塗色を変えて民生用の展開を図ったのがJ.B.L.150−4Cであり、ヘヴィーデューティー仕様ウーファーとしてD30085(ハーツフィールヅ)やD44000(パラゴン)に搭載され、同社の代表作となった。


Model 150−4C
振動版口径:15inc、重量:11.3kg 
クロスオーバー:500Hz、インピーダンス:16Ω、最大出力:30W

150−4Cは創設当時JBLがウェストレックスに納入していた業務用ウーファーT510Aの民生ヴァージョン。

130Aと共通のフレームにリング状のスペーサーを介して、K145の原型ともいうべき頂角の深いコーン紙に対応させている。低音部はコーナー型の折り曲げホーンになっている。

フロントロードでウーファーの後面からのプレッシャーは全く使っていない。
ウーファーは完全にクローズドチェンバーの中に収めている。
ホーン開口部面積は狭くオーディオ帯域の下の方をカバーするのは無理で最低域はあきらめその上のオーバートーンをうまく再現して全体の音質を整えている。
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Hartsfierd/room1.htm


JBL史上最強のウーハー 150−4C

今回、幸運にも非常に稀なウーハーを手に入れる事が出来ましたので、我が【C45 METREGON】のウーハーを取り替える事にしました。その非常に稀なウーハーとは、かのハーツフィールド、最初期のパラゴン及びほんの稀にメトロゴンにも組み込まれていた15インチのウーハー、

そうあの有名な【150−4C(16Ω)】です。

このウーハーにはノン・コルゲーションタイプの非常に硬いストレート・コーン紙が使われています。しかも軽くて指ではじくと“パーン!”という手ごたえがあり強度も相当高いものと想われます。マグネット(アルニコV)は130系と比べると1/2ポンド重く、非常に能率の高いウーハーです。

ですからf0(最低共振周波数)は35Hzとかなり高く、現在のウーハーと比べれば最低域は出ないタイプのものです。 今、使用中の【LE15A】ウーハーのf0は20Hzですので、この点が少し心配といえば心配な点です。

また、コーンの頂角はかなり深いタイプで、130系のフレーム周縁にスペーサーを設けてこのコーンを取付ける事が出来るようにした合理的な考えで設計されたものです。

これら高能率のユニットは『マキシマム・エフィシェンシー(最高の能率)・シリーズ』と呼ばれており、【150−4C】もこのシリーズに含まれます。
【150−4C】のボイスコイルはショート・ボイスコイル(アンダーハング・ボイスコイル)で、エッジはコーン紙の延長を波型にした所謂フィクスド・エッジと呼ばれるものです。

ところで、JBLには1946年の創業間もない頃からウエスタン・エレクトリック(WE)に納められていた強力なユニット達が存在していました。その中のウーハーをコンシュマー・モデルとしたものが【150−4C】です。このWEに納入されていたユニットは、【T510A】という型名がつけられており、’50年代中頃のWEのシアター・システムに【375】ドライバーのWE版である【T530A】と共に幾つかのシステムが構成されていたそうです。

私の入手しました【150−4C】は真に極上品の超美品であり、左右のペアも真に揃ったこれまた非常に稀なものです。シリアル・ナンバーは左右連番の“10161”と“10162”です。

裏の銘板のJBLのロゴ・マークは一番最初のものが記されています。また、フレームにも『JIM LANSING』の流れるような美しい書体のロゴ・マークが記されています。
 
【150−4C(16Ω)】ウーハー

【150−4C】ウーハーと【375】コンプレッション・ドライバーを繋ぐネットワークは、この時のために長い間手元に置いておいた【N400】ネットワークを使用します。【N400】は型番からしばしばクロスオーバー周波数が400Hzと間違われますが、実際は500Hzです。(N500、N500Hという型番のネットワークも存在していました。)

この【N400】の低域側は一応コイルだけは入っていますが、減衰量は6dB/octで非常に高い周波数で切っていますので、ウーハーの高域は殆ど切っていないに等しいものです。高域側の方は完全な12dB/octで大体500Hzぐらいから低域をスパッと切っています。

これは【375】と【H5041】ホーンとも関係してきており、ロード(負荷)が完全にかからない帯域までドライバーを動作させているために、その辺を今度はウーハーの方がうまくアシストして両方のユニットを繋ぐという感じです。

そのために、この時代のシステムをチャンネル・デバイダーを使って指定周波数で高域側も低域側もスパッと切ってしまうマルチ・アンプ方式で鳴らしても殆どの場合、うまく繋がらないで中域が抜けてしまうという結果となってしまうのです。ですから、この時代のシステムはメーカー指定のネットワークを使用するのが一番と考えます。
私の所有している【N400】ネットワークのシリアル・ナンバーは、これまた左右連番の“1771”と“1772”です。
 
【N400(16Ω)】ネットワーク

以下に実際にウーハーを取替えた工程を示します。写真で見ると簡単そうに見えますが、実際には相当に気力と体力を要する作業です。

特にウーハーを取付けているボルトの取り外し、取り付けはスペースが少ないためにL形の特殊なドライバー(この場合はネジまわし)を用いて、片手を奥に突っ込んで行わなければなりません。これには相当参りました。
もう2度とウーハーの交換はやりたくないというのが今の心境です。
 
この度、私所有のメトロゴンから取り外されてしまった【LE15A】ウーハーは『リニア・エフィシェンシー・シリーズ』に含まれます。このLEシリーズでは能率は程々にして、その代わり再生周波数帯域を広げるようにしたものです。

コーン紙にはコルゲーションが入り、130系に比べてコーンの質量が重くなったため(これはコルゲーションの問題というよりも振動系全体の設計によるもの)能率は低下しました。
ボイスコ
イルはロング・ボイスコイル(オーバーハング・ボイスコイル)で、エッジはフィクスド・エッジではなく、初期はランサロインと呼ばれる材質、その後はウレタンに材質が変更となり形式はロール・エッジを採用して振幅が大きく取れる構造となりました。
これら全ての変更で低域特性を良くしており、f0は20Hzまで下がりました。
私の所有している【LE15A(8Ω)】のエッジは、おそらくウレタン・エッジであったために後からセーム皮に交換したものだと想われます。

以上でウーハーの交換は、殆ど丸1日がかりで何とか無事に終える事ができました。もう手も足も腰もガクガクでした。その後遺症はその後2日間ほど残りましたが、今はもう治っています。ですが、やはり歳には勝てないようですね。

ウーハーとネットワークの交換で、メトロゴンのスピーカー・システムとしての能率は相当上がったようです。コントロール・アンプのボリュームの位置が所定の音量を得るのに交換前と交換後では約3目盛程違っています。これで高能率の【375】も【075】も本領を発揮してくれるでしょう。今までは相当【LX5】ネットワークで能率を犠牲にしていたのですから・・・。

スーパー・ツィーターの出力音圧レベルも再度調整し直して、現在は98dBから100dBに設定変更しています。

ウーハーを交換した後の『音』の違いですが、やはり軽量コーンを使用した高能率型の【150−4C】ウーハーでは音の立ち上がりと立ち下がりが随分と速くなったようです。それに連れて音のスピード感も相当速くなったように感じます。【375】、【075】とのスピード感がやっと揃ったようです。今まではウーハーのスピード感が中高域に追いついていなかった事を正に実感いたしました。また、今まで聴こえていなかった微小な音もはっきりと聴こえるようになりました。

最低域の再生についてはf0が20Hzから35Hzに15Hzも上昇したので心配していましたが、聴感上は殆ど変わりません。部屋を揺さ振る低音もちゃんと再生してくれています。

中域も音が濃くなったように想います。【150−4C】ウーハーの高域が重なっているからでしょうか?

結論として、今回のウーハーの取り替えはまんまと“大成功”だったようです。
http://homepage2.nifty.com/jazz_audio/audio-23.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html#c3

[リバイバル3] JBL ハーツフィールド レプリカ 中川隆
4. 中川隆[-10519] koaQ7Jey 2020年10月28日 16:28:50 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[40]
当時のJBLのスピーカーはどれも業務用に開発された強力なユニットを美しいモダンアートのエンクロージャーに入れた物が多いです。
私はJBLが好きで(WE、アルテック、タンノイ他も好きですが)C31、ハーツフィールド、パラゴン、メトロゴン、ミニゴン、オリンパス、C37、LE8T、PA用システム、を使って来ました。どれも結局は最初期型が音が素直で、鳴らすのも簡単なので今残っているのは最初期のユニットが入ったオリジナルです。

古いユニットは最初は音が詰っていても、2年位毎日鳴らすと良い音になる事が多いです。メトロゴンも最初我が家に来た時は音が飛ばない鳴らないスピーカーでした。かがり火に持って行って毎日BGMで鳴らしていたら2年目位から鮮やかな音が出る様になり今では吃驚する位伸びのある美音を奏でています。

眠っていた物を呼び覚ますには時間が必要です。焦っては駄目ですね。


パラゴンでもハーツでも鳴らすのが難しいと思っている方が多い様ですが、それは間違いです。先日横浜の三上さんもパラゴン欲しいけど鳴らすのが難しいから・・と仰っていました。あの三上さんでも勘違いされています。

パラゴン鳴らすの難しい説が出来たのはSS誌の記事だと思います。理由は中・後期型のパラゴンが鳴らすのが難しいのであって、初期型は簡単に良い音で鳴ります。

元々初期型の150-4Cと375,075でチューニングして作った箱です。ユニット変えるとバランスは当然崩れます。中期、後期に行くに従ってハイファイにはなりますが、それだけ鈍いユニットを使っています。その鈍さが鳴らし難さにつながります。

初期型はパラゴンでもハーツでもメトロゴンでも部屋の壁に押しつけて置いてアンプをつなげば良い音で鳴る様に出来ています。能率も高いので2〜3Wの真空管アンプでも十分良い音でなります。

150-4CやA130、375や175、075は他に変わる物が無い名機です。

素直な美音を奏でます。クラシックもジャズも綺麗に再生します。
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201003220003/


先日横須賀の三上邸で音を沢山聴かせて頂いて、その時話題に出たのですが,

「JBLはジャズ向き??」

と言う話です。
http://bit.ly/djGgGv


JBLはジャズ向き、タンノイはクラシック向き
と日本では言われていますが、それって嘘でしょ!そんな事無いよねと言う話です。

実際にクラシックのモニターにも多くのJBLが使われて来ましたし、米国でJBLをお使いの方はクラシックを聴かれている方が多いのです。

ハーツ・フィールドでもパラゴンでもクラシックは綺麗になります。

何処でジャズ向きと言われる様になったのか、有名なジャズ喫茶の店がJBLを使ったから、有名なオーディオ評論家の方が、ジャズがお好きだったから・・・色々理由はあるとは思います。

実際にJBLのD130と言うユニットはややジャズ向き、アコースティックな音より、PA的な音向きだとは思います。

でも175や375 150−4Cや130Aは非常にニュートラルなユニットで癖の無い音を出します。

JBLもLEシリーズになると鈍いコーン紙になってアンプのパワーも必要で鳴らし難くなりますが、初期のJBLは素直で感度の高い音を出します。

アルテックと比べると暗い、渋い音だとも言える位です。

まあタンノイもクラシック向きではなく、良い音でジャズを聴けます。特にシルバーの30cmは癖が無く、バスレフ箱で聴くと、良い響きでジャズを聴く事が出来ます。

初期のユニットは癖が無いので、使い方で何でも鳴ると思うのですが・・・・
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201004060000/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html#c4

[近代史4] アメリカのスピーカー 中川隆
6. 2020年10月28日 17:49:31 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[41]
JBL Project K2/S9500 スピーカー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/110.html#c6
[近代史4] 中川隆 _ アンティーク・オーディオ関係投稿リンク 中川隆
28. 中川隆[-10518] koaQ7Jey 2020年10月28日 17:49:55 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[42]
JBL Project K2/S9500 スピーカー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/109.html#c28
[近代史4] JBL のスピーカーは買ってはいけない 中川隆
9. 中川隆[-10517] koaQ7Jey 2020年10月28日 17:50:27 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[43]
JBL Project K2/S9500 スピーカー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/493.html#c9
[リバイバル3] JBL ハーツフィールド レプリカ 中川隆
5. 2020年10月28日 17:57:53 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[44]

1960年代の JBL ハーツフィールドを使ったシステム
http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk06.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html#c5
[リバイバル3] JBL Project K2/S9500 中川隆
1. 中川隆[-10516] koaQ7Jey 2020年10月28日 17:59:39 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[45]

オーディオと音楽の雑記帳 NEW(2007.7.14)

70年代以降のLPレコード、CD用のK2を使ったシステム
http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk04.html

JBL K2 S9500 のシステム・ブロック図
http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk05.html

S9500の中域アンプの選択 LAST(2007.7.9)
http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk19.html

S9500の3WAYのマルチ・アンプ化 LAST(2007.7.9)
http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk20.html

S9500にパレット追加 LAST(2007.7.9)
http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk21.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html#c1

[リバイバル3] JBL Project K2/S9500 中川隆
2. 中川隆[-10515] koaQ7Jey 2020年10月28日 18:02:14 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[46]

AUDIO&DISK LIBRARY 思いつき日記
JBL K2 スピーカーについて 2007/3/17(土)


JBLのK2シリーズは、1989年の12月に発表されたS9500をトップエンドとしたスピーカー郡です。

代表のS9500は、モジュールタイプのスピーカーで、コンクリート製のベースB95に

下部ウーファー・モジュール3000M、
スコーカー・モジュール4500M、
上部ウーファー・モジュール2000M

の構成です。

ウーファーユニットは、35.5cmサイズの1400Ndユニット、
スコーカーは4インチのチタンダイヤフラムの475Nd

を使用しています。

バリエーションとして上部モジュール2000Mを省略したS7500がありました。評論家の朝沼氏が自分のシステムにS9500を導入した際にGEMのTS−208をタンデムで付けたいがために、S7500にダウンサイズした話がSS誌に記載されています。

このモジュールによるバリエーションの構成こそがJBLの元々のスピーカー・シリーズのシステム化の原点とも思われます。近年は、K2もS9800までシリーズ化されてはいますが、オリジナルK2のS9500とのモジュール的な共通性は無くなっています。

 さて、S9500のスコーカーシステムには、アクリルホーンが使われています。このアクリルホーンは、ホーン鳴きが少なく音質的にもしなやかで骨太なのが特徴です。2WAYにするためにホーン長は短めに作られているようです。後に発表されたM9500では、アクリルホーンからウッドに変更になりましたが、音質的にはアクリルホーンの方が明るい感じがします。もっともM9500を沢山聴いたわけではないのであくまでも印象です。ドライバーには475Ndが使われています。4インチ・ダイヤ不ラムで2インチスロートのウェスタン594を祖とする由緒あるユニットです。

スピーカーとしては、2WAYの仮想同軸型のバーチカルタイプのスピーカーで、ウーファー、スコーカーに強力なネオジウム・マグネットを使ったのが特徴でした。さらにウーファーの1400Ndは、D130や150−4Cなどのマキシマム・エフィシェンシー・シリーズのウーファー以来のショートボイスコイルが採用されています。ショートボイスコイルとは、マグネットのヨークに対してボイスコイルが最大振幅でもアンダーハングにできるタイプです。こういった点とインピーダンスが6Ωと低いことやユニット耐入力が高いことからボイスコイルが太く電流が流せるタイプのユニットです。

また、能率が92dB/2.83V/mと高いですからマグネットが強力で逆起電力が大きいユニットともいえます。S9500の内臓ネットワーク仕様ではこのウーファーをパラレルで駆動するためにインピーダンスは、3Ω以下と極めて低く駆動するアンプを選ぶ結果となります。要するに大電流を流せる大型の電源を持つアンプが必要だということです。

 もともとS9500ではウーファーのバックキャビティが60リットル程度しかない為、電気的インピーダンスにエアーサスペンションによる機械的な負荷が加わったことも過酷なシステムとなった原因でしょう。仮想同軸タイプのウーファーは、上下の距離を詰めたい訳でスコーカーも耳の高さに合わせようともすれば、当然ウーファー・システムは小型にしたいでしょう。

さかのぼれば、JBLではハーツフィールドでもパラゴンでも小型のバックキャビティでした。このS9500の開発された時代は、アポジーなどの平面駆動スピーカー全盛期で、これらのスピーカーはもっと低いインピーダンス特性でした。その結果この時代のパワーアンプは、クレルやスレッショールド、ジェフローランドなどの大型の大電流型のものが主流になっていました。S9500は、この時代の大電流型パワーアンプを前提にしたスピーカーでしょう。

 このようなJBLのS9500に対して出て間もなく居ても立ってもいられなくて後先かまわず90年の夏にさるオーディオ店に「K2下さい」と言って購入してしまいました。それからかれこれ丸16年使い続けています。途中2003年の冬にウーファーのウレタン・エッジを交換し今に至っています。

コメント

9800のつながりとは、音質的なものを言っているのだろうと思います。一般的に9800のつながりが悪いとは思えませんが、クロスオーバーでの周波数、カットオフ、位相の問題があろうかと思います。
拙宅ではマルチチャンネルしていますので、アンプの音質的相性含めて調整しています。
2007/8/2(木) 午後 6:29


拙宅もS9500です。
非常に鋭敏で、ちょっとしたシステムの変化をモロに音に出してきますね。悪い方に行くときは、極端に悪くなる意地の悪さ(^_^;)もあります。
2007/10/14(日) 午後 4:58

S9500は取り組みがいのあるスピーカーですね。下手をすると痩せた音になりがちです。本文にも記載した通り色々と無理をして成り立っているスピーカーです。しかし、取り組むとJBL的な音も現代的な音も出せる幅の広いスピーカーと思います。
2007/10/14(日) 午後 11:58

発売当初から憧れていたのですが、最近ようやっと手に入れることができるかも知れません。
現用のアンプSTC4212という球を使用した真空管モノラルアンプです。かなり力強いアンプで電源も出力トランスも強力です。球との相性はどんなもんでしょうかねえ・・・
2007/11/28(水) 午前 0:23[ KAZ ]

「S9500との相性として球アンプはどうか?」

という質問と思いますが、中域は良いと思いますが低域は低インピーダンスなので普通の球アンプだとドライブ能力が高くないと難しいと思います。
STC4212は直熱管4212を使用した大型管球アンプだと思いますが、そのパフォーマンスについては未知数なので何ともいえません。トライしてみて下さい。
2007/11/28(水) 午前 1:00

現在はB&W N802を使っています。オーケストラのスケール感、リアルなコンサートホールの再現を期待してS9500に代えようかと思っているのですが、合目的的でしょうか。
2007/11/29(木) 午後 1:20[ KAZ ]

