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2021年 09月 15日
SMEの純正ケーブルを交換しました
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SMEのシリーズVのアームを使い始めたのは、平成に変わった頃ですから、もう、30年以上経っています。今1本を追加したのは、2009年の秋ですから、こちらももう12年以上経っています。30年前も高価なアームで、購入するのも一大決心が必要ですが、現在では、全てのアームが大変高価になり、アーム1本に軽自動車以上をつぎ込まないと変えなくなりました。高性能のアームだと小型の外車が買えるぐらいの価格帯ですから、またもや、一大決心が必要です。
光カートリッジをつけるとき、カートリッジの光電部品には、5Vの電気を供給しなければなりません。二台目のアームは、なんともないのですが、旧い方のアームは、付属のケーブルの接触が悪くなって、イコライザーアンプを触ると、さわさわというノイズが仕始めました。動かさなければ出ないので、最初は無視していたのですが、GranMaster と 003の聞き比べなどするときに、Grand masterが付いている旧い方のアームはアンプへの接触が悪くてノイズがだんだん気になってきました。
SMEの純正アームのケーブルは、Van de ful製の銀線です。SMEはこのケーブルを使わないと、元の音はしません。MITなどでも作りましたが、切れ味が無くなります。交換用のケーブルは、前から準備していたのですが、アームの下で直角に曲がる構造から、現在のアームベースでは窮屈で、交換をするとなると全部ばらさなくてはならないので、日和っていました。しかし、SMEのアームの限界を知るためにも、Grand Masterをその新しいケーブルでも鳴らさなければと思ってこの夏を終えました。
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最近は、家の音を聴きに来られるお客さんも減って、一月に多くても二人ぐらいになりました。それも、密を避けるためにお一人でお願いしています。換気を心がけながら、最大三時間、会食なしでお願いしていますので、昔の様なワインやお酒を飲みながらの楽しい会は開いていません。さびしいですね。そんな折、この週末に久しぶりのお客さまが来られることになりました。最近は、あまり大きな部屋では鳴らして無く、S.Yさんとの調整で和室での実験をしていたので、大きな部屋での音をあまり聴いていませんでした。
二週間ほど前、久しぶりに6336Bを交換しました。一年半ぐらい使っていましたので、すこし、音が甘くなっていたようです。交換後のエージングも落ち着いてきたので、レコードの方も掛けてみましたが、やはり、アースが外れているようなノイズがしています。端子の周りが甘くなっているのでしょう。
そこで、懸案のケーブル交換に踏み切りました。アームを分解するのは、12年振りです。ただ、トーンアーム周りを触ると、また後から再調整が必要で、つい敬遠していました。週末に久しぶりのお客さんが来られるという事を、弾みにして手を染めたのです。分解は、そう難しくはありません。最初にカートリッジにカバーをつけて針先を保護します。あれほど追い込んで調整したのにと、一瞬もったいないなぁという思いもしました。でも、ノイズは消さないといけません。ノイズがでているときは、でているときでは無く、出ていないように鳴っているときも、何らかの変調はあるからです。
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根元の部分を緩めて、ベースを外していきます。ケーブルの付け根が、90度曲がっているので、アームの位置によっては、円筒形のアームベースの中に余裕が無くなり、アームが動かなくなります。それを位置を変えながら調整していくのは、慣れない姿勢もあって、腰回りがいたくなります。
外す方は、上手くいってケーブルを付け替えて、今度は組み立てです。こちらは難しいです。ばらしたときに、部品を外した順番に並べておきました。それを反対に組み立てるのですが、外すのと、つけるのは一緒では無いからです。ネジも簡単にははまりません。またネジが落ちて探すのにまた時間が掛かります。さんざん苦労してアームの高さ調整から始めました。すると、ターンテーブルの上に来るとアームが下に下がらないのです。何度かアームを動かしてみましたが、原因がわかりません。何処かがぶつかっているようです。LEDの明るい懐中電灯を持ってきて、見てみました。アーム自身が黒くて、すこし影に入るとよく見えないからです。
何度か動かしてようやく原因がわかりました。アームの根元を締めて支える部分が上下逆さまに付いていたのです。正規につけると見えなくなる、支える部分の膨らみが、アームと触り下がらなくなっていたのです。
おいおい!と自分にがっかりしたのと同時に見えないのだからどうしようも無いという慰めの気持ちが両方襲ってきました。仕方ありません。今一度、ばらして、上下を直して再組み立てです。またもや、ネジが穴に落ちました。再組み立ての方が、時間がかかったかもしれませんが、やり方は、解っているので、マニュアルを見ながら組み立てを行っているような物です。最初に、部品を並べておいて良かったです。
全部で、二時間半ぐらいかかったでしょう。暗くなる前に終えて良かったです。最近は日が落ちるのが早くなって、五時過ぎには暗くなってくるからです。
高さ調整、オーバーハング調整、アーム重量のゼロバランス調整。針圧付加、インサイドフォースキャンセラー、最後の増し締めを行い、間違いを再度チェックして、イコライザーの電源を入れました。それから、ターンテーブルの糸張り、テンション調整、スピード調整。それらを再度チェックして、ようやくパワーアンプのスイッチを入れました。
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音は変わりました。柔らかく、低音がひたひたと押し寄せてきます。もう一回、針圧の付加を確認して、聞き直しました。良いですね。この大半は、やはりケーブルの違いでしょう。安定して再生されているのも、大きな差を生んでいる理由でしょう。
安心しました。週末までは、チェックする時間は取れないので、結果には大満足です。何度も言いますが、この光カートリッジでのレコードの音を聴いて驚かない人はいないでしょう。
by TANNOY-GRF | 2021-09-15 23:29 | オーディオ雑感 | Comments(2)
Commented by ニッキー at 2021-09-16 21:31 x
GRFさんこんばんは。
バンデンハル欧州のスピーカーケーブルではあまりにも有名ですね。
タンノイやELAC、B&W、ソナスなどのスピーカー内の配線に使ってあります。
私も太さが違うものですが、メインとサブのスピーカーケーブルに使っております。
ウチの方も大分システムが成熟してきております。
そちらの『サブシステムと同等になってからお呼び下さい』
と言われた事を忘れてはいませんので、
いつかはお呼び出来るように精進しております。
Commented by TANNOY-GRF at 2021-09-16 23:47
ニッキーさん コメントありがとう!お宅のシステムも良くなっているのですね。愛情を注いでいる証拠です。これならと思われたらお声を掛けてください。
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