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[番外地12] アメリカはMMT理論を実行して、もう発行した38兆ドルの国債の利子を返せなくなってる。 中川隆
7. 中川隆[-8091] koaQ7Jey 2024年12月26日 11:50:58 : kpy0g1Gevw : MnNjNGUydjBrd1U=[1]
<■143行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
経済のイノベーションをしたかったら大学の研究費を増やせばいいだけです。中国やアメリカの様に巨額な軍事予算や、政府が勝手に決めた特定分野へ多額の開発費援助をすると、現在の中国やアメリカの様な経済状態になり、遠からず国家破綻します。
ハイエク 『ケインズ経済学や社会主義国の国家主導経済では自由市場の経済に勝てない』
ハイエク 『現金給付や補助金はそれを受けない人に対する窃盗である』

貨幣の信用創造、現代貨幣理論 MMT とは資金難になった政府が中央銀行にやらせるポンジ・スキーム、ネズミ講、自転車操業システムの事、現在のアメリカの様にハイパーインフレ・高金利になり、遠からず国家破綻する
借金を払うために借金を増やし、その新たな借金に高利の金利が付くことになる。信用創造で36兆ドルも国債を発行したアメリカ政府はハイパーインフレを起こして国家債務を清算するしかなくなった

レイ・ダリオ氏: 政府が紙幣印刷を濫用しないと信じるのは賢明ではない

世界最大のヘッジファンドBridgewater創業者のレイ・ダリオ氏がThe National Newsのインタビューで、アメリカの債務問題について語っている。

アメリカの債務問題

年末に差し掛かり、アメリカの債務問題が著名投資家の話題の的になっている。アメリカでは金利上昇によって国債の利払いが急増しており、米国政府はそれを国債の発行によって支払っているからである。

つまりアメリカは借金を払うために借金を増やし、その新たな借金に4%程度の金利が付くことになる。

自転車操業である。だが問題はそれだけに留まらない。ダリオ氏は次のように述べている。

債務が急速に増加するとき、政府は国債を売らなければならない。それはつまり、誰かが国債を買わなければならないことを意味する。

金利が4%だというのは、国債市場が現状のままであればという条件付きである。しかし国債の発行残高が増えてゆく、つまり国債市場の需給のうち供給が増えてゆくのに、需給の結果である価格がそのままというわけにはいかない。

国債の金利(と価格)を維持するためには、供給が増える分国債の買い手も増えなければならないが、その買い手は何処から現れるのか。しかし実際にはドルや米国債から人は離れている。というか真っ先に逃げているのがファンドマネージャーたちである。

ダリオ氏は次のように続けている。

そのバランスが崩れるとき、中央銀行は紙幣を印刷する。
国債を下落させられないとき、中央銀行が紙幣を印刷して国債を買い支える。量的緩和である。
だが今はどの国も量的緩和ができない。インフレが再発しかねないからである。

国債暴落かインフレ再発か

だが量的緩和が出来ずに国債価格が下落するとき、困るのは誰か? ダリオ氏は次のように言う。

ある人の負債は別の人の資産だ。

麻生太郎氏も借金をしているのは政府であって国民ではないと言っていた。その通りである。国民は銀行を通して国債を資産として保有している。だから国債が暴落して危機に陥るのは政府ではなく国民である。

この問題に対する根本的な解決策は、政府が支出せず負債を増やさないことである。実際、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領はそれを実行してアルゼンチンのハイパーインフレを解決し、経済成長を実現した。

政府債務の究極的な解決方法
だがアメリカに関してはダリオ氏は次のように言っている。

どちらの政党もこうしたバランスの崩壊に対処しようとしているようには見えない。

来年からはトランプ政権であり、財務長官に指名されたスコット・ベッセント氏は財政赤字を2%に下げるという目標を掲げているが、年金には触れないなど具体的な方法論は見えてこない。