S9500はスケール感の出るスピーカーです。拙宅ではクラシックを中心に聴いていますので、目的としては合致すると思います。

N802はそれだけで自己完結したスピーカーで良い音に持ってゆけますがいじり代は自ずと限界があります。

S9500の様なスピーカーは個々のユニットのポテンシャルは極めて高いですがN802と比較するとシステムとして鳴らすのは難しいと思います。

その分自由度は高いですから、マルチアンプ化やトィーターの追加などで相当追い込んでゆけます。ですからオーディオ的に相当な覚悟を持って取り組めば奥は深いですから楽しめるし相当な満足も得られると思います。
2007/11/29(木) 午後 3:52

スーパートゥイーターを追加しておられるようですが、無いとやはり高音部が物足りないですか?それとも空気感の違いを求めてでしょうか。
また写真のようにスーパートゥイーターを横に置いても定位感にマイナスにはなりませんか?
2007/11/30(金) 午後 0:56[ KAZ ]


拙宅ではマルチアンプ駆動で、S/ウーファーやトィーター等も付けています。上下を足しているのは、プレゼンスの問題でより定位やサラウンドに効果が高いからで特性的なものではありません。

特性的にS9500はオリジナル状態でも十分にポテンシャルは高いです。ただし、ウーファーが強力でパワーアンプの駆動力は必要ですから、電源のしっかりとしたパワーアンプで駆動して下さい。この辺が手始めの使いこなしの工夫のしどころです。

また、トィーターの位置はインライン(軸上配置)でなくとも十分な効果は出ると思います。拙宅ではスコーカーの位置と高さを合わせることを主眼に置き台も特注しセットしました。
2007/11/30(金) 午後 1:22

Sトゥイーターの能率はメインのSPと合わせる必要はないのですか?
自作のBHに乗せるSTを選ぶときには随分能率の合うのを選ぶようにとものの本に書いてあったものですから。
2007/11/30(金) 午後 4:12[ KAZ ]


トィーターをメインスピーカーと同じアンプでパラで駆動する場合であれば、トィーターの能率は、メインスピーカーより高ければ、アッテネーターで下げて使うことができます。最近のトィーターはアッテネーターが付いているものが多いです。

例えばGEMのTS208の場合は能率101dB/mですから、S9500の能率97dB/mに合わせる時は、内臓のアッテネーターを使ってマイナスはもとより、±0dBさらには最大で+4dBまで調整できます。

一方、マルチアンプの場合は、どの様な能率のトィーターとでも組み合わせることができます。拙宅のS9500は16年以上使っていますので、現在のシステムはこの年月をかけて調整した結果です。
2007/12/1(土) 午後 0:44

昨日9500が我が家に届きました。早速聴いてみましたが、定位の良さ、音離れの良さに感心しています。図体の割に結構繊細な音も表現できるようですね。
当面はSTなどを追加せずとも楽しめそうですが、持ち合わせのT-500MK2を合わせてみるとぐっとレンジ感とプレゼンスが向上しました。若干音色が違うので常用することは無いと思いますが、ソースによっては使えるかも知れません。

マルチ化などは遙か先の話になりそうですのでしばらくは内蔵ネットワークで鳴らしますが、付属のジャンパーピンよりも上質のSPケーブルの方が音質的には良いのでしょうか。
2007/12/16(日) 午前 11:14[ KAZ ]


拙宅でも導入から6年余りは、ネットワークで使いました。S9500はJBLらしい音もらしくない音も出すことができるので、この間でアンプやフロントエンドなどとの相性を勉強できたと思っています。

拙宅ではジャンパー線は結局換えずじまいでした。まずは能力を知る上でも素の状態で楽しんだらどうでしょうか?その上でチューニングをやると良いと思います。
2007/12/16(日) 午後 2:32

意外だったのは、普通スピーカーなんてものは買ってきてぽんと置いただけではいい音はしないもので、まして使いこなしが難しいと定評のある9500がそう簡単にちゃんと鳴るはずがないと思っていたのですが、これが結構いい音で鳴るんです。
最初の数時間は新品エッジの堅さのようなものが感じられたのですが、見る見る(聴く聴く?)改善されてきて、スムーズに動いている感じです。
2007/12/16(日) 午後 3:02[ KAZ ]

S9500をしばらく使っていて、やはりマルチに挑戦したくなりました。

SPの裏の下の方にHFとLHの二つのSP端子がありますが、ここにそれぞれチャンデバで分割された高域用と低域用のアンプを繋いでも、ネットワークやドライバー用の補正回路を通って各ユニットに行くわけですか?

Bi-AmpとNormalの切り替えスイッチはどういう役割なのでしょうか。

ドライバーにはSP端子がありますから、ここに直接繋げばNWはスルーできそうですが、その場合は別途高域補正のイコライザーが要るのでしょうか。

またウーファーは必ずNW経由になるのでしょうか。
2009/3/12(木) 午後 10:13[ KAZ ]

問合せの切替SWは、NormalではネットワークのHi-cut,Lo-cutの効いた状態です。
Bi-ampではHi-cut、Lo-cutが解除されます。
ただし、ホーン・モジュールの4500Mは、イコライザーが必要です。ダイレクトにつなぐ事はできますが、クレルのKBXなどの専用イコライザー付きのデバイダーが必要です。

下側の Loモジュール3000M の HF,LF端子がありますが、ここからつなげば内臓のイコライザーを通してホーンに入力できます。

なおLFは、内部配線を変更しない限り一部の補正回路は必ず通ります。
拙宅では試行錯誤の結果、クレルのKBXを使って HFはダイレクト。LFは、内部の補正回路を通しています。
2009/3/13(金) 午前 0:09

ということは、当面はBi-Amp SWをONにして、NWのみを解除した状態で3000Mの裏のHF LFに繋ぎ、内部イコライザーのみを通すのが無難ですかねえ。

この間、試しにドライバーの裏にある端子に高域を繋いでみたら、とても情けない音になり困惑しました。これで謎が解けました。


ドライバーに直接繋ぐ場合のイコライザーはかなり複雑で細かい調整が出来るものが必要なのでしょうか。トーンコントロールに毛の生えた程度のものでは無理なんでしょうね。

クレルのKBXは中古でも(新品など無いでしょうが)40万前後はするようですね。調べたらS9500専用ということですが、品位は違え、初めから内臓補正回路と同じような回路が固定されているわけですか?それとも自分で色々と変更できるのでしょうか。

貴宅では2000Mの方にも専用アンプを繋いでおられるようで、かなりの効果があるということですが、一度聴いてみたいものです。
2009/3/13(金) 午前 0:33[ KAZ ]

クレルのKBXは、S9500用のボードが設定されていて、ネットワークと補正回路が組み込まれています。周波数は650Hz固定ですが、Cutoffのスロープと補正回路のIN,OUTができます。補正は高域に向かってなだらかに上昇させる特性です。

トーンコントロールでは無理ですがグライコなら大凡は補正できるかもしれません。ただし、ドライバーの475は、高能率ですからゲインの高いアンプだと残留ノイズが結構出ます。

ダイレクトにつなぐ場合は、パワーアンプを選びます。もちろん、デバイディングアンプもローノイズが望ましいです。

まず最初は、デバイディングアンプを使わずに、同じゲインのパワーアンプを LF, HFにつないで、Nomalで聴くことをお勧めします。これでもLFの逆起電力の影響をHFが受けなくなって音が変わると思います。

SPの特性や持ち味をステップ・バイ・ステップで確認しながらグレードアップしないと難しいと思います。
2009/3/13(金) 午前 1:22
http://blogs.yahoo.co.jp/shugat/7279155.html


このS9500の購入当初は、マッキントッシュのMC1000で鳴らしていました。MC1000は1kWのハイパワーながら、緻密な音も出すことのできる優れたアンプでした。

しかし聴き込んでゆくうちに、中域の分厚い音の中で楽器の分離の鈍い部分が気になるようになりました。そうなると、ウーファーの高域のもやもやとした混濁感やスコーカーの切れの悪い部分も気になるようになりました。全体のレンジ感もナローレンジという訳ではないのですがカマボコ形に感じました。

この段階でウーファーの影響ではないかと思いました。結局、このスピーカーを鳴らすためにはアンプのマルチ・チャンネル化が有効だと判断しました。特にスコーカーがウーファーの逆起電力にさらされないので、安定した駆動が出来ます。

K2用の基盤を持ったデバイディング・アンプのKBXがクレルより1996年に発表されたのを機に、翌年KBXを使って同じクレルのFPB−300、2セットを左右に片チャンネルごと高音用と低音用で使いはじめました。マルチ・アンプ化では高音と低音の音のかぶりが減って、中高音がクリアーになりました。上下で同じアンプのために音質的なつながりも気になりませんでした。

 中高域が充実してくると、さらに低音の吹き出しを強めたいと思うようになりました。ウーファーも上下で別のアンプを使えばアンプあたりのインピーダンスが6Ωになりますからアンプの負荷が軽くなります。低くなったとはいえ、ウーファーは6Ωですから強力なアンプが必要です。

試しに低音用にクレルのFPB−300の2チャンネルを上下独立で、左右に2セット使用してみました。低音を2ウーファーのパラレル駆動から1ウーファー毎の独立駆動にしたときの低音の変化は劇的なものでした。チェロはその大きさが出るようになって、ヴァイオリンは楽器の大きさはそのままに弾く人間の大きさが出るようになりました。オーケストラは、むしろ締まりが出て音の広がりだけが拡大してゆく感じです。これはもう元には戻れないと感じました。

しかし新たな課題に遭遇しました。中域には色々なアンプを使いましたが、中低音に負けて中高域が貧弱に思えました。肉声や弦楽器の胴鳴りや倍音の伸びから選んだクレルのFPB−300の影響が強く、中高音に中々つながらないのです。アンプは左右別系統と決めているので、手頃な大きさでクレルと合うアンプが中々ないのです。

結局、アンプを遍歴する羽目になりました。色々なアンプの果てに2004年に出会ったJADISのJA−30との組み合わせは素晴らしいものがありました。ただ、スコーカ−の475Ndは能率が107dB/2.83V/mと高くアンプの残留ノイズに敏感です。このJADISはゲインが高くアンプの残留ノイズも大きく、音質的には気に入ったもののノイズに悩まされました。マルチ・アンプ化でフロントエンドにアンプが増えたこともノイズに悩まされる原因でした。

結局、2005年にパスラボのアレフ0を使うようになって、ほぼノイズの問題は解決しました。アンプの残留ノイズの他に、ゲインが低くなったのが大きかったと思っています。アレフ0は、MOS−FETのアンプで極めてホットな音を出します。音に勢いもあって低音を駆動するクレルとは音の強さも負けておらず、音質的なつながりも良いと感じました。

一方で2002年に縁あってGEMのTS−208というリボン・トウィーターを入手し、高域用にKBXをもう一台追加して7kHz/12dB/octでクロスさせています。駆動アンプは当初ステラボックスのPW−1でしたが、現在はCelloのEncoreパワーで落ち着いています。

今まで述べてきたように、JBLのS9500は一筋縄では鳴らせないスピーカーです。拙宅での今までの取り組みはまだまだ途上だと思いますし、ポテンシャルの高いスピーカーだと思っています。

コメント


テェロのアンコールだ〜!凄すぎますデス、よ・よだれがでそうです(^^;)
2007/3/19(月) 午後 11:50[ kin*on*b* ]


機材はスピーカーのS9500を使い続けた16年の軌跡です。特にこの10年は、アンプの遍歴となってしまいました。
2007/3/20(火) 午前 10:40


こんにちは、GEMのTS−208のリボン〜いいですね☆どんな感じですか?聞いた事がないのですr(^^;)
2007/3/25(日) 午後 5:25


GEMのTS-208は、内臓のネットワークで10kHzで切って重ねて使う場合とクロスオーバーでつなぐ場合で印象は違うと思います。

拙宅の7kHzクロスでつなぐと高音の温度感が下がる感じです。音色も明るくなってホールトーンが出易くなります。音質は独特の色がつく感じで存在感があります。クロスでつなぐ場合、アンプは選ぶと思います。拙宅ではステラボックスのPW-1では少しきつく感じました。
現在の組み合わせのCelloのEncoreパワーにして上記の印象でした。
2007/3/25(日) 午後 6:29


私は9800SE を ML3とML6,Orpheus CD,DACでならしています。Krellの音質傾向と言うのは一口で言えるとしたらLevinsonやMacIntoshとはどう違うのか、教えてください。つまりそれらとは違ったよさがあって、やはり両者とは別に所有する価値があるものでしょうか?

Jadisもドイツ・フランスを中心に好評ですが、この音質特徴も教えてください、所有したことがないので。
2007/8/1(水) 午後 4:01[ yes*erd*ys8*o* ]

クレルは時代によって音は異なりますが、一貫しているのは中音を中心としたHOTな音と思います。拙宅で使っているFPBの初期シリーズはしっかりした中高音が特徴です。

一方、JADISは、JA−30の6550の音ではふっくらとした中音中心の音で、中音の艶やかさが特徴です。EL−34では、一転硬質な音に変化します。
2007/8/1(水) 午後 7:50


なるほど、なるほど。Jadisと初期のKrell欲しくなりました。さてMC-1000の使用感想とてもためになります。

私も目下Hartsfield(お宅様と同じようにWooferが斜めについている初期型です。)にJBL520SEとMC1000を繋いで使い始めました。

MCのあらゆる管球式アンプ〔含むMI-200)とMarantz#9でも、LFは思うにでませんで、MC1000がその点では優れておりましたが、おたく様の9500への使用印象はかなり分析的で、説得力があります。

やはりMC1000では駄目かと思うと、何かいいご提案をいただけませんでしょうか?HartsfieldのPreamp-Powerampの組み合わせについて、いくたのご経験からアドバイスいただければ幸甚です。
2007/8/2(木) 午後 2:39[ yes*erd*ys8*o* ]

ハーツフィールドの初期型は、元々ウーファーのバックキャビティが小さく量感の出るスピーカーではないと思います。ですからアンプのパワーを入れても出ないことが多いと思います。むしろ効率良くエネルギーが出る工夫の方が大切と思います。

拙宅では床面を響きの良い材料で補強しています。あとはスピーカーのサイドの壁面を響きの良い材料で補強するのも手だと思います。

拙宅では、ハーツフィールドでは60年代以前のオリジナルLPの再生に使用していますので、レンジよりもバランスを重視しています。
2007/8/2(木) 午後 9:06


Hartsfieldで使うPowerampについて、私見をいただきたし;目下MC-60で聴いています。MI-60がかなりご満足の由、MC-1000、ペアで80万円の売りがありますが、MI-60を狙った方がBetterと思われますか?
またKrellのPowerなりPreampは、どのようなVintage Speakerに合うと思われますか?
2007/8/8(水) 午前 11:16[ yes*erd*ys8*o* ]

ハーツフィールドでどういう音楽を聴くのかによって、組合せは変わると思います。MC−60であれば、スピーカーの駆動力はMI−60と同等ですから、あとは音質の差になります。

MI−60は、出回っている個体数が少なく中身のしっかりしたものは現状ではほとんど皆無でしょう。ですから、一般的にはMC−60をお勧めします。
2007/8/8(水) 午後 9:27

最近S9500を入手してマルチに挑戦しており、そこで質問ですが、KRELLのKBXからS9500ウーハをパラレル駆動するためにFPB300を2台ご使用とのことですがKBXの出力(片ch1口)から2台のFPB300へどう分岐接続されているでしょうか?
特注の分岐装置をご使用なのでしょうか?
2007/9/24(月) 午前 10:03[ MIT ]

拙宅のS9500のウーファーのパラレル駆動には、マドリガル製のレビンソン用バランスYアダプターの「CZ GEL BYA」を使用しています。現在はカタログにはありません。
同様のものにはPADのYアダプターもあります。これは

「ロビン企画」
http://www.robinkikaku.co.jp/

などから現在も購入可能のようです。
あとはケーブルを自作されるか、ケーブルメーカーに特注という手もあると思います。
2007/9/24(月) 午前 10:30

良くマルチにする場合、オリジナルのSP端子に接続しないでウーハーユニットやドライバーの各端子にアンプからのケーブルを直接接続される場合もあるようですが、実験されたことは、おありでしょうか?
また、GEMのクロスを7kとされているようですが8kを試されたことはあるでしょうか?
2007/9/24(月) 午後 8:12[ MIT ]

拙宅のS9500は、スコーカーにはダイレクト、ウーファーには内臓のネットワークを介してつないでいます。ウーファーにもダイレクトにつないだことはあります。

S9500のウーファーのキャビティが小さいせいか、ダイレクトでは最低域のレスポンスの伸びが良くありませんでした。結果、内臓のイコライザーを通して使っています。

また、GEMの208はかなり低域まで延びていますから、拙宅ではトィーター的な使用という点で7Kで12dB/octにしています。8Kは試したことはありませんが、少しGEMらしさは減少すると思います。どうしても8Kの場合6dB/octのクロスの方が良いような気がします。

S9500のスコーカーにダイレクトにつなぐ場合は、チャンネルデバイダーに高域補正のイコライザーの入ったものが必要です。S9500の高域補正に対応しているのは、クレルのKBXのS9500用の他にアキュフェーズなどがあります。

また、GEMにアンプをダイレクトにつなぐ場合、トィータの振動板の保護の意味でハイパスのコンデンサーを直列に入れることをお勧めします。
2007/9/24(月) 午後 10:41


GEMに接続するときのコンデンサは+端子側に接続し、どの程度のコンデンサを使用すればよいでしょうか?
2007/11/27(火) 午後 8:18[ MIT ]

+端子接続でGEMシングルならインピーダンス4Ωで7kHz
クロスならカットオフ5.8kHzとして6.8μF程度

でよいと思います。コンデンサーとしてはトリテックやフォステクスで選ぶのが良いと思います。
2007/11/28(水) 午前 0:45


8khzクロスの場合はどの程度でしょうか?
また、電圧は250vでしょうか?
475Ndに接続されているコンデンサはどの程度でしょうか?
2007/11/28(水) 午後 10:01[ MIT ]

クロス8kHzでもハイパスはそれ以下なら良いので、カットオフ5.8kHzの6.8μFでOKです。
475Ndは、インピーダンス16Ωでクロスが標準の650Hzならそれ以下のカットオフ500Hzで20μFくらいでしょう。

耐圧はトィーターで250VDC以上、スコーカーでは400VDC以上でしょうか。ただし、スコーカーはダイヤ不ラムの耐入力が高いので、アンプのショックノイズが大きくなければ無くても良いかもしれません。
拙宅のパスラボのアレフ0との組合せではつけていません。ここから先は、トライして下さい。
2007/11/29(木) 午前 10:18
http://blogs.yahoo.co.jp/shugat/7374808.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html#c2

[リバイバル3] JBL Project K2/S9500 中川隆
3. 中川隆[-10514] koaQ7Jey 2020年10月28日 18:04:54 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[47]

麻倉怜士氏の『やっぱり楽しいオーディオ生活』の146ページに次のような記述がある:


評論家としての長いスピーカー試聴の歴史の中で、私に身震いさせた製品が二つあります。ひとつが、私の常用スピーカーの三代目のプロジェクト製品である、K2・S9500です。

購入したのは1991年なので、もう16年も前の話です。
初めて聴いた時、度肝を抜かれました。


音が、波面を描きながら音場空間に濃密に広がっていく様が、目で見えたからです。音の立上がりのピークが鋭く、音の小波大波がリアルな振幅をともなって、部屋の空気を振動させる様子が衝撃的でした。

クラシック音楽からポップス、シャズまで、ソースに合わせ、その世界を深く耕し、深く聴かせる類い希なる表現力に私は、惚れ込んだのです。その思いと印象は、16年経ったいまでもまったく変わっていありません。


−−−−−−−−−−−−−−−−−


いったいそんなことがあるのか?

