30. アラジン2[23] g0GDiYNXg5My 2020年8月16日 09:51:53 : fnSBjxMazA : QkVrNVBrSnJ5OW8=[1]
>>27
こういう、日本人全体の責任逃れは卑劣だ。
自分は悪くない。○○が悪かったのだという卑劣さ。
■作家・赤川次郎氏が朝日新聞への投書で声を振り絞る意味
https://www.news-postseven.com/archives/20170625_566202.html/2
●抜粋
《赤川:(戦争を)したらあかんという考えのもとがどこにあるのかがはっきりしてないと、ぜんぜん戦争を知らない人間にとっては、したくないということだけ伝わってきて、なぜしたくないのかということまで伝わってこない。
この間、テレビで映画『ガラスのうさぎ』を見ましたが、まじめにつくっていることはよくわかるし、また戦時下の民衆の悲劇というのも、頭ではわかるのですが、実際にああいう映画を見ていると、いい人ばかり出てきて、みんなかわいそうだ、ということになってしまっているような気がするんです。
国民はみんなこういう人たちばかりだったのに、何で戦争をとめられなかったのだろうなという気がしてくる。
僕の目からみると、民衆の中にも自分たち自身を締めつけていく構造があったと思えてならないのです。
黒田:隣組があって、役員を決めて、ピラミッドができていく。
赤川:一面では、思想をお互いに見張っているみたいな、そういう役割も果たしていたのではないかと思うのですが、戦争中を描いたドラマには、そういう面は出てこないで、息子が戦死して悲しいとか、そういうことだけで戦争の悲劇を訴えようとする。
戦後生まれの人間からみると、あれは負けたからいけないのであって、勝ってりゃよかったのかということになる。》
赤川さんは先の戦争責任は軍部や政府だけでなく、国民にもあると感じているのだろう。だから「戦争に巻き込まれた可哀想な日本の庶民」という構図に納得できない。
そんな私たちだからこそ、再びの監視社会の到来ともいわれる「共謀罪」に激しく赤川さんは危機感を募らせる。
「敗戦」を「終戦」と言い換えてしまうそんな私たちだからこそ、また同じ過ちをくり返すのではないかと抗議する。
●抜粋終了
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戦争ではないが、選挙についての考えも、赤川次郎は深いと感心した。
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■作家・赤川次郎氏が朝日新聞への投書で声を振り絞る意味
https://www.news-postseven.com/archives/20170625_566202.html/3
●抜粋
《別に出世したいとは少しも思っていない、ごく当たり前のサラリーマンである、中学時代からの友人は、今、毎日帰宅が夜の一〇時過ぎだ。
しかも、仕事を持ち帰って、それを片付けてから寝る。朝は七時ごろには起きて、満員電車で出勤していく。
土日の休みがあっても、野球大会があり、運動会があり、慰安旅行がある。
これで、やっと「普通のサラリーマン」でいられるのだ。
こういう友人が、選挙の日、くたびれて寝ていて、投票に行かなかったからといって、僕は、「社会意識が低い」と言う気にはとてもなれない。
改革の意識にしろ、市民運動にしろ、その低調さを嘆く前に、こういう「普通のサラリーマン」の実態を「分る」ことが大切だと思う。
現代のかかえる問題に、決して無関心ではないけれど、何かに参加するだけの余裕を持たない人々。──その「声」をすくい上げる方法を、何とか捜して行けないものだろうか。》
●抜粋終了
私は選挙に行かない人間はアホだと思っていたが、そういう余裕のない人間が多いのが現実なのかもしれない。
1日1日を生き抜くのに必死で、政治に関心を持つ時間的余裕も精神的余裕も無い――、でもそういう人々が政治に関心を持ってくれないと、安倍自民は永遠に続くんだな。
http://www.asyura2.com/20/senkyo274/msg/917.html#c30