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[近代史5] 自粛警察が日本をコロナから救った 中川隆
13. 2020年9月02日 05:47:32 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[1]
コロナ禍の帰省で「田舎の怖さを実感」…近所のおばちゃんは「家から出ないほうがいい」
清談社 2020/09/01

 今年の夏休み、特に東京はお盆休み前に新型コロナウイルスの感染者数が増えたこともあり、「Go To トラベル」キャンペーンからも除外され、外出自粛を求められた。

 今年は帰省を見送ったという声も多く聞かれる中、東京から青森県に帰省した男性の家に「なんでこの時期に東京から来るのですか?」「さっさと帰って下さい!!」とビラが残されていたというニュースも話題になった。

 それでも、様々な理由で帰省した人たちに取材すると、それぞれに肩身の狭い思いをしたようだ。彼らの体験談を紹介する。(取材・文=素鞠清志郎/清談社)

◆ ◆ ◆

母を亡くして2回目のお盆、近所のおばちゃんに……
◇高瀬優子さん(仮名、42歳・不動産業。帰省先は山梨県)

「コロナが収まらない中、実家へ帰省することに躊躇はありました。前年に母が亡くなり、父から電話で『お母さんの2回目のお盆があるし、準備は俺ひとりではできないから』と夏前から帰ってきてほしいと念を押されていました。お盆に合わせて、家族(夫と小学生の息子)で帰省しました。

 自家用車を運転して、2時間ほどで実家に到着。さっそく掃除をしたり、お盆の飾り付けやお供え物の準備をしたりと忙しかったですが、家族以外とは接触しないだろうと思って過ごしていました。

写真はイメージ ©iStock.com© 文春オンライン 写真はイメージ ©iStock.com
 しかし、実家の向かいの家に住んでいる、小さい頃から親しくさせてもらっていたおばちゃんに玄関先でバッタリ会ってしまい、『いつまでこっちにいるの?』と話しかけられました。おばちゃんは微妙な笑みを浮かべながら、『あんなにテレビでやっているのに、気にならなかった? うちの息子は“今年はお互いのために帰省しない”って早々に連絡あったから、どこもそうかと思ってたよ』と言われてしまいました。

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『お母さんが亡くなって2回目のお盆だし、お父さんがひとりじゃ無理だから帰ってきたんですよね』と答えると、おばちゃんはウンウンと頷きながらも『家から出ないほうがいいよ。何かあったらお父さんも巻き込んで大変なことになっちゃうからね』と言って、去っていきました。

 帰省は4日間の予定でしたが、家にいてもおばちゃんの言葉を思い出したり、見られているのかな……と気にかかって、夫と息子は3日目の早朝、まだ駅に人のいない時間に電車で東京に帰ることになりました。久しぶりに田舎の怖さを実感しました」

 高瀬さんは、地元コミュニティ特有の「相互監視」の怖さを感じたようだ。家族構成はもちろん、子どもがどの大学に行っているか、東京で働いているのは誰かなど、詳細な情報をお互いに把握していて、「よそ者」はすぐにわかってしまうという。

「家には来るな」「東京から来たって絶対言うな」
◇信江明夫さん(仮名、33歳・IT企業勤務。帰省先は山形県)

「先日、祖母が亡くなったんです。お盆の時期に行われることになったお葬式に合わせて休みが取れたので、実家に連絡したところ、父親からは『別に無理しなくていいぞ。俺はいいけど、葬式となると親戚が集まるし、高齢者も多いから……』と。最後には『もし誰かの陽性がわかったら、お前も気分が良くないだろ』と言われました。

 そういった心情はもちろんわかるのですが、祖母のお葬式には出たかったので、ずっとマスクを着用したうえで参列しようと考え、切符を取って新幹線に乗りました。その日はちょうど東京で感染者が200人を超えた日でした。山形駅に着いたと連絡したところ、父親から『家には来るな』と言われ、途方に暮れてしまいました。

 まだ昼だったので、とりあえず地元の友達と連絡を取り、会ってメシを食うことに。その時に友達から『お前、東京から来たって絶対言うな』と念を押されました。

 山形県の公式ツイッターでは、その日の検査数と陽性者数が発表されています。陽性者がわかった日はそのツイートなどをきっかけに、感染したのはどんな人か、例えば『陽性者は東京都内在住の知人と接触』などと犯人探しが始まることがあるようなんです。

 さすがに怖くなってきたのですが、実家にも近づけないので、駅近くのビジネスホテルに泊まることに。結局、次の日の朝イチで帰りました」

 人目を避けて帰省した人もいる。

◇橋本努さん(仮名、39歳・デザイン会社勤務。帰省先は岐阜県)

「帰省する前から、絶対に疎ましく思われるだろうと覚悟していました。車で行ったのですが、品川ナンバーだとよくないと思い、実家の手前の駅で降りて車は駐車場に。電車に乗り換え、人目を避けて実家に向かいました。家に滞在したのは1時間です。親が5歳になる孫の顔を見たがっていたので、感染防止対策をとって、サッと会わせました。

 実家にいるのが近所の人に見つからないよう、妻と子供は時間をずらして家を出て、そのまま駐車場のある駅までばらばらに合流、そのまま引き返してきました」

「帰ってくるならPCR検査受けて、夜中に帰ってきなさい」
 帰省をあきらめた人もいた。

◇中川麻衣さん(仮名、35歳・美容サロン勤務。実家は長野県)

「帰省していいか、親に確認したら『帰ってくるならPCR検査受けて、夜中に帰ってきなさい。車はガレージに入れてシャッターを閉める。一歩も外には出ないように』と断言されて。さすがに帰る気持ちがなくなりました。普段はことあるごとに帰ってこいと言われてきたのですが、親の豹変ぶりに驚きました」

 首都圏でも、「東京」と聞いて神経質になる親族がいたという人もいる。

◇村田美里さん(仮名、32歳・冷凍食品メーカー営業。実家は千葉県)

「実家は千葉の奥のほうなんです。コロナに対する警戒心や状況が、東京とあまり変わらないかと思っていたのですが、お盆の時期を前に、親は神経質になっている様子でした。『帰ってくるのはいいけど、もしものときに迷惑がかかるから個人店には行かないでほしい』と言われて、その理由を聞いたところ、『もしあなたが陽性だったら、立ち寄った場所が噂になって広まる』と。それほど警戒しているのか、と思いました」

ホテルで「東京からのお客様はお断りしています」
◇小森由実さん(仮名、36歳・飲食店勤務。帰省先は長崎県)

「事情があって、十数年ぶりに帰省したんです。実家に泊まれなくなったので、ちょっと大きめのホテルに飛び込みで入ったら、『他のお客さまからの要望で、東京からのお客様はお断りしています』と。事前に調べていなかったこともあり、驚いてしまいました。次に行ったホテルは普通に泊めてくれましたが、こんなに寂しい思いをするなら、帰省はやめておけばよかったと後悔しました」

 取材に応じてくれた人たちの様々な「帰省」体験談。今年の年末も、同じような状況が繰り返されるのだろうか。

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e7%a6%8d%e3%81%ae%e5%b8%b0%e7%9c%81%e3%81%a7-%e7%94%b0%e8%88%8e%e3%81%ae%e6%80%96%e3%81%95%e3%82%92%e5%ae%9f%e6%84%9f-%e8%bf%91%e6%89%80%e3%81%ae%e3%81%8a%e3%81%b0%e3%81%a1%e3%82%83%e3%82%93%e3%81%af-%e5%ae%b6%e3%81%8b%e3%82%89%e5%87%ba%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%bb%e3%81%86%e3%81%8c%e3%81%84%e3%81%84/ar-BB18A1Vk?ocid=ientp
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/137.html#c13

[近代史02] 小泉純一郎_その人気の秘密 中川隆
19. 中川隆[-11549] koaQ7Jey 2020年9月02日 06:02:18 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[2]
「音楽&オーディオ」の小部屋
小泉純一郎さん流の「クラシック音楽への親しみ方」2020年09月02日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/dd1919981db69723bd0881a80323bb61


これまでの体験から推し測ると「クラシック音楽が好きな人間」はこの世でホンの一握りなので、著名人でクラシックが好きという噂を聞くだけで随分と親近感が増す。ましてや政治家においては。

ずっと以前の元総理・福田康夫〔自民党)さんはベルリオーズの「幻想交響曲」が好みで自宅にはタンノイの高級スピーカーが設置されているという話を漏れ聞く。ヤナーチェクの音楽もお好きというから相当の通である。

しかし、在任中、低支持率と不安定な政局に苦しみ、クラシックをゆっくりと聴く気分にはなれなかっただろうと想像がつくのでお気の毒。

クラシックを心から楽しむのであれば鑑賞者の気持ちの中に「ゆとりと静謐感」が必要なので、今ごろはきっと(クラシックを)満喫されていることだろう。

それにしてもクラシック好きの総理というのはかなり珍しい。先般亡くなられた中曽根さんは「サミットでクラシックの話題に入れる」と自負されていたようだが、今回、ほぼ決定的ともいえる「菅」さんはどうなんだろう。たいへんな苦学をされた「叩き上げ」の経歴に大いに敬意を表するが、クラシックに親しむ悠長な時間の余裕があったかな。

そういえば、元総理の小泉純一郎さんはたいへんな音楽好きで、郵政大臣在任中に民間のFM局を数多く認可したことでも知られている。

それでも、どの程度お好きかは知る由もなかったが、同氏の著作「音楽遍歴」(日本経済新聞社刊)を見かけたのでざっと目を通してみた。

ところが、あにはからんや相当の通で、ほとほと恐れ入ってしまった。

また、本書は「音楽遍歴」と銘打ってはいるが、むしろ自分の音楽体験をもとにして一般の人がクラシックに親しむためのノウハウを主眼として書かれた趣がある。

いわば「これからクラシックに親しもうという人やもっと深くのめり込みたい人」に向けて書かれた指南書みたいなもので、随所にそういった表現もあり、それもかなり具体的に書かれていて随分参考になること請け合い。

以下、「小泉さん流のクラシック音楽に親しむためのノウハウ」をいくつかポイントをしぼってピックアップしてみた。

☆ 人生と切り離せないほどの音楽大好き人間と自負している。12歳のときからヴァイオリンを始め、クラシック音楽とは優に半世紀以上の付き合い。

☆ ヴァイオリン協奏曲から音楽の道に入った。バッハ、ブラームス、パガニーニ、モーツァルト、シベリウス、エルガーなどが好きになった。特にエルガーは全作品が大好き。

☆ クラシックはポピュラー音楽や演歌とは違って最初に聴いて「即いい」というのはそれほどない。何回も聴かないと良さが分からない。たった一小節でも良くなってきた後、何回も聴くと、全部良くなってしまう。ブラームス(ヴァイオリン協奏曲)がそうだった。

☆ 音楽の聴きかたはBGMから入っている。ご飯を食べているときでも新聞を読んでいるときでも知らない曲を四六時中流している。そして、これいいなと思ったら本格的に腰をすえて聴く。

☆ マーラーとブルックナー、彼らの良さが分かったのは40歳過ぎてから。ある日のことクルマに乗ってFMラジオをかけてもらい「これ何だ」と訊くと「マーラーの何番です」「ブルックナーの何番です」となった。

いいと思った曲名はすぐメモをしてレコード店に買いに行く。最初は特定の部分しか良さが分からなかったが、段々聴くうちに全部がいいと思えるようになった。

☆ オーディオ装置には全然こだわらない。生演奏に勝るものはないから。部屋全体の音響効果を考える人もいるけど私は普通でいいと思う。(そうかな?笑)

☆ 大好きなオペラとの出会いはNHKのテレビ放映でジョルダーニ作曲の「アンドレア・シェニエ」だった。メロディーの美しさ、詞の素晴らしさに感動した。

またテノール歌手のマリオ・デル・モナコの人間業とは思えない美声にびっくり。こういう歌手は50年、100年に1人だろう。いまだにデル・モナコ級は出ていない。

☆ 大人の初心者向けのオペラを紹介する。
  ヴェルディ 「椿姫」「イル・トロヴァトーレ」「アイーダ」
  プッチーニ 「ラ・ボエーム」「トゥーランドット」
  ワーグナー 「ローエングリン」「タンホイザー」
  モーツァルト 「魔笛」

「椿姫」「イル・トロヴァトーレ」「アンドレア・シェニエ」「トゥーランドット」の四作品を観てオペラの良さがわからない、あるいは感動しないという人はもうオペラを観なくていい。

以上、ほんのさわりの部分の抜粋だがプロの音楽家を目指すのならいざ知らず、趣味としてクラシックを楽しむのであればこうした小泉さん流のアプローチは「大いにあり」ではないかと思えてきた。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/dd1919981db69723bd0881a80323bb61
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/303.html#c19

[リバイバル3] スピーカーの歴史 _ 何故、過去に遡る程 スピーカーもアンプも音が良くなるのか? 中川隆
81. 2020年9月02日 06:08:15 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[3]
晴耕雨聴 2020年05月31日

オーディオ製品は新しいものが良いとは限りません。

 弄りまわし過ぎて「角を矯めて牛を殺す」が起こっているのでしょうか、自社製品でも以前に作られたモデルを超えられない事はよくある話です。

 スピーカーなどは顕著で、アルテックの515ウーハーは多くのモデルがありますが、一番旧いフィックスドエッジ、ベークライトダンパーの515(A)が音が一番らしいです。
 私は515と515Bしか手元では聴いていませんが、515の方が良かったです。

 バイタボックスのS2ドライバーも最初期の赤ラベル(お尻に赤いラベルが貼って有る黒塗装のモデル)は高域がきれいに出て、最終型のS2(グレーハンマートーン塗装、シルバーの銘板、ベンプレ亭書斎で使用中)より上だそうです。
 これはバイタボックス一筋で何十年もやられており、どちらも所有しておられる四国の先輩のお話ですので確かです。

 アンプもWEやロンドンWE、クラングフィルムなどのアンプが今も最高と言われる方が沢山おられます。量産品でも、例えばNECのプリメインアンプは初代のA-10が一番評価が高いです。

 スピーカーやアンプと比べると新しいオーディオ製品であるCDプレーヤーも一部に同じ現象が見受けられます。
 CD最初期の製品であるマランツCD34やスチューダーA730は、今も探しておられる方がいますね(スイングアームのメカが良かったらしい)。

 さて、D-10XがD-08より音が良ければ良いのですが。こればかりは聴いてみないと分かりません。
 雑誌を読むとラックスのSACDプレーヤーも、徐々に鮮明派に代わっているみたいなので少し心配ですね。

 ナマの音はそんなに分離もしないし、定位だってそこまできれいに出ません。
 音楽家が「我々は音を混ぜよう混ぜようとしているのに、オーディオは音を分けよう分けようとする」と不満を言ったという、いかにも聞いてきた様な話も。

 しかしソースの音が分離されているのなら、そのまま出すのがHIFIなのかも。いや、ソコをコンサートホールの様に味付けするのがウデなのかも。
 この辺は私程度の知識とキャリアでは判りませんね。

https://91683924.at.webry.info/202005/article_20.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/858.html#c81

[リバイバル3] 本当のブリティッシュ・サウンドはタンノイではなくヴァイタボックス 中川隆
58. 中川隆[-11548] koaQ7Jey 2020年9月02日 06:09:20 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[4]
晴耕雨聴 2020年05月31日

オーディオ製品は新しいものが良いとは限りません。

 弄りまわし過ぎて「角を矯めて牛を殺す」が起こっているのでしょうか、自社製品でも以前に作られたモデルを超えられない事はよくある話です。

 スピーカーなどは顕著で、アルテックの515ウーハーは多くのモデルがありますが、一番旧いフィックスドエッジ、ベークライトダンパーの515(A)が音が一番らしいです。
 私は515と515Bしか手元では聴いていませんが、515の方が良かったです。

 バイタボックスのS2ドライバーも最初期の赤ラベル(お尻に赤いラベルが貼って有る黒塗装のモデル)は高域がきれいに出て、最終型のS2(グレーハンマートーン塗装、シルバーの銘板、ベンプレ亭書斎で使用中)より上だそうです。
 これはバイタボックス一筋で何十年もやられており、どちらも所有しておられる四国の先輩のお話ですので確かです。

 アンプもWEやロンドンWE、クラングフィルムなどのアンプが今も最高と言われる方が沢山おられます。量産品でも、例えばNECのプリメインアンプは初代のA-10が一番評価が高いです。

 スピーカーやアンプと比べると新しいオーディオ製品であるCDプレーヤーも一部に同じ現象が見受けられます。
 CD最初期の製品であるマランツCD34やスチューダーA730は、今も探しておられる方がいますね(スイングアームのメカが良かったらしい)。

 さて、D-10XがD-08より音が良ければ良いのですが。こればかりは聴いてみないと分かりません。
 雑誌を読むとラックスのSACDプレーヤーも、徐々に鮮明派に代わっているみたいなので少し心配ですね。

 ナマの音はそんなに分離もしないし、定位だってそこまできれいに出ません。
 音楽家が「我々は音を混ぜよう混ぜようとしているのに、オーディオは音を分けよう分けようとする」と不満を言ったという、いかにも聞いてきた様な話も。

 しかしソースの音が分離されているのなら、そのまま出すのがHIFIなのかも。いや、ソコをコンサートホールの様に味付けするのがウデなのかも。
 この辺は私程度の知識とキャリアでは判りませんね。

https://91683924.at.webry.info/202005/article_20.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/710.html#c58

[リバイバル3] 絶対に買ってはいけない アルテック VOICE OF THE THEATER A5・A7 中川隆
26. 中川隆[-11547] koaQ7Jey 2020年9月02日 06:09:56 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[5]
晴耕雨聴 2020年05月31日

オーディオ製品は新しいものが良いとは限りません。

 弄りまわし過ぎて「角を矯めて牛を殺す」が起こっているのでしょうか、自社製品でも以前に作られたモデルを超えられない事はよくある話です。

 スピーカーなどは顕著で、アルテックの515ウーハーは多くのモデルがありますが、一番旧いフィックスドエッジ、ベークライトダンパーの515(A)が音が一番らしいです。
 私は515と515Bしか手元では聴いていませんが、515の方が良かったです。

 バイタボックスのS2ドライバーも最初期の赤ラベル(お尻に赤いラベルが貼って有る黒塗装のモデル)は高域がきれいに出て、最終型のS2(グレーハンマートーン塗装、シルバーの銘板、ベンプレ亭書斎で使用中)より上だそうです。
 これはバイタボックス一筋で何十年もやられており、どちらも所有しておられる四国の先輩のお話ですので確かです。

 アンプもWEやロンドンWE、クラングフィルムなどのアンプが今も最高と言われる方が沢山おられます。量産品でも、例えばNECのプリメインアンプは初代のA-10が一番評価が高いです。

 スピーカーやアンプと比べると新しいオーディオ製品であるCDプレーヤーも一部に同じ現象が見受けられます。
 CD最初期の製品であるマランツCD34やスチューダーA730は、今も探しておられる方がいますね(スイングアームのメカが良かったらしい)。

 さて、D-10XがD-08より音が良ければ良いのですが。こればかりは聴いてみないと分かりません。
 雑誌を読むとラックスのSACDプレーヤーも、徐々に鮮明派に代わっているみたいなので少し心配ですね。

 ナマの音はそんなに分離もしないし、定位だってそこまできれいに出ません。
 音楽家が「我々は音を混ぜよう混ぜようとしているのに、オーディオは音を分けよう分けようとする」と不満を言ったという、いかにも聞いてきた様な話も。

 しかしソースの音が分離されているのなら、そのまま出すのがHIFIなのかも。いや、ソコをコンサートホールの様に味付けするのがウデなのかも。
 この辺は私程度の知識とキャリアでは判りませんね。

https://91683924.at.webry.info/202005/article_20.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1071.html#c26