JBL Project EVERESTシリーズには【DD−一万番台】の製品コードがついている。今回のJBL Project K2シリーズは、このEVERESTのラインナップとは一線を画し、バーチカル・ツインのウーファーを搭載。S9500をハイエンドモデルとして製品群が構成された。

「脚」の部分はコンクリート!

評論家である麻倉氏もそのハイエンド機であるS9500を自宅に据えていたのである。

様々なセッティングを試み、よりベターな(なかなかベストには近づかない!?)状態にする行為自体が楽しみであるマニアは、相手が難敵(ハイエンド機)であればあるほど、それへの闘志(よりよい音を求める気持ち)で、「あ〜でもない、こ〜でもない。」と周辺機器(コードとか・・・・)に投資してしまう(ものらしい)。


中にはエンゲル係数ならぬオーディオ係数(?)が、どうみても収入を上まわり人生を踏み外している人も散見される(という)。

いくら優先順位の問題とはいえ、明らかに狂っている! 
もう一度書きます。狂ってる!

 
そんな人々を反面教師としてバランスある、そして良識あるマニア(もともとマニアには良識など・・・・ない)になるべく、私は過ごしているのであるが、前述の麻倉氏の引用文を読んで、クラクラ・・・・・・・ときてしまった。

2006年に発表されたDD66000はJBL創立60周年記念であったこともあり、その年にはJBL関連本が何冊も出版されていた。ステレオ・サウンド誌でも別冊で『60th Anniversary JBL』を出版していて、【JBL社の歴史(=製品年表といってもよい)】がわかる内容であった。

そこでS9500をみると、【S9500、S7500、S5500】と並ぶ製品群の中に、【M9500】が存在した。

 バーチカル・ツインの基本構造は変わらない。

現行製品であるS4800、S3800等に連なる(と思われる)頭の【S】はコンシューマー向け(=一般消費者、市場投入型)を表すものである。

しかし、JBLにはこのラインとは別にスタジオモニター向けシリーズがあり、アルファベットがつかず、コード番号だけで呼ぶ製品も多い。

スタジオモニター向けだとはいっても、一般人が購入することも可能なわけで、特に日本では1970年代から80年代にかけて“4343”からその後継機種“4344”が一般消費者に爆発的に売れた、そんな歴史がある(かくいうわたしも、実家に“4343B”がある)。

構造的にはS9500と同じ設計コンセプトで作られているが、本体容積の増量+ネットワークの外箱化となっているM9500は、頭の【M】が示すとおり“Monitor”用として開発されたものである。

JBLとしてはS9500をコンシューマー用、M9500をスタジオモニター用に開発・販売を開始する。

しかし、ここで明暗が分かれることとなった。

S9500=明、M9500=暗という結果である。

S9500はハイエンド機ながらも一般消費者に受け入れられ、メーカーとしては商品コンセプトの確立(K2シリーズ)と販売実績という果実を手に入れることができた(だいぶ売れたらしい)。

現在もK2シリーズのバーチカル・ツインはS5800が現役として、ラインナップに名を連ねている(現行のハイエンド機S9800SEはバーチカル・ツイン方式ではなくなっている。

・・・噂では、あくまで噂ですが・・・・・、


@ キノシタ・モニター(レイ・オーディオ)から圧力がかかったとか→「真似しただろ!」

A JBL側が配慮したとか→「ハイエンド機に他社と似たものを置いておくのはいかがなものか・・・・・。」

との話を聞いた。真相は・・・・・??????


一方、M9500はその巨大さ故、導入を控えるスタジオが多かったらしい。なんせ

重さ137kg(本体)+ネットワーク8kg
縦140cm*横64cm*奥52cm

という大型冷蔵庫並のサイズが2本なのですから・・・・。

わずか(?)ではあるがM9500を導入したスタジオがあった。ここである。


そんなM9500が我が家に到着した。

3分割され上のウーファー+真ん中のホーン・ツィーター+下のウーファー+外箱化したネットワークで構成されている。

 とにかく「でかい!」

 3ブロックを積み上げて完成。

 ネットワークは「外付け」

予め設置場所のサイズを測っておいたのでスペース的には収まることは収まった。
しかし、心配がひとつあった。

それは「重さ」である。昭和40年代に建てられた現住居は、2本で280kg+その周囲の重さも加わると優に350kgは超えている。床が抜けないだろうか?
これがいちばんの心配なのだった。

知人から「本が多すぎて住宅の床が抜けた。」とか「家が傾いた。」「床が斜めになってしまった。」という話を、まことしやかに聞いたことがある。

私も若い頃、1ヶ月3000円の家賃の家に住んでいたとき、1ヶ月1500円の方の家に伺ったことがある。襖を閉めると下は柱にピタッと付いているのに、上は3〜4cmも空いていた。そんなところもあれば「さもありなん。」である。

今のところも、そんな恐れがある住宅なのだ。

枚方市の“Blue Lights”の奥村さんにしても(今はなき)桑名市の“どじはうす”の脇田さんにしても、家を造るとき土台からしっかりとスピーカーの下だけは特別に設計されていた。

本当に大丈夫なんだろうか、私のこの住宅のこの場所で・・・・・・?

(2008年2月現在、まだ大丈夫)

そんなヒヤヒヤ感を感じさせない鳴りっぷりをどう表現したらいいのか?

まだまだ工夫の余地があちこちにあると思われるものの、とりあえずは「朗々と鳴っています」とだけ書いておきます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

基礎データ

“1400Nd”14インチウーファ*2
“475Nd”ドライバー
“H9500”バイラジアルホーン
クロスオーバー周波数650Hz

素材に“Nd”=ネオジウムを使用しているところがポイント。
http://www.geocities.jp/sjtsunoda/audio/m9500.html


麻倉怜士先生インタビュー 2009年9月23日


・JBLのK2・s9500スピーカーを1992年に導入しました。それからかなり長い時間が
経っています。このスピーカーを鳴らし切るのはほんとうに難しく、最初は定評のあるマークレビンソンのメインアンプを使用していましたが、いまひとつでした。

何か力が無いんですね。

いろいろ試して最後に真空管アンプ845プッシュプルを導入したところ、素晴らしい押し出し感があり、豊潤なサウンドが得られ、これに落ち着きました。

しかし、長く聴き込んでいくうちに低域の量感はあるものの、輪郭感や切れ味が
もう少し欲しいなと思うようになりました。38センチウーファーのバーチカルセンター使いなのでマッシブな音は出るのですが、だけど、もう少しシャープネス階調感、繊細な音が欲しいと。


ずっと改善したいと思っていましたが、なかなかうまくいきません。中高域はスーと延びて気持ちが良くて解像度が高いのですが、もっと低域とのバランスが欲しいと常々思っていました。


・しかし、リアルサウンドラボ社の音響パワーイコライザ「APEQ-2pro」を導入した時は驚きました。

最初にビックリしたのは、低域は量感がたっぷりあるが、明瞭度や速度感が追いついていないことが感覚的ではなく、測定的に明確に把握出来た事です。感覚的には分かっていましたが、どれくらい具体的にモヤついていたのかを数値で正確には掴んでいなかったですね。それが実際にAPEQ-2proの使用前・使用後で聞いてみると、 差分として明確に把握でき、得心しました。


使用後では、低域のスピード感、質感、階調感、輪郭感などが非常に立ってきました。導入後の今から考えますと、これまで中高域が早くて、低域が結構遅かったですね。 高域と低域の音調とスピードが合ってきました。これまでは低域の量感がたっぷり過ぎたことに対しいろいろ直すようにしていましたが、なかなか難しかったです。 今回の導入でこの問題はほぼ解消されたと思いましたね。

一次反射や定在波、拡散音場などのルーム・アコースティックの問題が発生しているというのは以前から分かっていました。かといって、この部屋からそうした問題を取り去るのは難しくて、正直諦め掛けていたところがありました。


今回まず導入前の素の特性をマイクで計測してみると、かなり低域が持ちあがって
いました。中域にはピーク&ディップがあって高域は早めに落ちていましたそれが
部屋の要素を入れたスピーカーの音の特性でした。


補正してほぼ周波数特性をフラットに近い状態にすると、鮮度、全帯域における
解像度が上がり、本当に使用前使用後ではこんなに違うのか、と正直驚きました。

使用前の時も素晴らしいスピーカーだとは思ってはいましたが、ルーム・ アコースティックの影響を抑制することによって、スピーカーの本来の姿が出た のでしょう。やはりかなり部屋の影響を受けていましたね。


部屋は第2のオーディオ・コンポーネントなんです。しかし、機器を買い換えることは簡単に出来たとして部屋は無理です。だから部屋というコンポーネントをどのように上手く鳴していくかがとても重要になりますね。


これまで、コンポーネントを変える、ケーブルを変える、電源を変えるというようなグレードアップの工夫はたくさんありましたが、部屋に関するアクセサリー機器は吸音用など一部に限られていました。できることといえば、部屋の乱反射をなくす為に、家具の配置を変えるということぐらいでした。

・唯一AVアンプには自動音場補正機能がありますが、それはマルチチャンネルでのスピーカーの特性を揃えることに主眼が置かれ、ルームアコースティックを是正するところまではいっていません。 しかも、スピーカーの持ち味をスポイルするのではなくて、生かしつつ部屋の問題を直せるなら素晴らしいことですね。これまでもDSPでスピーカーのF特を変えるという技術はありましたが、多くはDSP臭さ、デジタル臭さが出てしまい、スピーカーの持ち味が損なわれてしまう危険性がありました。

CONEQはデジタルの塊のような構成ですが、聴感上のカラーレーションは
たいへん少ないと思います。K2がまさにK2らしい音で鳴っています。

ハイスピードで、音場の見通しも良くて、輪郭がはっきりしているというJBLの
持ち味を維持したまま、ルームアコースティックの影響を低減することで、JBLが、さらにピュアなJBLの音で鳴るようになったのが凄いですね。

これがスタジオでうけている理由だと思います。そのような点はまさにオーディオファイル向けだと思います。 これには期待しています。

イコライザーという製品にはカーブを作って、それに強制的に何が何でもそれに
当てはめてしまうというイメージがあり、導入すると何でもかんでもイコライザー
機器特有の色をつけ、悪さをするという通念がありますが、CONEQには
そのような色は感じられません。1を入力したら、1が出力されるというリニアリティ感覚がとても濃い。つまり、いい意味で存在感が無いんです。

機能はしっかりと働いていますが、スピーカーをスポイルしないでスピーカー
本来の持ち味をきちんと出しています。その意味ではこれはいわゆるイコライザーではないと思います。コンポーネントの持ち味を生かしながら、部屋の悪影響を取り除くことが出来る、つまり音のインフラストラクチャーの改善機器だと思いますね。
http://realsoundlab.jp/category/intv/intv_asak/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html#c3

[リバイバル3] JBL Project K2/S9500 中川隆
4. 中川隆[-10513] koaQ7Jey 2020年10月28日 18:09:46 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[48]

JBL の S9800S 以降は失敗作


47.オーディオ/音楽・ネタ / 蔵 2011/10/20(Thu) 09:06

私もせっかく買ったS9800SEを手放し自作JBLに走った口です。

S9800SEを使ったら当初は良かったのですが、S9500、M9500と比べると音のスケールが小さいんですよね。

これでは売れなくて当然かと思います。

またJBLのフラグシップであれば、DD55000エベレストというものもありましたが、コンプレッション・ドライバーは2インチ・スロートでないと。


マーク・レビンソンは ML-7AL はまだしも、NO26LとNO20Lから躍動感が無くなりました。ましてや38SL、380SLと言ったら。326S、320Sも最悪。
やはりマーク・レビンソンは MLAS で終わったのかと思います。


S9800SE
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/jbl/s9800.html
http://www.google.co.jp/search?q=S9800SE&hl=ja&tbo=u&tbm=isch&source=univ&sa=X&ei=XAsSUc2BM7HwmAX70oDwAw&ved=0CCsQsAQ&biw=1004&bih=859

1: 有 2011/10/20(Thu) 18:08

昨夜2時間近くハーツフィールドでジャズを聴きました。

私もS9800SEを3年前に購入しましたが、手放しました。
失礼ながら蔵さんとテツオさんもでしたか?

本当にカオリさんのM9500を聴いた後に自分のS9800SEを聴くと、音のスケール感が小さく感じられたものです。

昔、友の会でDD55000・エベレストを聴いたことがありますが1インチのドライバーなのに、ボディが大きいせいかスケール感が大きかったのを覚えています。

3: マロン 2011/10/21(Fri) 08:16

一応真面目に作られたS9800SEでさえ有さん、テツオさん、蔵さん、全員が手放したということで(あ、うさぎさんがまだ所有中?)、所詮S9500、M9500は当然、ビンテージJBLには敵わないということが証明されたと思うのですが。

ましてやDD66000など正規のダブル・ウーファーではなく片側がサブ・ウーファーでfoが20HZ、もう片側が35HZ(だっけ?)という、ちぐはぐなダブル・ウーファー。

ここまで書くと誰もが分かる通り、聴感の帯域外であっても高域に悪影響を与え、音がまとまりません。DD66000は絶対に鳴らない、そして純粋な音楽観賞用スピーカーではありません。

S9900、4365なんて、もう情けなくなります。

きんどーさんが

「DD66000からJBLは日本市場を相手にしなくなり、中国、韓国、東南アジアの富族層にシフト変えした」

と言い、

「中国や韓国人なんて音なんて分からねーから適当に作って高値でボッタくろうぜ、と言うのが今のJBLの本音だ」

と言いましたよね。何か悔しいですよ。

4: 有 2011/10/21(Fri) 17:58

私がS9800SEを放り出したのは、S教授のJBLを聴いて、その音の凄さに驚嘆したからね。その後、まりちゃんのJBLを聴いて、やはり驚いて。

そこに昨年初頭から故渡邉さんの形見分けのお話を頂いて、「いいのかな」と思いつつ今のJBLに走り、S9800SEをS教授のご友人に売った訳で。

5: きんどーちゃん 2011/10/21(Fri) 22:54

S9800SEの致命的な欠点、それはホーンが軽い、ということに尽きます。

S9800が01年に登場した時に、ホーンが宇宙開発・軍事用に開発された高比重樹脂のSonoGlass製ということを謳い文句にして現れたのですが、これが軽いんです。
軽いが故にドライバーからの音が浮くし、また、ドライバーの音にホーンの音が入ってしまう。これです。

有さんがお持ちの2395の初期型、また、ハーツのゴールドウィングは重いし、更に上手に振動し、375の音を殺さずに、むしろ活かす方向に作用しています。こっちのホーンが正解。アンジェさんのWEの改造ホーンがその極みです。

因みに、そのSonoGlass製ホーン、DD66000にも使われています。だからDD66000のドライバーの音は浮いてしまい、尚かつ、ホーンの音が入ってくるんですよ。

昔の人は偉かった。。。

7: マロン 2011/10/23(Sun) 08:26

思うに21世紀JBLの社長、ポール・ベンテ氏は93年頃の社長であったブルース・スクローガン氏のように、「真に音楽文化を守る」という信念をもっていないのでしょう。

93年以降のJBL、いくら本国アメリカではプロ用機で頑張っているとは言え、エレボイ他多数のライバルがひしめいている為、経営困難な状態にあり、社長に「ただの経営者」であるポール・ベンテ氏をハーマンは据えたのでしょう。

某掲示板で散々JBLに悪態をつく貧乏な負け組の若者たち(ガキどもと言いたい)が多数いますが、そいつらはビンテージJBLはおろか、S9500やM9500も聴いたことがないのでしょうね。そいつらは「ステサン」に対し罵詈雑言を吐くくせに、技術進化盲信に洗脳されています。

でも21世紀JBLやその前のMKUでごまかしていた頃のJBLしか聴いたことがないのであれば、JBLを否定されても仕方がありませんね。


8: 蔵 2011/10/23(Sun) 08:48

同感です。でも局長と同意見なのですが、確かにS9800(SE)は予め決まった予算のなかで作られたスピーカーで、ホーンが軽すぎるという致命的な欠点はあるものの、まだ良かったんですよ。

その直後の新製品ラッシュ、これが悪かった。

4348、S5800、S4800と全てが駄作ばかり。とにかく音が悪かった。

極めつけに登場したのがDD66000でしたが、もう何も言えません。

S9900、4365と言ったら、ねえ。(苦笑)


もう韓国、中国、東南アジア諸国の富裕層にたくさん売ってください、という状態です。

あとMKUシリーズですが、何故かMKUになったモデルは皆、音が軽くなりましたよね。でもS3100MKUだけは成功したと思います。

275Nd はS5500ではなくS3100MKUで花開いたユニットだと思うからです。
きっとS3100のホーンと相性が良かったのでしょう。


9: マロン 2011/10/24(Mon) 08:02
>蔵さん
21世紀JBL、仰るとおりだと思います。

あとMKUシリーズ、私もS3100MKUは唯一の成功作だと思います。
tina先生のS3100MKUの音を聴いたときに本当に良く275Ndが歌っていました。

きんどーさんが最近よく「音の支点」という言葉を使われることはご存じですか?

S9500、M9500までは明確にあった音の支点が21世紀JBLでは完全に失われましたね。残念です。

http://ppp.atbbs.jp/jbl4344jp1623/mode/all/47/0

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html#c4

[リバイバル3] JBL ハーツフィールド レプリカ 中川隆
6. 中川隆[-10512] koaQ7Jey 2020年10月28日 18:24:04 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[49]

474 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2006/12/18

パラゴンも良いけれど、最近はハーツフィールドが欲しくなってきた...


475 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2006/12/18

わしは逆だな。
今回 DD66000 はパラゴン復活にしておけば良かったのにと思う。


451 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2006/10/05

ハーツフィールドのスレ、無いな。


452 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2006/10/05
>>451
誰も持ってない


476 : T[sage] : 投稿日:2006/12/19 00:29:16ID:wBa1k34T [1/1回]

歴史的な順序として、ハーツフィールドの次がパラゴン・・
と、期待したい所ではありますが、元々製造を中止した理由が、木工のできる職人さんが居なくなるってのが理由でしたので、難しいのでは?