赤字が削減されなければ、アメリカには方法は2つしかない。インフレか国債暴落である。

量的緩和によるインフレになれば、国民の預金は文字通りの紙切れになる。国債が暴落しても銀行が無一文になるので預金は返ってこないのだが。

いずれにしても、紙幣を持っているということは、政府がその価値を維持すると信仰することである。

ダリオ氏は現実主義のファンドマネージャーとして次のように言っている。

政府は信用できるか? 政府債務を軽減するために政府が紙幣印刷を利用しないと信じることは賢明ではない。

ダリオ氏は著書『世界秩序の変化に対処するための原則』で、歴史上債務問題に陥ったほぼすべての大国がインフレによる債務解決を選んだという事実を説明している。

だから賢明な人間は紙幣を捨てて別のものを富の貯蔵手段にしようとしている。例えばゴールドである。

ちなみに来年からのトランプ政権についてはダリオ氏は次のように言っている。

トランプ政権の政策は1930年代に右派が取った政策に似ている。保護主義と関税の大幅な引き上げだ。

1930年代というのは第2次世界大戦前夜である。

ダリオ氏が、覇権国家の債務問題は世界的な戦争に繋がると著書で主張していることを考えれば、この発言は不気味である。

ラッセル・ネイピア氏は原油の禁輸が戦前の日本に戦争拡大への動機を与えたことを指摘していた。
ブロック経済が戦争に繋がるというのはまさにダリオ氏の『世界秩序の変化に対処するための原則』のシナリオである。果たしてどうなるだろうか。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/57258


(12月13日収録)【セミナー動画】西山孝四郎氏 オンデマンドセミナー
信用創造で36兆ドルも借金したアメリカ政府はハイパーインフレを起こして国家債務を清算するしかなくなった
https://www.youtube.com/watch?v=n5-GoCRr6K4

暴騰?暴落?2025年の米株市場はどうなる!?
石原順チャンネル 2024年12月11日
https://www.youtube.com/watch?v=BlfVyJu4nmk

<チャプター>
00:00 暴騰?暴落?2025年米株市場はどうなる!?
01:24 日銀の半年に1回の0.25%の利上げは1月か?
05:41 ドル/円(4時間足)
10:35 バフェット指標は209
15:15 急増するウォーレン・バフェットの現金の山(あと1年〜最長3年)
16:52 巨大な債務の壁と米国債の償還
22:12 S&P500はバブルなのか?
26:03 S&P500(週足)
31:30 世界の流動性 107兆ドルと過去最高を記録
32:03 ビットコイン/ドル(週足)
40:00 マイクロストラテジー(週足)
44:15 ビットコインの保有者
49:45 すべての道は インフレに通じる


世界最大のヘッジファンド: オランダ海洋帝国が繁栄した理由 2020年5月22日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10891

世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で暴落した世界初の基軸通貨 2020年5月23日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10903

世界最大のヘッジファンド: 大英帝国の繁栄と衰退 2020年5月25日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10922

世界最大のヘッジファンド: 大英帝国の基軸通貨ポンドはいかに暴落したか
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10953

世界最大のヘッジファンド: 豊かな国ほど借金まみれになる理由
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/36175#more-36175

南海泡沫事件: バブル経済の語源となった近世イギリスの株式バブルを振り返る
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/3199


紙幣をばら撒けばインフレになるという単純な事実が多くの人々には難しすぎて理解できない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14054383

ハイエク: コストプッシュ型インフレは政府の責任回避の言い訳に過ぎない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14068389

政治とは税金を集めて政治家の裁量でそれをばら撒くこと
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16841750

ハイエク氏: 現金給付や補助金はそれを受けない人に対する窃盗である
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35564

政府主導の経済は自由市場の経済に勝てない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16860493

【ゆっくり解説】ハイエクvsケインズ〜経済学を変えた世紀の対決
https://www.youtube.com/watch?v=K3uZHzdi9Jk
https://www.youtube.com/watch?v=cOaxStGHQD8

【ゆっくり解説】ハイエクvsケインズ・完結編〜経済学を変えた世紀の対決〜ケインズの遺したスタグフレーション
https://www.youtube.com/watch?v=lEe7KCshrec

史上最高の経済学者ハイエクの警鐘
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14040247
http://www.asyura2.com/24/ban12/msg/290.html#c7

[近代史3] ニセコは既に外人に乗っ取られ日本語も通じなくなった 中川隆
31. 中川隆[-8090] koaQ7Jey 2024年12月26日 15:01:09 : kpy0g1Gevw : MnNjNGUydjBrd1U=[2]
ニセコの真実!外国人に大人気の裏側とリゾートの未来
田中よしひと公式チャンネル 2024/12/24
https://www.youtube.com/watch?v=54O0MXzJq7M

ニセコエリアの中心「ニセコひらふ」がなぜ外国人だらけなのか?
日本の中でインフレが続くホットスポットで、この地域で議員も務めた田中よしひとが解説!本当のローカルによるニセコの真実を皆様にお届けします。

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/184.html#c31

[戦争b11] 神風特攻隊〜青年たち永遠の飛行〜 (動画) 金剛夜叉
13. 中川隆[-8089] koaQ7Jey 2024年12月26日 16:02:55 : kpy0g1Gevw : MnNjNGUydjBrd1U=[3]
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失敗作と言われた零式戦闘機 日中戦争から太平洋戦争まで活躍
2024.12.26
https://www.thutmosev.com/archives/32537717.html