[リバイバル3] 滅びゆくSACD 中川隆
3. 中川隆[-11546] koaQ7Jey 2020年9月02日 06:18:06 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[6]
晴耕雨聴 2020年05月31日
SACDプレーヤーをラックスマンD-10Xに取り替えました(その1.)
https://91683924.at.webry.info/202005/article_19.html


(導入したD-10Xです。D-08は角にラウンドが付いていたのですが、今回は直線的です。D-08の方がラックスらしい品の良いデザインで好きですね。
 トレーも少し口が大きくなりました。これも前の方がカッコウは良いです。トレーの出し入れの際のメカノイズもD-08の方が低いです。
 改良型のデザインは難しいですよね。なにしろ最初のモデルを作るときに散々検討して一番良いと思ったヤツを出しますが、その後のモデルは前と同じという訳にはいかないもの)

 全国的に緊急事態宣言が解除されました。休業要請に関しては東京都は全解除とは行きませんが、コロナ感染者数が一定以下にコントロールされていれば徐々に解除の方向に向かうと期待されます。

 緊急事態宣言解除となりましたので、自分へのご褒美として大物を買い変えましたw
 以下はラックスマンD-10X導入記です。

 ベンプレ亭書斎で鳴らす音楽ソースの割合はLPが40%、SACDが45%、CDが5%、オープンリールテープが5%、FM放送が5%といった所です。
 LPはEMT927st、RCA70-C1、デンオンDN308N、エンパイヤ398、アルゴンヌP-38と5台のプレーヤーに6本のアームを使い分けていますので、機械単体としてはSACDプレーヤーの使用頻度が一番高くなっています。

 SACDプレーヤーは2013年からラックスマンD-08を使用しています。このプレーヤーは2008年に発売され、2014年にD-08uにモデルチェンジされました。
 ですから購入は発売開始後5年、ディスコン1年前だったのですが、購入当時にエソテリックK-05、マランツSA-11S3と聴き比べD-08にしました。

 2013年5月30日のブログhttps://91683924.at.webry.info/201305/article_10.htmlに当時の比較試聴の印象を書いています。

 『左からマランツSA-11S3、エソテリックK-05、ラックスD-08です。
エソは早目に脱落しましたが、マランツとラックスは接戦でした。

 華やかさ、弾むような音、粒立ちなどはマランツが上。
 厚み、落ち着き、深みはラックス。

 ベンプレ親父は迷いましたが、ベンプレ妻はアッサリ「ラックスよ」と。
 「長時間聴くならコッチ。マランツは疲れる音」と一刀両断です。
 マランツのモダンさにも魅かれる所が有りますが、ココは妻の意見に従います。』

 さて、2020年4月にD-08の後継機種、D-08uもディスコンになり、D-10Xにモデルチェンジしました。D-08、気に入っていましたが、2世代前のモデルですからそろそろ買い替え時かもしれません。7年間バッチリ使いましたから、元は取りましたし。

 D-08にお暇を出そうと思ったのはもう一つ理由があります。
 ソウルノートという比較的新しいメーカーからS-3というモデルが発売され、各種オーディオ雑誌で絶賛されており、次はコレも良いかなと思いましたので。

 AVアンプで付き合いのあった大阪・日本橋のお店にS-3とD-10Xの比較試聴が出来ないか聞いたところ、S-3は店頭に試聴機があるが、D-10Xはないとの事です。
 なにしろ安くはない買い物ですし、買ってしまえば5年以上は使うと思いますので、ここはエイヤッとも行きません。

 ちょっと大変でしたが、ベンプレ亭書斎のD-08をお店に持ち込んで、S-3と比較試聴をお願いしました。

 SACDはクライバーの「トリスタン」、ティリングの「ロートローゼン」、ギレリスの「エロイカ変奏曲」、CDはモナコの「道化師」を使用しました。
https://91683924.at.webry.info/202005/article_19.html


晴耕雨聴 2020年05月31日
SACDプレーヤーをラックスマンD-10Xに取り替えました(その2.)
https://91683924.at.webry.info/202005/article_20.html


 (液晶表示のガラスパネルが大きくなりました。程よい大きさだったD-08がデザインは上ですが、表示文字が大きくできますので年寄りには重宝します。でもちょっと安っぽいかなー)

 ソウルノートS-3は音の分離が良く、音数が多い鮮明な音です。同時になんと言いますか、グルーブ感がありシャキッとした音です。
 これに比してD-08は分離や鮮明度では後れを取りますが、音の溶け合い、ホールトーン、響きの柔らかさ、深みが特徴です。

 私が聴くことが多いソースなら、D-08の方が好ましいと思いました。S-3は音が明るくパワフルなので、ジャズやポップスを中心に聴く方ならこちらを選ばれるかもしれません。

 以上から次期SACDプレーヤーはラックスマンD-10Xに決めました。

 しかし、D-10XがD-08と同傾向の進化型と決まったわけではありません。
 設計者が変わったかもしれませんし、D-08とD-08uと同じ物が継承されていたキーパーツのDAコンバーターも新型に変更されたようです。

 しかしもうキメました。D-10Xに交換しまーす。

 ひょっとすると後悔するかも。オーディオ製品は新しいものが良いとは限りませんので。
 弄りまわし過ぎて「角を矯めて牛を殺す」が起こっているのでしょうか、自社製品でも以前に作られたモデルを超えられない事はよくある話です。

 スピーカーなどは顕著で、アルテックの515ウーハーは多くのモデルがありますが、一番旧いフィックスドエッジ、ベークライトダンパーの515(A)が音が一番らしいです。
 私は515と515Bしか手元では聴いていませんが、515の方が良かったです。

 バイタボックスのS2ドライバーも最初期の赤ラベル(お尻に赤いラベルが貼って有る黒塗装のモデル)は高域がきれいに出て、最終型のS2(グレーハンマートーン塗装、シルバーの銘板、ベンプレ亭書斎で使用中)より上だそうです。
 これはバイタボックス一筋で何十年もやられており、どちらも所有しておられる四国の先輩のお話ですので確かです。

 アンプもWEやロンドンWE、クラングフィルムなどのアンプが今も最高と言われる方が沢山おられます。量産品でも、例えばNECのプリメインアンプは初代のA-10が一番評価が高いです。

 スピーカーやアンプと比べると新しいオーディオ製品であるCDプレーヤーも一部に同じ現象が見受けられます。
 CD最初期の製品であるマランツCD34やスチューダーA730は、今も探しておられる方がいますね(スイングアームのメカが良かったらしい)。

 さて、D-10XがD-08より音が良ければ良いのですが。こればかりは聴いてみないと分かりません。
 雑誌を読むとラックスのSACDプレーヤーも、徐々に鮮明派に代わっているみたいなので少し心配ですね。

 ナマの音はそんなに分離もしないし、定位だってそこまできれいに出ません。
 音楽家が「我々は音を混ぜよう混ぜようとしているのに、オーディオは音を分けよう分けようとする」と不満を言ったという、いかにも聞いてきた様な話も。

 しかしソースの音が分離されているのなら、そのまま出すのがHIFIなのかも。いや、ソコをコンサートホールの様に味付けするのがウデなのかも。
 この辺は私程度の知識とキャリアでは判りませんね。
https://91683924.at.webry.info/202005/article_20.html


晴耕雨聴 2020年05月31日
SACDプレーヤーをラックスマンD-10Xに取り替えました(その3.)
https://91683924.at.webry.info/202005/article_21.html


(ラック下段にウェルフロートを置き、その上にD-10Xを設置しました。D-10XのデザインはD-08より若々しくなりましたが、純粋にデザインの完成度ではD-08ですね。
ソウルノートのS-3も見た目は面白かったです。少しチープな部分のある外観で、いかにも蔵出し感がありましたね)

注文して待つことしばし、ラックスマンD-10Xが到着しました。
回転系の器械なので、安定性の良い所に置き、上に何も置かないのが理想でしょう。
D-08は2段式ラックの上段に置き、上にプリアンプを乗せていましたが、今回はラックの下段にして、上に何も載せない事にしました。

振動から逃れるためと、SACDの挿入口が低すぎると操作がし難いためもあり、D-10Xの下にはエアボウのウェルフロートボードを敷きました。

試聴はティリングの「ロートローゼン」、クライバーの「トリスタン」、モナコの「道化師」、アッカルドの「シベリウス・バイオリン協奏曲」と進めて行きました。
前二枚がSACD、後ろ二枚がCDです。

最初の1時間くらいはブレイクインという事で、少し生硬な音がしましたが、徐々に良くなってきました。

まず分解能はD-08をかなり凌ぎます。定位もハッキリします。音の透明度が上がって、少し華やかで高域寄りの音に聴こえます。従って歌手は少し若返りますね。
分解能が良いので、音数は多く感じます。暖色系の音からやや玲瓏な音に振って来たようです。

重厚感や温かみはD-08に譲りますが、木管も弦も繊細に描写しますので、演奏者の意図が良く判る印象で、ソースに忠実なのはD-10Xですね。D-08より少しステージに寄った音です。

ダイナミックレンジも広く感じます。
しかし歪が少ないのでしょうか、うるさくはないので、ボリュームの位置はD-08より上げられます。
従って微小音のニュアンスが聴き取りやすくなりました。

スピーカーをバスビンシステムに変更して、先日購入して感心したジョナサン・ノットの「ハルサイ」のSACDを聴いてみました。
先ほどやや高域寄りに感じると書きましたが、最低域の伸びはD-10Xの方が伸びています。
各楽器の質感もより描写が細やかです。ベームの「魔笛」にかけ替えましたが、歌手の息継ぎも鮮明にわかっちゃいます。
バスビンで聴くとD-10XはD-08より高性能なプレーヤーだとはっきり分かります。

D-08のピラミッドバランスでベルベットタッチの音も評価しますが、D-10Xの不偏不党のHIFIサウンドでより音楽を深く味わう事にしましょう。
D-10Xに買い換えて良かったです。

D-10Xuを6年後に出すときは、もう少しシックなラックス調のデザインを期待します。でも木は使っちゃダメですよ。

P.S.
 昼前にやって来たD-10Xですが、夜半となり音が落ち着いたところで飲み物を取りに台所に行きました。
そこでベンプレ妻に「今度買ったCDプレーヤー、デザインはイマイチだけど、音は凄く良いよ」といいますと、「そうね、透明な音ね」と言われました。

そういえば夕飯を呼びに来たとき、15秒くらい書斎に入って来て、その時に音を出していました。ノットのシェーンベルク「浄夜」です。

ベンプレ親父が丸1日かけて導いた結論を、ついでに15秒、聴くともなしに聴いた音で核心に迫られたら困りますが…
ホントに妻は良い耳をしていると思います。でも全然オーディオに興味はありません。
そんなもんなんでしょうねーw

 先日言われました。
 「あなた、ステイホーム中にオーディオし過ぎ、お金使い過ぎでしょ。あの黄色いヤツ(ハートレイ224HSのLCハイカットフィルターの事)何よ」
 「いやあれは前からあったよ。コンデンサーを取り替えただけで数百円しか使ってないし」
 「数百円?あやしー」
 「ママ、コンデンサー、知らないでしょ」
 「こんなんでしょ」
IMG_1211.JPG
 ベンプレ妻の描いたコンデンサーです。
 リード線の感じがいかにも絵心がありましたので、アップします。
 


この記事へのコメント

名無しの権兵衛
2020年05月31日 21:38
先生,おめでとう御座います!

矢張り,D-10Xときましたかw 買い替え予定とお聞きし
先生の好みならば,間違いなくD-10Xだろうと思ってました。

大阪というと逸品館でしょう?

所で,先日お話ししたMQAに,此の機種は対応してます。

https://www.universal-music.co.jp/international/mqa-uhqcd/cat/mqa/

此方で選んで,試してみては如何でしょうか?

う〜ん,私も欲しいけれど,安くても110諭吉ですか・・・。


ベンプレ親父
2020年05月31日 22:07
名無しの権兵衛さま、コメント有難う御座います。

私は下取り品がありましたので、助かりました^_^

https://91683924.at.webry.info/202005/article_21.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1030.html#c3

[近代史5] ローマ人の起源 中川隆
7. 2020年9月02日 06:26:17 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[7]
雑記帳 2008年03月04日
本村凌二『興亡の世界史04 地中海世界とローマ帝国』
https://sicambre.at.webry.info/200803/article_13.html?pc=on

 講談社の『興亡の世界史』シリーズ9冊目となります(2007年8月刊行)。

https://www.amazon.co.jp/%E8%88%88%E4%BA%A1%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2-%E5%9C%B0%E4%B8%AD%E6%B5%B7%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%A8%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%B8%9D%E5%9B%BD-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E5%AD%A6%E8%A1%93%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9C%AC%E6%9D%91-%E5%87%8C%E4%BA%8C/dp/4062924668


本書は、曖昧模糊とした都市国家ローマの建国から、いわゆる東西分裂のあたりまでが主に扱われ、西ローマ帝国の滅亡の様相や、東ローマ帝国のその後についてはほとんど扱われていません。著者の本村氏の著書・論考には面白いものが多く、楽しみにしていた一冊です。本村氏は競馬ファンでもあり、『優駿』やスポーツ紙の競馬面へたびたび寄稿していましたが、最近はどうなのでしょうか。

 さて、余談はともかくとして本書についてですが、期待に違わずたいへん面白く読める内容になっていると思います。ただ、その分物語的性格の強い叙述になっている感が否めず、英傑の描写についてはとくにその傾向が強いように思われます。まあこれは仕方のないところがあり、現代の偉人にまつわる「伝説」を想起すれば分かるように、偉大な業績を残した人物は、何かと美化されてその人物像が喧伝されるものです。

 本書の特徴を挙げるとするといくつかありますが、その一つは、都市国家・帝国としてのローマの通史(上述したように、東西分裂後の記述は少ないのですが)でありながら、ローマ帝国の原像としてのアッシリア・アケメネス朝・アレクサンドロス帝国の記述に一章割かれていることです。これは、歴史の大きな流れを把握するという意味で、なかなかよい試みだったように思われます。

 次は、ローマ帝国と地中海世界が、多神教世界から一神教世界へと転換していくという視点からの考察があることで、当時のローマ帝国・地中海世界にキリスト教が拡大したのは、
(1)主が十字架刑上で犠牲になるという物語の理解のしやすさ。
(2)抑圧された人々の怨念。
(3)心の豊かさを求める禁欲意識。
というキリスト教が受容される精神的土壌があったからだとされていますが、なかなか興味深く説得力のある考察だと思います。また、多神教世界から一神教世界への転換が、結果論的なキリスト教勝利史になっておらず、キリスト教以外の宗教も取り上げられているのもよいと思います。私がクリスチャンではないということもあるのでしょうが、本書にかぎらず、キリスト教的価値観からなるべく距離を置いて考察しようとする本村氏の姿勢には好感が持てます。

 最後は、ローマ帝国の「滅亡・衰退」の意義について、さまざまな解釈の手がかりが提示されていることです。これはとくに目新しい史観というわけではありませんが、本書のような一般向け書籍において、衰退・没落史観に偏らないというか、むしろそれを否定するような見解が強調されることは、現在の日本ではまだ意義のあることのように思われます。全体として、なかなか面白いローマ史になっており、私の関心が高いということもありますが、これまでに刊行された『興亡の世界史』シリーズのなかでは、もっとも面白く読めました。

https://sicambre.at.webry.info/200803/article_13.html?pc=on
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/277.html#c7

[番外地8] アイヌ人は日本の先住民 日本人はchousen の先住民 中川隆
1. 2020年9月02日 06:47:42 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[8]
どちらにしろ、考古学でも人類学でも遺伝学でもアイヌは縄文人に一番近いと証明されています。
日本人はchousen の先住民、アイヌは日本列島の先住民だというのが学会の定説です
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/296.html#c1
[近代史5] ヨーロッパ人の起源 中川隆
9. 2020年9月02日 07:15:30 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[9]
雑記帳 2018年05月11日
インド・ヨーロッパ語族の拡散の見直し
https://sicambre.at.webry.info/201805/article_20.html

 おもに5500〜3500年前頃となる、内陸アジアとアナトリア半島の74人の古代ゲノムの解析結果と比較を報告した研究(Damgaard et al., 2018A)が報道されました。『サイエンス』のサイトには解説記事が掲載されています。この研究はオンライン版での先行公開となります。インド・ヨーロッパ語族の拡散については複数の仮説が提示されていますが、有力なのは、ポントス-カスピ海草原(中央ユーラシア西北部から東ヨーロッパ南部までの草原地帯)の遊牧民集団の拡散にともない、インド・ヨーロッパ語族祖語も広範な地域で定着していった、というものです。

 この「草原仮説」においては、ヤムナヤ(Yamnaya)文化集団の拡散が、ヨーロッパから西・中央・南アジアにまで及ぶ、インド・ヨーロッパ語族の広範な定着に重要な役割を果たしたのではないか、との想定もあります(関連記事)。ヤムナヤ文化集団は5000年前頃からヨーロッパへの大規模な拡散を始め、ヨーロッパに大きな遺伝的影響を残した、と推測されています(関連記事)。ヤムナヤ文化集団がインド・ヨーロッパ語族祖語を各地に定着させ、やがて言語が多様化していったのではないか、というわけです。ヤムナヤ文化集団が初めてウマを家畜化したとの見解も提示されており、ウマの家畜化や車輪つき乗り物の開発などによる移動力・戦闘力の点での優位が、ヤムナヤ文化集団の広範な拡散と大きな遺伝的影響をもたらした、と考えられます。

 しかし、ウマの家畜化については議論が続いており、カザフスタン北部のボタイ(Botai)文化集団が、初めてウマを家畜化した、との見解も提示されています(関連記事)。しかし、この研究では、現代におけるボタイ文化集団の遺伝的影響は小さく、中期〜後期青銅器時代に他集団に駆逐され、置換されたと推測されています。これは、ボタイ文化の初期家畜馬は現生家畜馬に2.7%程度しか遺伝的影響を及ぼしていない、という知見(関連記事)と整合的です。ボタイ文化集団は、3人のゲノム解析結果から、ヤムナヤ文化集団とは遺伝的に近縁関係にはなく、それぞれ独自にウマを家畜化したのではないか、と推測されます。ボタイ文化集団は、近隣の集団が農耕・牧畜を採用した後も長く狩猟採集生活を維持し続けたので、孤立していたとも考えられていましたが、ウマの埋葬儀式に関しては他のアジアの文化との共通点があり、他集団との交流は一定上あったと考えられます。

 ヤムナヤ文化集団がインド・ヨーロッパ語族祖語を広範な地域に拡散させた、との仮説の検証で重要なのは、インド・ヨーロッパ語族の使用が最初に確認されている、アナトリア半島を中心に繁栄した古代オリエントの強国ヒッタイトの住民と、ヤムナヤ文化集団との関係です。この研究では、アナトリア半島の住民の古代ゲノム解析の結果、古代アナトリア半島ではヤムナヤ文化集団の遺伝的影響は確認されませんでした。また、シリアの古代都市エブラ(Ebla)の記録から、インド・ヨーロッパ語族はすでにアナトリア半島で紀元前2500〜2400年前頃には用いられていたのではないか、と推測されています。この研究は、インド・ヨーロッパ語族集団はヤムナヤ文化の拡大前にアナトリア半島に到達していただろう、と指摘しています。

 中央・南アジアに関しても、ヤムナヤ文化集団の遺伝的影響はほとんど確認されませんでした。これまで、アジアにおけるユーラシア西部集団の遺伝的影響は、ヤムナヤ文化集団の拡散の結果と考えられ来ました。しかし、この研究は、その可能性が低いと指摘し、5300年前頃にユーラシア草原地帯の南方にいたナマズガ(Namazga)文化集団が、ヤムナヤ文化集団の大移住の前に、ユーラシア西部系住民の遺伝子をアジア人集団にもたらしたのではないか、と推測しています。

 ヤムナヤ文化集団の遺伝的影響はヨーロッパにおいて大きかったものの、アジアではたいへん小さかったようです。もちろん、文化的影響は遺伝的影響を伴うとは限りませんが、この研究で報告されたゲノム解析結果と比較は、ヤムナヤ文化集団がインド・ヨーロッパ語族祖語を広範な地域に定着させ、インド・ヨーロッパ語族は各地で多様化していった、という仮説と整合的とは言えないでしょう。インド・ヨーロッパ語族の拡散に関しては、この研究のように、学際的な研究の進展が欠かせない、と言えるでしょう。その意味で、この研究の意義は大きいと思います。


参考文献:
Damgaard PB. et al.(2018A): The first horse herders and the impact of early Bronze Age steppe expansions into Asia. Science, 360, 6396, eaar7711.
http://dx.doi.org/10.1126/science.aar7711

https://sicambre.at.webry.info/201805/article_20.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/274.html#c9

[お知らせ・管理21] 2020年08月 困った時、意見、提案、相談などなんでも。管理人が24時間以内に必ず見るスレ 管理人さん
135. 2020年9月02日 07:37:52 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[10]
パレオリベラルさんは強迫神経症だから、相手にしない方がいいですよ
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/609.html#c135
[リバイバル3] グッドマンの最上位機種 Axiom 22 中川隆
1. 2020年9月02日 08:44:40 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[11]
晴耕雨聴 2018年08月10日
111.5kg Bell&Howellの移動映画館用スピーカーをGETしました(前編)
https://91683924.at.webry.info/201808/article_5.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/010/153389494265633703177.jpg.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/010/153389496530239766177.jpg.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/010/153389499091158998177.jpg.html

 (上から正面、裏、裏蓋を開けた、移動映画館用のスピーカーです。裏蓋はユットの口径に近い穴が開いていて、後面開放に近い箱だと思います。板材は合板です。おそらくバーチ材。箱は塗装ではなく、壁紙のようなシートが張ってあります。ツートンでナカナカおしゃれ。箱の上には留め金具がついていて、片方の箱の取っ手には金具の鍵がまだ付いていました)

 上のスピーカーは、先日江東区古石場のG.T.K.オーディオに寄った時、帰り際に目にとまったブツです。
 出入り口のすぐ近くに置いてあったのですが、なかなか可愛いキャビネットでしょう?