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html#c6

[リバイバル3] JBL Project K2/S9500 中川隆
5. 中川隆[-10511] koaQ7Jey 2020年10月28日 18:41:49 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[50]
JBL の S9800S 以降は失敗作 2


「DD66000」  2007/11/17

昨年から今年にかけてのオーディオシーンを独占している感があるのが、JBL創立60周年記念モデルのDD66000である。

全国各地で賞賛の雨あられ、下手にケチをつけようものなら、貧乏人のやっかみ扱いである。

菅野さんも菅原さんも賞賛しているのだから、いいスピーカーではあるのだろう。しかし、私はまだ自分の耳で確かめていないので評価を下すことは控えたい。

それに、評論家も店の人もジャズ喫茶のオヤジもこぞって賞賛していることに違和感を覚えるのである。

あらゆる音楽を、時には美しく、時には荒々しく、聴き手の思うような音で奏でてくれるスピーカーは理想的である。

しかし、各メーカーのエンジニアが、それを求め続けていながら、未だにスピーカーの個性はなくならない。

私はそれで良いと思っている。大体、現代スピーカーのツルツルピカピカの音が、批判され、ヴィンテージスピーカーの個性豊かな音楽性(人によってはどうしようもない癖)が見直されていたはずである。

私もエジンバラHWのエンクロージュアの響きの載った豊かな再生音楽の愛好者として、その個性を尊重しつつ、クラシックからジャズやポップスまで楽しんでいるが、その中でもシンバルはJBLに叶わないとか、スピード感はアルテックに及ばないことを承知の上で聴いている。

叶わないものはどうしようもない、しかし、自分の好みにはピタリと合わせよう、というのがスピーカーの使いこなしではなかっただろうか?

そうDD66000の賞賛の嵐の中で、そこが見えないのである。万能スピーカーなど有り得ないことを承知の面々が手放しで礼讃することに私は違和感を覚えるのだ。

このブログをリンクしてくださっているきんどーさんは、その点を極めて冷静に判断されているようである。

世の中貴重な少数意見をバッサリ切り捨ててはいけないと思うが、いかがであろうか?
http://ivory.ap.teacup.com/tannoy-edinburgh/84.html


きんどーちゃん・怒りの鉄拳

2007年6月5日(火)

何故、「オーディオ武者修行の旅」に2泊3日で行ったかなんだけれども、先ず第1に、それはきんどーちゃんのマルチ・アンプ駆動によるJBLシステムが正しい方向に行っているかどうか確認する為で、第2に、そのJBLシステムに「現代性」をちょっぴり加えたかったから。

375や075を使用しているのだが、それらをただのヴィンテージ・サウンドに
仕上げるのなら比較的容易なのだけれども(オリジナルMC275を買い375
に付け、MC240を075に付けるとか)、以前の日記で、きんどーちゃんのJB
Lシステムを「現代のスピーカーに対するアンチテーゼに育てたい」旨、書
いたと記憶しているが、その為には現代スピーカーの「使用できる要素」が
あれば取り入れたいと思った訳。

それで首都圏の6つのオーディオ店に、スピーカーを中心にいろいろ聴きに行った、という次第。

では、何故、そう思ったか、何だけれども・・・・・・。

キーワードは、「現代スピーカーに対するアンチテーゼ」。

ネットを含むメディアで誰も言っていないから、きんどーちゃんがハッキリ言おう。


JBL・DD66000は空前の「駄作」である!


そうしたことからきんどーちゃんのJBLシステムを「DD66000に対するアンチテ
ーゼ」に育てたかった訳。それがホンネ。

その為にも、きんどーちゃんのJBLシステムにちょっぴり現代性を加味させたかったのだ。

んで、きんどーちゃんが何故、4ウェイ・マルチアンプ駆動の4344から、今
のJBLシステムに変えたかの理由なんだけれど、第1に、何度か書いてい
るようにアーデンのアルニコ・サウンドに惹きつけられたこと、第2に375と
075が大好きであることに気づき、Wウーファーにチャレンジしたくなった
為。

そして、実はもう1つ、第3の理由がある。

それは、昨年11月に地元の某オーディオ店がDD66000の試聴会を行い、初めてDD66000を聴いたときの事。

きんどーちゃんは、眼を白黒させてしまった。

音場重視で音像は奥に引っ込み、音はキレイキレイで、また、躍動感が著しく欠け、しかも375のように歌いまくらないコンプレッション・ドライバー。。

その時は、「DD66000が梱包から出されたばかりだから・・・・」とも思った。

そして、DD66000の素性を確かめるべく11月下旬に東京まで行き、2件のオーディオ店でDD66000を聴いた。

したら、印象は変わらなかった。

しかも、ジャズやレッド・ツェッペリンをかけると、見事におとなしい。

クラシック専用機のJBL。。

これはエージングの問題ではなく、機器の素性の問題だ。

きんどーちゃんがよく言うことに、

「高額機器には音はあれど音楽なしのものが多い」

というのがあるけれど、JBLもそうなってしまった。。

それが60周年記念モデルで、また フラグシップ機。。

それで、DD66000に腹が立ったこともあって、JBLのスピーカーを「先祖返
り」させたのだ。

そして、それから今日まで、15回は DD66000を聴いているが、聴く度にDD66000を嫌いになってゆく。

嫌いだ。

嫌いだ。

嫌いだ。

大っ嫌いだー!


それで、

「本来のJBLはこうあるべきだ!」

ということで、きんどーちゃんの闘いが始まった次第。


まぁ、悪口ばっかり書いていると、精神衛生上よろしくないので、DD66000 についてはこれまでとする。

でも、2泊3日の旅で、いろいろ感心したこととかあったよ。

埼玉の或るオーディオ店で、ブルメスターの808・MK5というプリ・アンプを聴いたけれど、1音1音の彫りが深くて、音楽をキッチリ描写する。

現代アンプにありがちな冷たさもない。

ボルダーの2010より凄いと思ったよ。

また、マッキントッシュのプリ・アンプ、C1000はやはり素晴らしいプリ・アン
プだった。

昨年の4月に名古屋のオーディオ店でC1000の増幅部が真空管のものを聴いたけれど、今回はトランジスター。

何れにせよ優秀なプリ・アンプだ。

雑誌で余り騒がれず、冷遇されているけれど、ハッキリ言ってマーク・レビ
ンソンのNO32Lより上(32Lが登場したときの雑誌での扱いは異常なほど
凄かった)。

マーク・レビンソンはプリがNO38SL以降、パワーが33シリーズ以降は、音に躍動感が無いんだよね。

マーク・レビンソンは2桁NOで終わった。


その日の夜は吉祥寺のとあるジャズ喫茶にパラゴンを聴きに行ったけれども、ここに来る度に思うのだが、ここのパラゴンは鳴ってねえ!

大体が、MC352をパラゴンの上に乗せていること自体が誤り。
箱鳴りを変に抑えるから。

ガッツのないパラゴン。

これなら、同じ吉祥寺でもY・Tさんのやっている○○の方が、ガッツがある
ってもんだ。

ああ、可哀想なパラゴン。。

あと、翌日、或るオーディオ店でとんでもないものを聴いた。

DD66000をゴールドムンドのSACDプレーヤーをトランスポートにして、同
社のDAC・ミメイシス20MEに繋いで、プリはボルダーの2010、パワーはゴ
ールドムンドのテロス600で鳴らしたもの。

もう、「音はあれど音楽なし」の世界。

あれだけ、パサパサに乾いた無味乾燥のマイルス・デイヴィスの「タイム・
アフター・タイム」を聴いたのは初めてだ。

それを聴いて「俺のまだ攻略の入り口に立てていないJBLシステム(アン
プ・プレーヤー含む)の方が勝っている!」という妙な自信をもたせてくれた
(- -;)。

また、その日、TADのR−1を聴いたが、キレイキレイで、音楽性がゼロだ
と思ったよ。

何か思うに、日本人ってスピーカーをつくるのにふさわしくねえ人種なんじゃね
えか?

キレイキレイなら、ソナスファーベルやアコースティック・ラボくらいの「楽器」のようなスピーカーをつくってみろ!

もう国産スピーカーなど全滅した方がいい。


んで、翌日。

アキュフェーズのDP800・DC801とエソテリックのP-03・D-03の比較試聴。
双方を別々な場所で何度も聴いているけれど、同一場所での比較試聴は
初めて。。

スピーカーは耳に馴染んだB&Wの802Dを選択。

アンプはマッキンもあったが、リファレンスに使えて何度も聴いているアキュ
フェーズのC2810とA60を選択。

先ず、エソのシステムは
「彫りが深く、音がドーン!と来て、躍動感たっぷり」、しかし、音質が少々淡泊。


次にアキュのシステムは
「空気感があって、繊細さもあり、ほのかな情緒感がある」

というものだ。

双方の良いとこどりした一体型のプレーヤーはないもんかね。。
はぅ。。(´0`)=3  100万円くらいで。。


しかし、福島に帰ってきて、馴染みのオーディオ店2件のそれぞれの店主
に、きんどーちゃんのJBLシステムに合うのはどちらだ?と訊いたら、2人
とも「エソテリック」と言った(やはりな〜・・・・)。


でも、ここでは書けなかったけれども、良い刺激をいっぱい受けて有意義な
旅だったよ。

それを、今後、うまく活かし、JBLシステム攻略の入り口に立つことだ(未だ
人様には聴かせられん音だ)。

にゃんばるぞ〜!!

2007年6月24日(日)

昨日、所用があって東京に日帰りで行ったのですが、某所で、JBL・DD66000とTAD・R−1の比較試聴をしました。

そしたら、R−1って結構イケるスピーカーでした。
ハッキリ言って、DD66000より上。

M−1に比べて、中高域を同軸ユニット一発にしたため、音の密度感が高く、低域とのつながりも良く、音像・音場感も申し分なかった。でも、ジャズを聴いても、身体の芯が熱くならない、というのは困ったものだが。まぁ、その辺は、スピーカーという「楽器」をつくるのに不得手な日本人の製品だからやむなし(実際は多国籍軍でつくられたが)。ただ、パイオニアは本当によく頑張って良いスピーカーをつくったよ、ホント。

あ、あと、6/5の日記で、「DD66000は駄作だ」と書いたことには、予想どおり結構な反響があり、「よくぞ言った、きんどーちゃん」という方、16名、「いや、DD66000は素晴らしい」という方、15名から、メールを頂きました。

そして、それらの皆様方、31名に

「ご使用されているスピーカーは何ですか? 一番お好きな音楽は何ですか?」

とアンケートをとったところ、

DD66000肯定派の方々はアヴァロン、ティール、ウィルソン・オーディオ、B&W等々をご使用されており、即ち、音場重視派であること、また一番好きな音楽はクラシックであること、

DD66000否定派の方々は、従来のJBLをご使用されている方がほとんどで、即ち、音像重視派で、一番好きな音楽はジャズ、ということでした。

まぁ、何にしても、JBLのスピーカーだから、こういう風にいろいろ話題になるんだね。そうした点から考えると、やはりJBLは凄いんだな〜、と改めて思いました。


2007年10月29日(月)
あ〜あ、言っちゃった。。

過日、秋晴れの爽やかな日差しが降り注ぐ東京の都心部。

そのなかで、きんどーちゃんは某オーディオ店にいた。

JBL・DD66000を聴いていて、それを買うかどうか迷っているお客さんが1名、そして、「買えよ、買えよ」と眼をギラギラさせている店員さんが1名。

きんどーちゃんは黙って、2人の成り行きに注視していた。

かかっているアルバムはソニー・ロリンズの「ワーク・タイム」。

そして、その客は首を傾げ、

「なんか・・・・、今使っているS9800SEの方が、音が前に来ていますね」

と言った。

すると店員は、DD66000の優秀性を誇示する発言をした。それでも客は

「あ、でも、S9800SEと違いこれは音場感の陰に音像が隠れてしまっている感じがします」

と言った。そして、店員は、事もあろうか、客に

「貴方はオーディオを解っていない」

的なことを婉曲的に言った。

ここで、きんどーちゃんはキレた。。そして、その客に、

「このDD66000はAV用のスピーカーとして開発され、本国アメリカではAV用のスピーカーとして販売されているんですよ。現在のAVのサラウンド効果を巧みに演出する音づくりがなされているんです。

従って音場感過重視という貴方の言葉は正確なんです。アジア市場向けに“音楽鑑賞”中心につくられたS9800とは、血統が異なるんです。

あとですね、このDD66000、商社を経由せず並行輸入で買おうものならば、お値段は300万円前後です」


と言った。

ら。

(/゜□゜;)/「お客さん(←きんどーちゃん)!

そんな本当なことを言わないで下さい!!」

と慌てふためき、きんどーちゃんの腕を捕まえてきんどーちゃんをその場から外した。

しかし何だね、ピュア・オーディオ専用、AV専用のスピーカーという区分けはアメリカでも日本でも明確になされていない訳だけれども、少なくともアメリカ・ヨーロッパでは、例えば、ウィルソン・システム8とかアヴァロン・アイシスやダイヤモンドとかは、“音楽鑑賞”用のスピーカーとして開発・販売されている。

や、それらのスピーカーを本国で使用されている人々も、ジャズ・ロックのライブ、オペラ等のDVDを観る際には、AV用のスピーカーとして使用するけれども、メインは“音楽鑑賞”用、即ち、ピュア・オーディオ用、とし使用ている。

だけどDD66000は、本国では、サラウンド効果をギッチリ表現するようなAV中心用のスピーカーとして開発され、市場投入されているのが現実。

そう考えると、皆さん、「あれっ?」と思うでしょ?

日本では、

DD66000は“ピュア・オーディオ・スピーカーの最高峰”

と喧伝されて、あろうことかピュア・オーディオの総本山「ステレオサウンド」で異常に高く評価され、そしてあろうことか、

嘗て、AV用のオーディオと識別する為に“ピュア・オーディオ”という言葉を創りだしたオーディオ評論家
(←皆さん、解りますよね、10年ほど前までパイプをくわえ、「レコード演奏家」なるアホな戯れ言を振りかざし、貴族趣味にこだわる変態ジジイ)

が高く評価するという、この事態。

こう考えると、日本では正統な“オーディオ・ジャーナリズム”は永久につくられないでしょうな。


2007年10月31日(水)
10月も終わりだにゃ〜。。
それは、10/6のインターナショナル・オーディオショーでの出来事であった。

大場商事でのブースで、きんどーちゃんはアヴァロン・アイシスが奏でるサウンドに身を委ねていた。

「す、すげえ、まるでコンプレッション・ドライバー&ホーンのようなトランジェント感の良さ、音像の強さ、音の芯の強さ、これはS9500、M9500が正常進化していったら、こういう音になっていただろう・・・・」

と感心していた。すると、隣に俯き加減に、あらゆる苦難を受け入れ茨の道を歩むことを決意したシオニストのような青年(中年?)が1人。

それで、その青年が離席し、ブースの外に出るのを追って、きんどーちゃんも外に出た。そして、その苦難のシオニストに話しかけた、

「アイシス、どうでした?」と。

すると、その苦難のシオニストは、「あ、いや・・・・」と口ごもった。

「何か、JBLがS9500、M9500を正常進化させたら、DD66000ではなく、アイシスのような音にさせたでしょうね」

とその苦難のシオニストに話した。すると、その苦難のシオニストは、

「ああ! そう! そうですねえ! そう思います!」

と頬を紅潮させ、そう言った。それからすかさず、その苦難のシオニストは

「私はM9500を、マッキントッシュのMC2000をドライバーに、MC1000をウーファーに、MC275をS・ツイーターに使用してマルチ・アンプをやっているんです。プリはLNP-2Lです」

と語った。

「おお!兄弟よ!\(⌒▽⌒)/」

と心で叫んだきんどーちゃん。

「私、実は何度聴いてもDD66000に馴染めず、ですがあのアイシスには惹かれるものがあったのですが、貴方の言葉からその理由が解りました!」

とその苦難のシオニストは言った。そして、暫し雑談。

「ところで、“JBL SOULTRAIN”ってHP知っていますか?」とその苦難のシオニストはきんどーちゃんに訊いてきた。

「ハイ!(^▽^)/」

ときんどーちゃん。

「あれ、いいサイトですよね」

とその苦難のシオニスト。

「そうですかあ?(*^ ^*)」ときんどーちゃん。

「ところで、最近、あの日記、更新されていませんけれど、あの管理人さん本当にボケてますね」

「(殴)!!」


という訳で、日記を更新したぞ、M9500使いの君。
http://homepage3.nifty.com/penny-lane-12/homepage/diary0710.html

2007年11月12日(月)
こういう理由なんですよ
や、今夜、hotmailを覗いたら、

「管理人さんは、7月下旬に、DD66000を使用している人の自宅に伺ってDD66000を聴いたのに、“off meeting”にアップしないのは、そんなにDD66000が嫌いだからですか?」

というメールがとうとう10件になったので、サイトにアップしない理由を書きます。

つか、アップしたくとも、できないんですよ、旦那さん。

7月下旬のとある日に、横浜のオーディオ・ファイルの叔父&従兄、共通の友人(68歳)の方がDD66000を導入したというので、その方の住む東京都内まですっ飛びましたでやんす。

やっぱ、オーディオ店で聴いただけじゃ、その全貌は解らないですから。

それで、叔父&従兄と一緒に、その方のお宅へお邪魔しました、デジカメ持参で。

そうしたら、リスニング・ルームが凄いの!(/゜△゜)/

広さ、約22畳、完全防音なのだが、ストイックなオーディオ・ルームではなく、書斎兼用なんです。

それで、ドーン!と構えるDD66000。

また、その方はAVも凝っていらして、リヤ・スピーカーにはS・ツイーター付きのS5500。

その方はピュア・オーディオ用のアンプには、マーク・レビンソンのNO32LとマッキントッシュのMC1201で駆動し、面倒ながらも、AV使用の際にはパイオニアのAVセンターにクレルの6chパワー・アンプに繋ぎ変える、という徹底ぶり。

それで、私たちは先ず最初に当然のことながら、ピュア・オーディオとしてDD66000を聴かせて頂きました。

ここで驚いたことは、ピークもなければディップもない、ということで、短期間でDD66000をここまで調教したその方の凄腕に脱帽しました。

かかっているレコードは、ハンク・モブレーの「ワーク・アウト」。

その方は、大変なジャズ好きで、聴く音楽の8割がジャズ、2割がクラシック、とのこと。

きんどーちゃんは、DD66000より、その方の凄腕ぶりにまずは感心しました、というより敬服しました。

しかし、その方の眼が虚ろなのを私たちはすぐに察知しました。

そして、その方は、深い溜息をつかれました。

「こんなにDD66000を鳴らして、まだ不満があるのかな?」

と思ったのですが、その後すぐにその方は、

「ジャズが鳴らないでしょう?ハンク・モブレーが何処にもいないでしょう?」

と口にされた。

「以前まで使っていた、S9500の方が遙かに良かった、全然良かった・・・・・・」

と仰った。

「オーディオ店で聴いたときには、鳴らし方だ、と思い、思い切って買ったのですが、オーディオ店の人間と雑誌や評論家に騙された気がします」

とも仰った。落胆しているその方。

そりゃそうだ、DD66000ではハンク・モブレーが白人になってしまっている。。(−−;)

