20. Silverfox[182] U2lsdmVyZm94 2022年5月25日 10:20:08 : JepMhzkuag : MGVXM095Q2Z2LlE=[1]
>>14
いかにもリベラル朝日らしく、イワショフの歴史観を嫌悪しつつも持ち上げざるを得ない、という一抹の悔しさがにじむ記事。
元のインタビューは https://www.youtube.com/watch?v=OLwF8nlI1TM&list=PLS_M1oTyYJ31ldNuhKq1eYdFGc56MZKzj
イワショフが果たしてどれだけの影響力を持っているかは疑問のあるところだが、それは措いて、歴史的・地政学的な分析については大きくは外していない。
しかし、危機を外交で回避できたはずと考えるのはあまりにも「脳内お花畑」で、英米を甘く見ている。イワショフはNATOの脅威はコントロール下にあると考えていた(https://thehill.com/opinion/international/593880-a-retired-russian-generals-criticism-may-signal-a-larger-problem-for/)らしいが、昨秋からのドンバスの状況を見てそう言ったとしたら、彼の現状分析能力に大きな疑問符を付けざるを得ない。いや、それ以前に一般常識に欠けていると言ってもいいだろう。
上述の通り、歴史的・地政学的な分析はおおむね正しい(ただしビスマルクがウクライナについて言ったという下りはそのような証拠がなく、俗説をそのまま引用しているので、歴史学博士号に値するかどうかも疑問符が付く)が、ウクライナを完全な独立国にした時点で今の状況にならざるを得なかったことは多くの人が予期したことでないか。
外交で戦争を回避しても、いつまで続くか。遅かれ早かれ、ウクライナはNATOに加盟し、ハリコフにモスクワに照準を合わせたミサイルが配備される。その状況下で外交が可能か。英米に隷属しないロシアはあの手この手で締め上げる。何もしなくても「ロシアの孤立化」を狙う。それならば失うものばかりよりも、まだ得るものがあり、今後の展開によっては大きな意味がある、今回の軍事行動も、合理的な判断のもとに行われたと考えることができる。
最後のプロフェッショナルはジョークのようなもので、ゲラシモフは少なくともイワショフよりは学問的にも軍事的にも優れた人物である。
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/769.html#c20