 これは何ですか?と店主の下村さんに訪ねますと、Goodman’sのユニットが仕込まれた移動映画館用スピーカーとの事です。なんでも、16mmフィルムを使用する移動映画館で使われたものだそうです。
 16mm移動映画館なら音声はモノラルでしょうから、2台同じものが揃うのは珍しいと思いGetしてしまいました。

 正面にはG.B.-Bell&Howellのプレートが貼ってあります。G.B.はグレートブリテンの略でしょう。Bell-Howellといえばアメリカの映画機材の会社ですね。民生用の8mmカメラも有名でした。

 スピーカーの中身はGoodman’sのダブルコーン、アルニコマグネットの30cmユニットだそうで、実はお金のかかったスピーカーですね。ユニットはG.T.K.オーディオで交換したそうで、Goodman’sのAXIOM22同等品ですが、もうひと世代前のタイプだとか。
 
 自宅に帰ってググってみますと、AXIOM22は有名なAXIOM80やAXIOM301の上位機種で、販売当時の価格はAXIOM80の$52.30、 AXIOM301の$43.50に対し、AXIOM22mk2は$65.00だったそうです。
 301はフェライト磁石なので安いのはわかりますが、日本では神格化されているAXIOM80の上位機種とは驚きました。

 AXIOM80は故・瀬川冬樹先生が愛用したスピーカーとして有名です。ステレオサウンドの創業者、原田勲社長も愛用しておられました。

 季刊ステレオサウンドの創刊号は、当初黒のバックにAXIOM80を正面から撮った写真が使われる予定だったとか。
 当時資本関係のあった出版社が、「そんなスノッブな写真じゃ雑誌が売れない」と文句をつけて、なんだかゴチャゴチャした写真に入れ替えたそうです。

 原田社長はこの幻の創刊号表紙がとても気に入っていた様で、ステサンの200号だかの記念号の記事にこの表紙を載せておられます(思い切って200号の表紙をホントにコレにしちゃえばよかったのに)。

 実はAXIOM80には驚かされたことがあります。
 行きつけのオーディオ店、オーディオマエストロに入ったとき、「うわー、今日は良い音してますね」と思わず店主の是枝さんに言ったことが過去2回あります。
 1回目の時の話はまたいずれ書く事にしますが、2回目はほんの1〜2年前の話です。
 この時に鳴らされていたのがAXIOM80の4発入りARUバスレフ箱でした。実に情報量が多く、深々とした、伸び伸びとした、同時に繊細な音色で驚きました。

 オーディオショップですから、普段は売れる商品を鳴らしているのですが、この日は是枝さんの個人所有のスピーカーを鳴らしていた訳です。

 AXIOM80、ベンプレ親父は一度購入しかけたことがあります。私が学生最後の頃、今から35年ほど前に、AXIOM80が復刻されて、今は廃業した輸入代理店、オーディオニックスから販売されました(オーディオニックスの企画だったらしいです)。
 このユニットを買いに、当時は確か横浜にあった、FALの古川さんのお店に行き、復刻AXIOM80を聴かせてもらいました。

 しかし、この時はFALの平面型スピーカーの上に乗せたESSグレートハイルのハイスピードな音に仰天し、そちらを買ってしまいましたw
 オリジナルAXIOM80と復刻版AXIOM80は細部で微妙に異なっていましたので、買わなくて良かったのかもしれません。

 AXIOM22(の前駆型)を買ったのに、80の話ばかり書いていても始まりませんなw
https://91683924.at.webry.info/201808/article_5.html


晴耕雨聴 2018年08月10日
111.5kg Bell&Howellの移動映画館用スピーカーをGETしました(中編)
https://91683924.at.webry.info/201808/article_6.html

画像
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/010/153389569745607451177.jpg.html

画像
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/010/153389571925978008177.jpg.html

(ユニット後方からの写真はスピーカーボックスを開けて撮りました。この箱はカバンのスナップのような金具が付いていて、簡単に開閉できます)

 ユニットはAXIOM22に近いということなので、ネットでAXIOM22mkUの写真、記事も拾ってみました。

 ユニットは外していませんので、前面からの写真は海外のビンテージオーディオ販売店のHPで拾ったAXIOM22の写真です(サブコーン紙が傷んでますね。補修、ザツやない?)AXIOM80にもAXIOM301にも似ていませんな、22は。

 ベンプレ親父が気になったのはコーン紙のバックカバーです。楕円形の穴が四つ開けてあるだけで、開口率が低くなっています。AXIOM80、301は開口率を精一杯とっていますから随分違います。

 じつはこのカバーを見て何か思い出しませんか?そう、モニターシルバーからHPD385Aまでのタンノイ同軸2wayユニットのコーン紙バックカバーとソックリです。この形にはなにかノウハウがあるのでしょう(まさか12インチのタンノイ・コアキシャルと同じパーツじゃないよね?Goodman’sはOEMでも名を馳せていましたが・・・)

 これを見ると22は、構造が大きく異なる80は勿論の事、301の設計者とも違うのではと想像します。Goodman’sは英国最大のスピーカーメーカーでしたから不思議はありませんし。

 ベンプレ亭書斎にやってきたGoodman’sのユニットですが、AXIOM22と同口径、同じアルニコマグネットですが、ダンパーが蝶型のベークライトダンパーという事です(ユニットを付けたままでは見えませんが)。22はコルゲーションタイプで布製と思いますので、ここが大きく違いますね。

 ベークダンパーは過大入力で折れる危険性はあるものの、音質は大変良いと思います。
 アルテックの210エンクロージャーにはアルテック515B、515、ロンドンウエスタン2080Aと使用してきましたが、ベークダンパーの515、2080Aは布製コルゲーションダンパーの515Bよりも締まった音です。

 このGoodman’sダブルコーンはデッカデコラのモノラルタイプに使用されていたそうです。シングルコーン型は時々出回るものの、ダブルコーン型は希少だそうです。

 さて、いつものように日本オーディオRC2でF特を測ってみました。
画像

 再生周波数は120Hz〜8KHzくらいですね。もっと大きな箱に入れたら下は伸びると思いますが、モノラルの16nnフィルムの音声なら、下は150Hzも出れば十分だったのでは。 
 最近のPAスピーカーでも音楽以外の拡声用なら低域再生は200Hzあたりからです。

 次は音を聴いてみましょう。
 プレーヤーはTD124mkT、針とアームはDECCA MKT、ベンツマイクロACE SH。プリはVsrislopeV、パワーは同TL10を使ってDECCAのLP、チョン・キョン・ファ、ブルッフのバイオリン協奏曲でこけら落としです。
 全てビンテージのイギリス製品ですが、いやー、予想通りの高貴な音ですな。レンジは足らないですが、聴きどころを押さえています。

 次はジャスを。エバンスのLPからポートレイト・イン・ジャズを。プレーヤーはデンオンDN308F、針はベンツマイクロACE SH、フォノイコはトライゴンのバンガードU+ボルケーノU。プリ以降は同じです。
 ムフフ、透明感あふれる粒立ちの良い美音です。
https://91683924.at.webry.info/201808/article_6.html


晴耕雨聴 2018年08月10日
111.5kg Bell&Howellの移動映画館用スピーカーをGETしました(後編)
https://91683924.at.webry.info/201808/article_7.html

画像
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/010/153389640826625582177.jpg.html
(HMV3000の前にBell&Howellを設置しました。ガラクタ市ではありませんよ)

(映画を映すとこうですね。スクリーンがケラれる事はありません。パワーアンプはひとまずベンプレ亭書斎に残っていたカービンDCM200Lという60w+60wのトランジスタD級アンプを使いました)

 さて、ベンプレ亭書斎でのお披露目公演も済みましたので、彼女(スピーカーはドイツでは女性名詞だそうです。JBL D130でも女性名詞なのかな?)の仕事場を決めてあげないといけません。

 これで何を鳴らすのかって?
 そりゃ、16mmフィルム、移動映画用なんでしょう・・・?
 旅館で集まって、こっそり見るブルーフィルムに決まってまんがなw

 いや、流石にベンプレ親父もそんなブツは持っていません。昔の日活ロマンポルノでも逝きましょう。
 そうですね、ロマンポルノでも初期作品が良いでしょうな。

 残念ながらフィルムではなくDVDですが、日活ロマンポルノの輝ける第一弾、白川和子の「団地妻 昼下がりの情事」と併映された片桐夕子「女高生レポート 夕子の白い胸」でも観てみましょう(近年の業界では女子高校生を女子校生と表記しますが、当時は女高生だった様ですね)。
画像

 写真は当時のオリジナルポスター(なんでこんな物、持ってるんでしょうかねw)、上に乗せてあるのは最近手に入れたDVDです。
 片桐夕子、ナカナカ良いですよね。イモ臭いところがいい。コメディポルノですが、「性教育ママ」なんか面白かったです。「夕子の白い胸」はシリアスなドラマですが、彼女はコメディの方が合ってますよね。

 片桐夕子は当時としては珍しく、ピンク映画の経験なしに日活ロマンポルノにデビューしたそうです。小沼勝監督の自伝「わが人生 わが日活ロマンポルノ」を読むと、オーディションにやってきた彼女は、「自信のあるのは胸です」と発言したそうです(なるほど、それにインスピレーションを受けてデビュー作は「夕子の白い胸」なんですな)。

 後年、映画「蛇にピアス」のオーディションで吉高由里子さんは同じことを発言し、その場でペロンと出した事で主演女優をgetしたそうですが、片桐夕子の時代(1971年デビュー)を考えますと、大胆な発言をするお嬢さんでしたな〜

 話がそれちゃいましたが、女王陛下の国から来られたエッチな声のお嬢さんに乾杯です。
 そうだ、何かニックネームをつけてあげましょう。映画「わらの犬」の主演女優、スーザン・ジョージにちなんで、スーザンにしてあげましょう。

 わらの犬はGoodman’sと同じイギリスの片田舎が舞台、スーザン・ジョージはイギリスの女優です。
 わらの犬、封切りは1972年、一般映画でした。中学2年生だったベンプレ親父は、渋谷の映画館でなんとなく休日のヒマつぶしに観てビックリ。

 当時はR15なんてなかったから・・・内容はググってみてください。ちょっと書けません。
でも映画としては面白い映画でしたな。サム・ペキンパー監督の代表作だそうです。
 
 さて、Bell&Howellで演る「夕子の白い胸」は実に心に染みますな。男と女の純情が悲しい、美しい映画です。

 音楽でもオリジナルのモノラルLPを再生するときは、大掛かりなマルチウェイ、マルチアンプよりも、オイロダイン、WE13aで聴く方がピッタリきます。というより、客観的にも良い音がします。

 映画もそんな所があるのでは。Bell&Howellでスターウォーズやジュラシックパークを演ってもダメでしょうが、日活ロマンポルノならBell&Howellの方がピッタリきます。いや、良い音です。ホンモノ感がありますな。

 これから、リブート・プロジェクト前の日活ロマンポルノの旧作群はBell&Howellで逝きます。これがホントの音です。ホントの日活ロマンポルノです。

 良いものを手に入れることが出来ました。

P.S.
 ( `・ω・) ウーム…後編はオーディオブログではなく、エロブログになっちゃいましたw
 でもそんなもんだね。「エロビデオの再生にはタンノイ・モニターレッドが最適だ」と言ってるマニア氏、知ってます。

 それから、Bell&Howellの名前は「夕子」にしました。この方が親しみがありますからな。
https://91683924.at.webry.info/201808/article_7.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1075.html#c1

[リバイバル3] グッドマンの最上位機種 Axiom 22 中川隆
2. 2020年9月02日 08:46:58 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[12]
晴耕雨聴 2018年08月20日
109.3kg Bell&Howell(Goodman’s AXIOM22)は超ワイドレンジ !!
https://91683924.at.webry.info/201808/article_15.html

画像
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/010/153472838247639526179_IMG_1654.jpg.html

 (ベル・ハウエルの上にフォステクスT900Aを乗せました。コレが無くてもAXIOM22はすこぶるワイドレンジでしたが !!)

 先日AXIOM22前駆型をベル・ハウエルの箱に入れた移動式映画館用スピーカーをGetしたことを書きました。
 旧い映画を見るのに使用していますが、ナカナカ良い音です。設置前に机の上において、F特を測ってみましたが、再生周波数は120Hz〜8KHzくらいでした。

 休みを利用して、スツールの上に乗せ、バスビンのウィング、オイロダインのバッフルに後方、側方を囲まれ、サウンドスクリーンの裏側の定位置に設置して再度聴いていますと、もっとワイドレンジに聴こえます。特に低域は下まで伸びているようです。

 半信半疑で再度F特を計測しますとびっくり!!
画像

 30Hz〜15KHzと表現しても間違いではない驚きのF特です。少なくとも60Hz〜10KHzはフラットですね !!
画像

 前回、机の上に置いて計測したF特が上のグラフですから、大違いです。
 最初は先でツィーターやサブウーハーを追加しようと思っていましたが、上側のグラフを見る限り、これでもう完成ですね。驚きました。

 さて、これで終了で良いのですが、ツィーターくらい載せてもバチは当たらないでしょう。
 最初は昔手に入れて死蔵している、同じグッドマンのトレバックスを予定していたのですが、AXIOM22の高域がここまで伸びているのなら、トレバックスでは意味がないかもしれません。
 
 先日、ラ・スカラを長期休養としましたので、ラ・スカラに使用していたフォステクスT900Aが余っています。これを乗せてみましょう。
画像

 AXIOM22はそのままとし、1.5μFの箔巻コン(フォステクス)一個の6db/oct、クロスオーバー13KHzの簡易なネットワークでT900Aを乗せたのが上のグラフです。
 ATTは手持ちのトランス式ATT(フォステクスR100T)、減衰量は−12db、逆相接続です。

 高域が20KHzまで伸び、10KHz以上が滑らかになりましたね。聴いて違いが分かるかなとSACDでいつものR・シュトラウス、ロートローゼンを聴いてみましたが、高域の自然さ、透明感が増したように思います。
 少なくとも悪くはないので、このまま行きましょう。

 それにしても、この小さな移動映画館用スピーカーが、これほどワイドレンジとは驚きました。
 流石にグッドマンもベル・ハウエルも一流メーカーですな。実際の使用条件での音をよく計算して作ってあるんですね。

 いや、AXIOM22はベークダンパー、フィックスドエッジのユニットですから、エージングが進んでレンジが拡大しただけかもしれませんね。

https://91683924.at.webry.info/201808/article_15.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1075.html#c2

[近代史4] イギリスのスピーカー 中川隆
5. 2020年9月02日 08:51:49 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[13]
グッドマンの最上位機種 Axiom 22
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1075.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/111.html#c5
[リバイバル3] グッドマンの最上位機種 Axiom 22 中川隆
3. 2020年9月02日 09:53:16 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[14]
晴耕雨聴 2018年10月18日
Goodmans AXIOM22をG.T.K.オーディオ砂入り後面開放箱に装着(前編)
https://91683924.at.webry.info/201810/article_15.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/011/153981540690661823178.jpg.html

 (AXIOM22のエンクロージャーをG.T.K.オーディオ製の砂入り後面開放箱にしてみました)

 グッドマンAXIOM22のベークライトダンパーモデルを英国ベル・ハウエルの移動映画館用小型エンクロージャーに入れて聴いています。
 小型の箱ですが、低域は60Hzまでフラット、-10dbポイントが30Hzと驚くほどのワイドレンジです。
 音もコンサートホールのスケールが良く出て響きが豊か、大いに気に入っています。

 この箱は裏蓋に、コーン紙面積の2/3はある大きな息抜き穴があり、バスレフと後面開放箱の中間的な性質があるようです。

 音楽を聴くうえで大変良くできた箱ですが、低域の一部分の周波数で箱が鳴る部分があるようで、少し音が膨らむ気がします。
 それも含めての音味だと思うのですが、コレを是正するとさらに良いのではと欲が出ました。

 先日、秋葉原の損保会館で行われた真空管オーディオフェアのサブ会場でG.T.K.オーディオのブースに寄りますと、ワーフェデールが3機種、グッドマンのAXIOM22mkUの計4機種の砂入り後面開放箱が鳴っていました。
 ベンプレ親父が一番良い音だと思ったのはAXIOM22mkU後面開放箱でした。ワーフェデールより音が明るく、力感もあるように感じました。

 我が家のAXIOM22は布製コルゲーションダンパーのAXIOM22mkUと異なりベークライト製蝶型ダンパーなので、同じ様にはいかないでしょうが、砂入り後面開放箱に仕込んだら、もっと良い音になるかもしれません。

 帰宅後にAXIOM22を後面開放箱に入れるとしたら、箱の大きさをどうしようと検討しました。
 フェアでの後面開放箱は46p四方でしたが、ベンプレ亭書斎なら1.2m×1m位でイケそうです。

 しかし…フェアではとても良い音を聴かせてもらいましたので、フェアで使った箱の現物を購入して、鳴らしてみることにしました。
 このサイズでは低域が不足するかもしれませんが、その時は次の策を考えましょう。
https://91683924.at.webry.info/201810/article_15.html