ジャズ再生なら、S9500の方が100%勝っている、と思いました。

「AVにしてみます?」

とその方は映画“プラトーン”のDVDをかけてくれたのです。

いや〜、そうしたらDD66000の迫力の凄いこと、凄いこと、きんどーちゃんと叔父と従兄は仰天しました。

そして、その方は、続けて“ルパン3世・カリオストロの城”のDVDをかけてくれました。

もう、DD66000のサラウンド表現にはびっくりしました。

そして、その方は

「ジャズが鳴らないこんなスピーカー、買うんじゃなかった」

と仰いました、虚ろな眼と深い溜息とともに。

\(⌒▽⌒;)
「DD66000を売って、S9500を再度手に入れられては如何ですか?」

ときんどーちゃんはその方に提案しました。したら、

「孫がこれで“ルパン3世”を鑑賞するのが気に入ってしまったもので・・・・、S9500の買い直しは息子夫婦にも反対されているんですよ〜」(深〜い溜息)


こういう理由で“off meeting”にアップ出来なかったのです。皆さん。

あ、S9500でジャズを聴きたくなってきた。。
http://homepage3.nifty.com/penny-lane-12/diary0706.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html#c5

[リバイバル3] JBL Project K2/S9500 中川隆
6. 中川隆[-10510] koaQ7Jey 2020年10月28日 18:44:37 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[51]
JBL の S9800S 以降は失敗作 3


〜オーディオ随想録〜
2007年、インターナショナル・オーディオショー

去る10/6(土)に、「07年、インターナショナル・オーディオショー」行ってきました。以下に、写真と雑感を記した簡単な文章を掲載致します

先ず最初に、ハーマン・インターナショナルのブース。
ここには、新しいマーク・レビンソンのタワー型のモノ・アンプが出品されていると思い、音が聴けるのかな、と期待して行ったのですが、「参考出品」だけでした(怒!)。

下の写真でも解るでしょうか?
「MarkLevinson」のロゴが変わっていました。

私は、マーク・レビンソン・アンプに関して、NO32LはたいへんOKですが、それ以外のアンプ(パワー・アンプ含む)は、21世紀に入ってから迷走している感じがしてなりません。

「マドリガル」から「ハーマン」に開発・製造が移管されたので、この辺で地に足をつけた製品を出して欲しいと心から願っています。

また、32Lの登場から8年(26SLから32Lの登場まで8年)が経つので、新しいリファレンス・プリが登場するのかな?と思っていましたが、今暫くは32Lで行くようです。

そして、ハーマンのブースでのJBL・DD66000は本当に酷い音で鳴っていました。
プリ・アンプがNO32L、パワー・アンプがハルクロだったのですが、何か音が「ボコボコ」していて、聴くに耐えませんでした。

しかし、ハーマンさん、DD66000の内部構造を示すことはよした方がいいですよ。
箱がMDF材で作られているのがモロ・バレです。

「MDF材で作っていて、定価600万円はないでしょう、しっかりボッタくってますね♪」

ということが簡単に解ります。

「60周年記念だから600万円♪」

という安易な考えで価格設定をしたのでは?と思ってしまいますよ。
とにかく、ハーマンのブースはつまりませんでした。

3番目にはアキュフェーズのブースに行きました。

アキュフェーズの社員はいつも紳士的で、丁寧に製品の説明をしてくれます。しかし、敢えて冒頭で苦言を呈したいのですが、高松重治氏の様な、本当に解りやすい説明をしてくれる人材は若手社員のなかにはいません。従いまして、人材育成を上手にしてほしいと切に願います。

ところで皆さん、アキュフェーズはやってくれましたよ。

DF45を使っての、DD66000のマルチアンプ・ドライブ(>▽()。

新製品のSACDプレーヤー、「DP700」をDG38を通してC2810を経由して、A60を2台、BTLでウーファーに、A45を中高域に使用していました!

私はかねがね、DD66000のマルチアンプ・ドライブ・サウンドを聴きたいと願っていましたが、この日、その希望が叶いました!

音の純度は格段に増し、音が“相応に”前に来て、立体音場感、音の奥行きも増していました。
そして、児玉麻里のSACD「熱情」を聴きましたが、正直に「良い!」と思いました。
但し、「クラシックならば」と。

ジャズをかけると、相も変わらず、見事に線がか細く、か弱く聴こえる為、クラシックを中心に音楽を聴かれる方に対してなら、DD66000はお薦めできると思いました。

但し、DF45を使用して、アキュフェーズのアンプでマルチアンプ駆動してほしく願います。

DD66000は20数回聴いていますが(実は7月下旬に、横浜の叔父の友人がDD66000を導入したというので聴きに行きました。その方はNO32LとMC1201で鳴らされていました)、DD66000のベスト・マッチ・アンプはアキュフェーズだと思います(や、ホブランドも試してみたいが)。

DD66000の音が脆弱な為、アキュフェーズの“切れ味の鋭さ”を加えるのです。
そして、クラシックを中心に音楽を聴く。
これなら、ハーマンに600万円をボッタくられても、満足できる世界だと思います。


但し、敢えて言うなら、

「DD66000、マルチアンプ・ドライブしてもこの程度か、なら、S9800SEをマルチアンプ・ドライブした方がいいな、よりガーン!と音がエネルギッシュに前に出てくるから」

と感じました。

それで、7番目、アッカのブース。
ここで私は強烈な体験をしました。

YGアコースティックのアナットリファレンス(のニュー・モデルらしい?)。
ホブランドのHP200とストラトスでドライブされていたのですが(←これもいつ聴いても本当に良いアンプだ!)、ブース全体に「音楽」が雄大に拡がっていたのです。
「音」ではありません、「音楽」です。

虚飾に彩られない、鮮明で躍動感のある「音楽」があったのです。
まるで、コンサート・ホールにいるような錯覚を覚えました。

最初に女性ヴォーカルのブルースがかけられていたのですが、そのヴォーカルの質感やアコギの質感といった表現を拒否する、ただただ素晴らしい「音楽」の世界です。
オートグラフが正常進化したら(実は、私はウエストミンスターをオートグラフの後継機とは考えていない)、21世紀の現代において、こんな音楽表現をしただろう、と思いました。

私が信頼しているオーディオ評論家の和田博巳さんを虜にした理由が解った気がします。
これ、買える人がいたら買った方がいいですよ、幸せになれますから。
本当にすごい体験でした。

8番目は、ノアのブース。

ここでは、ストラリディヴァリ・オマージュがブルメスターの808MK5と911MK3でドライブされていましたが、これは何度聴いても吟醸の組合せ♪
ストラリディヴァリ・オマージュは、巧みに箱を振動させ、その箱鳴りを巧く音楽に同化させているのが特徴ですね。

オーケストラ、ヴァイオリン、ピアノ、その何れの音も巧みに演出し、音楽に没頭させてくれる「楽器」です。

何度聴いても素晴らしいスピーカー、否、楽器です。


それと、ブルメスターの808MK5。
これは、何度聴いても本当に凄いプリ・アンプです。

一音一音の克明な描写、隈取りの仕方は、他の追随を許さず、その上、「音」ではなく「音楽」を聴かせるのに長けたプリです。

私は本当はこの808MK5が欲しかったのですが、マッキントッシュのパワー・アンプ群とは相性が悪いと思い、泣く泣く断念した製品です(←ん?なんかプリ・アンプを買ったのですか?きんどーちゃん?)。


9番目は、ナスペックのブース。

このダールジールのアンプは本当に素性の良いアンプです。
何度も聴いていますが、本当にそう思います。
躍動感に溢れ、活き活きと音楽を活写するのです。

あ、そうそう、JBL・S9800SEをこのダールジールのアンプで鳴らしているのを聴いたときには、その際に私は時間を忘れ、約2時間、音楽を聴き込んでいました。


11番目に、ティアック・エソテリックのブース。

また、アヴァンギャルド・・・・・・。
このメーカーのスピーカーは各種モデルを数多く色んな場所で聴いていますが、

「ジャズを鳴らしても全然スウィングしない、こんなアヴァンギャルドの何がいいんだ?!

評論家と有名人と雑誌と悪徳オーディオ店による洗脳から早く解放されよ!諸君!」

と悪態を付き、すぐに退散しました(笑)。

13番目には、今井商事のブース。

私は、コンパージェント・テクノロジーの「SL1・アルティメット」も欲しかったのですが、何故か、最終的には候補から外してしまったのです。
そうしたら何と、上位機種の「SL1・レジェンド」が出品されていました!

「す、すげえ!音が生きている!生命力みなぎる実在感のある音、否、音楽が鳴っている!!」

と驚嘆しました。
嗚呼、これをもっと早く出していてくれたならば・・・・・・(号泣)。

これで、私の好きなプリ・アンプ、ベスト5は、

1位、コンパージェント・テクノロジー・SL1・レジェンド、
2位、ブルメスター・808MK5、
3位、ボルダー・2010、
4位、マーク・レビンソンNO32L、
5位、マッキントッシュ・C1000T/C、

といったところか。


そして、最後、大場商事のブース。
ここで私はすごいものを聴いてしまいました。
それは、アヴァロンのアイシスです。

私は、「!!!!!」となってしまいました。

「こ、これは、JBLが、S9500、M9500から正常進化していたなら、こんな音になっていたろう!」

という鮮烈な音でした。

ヴィンテージJBLにある「音楽をかぶりつくように聴く」、というそれが、このアイシスにはありました。

私が使用しているJBLシステムが正常進化していったなら、2007年現在、JBLのフラグシップ機はこういう音を出していただろう、と思いました。

箱鳴りが巧みに音楽に同化され、引き締まった音像が全面で定位し、その背後に雄大な音場感が拡がる・・・・・・、そして生命力溢れる強靱なサウンド。

まさに、嘗てのJBL(※私はS9800SEは好きだし、認めています)が得意としていた要素が、このアイシスにはあった!

JBLの本流・血脈は、DD66000ではなく、アヴァロン・アイシスに流れ込んだ模様です。
私は唸ってしまいました。

「せ、せめて、このアイシスの半分の音を、我が家のJBLで出したい・・・・・・」、私は驚くと同時に、新たな目標を見つけました。

アヴァロン・アイシス、YGアコースティック・アナットリファレンスともども、私が近年聴いたスピーカーのなかでも傑作中の傑作です!

と、以上、駆け足で、ショーの印象を記してきましたが、現代オーディオ(特にスピーカー)に批判的な私をアイシスとアナットリファレンスは大いに魅了させてくれました。

こうして新鮮な驚きとともに私はショーを後にしました。
そして向かうはアキバの「ヒノ・オーディオ」・・・・・・。

ここの“ヒューガー・オートグラフ”を聴くのは、今回で4度目ですが、

「やはり、オートグラフ最高!!」

となりました。。

カラヤン/BPOの「ベト7」、クレーメル&アルゲリッチの「クロイツェル」をかけてもらいましたが、自然な楽器の質感は素晴らしく、目の前にステージが現れました!

オートグラフ万歳!!(←結局、これがオチかい?きんどーちゃん?)

と、まあ、有意義な1日でした。

07年10月8日・記
http://homepage3.nifty.com/penny-lane-12/homepage/audioessay12.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html#c6

[リバイバル3] JBL Project K2/S9500 中川隆
7. 中川隆[-10509] koaQ7Jey 2020年10月28日 18:49:39 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[52]
JBL の S9800S 以降は失敗作 4

2018九州ハイエンド・オーディオ・フェア - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年04月19日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/0c186ce30301a4edc1cab900c1fb40ab

去る15日(日)、「2018九州ハイエンド・オーディオ・フェア」(会場:福岡市、「マックス・オーデイオ」主催)に行ってきた。
         

JBLの「エベレスト」(648万円)だが、妙に低音域が膨らんでいて嫌な音だった。

2本のウーファーのうち1本はサブウーファーの役割とのことだが、「コルトレーン&ハートマン」(レコード)では音像(歌手の口元)がやたらに大きくなってとても聴けたものではなかった。

同行の仲間曰く「カートリッジの選択ミスですね。昔のレコードをこんなところで鳴らすものではありません。」

「成る程、スピーカー側の一方的な責任ではないかもしれませんがそれにしてもねえ。こんなスピーカーならただでくれるといっても願い下げですよ。」(笑)。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html#c7

[リバイバル3] JBL ハーツフィールド レプリカ 中川隆
7. 中川隆[-10508] koaQ7Jey 2020年10月28日 18:51:35 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[53]
ハーツフィールドの歴史
http://island.geocities.jp/umanose8818/harts/hartsfield.html


D30085 ハーツフィールドは JBL の初期の最高傑作スピーカーとして知られています。
このスピーカーによりJBLは世界的なスピーカー製造メーカーとしての名声を確立しました。

ハーツフィールドの製作を手がけたのは JBLの主任技師であり工業デザイナーであったビル・ハーツフィールドです。 

1954年、JBLは元々プロフェッショナル用の劇場用として設計/開発された375SIGドライバーと150−4Cウーファーを、このシステムのために新たに開発された537−509ホーン/レンズとフロントローディングの低音ホーン型エンクロジャーに組み合わせて一般家庭用に D30085ハーツフィールドとして発売しました。

翌55年には「ライフ」で、『夢の究極のスピーカー』として紹介され、JBLの名は全米中に知れわたることになります。ハーツフィールドはその後も、ユニット仕様とホーン設計の両面で発展を続けることになります

まず1959年に、低音ホーンの構造がシンプルな構造に再設計されました。その変更理由としてまず構造が複雑な折り曲げホーンは、製造コストが高くついたこと、さらに重低音の伸びが不足していたことがあげられています。

これらの問題に対処すべく、バート・ロカンシーはウーファー背面のバックチャンバーをより広くするとともに、ホーンの開口部を拡げて、ホーンの通り道をシンプルに改善し、その結果、重低音は目覚しく改善されることになりました。

1964年には最後の改良が加えられ 075トィーターと N7000ネットワークが追加されて3Wayシステムへと生まれ変わりました。

N500Hネットワークも新型の N400に変更されました。  

さらにウーファーの 150−4Cは LE15Aに置き換えられました。

エンクロージャーのチップボードの多いものに変わりました。

しかしこの年に結局ハーツフィールドは製造中止となります。
その理由としてモノラル再生に変わりステレオ再生がメインになったことがあげられています。

ちなみに1970年ごろにもハーツフィールドは少数再生産されましたがこれは外観はおなじですが中身は全く異なっており通常別物扱いされているようです。

私のハーツフィールドは 1959年〜1963年までに生産された中期型と考えられます。


ハーツフィールド奮闘記・エンクロージャー探し

ふと知り合った真空管アンプ製作者宅ではじめてハーツフィールドのすばらしいサウンドを聴かせて頂いたのは20年近く前のことだ。以来ぜひほしいと思っていたが、オーディオのカタログにすら載っておらず、名前すらわからなかった。

年数が経ち外観の記憶も薄れていて数年後オークションでクリプシュホーンを見つけ、あのスピーカーはこれだったかなと思い購入してみたがぜんぜん違うものでありすぐに手放したりもした。その後、オーディオ雑誌でハーツフィールドの写真をみかけ、これだ!とようやく謎のスピーカーの正体がわかった次第である。

それから本格的なハーツフィールド探しがはじまった
2000年にようやく茨城のオーディオマートという輸入業者からハーツフィールドのエンクロージャーだけを購入することができた。

JBLのオリジナルものという話で購入したが、茨城在住の知人の超オーディオマニアによればその業者は本物しか仕入れないそうなのでおそらく、そうであろうと思いたい。無傷といってよい美品であった。

その後、いろいろ調べてみたがまずホーンの構造や JBLのロゴ的には初期型ではなくホーン構造変更の中期型以降のものであり、ネットワークの取り付け穴の構造は、N500H用のものであり、N400用のものではないことがわかった。
このことから 150-4Cと N500Hの中期型である可能性が高い。

ハーツフィールドのエンクロージャーは山水などの作った日本製のものもあるそうだが、ユニットの取り付けネジがミリのではなくインチサイズのものであったり、いかにもアメリカ的な大雑把なつくりであることから少なくともアメリカで作られたものであると確信している。

ちなみにエンクロージャーは米松合板で作られている。


ハーツフィールドを上から見た内部構造。折りたたみのフロントロードホーンである。
ハーツフィールドの内部の立体構造。
ハーツフィールドのエンクロージャー正面
ハーツフィールドのエンクロージャー後面
JBLのロゴ。中期型と思われる。
http://island.geocities.jp/umanose8818/harts/hartsfield.html


ユニット探し

その後からユニット探しがはじまった。

まずオークションで運よくハーツフィールド用の537−509ホーン/レンズを手に入れることができた。これはその後もオークションも見るがまず見かけることのないもので大変ラッキーなことであった。JBL の同型のものはほかにもあるが型番がことなり現在537−509を手に入れることは至難のわざであると思われる。

つぎに中高域の375ドライバーもオークションで手に入れた。私の 375 は灰色のオールドのものでなく黒い後期型のものであるが、磁力の劣化を考えれば新しい型の方が良いだろう。375は今でもときどきオークションで見かけるので購入は難しいものではない。灰色の古い型のものもその気になれば手に入れることはできる。

さて手に入れるのが一番難しいのが N500H のネットワークである。これはハーツフィールド用のものであり、後継のネットワークも存在しない。しかしこれまた運よくオークションで手に入れることができた。20万円という値段に躊躇したが今を逃しては二度と手に入れることはできないと思い(実際出品者もそう書いていた)清水の舞台から飛び降りるつもりで落札した。しかしウーファーを購入する前にここで資金はつき頓挫することになる。

N500Hのネットワーク。年代物にしては美品
1961年11月24日と読める。

その後仕事が忙しいこともあってウーファーユニット探しを真剣にしないまま時が過ぎた。オリジナルのハーツフィールドのウーファーユニットすなわち 150-4C を探すのは非常に困難を極めた。

しかしアメリカのヤフーのオークションで 150-4 を安く手に入れることに成功した。安かったのはコーン紙が破損していたことがその理由であった。コーン紙など簡単に張り替えられるだろうと楽観していた。
そもそも 150-4Cと 150-4の違いに気づいていなかった。コーン紙の張替えを業者にお願いしようとアメリカから取り寄せたきり未開封だった 150-4 の箱を開いたときにその違いに気づいて愕然とすることになる。

150-4C は16オームなのだが、150-4 はなんと32オームだったのである。
これでは16オーム用の N500H のネットワークは使えない。しかも JBLの業者にコーン紙の張替えをお願いしたら 150-4C のコーン紙自体のリコーンキットが手に入らないため不可能といわれた。

しかし、ここでまた奇跡的に運よくオークションで 150-4C のコーン紙のリコーンキットが売られていて、それを購入することに成功した。コーン紙自体が16オームだからこのコーン紙に変えたら 150-4 は 150-4C と全く同じものになる。
喜び勇んで業者にそのリコーンキットを送ってコーン紙の張替えをお願いしたところ、数日後に返事が業者から来た。ボイスコイルをいれる隙間があまりに狭すぎてコーン紙の張替えは困難というのである。高い金を払ってリコーンキットを購入したのに、とお先まっくらになった。そこで 150-4C の代わりとなるウーファーを探すことにした。

150-4C はまれにオークションでも出品されるが 40万円という法外な値段がついてたりして手がでない。ならばとりあえずは代用でと考えたわけである。

JBL の業者に相談したところ、150-4C の代わりなら JBL の K145 がベストであるとのことであった。 K145 は 150-4C のプロ用バージョンであり、実質 150-4C と同じである。

しかしこのユニットもまた30年以上も前に発売中止になっていてオークションでもまず見かけることのないものであった。しかし探し続けてようやく K145 をオークションで手に入れることができた。コーン紙をリコーンしたという代物であったがこの際細かいことにはこだわるまい、これでようやくハーツフィールドが完成するというものである。出品者から届くなり箱からあけてみた。ユニット裏にK145−16とかいてある。たしかに16オームのようだ。

これがK145-16.たしかに16オームと書いてある。

K145 のまあ実に重厚なフレーム。こんな 38cmユニットは見たことがない。

エンクロージャーのバックチェンバーをはずしたところ。ウーファーのつりつけ開口部が見える。吸音材も50年くらい前のものか、弾力性がまったくなくカチカチになっている。

K145 を取り付けたところ。吸音材も新しいのを追加した。
こうしてついにK145をエンクロージャーにつけることができた。エンクロージャーを購入してからウーファーを取り付けるまであしかけ 9年近くかかったことになる。

とりはずしたバックチェンバーにあるネットワーク取り付け穴。
たしかに N500H用でありほかのどの JBLのネットワークとも合わない。

N500H をつりつけたところ。N500H の裏面が見える。ウーファーのコードは穴がありその穴を通すようになっていた。穴の径は小さく、スピーカーケーブルにこだわりが感じられないやはりかなりの年代物のようだ。

こうして一台のウーファーの取り付けが完成し、もう一台のウーファーの取り付け作業にかかったのだがもう一つの K145 の箱を開いてとんでもないことが判明した。それがこれだ!