十二試艦戦の1号機、この場所では後にステルス戦闘機の試験機も制作された

7446b183bf9dec2f39e7c59f68a1815b
引用:http://media-cache-ec0.pinimg.com/736x/74/46/b1/7446b183bf9dec2f39e7c59f68a1815b.jpg
欧米を圧倒する重量級戦闘機

零式艦上戦闘機、通称ゼロ戦は現在では傑作機と呼ばれているが試作機でのテストでは旧式戦闘機に惨敗し不合格の烙印を押されていた

だが当時の海軍は中国への爆撃機護衛のために航続距離の長い戦闘機を必要とし、改良の結果最強の戦闘機になっていく

零式の4年前に採用された96式艦上戦闘機に代わる新型戦闘機の要求が昭和12年5月に海軍から提示された

速力、火力、上昇力が欧米戦闘機と同等で、航続力が特に優れている事という航空後進国にしては滅茶苦茶な要求だった

十二試艦上戦闘機(A6M1)は昭和14年3月に2機生産されて、ベテランの開発パイロットらによって評価試験を受けたが、不評の嵐、ボロクソだった

エンジンは三菱瑞星13型(14気筒空冷式複列星型)780馬力だが出力が足りず、最高速度はまあまあだが上昇力と運動性が劣っていた

武装は97式7,7ミリ固定機銃3型改1を2連装し各600発を搭載し、99式20ミリ1号固定機銃1型改1も2連装し各60発を搭載した

口径が違う銃弾は発射したときの弾道も違うので、戦闘機用の機銃は口径を揃えるのが基本とされ、十二試艦戦の2種類の機銃は狙いを付け辛く不評だった

設計思想としては銃弾を大量に搭載できる7,7ミリ機銃を主に用いるが、これだけでは重装甲化する爆撃機を撃墜できない恐れがあるので、20ミリ機銃で止めを刺すつもりだった

翼幅12m、全長8309mm、全高3509mm翼面積22.44uで、後の時代では軽量小型とされているが、十二試艦戦の時には、これまでで最も大型の戦闘機だった

こういう事は当時の人の立場で考えないと認識を間違う元になるが、零式戦闘機は昭和14年の世界では重量級戦闘機でした

また零式戦は搭乗員の防御をまったく考えていなかったと、やはり戦後の発想で言われているが、これも間違いで開発当時は最も搭乗員に配慮していた

何しろその前は操縦席を覆うガラスすら無かったし、世界的に見てもその程度だったしイギリスではまだ複葉機を使用したりしていた

96式戦闘機には操縦席を覆うカウリングが無く小型軽量で運動性が優れていたが、快適性や搭乗員保護は考えていなかった

雨が降れば操縦者はずぶ濡れで、上空では外気で凍えながら戦っていたが、零式戦以前の世界ではそれが普通だった

海軍が大型戦闘機を求めたのは、日本軍が中国内陸部に進軍し、片道千キロもの距離を飛行して爆撃機を護衛する必要が出てきたからだった

また欧米と戦争になれば、広大な太平洋が戦場になり長い航続距離が必要になると考えられた

十二試艦戦には可変ピッチプロペラ、引き込み脚、特徴的な長い主翼、増加タンク、抵抗の少ない流線型の機体等、それまでの戦闘機に無い特徴が有ったが、全て航続距離を伸ばすためだった

同時にこれらの装備は重量増加につながり、戦闘機としての性能を低下させた

昭和14年4月1日に初飛行し、2機の試作機で実機試験が行われた

最初搭載された三菱製の瑞星13型はどうしようもない低性能エンジンで、テストパイロットの評価は「不可」だった

96艦戦との模擬戦闘でも初期の十二試艦戦は1回も勝てなかったとされている

当時の戦い方は戦闘機同士が1対1でクルクルと旋回しながら追いかけあう格闘戦で、小回りが効く軽量戦闘機が有利だった

こうして失敗作の烙印を押された十二試艦戦は、ここまま消え去るかに思えた

零式戦の優位性によって日本は太平洋の半分を手中にしたが、通用しなくなると敗戦を重ねた

5040_1
引用:http://j87.net/real-eienno0_net/22/panel135/media/5040_1.jpg
中国大陸から太平洋へ
十二試艦戦3号機以降のエンジンは、敵対するライバルメーカーの中島・栄(12型940馬力)に換装された