晴耕雨聴 2018年10月18日
Goodmans AXIOM22をG.T.K.オーディオ砂入り後面開放箱に装着(中編)
https://91683924.at.webry.info/201810/article_16.html

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 写真はベル・ハウエルの箱から取り外したAXIOM22です。ベークライトダンパーですね。
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 コーン紙です。ダブルコーンですが、元は一本ずつ集めたものだと思われ、販売されていた時期が異なるのでは。と言いますのも、片方のサブコーンの周辺が切り取られ、もう一つのサブコーンとサイズが合わせてあるのです。
 そちら側のユニットはコーン紙の破れも裏から補修してあります。

 聴いた感じでは2本のAXIOM22の音は良く揃っており、これで問題ないです。

 もう一つバラしちゃいましょう。この二本のユニット、バスケットに音響信号のターミナルが付いているのですが、プラスマイナスの表示はありません。二本ユニット、ターミナルの位置が左右逆になっているのです。
 ステレオLPが誕生したのが1958年ですから、それ以前のユニットであるAXIOM22ベークダンパーはターミナルの極性管理がいい加減だったのでしょうね。

 電池をつないでコーン紙が前方に出た場合、電池のプラスに繋いだターミナルがプラスなので、その様にバスケットにマジックインキで印を書きました。
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 AXIOM22ベークダンパーは高域の-10dbポイントが15KHzと良く伸びているのですが、欲深のベンプレ親父はALTEC 3000Hをベルハウエル箱の上にのせ、コンデンサー(1.5μF)1個とトランス式ATTで13KHz以上を加えています。
 購入した後面開放箱は少し仰角が付いているため、余っていた黒檀(?)のスパイク受けを天板に張り付けて3000Hの角度を調整しました。

 フェア会場では気が付きませんでしたが、この箱は底板がなく、天板、側板とバッフルしかありません。スツールの上の乗せるつもりなので、底板を付けました。
 底板はボンドや木ねじで固定せず、底板に隅木を取り付けて嵌め込むだけにしました。
 底板の裏面には滑り止めのテープを貼りました。
 板材はいつものバーチ合板18oの端材です。端材もボチボチ底をついてきましたな。
https://91683924.at.webry.info/201810/article_16.html


晴耕雨聴 2018年10月18日
Goodmans AXIOM22をG.T.K.オーディオ砂入り後面開放箱に装着(後編)
https://91683924.at.webry.info/201810/article_17.html

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 G.T.K.オーディオ製砂入り後面開放箱の裏側です。底板がありませんでしたので、スツールに乗せられるように自作しました。配線はまだしていませんが、こんな感じです。
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 上のグラフは後面開放箱+AXIOM22+3000H、下のグラフはベル・ハウエル箱+AXIOM22+3000Hです。

 かなりF得は異なりますね。後面開放箱はやはり低域が早めに落ちています。46cm四方の後面開放箱では限界がありますな。
 中域が持ち上がっていますが、これはサランネットが無くなった影響でしょうか。

 中低域以上は音圧が上がったようで、3000HのATTは全開でバランスするようになりました。

 早速何か聴いてみましょう。
 エソテリック盤のSACD、クライバーの「トリスタン」を演りました。

 一聴して音が明るくなり、ハイスピードな印象です。低域が落ちていますのでホールトーンは出ませんが、人の声の明瞭度はずいぶん向上しました。
 人の声は150Hzあたりから上がハイクオリティで再生されれば問題ないですから。

 低域の量感の問題はありますが、ベル・ハウエル箱には戻れませんね。音のクリアネス、リアリティ、細部の描出力が違います。
 ベル・ハウエルは上手く箱を鳴らして音作りをしてあるのでしょうが、砂入り後面開放箱の方が音にキレがあります。

 もっと大きな後面開放箱に入れたら低域は伸びると思いますが、しばらくコレで聴いてみましょう。
https://91683924.at.webry.info/201810/article_17.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1075.html#c3

[リバイバル3] グッドマンの最上位機種 Axiom 22 中川隆
4. 中川隆[-11545] koaQ7Jey 2020年9月02日 10:03:50 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[15]
晴耕雨聴 2018年10月20日
AXIOM22のコーン紙を補修しました
https://91683924.at.webry.info/201810/article_18.html

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 (左chのAXIOM22のコーン紙を補修したついでに、スピーカーの間隔を広げました)

 AXIOM22、良い音で楽しく聴いています。以前にも書きましたが、片チャンネルのユニットはサブコーン紙がカットしてあり、メインのコーン紙も二か所で破れています。
 コーン紙の破れは裏側から接着剤で補修してあるためか、音は左右でそろっています。特にビビッたりもしませんし、音に問題はありません。

 しかし、2本の亀裂のうち一本のエッジ側は裏打ちが不十分なようで、向こうが透けて見えています。
 エッジは少々破れていても音に関係ないという方もおられますが、この機会に補修することにしました。
 
 今回はコーン紙の表側から補修することにしました。それと言いますのも、補修が裏打ちだけなので、裂け目を表面からなぞると段差が付いているのです。

 コーン紙の補修は初めてですが、やり方はかなり以前に教えてもらい、目の前で補修を見せてもらったことがあるので、その記憶をたどってやってみましょう。
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 用意するのは和紙。
 楮100%の本物の和紙を使います。パルプを使った偽物の和紙や洋紙と違って、繊維が長いので切れ難く、馴染みやすいです。
 今回は銀座の伊東屋で90p×60p、830円の高級和紙を買いました。4匁と書いてあります。匁の重いやつが厚いそうで、4匁は一番薄い部類でした。もう少し厚くても良かったですね。
 
 次に糊。
 教えてもらったときはフエキ糊を使われていました。今回は伊東屋にあった和紙専用糊450円を使ってみました。

 最後に墨。
 墨汁では色合わせが出来ないので、墨を磨って色の濃さを合わせます。

 和紙で裂け目の長さに合わせ、幅1.5p位の短冊状のものを作ります。鋏で切らずに、手でゆっくり千切りながら、周囲をけば立たせたヤツを作ります。

 次に和紙用糊と磨り終って色合わせをした墨を混ぜて、黒色の糊を作ります。

  これに先ほど作った短冊状の和紙を浸し、全体に糊をしみこませます。表面にはなるべく糊が染み出さないように気を付けます。

 この糊と墨で浸した短冊を裂け目に貼り付けます。指で和紙を伸ばしながら貼ると、コーン紙に溶け込んだようになります。

 余分な糊と墨をペーパータオルで抑えて取ります。エッジのギザギザの山谷は、細いへらで抑えて成形し、馴染ませます。

 これで完成です。自分でやってみると、少し糊と墨が短冊の外のコーン紙まで広がりましたので、次回やるときは、糊を細筆で短冊の裏に塗りコーン紙に貼り付け、そのうえで、やはり細筆で墨を短冊に塗ってみようかな。
その方が色のはみだしが少なくできそうに思います。
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 半日乾燥させたら出来上がり。さっそく音を聴いてみましたが、コーン紙補修前と変化はないようです。上手く行ったようですね。

 見た目は少しキタナクなりましたが、これでコーン紙は長期間使えると思います。
 それに、自分の手でコーン紙を補修したユニットなんて、愛着がわきますよね。これがヴィンテージオーディオの面白さの一つですな。

 同時にAXIOM22の設置を左右大きく広げてみました。このほうが音場感は豊かです。
 しかし、バスビンのウィングをバッフルとして使えなくなるためか、100Hz以下の低域の下がり加減はやや大きくなりました。
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 上のグラフはAXIOM22の間隔を広げた現在のもの、下は以前の間隔が狭い置き方です。
 100Hz以下には、また何か対策を考えましょう。
https://91683924.at.webry.info/201810/article_18.html


晴耕雨聴 2018年10月23日
AXIOM22の低域をパワード・サブウーハーCW200Dで増強(前編)
https://91683924.at.webry.info/201810/article_19.html

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 (AXIOM22後面開放箱を載せているスツールの足の中に、サブウーハーのフォステクスCW200Dを仕込んでみました)
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 (CW200Dの表面、裏面です。スピーカー端子からも入力できるようになっています)

 先日ベル・ハウエルの箱からG.T.K.オーディオの後面開放箱に移設したGoodmans AXIOM22ですが、明瞭で力強い、響きの明るい良い音がしています。
 英国物のヴィンテージなのに、晴れ渡ったような音で気に入っているのですが、低域が100Hzあたりから落ちているのが玉に瑕です。
 曲によっては問題があります。

 ベンプレ亭書斎にはAXIOM22を入れてステレオスピーカーが4組あります。ほかの3組は20Hz前後までフラットに出るように組んでありますので、AXIOM22は低域がナローレンジのままでも良いといえば良いのですが、せっかく良い音がしているAXIOM22、ワイドレンジならもっと凄いのではないかと考えるのがオーマニのゴウでしょう。

 以下の3方法を考えました。
1.G.T.K.オーディオに大型の砂入り平面バッフルを注文する。
 音は間違いないと思いますが、納期は一番かかるでしょう。
 
2.自作で大型の平面バッフルを作る。
 砂入りバッフルではないので音は変わるでしょう。一番ローコストですね。

3.現在のG.T.K.オーディオの46p四方の砂入りバッフルの外側に、自作バッフルを付ける。
 音が悪くなる要素は少ないと思いますが、工作は難しいかも。

4.パワード・サブウーハーを加える。安易すぎますし、音は心配ですが、明日からでも出来ますな。低域のレンジは一番広いでしょう。

 どれも一長一短ですが、普通のマニアは一番避けるでありましょう4.を選びました。
 1.2.3.は何れも大型の平面バッフルがオイロダイン、バスビンの前に立ちますので、それらの音に影響がないか心配です。

 4.なら大型バッフルは立ちませんし、サブウーハーの音を出したくないときはコレの電源をOFFにすれば今の音が聴けます。
 バスビン、オイロダイン、AXIOM22のどれも今の音を根本的に変えるのはイヤなので、4.もアリかもしれませんよ。
https://91683924.at.webry.info/201810/article_19.html


晴耕雨聴 2018年10月23日
AXIOM22の低域をパワード・サブウーハーCW200Dで増強(後編)
https://91683924.at.webry.info/201810/article_20.html

 サブウーハーはすぐ決まりました。フォステクスのCW200Dです。
 20p口径のロングストロークなウーハーが小型の密閉箱に入っており、アンプとローパスフィルターはもちろん内蔵です。信号をスピーカー端子から貰えるのもポイントです。
 ひとつ上の機種でCW250Dというのもあるのですが、現在AXIOM22の足に使っているスツールの下に押し込めるサイズを選ぶとCW200Dになります。

 低域を100Hzあたりから付加するなら方向感が分かると思うので、左右のAXIOM22に一台ずつ、2台のCW200Dを買いました。
 2台となるとあまり高いのは買えませんが、CW200Dなら何とかなります。

 ベークダンパー、フィックスドエッジ、軽量コーン紙、小型後面開放箱、真空管駆動のハイスピード型フルレンジであるAXIOM22に、小口径大ストローク、コーン紙の重い密閉箱、トランジスタ式パワード・サブウーハーCW200Dを加えるなんてマニアの方々が顔をしかめるのが目に見える様です。

 でもやっちゃいますよ、ベンプレ親父は。
 WE13aシステムにはエラックSUB2090を付加してますが、良い音してますし、まあやってみないと何も言えません。
 ダメでもすぐ元に戻せますし、目の玉が飛び出るほどのコストでもないですから。
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 さて、上のグラフがAXIOM22+3000HにCW200Dをハイカット120Hzで足したもの、下はAXIOM22+3000Hだけです。
 低域の−10dbポイントは30Hzですから、ずいぶん低域のレンジが拡張しました。

 音楽を聴いてみましょう。最初はホールの残響成分がタップリ入ったSACD、ヴァントの「未完成」ライブです。
 演奏開始前のホールの暗騒音がCW200D付加ならタップリと聴こえ、低弦の響きも豊かになり、臨場感が段違いです。

 次はLP、コルトレーンの「ブルートレーン」をDL103+TD124mkUにて。ベースの鳴りとサックスの太さに差が出ますね。CW200Dの効果が分かります。

 さて、CW200D、付加した方が低音楽器はより良く再生されますし、臨場感も向上します。しかし、キレや明るさは一歩後退するような気がします.。なんとなく普通っぽい音になるんですね。
 これはCW200Dの問題なのか、低域のレベルを落とすと明るく、キレがあるように聴こえるだけなのか、よくわかりません。

 当分はCW200Dで演りましょう。ソースによってCW200Dが無いほうが良い時は、こちらのスイッチをOFFにするだけでイケますから。
https://91683924.at.webry.info/201810/article_20.html


晴耕雨聴 2018年10月26日
フォステクスCW200Dサブウーハーを少し持ち上げました(駄)
https://91683924.at.webry.info/201810/article_22.html

 (駄)です。
 先日からグッドマンAXIOM22(ベークダンパー)のサブウーハーにフォステクスCW200Dを使用しています。
 F特を測ると30Hzのピークが強いので、少し何とかならないかなと考え、CW200Dを10p程持ち上げてみました。
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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/011/154052058779414062177_IMG_1995.jpg.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/011/154050322803984355179_IMG_1990.jpg.html

 端材のスギ集成材が有ったので、これをカットして井桁に組み、墨汁で塗装、AXIOM22を乗せているスツールの補強桟の上にはめ込み、写真のようにその上にCW200Dを乗せてみました。
 横から見ると、140万円SACD中身1万円パイオニア事件で日本ではまるで売れなくなったゴールドムンドのエピローグに似てません?あるいはワット・パピー、KEF105にも似てますよ。
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 F特です。別に変わりませんなw
 でもまあ、CW200Dのウーハーの前にスツールの補強桟が横切るのは何となく面白くないので、コレで行きましょう。

 それにしてもCW200Dはコスパ高いですね。
 パワーアンプ、ローパスフィルター内蔵、低域をここまで伸ばせて音質も悪くないサブウーハーですが、実売価格は1個6諭吉を切るくらいです。
 オーディオは進歩してないとよく言われますが、こんなの見ると、やはり進歩はありますな。
 デジタルフィルターとデジタルアンプなんでしょうが、これをアナログで作ると、大きさも重さも価格もコレじゃとても収まりませんぞ。

 ちょっと方向性は斜め上ですけどねw
https://91683924.at.webry.info/201810/article_22.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1075.html#c4

[リバイバル3] グッドマンの最上位機種 Axiom 22 中川隆
5. 2020年9月02日 10:05:45 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[16]
晴耕雨聴 2018年11月19日
月刊ステレオ誌「音の見える部屋」の取材を受けました
https://91683924.at.webry.info/201811/article_20.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/011/154262810134389764179.jpg.html

 本日はお休みを頂き、月刊ステレオの記事、「音の見える部屋」の取材を受けました。
 ライターは写真右の田中伊佐資先生、各誌の読者訪問記では一番の書き手では?
 左はカメラマンの高橋慎一氏です。映画監督、キューバ音楽の専門家でもあるそうです。

 さて、ステレオ誌の読者訪問記へは数か月前に応募していました。赤穂は飛び地なので、いくつか訪問先が固まってからの取材という事でした。
 兵庫県内にベンプレ亭書斎以外に2か所の取材先が決まって、取材旅行が決定。ベンプレ亭書斎を含めて合計3か所を二日で回るそうです。
 地方によっては取材応募が一か所だけの場合、数件まとまるまで、さらに長い期間待ってもらう事もあるそうです。

 取材は午後1時前から6時前まで、5時間のロングラン取材となりました。ベンプレ亭はシステムの数が多いため、時間がかかってしまった様で、申し訳ありませんでした。
 
 取材は三部に分かれていて、第一部の2時間弱がインタビュー。ベンプレ親父のオーディオ遍歴や現在使用中の機材の蘊蓄など。
 第二部は2時間弱の試聴。
 第三部はフォト・ビデオセッションでした。

 なんでも第一部にインタビューを持ってくるのがコツだそうで、音を長時間聴いた後ではお互い疲れてしまって、話が上手く引き出せないそうです。

 ステレオLPはEMT927st、TSD15を使用、モノLPはRCA70C-1、EMT OFD25で聴いてもらいました。

 マラソン試聴ではどのシステムもいつも通りに鳴ってくれたと思います。
 バイタボックス・バスビンはステレオLP、スウィットナー「後宮からの遁走」他が高貴な音で歌ってくれました。
 ロンドンWEはモノLP、エラとサッチモの「エラ&ルイ」他が生き生きと。
 クラングフィルム・オイロダインはモノLP、コルトレーン「マイ・フェイバリット・シングス」がガンガンいきます。
 WE13aはハイレゾ配信、フランク永井「ファイブ・ミニッツ・モア」を量感豊かに。

 意外に評判が良かったのが、最後のグッドマンAXIOM22。
 シュタルケルのコダーイ「チェロソナタ」をかけました。
 このモノラルLPは古い録音ですが、音の良さには定評があります。盤もオリジナルですから、けっこう鳴るわけです。

 田中さんも高橋さんも「こりゃ良い」と。「盤が良いからですよ」と答えましたが、「いやいや、次はさっき聴いた”エラ&ルイ”をかけてくれ」との事です。
 おかけしますと、「やっぱり良いよね」。

 「グッドマンはもっと枯れた音で鳴らす人が追い、こんなにバリバリ鳴るのは初めて聴いた」との事。
 おそらくG.T.K.オーディオ製の砂入り後面開放箱、同じくG.T.K.オーディオの改良型リークアンプが良いのだと思いますが、私はグッドマンの音はG.T.K.オーディオの物しか知らないので、グッドマンはこういう音だと思っていました。

 実はバスビン、ロンドンWE、オイロダイン、WE13aと聴いていき、終了したのでフォトセッションと言われましたが、「イヤイヤ、最後にコレも聴いてください」とグッドマンも無理に聴いてもらいました。聴いてもらってよかったです。

 さて、よく言われることですが、複数のシステムを使っていても、聴く人(調整する人、音を作る人)が同じならどれも良く似た音になるそうで、田中さんのお話ではウチもそうらしいです。
 
 今日の田中さんのお話では、早ければ来月の「ステレオ」誌の「音の見える部屋」にベンプレ亭書斎が取り上げられるそうです。
 予定は未定ですが、雑誌にホントに掲載されたら楽しいですね。

 これまで医療業界誌やパワーリフティングの業界誌には何度も出ています。オーディオビジュアルの雑誌にも20年ほど前に一回出たことがあります。
 しかしオーディオ誌は今回が初めてです。また、「音の見える部屋」は記事が貯まると本で出されることがありますので、そこまで行ったら更に嬉しいですね。

P.S.
 もう一つ評判が良かったのは、玄武会の障碍者就労支援A型施設「げんぶ」のもっちゃんベーカリーのパンとクッキー。
 大皿に盛っておきましたが、午後の5時間の取材中にベンプレ親父と3人で、菓子パンを10個位食べたかも。

 残りも帰りの電車で食べて頂けるとの事で、全品持って帰っていただけましたw

https://91683924.at.webry.info/201811/article_20.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1075.html#c5

[リバイバル3] ロンドン・ウエスタンの世界 中川隆
29. 2020年9月02日 10:12:15 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[17]
晴耕雨聴 2018年11月14日
DECCA Rondon RibbonをロンドンWEのスーパーツィーターに(前編)
https://91683924.at.webry.info/201811/article_17.html


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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/011/154216713702950864178.jpg.html

 (ロンドンWEシステムです。JBL2405の上を切らずに、20KHz以上にDECCA London Ribbonを足してみました。机の上がキタナクてすみませんw)

 このところオーディオ装置の変更や追加が頻繁です。実は近日中に雑誌取材が決まりましたので、以前から気になっていたところの追い込みをかけています。
 直前にジタバタしても、ロクなことにはならないのではと自分でも心配ですが。

