87. 2019年5月25日 04:59:37 : flpe0zQYRo : Q2JSWXFlU25VYy4=[1]
>>75氏のコメに関連して__以下引用__
○共約不可能性:知識の多寡によって物事の見え方が全く異なり会話が成立しないこと。
我々の社会とは無知と軽薄によって成立している。言い換えれば情報統制とプロパガンダによって現実は遮蔽され、あるいは娯楽番組やスポーツ中継など低劣なコンテンツによって人間性は後退し、我々は考えているのではなく報道者のストックフレーズ(常套句)を自分の言説として口にしているのであり、つまりは思考体系を他者に委ねるという「知力放棄の文化」によって支配構造が維持されているわけだ。
首都圏に隣接する原子炉が崩壊し、収束はほぼ不可能であり、いまだ膨大な核物質が放出されているにもかかわらず、住民や児童を避難させるわけでもなく、むしろメディアは定住と汚染食品の摂取を励行している。我々は現実が対処能力を超えることにより発生する不快(認知的不協和)を疎み、つまり都合の悪い事実は存在しないというアパシー、あるいは過剰に現実逃避するという「ポリアンナ症候群」に陥っているのだと思う。ノージックは「体験機械」という概念を提唱し、仮想現実に生きるのか、現実世界に向き合うのか問いかけた。
テレビ各局は消費税率引き上げの正当化言説を繰り返した。しかし20年以上にわたり消費税額100%相当の金が多国籍企業と富裕者減税の原資として投入され、資本金1億円以上を有する大企業の65%以上が法人税すら払っていないことなどは決して報道しない。
原発事故の倭小化、増税の正当化言説、財政構造、天下りによる官吏の不労所得や不正選挙への不言及、これら全てが電波廉価使用、優遇税制、NIE、記者クラブ制度という既得権益の温存と引き換えに実践された行為であることは語るまでもない。あらためて元(新聞媒体)製作者として警句を発するが、新聞購読とは「金を出して洗脳される行為」なのであり、報道者は虚説を正義にすり替えながら人間の顔に唾を吐き続けている。
〇ニュースは流すものではなく、造るものだ。 ルパート・マードック(ニューズ・コーポレーション会長兼CEO)
メディアはカダフィ体制の崩壊を「独裁の終焉」と報道し、戦争行為を肯定した。しかしリビアでは新婚世帯に約5万ドルの住宅購入補助金を支給、失業者には公共住宅を提供、車購入の際には補助金50%を支給し、全てのローンは無利子、さらには所得税などもゼロだった。水道や電気、医療費は無償なうえに、国内で必要な治療が受けられない場合は外国での治療費と渡航費までもが援助されるシステムだ。カダフィは特に教育政策に力を注ぎ、初等教育から高等教育、さらには大学まで全てを無償化した。対し米国では4700万人が医療保険に未加入であり、350万人が路上生活を強いられ、大学生の70%以上が2万5000ドル平均の学資ローンを抱え苦しんでいる。
++++++++ 響堂 雪乃 著 「略奪者のロジック」 第5章 メディア より ++++++
______________________________________________
http://www.asyura2.com/19/senkyo261/msg/192.html#c87