なんとK145-8と書いてある。16オームではなくて8オームだ。もう片方のは16オームと書いてあったのに!左右のインピーダンスが違うなんてそんなばかなことがあるのだろうか。動揺してすぐさま K145の出品者に電話して左右が 8オームと 16オームと異なるのか、確認してみた。そしたらリコーン物なのでユニット裏の表示には関係なくどちらも8オームだという。

これでまたお先真っ暗になった。なんせネットワークの N500H はウーファーが 16オーム用のネットワークである。これでは低音部が使えない。しかも業者にクレームをつけることもできない。なぜなら出品の文章のどこにも 16オームと書いていないからである。

私は 150-4C のかわりに最適ということでノーマルの K145 は16オームだと思い込んでいたが実は K145 は 8オームがノーマルであり、16オームのはオプションであるにすぎないということが後でわかった。

しかしここまできたらもうやめるわけにはいかない。とりあへず8オームの K145で完成させて N500Hは飾りだけにしてネットワークは自作で作ることにした。そもそも50年前のネットワークなどコンデンサーが劣化していて音は明らかに現代のものに劣っているはずである。自分でつくった方がはるかに音がいいさと自分を慰めながら作業を先にすすめた。

つぎに 375とレンズのとりつけ作業にはいった。天板をはずさずに穴から入れるだけだろうと思っていたがとんでもなかった。とても天板をはずさずにはそんなことはできず仕方なく天板をはずした。

天板をはずしたところ。さらにサランネットもはずさなければ取り付けできないことがわかりサランネットもはずした。

そして 375とレンズをつけてついにユニット取り付けとなった。しかし 375のまあ重かったこと。

つぎに天板をとりつけたがなぜかレンズの取り付けネジが邪魔してうまく天板がはまらない。その原因として 375のエンクロージャーのサランネットが購入したときから上下さかさまだったことが判明した。そこでまた 375のレンズをサランネットのネジをはずしてやり直した。そして天板をつけて本体はようやく完成した。

さてここからが肝心だ。ネットワークをどうするか。K145 が 16オームだったらそのまま N500H を使えたのにと未練が残るがこうなったら作らざるを得ない。とりあえず 375は N500H の高音部を使うとしてもウーファーのネットワークは少なくとも自分でつくらねばならない。

N500Hの情報として高域は−12dbで 500ヘルツでスパッと切っているがウーファーはコイルだけで−6dbで非常に高い周波数できっているということはネットで知りえた。しかし非常に高い周波数ってどれくらいだろう?

わからないからとりあえず N500H の中をあけてみてコイルに何mH を使っているかを確認してみることにした。8オームの場合、16オームの N500H のコイルの値の半分の値を使えばよいことになる。ところが N500H をあけてみたらコイルもコンデンサも値が書かれていない。書かれているのかもしれないが全く読めなかった。仕方がないので常識的に 800ヘルツあたりのクロスオーバーで−6dbで切ることにした。375が 500ヘルツ、ウーファーが 800ヘルツだから重なりも十分ありつながりもおそらく大丈夫だろうと思われる。

こうしてついに完成し、音だしをしてみた。チェロを鳴らしてみたが非常に朗々と鳴る。まるで楽器のよう。ビート音楽も聴いてみたが中低域が非常に歯切れが良い。クロスオーバーのつながりも良いようだ。

しかしハイ落ちは著しく明らかに高域が物足りない。現代ソースはツイーターなしには聴けない感じ。

そこで定番どおりスーパーツイーター的に 075を追加することにした。幸い075もハーツフィールド用に購入していた。075を追加するにはネットワークを作らねばならないからもういっそ N500Hは一切使わずすべて自作ネットにしてしまおうということになった。

375は N500H と同じく低域だけ 500ヘルツの−12dbできって高域は切らず、075は 7000ヘルツで−12dbでつなげることにした。これがそのネットワークの写真である。

http://island.geocities.jp/umanose8818/harts/hartsfield.html

ウーファーのコイルだけはハーツフィールドの後ろにとりつけた。
075もネットワークもダイソーの100円の箱に入れた。100円だけどなかなか立派な箱である。

こうして3ウェイのハーツフィールドが完成しいよいよ音だし。

高域が延びが俄然よくなり一気に本格的な音になった。
昔聴いたハーツフィールドの音そのものである。

375の音も純度が増し、高域まで伸びるようになった。やはり50年前のネットワークでは劣化は避けられないようであり、ネットワークの自作は正解だったようである。

低域から高域まで音の歯切れがよく同時に音が広がる。
無指向性に近い感じでどこの場所で聴いても一様に聴こえる。
弦楽器は楽器らしい木の音がする。それでいてボンつくようなホーン臭さもない。

たしかにジャンルを選ばぬ万能型のすばらしい音である。

yamahaの GF-1 を抜いて我が家のエースに君臨することになった。
N500H は組み込んだまま飾りになってしまった。
しかしいずれお金に余裕ができたら 150-4C のウーファーを手にいれ、N500H で鳴らしてみようと考えている。

スピーカーの配置はコーナーではなく逆オルソン型とした。


ユニット紹介


★中高域用音響レンズ&ホーン:537−509ホーン/レンズ

ひときわ眼をひく黄金色の美しい音響レンズです。
ハーツフィールド用に開発されたスラントプレートで音道の長さをスピーカーの中心部と周辺で変化させて位相差をつけ、ホーンから平面波で出てきた波を、水平方向に、ほぼ球形波に変えます。さらにスラントプレートを波形に折り曲げて全長を短く抑えています。

537−509を、小さいながらもバッフルにマウントして使うことにより低域のクロスオーバーを500Hzまで下げることに成功しています。現在では中古市場を含め手に入れるのは困難です。


★中高域ドライバー用ドライバー:375

4インチダイアフラムと非常に強力な磁器回路を持った16オームのJBL最強のドライバーです。重さ11,8キロはJBLのドライバーの中でも最も重いものです。周波数特性は7KHzぐらいからダラ下がりでこれをスラントプレート をつけて、その辺に少し共振を持たせ10KHzまで特性をフラットにしています。 それ以上は急激にカットされており12KHzくらいまでが再生の限界のようです。


★ツイーター:075
JBLの定番のホーン型ツイーター。2500ヘルツくらいから使えます。


★ウーファー:K145
JBLプロフェッショナル最強の38cmアルニコウーファー。JBLの 150-4C のプロ用バージョンであり、実質的には同じものです。重さ11,9キロはJBLのLE15Aも凌ぐ最重量であり、さらにアルニコVマグネットの9,1キロも最重量です。現在では入手困難です。


★ネットワーク:N500H
500ヘルツのクロスオーバーのネットワーク。150-4Cと375用に作られました。低域側は16オームの−6db、高域側は8オームの−12dbの減衰特性を持ちます。現在では入手困難です。

これより2010年9月2日追加更新分です

その後極上の 150‐4C がペアでオークションに売られたので少々高かったがこの機会を逃すと二度と手に入らないと思い購入した。 それとあいまって K145 をオークションで売りに出した。やはり非常に貴重なものだったので予想外の高値で売れた。 それで先方に送ったところ「二本ともコーン紙がボイスコイルにあたっていて、あまりに歪みっぽく使用できない」とクレームがきた。 我が家で鳴らしていたときにはそういうことは全くなかったのでどうやら輸送中の振動でコーン紙がボイスコイルに当たるようになったようだ。それで運んでくれたクロネコヤマトに相談したところ輸送中の破損ということで全額弁償してくれた。全くもって感謝である。当方の梱包が不十分だったかもしれないのに・・である。

ほどなくして150‐4C がアメリカから送られてきたがなんと一機が同じようにコーン紙がボイスコイルに当たり音が歪むではないか。 極上ということで購入したのに!。一体どこまでハーツフィールドは世話をかけてくれるのだろうと途方にくれた。早速先方に連絡をとりはしたものの、とりあえず自分でコーン紙を押したり向きを変えて取り付けてみたりといった自力修正を試みた。そうしたらなんとかコーン紙がボイスコイルに当たらなくなり音がひずまなくなった。ある意味自然治癒である。

ボイスコイルに当たるといっても輸送の振動でほんの少しだけコーン紙がずれたのだろう。 大口径のウーファーは本当に振動に弱いと実感した。

そういえば以前ガウスの46cm口径のウーファーを4つ落札したことがあったが4つともコーン紙がボイスコイルに当たっていて返品したことがあったっけ。 正直、大口径ウーファーはもうこりごりである。

ネットワークはオリジナルの 150‐4Cが手に入ったことでオリジナルの N500Hを使うことにした。

それで完成したハーツフィールドの音であるが、なんせネットワークが50年くらい前のものだからコンデンサーが大分いかれてるのか少々音が古臭い感じであった。現代物のソースには向かない感じである。しかし古いジャズやチェロの音などは絶品であった。

このままハーツフィールドのオリジナルのままでもいいが、いずれ N500H の回路図でも手に入れたらネットワークのパーツを新しいものにして聴いてみるのもいいかもしれない。ちなみに完成したのが 2009年の5月下旬で今はそれから一年3ヶ月たったが調子よく、壊れずに歪みもせずに鳴ってくれている。
http://island.geocities.jp/umanose8818/harts/hartsfield.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html#c7

[番外地8] コロナ禍、超富裕層の総資産額は過去最高に 7月末で1080兆円 中川隆
1. 中川隆[-10507] koaQ7Jey 2020年10月28日 19:30:54 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[54]
シミュレーションは単純化した仮定をしているから信用できません _ 2
政府が財政出動しても株価と不動産価格が上がるだけです。
国際金融資本は相場のプロなので、バブルを作ってから潰してボロ儲けしてるんですね。
政府が財政出動すると、そこで使ったお金はすべて国際金融資本に持って行かれるだけです:

コロナ禍、超富裕層の総資産額は過去最高に 7月末で1080兆円 AFPBB News 2020/10/08
各国ビリオネア(超富裕層)の、2019年と2020年の資産額を比較した図解(2020年10月7日作成)。
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e7%a6%8d%e3%80%81%e8%b6%85%e5%af%8c%e8%a3%95%e5%b1%a4%e3%81%ae%e7%b7%8f%e8%b3%87%e7%94%a3%e9%a1%8d%e3%81%af%e9%81%8e%e5%8e%bb%e6%9c%80%e9%ab%98%e3%81%ab-7%e6%9c%88%e6%9c%ab%e3%81%a71080%e5%85%86%e5%86%86/ar-BB19P9Aq?ocid=ientp&fullscreen=true#image=1


【AFP=時事】保有資産が10億ドル(約1060億円)を超える資産家、いわゆるビリオネア(超富裕層)の総資産額は今年、世界的な新型コロナウイルス危機をよそに、過去最高を記録した。スイス金融大手UBSと国際監査法人プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が7日、報告した。

 報告書によると、世界のビリオネアは7月末時点で2189人で、総資産額は約10兆2000億ドル(約1080兆円)。これまで最高額だった2017年の8兆9000億ドル(約940兆円)を上回った。

 今年の特徴として、イーロン・マスク(Elon Musk)氏を代表格に、テクノロジー、ヘルスケア、製造といった業界の「イノベーター(革新者)やディスラプター(破壊者)」の超富裕層が増えており、エンターテインメントや不動産といった従来の超富裕層を数で上回りつつあると報告書は指摘している。この流れは、新型ウイルス危機によって加速しているという。

 しかし、パンデミック(世界的な大流行)による経済的困難に見舞われる人が多い中で、報告書の内容には激しい非難の声も上がった。

 英労働党のアンジェラ・レイナー(Angela Rayner)副党首はツイッター(Twitter)に、「ビリオネアは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックで大もうけしている。庶民が借金をし、企業が倒産し、失業率は急上昇し、人々が苦しみ大きな犠牲を払う一方で、世界の超富裕層はもうかりすぎて笑いが止まらない!」と投稿した。

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2020年10月14日
アメリカで貧富の格差が最大 50人が下位半分と同等の資産
働く人はどんどん貧しく、働かない人がどんどん豊かになっている

アメリカで貧富の格差が最大
最近のニュースでアメリカの金持ち50人の資産が、米国民の下位半分と同等だったという調査結果がありました。

ブルームバーグによると米連邦準備制度理事会(FRB)の2020年上期データでこのような結果が出ている。

同レポートでは上位1%の合計純資産額34兆2000億ドル(約3620兆円)、下位50%(約1億6500万人)の資産額は合計2兆800億ドルだった。


また下位50%(上位1%と同額)の資産額は全米の家計資産の1.9%、上位49%の人が96%を保有している事になります。

ブルームバーグの独自調査では上位50人の資産は、2020年だけで3390億ドル増え、約2兆ドルだった。

2020年はコロナ流行による経済縮小であらゆる労働者が大打撃を受けたが、「働いていない」富裕層の資産は激増した。


このカラクリはFRBや各国が行ったコロナ支援や金融緩和にあり、大量のお金を発行したり配ったりした。

例え政府が貧困者にお金を渡しても、貧困者はすぐに使ってしまい最終的に金貸し屋や富裕層の資産になります。

これを象徴するのがGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)等のIT企業で、アメリカで成長しているのは巨大IT企業だけです。


米下院司法委員会議員は巨大IT企業分割を求めた演説の中で、「石油王や鉄道王が支配した時代のような独占を得てしまった」と表現した。

日本ではスマホ料金を巡って政府と巨大通信企業が対立しているが、これもIT企業の独占支配を巡る問題です。

IT企業の創始者やオーナーは昔の王や大名のような資産を手にし、労働者は働けば働くほど貧しくなっている

働くほど貧しくなる時代

資本主義理論では働けばお金を得られ生活が豊かになる筈だが、現実には働くほど貧困になっている。

この秘密は資産の増加にあり、世界の資産増加ペースが労働賃金増加を遥かに上回っている。

日本では最近30年で実質労働賃金がほとんど増えていないが、個人資産は今や2000兆円に達しようとしている。


バブル崩壊した1991年の家計資産は約1000兆円だったのに、2020年現在は約1900兆円と倍増している。

この30年間汗水たらして働いた人の給料は実質1円も増えず資産は減り、一切働かず金利収入だけを得た人の資産は倍増しました。

これでやる気が出たら凄いハングリー精神ですが、そのうち人類みな無気力になるでしょう。


経済学者によると現代は中世暗黒時代以上に貧富の差が大きく、人類史上最大の格差が生まれようとしている。

すると民主主義だの平等な権利だのは無意味になり、数人の超資産家が政治や経済を牛耳るようになる。

この社会が将来どうなるのかは不透明で、ある日マネー経済のシステムは破綻するのかも知れません。
http://www.thutmosev.com/archives/84127049.html
 
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/513.html#c1

[リバイバル3] JBL LE8T 中川隆
1. 中川隆[-10506] koaQ7Jey 2020年10月28日 22:20:32 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[55]
JBL L44 Lancer - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=JBL+L44++Lancer+

JBL L44 Lancer
\56,400(1台、1965年発売)
\63,900(1台、1967年頃)

パッシブラジエーターを採用したスピーカーシステム。
ユニットには20cmコーン型フルレンジスピーカーLE8Tと20cmコーン型パッシブラジエーターPR8を搭載しています。
外観はウォルナット仕上げが施されています。


方式 1ウェイ・1スピーカー・パッシブラジエーター方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 全帯域用:20cmコーン型(LE8T)
パッシブラジエーター:20cmコーン型(PR8)
外形寸法 幅320×高さ570×奥行300mm
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/l44.html

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JBL L54 Trimline - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=JBL+L54+Trimline+

JBL L54 Trimline 1962年発売
\67,900(1台、1965年発売)
\71,000(1台、1967年頃)

パッシブラジエーターを採用した薄型設計のスピーカーシステム。
ユニットには20cmコーン型フルレンジスピーカーLE8Tと20cmコーン型パッシブラジエーターPR8を搭載しています。
外観はウォルナット仕上げが施されており、背面には壁面取り付け用の金具を装備しています。 真鍮製の脚部は別売でした。


方式 1ウェイ・1スピーカー・パッシブラジエーター方式・フロア型
使用ユニット 全帯域用:20cmコーン型(LE8T)
パッシブラジエーター:20cmコーン型(PR8)
外形寸法 幅500×高さ590×奥行130mm
重量 20kg
別売 専用フット C54-150(\6,600、1967年頃)
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/l54.html