 さて ロンドンWEシステムのツィーターに決定番がありません。
 バイタボックス・バスビンシステムのゴトーSG17s、WE13aのJBL075励磁改造、グッドマン・AXIOM22のアルテック3000H旧型は固まったのですが、ロンドンWEだけ試行錯誤が続いています。

 過去、エレボイT350、ガウス1502、JBL LE175、LE85、アルテック902、ESSグレートハイル、アイデンAT7000、フォステクスT500AmkU、T900A、デッカ・ロンドンリボン、アルテック3000B、3000H旧型、新型と思い出せるだけでもこれだけあります。

 現在はJBL2405を使っていて大きな破綻なく使えていますが、なにかもう一味色気が欲しいところです。
 2405は20KHzあたりまでは十分な音圧がありますが、その上は落ちている様です。この帯域が十分だったのはT500AmkUでしたが、少々血の気が足りませんでした。

 20KHz以上の高域は音としては聴こえませんが、これがあると音に自然さが出て、涼しげなさわやかな音になります。
 この辺りはLPとCDの音の差、生の大型オルゴールの音とCDに録音されたオルゴールの音の差を聴いていただければよく分かります。

 低域は20Hzまでは聴こえますし、それ以下も振動として体感容易なため、ある意味、再生も調整も易しいです。高域は実体がつかみにくいため難しいと思います(特に年寄りにはw)。

 過去使用したツィーターでスーパーハイを再生できるのは、先のT500Aのほかにロンドンリボンがありました。しかしこのユニットは能率が低い。調べてみますと89db〜90dbくらいです。ベンプレ亭書斎の現物も、日本オーディオRC-2でチェックした限りでは90dbを下回るようです。

 また、ロンドンリボンは1.5KHzから使えますので、コレ一本で高域を賄う事は可能なのですが、耐入力に問題があり、バカデカイ音を出すとリボンを焼き切ってしまいます(一度やりました)。
 それでLE175やLE85の上に10KHzから上で繋いでみましたが、能率が15db以上違うため、10KHzでパッシブチャンデバで帯域分割をして、マルチアンプで駆動していました。
 しかしこれではあまりにも大袈裟です。

 ロンドンリボンは休止し、高域がLE175やLE85よりも伸びており、T500AmkUよりリキのある2405に変更して現在に至っています。
https://91683924.at.webry.info/201811/article_17.html


晴耕雨聴 2018年11月14日
DECCA London RibbonをロンドンWEシステムのスーパーツィーターに(後編)
https://91683924.at.webry.info/201811/article_18.html


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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/011/154216796257708467178_1.ribbon.jpg.html

 (アルテック210エンクロージャーの天板に敷いた松集成材に乗せたロンドンリボンです。2405よりデカいので存在感がありますが、20KHz以上を密やかにならしています)
 
 ロンドンWEシステムの高域、もう一味欲しいなぁと考えました。
 思い出したのはゴトーSG17Sにパラって使っているバットピュアでした。

 バットピュアという小指の爪大のスーパーツィーターがTAKE-Tから売られています。これは20KHz〜150KHzを再生しますが、能率は80dbしかありません。
 これだけ能率が低いと、能率100dbを楽に超える映画館用システムでは何も聞こえないはずですが、これを付けると音に伸びが出て、つややかに聴こえます。

 この上にバットプロUというモデルがあって、こちらは能率が100dbあります。こちらは既にお嫁に行きましたが、嫁入り先でも高評価でした(さらに上にバットマスターというのがありますが、コレは聴いたことがないです)。

 コレを思い出して、2405に手持ちのバットピュアを取り付けようかなと工具箱を見ていますと…
 そうだ、バットピュアの代わりにロンドンリボンを使えば良いんじゃないかな?と。

 ロンドンリボンはバットピュアより10dbは能率が高いですし、高域の再生限界は公称25KHzですが、開発当時に計測できなかっただけの様で、さらに上(一説によると100KHz)まで出ているとか。
 コレいきましょう。

 ロンドンWEシステムは6.5KHz以上をマルチアンプで2405に入れてあります。2405のスピーカーターミナルから信号をもらい、1.0μFのフォステクスの箔巻コンを介して20KHz以下を6db/octでカット、バットピュアと同じような使い方でロンドンリボンをアドオンして鳴らしてみました。

 試聴は100KHzまでの再生帯域があるSACDを使用しました。イザベル・ファウストのバイオリンで定番ですがバッハ、無伴奏パルティータ第二番です。バイオリンの独奏がなかなか艶やかでよろしい。
 DECCAで再生されるのは20KHz以上だけ、しかも能率はメインのツィーター2405より20db近く低いので驚くほど変わるわけではありません。でもあると部屋の空気がきれいになったような音がします。

 前回はロンドンリボンの音を高域のメインとして聴こうとしたために難しかったのでしょう。
 このツィーターを高能率システムで生かすためには、バットピュアスタイルが正しかったようですね。
 さあ、これでロンドンWEシステムも高域完成と行きたいですね。

https://91683924.at.webry.info/201811/article_18.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1074.html#c29

[リバイバル3] ロンドン・ウエスタンの世界 中川隆
30. 中川隆[-11544] koaQ7Jey 2020年9月02日 10:12:45 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[18]
晴耕雨聴 2018年11月19日
月刊ステレオ誌「音の見える部屋」の取材を受けました
https://91683924.at.webry.info/201811/article_20.html
画像
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/011/154262810134389764179.jpg.html

 本日はお休みを頂き、月刊ステレオの記事、「音の見える部屋」の取材を受けました。
 ライターは写真右の田中伊佐資先生、各誌の読者訪問記では一番の書き手では?
 左はカメラマンの高橋慎一氏です。映画監督、キューバ音楽の専門家でもあるそうです。

 さて、ステレオ誌の読者訪問記へは数か月前に応募していました。赤穂は飛び地なので、いくつか訪問先が固まってからの取材という事でした。
 兵庫県内にベンプレ亭書斎以外に2か所の取材先が決まって、取材旅行が決定。ベンプレ亭書斎を含めて合計3か所を二日で回るそうです。
 地方によっては取材応募が一か所だけの場合、数件まとまるまで、さらに長い期間待ってもらう事もあるそうです。

 取材は午後1時前から6時前まで、5時間のロングラン取材となりました。ベンプレ亭はシステムの数が多いため、時間がかかってしまった様で、申し訳ありませんでした。
 
 取材は三部に分かれていて、第一部の2時間弱がインタビュー。ベンプレ親父のオーディオ遍歴や現在使用中の機材の蘊蓄など。
 第二部は2時間弱の試聴。
 第三部はフォト・ビデオセッションでした。

 なんでも第一部にインタビューを持ってくるのがコツだそうで、音を長時間聴いた後ではお互い疲れてしまって、話が上手く引き出せないそうです。

 ステレオLPはEMT927st、TSD15を使用、モノLPはRCA70C-1、EMT OFD25で聴いてもらいました。

 マラソン試聴ではどのシステムもいつも通りに鳴ってくれたと思います。
 バイタボックス・バスビンはステレオLP、スウィットナー「後宮からの遁走」他が高貴な音で歌ってくれました。
 ロンドンWEはモノLP、エラとサッチモの「エラ&ルイ」他が生き生きと。
 クラングフィルム・オイロダインはモノLP、コルトレーン「マイ・フェイバリット・シングス」がガンガンいきます。
 WE13aはハイレゾ配信、フランク永井「ファイブ・ミニッツ・モア」を量感豊かに。

 意外に評判が良かったのが、最後のグッドマンAXIOM22。
 シュタルケルのコダーイ「チェロソナタ」をかけました。
 このモノラルLPは古い録音ですが、音の良さには定評があります。盤もオリジナルですから、けっこう鳴るわけです。

 田中さんも高橋さんも「こりゃ良い」と。「盤が良いからですよ」と答えましたが、「いやいや、次はさっき聴いた”エラ&ルイ”をかけてくれ」との事です。
 おかけしますと、「やっぱり良いよね」。

 「グッドマンはもっと枯れた音で鳴らす人が追い、こんなにバリバリ鳴るのは初めて聴いた」との事。
 おそらくG.T.K.オーディオ製の砂入り後面開放箱、同じくG.T.K.オーディオの改良型リークアンプが良いのだと思いますが、私はグッドマンの音はG.T.K.オーディオの物しか知らないので、グッドマンはこういう音だと思っていました。

 実はバスビン、ロンドンWE、オイロダイン、WE13aと聴いていき、終了したのでフォトセッションと言われましたが、「イヤイヤ、最後にコレも聴いてください」とグッドマンも無理に聴いてもらいました。聴いてもらってよかったです。

 さて、よく言われることですが、複数のシステムを使っていても、聴く人(調整する人、音を作る人)が同じならどれも良く似た音になるそうで、田中さんのお話ではウチもそうらしいです。
 
 今日の田中さんのお話では、早ければ来月の「ステレオ」誌の「音の見える部屋」にベンプレ亭書斎が取り上げられるそうです。
 予定は未定ですが、雑誌にホントに掲載されたら楽しいですね。

 これまで医療業界誌やパワーリフティングの業界誌には何度も出ています。オーディオビジュアルの雑誌にも20年ほど前に一回出たことがあります。
 しかしオーディオ誌は今回が初めてです。また、「音の見える部屋」は記事が貯まると本で出されることがありますので、そこまで行ったら更に嬉しいですね。

P.S.
 もう一つ評判が良かったのは、玄武会の障碍者就労支援A型施設「げんぶ」のもっちゃんベーカリーのパンとクッキー。
 大皿に盛っておきましたが、午後の5時間の取材中にベンプレ親父と3人で、菓子パンを10個位食べたかも。

 残りも帰りの電車で食べて頂けるとの事で、全品持って帰っていただけましたw

https://91683924.at.webry.info/201811/article_20.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1074.html#c30

[リバイバル3] 絶対に買ってはいけない アルテック VOICE OF THE THEATER A5・A7 中川隆
27. 2020年9月02日 10:28:13 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[19]
晴耕雨聴 2019年04月04日
米松合板神話は止めましょうよw
https://91683924.at.webry.info/201904/article_3.html


画像
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/011/155436141479146037177_i-img1200x810-1550675006hxepge752707.jpg.html

 ビンテージオーディオ界には神話が沢山あるようですが、米松合板神話というのもあります。
 写真は現在ヤフオクに出ているALTEC210ですが、古い米松合板であることをすごく良い事の様に書いてあります。

 謳い文句を引用しますと、
 『オール米松で非常に乾いていて響きも良いです。
  〜中略〜
 国内流通ものは、一つの映画館から出てきたものも、導入時期がモノラル時代とステレオ時代で異なっており、片方がオール米松でよく響き、片方がバーチクルボードで響かない酷いものを泣く泣くお使いになられておられる方もいらっしゃいます。』

 「米松はよく響き、良いもの、パーチクルボードが響かない酷いもの」と書いていますが、まあその主観ですからウソとは言いませんが、私は全く違う見解です。

 実は私のALTEC210は上に書かれている事例と同じで、『国内流通ものは、一つの映画館から出てきたものも、導入時期がモノラル時代とステレオ時代で異なっており、片方がオール米松でよく響き、片方がバーチクルボードで響かない酷いもの』というヤツで、島根県の益田市の映画館から出た210です。
 
 音はペアで使用できるレべルですが、米松の方がボンツキが多く、よく言えば豊かな低音、悪く言えば不明瞭で緩んだ低音です。
  ですからコントラバスなど低音楽器が多い右チャンネルにパーチクルの210を使っています。
 よりHIFIなのはパーチクルボードです、ベンプレ亭書斎では。パーチクルの210が酷い音だなんてトンデモナイ。

 オークション出品者のお知り合いに、『国内流通ものは、一つの映画館から出てきたものも、導入時期がモノラル時代とステレオ時代で異なっており、片方がオール米松でよく響き、片方がバーチクルボードで響かない酷いものを泣く泣くお使いになられておられる方』という人がいらっしゃたんでしょうねw

 お気の毒ですね。
 そのスピーカーはパーチクルボード側の210のウーハーユニットがどちらか一方、もしくは2本とも故障している、あるいは逆相で繋いでいると思いますよ。箱のせいじゃないでしょうね。

 私が210を導入して1年ほど後に米松の210が一本だけ出まして(7本出たうちの最後の一本)、パーチクルをヤメて入れ替えないかという誘いがあり、価格も捨て値でしたが断りました。
 出自の問題もありますが(我が家のペアは同じ映画館の物です)米松合板が音が良いとは思いませんので。

  それから、この記述には少し書き足らない処もありますね。

 210はフロントバッフルとホーン部分はどの210も米松で、天地板、側板は米松のものとパーチクルの物がありますが、オールパーチクルの物は存在しません。

 さて、少々甲羅を経たオーマニはご存知の事でしょうが、ALTECが米松合板を使っていたのは、どこでも手に入り、一番安いからです。日本ではラワン合板、ヨーロッパではバーチ合板が一番安くて入手しやすいのと同じで、アメリカでは米松合板が最安値です。

 ALTECの箱を日本でOEM生産しようとした輸入代理店が、板材は米松合板でなければダメかと聞きますと、容積と板の厚みが同じなら何でも一緒だろ?と怪訝な顔をされたとか。

 それでも古いALTEC、古いJBLが米松合板なので、日本では米松合板神話が払拭されませんね。

 以前に別冊fm Fanで、ALTEC620Aを米松合板とラワン合板で作って、オリジナルと比較試聴するという企画がありました。
 たしか評論家は神崎氏と大塚氏だったような気がします。

 試聴で、二人の評論家のうち一人はラワン合板箱、もう一人はオリジナル箱(パーチクルボード)に軍配を上げ、米松合板箱は二人とも一番低い評価でした。

 米松合板は比重が軽く、板材のボワンボワンという鳴きが強いため、補強が同じならよりボンつきます。

 実際に米松合板を手で持ってみて下さい。アレッと思うほど軽く、バルサ材とラワン合板の中間、ややラワン寄り程度ですよ。
 バーチ合板の比重0.72、ラワン合板の0.6に対して、米松合板は0.53しかないそうです。

 米松合板の古いオリジナルエンクロージャーは、ビンテージとしての面白さや歴史的価値はあるでしょうが、音で珍重されるようなものではないとベンプレ親父は思います。

 いずれにせよ、今後発売されるスピーカーに米松合板が使われることは決して無いですね。だって音がHIFIじゃないものw

https://91683924.at.webry.info/201904/article_3.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1071.html#c27

[リバイバル4] Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ 中川隆
9. 2020年9月02日 10:51:12 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[20]
晴耕雨聴 2019年09月26日
WE13aシステム様にWE124アンプを2ペア導入してしまいました…(その1.)
https://91683924.at.webry.info/201909/article_12.html


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 (WE124Aです。電源スイッチが無いので、赤いスライダックで電源を投入します。中国製ですが、デザインも色使いも良いと思いません?
なお、後ろにダンボール箱だのプチプチだのが写っているのはご勘弁を。梱包を解きながら写真を撮りましたので)

 WE13aシステムはサブウーハーのエラックSUB2090がパワーアンプ内蔵、低域のランシング415レプリカ・ダブル+JBL 4550BKはベンプレ親父自作の6CA7無帰還p.p.・Ben-PreX、WE555+WE13aは是枝アンプ6L6Gパラp.p.、中高域のJBL LE85励磁改造+エクスクルーシブEH-351Sホーン+スーパーツィーター・フォステクスT500AmkUは自作6L6GC無帰還シングル・Ben-PreWでドライブしています。.

 ランシング415の低域にブーミング感を出すためと高域のシャープさを和らげるために新しく無帰還アンプを3台(ステレオ1台、モノラル2台)自作しましたが、まあソコソコの音はしていると思います。

 そうは言ってもですよ、レプリカとはいえ天下の415をアンプ自作初心者のBen-PreXでドライブするなんてヘンですよね。
 まあその、スピーカーの格からいったら、もう少し良いものを使った方がバランスが良い気がします。

 こんな時に限って出物が…
 オーディオマエストロにWE124Aが1ペア、WE124Jが1ペア入荷してしまったんですな。
 そうなるとやっぱりお店に聴きに行っちゃいますわな。
 お店ではグッドマンのスピーカーで聴きましたが、案の定、生き生きした素晴らしい音がしちゃってますわな。
 でもってフトコロ具合も考えず欲しくなっちゃう訳でして。

 オーディオブログで

「ウエスタンエレクトリック狂日記」
http://blog.livedoor.jp/takeo2005/

というブログがあります。

ブログ主様はおそらく数年前に亡くなられておられます(ブログの途中から闘病生活を送られており、何度目かの入院をされたところでお別れの言葉を述べられて、ブログは中断しています)。

 このブログ、文章も読みやすいし、内容も分かりやすい。音楽とオーディオに対する愛情があふれていて、私の大好きなブログです。
 このブログ主様が使っておられたアンプがWE124です。
 この方が愛したアンプなら、信用できます。使ってみたいです。

https://91683924.at.webry.info/201909/article_12.html


晴耕雨聴 2019年09月26日
WE13aシステム様にWE124アンプを2ペア導入してしまいました…(その2.)
https://91683924.at.webry.info/201909/article_13.html

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(写真はWE124Jです。こちらにはデイブンのATTと電源スイッチが付けられています。ATTとトグルスイッチを取り付けた黒い板が良いアクセントになっていてカッコイイかも)

 ベンプレ亭書斎のWE13aシステムはマルチアンプシステムですからWE124A、124Jの2ペアともGETする事にしました。
 ここでWE124について少々調べてみました。マニアの方には百も承知の事ですが、私の忘備録代わりに書かせて頂ければ。

 WE124は1940年に作られ、1958年、私の生年まで製造されたロングセラーのアンプです。生産期間が長いので、流通している個体数もWEのアンプの中では最多では。
 構成はWEの初めての多極管、WE350のp.p.で、出力は12Wだそうです。
 
 ここでWEとその周辺の歴史を紐解くと、アンプやスピーカーの開発年度は以下の様です。

1921年 WE8,9,10アンプ
1926年 WE555レシーバー
1927年 WE12a、WE13aホーン
1928年 WE15aホーン、WE41、42アンプ
1934年 WE86アンプ、ランシング社15XSウーハー
1936年 WE91アンプ、WE594レシーバー(原型は1933年)
1940年 WE124アンプ
1943年 ランシング社415ウーハー

 こんな感じに並べると、WE124とランシング415は時代があってますな。WE13a+WE555には新しすぎますね。WE13aならホントはWE8.9.10.41,42、せいぜいWE86,91まででしょう。

 しかし、WE8,9,10やWE41,42は出物すら無く、WE86、WE91だって目の玉が飛び出るほどの価格です。
 それに対してWE124は高いけれど、うーんと唸るくらいで目の玉が飛び出るまでは行かないかも。

 この種の業務用機械はその開発年時に一番信頼できる技術やパーツを駆使して作られていますので、時代を合わせるとだいたい良い音がすると言われます。
 ですからWE555にはもっとピッタリの物があるでしょうが、まあその、アンプは結果として良い音を出してくれたら良いわけでして。

 えーっと、理屈がだんだん破綻し始めましたぞ。しかし酸っぱい葡萄理論と、理屈は後から貨車で来るという名(迷?)言もございましてw

 少し話はそれますが、皆さんビンテージアンプをどう思われますか。
 私はアンプは消耗品で、電気機械は日進月歩なんだから、ビンテージアンプなんてカッコウと伝説と思い込みで評価されているだけだと思っていました。
 マニアの中にもアンプは数年毎に取り換えた方が良いという方もおられます。