十二試艦戦の設計者は東大工学部出身の堀越二郎で、欧米の航空先進国に国費で1年以上も視察旅行をするようなエリート技師だった

十二試艦戦の設計を始めた昭和12年には34歳で、最も脂が乗り切って充実していた時期だった

この仕事で燃え尽きたのが、零式戦以降は目立った活躍は無く、戦後はYS−11の開発準備に関わったくらいだった

開発が開始された昭和12年に日華事変が起こり、日本軍航空隊は漢口から中国内陸部まで出撃するようになった

十二試艦戦に与えられた使命は中国沿岸部から離陸して、往復2000キロを飛行し、敵戦闘機を撃墜する事だった

中島製の栄エンジンを搭載した十二試艦戦は別な戦闘機に生まれ変わり、当時の戦闘機の世界最高速度を記録している

昭和15年に十二試艦戦は正式採用され、零式戦闘機となり、零式戦11型が中国に派遣された

戦時中の日本での呼び方は「ゼロ戦」と呼ぶ人は少なく「零式戦」や「零式艦戦」と呼ぶ事が多かったようです

軍事機密だったので一般の国民は、この戦闘機の存在すら終戦まで知らされなかった

当時の中国軍は中華民国軍、現在の台湾軍だが内陸部に引っ込んで、住民への犯罪行為を働き重慶を拠点に日本軍に対抗していた

当時の写真を元に中国が「日本軍が行った」としている犯罪は、全て中華民国軍(台湾軍)と毛沢東軍が行った行為です

昭和15年、12機の零式戦は漢口から重慶まで往復1500キロを飛行し空戦を行って帰還し、この後太平洋戦争に投入されていく

日華事変での実戦経験から日本軍は零式戦が欧米戦闘機を圧倒できると判断し、昭和16年の開戦を決断したとされている

当時も現在も戦闘機が劣勢では勝つ見込みが無いが、零式戦が米軍戦闘機を圧倒するなら勝算があると考えた

いずれもっと優れた戦闘機が登場するが、その前に戦争は終結している筈だった

零式戦の開発には3年掛かっており、戦闘機の開発にはこのくらいの期間が掛かるのが常識だった

だが現実の戦争は4年間続き、しかも数ヶ月単位で双方が新型戦闘機を投入するような技術競争になった

零式戦闘機の優位は開戦翌年には圧倒的ではなくなり、2年後には陳腐化してしまった

その後の経緯は良く知られている通りです
https://www.thutmosev.com/archives/32537717.html
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/421.html#c13

[番外地12] アメリカはMMT理論を実行して、もう発行した38兆ドルの国債の利子を返せなくなってる。 中川隆
8. 中川隆[-8088] koaQ7Jey 2024年12月26日 18:35:27 : kpy0g1Gevw : MnNjNGUydjBrd1U=[4]
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経済のイノベーションをしたかったら大学の研究費を増やせばいいだけです。中国やアメリカの様に巨額な軍事予算や、政府が勝手に決めた特定分野へ多額の開発費援助をすると、現在の中国やアメリカの様な経済状態になり、遠からず国家破綻します。
ハイエク 『ケインズ政策や社会主義国の国家主導経済では自由市場の経済に勝てない』
ハイエク 『現金給付や補助金はそれを受けない人に対する窃盗である』

貨幣の信用創造、現代貨幣理論 MMT とは資金難になった政府が中央銀行にやらせるポンジ・スキーム、ネズミ講、自転車操業システムの事、現在のアメリカの様にハイパーインフレ・高金利になり、遠からず国家破綻する
借金を払うために借金を増やし、その新たな借金に高利の金利が付くことになる。信用創造で36兆ドルも国債を発行したアメリカ政府はハイパーインフレを起こして国家債務を清算するしかなくなった

レイ・ダリオ氏: 政府が紙幣印刷を濫用しないと信じるのは賢明ではない

世界最大のヘッジファンドBridgewater創業者のレイ・ダリオ氏がThe National Newsのインタビューで、アメリカの債務問題について語っている。

アメリカの債務問題

年末に差し掛かり、アメリカの債務問題が著名投資家の話題の的になっている。アメリカでは金利上昇によって国債の利払いが急増しており、米国政府はそれを国債の発行によって支払っているからである。

つまりアメリカは借金を払うために借金を増やし、その新たな借金に4%程度の金利が付くことになる。

自転車操業である。だが問題はそれだけに留まらない。ダリオ氏は次のように述べている。

債務が急速に増加するとき、政府は国債を売らなければならない。それはつまり、誰かが国債を買わなければならないことを意味する。

金利が4%だというのは、国債市場が現状のままであればという条件付きである。しかし国債の発行残高が増えてゆく、つまり国債市場の需給のうち供給が増えてゆくのに、需給の結果である価格がそのままというわけにはいかない。