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JBL C46 Minigon - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=JBL+C46+Minigon+

C46-Minigon (1959)
パラゴンのステレオ効果をミニチュア化した、セパレートタイプの粋なシステム。

搭載されるユニットの組み合わせは、LE10+LE30+LX3のS5タイプとLE8Tのフルレンジタイプを選ぶことができた。

密閉型 2ウェイ 2ユニットスピーカーシステム 
外形寸法;W1624×H327×D400m
http://members.jcom.home.ne.jp/ads/w-jbl.html
http://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/54656342.html

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JBL C48 Madison - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=JBL+C48+Madison+

JBL C48 Madison 1958年発売 日本国内未販売

LE8やS5システム用に設計されたブックシェルフ型エンクロージャー。

ユニットはLE8やLE8T、S5システムに対応しており、LE8/LE8T時はバスレフ方式、S5システム時は密閉方式となります。

外観は4面に仕上げが施されています。
仕上げにはMahogany、Tawny Walnut、Oiled Walnut、Danish Teak、Ebonyの5種類のバリエーションがありました。
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/c48madison.html


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JBL L75 MINUET - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=JBL+L75+MINUET

JBL L75 MINUET ◇ 小型スピーカー メヌエット ◇

美しいサウンドキャラクターが十二分に味わえるMinuet。
本品は1972年にJBL社から発売された ブックシェルフ型・コンパクトシステム、L75 MINUET メヌエットです。

JBLの小型ブックシェルフ型の中では一番の人気を誇ります。
他のランサーシリーズ同様に文句なしの「JBLサウンド」。
優れた再生音を誇り大型システムに負けない音を実現してくれます。

多くのオーディオファンを魅了した20cmシングル・コーンLE8T(8Ω)を使用。 シリアル番号は連番となっています。
パッシブラジエーターにはPR8を採用。

エンクロージャーは高密度合板を使用、 補強や内部処理を完全に行ない、 LE8Tの高度な性能を最大限に発揮させています。 デザインも高級感あるもので、シンプルな組子のフロントグリル、 そして仕上げはハンドフィニッシュのウォルナットオイル処理。 再生芸術の真髄を求めるJBLならではの 美しいサウンドキャラクターが十二分に味わえるMinuet。

----当時のCMより引用
フロントグリルには高級感溢れる JBLオリジナル格子・布デザインが施されています。 その気品溢れる外観は出音の魅力を十二分に演出にしてくれます。 年代物でありながら外観はもちろんのこと、 エンクロージャー内部もとても良い状態です。 外観の程度など写真からご判断いただけるよう できるだけ多くの写真を掲載させて頂いております。 今後も末永く使用できる一品です。
http://lajazz.jp/products-page/speaker_end/jbl-l75-minuet

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1097.html#c1

[リバイバル3] JBL LE8T 中川隆
2. 中川隆[-10505] koaQ7Jey 2020年10月28日 22:21:15 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[56]

1962年開発のJBL製LE-8Tは、日本のオーディオファンの多くが使ったことがあるユニットで、これまた銘器の誉れ高い8インチのフルレンジスピーカーです。

このユニットを使ったランサー33SPシステムがJBL最初のブックシェルフ型で、パッシブラジェーターPR8を組み合わせたトリムラインも有名でした。こちらの写真のマグネットラベルは黄色楕円型で古い時代のラベル。下の写真のは新しい時代なので、ラベルのロゴが新しいものになっています。

fukuroo3が20代の頃、私ほどに音キチガイになれない若者は、このLE-8Tを国産の山水社の箱に入れたものを使っていた。それでも一ヶ月分の給料では買えなかった。だから一般のオーディオ・ファンはランサー77にも手が届かず、私が購入したランサー101など夢物語でした。

一般社会人給与の15ヶ月分以上だったから、一年分の給与をはたいてもランサー101は買えない時代だった。パラゴンの1736000円に至っては70ヶ月分を超えており、とても庶民が買うようなものではなかった。

当時の国産SPは既に3ウェイでユニットが高音中音低音と、三個のユニットが並んでいて、大きなユニット入りだから見かけは良かった。ところが、このJBL製16センチユニット一個だけのLE-8Tの音質に及ばなかったのだ。当時の日本製SPは見かけ倒しの安物が多かった。

Lancer44は、JBLのLE8TとパッシブラジェーターPR8を使ったブッククシェルフ型で、日本でも人気のあった機種です。
小さいブックシェルフ型のJBLスピーカーは、現代に通用するヴィンティージとは思えない。今から買い求めるので有れば、オリンパスかソブリンあたりが対象で、少なくともアポロくらいでないと、ゆったりとしたフロアー型スピーカーの音を楽しめないだろう。
http://fukuroo3.com/jbl7.html
http://fukuroo3.com/jbl8.html


11ページ目は、ちょっと変わったJBLスピーカー用の製品紹介をしましょう。

まずヴィンティージJBLファンなら忘れがたい製品から。

ドライバーは375を装着していたので375-537-500。日本では通称、蜂の巣と呼ばれていました。オーディオ評論家の菅野氏が使っていたことからも知られています。これが後にHL88になったようです。

一番右の写真はHG88という型番のもの。fukuroo3は20代の頃に175DLH付きのL-101を使っていましたので、当時はこの蜂の巣に憧れました。


こちらの写真は、パッシブラジェーターと呼ばれているもので、JBLでは良く使われたアイテムでした。コーンユニットから磁気回路を取り去ったもので、バスレフポートで調整すべきところをパッシブラジェーターを用いて音の調整をします。使用ウーファユニットと同口径同形式のものを使うので、様々な口径のものが有りました。この写真のものはLE15A用のパッシブラジェーターなので型番PR15と呼ばれます。


375ドライバーを分解した様子です。なにかの参考になるかと掲載しておきます。

これは、ブルーフレームのLE15Aです。時折、このフレームのユニットが見かけられますが、製作年代など詳細は不明。
http://fukuroo3.com/jbl11.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1097.html#c2

[リバイバル3] JBL LE8T 中川隆
3. 中川隆[-10504] koaQ7Jey 2020年10月28日 22:22:04 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[57]
JBL PR8 1966年発売
LE8Tと併用するために設計された20cmパッシブラジエーター。

型式 20cmコーン型パッシブラジエーター
併用スピーカー LE8T
推奨エンクロージャー内容積 21L〜56L
奥行 44mm
重量(梱包時) 0.9kg
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/pr8.html


本当にLE8Tを生かす設計はパッシブラジエーター(PR8)をつけてドロンコーン方式にすることです。こうするとすてきなサウンドバランスになります。

現在でもLE8Tはフェライトコア採用のLE8Hとして販売されています。

元気はでているけれども今度は澄み切った感じが少し薄れました。

そうは言うものの、現在でもかなうユニットはあるかどうか?すごいユニットです。
http://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_003.html


パッシブラジエーターについては、調べてみると結構古くからスピーカー作りに使われてきたテクニックである事がわかってきた。スピーカー・マニュフャクチャラーとして大変な歴史を持つ老舗であるJBLを例にあげて、パッシブラジエーターの起源をひもといてみた。

同社は1960年にLE(リニア・エフィシェンシー)シリーズの第一号システム、ランサー33を発表している。

このJBL初のブックシェルフ型スピーカーのために開発されたユニットが20センチ・フルレンジとして有名なLE8である。

そして、このフルレンジ・ユニットの名器は2年後の1962年にコーンの質と形状に改良を受け、D130と同様なアルミのセンタードームを装着されLE8Tとして生まれ変わるのである。

これを搭載した新製品はモダンな超薄型のエンクロージャーを採用し、ランサー54「トリムライン」という名称で発表された。

このLE8Tのペアマッチとして開発されたのが、同口径の20センチ・パッシブラジエーターでPR8なのである。何と、33年前のことだ。

その3年後、JBLでは38センチ口径のPR15を名代の名器C50「オリムパス」のシリーズに採用し、3年後にはランサー54と同じユニットを搭載する超小型スピーカーL75「メヌエット」とパッシブラジエーター採用のシステムが続く。

C50「オリムパス」の時代に開発されたPR15には、70年代になってから再び活躍の時代が到来する。素材に改良を施されたPR15Cという型番に改められ、36センチ・ウーファーのLE14Aとコンビネーション化され1979年に発表されたL220として脚光を浴びることとなる。

そして、当時のヨーロッパを代表するモデルの中でも、パッシブラジエーターをうまく取り入れていたメーカーがあった。セレッションがそうだ。現在のセレッションのスピーカーからは想像も出来ないことだろうが、「ディットン」というネーミングのシリーズと、ULシリーズが思い出される。この中でも、16センチ・ウーファーと同口径のパッシブラジエーターを搭載したUL6というモデルが大変印象に残っており、UL6の清楚で上品な音色が気に入って、当時の店頭で好んで聴いていたヘンデルの「水上の音楽」が大変なつかしく思い出される。私の記憶が正しければ、このスピーカーが日本に紹介されたのは、確か1976年から77年にかけてであった。この1977年という年はトーマス・エジソンが蓄音機を発明してからちょうど百年目であり、これと時を同じくしてアメリカの東部ケンタッキー州レキシントン市の郊外にティール社は誕生しているのである。この時期の日本では家電メーカーがオーディオ製品を作るようになり、テレビコマーシャルにも盛んにシステムコンポが登場し、ステレオの普及が一種のブームとして世の中を賑わしていた。私はこのティール社が創立された77年に現在の会社に入社しており、偶然にも同社が成長してきた期間の同世代の業界人として仕事をしてきたことになる。さて、これら60年代初頭から登場していたパッシブラジエーターは70年代から高級スピーカーに取り入れられてきたわけだが、当時の雑誌を含むカタログなどの表現ではパッシブラジエーターが搭載された理由が次のように語られていた記憶がある。

「パッシブラジエーターの採用により量感のある低音再生が可能。」
「低域の放射面積をパッシブラジエーターによって拡大、小型ながら迫力の低音再生を行う。」

また、別名ドロンコーンと称される場合も多く、その意味を「ウーファーのユニットから磁気回路を取り去り、軽く反応するコーン紙のみを残したもので、エンクロージャー内部に対するウーファーの背圧で振動(励振)し低音を放射する仕組み」と定義されていた。つまり、当時の設計者が技術的にどのようなレベルであったかは定かでないが、設計者の意図とは別にこの時代の日本では「自分自身で駆動機構を持たないウーファー」という位置付けで、低音の量を補い追加する目的というのが一般論であったようだ。しかし、確かに時代の変化進歩というものを認めた上で考えれば、当時の製品群に独特の雰囲気は認められたものの「個性的演出」の領域を脱しているとは思えない。低音の量は確かに増えたが、膨らんでしまい分解能に劣り、質的に重厚さはなく、低域の過渡特性が鈍く立上りが遅く余分に思える付帯音を引きずる傾向、大きい音量ではパッシブラジエーターが追随出来ず共振してしまう、などのデメリットが感じられる場合も多々あった。現代的な表現を借りれば「スピード感に欠ける」「反応が遅い」ということになるのだろうか。

言い替えれば、このデメリットとしてあげられる現象を対象語として表現出来るものが、現在のハイエンドスピーカーとして評価されているのではないだろうか。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/oto/oto21.html

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LE8Tにバッシブ・ラジエーターが必要な理由

2013.02.07
私はこの JBL L54 TRIMLINE をもう10年も愛用している。

どういうわけか、クルマと同様、60年代(と思われる)のものだ。

まずは3サイズの発表、縦51cm、横60cm、奥行12cm。

奥行きとにかくが浅いのがこの箱の特徴で、壁掛けの金具が付いている。

スピーカーユニットは、LE8Tというフルレンジと、PR8というパッシブラジエーターが装着されている。

パッシブラジエーターというのは普通のスピーカーから磁石を外したようなもので、それ自体は電気的な動きはしない。

サランネットをはずすと各ユニットのエッジは、残念ながらオリジナルではない。昔は、良い音のするエッジを作るのが難しく、耐久性を大きく犠牲にしたらしい。オリジナルの白いエッジは去年切れたので、今年のはじめe−Bayでサードパーティーのエッジを購入して自分で交換した。

2枚と接着剤のセットで3千円くらいだったが、JBLの正規代理店で直してもらうと、1個につき5万円もする。


このJBLを買った頃、仕事の合間にアキバへ行っていろいろ試聴したが、どれを聴いても納得できる音には行き当たらなかった。予算は学生のときの10倍も確保したのに。ついにある店で

「300万円級のセットか、昔のどでかいスピーカーと真空管アンプでないと、そういう音は絶対に出ませんよ」

とまで言われた。ほどなく、仕事場の近くにビンテージオーディオを扱うショップがあることを知った。

そこには、アキバで聴いてきた最新オーディオとは全く違う音の世界が小岩井農場みたいに広がっていて、いろいろ聴いているうちに、ムカシとイマのオーディオの設計思想が全く違うということが分かった。

ムカシは、アンプの出力が小さくても大きく明瞭に聞こえるように設計したが、どんどんアンプの出力が上がりさらにはCDの登場によってそういうスピーカーは「壊れやすい」というもっともな理由で作られなくなったようだ。

逆に、そのころから発売された新しいオーディオは、大入力に絶え得る頑丈で信頼性の高いものになっていたようだ。

はっきりいえば、ムカシのスピーカーはストラディバリウスみたいに小さな入力でも明快かつ大きな音が出るが、現代のスピーカーはお寺の釣鐘みたいに頑丈になっているが、音楽を聴くにはむやみにエネルギーを消費するし、制御が難しいのだと理解した。


理解はしたが、そういうスピーカーはそうそう簡単には買えるものではなかった。アップライトのピアノみたいな大きさは15平米の「マンション」に収まるはずはないし、1個三桁万円では経済的負担が大きすぎる。

こちらの事情を理解したマツシタさんが、こういうのもありますよ、といってヒョイっと片手で持ち上げて見せたスピーカーが、この JBL L54 TRIMLINE だったのだ。

さっそく試聴すると、おお、なんと持参したロンバケが今まで聴いたことがない、というくらいとても気持ち良く聴こえた。

これは絶対に買いだ!

ようやく決心したものの、マッキンのアンプまでは予算を確保できなかったので、別の真空管アンプを買うことにしてようやくわたしの新しいステレオセットが完成したのだった。スピーカーが25万円、プリアンプが8万円、パワーアンプが12万円くらいだったと記憶している。


15平米の「マンション」にそれを持ち込むと、幅を取らないよう縦に置いても左右のスピーカーの間隔は3cmくらいしか開けられなかった。しかし、それでも充分に幸せな音を聴くことができた。そのころを思い出すたび、オーディオというのは「忙しいヒト」ほど必要な趣味のアイテムなんだなあと感じる。


今では、e−Bayがあるので私が買った頃よりも、アメリカの「よき時代」のスピーカーがずいぶん入手しやすくなっているようだ。

エッジを交換したとき、PR8 の裏側を外した状態で鳴らしてみたら、コーンが前後にものすごく動くが、ベースやバスドラの音がぼわーん、ぼわーんとしまりがない。なんだかダンパーが抜けたクルマのアシマワリみたいだ。

それでようやくPR8の存在理由をつかむことができた。

そう、こいつはラジエーターじゃなくてダンパーだ。

いわゆるバスレフとかホーンタイプの箱には穴が空いていて、そこから音の反射を利用して増幅した低域を出している。ムカシのJBLの設計をしたひとはその穴をPR8でふさぎ、低域のダンピングを良くしようとしたようだ。

2mm円断面ゴム外したときに、各ユニットと箱の接触面にあるゴムのガスケットがつぶれきっていてエアが漏れることが判明したのでこのほどダイシンで2mmの円断面ゴムを入手、挟み込んで装着してみた。

結果は、かなり良くなった。具体的には低域のトーンコントロールをかなり上げてもぼわーんとなりにくくなった。つまり、ダンピングが向上し、低域の質的向上に大きな効果が認められた、ということなのだ。
http://rockcenter.jugem.jp/?eid=71

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1097.html#c3

[リバイバル3] JBL LE8T 中川隆
4. 中川隆[-10503] koaQ7Jey 2020年10月28日 22:22:42 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[58]
SANSUI SP LE8T - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=SANSUI+SP+LE8T+

SANSUI SP-LE8T
https://audio-heritage.jp/SANSUI/speaker/sp-le8t.html

\ 57,900(1台、1973年頃)
¥70,000(1台、1974年頃)
¥69,000(1台、1979年頃)
 
ロングセラーとなったJBLのフルレンジユニットであるLE8Tを用いたスピーカーシステム。

ユニットには20cmコーン型フルレンジスピーカーであるLE8Tを採用しています。
振動板には特別製法のコーン紙に特殊な白色のダンピング材を吹き付け、最適な剛性や質量を実現しています。また、センタードームには0.05mmの極薄加工ジュラルミン製センタードームを採用しており、ボイスコイルボビンに直接取り付ける構造によって高域特性を伸ばしています。
磁気回路には3kgのアルニコVマグネットを採用しており、質量が大きくリラクタンスの低いポット型磁気回路とすることでトッププレートに全磁力を集中させています。また、ポールピースには高炭素鋼製のものを採用しています。ボイスコイルにはリボン状のアルミ線を用いたエッジワイズボイスコイルを採用しています。
フレームにはアルミダイキャスト製フレームを採用しています。

エンクロージャーはサンスイが独自に作成したものを使用しており、木工技術を結集した組格子グリルのデザインとなっています。
板材には硬質ホモゲンを使用しており、グリルの格子は檜組格子となっています。
外観の仕上げはウォルナットのオイル仕上げが施されています。

LE8Tの画像 ユニット断面図 特性図

機種の定格
方式 1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型


ユニット 全帯域用:20cmフルレンジコーン型(LE8T)
インピーダンス 8Ω
最大許容入力 20W(1973年カタログ記載)
40W(連続プログラム)
磁束密度 8,500gauss
マグネット・アセンブリー重量 3kg
出力音圧レベル 89dB(新JIS)


材質 硬質ホモゲン
仕上げ ウォルナットオイル仕上げ
グリル 檜組格子


外形寸法 幅358x高さ596x奥行300mm
重量 18.3kg
https://audio-heritage.jp/SANSUI/speaker/sp-le8t.html


サンスイ SP-LE8T1966(昭和41年) 
バスレフ型 20cmフルレンジスピーカーシステム 
¥49,500(1台)

JBLの名作「LE8T」をサンスイがシステム化。
オリジナルの「ランサー44」よりも高い評価。
 この年、サンスイはJBLと総代理店契約を結んだ。この選択が、アンプが主だったサンスイからスピーカーシステムの名作が生まれるきっかけになった。
 サンスイの技術陣が、JBLのサウンド・ポリシーと技術に、相当の刺激を受け発奮したことが、この「SP-LE8T」の出来栄えに良く現れている。改めて説明するまでもなく、名作ユニット「LE8T」を、サンスイ設計のパイプダクトによるバスレフ型の箱に収めたもので、JBLのオリジナルモデル「ランサー44」(¥56,400)に相当した。
 箱の容積は、サンスイの方が気持ち僅かに大きく、パイプダクトのチューニングも良好で、オリジナルのランサーよりも低域の音像の明瞭さにおいて勝っていたようだ。

 また、この頃よく言われた「箱はオリジナルに限る」といった偏った見方を覆し、フルレンジシステムとしては、異例ともいえるロングランを誇った。そして、今日でも、衰えを知らぬ中古人気の高さは驚くほどである。
*外形寸法:W358×H596× D300mm 
*重量:18.3kg
http://history-of-stereo.com/13-sansui.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1097.html#c4

[リバイバル3] JBL LE8T 中川隆
5. 中川隆[-10502] koaQ7Jey 2020年10月28日 22:23:44 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[59]

サンスイのエンジニアが見た LE8T と 4343

山水電気に新卒募集があり、スピーカー設計課に加わることが出来ました。
その頃の多くのスピーカシステムはオーバーダンピングのSPユニットを採用していました。わたしはパイオニアPW−20Aを買って、低音不足で悩みました。密閉箱に入れればさらに低音が出なくなるし、バスレフにすると今度は低音も出てきますが、音楽にとって、一番重要な中低域がオーバーになるのです。いわゆる胴間声になるのです。

SP100ではバスレフポートにパイプを採用したのです。これで、良い具合のバスレフ特性が実現出来てきました。SP100の場合、それでももっと低い音がもう少し出たら!という狙いがありました。そこで、何とボイスコイルボビンにアルミリングを入れて振動系を重くして、低音を出すようにしてあるのです。確か15g以上あったと思います。

このテクニックはキャビネット容量に制約のあるシステムで低音を出すことでは非常に有効です。あの大ヒットしたJBL4343系のシステムはウーファにはそのようなテクニックが使われています。

その代わり、歯切れは少し悪くなります。低音をとるか、歯切れの良さをとるか、スピーカーではいつもトレードオフの問題に突き当たります。

丁度、その頃、山水はJBLの輸入代理権を取得しました。JBLユニットのきれいな作りには本当にびっくり。

銘機LE8Tは効率が高くなかったが、フラットレスポンス、ワイドレンジにはさらにびっくりでした。

”あのコーン紙に塗ってある白いものは何?”、フォスター、松下、等のユニット会社に聞いても”何でしょうね?!”と言うばかり。

JBLは絶対教えてくれない!