 しかし福岡のBar・NOTEでB.T.H.のアンプで鳴らすロンドンウエスタンのアコースティレンズを聴いてビックリ仰天。
 以来、ビンテージアンプの中には現代のアンプを凌ぐ、スゴイやつがあると得心しました。

 ビンテージアンプに逝くなら、自分に修理できる腕があるか、修理できる環境を得なければダメでしょう。しかしWE124はWEのアンプの中では汎用品なので、トランスさえ生きていれば、後は何とかなるだろうと清水の舞台から飛び降りる事にしました。

 ビンテージアンプ、実はテレフンケンのV69bをシーメンスのワイドアングルに10年ほど使用していました。
 40歳を過ぎたごろ、金欠の時に手放しましたが、アレは良い音がしていました。
https://91683924.at.webry.info/201909/article_13.html

晴耕雨聴 2019年09月26日
WE13aシステム様にWE124アンプを2ペア導入してしまいました…(その3.)
https://91683924.at.webry.info/201909/article_14.html

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 (600Ω入力トランスを使用するための真空管式是枝バッファーアンプです。WE124A用と124J用は回路が違うそうで、124J用は少し低域を持ち上げているそうです。
 415を仕込んでいるJBL4550はフロントロードホーンのカットオフが100Hz位だと思いますから。
 それにしてもレトロモダンなデザインですね。鉄腕アトムのお話「地上最強のロボット」に出てくるボラーみたいです)


 さてWE124Aと124Jはどう割り振るか。やはりここは年代別に415にWE124J 、WE13aにWE124Aを充てる事にしました。
  
 WE124A、Jそれぞれの使用真空管は,124AがWE350とWE274B、124JはWE350Bとプスバンの5U4Gです。
 実はWE124Jには当初6L6GCが挿してありましたが、350Bに取り換えてもらいました。

 どちらも600Ωの入力トランス(WE124Aは泣く子も黙るWE618C、124JはWE251)を使用していますから、使用中のヤマハのデジチャンDME24Nから直接つなぐことは出来ません。オーディオマエストロ製のバッファーアンプを介してWE124に入力する事にしました。
 入力トランスをパスする方法もあるのでしょうが、一度はオリジナルに近い形で聴いてみませんと。

 4台のWE124、なにしろ60年から80年前に組まれたアンプですから、使用部品はそれなりに取り替えてある様です。
 この辺りも流儀があり、@壊れていないパーツは一切取り替えない人と、A壊れた物だけでなく壊れそうなパーツは全部取り換え、ハンダ付けもやり直す人がおられます。
 正直、どちらが正解なのか、私程度のキャリアでは判りません。
 この2ペアのアンプは@とAの中間、やや@よりの方針でメンテされているようです。

 なお、WE124は本来は電源スイッチが付いておらず、スライダックを使って電源を入れるのがデフォとか。なんでもWE350Bのマッチングが、アンプが温まる前の電源投入時から取れていないと、一方の真空管に無理がかかるそうです。
 そのため、徐々に電圧を上げないと問題があるらしいです。
 このスライダックは中国製ですが、ナカナカ格好いいのを用意してもらいました。

 二つのWE124のうち、415を繋ぐWE124Jのスピーカー端子は、推奨インピーダンスが3Ω〜10Ωという変わった値です。
 415のインピーダンスは6Ωなので、現状はこれを直列に繋ぎ12Ωとし、アンプの8Ω端子から供給しています(ロー出しハイ受けで)。
 3~10Ωですから、そのままでもイケると思いますが、415は並列接続にして3Ωで使ってみましょう。OPTに3Ωはキツイのじゃないかと思いますが、良質なトランスなら1Ωでもギャランティするらしいですから。

 例えば、私がロンドンウエスタンシステムのサブウーハー(ナショナルEAS46PL80NA)に使用しているマッキントッシュのMC2300(マッキンはトランジスタアンプでもOPT出力)は1Ωまで出力できます。
 したがって、数々の名パワーアンプを火だるまにしてオーナーを泣かせてきたアポジーのフルレンジ・リボンスピーカー用のアンプとして隠れた人気だったとか。 
https://91683924.at.webry.info/201909/article_14.html

晴耕雨聴 2019年09月26日
WE13aシステム様にWE124アンプを2ペア導入してしまいました…(その4.)
https://91683924.at.webry.info/201909/article_15.html


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(ラック下側の2段にWE124Jを納め、ラックの前には是枝バッファーアンプとWE124Aを置きました。左端の赤いスライダックから124Aの電源を取っています)

 講釈は程々にして繋いでみましょう。
 ヤマハDME24Nデジチャンの~290Hz出力を是枝バッファーアンプを介してWE124Jへ。250~1180Hz出力を同じくバッファーアンプを介してWE124Aへ繋ぎました。
 高域は従来通り6L6GC無帰還シングルBen-PreWを使います。

 日本オーディオのRC-2を用いておおよそのレベルを合わせ、試聴です。
 最初のソースはデル・モナコの「道化師」です。これは1953年のモノラル録音でCDですが、声がことのほか素晴らしく、オケとのバランスも良いので大好きな音源です。
 冒頭のモナコの歌い出し、「セニョーリ、セニョーラ」からクリアで潤いたっぷりな美音で大いに気に入りました。

 次はSACD、山本剛「ミスティ」から3曲目、ウッドベース主体の曲「イエスタディズ」です。このベースはブーミング感が大事で、音の止まりや消えが速すぎると痩せてしまうのですが、ここも楽器の胴鳴り、弦の震えが良く描写され良い音です。

 三番目は最近低音のテスト用によく聴いているSACD、クライバー「トリスタン」の第3幕への前奏曲。
 これもホールトーンがより深くなりました。

 最後はヴァントのSACD「未完成」第一楽章です。これはライブ録音ですが、冒頭の低弦のユニゾンが、より深々と聴こえます。臨場感がより迫って来ましたな。

 WE124J、WE124Aでランシング415とWE555のドライブアンプは決定ですね。しばらく聴き込んでみましょう。

 と言っても…次のアイデアも少々あるんだけどねw

https://91683924.at.webry.info/201909/article_15.html
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html#c9

[リバイバル3] ロンドン・ウエスタンの世界 中川隆
31. 2020年9月02日 10:57:57 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[21]
晴耕雨聴 2019年11月19日
WEロンドンのサブウーハーをエレボイEVX180Bに変更(その1.)
https://91683924.at.webry.info/201911/article_6.html

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 (エレクトロボイスEVX180Bです。デカくて重いですな。マグネットはフェライトです。PA用に大音量で長時間鳴らすなら、アルニコより減磁し難いフェライトでしょう。スピーカーターミナルはJBLと同じバネ式です)

 ウエスタンエレクトリックロンドン・システム(アルテック210箱+WEロンドン2080Aダブル、WEロンドン2094Aホーン+2090A、JBL2405、DECCAロンドンリボン)のサブウーハーにはJBL4518箱+ナショナルEAS46PL80NAを使用しています。

 以前、WEロンドンのサブウーハーとしてガウスの46p二発をJBL4518エンクロージャー二台に入れ、これをパラって使用していました。
 その後ウーハーをナショナルのEAS46PL80NA一発、4518一台の3Dシステムに変更しています。
 4518箱が一つ遊んでいるので、これに何か46pウーハーを仕込んでナショナルと比較してやろうかなと。

 38pウーハーは沢山あるのですが、46pとなると数は減ってきます。サブウーハー様に使えそうと目に留まったのはJBL2245HとエレボイEVX180B。
 どちらも良さそうでしたが、現在も生産中で新品が手に入るEVX180Bにしました。

 エレボイにはもう少しマグネットを弱くして、F₀を下げた46pウーハー、DL18MTもある様ですが、ロンドンWE2080Aの下に繋ぐなら、少し馬力のありそうなEVX180Bの方が向くような気がします。

 さて、以前は80p、76p、61p口径など大口径ウーハーが幾つかありましたが、現在は38pですら減ってきました。最近のハイエンドスピーカーのウーハーは30pでも大きい方です。
 
 小口径にして剛性を上げ、エッジやダンパーを柔らかくし、ロングボイスコイルを採用し、耐入力を大幅に上げ、ユニットの特性を揃えて、複数個使用して歪の少ない低音を狙うのが今どきのやり方の様です。

 46pウーハーは時代遅れだと思いますが、WEロンドンは1950年以前に開発されたスピーカーですし、マア宜しいのでは。
https://91683924.at.webry.info/201911/article_6.html

晴耕雨聴 2019年11月19日
WEロンドンのサブウーハーをエレボイEVX180Bに変更しました(その2.)
https://91683924.at.webry.info/201911/article_7.html

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 (上はJBL4518箱に仕込んだエレボイEVX180B、下はユニットがナショナルEAS46PL80NAです)
 
 EVX180B、現在の用途はPA用ですが、以前にエレボイが家庭用SPとして販売していたジョージアンUの最終モデル、ジョージアンUBに使用されていたそうです。

 オリジナルのパトリシアン、ジョージアンはモノラル時代にコーナーホーン型として開発されましたが生産は終了していました。
 それを35年ほど前にスイスに本社のあるヨーロッパEVがUとして復活させ、コーナー型、低音ホーン型ではないフリースタンディング型(ただしパトリシアンUは背面を壁に近づけ76pウーハーの30Wをダンプする必要あり)としました。

 このUシリーズ、ユニットは一部を除き業務用のヤツを流用していました。でも音は良かったですよ。パトリシアンUなんて今でも欲しいくらいです。。

 さてBでない方のジョージアンUのウーハーに比べるとUBのウーハーEVX180Bはキレ重視らしいです。
 実は私、低音はファットな方が好きなので、どうかな?まあやってみましょう。

 EVX180BはPA用ですが、民生機にも流用されていただけあって、マニアの中には自宅に持ち込んで聴いておられる方も少なくない様です。これを片ch二発、左右で計四発なんて猛者もおられますね。

 EVX180B、カタログ上では
周波数特性:20Hz〜2kHz
音圧レベル:(1m/1W)98dB
許容入力:600W(連続)
インピーダンス:8Ω
寸法:奥行201mm、径460mm
重量:11.3kg
 という事です。マグネットの量と口径に比して能率が低めで低域周波数も割合伸びているので、コーン紙は重めの151gです。こいつをハイパワーアンプでガンガン鳴らしてくれというスピーカーでは。連続600WがOKなんてあんまり無いですよね。

 さて、ベンプレ亭書斎で超低音だけを真空管アンプで静かに鳴らすなんて用途に合うかな?
 まあやってみましょう。
https://91683924.at.webry.info/201911/article_7.html

晴耕雨聴 2019年11月19日
WEロンドンシステムのサブウーハーをエレボイEVX180Bに変更しました(その3.)
https://91683924.at.webry.info/201911/article_8.html


 EVとナショナルの測定をしてみました。EV、ナショナルのチャンデバ(JBL BX63)、パワーアンプ(マッキンMC2300ブリッジ接続)は同じです。
IMG_0112.JPG
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 グラフで見るように、エレボイEVX180Bを仕込んだ4518箱もナショナルEAS46PL80NAを仕込んだ4518箱もF特はほとんど変わりません。
 能率も同じの様で、ロンドンWEシステム(60Hz以下を12db/octでカットしてあります)と組み合わせたF特も同じですね。

 もっと違いがあるのかと思いましたが、サブウーハー領域のF特は箱と部屋の要素がユニットの差よりもずっと大きいようですね。
 音楽を聴いてみましたが、明らかな差は見受けられませんでした。

 さて、ナショナルEAS46PL80NAは一発しか持っていませんが、エレボイEVX180Bは現行品なので当然まだ手に入ります。 
 EAS46PL80NAを外せば4518箱はもう一個イケますね。
 12月の後半には少し仕事も減ってくるはずなので、その辺りで60Hz以下もステレオ化してみようかなと考えています。

 まてよ、片chエレボイ、もう片chナショナルでもイケそうな気がしますよ、このF特なら。
 一時的に実験でサブウーハーの混成部隊をやってみるのも面白そうですねw
https://91683924.at.webry.info/201911/article_8.html

晴耕雨聴 2019年11月22日
WEロンドンのサブウーハーをステレオにしました
https://91683924.at.webry.info/201911/article_9.html


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 先日、WEロンドンの3DサブウーハーのユニットをナショナルEAS46PL80NAからエレクトロボイスEVX180Bに変更したことを書きました。
 その時に二つのユニットを同じJBL4518箱に入れて計測しましたが、能率もF特も瓜二つでした。

 これならサブウーハーをナショナルとエレボイの混成部隊にしてステレオ化してもイケるかもと考え、やってみました。
 写真の様に左chがナショナル、右chがエレボイです。
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 一番上が左ch(ナショナル側)のF特、その下がロンドンWEのみ(2080Aウーハーの保護を兼ねて60Hz以下を12db/octでカットしています)、一番下がサブウーハーのみのF特です。

 サブウーハーの位相は正相と逆相を試してみましたが、どちらも少しクロスオーバー付近にdipが同じように出来ます。おそらく90度or270度位相がズレているのでしょう。
 チャンデバはアナログのdbx223なので、位相調整は正相と逆相の二つしか選べません。 
 更に右chの4518箱の後ろが階段、前が210箱のウィングなので箱を前後させられませんので、ここは目をつぶりました。

 チャンデバですが、従来使用していたJBL BX63と自作真空管式3Dチャンデバ、どちらもモノラル出力しかありませんので、実験用に重宝しているdbx223を使いました。
 クロスオーバーは60Hz、減衰カーブ24db/octです。
 このチャンデバはS/Nに問題があるのですが、サブウーハー領域なら大丈夫です。
 WEロンドンに行く信号はdbx223を通していませんのでこちらも大丈夫です。

 さて音ですが、あんまり代わり映えしませんね。3Dでもホントは問題なかったかも。
 まあ、せっかくステレオにしたので、これでしばらく行きましょう。
 調子がよければ左chのユニットもエレボイにしても良いかもw
https://91683924.at.webry.info/201911/article_9.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1074.html#c31

[リバイバル3] ロンドン・ウエスタンの世界 中川隆
32. 2020年9月02日 10:59:30 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[22]
晴耕雨聴 2019年12月16日
WEロンドンのサブウーハー用チャンデバをLCパッシブ型に
https://91683924.at.webry.info/201912/article_6.html


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 WEロンドンシステムのSW(Rch・エレボイEVX180B、Lch・ナショナルEAS46PL80の混成部隊)のハイカット用チャンデバはdbx223を仮に使用していました。オーディオマエストロさんにお願いしていたLC型のパッシブチャンデバが完成し、チャンデバを変更しました。
 上の写真が是枝Lab.のパッシブ型LCチャンデバです。是枝Lab.製品らしくカッコイイですね。

 WE555の振動板・ボイスコイル破損を防ぐために、WE555用パワーアンプの前には是枝Lab.LC型パッシブ・ローカットフィルターを挟んでいます。これはナカナカの優れもので、60Hz以下を12db/octでカットしており、音質劣化もありません。
 CRパッシブ型で12db/oct減衰のチャンデバを作ると、ゲインが低くなり過ぎて難渋しますが、LC型12db/oct減衰ならゲインの低下は僅かで実用性が高いです。
 LC型チャンデバはLの良品を探すのが大変なようで、全く普及していませんが、実は多いに可能性のある方式ではないかと秘かに感じています。

 LC型ローカットフィルターが出来るなら、LC型ハイカットフィルターも可能ではないかと考え、マエストロさんに注文してみました。
 やはり問題はコイルで、L単独でイケそうなものがなく、タムラのトランスの巻き線の片方を使って組んでありました。
 大丈夫かなーと思いましたが、大変良い音に仕上がりました。

 単なるコイルより良い所もありましたぞ。
 WE555用のLC型ローカットフィルターは電源トランスからの漏洩に弱く、パワーアンプの近くには置けないのですが、トランスの片方の巻き線使用ならキチンとシールドしてあるようで、ノイズを引きませんね。

 少し気になる所はマイクロフォニックノイズを拾う所。コイルの制振が不十分なのか、シャーシを叩くとスピーカーからポワンポワンと音がでます。
 それでもトータルコストはネットワークに比べたらバカ安です。このタムラのトランスは中古ならペアで樋口一葉さん1枚(ヤフオク)ですが、50Hz〜100HzのNWならコイルは24〜47mH、コンデンサーは185〜370μFですから、諭吉さんが何枚あっても足りませんねw
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 日本オーディオRC-2で周波数特性を計ってみました。LC型チャンデバの設計は50Hz・12db/oct減衰でしたが、システムに入れると90Hzくらいがカットオフになっていますね。パッシブ型はバッファーアンプを持たないので、後ろに繋ぐ機材でカットオフは変わる様です。
 WEロンドンシステムのサブウーハーは少し前にステレオ化していますので、問題ないですね。
 
 パッシブ型なのでゲインは少し下がりましたが、ドライブアンプのマッキンMC2300のボリュームにはまだ余裕があったので大丈夫でした。

 少し懐が暖かくなったら、エレボイEVX180Bをもう一つ仕入れてサブウーハーのユニットを揃えたいですね。

https://91683924.at.webry.info/201912/article_6.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1074.html#c32

[リバイバル3] ロンドン・ウエスタンの世界 中川隆
33. 2020年9月02日 11:08:45 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[23]
晴耕雨聴 2020年01月14日
ハートレイ224HS一本を、心ならずも(?)入手してしまいました…
https://91683924.at.webry.info/202001/article_8.html


224HS表.JPG
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/157896866692138379411-thumbnail2.jpg.html

224HS裏.JPG
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/157896868639340372087-thumbnail2.jpg.html

(入手してしまったハートレイ224HS+後面開放箱です。キャビネットの足元の段ボールはまだ取り除いていませんw)

 ベンプレ亭書斎では過去にいくつかのサブウーハーを使いました。現行はバスビンシステムにBOSE AWCS-1、ロンドンWEシステムにエレボイEVX-180B+JBL4518箱、グッドマンAXIOM22にフォステクスCW200Dです。


 まだ手元に残っているのはエラックSUB2090、ナショナルEAS46PL80NA(ユニットのみ)。既に売却したものはガウスの18インチ(型番忘却)、エレボイ30W、ハートレイ224HSGです。

 この中で手元に残しておけばよかったと思うサブウーハーはハートレイ224HSG。
 このユニットは2013年に新品で入手した24インチウーハーですが、つい先日ハートレイは廃業しました。製作者が高齢になり、会社を畳んだらしいです。

 もう買えないとなると、余計に欲しくなりますよね。出物が無いかヤフオクを見ていましたら、自作箱に入った224HSが。

 私が購入していた224はフェライト磁石、グラスファイバーダンパーの224HSGでしたが、オクのブツはアルニコ磁石、ベークライトダンパーの旧型、224HSです。
 これエエナアと思いましたが、20諭吉は下らないだろうと。
 まあその、もう置く場所もないし、getできたらかえって困るし、などと中途半端な気持ちでチョットだけbitしていましたら、余り値段が上がって来ません。僅か9諭吉で落札、送料込みで10諭吉でベンプレ亭にお輿入れしました(^−^)/

 実はbitを入れた夜は大阪暁明館聖歌隊の新年会で、若い女性や、昔若かった女性と一緒にビールを飲みまくり、気が大きくなってたもので…ごめんなさい。

 いやその嬉しい事は嬉しいですが、ちょっと困ったかも。
 でも来ちゃったものはしょうがないですよねぇ。できちゃった婚みたいなもんで、おめでたいと思わないとねw

 届いたブツはキャビネット、サランネットともにかなりヤレており、キャビには傷もありますが、ナニ、この手のヤツは適当に古びていた方が貫禄が出て良いんですよ。

 ユニットのターミナルに電池を繋いで導通を確かめてみますと、ちゃんと生きていますね、大丈夫。これでもう返品不可だー。
 ただ、ターミナルの赤黒が逆で、赤を+、黒を−に繋ぐとコーン紙が後ろに引っ込みます。
 ここは前オーナー様も気づいておられたようで、バスケットにマジックで赤側に−、黒側に+と表記してありました。

 ユニットがアルニコなので減磁が心配ですが、たぶん大丈夫でしょう。アルニコ磁石の減磁は強い機械的な衝撃が加えられるか、長時間ハイパワーで駆動され、マグネットが高熱になった場合だけらしいです。家庭用ならまず大丈夫では。

 ただし、224HSは一部の映画館でも使われていました。
 1974年封切りのハリウッド映画「大地震」で映画会社が導入したセンサラウンド方式のサブウーハーには224HSが使われていました(※)。当時エレボイ30Wなどと比較検討され、224HSが選択されたそうです。
 日本にもかなりの数が入って、アルテックA4あたり(?)のサブウーハーに使われていた様です。

 以下WIKIの抜粋です。
 『センサラウンド "Sensurround" とは、 "Sense" (感覚)と "Surroud" (包囲)を合成した造語で、MCAとユニバーサル映画が共同開発した音響効果。サラウンドとは別。
 当時は通常4チャンネルだったサウンドトラックに、特殊効果音専用のコントロール・トラックを加え、専用スピーカーで低周波の音波を発生させて、観客が地震のような振動を体感できるというもので、実際に観客席そのものを振動させるわけではない。
 専用スピーカーは、約100kgのものを原則16個使用。その電力は、約2000Wにもなる[5]。「大地震」以降では、『ミッドウェイ』(1976)、『ジェット・ローラー・コースター』(1977)、劇場版『宇宙空母ギャラクティカ』(1978)で使用されたが、その後使われなくなった。テレビ放送やDVDでは、この効果を体感することはできない。2006年にシネラマ方式と合わせて本作のセンサラウンドが再現上映されている』

 もし、我が家に到着した224HSがこのセンサラウンドの生き残りなら減磁している可能性もあるのですが、まあそんなレアな事も無いでしょう。
 でも再着磁は可能ですから、減磁していたらしていたで面白いですよ。このユニットはセンサラウンド方式の映画館で使用されていたものだという事にしちゃいます。

 この224HS、使うならロンドンWEシステムのサブウーハーでしょうね。センサラウンドシステム・ベンプレ書斎版でどうかな?

