8. 2019年6月04日 12:46:55 : MOroEwtEmI : Rkpka3Z5Mmhhdi4=[1]
7氏の分析が正鵠を得ている。別の観点を記したい。
レアレースに関しては、尖閣諸島を巡って、時の菅直人政権は領海侵犯の漁船を拿捕、その後に中国政府はレアレースの禁輸措置をとった。その後に漁船の船長を釈放し、禁輸はなくなった。
この一件は日本国では広く知られている。
さて、中国がレアレースの禁輸を仄めかしていることでUSはどのようにこのメッセージをうけとっているのであろうか?
メッセージにはひとつは、互いに対抗手段をとり続けるならば、このような方策もあるであろうとしてのもので、一つは日本国は船長を解放しているが、USは同じような行動をし、貿易交渉を正常化する気はあるのかとの問いかけであろう。外交交渉において、USは人質という禁じ手を打っており、これが解消されない限り、米中首脳が同席しての会見はないであろう。サイドラインでの会談もない可能性が高い。
レアレースにしろ米国債にしろ、どうこうしようとは当面は考えてはいないと見ている。
このまま膠着状態が続くならば、中国はUSに玉がなくなるまで、報復行動をさせようとの戦略であろう。
玉切れをみて、レアレースの輸出量の調節と米国債のゆるやかな売却へと向かうのであろう。
米国債については、エネルギー確保でのドル決済の比率の低下を達成できれば、強いて保有する戦略的な意味合いは薄れる。