どうもマイカ系の粉を溶かして吹き付けているらしいというところまでは当時検討しました。各社ともその解明には相当苦労したようです。同じような材料が出来たのはそれから20年以上たってからのことでした。

LE8Tの特長は上記の独自のダンピング材を塗布して、周波数特性のあばれを抑えたこと、ボイスコイルはアルミ線によるエッジワイズ巻きです。これにより1層巻きになるので、ボイスコイルのインダクタンスは極力抑えられ、結果的に高域までパワーが入ることになります。通常のユニットですと、丸ワイヤーを2層巻くので、インダクタンスが大きくなり、高域周波数になるにつれてインピーダンスが上昇するので、高域入力パワーが入らなくなり、ワイドレンジ実現が難しくなります。また、LE8Tのボイスコイル径は50mmとフルレンジにしては大きいので、高域再生には不利に働きます。その対策にはボイスコイルにダイレクトにドーム状アルミ振動板を貼り付けてあります。

振動板の裏側には共振を抑える小さいウレタンゴムを貼り付けてあります。また、磁気回路ギャプには磁束がばらつかないようにヨークに特殊な加工が施されています。エッジは初期はホワイトラバーでしたが、後には、ウレタンエッジになりました。ウレタンエッジが曲者で10年くらいで、水分を吸ったり、紫外線でやられてぼろぼろになります。エッジ交換ではけっこうな費用がかかるのは今なお、困ったことです。

JBL LE8Tはそんなに銘機か?

初めて、LE8Tを聴かされたとき、何としょぼしょぼしたサウンドだと感じました。キャビネットは山水設計で製作は今は無き進工舎でした。ハイエンド出切っていないし、元気も足りない。ハイエンドはLE20のようなツイータをネットワークで組み合わせればこれは納得出来ます。全体のはつらつさの不足はどうにもならない。

このあたりを感じる方がいて、MJ誌に1Ωの抵抗をシリーズにつけて聴けば非常に生き生きすると書かれていました。追試してみると、そのとおりでした。要はLE8Tの強力磁気回路だとTRアンプではオーバーダンピングになるという証でした。そのような傾向にかかわらず、LE8Tは勝手に評価されて、銘機になりました。

本当にLE8Tを生かす設計はパッシブラジエーター(PR8)をつけてドロンコーン方式にすることです。こうするとすてきなサウンドバランスになります。

現在でもLE8Tはフェライトコア採用のLE8Hとして販売されています。元気はでているけれども今度は澄み切った感じが少し薄れました。そうは言うものの、現在でもかなうユニットはあるかどうか?すごいユニットです。

______

1965年、サンスイはJBLと輸入総代理店契約を結び輸入を開始する。
新宿三幸町のショールームには、JBLのひととおりの高級スピーカシステム、ユニットが展示されていた。

評論家の皆さんも、この頃、ショールームで眺め、聴いて、特に、その素晴らしさに惚れて、無理してお金を算段して、購入したとの昔話を聞く。故 瀬川さん、山中さん、そして、オーディオ評論界の第一人者、菅野さん達であったと思う。

当時のサンスイ社内でのJBL販売体制は、JBL販売課があり、そのスタッフはJBLに心酔している男たちで締められていた。例えば、サンスイのショールームでJBLを聴いた社員が、どうしてもJBLの販売に関係したいと志願した男が主体であった。極端に言えば、JBLに命をささげた男もいた。

JBL販売課長であったS氏はチェロを弾く音楽、オーディオ大好き人間であった。オーディオフェアの前夜のJBLブース作成で徹夜して、会場で、くも膜下出血で倒れ、帰らぬ人となった。

また、JBLのプロモーションを担当したM氏は北海道出張中、千歳空港内で脳出血に倒れ、帰らぬ人となった。お2人ともお酒が好きで、飲みだすとJBLの話が止まらない男であった。


1952年にはホーンレンズを取りつけた175DLHが誕生している。

1954年には傑作“ハーツ・フィールド”が製品化されている。そして、

1957年には、今なおあこがれの“レンジャー・パラゴン”が登場し、1988年までの31年間生産が継続された。(1971年、私がJBLを訪問したときも、パラゴンはハンドメードに近いかたちで日系アメリカ人の方がリーダーとなって、キャビネットの製作、スピーカユニットの組み込みがおこなわれていた。)そこに働く方達の誇らしげな顔を、いまなお思い出す。

1960年には、最高級家庭用スピーカとして“オリンパス”が製品化されている。私が、JBLをオーディオ誌で知ったのはこの頃であったが、超高価で、夢のまた夢、そのまた夢の存在であった。

私が入社した1969年からオリンパスを聴いたが、サウンドが硬く、大した感動はなかった。ただ、大変美しい仕上げで、組格子のカバーがユニークであった。

そうこうしているうちに、私は、スピーカ設計課に配属されて、さっそく、SP150の設計担当をやらせてもらうことになった。そのとき、傍らで、先輩エンジニアが薄型スピーカ(ドロンコーン付き)を設計していた。SL−5,7の2機種であった。とても格好が良く、大したものだと思ったが、それの元ネタはJBLのトリムラインであった。

SP−150の設計過程において、ランサー77も聴いたが、能率が悪いスピーカだ、というくらいで、これも、感動は無かった。

しばらくして、SP LE8Tを比較試聴する機会があった。
これも、能率の悪いスピーカだな!と言うのが第一印象であった。

けれども、コーン紙に吹き付けてある白い物質は何だろう?ということになったが、取引のあるユニットメーカー(松下,フォスター,昭電)に聞いてみたが、分からないということであった。

このダンプ材がLE8Tのサウンドの秘密のひとつでもあった。

また、ボイスコイル径は2インチあって、フルレンジ、8インチスピーカユニットにしては、非常識に大きかった。大きくなると、ボイスコイルのインダクタンスが大きくなって、高域になると、インピーダンスが上昇して、高域が出にくくなるのだ。

また、コーン紙の中心には、大きなアルミダイアフラムをコーン紙に貼り付けてあった。ダイアフラムの裏には、ウレタン系のダンプ材が貼り付けてあり、共振防止を図って、なかなか配慮されていると感じた。

さすがに、LE8Tだけでは超高域が足りず、LE25のようなコーンツイータ(JBLではダイレクトラジェータと呼ぶ)を付加して2ウエイ構成にすると、バランスが取れてきた。

SP150の設計、アメリカ向けスピーカの設計を完了したあと、スピーカ関係の研究開発に携わることになった。そこで、再び、LE8Tにめぐり合った。すなわち、フルレンジユニットはどのようにすればうまく設計出来るかのテーマであった。

LE8Tのコーン紙を外してみると、まず、ボイスコイルは、他のように2重巻きではなく、占積率が100%と言えるエッジワイズ線を採用していた。従って、巻数はやや少なめであるので、巻線によりインダクタンスは少なく、従って、高域におけるインピーダンス上昇は、ボイスコイル径が大きいにも関わらず、かなり抑えられていた。

さらに、磁気回路を外してみると、ポールピースにはメッキが施されていて、磁気的にショートリングが施され、高域におけるインピーダンス上昇が抑えられるようになっていて、なるほど、JBLは凄いと感じた。実際、当時JBLの工場見学では、ボイスコイルはボイスコイルだけを独立して巻いて、筒状になったコイルを輪切りにして、それをボイスコイルボビンに装着していた。

これをもってして、フルレンジユニットとして、卓越した技術力であった。コーン紙エッジは当時、ホワイト系ラバーエッジで、共振周波数は充分下げられていたが、この重さで、効率は88dB程度に下がってしまったのは仕方ないことであった。

そのサウンドはやや、JBLとしては大人しいもので、当時、若かった私には物足りなく感じた。

何とか、まずは真似をしてLE8Tレベルに到達しようと頑張ってみたが、当時ではとても部品メーカーがついてこれず、試作は勘弁して下さい!と言う始末であった。
私は、JBLは凄いと思ったが自分で使う気にはなれなかった。自宅では、自作3WAYシステムで頑張っていた。

1972年になって、私はスピーカ設計を離れて、今度は、当時サンスイが創りだした4chシステム開発促進部に携わることになり、ここで4chサウンドを聴くことになったのであったが、そこで衝撃的出会いがあった。

アメリカでのサウンドプロモーションで、発売されたばかりの4320を使ったのであった。その場に立ち会った上司は、帰国して、我々に“JBL4320を4台、部で買うことにした。凄くエキサイティングなサウンドだ!”と興奮して語った。
高品位の音源に対し、JBL4320の再現性はすばらしく、軽々とした中低音、立ち上がり抜群のホーンによる中域、高域と素晴らしかった。しばらくして、各レコード会社のモニタースピーカは一時期、JBL4320が独占していた時期があった。 それにしても、4320のパフォーマンスは今聴いても凄い。

さて、どうして、4320は程なくしてレコーディング会社で使われなくなったか?
それはJBL側にあったように思う。4320のあとに4325を発売して、レコーデイング現場をやや混乱させてしまった。その後、4333Aが出てきたりして、JBL内部で技術的に葛藤してたのではないかと思う。

4320の強いて言う物足りなさは、重低音の不足にあった。重低音を出そうとすると、振動系を重くしなければならない。そうすると、軽々とした中低域が薄れてきてしまう。

結局、JBLは重低音優先の道を選択した。4333Aのウーファはボイスコイルボビンにアルミリングウエイトをつけたのであった。(このことは、サンスイのSP100/200でやっていたし、SP150でも数グラムのリングウエイトを付加している。)

このお話は、JBL4341につながっていく。

故、瀬川冬樹さんのお宅では、当時、日本に1台しかなかった4341をメインに使っていた。このサウンドを聴かせていただいて、それほど大きくないキャビネットに38cmウーファを入れて、よくまあこれだけの低音がでるなあ、さすがに使い方がうまいと感心したが、振動系を重くしたウーファを採用し、重くなった中低域を避ける意味で、ミッドバス・ユニット追加して、4WAY構成にしたことに秘密があったように思う。

しばらくして、JBLは4341をやや大きくした、後継機種4343を発売した。4343の用途は何であったのか?いまだによく分からない。4343はプレイバック・モニター用途と言うが、スタジオで4343を見たこともないし、使った話も聴かなかった。

瀬川さんはすぐ、4343に買い換えた。ちょうど自宅を新築されて、広い試聴室に置いてあった。パワーアンプはA級25Wのマークレビンソンをブリッジ接続で2台使っていた。

さすがの瀬川さんも4343には苦労したと思う。まず、低音がゴロンとしたサウンドでまとまらない。これは水平使用出来るように、ウーファ位置がキャビネットの下端、ギリギリについていたので、低音が床に反射しておかしくなってしまうのであった。スピーカスタンドを使うと、響きが薄くなってしまう。

瀬川さんがさんざんトライして、試聴室の長辺側に4343を設置して、壁との距離を微妙に調整して、ついに最適なサウンドバランスを獲得した。その苦闘記をオーディオ誌に切々と書いた。

その効果が大きかったせいもあろう。4343は高額であったにも関わらず、物凄い量で全国的に売れ始めた。4畳半に住む若者が4343を買って、寝るスペースを狭くして4343にかじりついて聴いている話は、営業からよく聞いた。とてもバランスの取れたサウンドではなかったであろうが、所有する喜びが大きかったのであろう。

4343を平行輸入した会社は大儲けをしたと言う話は本当であったらしい。サンスイの国内販売部門はJBLがないと赤字であったが、JBLのおかげで元気であった。

オーディオ誌各社の試聴室でのスピーカは4343で占められた。また、オーディオメーカーの試聴用スピーカは4343が多かった。さらに、部品会社にも4343が置いてあることが多かった。

サンスイでは社内では1台使われていたが、アンプの音質決定には4343ではなく、ずっと4320であった。(私がサンスイを退いて、そして上司もサンスイを退いてから、B&W803に代わったらしい)

私が聴いた中では、1990代、LUX社試聴室設置の4343は極めて反応の良いサウンドを発揮していて、後続のJBLエレベスト9500をはるかに凌駕していた。これは主に使っていた優秀エンジニアのO氏(後にブリッジオーディオを主宰)の使いこなし上手だと思う。


アルニコ・マグネットの枯渇、そして、フェライトマグネットの採用
1970年代、アフリカ、ザイール内戦が勃発して、コバルトの供給が極端に逼迫した。それ以前からアルニコマグネットの価格はじりじりと上がって、価格の安いフェライトへの移行がスピーカ各社進行していた。そんなわけで、TANNOY、ALTECなどのメーカーもフェライトマグネットに切り替えざるを得なくなってきた。

それでは、アルニコマグネットとフェライト系マグネットはどう違うのだろう。簡単に言うと、磁気抵抗が小さいのがアルニコ、大きいのがフェライトである。(ちなみに、最近、強力マグネット材料と言われているネオジウムもフェライト系の性質を示す。)

現在の学術レベルでも、スピーカにおいて、フェライトとアルニコとのサウンドの差異はうまく説明できていない。でも、オーディオに少し興味があれば、聴いてみれば、好みは別として、差異は指摘できるはずである。切れ味良く、ひずみ少なく聴こえるのがアルニコと言われているし、私もそう思う。

JBL技術陣は、アルニコマグネットの入手難、音質とのはざまで、ついにフェライトマグネットへの切換を決断する。切換えるからには、フェライトマグネットに最適な磁気回路があるべきと、研究・検討を重ねた結果、ついにSFGと称する新開発磁気回路を開発した。その主な特徴はポールピース、ヨーク形状を微妙に変更し、磁気回路によるひずみの改善を実現した。(近年、一部に電流ドライブアンプなるものが評価されているが、電流ドライブアンプを用いると、磁気回路によるボイスコイル電流ひずみが非常に改善(一桁以上)されるメリットがあると言われている。)

JBLは次々と磁気回路をフェライトに切り替えていった。4343は4343Bとなった。JBL技術陣も相当、気になっていたと思われ、わざわざ都内のホテルで発表会を兼ねた技術講演会を開いたほどであった。

ちなみに、当時のサンスイスピーカはすべてフェライトに切り替わっていたし、他社も、YL、ゴトー、エール音響とかのホーンドライバーを作っている会社以外は切り替わったと言って良かった。

JBL技術陣の最大目的は、JBL4343の最大評価者である瀬川冬樹さんに納得してもらうことであった。

ゲイリー・マルゴリスをチーフとする説得チームは、瀬川さん宅に夜間訪問して、瀬川さんお使いの4343のウーファユニットを外し、新型フェライトマグネット採用のユニットを取りつけて、瀬川さんに聴いて貰った。そのトライアルは深夜にも及び、瀬川さんはOKを出した。彼等はほっとしたことであろう。

でも、サウンドが変わったことは否定できなかった。フェライトマグネットを採用した4343Bは売れには売れたが、以前よりも売れなくなってきたのは仕方がないように思えた。そうなると、JBLにとって4343は売上に大きな部分を占めるから、このままで良いはずはなかった。彼等はそれならば、フェライトマグネットを採用することによってユニットコストが下がるから、コストダウンした4343を作ろうということになった。

それは仮称4343CLASSICと呼んでいた機種であった。これなら定価は¥10万以上安くできそうであった。それが、4344であった。

一方、ホーン・ドライバのフェライト化も進めざるを得なかった。これはユーザであった評論家Oさんにテストして貰い、OKをいただいたが、後になって元のアルニコに戻されて、今なお健在に動作している。

このころになって、JBLは買収されたシドニー・ハーマン(元、商務長官)の影響が大きくなってきていた。また、サンスイのほうも、アルニコからフェライトに移行して思うように売れなくなってきて、友好関係が少しほころんできたような状況でもあった。

そして、ついにハーマンはすでに設立済みの日本法人、ハーマン・インターナショナルに販売権を移行することを決定、サンスイのJBL販売課の過半数のスタッフはハーマンインターナショナルに転職したかたちでサンスイを去ることになってしまった。

JBLは、今なお有力なスピーカブランドであることには間違いないが、ともすれば、ヨーロッパ勢の攻勢を受けている感がある。攻勢とは、技術的には、音場研究とかユニット開発において、他社はJBLとは異なった道を歩んで、異なったすばらしさを発揮しているような気がする。
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JBL LE8T スピーカーユニット
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[近代史4] JBL のスピーカーは買ってはいけない 中川隆
10. 中川隆[-10499] koaQ7Jey 2020年10月28日 22:26:14 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[62]
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