3. パレオリベラル[2249] g3CDjINJg4qDeIOJg4s 2022年1月02日 16:24:02 : DoJTamje2M : NHAzczBxUmF0elU=[1]
⇒《日本は、米国のおっしゃるとおり、でやってきたから、自分で世界を見る目がなくなった。》
それもあるかも。日本政治の劣化の原因で、もう一つ考えられるのは世襲ですよね。
岸田文雄が『新しい資本主義』などと言い出すから、気になっていた本を読んでみた。
『解読ウェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」』(橋本努)
https://www.amazon.co.jp/dp/406516592X
これは色々と示唆的な内容が満載で面白かった。以下、抜き出してみる。
(1)「禁欲的プロテスタンティズムの倫理」は市民的リベラルを志向している
(2)「禁欲的プロテスタンティズムの天職倫理」は新保守主義を志向している
(3)「資本主義の精神」は(2)「…天職倫理」と類似している
(4)「…倫理」「…天職倫理」「資本主義の精神」の3つに共通しているのは「日常生活の方法的合理化」である
アリのようによく働き、アリのように貯め込み、まったく消費しないという人がいます(まるで内部留保をひたすら積み上げる大企業とか、ミニマリストのようだね)。
そういう人たちが経済を発展させたのだということだ。
あと、「合理化」は神の第二作用「聖化」の表れであり、「より高き、より罪なき生活」への願望だと。気候変動への気遣いとかヴィーガンとか、意識高い系の消費って感じかなぁ…
ちなみに積みあがった資産を…
(1)自分の子どもに相続させるのが「保守主義」。
(2)慈善団体に寄付したり高い相続税を払うのが「新保守主義」
(3)政府や民間団体を通じて、人的基本形成のために社会投資するのが「新リベラル」
なのだとか。「新保守」と「新リベラル」は近い。国民民主党と立憲民主党のようだ。「保守・自民」とは違う。
それから、カトリックの聖職者は結婚を許されない。だから多くの階級から人が集まった。プロテスタントの聖職者は結婚を許されたため、中産階級や下層階級の人は排除され、教養中心の(エリート)高等教育を受けた人たちの世襲(聖職者階級における再生産)になっていった。
その結果、中産・下層階級の人たちには教養中心教育の道は閉ざされ、実学(自然科学、実学)の道へ進むことになった。
だからカトリックよりプロテスタントで経済が発展したのだと。
「保守」社会の場合は「政治三流、経済一流」になりがちなのかも。バブル時代の日本をほうふつとさせます。
政治を良くしたければ、保守じゃダメだろ。
http://www.asyura2.com/15/gaikokujin2/msg/369.html#c3