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[近代史5] 東アジア3か国は地価を上げることで資産価値を上げ、GDPをかさ上げする手法でGDPを積み増してきました 中川隆
6. 2023年11月25日 10:18:07 : 1GNPiLDvF6 : MEVlYTFtS2NUeWs=[1]
<■86行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
GDPが(不相応に)増えた国は不幸になる法則
2023.11.25
https://www.thutmosev.com/archives/310906gt.html

将来は条件が変化するので曲線の傾きも変わります。85年から95年の日本の成長率が続いていたら今頃アメリカを超えていたのが分かると思いますがそんな未来はありません


https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210105/se1/00m/020/049000c 世界経済総予測2021:バイデン政権は米中貿易戦争を継続しない?コロナをきっかけに中国が米国を逆転すると考えられる理由 _ 週刊エコノミスト Online
いい加減なグラフで人々を騙す専門達

最近韓国メディアの韓国経済は「韓国の1人当たり国内総生産(GDP)が2040年までに7万ドル(約1000万円)に跳躍する可能性があるという記事を掲載した

数字は米コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーが先頃発刊した報告書の中で示したもので、サムスンのような企業が数社誕生するのが条件としている

このコンサル会社にはイ・ヨンジンという韓国人が関わっていて自画自賛の未来予想に過ぎないのだが面白い予想ではあった

1989年頃の日本はバブル崩壊前で株価は市場最高値3万8900円をつけ、新聞やマネー雑誌は「10万円は通過点で来年は5万円」と予想していました

バブル期の日本は毎年株価が平均4割上昇していたので、4割の法則から数年以内に株価は10万円を超えGNPはアメリカを超えると思われていました

10年くらい好景気が続くと学者や研究者でもそれを「法則」だと言い出して、妙なグラフを示しながら「このペースなら何年後にこうなります」と言うようになります

ほんの数年前まで世界の経済学者や政治家は中国の年10%もの成長率が「法則」だと言って、その曲線を未来に延長すると2030年代にアメリカを抜き最大の超大国になると予測していました

これは子供の体重が5歳から15歳の10年で4倍(60キロ)になったからといって、25歳で240キロになると予想する人はいないでしょうが「経済学者」には大勢存在します

その人たちは東大やハーバード大学を卒業していて財務省やゴールドマンサックスなどで役職を得ているので、みんな真に受けて信じてしまいます

彼らは成長率以外の統計の扱いにも問題があり、例えば日本の人口が増加していた時「21世紀に人口爆発する」と危機を訴えて出生率を下げて少子化にする政策を進めました

それが今日本の少子化と人口減少の原因になっていますが、すると彼らは「このペースで人口減少すると何年後に半減し何年後に消滅する」と予測するようになりました

基礎的条件が変化するという考えができないらしく、例えば彼らは1970年代には過去の統計から「中国の経済成長はありえない」と言っていたが2000年代には「中国は必ず超大国になる」と断言していました


偽グラフの作り方

https://www.thutmosev.com/archives/310906gt.html


GDPが増えるのは良い事ばかりでもない
例えば最初に出てきた「韓国のGDPが2040年に7万ドルになる」というのを考えると、韓国の通貨ウォンで年5%程度成長した上で通貨のウォンの価値を維持すると7万ドルになるが深刻な問題が発生する

それは韓国の1人当たりGDPが7万ドルになると1人当たりの人件費が今の2倍超になるので、おそらく失業率は現在の数倍になり物価も上昇する点です

日本では1995年と2011年にGDPが一時的に1.5倍になるほどの超円高に見舞われたが、その影響は悲惨で東京や大阪にはホームレスのテント小屋が立ち並びました

日本の全ての製造業は一瞬にして競争力を喪失し、下請けに過ぎなかった韓国や中国企業に市場を奪われて経済崩壊を起こしました

GDPが上がるのは製造業や輸出産業にとって良い事ではなく人件費とコストが上昇するので競争力が低下し、その国から脱出しないと倒産するのを意味します

自国通貨で成長しても通貨のウォンを下げれば国際競争力を維持できるが、往々にして高度成長した国は通貨の強さでも「高度成長」するので短期間にドル建てでGDPが拡大します