 ロンドンWEの箱はアルテック210で、島根県益田市の映画館で使われていたものです。ロンドンWE2080Aウーハー、2090Aドライバー、2094Aホーンはイギリスの映画館か、そうでなければ名古屋近辺の映画館(中部地方はWEよりロンドンWEが優勢でした)から出たものでしょう。

 サブウーハーも映画館上がりなら想像が広がって楽しいじゃないですかw

 でもコレをベンプレ亭書斎に入れるなら、エレボイEVX-180B+JBL4518ペアを出さないと無理ですよ。
 今は玄関先で大きな体を小さくしてますぞ、ハートレイ224HSはw

(※)ハートレー224HSが使用された映画は20世紀FOXの「トラ・トラ・トラ!」でした。訂正します、ごめんなさい。

https://91683924.at.webry.info/202001/article_8.html

晴耕雨聴 2020年01月18日
ハートレイ224HSをロンドンWEシステムのサブウーハーに(その1.)
https://91683924.at.webry.info/202001/article_9.html


全景.JPG
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/157932123126014045418-thumbnail2.jpg.html
(中央に鎮座するのがハートレイ224HS後面開放箱です。W×H×D=81p×113p×41pのハートレイ箱もアルテック210箱に挟まれると大きくは感じませんね)

 ロンドンWEシステムにはエレボイEVX-180BウーハーをJBL4518箱にいれたサブウーハーを左右二台、ステレオで使用していました。サブウーハーのハイカットはdbx223を使用、60Hz、24db/octの減衰カーブで使用していました。

 これで何か問題がある訳では無いのですが、お酒の勢いでウッカリ落札してしまったハートレイ224HS・後面開放箱に取り替えてみました。

 使用するにあたって、まず箱の傷を少々補正しました。
 この箱は元はずいぶん立派な箱だったと見え、ローズウッドのツキ板張りです。残念ながら、かなり酷いアタリ傷があり、地の合板が出ているところもあります。
 目止めをしてサンドペーパーをかけ、オスモカラーか何かで全面塗装をする事も考えましたが、ツキ板にペーパーをかけたら地の合板が出てきて、上手く行かないかもしれません。

 という事で、傷跡が多少目立たなくなる程度の補修に留めました。
 ホームセンターでヌーロという旅行用歯磨きのチューブ位の水性塗料を二本、「こげ茶色」と「茜色」を買いました。これを7:3位で混ぜて、ローズウッド色を作り、細筆で傷跡に差し色しました。
 もちろん傷跡が隠れるほどにはなりませんが、少しはマシになりましたかな。
 ついでにグラスウールの剥がれかけたところもボンドで簡単に補修しました。

 この手の補修は完璧を期すより、最小限度に留めておいた方が、味があって良いと思います。負け惜しみじゃなく、本気でそう思っています。
 傷跡を舐めるように、素人の新しいオーナーがヘタなりに治したなんて、機械に対する愛情とか尊敬が感じられません?

 さてここまでやると調子を見たくなり、パソコンのピンクノイズを入れて、スマホのAudio Toolsで測定してみました。パワーアンプは是枝Lab.6550p.p.を使用しました。
ハートレイ224HS.PNG
 このグラフを見る限り、大変素直な特性ですね。20Hz付近まで音圧が取れていますが、バスレフ箱の様なピークを作らず、60Hz近辺からダラ下がりです。
 サブウーハーは置き場所によってF特がかなり変化します。ですから定位置に予定しているロンドンWEシステムの210箱の間に入れてみないと何とも言えませんが、ずいぶん低い方までイケそうですね。

 このままかなり大きい音まで出してみましたが、異音は発しません。
 実はハートレイ224は組み立て精度の問題でしょうか、大きな音を出すと、どこかが当たって異音を出す個体があります。私が以前224HSGをヤメたのも、二個の224のうち1個にこの症状があったからです。

 自分のヤツだけかと思っていたのですが、スピーカー修理で有名なリテルマネジメントさんでも同じ話を聞きましたので、多少は不具合品がありそうです。
 幸い、今回入手した224HSは異音が出ず、アタリの品の様で安心しました。

 もっともアルニコマグネット時代のハートレイはそれなりに大きな会社でしたから、後年の老爺が一人で製作していたフェライト時代のハートレイより品質管理は良かったのかもしれませんね。

 ハートレー224HSのキャビネットの脚にフェルトテープを貼り、フローリングの上なら一人で動かせるようにして、改修は終了です。
https://91683924.at.webry.info/202001/article_9.html


晴耕雨聴 2020年01月18日
ハートレイ224HSをロンドンWEシステムのサブウーハーに(その2.)
https://91683924.at.webry.info/202001/article_10.html


ハートレイ2.JPG
1,ハートレイ.JPG
 (ハートレイ224HS、サランネットを付けた時と外した時の顔です。バッフルに仕上げがありませんから、サランネット付きで使います)

 ハートレイ224HSをロンドンWEシステムに組み入れて、アタリを付けてみました。3DフィルターはJBL BX63(カットオフ63Hz、24db/oct減衰)、パワーアンプはマッキントッシュのMC2300・ブリッジ接続です。
 本当は100wくらいの真空管アンプがあると良いのでしょうが、MC2300もOPT付きなのでマア良いでしょう。ブリッジ接続600wは大きすぎると思いますが、片chだけ使うのもなんだか中途半端なので( ^ω^)・・・
224HS.PNG
ロンドンWE.PNG
全部.PNG
 上から224HSのF特、ロンドンWEシステムのF特(チャンデバで60Hz以下を12db/octで落としています)、224HSとロンドンWEシステムの合成のF特です。
 ハートレイのレベルをもう少し絞った方がF特は平坦になりますが、暫くは過剰なくらいの低音を楽しみたいので、これで使ってみます。

 一曲聴いてみましょう。昔、エレボイがパトリシアンUを発売したときに、デイビスのシベリウス・カレリア組曲の冒頭、旧い方の録音のLPをデモに使っていました。これを廉価版のCDにしたヤツです。グランカッサが聴きものです。
 うほー、空気感が良く出ます。低域の不自然なほどの量感も出てますね。この録音はそんな不自然さを楽しむ小曲ですから。

 次はヴァントのライブの「未完成」を鳴らしてみました。224HSとロンドンWE2080Aの音色が異なるためか、少しコントラバスの音が中央に引っ張られる様なところもありますが、この辺りは目を瞑りましょう。

 大音量を出し過ぎるとユニットからブルブルという異音が出るため、最大音圧はエレボイEVX-180Bに負けますが、この「むぁっ」とした低域、少し気分が悪くなりそうな低域はEVX-180Bにはありません。

 もうエレボイEVX-180Bに戻すことは無いでしょう。ハートレー224HSの方が機械としてずっと面白いもの。
 オーディオは音がダメなら価値は無いですが、ストーリーが無いと楽しさ半減ですよ。この点はハートレイ224HSは断然面白いw

 それから、私が以前使っていたハートレイ224はHSGでフェライトマグネット、カーボンダンパーですが、今回入手したものは224HSでアルニコマグネット、ベークライトダンパーです。

 記憶の範囲では、今回入手した224HSの方が低域の空気感が豊かに出る様です。音のクリアさも上ではないかと思います。
 65Hz以下しか再生しなければ、フェライトもアルニコもそう変わりはないかと思いましたが、違う気がしますな。

P.S.
 ベンプレ亭書斎にお輿入れした244HSが映画館上がりなら面白いと言いましたが、前提が崩れそうです。
 センサラウンドシステムに採用されたサブウーハーはハートレイではなくサーウィンベガだという記事をネットで見つけました。

 サーウィンベガはPAを手掛ける会社ですから、こっちがホントっぽいですね。

p.s.のp.s.
 ハートレイ224HSが使われた映画は20世紀FOX・1970年封切りのの「トラ・トラ・トラ!」でした。
 ユニバーサル映画のセンサラウンド・システム(1974年より)ではありませんでした。
https://91683924.at.webry.info/202001/article_10.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1074.html#c33

[リバイバル3] ロンドン・ウエスタンの世界 中川隆
34. 2020年9月02日 11:31:21 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[24]
晴耕雨聴 2020年03月21日
モンスターシステムを聴かせて頂きました(^−^)/
https://91683924.at.webry.info/202003/article_20.html

IMG_0839.JPG
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/158478665631477074228-thumbnail2.jpg.html

 昨日は先輩のシステムがひとまず完成したとの事で、私を含めて4人が押し掛け、5人で試聴会でした。
 写真の怪獣が新システムです。

 天井に届きそうな黒いタワーです。バッフルは50o厚の後面開放箱です。
 まあそのムチャしてるモンスターシステムです。
 ダースベイダーのような、千と千尋のカオナシのような( ^ω^)・・・ 
 
 ユニット構成は、
 ウーハー(〜300Hz) ロンドンWE2080が片ch8発(!!)
 ミッドロー(300〜3KHz) ロンドンWE2090ピン角タイプ+ロンドンWE12セルホーン
 ミッドハイ(1.5k〜8KHz) ロンドンWE2090カボチャタイプ+ロンドンWE2094ホーン
 ハイ(8KHz〜) JBL075馬蹄+2405
 スーパーハイ(13KHz〜) DECCA ロンドンリボン

 上記をロンドンWE、ゲイツ、カウンターポイント、アキュフェーズなどのアンプでマルチドライブします。
 ソースは主にオープンリールテープでした。中には某氏が持ち込んだ、秘蔵の2tr76pまで !!

 ベンプレ亭書斎のシステムはかなり手を入れているとはいえ、バイタボックスバスビン、ロンドンWEシアターシステム、WE13aなど既製品を中心に組んでいます。
 このようなオリジナルシステムは、とてもモノにする自信がありません。

 音はまさしく原寸大、いや原寸大以上です。
 
 使用機材を集めるのに30年もかかっているそうです。そりゃあそうでしょうね、スピーカー群を見てもアンプ群を見ても、一通りの物じゃないですからな。

 自分もオーディオが好きな方だと思いますが、スーパーマニアという方は確かにいますね。

 この後はお食事までご馳走になりました。有難う御座いました。
 また聴かせてくださいませ。

 うーむ、ベンプレ亭書斎のシステムはここまでは出ませんし出せませんね。振り切ったオーディオをしているつもりでしたが、こりゃ無理だわ。
 私は「壺中の天」を楽しいでいるんですよ、と逃げておきましょうw

https://91683924.at.webry.info/202003/article_20.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1074.html#c34

[番外地8] 「放漫財政」で日本は今危機的な状況にあります。 プラザ合意以降に日本が「放漫財政」に変わった経緯は大西つねきさんが何時も… 中川隆
1. 中川隆[-11543] koaQ7Jey 2020年9月02日 11:42:56 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[25]
GDPは所得の合計ですが、その所得の大半は大企業と資本家の所得です。
GDPがいくら増えても労働者の所得が増える事はないので、デフレのままです。
GDPや経済成長率ではデフレになるか、ならないかは判断できません。
「放漫財政」で日本は今危機的な状況にあります。 プラザ合意以降に日本が「放漫財政」に変わった経緯は大西つねきさんが何時も指摘しています:
いま220兆円を配らなければいけない理由:大西つねきからの緊急告知と拡散のお願い - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=dawE3Kjgmbg

大西さんが何度も繰り返し説明している様に、プラザ合意後は民間人が民間銀行から借りる金の量が頭打ちになったので、日本政府が、国債金利でマネーストックが増える分の金、を出すしかなくなったのです。
政府の緊縮財政というのはマネーストックの増加分を政府がすべて負担出来なくなったという事です。
大西さんの話は間違いが多いですが、この部分は正しいです。

三橋貴明 「プライマリーバランス黒字化目標は、国民赤字化目標です。」
三橋貴明 「プライマリーバランスの黒字化は、政府の貨幣回収、皆さんの純資産収奪になります」
というのは正確には
「プライマリーバランス黒字化目標は、大企業や資本家の利益赤字化目標です。」
「プライマリーバランスの黒字化は、政府の貨幣回収、大企業や資本家の皆さんの純資産収奪になります」
なんですね。 金融はゼロサムなので、資本家が得すれば労働者が損します。

三橋さんの言う「損する国民」には労働者は含まれていないのですね。
デフレの原因は労働者の購買力の低下ですから、三橋さんが考えている様な財政出動ではデフレから脱却できません。
いくら財政出動しても大企業と資本家が儲かるだけで、労働者の賃金は上がりません。

一方、大西さんが考えているデフレ対策は

・輸出額を輸入額と同じになるまで減らし、内需主導経済に変える
・資本家から労働者への富の再分配は税金(累進課税)で行うのではなく、利子ゼロの政府紙幣を大量発行して意図的にインフレを起こす事によって行う(インフレ税)
・土地の公有化を進める
・農民を準公務員にして食料自給率を80%以上にする。
・移民と留学生の受け入れを止める
・郵政、JR、電力、大病院等のインフラの国有化
・利子付きの国債の発行を止めて、無利子の政府紙幣を大量発行する
・年金の積み立ては廃止、年金はすべて政府紙幣で十分な金額を給付
・医療費と大学までの教育費はすべて無料にする
・消費税は廃止
・高速道路は無料化

政府紙幣を大量発行すると円の貨幣価値が暴落し(為替にはあまり影響しない)、資産家の金融財産が目減りするので、資産家の財産を国民全員に再分配するのと同じ事になります。労働者がインフレで食べて行けなくなったら、生活費はまた政府紙幣を大量発行してベーシックインカム的に配布すればいいのです。
現代は技術の進歩で全国民が必要とする食料も工業製品も労働者が1日に 2,3時間も働けば十分生産できるので、その程度の労働者への福祉は可能なのです。

円の価値が暴落しても日本の労働者の給料は変わらないので、人件費も上がらず、日本の商品価格は上がらないんですね。
つまり、円の価値が暴落しても国内の消費者物価は上がりません。
しかし、労働者の実質賃金が減って購買力がなくなるからデフレになるのです。


それから昔のイギリス植民地インドがそうだった様に、輸出すればする程国民が貧しくなってデフレが酷くなります。
輸出で儲けたドルは日本には戻らないでアメリカで再投資されるだけなんですね:

当時イギリスの植民地であったインドは、香辛料などの原材料を輸出してイギリスを相手に多額の黒字を計上していた。ところが黒字はルピーではなく、ポンドを使って決済され、そのままイギリスの銀行に預けられていた。

インドは商品を輸出しても、その見返りの代金はポンドでイギリスに蓄積されるだけだから、国内にお金がまわらなくなる。どんどんデフレになり、不景気になった。


 仕事がきつくなり、給料が下がり、ますます必死で働いて輸出する。ところが黒字分の代金は、ポンドのまま名義上の所有としてやはりイギリス国内で使われる。こうしていくら黒字を出してもインドは豊かになれなかった。そして、赤字を出し続けたイギリスは、これを尻目に繁栄を謳歌できた。

 このイギリスとインドの関係は、そっくり現在のアメリカと日本の関係だと言ってもよい。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/306.html#c1

[近代史4] 三面等価の原則 中川隆
1. 2020年9月02日 11:47:08 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[26]
【RE:明るい経済教室 #8】知ってるつもりのGDP、その計算方法とは?[R2/9/1]



http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/935.html#c1
[近代史5] コーカサス人の起源 中川隆
2. 2020年9月02日 14:05:59 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[28]
雑記帳 2015年11月27日
インド・ヨーロッパ語族の形成におけるコーカサスの狩猟採集民の遺伝的影響
https://sicambre.at.webry.info/201511/article_27.html


 現代のユーラシアの人類集団にコーカサスの狩猟採集民の遺伝的影響があることを明らかにした研究(Jones et al., 2015)が報道されました。この研究は、コーカサス地域の上部旧石器時代後期(13000年前頃)と中石器時代(9700年前頃)の人間のゲノム、およびスイスの上部旧石器時代後期(13700年前頃)の人間のゲノムを解析しました。現代ヨーロッパ人の形成には、ヨーロッパ西部の狩猟採集民、西アジアからの農耕民、西ヨーロッパに牧畜および冶金技術を伝えたヤムナヤ(Yamnaya)文化集団が重要な役割を果たした、と考えられています。

 この研究は、西ヨーロッパに青銅器時代を到来させたヤムナヤ文化集団が、東ヨーロッパの狩猟採集民集団とともに、コーカサス地域の狩猟採集民の遺伝的影響を大きく受けていることを明らかにしました。このコーカサス狩猟採集民集団は、45000年前頃にヨーロッパ西部の狩猟採集民集団と、最終氷期最盛期へと向かう25000年前頃の氷期に西アジアの農耕民の祖先集団と分岐し、孤立して氷期を生き延び、人口減少にともない遺伝的に比較的均質化していった、と推測されています。また、このコーカサス狩猟採集民の遺伝子は、インド・ヨーロッパ語族の拡大にともない、中央および南アジアにまで拡散した、と考えられています。


参考文献:
Jones ER. et al.(2015): Upper Palaeolithic genomes reveal deep roots of modern Eurasians. Nature Communications, 6, 8912.
http://dx.doi.org/10.1038/ncomms9912

https://sicambre.at.webry.info/201511/article_27.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/303.html#c2

[近代史5] コーカサス人の起源 中川隆
3. 2020年9月02日 14:08:25 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[29]
雑記帳 2020年06月30日
コーカサス北部のコバン文化の母系と父系
https://sicambre.at.webry.info/202006/article_36.html

