15. 2022年2月12日 07:07:43 : hWN1wv8jWI : NzFSNHRrTkxkLy4=[1]
2022年02月12日
日本国内に投資すれば賃金もGDPも上がる
海外投資より国内に投資すればGDPや実質賃金が増えます
上がらない実質賃金と上がる物価
厚生労働省によると2021年の名目賃金は0・3%増、労働者1人あたりの月支給額は31万9528円だった。
総務省によると2021年12月の消費者物価指数は前年同月比で+0.5%なので、名目賃金0・3%増なら実質賃金はマイナス0.2%になる。
厚生労働省調査の「賃金」はどう見ても嘘の数字で、日本中のすべての労働者の平均賃金がもし32万円だったら、日本のGDPは今よりずっと多い。
おそらく正社員のみ、新入社員と女性社員、契約社員などを除いた平均の筈で、もはや統計の意味をなさない。
総理大臣が毎年大騒ぎして上げさせるボーナスや春闘なども、一部上場企業の正社員だけが対象です。
コロナによる派遣切りや雇用止めの影響で、日本人全員の賃金や所得はコロナ前と比べて大幅に下がっている。
外国と比べるとアメリカは賃金上昇率が+4.8%、消費者物価+6.8%なので実質賃金はマイナス2%だった。
イギリスは賃金4.2%で物価5.4%なのでマイナス1.2%、ユーロ圏19か国は物価上昇率5%でした。
フランスの賃金上昇率は3.2%、ドイツは4.1%なのでいずれも賃金の上昇が物価上昇率を下回っています。
実質賃金減少は世界的な現象ですが、日本は過去30年間ずっと実質賃金が上がっていない。
21年後半の日本はコロナが沈静化し、いち早く景気回復するかに見えたが、22年第一四半期はマイナス成長が予想されています。
この分だと22年通年でGDP成長率は前半マイナス、後半コロナが沈静化するとしてもやっと1%前後のプラスでしょう。
30年間なんの進歩も無く、今年も世界最低の経済成長率になるという事です
日本国内に投資すれば賃金もGDPも上がる
日本円では最大1%の成長率だが、ドル換算では円高が進めば10%以上の高度成長もありえます。
現在は1ドル115円ですが、これは日米の物価を調整すると1970年代の1ドル305円程度に相当します。
日本円は本来の価値より1/3程度になっていて、その原因は日本円から外国への投資や融資です。
今時日本国内だけで投資する人はほとんど居らず、米株や世界経済になんらかの投資をしていると思います。
企業でも個人でも国でも、日本国内に投資せずアメリカやアジアや欧州やアフリカに投資しています。
日本から外国に投資すると円がドルに交換され、海外投資が増えるほど円安が進行します。
見返りとして日本人は投資利益を受け取るが、こちらがドルから円に交換されるのは10年後か20年後です。
2008年のリーマンショック前もこんな状況で「円キャリー」と呼ばれる円売りドル買い投資がブームでした。
日本政府も国内には投資しないくせに、聞いたこともないアフリカの国には大盤振る舞いしています。
こうした日本人の海外投資、海外援助は利益が出て年1%以上のリターンを得たとしても、援助や投資を受けた国は年5%も経済成長します。
日本の自動車企業はアメリカに工場を建てて生産していますが、日本が受け取るのは年1%か2%程度の投資利益、アメリカは工場フル操業でもっと多くの利益を手にする。
これが日本の成長率がさっぱり上がらない根本原因で、「誰も日本国内に投資しないから」です。
手始めに日本政府はアフリカ援助ではなく、老朽化した国内インフラ工事でもしたらどうでしょうか。
https://www.thutmosev.com/archives/87739582.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/392.html#c15