GDP7万ドルを達成した頃の韓国はすさまじい不況が到来し、おそらく若者の半数は失業し次の数十年間は「失われた数十年」とかに苦しむでしょう

中国もこうなっていて1970代後半から高度成長が続いたのでもはや高度成長は当たり前になり、「中国は優れているから高度成長が当然」と14億の民は考えるようになった

「日経平均10万円は通過点」と言っていた頃の日本の同じで、中国のあらゆるコストは高くなりすぎていて先進国はベトナムやインドに投資したり工場を移転しました

GDP、通貨、失業率の関係は悩ましいもので1985年には日本の通貨円が一瞬で2倍円高になるプラザ合意がありました(実際には1年以上かかった)

アメリカは1980年代に大不況で苦しんでいたがそれを見て日本の政治家は「ざまあみろ」と言っていて、貿易摩擦が発生しアメリカは日本経済を潰すのを決意しました

アメリカがやったのは円の価値を2倍にする事で日本の見た目のGDPは一時的に2倍になるが、その後経済崩壊を起こすのをアメリカは知っていました

5年間のバブルを経て1990年にバブル崩壊、これは日本のGDPが上昇してコスト高になり国際競争力を喪失したからでした

最近20年ほど我が世の春を謳歌してきた韓国・中国・台湾・ドイツのような国々もGDP上昇でコスト高に陥り、今後は苦しむターンが続きます

GDPが増えるのは単純に良い事ばかりではないし、GDPが減るのは必ずしも悪い事でもない

アメリカも1960年代から1990年代前半まで衰退が続き他国との比較でGDPや賃金が下がり続けたが、それが90年代後半から今日までの経済復活の原動力になりました
https://www.thutmosev.com/archives/310906gt.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1476.html#c6

[近代史3] 人類進化史 中川隆
62. 2023年11月25日 10:53:14 : 1GNPiLDvF6 : MEVlYTFtS2NUeWs=[5]
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雑記帳
2023年11月25日

伊谷原一、三砂ちづる『ヒトはどこからきたのか サバンナと森の類人猿から』
https://sicambre.seesaa.net/article/202311article_25.html

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%92%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%E2%94%80%E2%94%80%E3%82%B5%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%81%A8%E6%A3%AE%E3%81%AE%E9%A1%9E%E4%BA%BA%E7%8C%BF%E3%81%8B%E3%82%89-%E4%BC%8A%E8%B0%B7-%E5%8E%9F%E4%B8%80/dp/4750517860

 亜紀書房より2023年3月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は著者2人の対談形式になっており、おもに三砂ちづる氏が伊谷原一氏に質問し、対談が進行しています。まず指摘されているのが、人類は森林から開けたサバンナに進出して誕生した、との見解には確たる証拠がないことです。ヒト上科の化石は、人類でも非人類でも、まだ熱帯多雨林から発見されておらず、乾燥帯から発見されている、というわけです。もちろん、熱帯多雨林では土壌の湿度の高さによる微生物の活発な活動のため、骨はすぐに分解される、とは以前から指摘されています。ただ本書は、現時点での化石証拠から、ヒトと非ヒト類人猿の共通祖先が乾燥帯もしくは森と乾燥帯の境界で生息しており、ヒトの祖先が乾燥帯に残った一方で、非ヒト類人猿は森に入り込んだのかもしれない、と指摘します。

 ヒトの祖先が乾燥帯に留まれた理由としては肉食が挙げられており、現生チンパンジー(Pan troglodytes)にも見られる肉食は、共通祖先に由来する行動だったかもしれない、と本書は推測します。アフリカの非ヒト現生類人猿(チンパンジー属とゴリラ属)の移動形態は、四足歩行時にはナックル歩行(ナックルウォーク)で、それは祖先が二足歩行していたからではないか、と本書は指摘します。その傍証として本書は、チンパンジー属のボノボ(Pan paniscus)が上手に二足歩行することを挙げています。現生チンパンジー属やゴリラ属の祖先はかつて二足歩行で、その後で森に戻ったさいにナックル歩行になったのではないか、というわけです。

