36. 日高見連邦共和国[15141] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年7月20日 09:15:29 : SQzYMKLObM : Q1hJSzg3S2lXZy4=[1]
2019年7月12日(金)河北新報1面紙面より、文字書き起こし。
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■'19参院選『激動』東北6選挙区ルポ
◆(第2回)岩手『政策は脇「古傷」焦点
民主党政権を「悪夢」とこき下ろしてきた安倍晋三が、当時の看板大臣だけは徹底的に褒めちぎる。
「使命感の下、与野党の壁を越えて全力で尽くしていた。すごかった。大変に感銘をうけた」
▼「裏切られた」
8日夕、盛岡市の街頭に立った安倍。隣には民主党政権の初代復興相にして
今は自民党に籍を置く現職平野達男がいた。
自民党にとって、過去8回連続で敗北を喫してきた参院選の岩手選挙区(改選数)は
「鬼門」に等しい。既にバッジを付けている平野を自陣に引き入れ、27年ぶりの勝利を期す。
これを野党側から見れば変節となる。「政権から転落した途端、裏切られた」(労組幹部)
「裏切りを許す文化は、政党を問わず岩手にはない」(ベテラン県議)
政策論を脇に置き、平野が抱えてしまった古傷を巡る攻防が、選挙戦の焦点になる。
かばう自民党は5日、党厚生労働部会長小泉進次郎を奥州市に投入した。
地元出身の米大リーガー大谷正平になぞらえて小泉が絶叫する。
「候補も民主党と自民党の二刀流だ」。湧く慣習。対照的に陣営スタッフの表情はひきつる。
再び8日夕の盛岡市。「安倍内閣の取り組みに参画させてほしい」。安倍の隣で平野は
「自民党の平野」を連呼した。それは有権者へのアピールだったのか。それともいまだ
仲間として受け入れてくれない一部自民党支持者への懇願だったのか。
▼小沢流の選挙
「知名度では相手の半分にも及ばない。それでも絶対に勝たなきゃいけない」
4日無所属の新人横沢高徳の第1声に野党勢力の大立者、衆院議員小沢一郎(岩手3区)
の姿があった。陣営スタッフの緊張が走った。
50年の歳月をかけて小沢が岩手に築いた選挙ネットワークが動き出す。
「系列の県議や市町村議が、集票を競い合うんだよ)(陣営幹部)。
野党統一候補で無名の「横沢」を力業で売り込む。
農山魚村から都市部へ、投票日に向けて攻め上がっていくのが小沢流の真骨頂だ。
4日は人口減少著しい県北。5日は沿岸北部の漁村。横沢の遊説ルートは、
小沢戦略を忠実になぞっていた。
ほとん地元入りしない小沢に代わって知事達増拓也も動いた。7日には沿岸6カ所で
横沢の街頭演説に付き添い「県民の皆さんが選ぶ代表は横沢さんでなくてはなりません」。
県政トップながら政治的バランスなど頓着しない。
9日正午、横沢を支える達増と共産党委員長志位和夫が、堂々県庁前に並びたって
街頭演説を始めた。岩手以外では、ほとんど見ることのできない光景だった。
(敬称略
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『取材しない河北』では、がんばった記事だが(笑)、それでもあちこちチクチク。
http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/627.html#c36