国債の金利(と価格)を維持するためには、供給が増える分国債の買い手も増えなければならないが、その買い手は何処から現れるのか。しかし実際にはドルや米国債から人は離れている。というか真っ先に逃げているのがファンドマネージャーたちである。

ダリオ氏は次のように続けている。

そのバランスが崩れるとき、中央銀行は紙幣を印刷する。
国債を下落させられないとき、中央銀行が紙幣を印刷して国債を買い支える。量的緩和である。
だが今はどの国も量的緩和ができない。インフレが再発しかねないからである。

国債暴落かインフレ再発か

だが量的緩和が出来ずに国債価格が下落するとき、困るのは誰か? ダリオ氏は次のように言う。

ある人の負債は別の人の資産だ。

麻生太郎氏も借金をしているのは政府であって国民ではないと言っていた。その通りである。国民は銀行を通して国債を資産として保有している。だから国債が暴落して危機に陥るのは政府ではなく国民である。

この問題に対する根本的な解決策は、政府が支出せず負債を増やさないことである。実際、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領はそれを実行してアルゼンチンのハイパーインフレを解決し、経済成長を実現した。

政府債務の究極的な解決方法
だがアメリカに関してはダリオ氏は次のように言っている。

どちらの政党もこうしたバランスの崩壊に対処しようとしているようには見えない。

来年からはトランプ政権であり、財務長官に指名されたスコット・ベッセント氏は財政赤字を2%に下げるという目標を掲げているが、年金には触れないなど具体的な方法論は見えてこない。


赤字が削減されなければ、アメリカには方法は2つしかない。インフレか国債暴落である。

量的緩和によるインフレになれば、国民の預金は文字通りの紙切れになる。国債が暴落しても銀行が無一文になるので預金は返ってこないのだが。

いずれにしても、紙幣を持っているということは、政府がその価値を維持すると信仰することである。

ダリオ氏は現実主義のファンドマネージャーとして次のように言っている。

政府は信用できるか? 政府債務を軽減するために政府が紙幣印刷を利用しないと信じることは賢明ではない。

ダリオ氏は著書『世界秩序の変化に対処するための原則』で、歴史上債務問題に陥ったほぼすべての大国がインフレによる債務解決を選んだという事実を説明している。

だから賢明な人間は紙幣を捨てて別のものを富の貯蔵手段にしようとしている。例えばゴールドである。

ちなみに来年からのトランプ政権についてはダリオ氏は次のように言っている。

トランプ政権の政策は1930年代に右派が取った政策に似ている。保護主義と関税の大幅な引き上げだ。

1930年代というのは第2次世界大戦前夜である。

ダリオ氏が、覇権国家の債務問題は世界的な戦争に繋がると著書で主張していることを考えれば、この発言は不気味である。

ラッセル・ネイピア氏は原油の禁輸が戦前の日本に戦争拡大への動機を与えたことを指摘していた。
ブロック経済が戦争に繋がるというのはまさにダリオ氏の『世界秩序の変化に対処するための原則』のシナリオである。果たしてどうなるだろうか。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/57258


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暴騰?暴落?2025年の米株市場はどうなる!?
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00:00 暴騰?暴落?2025年米株市場はどうなる!?
01:24 日銀の半年に1回の0.25%の利上げは1月か?
05:41 ドル/円(4時間足)
10:35 バフェット指標は209
15:15 急増するウォーレン・バフェットの現金の山(あと1年〜最長3年)
16:52 巨大な債務の壁と米国債の償還
22:12 S&P500はバブルなのか?
26:03 S&P500(週足)
31:30 世界の流動性 107兆ドルと過去最高を記録
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40:00 マイクロストラテジー(週足)
44:15 ビットコインの保有者
49:45 すべての道は インフレに通じる


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世界最大のヘッジファンド: 大英帝国の基軸通貨ポンドはいかに暴落したか
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世界最大のヘッジファンド: 豊かな国ほど借金まみれになる理由
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政治とは税金を集めて政治家の裁量でそれをばら撒くこと
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ハイエク氏: 現金給付や補助金はそれを受けない人に対する窃盗である
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政府主導の経済は自由市場の経済に勝てない
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【ゆっくり解説】ハイエクvsケインズ・完結編〜経済学を変えた世紀の対決〜ケインズの遺したスタグフレーション
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史上最高の経済学者ハイエクの警鐘
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