 本書は京都大学の霊長類学を中心とした日本の霊長類研究史にもなっており、行動学や生態学を基本とする欧米の動物学に対して、日本の動物学は動物に社会があるとの前提から始まっていて、日本の霊長類研究もそれを継承し、「社会学」になっている、と違いを指摘します。霊長類には安定した集団構造があり、「社会」も存在する、との日本人研究者の主張はやがて世界的に認められるようになっていきますが、チンパンジーの集団を「単位集団(unit group)」と命名したのは西田利貞氏です。本書によると、欧米の研究者が同じ意味で「community」を用いるのは、「黄色いサル」である日本人による名称は使いたくないからとのことですが、この指摘はとりあえず参考情報に留めておきます。

 家族については、今西錦司氏はその条件として、(1)近親相姦の禁忌、(2)外婚制、(3)分業、(4)近隣関係を挙げ、伊谷純一郎氏はそれに、(5)配偶関係の独占の確立、(6)どちらの性によってその集団が継承されていくこと、を追加しました。非ヒト霊長類でこれら全ての条件を満たす分類群は存在しません。本書は今西錦司氏について、悪く言えば「広く浅い」人で、その学説は現在では否定されているものの、直感は素晴らしく、若い研究者に大きな刺激と示唆を与えた、と評価しています。

 チンパンジーの繁殖について興味深いのは、集団にいないか、雄と雌で分けられて育てられると、集団に入れられても繁殖を行なわない、ということです。ただ、雄の場合は精液を床に落とし、雌の場合は性皮が腫れることもあるので、性的欲求自体はあるようです。しかし、適切な時期に周囲の繁殖行動を見て学習しいないと、繁殖行動のやり方が分からないのではないか、と本書は推測します。これはゴリラも同様で、大型霊長類以外の動物では、飼育下で放置していても繁殖行動を示すそうです。


参考文献:
伊谷原一、三砂ちづる(2023) 『ヒトはどこからきたのか サバンナと森の類人猿から』(亜紀書房)

https://sicambre.seesaa.net/article/202311article_25.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/581.html#c62

[近代史3] ネット上でよく見かける人類進化に関する誤解 中川隆
4. 中川隆[-12147] koaQ7Jey 2023年11月25日 10:53:40 : 1GNPiLDvF6 : MEVlYTFtS2NUeWs=[6]
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雑記帳
2023年11月25日

伊谷原一、三砂ちづる『ヒトはどこからきたのか サバンナと森の類人猿から』
https://sicambre.seesaa.net/article/202311article_25.html

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%92%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%E2%94%80%E2%94%80%E3%82%B5%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%81%A8%E6%A3%AE%E3%81%AE%E9%A1%9E%E4%BA%BA%E7%8C%BF%E3%81%8B%E3%82%89-%E4%BC%8A%E8%B0%B7-%E5%8E%9F%E4%B8%80/dp/4750517860

 亜紀書房より2023年3月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は著者2人の対談形式になっており、おもに三砂ちづる氏が伊谷原一氏に質問し、対談が進行しています。まず指摘されているのが、人類は森林から開けたサバンナに進出して誕生した、との見解には確たる証拠がないことです。ヒト上科の化石は、人類でも非人類でも、まだ熱帯多雨林から発見されておらず、乾燥帯から発見されている、というわけです。もちろん、熱帯多雨林では土壌の湿度の高さによる微生物の活発な活動のため、骨はすぐに分解される、とは以前から指摘されています。ただ本書は、現時点での化石証拠から、ヒトと非ヒト類人猿の共通祖先が乾燥帯もしくは森と乾燥帯の境界で生息しており、ヒトの祖先が乾燥帯に残った一方で、非ヒト類人猿は森に入り込んだのかもしれない、と指摘します。

 ヒトの祖先が乾燥帯に留まれた理由としては肉食が挙げられており、現生チンパンジー(Pan troglodytes)にも見られる肉食は、共通祖先に由来する行動だったかもしれない、と本書は推測します。アフリカの非ヒト現生類人猿(チンパンジー属とゴリラ属)の移動形態は、四足歩行時にはナックル歩行(ナックルウォーク)で、それは祖先が二足歩行していたからではないか、と本書は指摘します。その傍証として本書は、チンパンジー属のボノボ(Pan paniscus)が上手に二足歩行することを挙げています。現生チンパンジー属やゴリラ属の祖先はかつて二足歩行で、その後で森に戻ったさいにナックル歩行になったのではないか、というわけです。