 コーカサス北部のコバン(Koban)文化の母系と父系に関する研究(Boulygina et al., 2020)が公表されました。近年の古代DNA研究の進展は目覚ましく、コーカサスでも銅石器時代〜青銅器時代の集団で大きな成果が得られています(関連記事)。しかし、コーカサス北部集団の現代の民族的構成の形成に大きな影響を与えた文化の古代DNAは、まだ詳しく調べられていません。紀元前二千年紀末〜紀元前千年紀半ば頃となる後期青銅器時代と前期鉄器時代のコバン(Koban)文化は、古代と現代を架橋するという点で、とくに興味深い存在です。ロシア連邦北オセチア共和国のコバン墓地に因んで名づけられたコバン文化は、大コーカサス山脈の両側に紀元前13/12世紀〜紀元前4世紀まで広がっていました。コバン文化は、発展した冶金技術と段々畑農耕でよく知られていますが、コバン文化集団の遺伝的起源と多様性は、これまで調べられてきませんでした。

 本論文は、コバン文化個体群のミトコンドリアDNA(mtDNA)とY染色体DNAの分析結果を報告し、その遺伝的起源を検証します。具体的には、ロシア連邦カバルダ・バルカル共和国のザユコーヴォ3(Zayukovo-3)遺跡(紀元前8〜紀元前5世紀)と、ロシア連邦スタヴロポリ地方(Stavropol Krai)キスロヴォツク市(Kislovodsk)のクリンヤール3(Klin-Yar 3)遺跡の個体群です。DNA分析には、サンガー法と次世代シーケンサー(イルミナ)が用いられました。クリンヤール3遺跡では5人、ザユコーヴォ3遺跡では10人のDNAが解析されました。mtDNAハプログループ(mtHg)は、サンガー法ではクリンヤール3遺跡の2人とザユコーヴォ3遺跡の9人で、次世代シーケンサーではクリンヤール3遺跡の1人とザユコーヴォ3遺跡の3人で決定されました。また次世代シーケンサーでは、クリンヤール3遺跡の1人とザユコーヴォ3遺跡の5人でY染色体ハプログループ(YHg)が決定されました。さらに、これら紀元前9〜紀元前5世紀頃となるコーカサス北部のコバン文化期個体群との比較用として、サルマタイ(Sarmatian)文化期のザユコーヴォ3遺跡の1個体(紀元後2〜3世紀)もDNAが分析されました。

 サンガー法でのmtHgは、クリンヤール3遺跡の2人がH20aとJ1c(次世代シーケンサーではJ1b1)、ザユコーヴォ3遺跡の9人がN・U5a1a1h(次世代シーケンサーではU5a1a2)・HV1(次世代シーケンサーではHV1a1a)・T1a(次世代シーケンサーではT1a1)・H1e・W5a(次世代シーケンサーではN)・R6/H1e・R6・I1です。YHgは、クリンヤール3遺跡の1人がE1a2a1b1b(CTS2361)、ザユコーヴォ3遺跡の5人がG2a1a1a1b(FGC1160)・D1a1b1a(M533)・G2a1a(FGC595/Z6553)・R1b1a1b(M269/PF6517)・R1a(L146/M420/PF6229)です。

 これらのYHgは、E1a2a(CTS246/V1119)・G2a1a・R1b(M343/PF6242)・R1aのように、鉄器時代のコーカサスとヨーロッパでは一般的で、YHg-R1a・R1bは通常、インド・ヨーロッパ語族の移住と関連づけられてきました。既知の考古学的データは、スキタイ人の侵入がコバン文化に大きな影響を与えた、と示します。これは、本論文のYHgで確認されます。YHg-R1a・R1bは、スキタイ人とサルマティア人において高頻度で報告されています。YHg-G1a(CTS11562)は通常、近東の新石器時代個体群と関連づけられていますが、ヨーロッパの新石器時代個体群でも見られます。現在、ヨーロッパ中央部においてYHg-G2a(P15/PF3112)は低頻度ですが、現代のオセチアバルカルやカラチャイでは広範に見られます。YHg-R1a・R1b・E1a2aは、バルカル(Balkar)やカラチャイ(Karachay)やダルギン(Dargin)やレズギ(Lezghin)やアブハズ(Abkhaz)といった他の現代コーカサス北部民族集団でも見られます。ザユコーヴォ3遺跡の1個体のYHgはアジア東部に見られ、ユーラシア西部ではほぼ見られないYHg-D1a1b1aで、この個体のmtHg-HV1は、最終氷期極大期(Last Glacial Maximum、略してLGM)後にコーカサスを通ってヨーロッパへと拡大しました。

 mtDNA解析では、サンガー法と次世代シーケンサーでmtHgの決定に違いも見られます。これは、サンガー法での配列が超可変領域1(HVR1)に限定されている一方で、次世代シーケンサーでは全配列を分析できることに起因しているかもしれません。コバン文化個体群では、ヨーロッパの旧石器時代および新石器時代文化の人々に見られるmtHgが確認されました。具体的には、mtHg-H・J・N・T・W・I・Uは古代および現代コーカサス北部集団でも確認されており、ユーラシア西部において長期にわたって存在します。本論文のデータは、古代コーカサス地域における相対的な遺伝的継続性を示しますが、時として他文化からの影響も受けました。ザユコーヴォ3遺跡の1個体で確認されたYHg-R1bは、鉄器時代におけるコーカサス北部へのスキタイ人の侵略の遺伝的痕跡かもしれません。

 注目されるのは、ザユコーヴォ3遺跡の1個体で確認されたmtHg-HV1です。mtHg-HV1は、LGM 後におそらくはコーカサスを経由して近東からヨーロッパ西部へと拡散した、と推測されています。この個体のYHgは、アジア東部で見られるD1a1b1aです。本論文で報告されたコバン文化個体群の他のYHgは、現代コーカサス北部の民族集団で一般的です。YHg-Dは現在では、おもにアンダマン諸島とチベットと日本列島とアフリカ西部というように、ひじょうに限定的にしか見られません。このYHg-D1a1b1aがどのような経路でコーカサス北部にまで到達したのか、また、この個体は核ゲノムではどのような遺伝的構成なのか、今後の研究の進展が注目されます。


参考文献:
Boulygina E. et al.(2020): Mitochondrial and Y-chromosome diversity of the prehistoric Koban culture of the North Caucasus. Journal of Archaeological Science: Reports, 31, 102357.
https://doi.org/10.1016/j.jasrep.2020.102357

https://sicambre.at.webry.info/202006/article_36.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/303.html#c3

[近代史5] コーカサス人の起源 中川隆
4. 2020年9月02日 14:13:31 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[30]
雑記帳 2016年12月07日
南コーカサスにおける中部旧石器時代〜上部旧石器時代の移行年代
https://sicambre.at.webry.info/201612/article_7.html


 今年(2016年)9月14日〜18日にかけてマドリードで開催された人間進化研究ヨーロッパ協会の第6回総会で、南コーカサスにおける中部旧石器時代〜上部旧石器時代の移行年代に関する研究(Frouina et al., 2016)が報告されました。この研究の要約は、PDFファイルで読めます(P99)。コーカサス地域は、出アフリカ後の現生人類(Homo sapiens)の重要な拡散経路だった、と考えられています。そのため、コーカサス地域における中部旧石器時代〜上部旧石器時代の移行は、ネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)と現生人類との「交替劇」を理解するうえで重要となります。

 中部旧石器時代において、コーカサス地域は生物地理学的障壁により南北に分断されており、(コーカサス地域における中部旧石器文化の担い手と考えられる)ネアンデルタール人集団は孤立して存在していたようです。その根拠となるのが、北コーカサスと南コーカサスの石器群の違いで、北コーカサスの石器群が東ヨーロッパやクリミアの石器群との類似性を示す一方で、南コーカサスの石器群はレヴァントやザグロス地域の石器群との類似性を示しています。

 コーカサス地域の上部旧石器時代の人骨はほとんど発見されていないので、その担い手が確定したとまでは言えないようですが、現生人類と考えられています。コーカサス地域では、中部旧石器時代と上部旧石器時代の間に「移行的な石器文化」が確認されていないので、ネアンデルタール人と現生人類との間で接触はほとんどなく、急速に中部旧石器時代から上部旧石器時代へと移行したのではないか、と考えられています。

 この研究は、コーカサス地域における中部旧石器時代〜上部旧石器時代への移行について詳細に理解するためには、より精度の高い年代測定が必要だとして、放射性炭素年代測定法とともに、石英粗粒子を用いての光刺激ルミネッセンス法(OSL)と赤外光ルミネッセンス法(IRSL)のように、堆積物に含まれる異なる鉱物にルミネッセンス年代測定法を用いるよう、提言しています。ネアンデルタール人と現生人類との「交替劇」をより詳細に理解するためにも、今後の研究の進展が期待されます。


参考文献:
Frouin T. et al.(2016): Dating the Middle-Upper Palaeolithic Transition in western Georgia (South Caucasus): a multi-method (OSL, IRSL and 14C) approach. The 6th Annual ESHE Meeting.


https://sicambre.at.webry.info/201612/article_7.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/303.html#c4

[近代史5] コーカサス人の起源 中川隆
5. 2020年9月02日 14:23:33 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[31]
雑記帳 2018年10月07日
青銅器時代〜鉄器時代のユーラシア西部草原地帯の遊牧民集団の変遷
https://sicambre.at.webry.info/201810/article_11.html


 青銅器時代〜鉄器時代のユーラシア西部草原地帯の遊牧民集団の変遷に関する研究(Krzewińska et al., 2018)が報道されました。本論文は、おもにポントス-カスピ海草原(中央ユーラシア西北部から東ヨーロッパ南部までの草原地帯)の青銅器時代〜鉄器時代の人類集団のゲノムを解析し、ユーラシアの古代および現代の人類集団の既知のゲノムと比較しました。本論文の結論は、鉄器時代のユーラシア西部遊牧民集団の主要な起源はポントス-カスピ海草原東部にある、というものです。

 ポントス-カスピ海草原には青銅器時代〜鉄器時代にかけて多くの遊牧民集団が連続的に存在し、アジアとヨーロッパ双方の文化発展に大きな影響を及ぼしました。その中で最も有名なのは前期青銅器時代のヤムナヤ(Yamnaya)文化集団で、その拡大はヨーロッパにコーカサス地域の遺伝的要素をもたらしました(関連記事)。ポントス-カスピ海草原の重要性は、このヤムナヤ文化集団の拡大だけではなく、その後の紀元前1800〜紀元後400年にかけての青銅器時代〜鉄器時代の連続した移住と文化的変容も同様です。

 紀元前1800〜紀元前1200年にかけてのポントス-カスピ海草原は、スルブナヤ-アラクルスカヤ(Srubnaya-Alakulskaya)文化集団の期間で、ウラルからドニエプル流域まで小さな居住遺跡が分布しています。青銅器時代〜鉄器時代の移行期となる紀元前1000年頃からは、キンメリア人を含む先スキタイ遊牧民集団がポントス-カスピ海草原西部に出現し始めます。紀元前700〜紀元前300年にはスキタイ人がポントス-カスピ海草原西部を支配し、新たな軍事文化を有する遊牧民として、アルタイ地域からカルパティア山脈までその勢力が及びました。スキタイ人は、ポントス-カスピ海草原に留まらず、カザフスタン草原まで支配したわけです。

 スキタイ人は紀元前300年頃に衰退し始めますが、これは西方のマケドニアと敵対していったことと、東方からのサルマティア人の侵略が大きかったようです。サルマティア人とスキタイ人は数世紀間共存したと考えられていますが、けっきょくはサルマティア人が優勢になり、スキタイ人は没落しました。サルマティア人は、類似した多くの遊牧民集団から構成されていたと考えられ、政治的にはローマ帝国東方の辺境地帯で最も政治的影響力を有しましたが、紀元後400年には、ゴート人とフン人の連続した攻撃により衰退しました。

 ポントス-カスピ海草原の青銅器時代〜鉄器時代の人類集団のゲノム構造はじゅうぶんには解明されていません。以前の研究では、スルブナヤ集団と後期新石器時代〜青銅器時代のヨーロッパ集団との近縁性が指摘されていました。キンメリア人については、その遺伝的起源はあまり解明されていません。スキタイ人のミトコンドリアDNA(mtDNA)解析では、ユーラシア草原地帯の東西の集団の混合が指摘されていました。スキタイ人でも東方のアルタイ地域のアルディベル(Aldy-Bel)文化集団は、中央アジアの東部集団との遺伝的類似性を示しますが、西方のポントス-カスピ海草原のスキタイ人集団との関係と起源に関する理解は貧弱です。サルマティア人の起源と他集団との遺伝的近縁性もあまり知られていませんが、ゲノム解析では東部ヤムナヤ文化集団および青銅器時代のヴォルガ川中流域のポルタフカ(Poltavka)集団との類似性が指摘されています。

 本論文は、後期青銅器時代〜鉄器時代にかけてのポントス-カスピ海草原の古代人のゲノム解析が不充分であることから、紀元前1900〜紀元後400年にかけての、ポントス-カスピ海草原の年代的に連続した異なる4文化集団の35人ゲノムを解析し、既知のユーラシアの人類集団のゲノムと比較することで、研究を前進させました。ゲノム解析の平均網羅率は0.01倍〜2.9倍です。内訳は、スルブナヤ-アラクルスカヤ人が13人、キンメリア人が3人、スキタイ人が14人、サルマティア人5人です。

 mtDNAハプログループでは、後期青銅器時代のスルブナヤ-アラクルスカヤ人がヨーロッパ人もしくはユーラシア西部人と関連するH・J1・K1・T2・U2・U4・U5に分類されたのにたいして、青銅器時代〜鉄器時代の移行期の遊牧民集団であるキンメリア人と、鉄器時代の遊牧民集団であるスキタイ人・サルマティア人には、中央アジアおよび東アジア系集団と関連するA・C・D・Mに分類される個体がいました。より古いスルブナヤ-アラクルスカヤ人に東アジア系mtDNAハプログループが見られないのは、草原地帯の集団の東アジア系ハプログループの出現が鉄器時代の遊牧民集団と関連しており、キンメリア人に始まるからかもしれません。Y染色体DNAハプログループでは、18人の男性のうち17人が、ハプログループRに分類されました。スルブナヤ-アラクルスカヤ人は、青銅器時代に拡大したR1aに分類されました。鉄器時代の遊牧民はほとんどがR1bに分類され、これはロシア草原地帯のヤムナヤ文化集団に特徴的です。例外はキンメリア人の男性1人で、ユーラシア東方集団と関連するQ1に分類されました。

 低〜中網羅率ですが、ゲノム解析の結果、さまざまな新知見が得られました。スルブナヤ-アラクルスカヤ人は現代のヨーロッパ北部・北東部集団と近縁です。青銅器時代〜鉄器時代移行期のキンメリア人は、遺伝的に均質ではありません。本論文でゲノム解析の対象となったスキタイ人は、スキタイの中核であるポントス草原北部の個体群で、高い集団内多様性を示します。スキタイ人は遺伝的に大きく3集団に区分され、それぞれ、ヨーロッパ北部集団・ヨーロッパ南部集団・コーカサス北部集団と近縁です。スルブナヤ-アラクルスカヤ人の1個体と、キンメリア人の最も新しい年代の個体と、サルマティア人全員も、コーカサス北部集団と近縁です。スキタイ人の1個体は、ユーラシア西部集団の遺伝的変異の範囲を超えて、東アジア人と遺伝的近縁性を示しています。

 スルブナヤ-アラクルスカヤ人はユーラシア西部集団の変異内に収まり、北東部および南東部アジア集団の要素を欠いています。一方、それに続くキンメリア人は全員、東方のシベリア集団の遺伝的要素を有していました。キンメリア人の最古の個体の遺伝的構成の比率は東方のアジア系とユーラシア西部系で等しく、2番目に古いキンメリア人個体は、ユーラシア東部とアメリカ大陸先住民集団で見られるY染色体DNAハプログループQ1に分類され、この頃よりポントス-カスピ海草原の遊牧民集団に東アジア系の遺伝的要素が入ってきたようです。

 スキタイ人は、上述したように遺伝的には多様で、複数の系統から構成されているため、起源の解明は困難です。東方スキタイ人がヤムナヤ文化集団と近縁な一方、西方スキタイ人は中央アジア北東部からシベリア南部のアファナシェヴォ(Afanasievo)およびアンドロノヴォ(Andronovo)文化集団と近縁です。また、西方スキタイ人には、南アジアおよび東アジア系集団の遺伝的要素が欠けており、これもスキタイ人の遺伝的多様性の一因となっています。スキタイ人は、ユーラシアの半遊牧民集団や黒海地域のギリシア人など、多様な人々を組み込んでいったのではないか、と推測されています。じっさい、異なる遺伝的背景の個体が、同じ文化様式で埋葬されていたこともありました。スキタイ人は、遺伝的に大まかに言って、その前後にポントス-カスピ海草原を支配したキンメリア人とサルマティア人とも、近い関係にはあるものの直接的な祖先-子孫関係にはない、と推測されています。

 ウラル南部の個体も含むサルマティア人は草原地帯集団の変異内におおむね収まり、ウラル南部ではユーラシア西部の遊牧民集団の遺伝的構成が比較的維持された、と推測されています。サルマティア人の比較的高い遺伝的多様性については、遺伝子流動というよりも、大きな有効人口規模の結果かもしれない、と指摘されています。サルマティア人とキンメリア人の遺伝的近縁性も指摘されており、鉄器時代以降にユーラシア東部の遺伝的影響を受けつつも、ポントス-カスピ海草原においてユーラシア西部草原地帯の遺伝的要素が強く維持されてきた、と示唆されます。

 古代ゲノム解析から、ポントス-カスピ海草原の青銅器時代〜鉄器時代は、遊牧民集団の移動性の高い複雑な時代だった、と推測されます。青銅器時代〜鉄器時代にかけてポントス-カスピ海草原を支配した人類集団は、それぞれ前後の時代の集団と主要な直接的祖先-子孫関係にあったまでは言えませんし、ユーラシア東部からの遺伝的影響を受けているものの、大まかには、ポントス-カスピ海草原とウラル南部を起源地とする集団の遺伝的構成が維持され、ユーラシア西部の遊牧民集団が形成された、と言えそうです。

 ポントス-カスピ海草原の青銅器時代〜鉄器時代の遊牧民集団では、とくにスキタイ人において強い傾向が見られるようですが、拡散先の在来集団を同化させて組み込んでいったようです。遊牧民集団の柔軟性は、歴史学などでも指摘されていたと思いますが、それが古代ゲノム解析でも裏づけられた、ということなのでしょう。もっとも、これにより広範な地域に及ぶ強大な勢力を短期間で築くこともできますが、出自の異なる集団の合流で形成されているだけに、史実に見えるように、崩壊する時はあっけないのでしょう。

 ポントス-カスピ海草原の青銅器時代〜鉄器時代の遊牧民集団は、アジアとヨーロッパに遺伝的にも文化的にも大きな影響を及ぼしました。文化面では、乗馬・戦車(チャリオット)などが挙げられます。これらは考古学的検証が可能ですが、直接的証拠は乏しいとしても、おそらくはインド・ヨーロッパ語族も、草原地帯の遊牧民集団が広めた可能性は高いと思います。ユーラシア中央部の遊牧民集団は、とくに紀元前に関しては文字記録が少ないため、あるいは過小評価される傾向にあるかもしれませんが、古代ゲノム解析の進展により、その重要性が今後広く認識されていくのではないか、と予想されます。


参考文献:
Krzewińska M. et al.(2018): Ancient genomes suggest the eastern Pontic-Caspian steppe as the source of western Iron Age nomads. Science Advances, 4, 10, eaat4457.
https://doi.org/10.1126/sciadv.aat4457


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