[政治・選挙・ＮＨＫ285] ＜「正義の戦争」という免罪符＞ゼレンスキー国会演説に拍手する議員たちの危うさ（日刊ゲンダイ） 赤かぶ
21. 木曽の山猿[399] ltiRXYLMjlKJjg 2022年3月23日 06:08:25 : E4TBFmOzUo : R01VUWJ3ekN6eGs=[1]
ゼレンスキーが最初にやるべき「だった」ことは，
ロシア軍の侵攻を予測していたなら(米国情報からは明らかだったのだから)，
直ちにロシアと直接交渉を開始すべく万策を講ずることであったはず．
しかしその証はどこにもない．

戦える年齢の男子はすべて国に留まり戦うべしとの命令など，
「竹槍」で本土決戦に挑めと煽った無情の大日本帝国政府と変わらない．
ロシア侵攻を待って「ウクライナ可哀想．ロシア非道」の国際世論を待ってから交渉に挑もうとするのは，
国民の命を盾にして外交を行おうとするだけの「無情」かつ「無能」で打算だらけの指導者だ．

ウクライナ国民が気の毒なのは，
プーチンだけでなくゼレンスキーの犠牲者でもあるからだ．

http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/868.html#c21

[政治・選挙・ＮＨＫ285] 「プーチンにも正義がある」（太田光）「本当に戦争している国の片方に加担するのが、日本として正しいのか」（杉村太蔵）・・… 赤かぶ
147. 木曽の山猿[400] ltiRXYLMjlKJjg 2022年3月24日 00:17:36 : E4TBFmOzUo : R01VUWJ3ekN6eGs=[2]
プーチンに正義があるとは決して思わない．
しかし同様にゼレンスキーに正義があるとも考えない．

「理由はともあれ」他国への軍事侵攻は，世界秩序と平和維持の観点から非難されて然るべきだ．
また，多くの非戦闘員の生命と財産を危うくする行為の非人道性も強く非難されるべきだ．

しかしそれを言うなら，
同じように，核兵器開発阻疑惑を口実にイラク侵攻したアメリカはどうだ．
テロとの戦いを口実にアフガニスタンに侵攻したアメリカはどうだ．
イラクには核兵器開発の証拠は見つからず，
アフガニスタンのタリバン勢力は一掃できなかったのではないか．
これらも同様に，強く非難されるべきことではないか．

我が国は，今までこれらを非難することも，
自ら是認し追随してきたことへの反省は微塵もしていないのではないか．
この正義の二重基準はどうなのだ．

ロシアのウクライナ侵攻が迫っているとの情報が何度も伝えられていたにも拘わらず，
それを放置しロシアとの交渉や対話を模索する努力もなく侵攻開始を招き．
民間人男子の出国を禁じて銃を持たせ闘わせようとするゼレンスキーはどうなのだ．
竹槍による本土決戦で国民を煽った大日本帝国政府と変わらない．
ウクライナ国民を戦禍に曝し放置し続ければ人道的な非難がロシアに集中する．
これを背景に，ひたすらNATOとアメリカに軍事的支援や国際的な支援を求め，
冷徹，冷酷な戦略的手法に終始するばかりで，
当事国として戦禍を避けるための必死の努力を怠るレンスキーは果たして人道的なのか．

他国とはいえ，
自国ロシアを戦略的仮想敵国とするNATOに加盟しその軍事基地を配備しようとする行為は，
ロシアとしては，その方法はともかく，我慢ならないことは理解する必要がある．
かってキューバにソ連のミサイル基地建設の情報に対して，
海上封鎖を行い核攻撃も辞せずと強硬姿勢を示したケネディ率いるアメリカを思い出せば，
ロシアの抱く危機感は想像に難くない．

ウクライナがすべきことは，
自国の独立を確保しつつ，
ロシアと真摯に向き合って対話する努力を開始することではないか．
ウクライナの安全保障はNATOに加盟することだけではないはずだ．
そのことのみに固執すれば，
いたずらに力の均衡を崩すことにより世界秩序の危機を招きかねない．

紛争の当事者にとっては，ともに「正義」を主張するに根拠がある．
どちらの正義が正しいかを説いても解決にはならない．
一方に与すれば，その瞬間その者は仲介者でなく当事者となって巻き込まれるだけであり．
全てが当事者になってしまえば世界戦争の危機が深まるだけだ．
を感じることはあっても，
仲介者としては双方の「正義」に優劣，軽重は一時棚上げして，
一旦は矛を収めさせることによって解決を図るしかない．
さもなくば，
極めて危険なことだが当事者双方が実力で勝敗を決するしかないからだ．
あるいは一方に荷担して紛争を拡大することしかない．

必要なことは，
どちらが正しいかを説くことではなく，
双方が他方の状況を理解し，
互いに受け容れ可能な解決を図る環境を作る以外にない．
手出しをした方が悪いと言っても解決しない．
中立的な立場が必要なのである．

「戦争」は最もまずい「外交」「政治」の手段だが，
今戦端がが開かれた以上，当事者に任せておけばそれが最終的な手段なことは明らかだから，
第三者に求められることは，
戦争を，冷静な「外交」「政治」のフェイズに戻す努力しかない．
決して煽ってはならない．

その意味で，普段はしばしば違和感を覚える太田光や杉村太蔵の発言ではあるが，
ロシア非難とウクライナへの同情論一色に傾いているこの国の世論に一石を投じ，
冷静さを取り戻すための発言として評価できる．
また，他国同士の国益の争いに巻き込まれて，
我が国の大局的な国益を見失ってはならない．

http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/858.html#c147