 本書は京都大学の霊長類学を中心とした日本の霊長類研究史にもなっており、行動学や生態学を基本とする欧米の動物学に対して、日本の動物学は動物に社会があるとの前提から始まっていて、日本の霊長類研究もそれを継承し、「社会学」になっている、と違いを指摘します。霊長類には安定した集団構造があり、「社会」も存在する、との日本人研究者の主張はやがて世界的に認められるようになっていきますが、チンパンジーの集団を「単位集団(unit group)」と命名したのは西田利貞氏です。本書によると、欧米の研究者が同じ意味で「community」を用いるのは、「黄色いサル」である日本人による名称は使いたくないからとのことですが、この指摘はとりあえず参考情報に留めておきます。

 家族については、今西錦司氏はその条件として、(1)近親相姦の禁忌、(2)外婚制、(3)分業、(4)近隣関係を挙げ、伊谷純一郎氏はそれに、(5)配偶関係の独占の確立、(6)どちらの性によってその集団が継承されていくこと、を追加しました。非ヒト霊長類でこれら全ての条件を満たす分類群は存在しません。本書は今西錦司氏について、悪く言えば「広く浅い」人で、その学説は現在では否定されているものの、直感は素晴らしく、若い研究者に大きな刺激と示唆を与えた、と評価しています。

 チンパンジーの繁殖について興味深いのは、集団にいないか、雄と雌で分けられて育てられると、集団に入れられても繁殖を行なわない、ということです。ただ、雄の場合は精液を床に落とし、雌の場合は性皮が腫れることもあるので、性的欲求自体はあるようです。しかし、適切な時期に周囲の繁殖行動を見て学習しいないと、繁殖行動のやり方が分からないのではないか、と本書は推測します。これはゴリラも同様で、大型霊長類以外の動物では、飼育下で放置していても繁殖行動を示すそうです。


参考文献:
伊谷原一、三砂ちづる(2023) 『ヒトはどこからきたのか サバンナと森の類人猿から』(亜紀書房)

https://sicambre.seesaa.net/article/202311article_25.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/774.html#c4

[番外地6] チンパンジーよりもヒトに近いボノボ 中川隆
2. 中川隆[-12146] koaQ7Jey 2023年11月25日 10:54:04 : 1GNPiLDvF6 : MEVlYTFtS2NUeWs=[7]
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雑記帳
2023年11月25日

伊谷原一、三砂ちづる『ヒトはどこからきたのか サバンナと森の類人猿から』
https://sicambre.seesaa.net/article/202311article_25.html

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%92%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%E2%94%80%E2%94%80%E3%82%B5%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%81%A8%E6%A3%AE%E3%81%AE%E9%A1%9E%E4%BA%BA%E7%8C%BF%E3%81%8B%E3%82%89-%E4%BC%8A%E8%B0%B7-%E5%8E%9F%E4%B8%80/dp/4750517860

 亜紀書房より2023年3月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は著者2人の対談形式になっており、おもに三砂ちづる氏が伊谷原一氏に質問し、対談が進行しています。まず指摘されているのが、人類は森林から開けたサバンナに進出して誕生した、との見解には確たる証拠がないことです。ヒト上科の化石は、人類でも非人類でも、まだ熱帯多雨林から発見されておらず、乾燥帯から発見されている、というわけです。もちろん、熱帯多雨林では土壌の湿度の高さによる微生物の活発な活動のため、骨はすぐに分解される、とは以前から指摘されています。ただ本書は、現時点での化石証拠から、ヒトと非ヒト類人猿の共通祖先が乾燥帯もしくは森と乾燥帯の境界で生息しており、ヒトの祖先が乾燥帯に残った一方で、非ヒト類人猿は森に入り込んだのかもしれない、と指摘します。

 ヒトの祖先が乾燥帯に留まれた理由としては肉食が挙げられており、現生チンパンジー(Pan troglodytes)にも見られる肉食は、共通祖先に由来する行動だったかもしれない、と本書は推測します。アフリカの非ヒト現生類人猿(チンパンジー属とゴリラ属)の移動形態は、四足歩行時にはナックル歩行(ナックルウォーク)で、それは祖先が二足歩行していたからではないか、と本書は指摘します。その傍証として本書は、チンパンジー属のボノボ(Pan paniscus)が上手に二足歩行することを挙げています。現生チンパンジー属やゴリラ属の祖先はかつて二足歩行で、その後で森に戻ったさいにナックル歩行になったのではないか、というわけです。

 本書は京都大学の霊長類学を中心とした日本の霊長類研究史にもなっており、行動学や生態学を基本とする欧米の動物学に対して、日本の動物学は動物に社会があるとの前提から始まっていて、日本の霊長類研究もそれを継承し、「社会学」になっている、と違いを指摘します。霊長類には安定した集団構造があり、「社会」も存在する、との日本人研究者の主張はやがて世界的に認められるようになっていきますが、チンパンジーの集団を「単位集団(unit group)」と命名したのは西田利貞氏です。本書によると、欧米の研究者が同じ意味で「community」を用いるのは、「黄色いサル」である日本人による名称は使いたくないからとのことですが、この指摘はとりあえず参考情報に留めておきます。

 家族については、今西錦司氏はその条件として、(1)近親相姦の禁忌、(2)外婚制、(3)分業、(4)近隣関係を挙げ、伊谷純一郎氏はそれに、(5)配偶関係の独占の確立、(6)どちらの性によってその集団が継承されていくこと、を追加しました。非ヒト霊長類でこれら全ての条件を満たす分類群は存在しません。本書は今西錦司氏について、悪く言えば「広く浅い」人で、その学説は現在では否定されているものの、直感は素晴らしく、若い研究者に大きな刺激と示唆を与えた、と評価しています。

 チンパンジーの繁殖について興味深いのは、集団にいないか、雄と雌で分けられて育てられると、集団に入れられても繁殖を行なわない、ということです。ただ、雄の場合は精液を床に落とし、雌の場合は性皮が腫れることもあるので、性的欲求自体はあるようです。しかし、適切な時期に周囲の繁殖行動を見て学習しいないと、繁殖行動のやり方が分からないのではないか、と本書は推測します。これはゴリラも同様で、大型霊長類以外の動物では、飼育下で放置していても繁殖行動を示すそうです。


参考文献:
伊谷原一、三砂ちづる(2023) 『ヒトはどこからきたのか サバンナと森の類人猿から』(亜紀書房)

https://sicambre.seesaa.net/article/202311article_25.html
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/673.html#c2

[近代史5] 北海道は観光に行く所であって、人間が暮らせる所ではない 中川隆
11. 2023年11月25日 15:42:14 : 1GNPiLDvF6 : MEVlYTFtS2NUeWs=[8]
北海道に移住するならどこが良い?比較的過ごしやすく仕事も見つけやすい道産子おすすめの地域5選
コスケの北海道でドライブを楽しむチャンネル
2021/01/28
https://www.youtube.com/watch?v=T3kKimIkqts

今回は私が勝手に考えた、北海道に移住するならここがおすすめ地域を5つ紹介したいと思います。
比較的仕事が見つけやすく買い物や交通の便など生活のしやすさはもちろん、生きていくのに最も大変な気候を最も重視して、私自身住んでみたいと思う場所を5つ選びました。
もし知人や友人が北海道に移住するなら勧める地域です。
ただし、あくまで私が勝手に考えたおすすめ地域で、他が駄目なわけでも誰にでもお勧めな訳でもありません。

0:00 オープニング
1:31 雪が少なく夏も涼しい道東好きにおすすめの1カ所目
7:53 暖かく雪も少ない北海道だけじゃなく東北も旅できる2カ所目
12:18 北海道最大都市、仕事も買い物もここなら安心の3カ所目
17:13 北海道のどこでもアクセスしやすく雪も少ない4カ所目
23:31 冬がとても快適で過ごしやすい5カ所目

http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/429.html#c11

[リバイバル3] 北海道の最低市町村ランキング 中川隆
252. 中川隆[-12145] koaQ7Jey 2023年11月25日 15:43:16 : 1GNPiLDvF6 : MEVlYTFtS2NUeWs=[9]
北海道に移住するならどこが良い?比較的過ごしやすく仕事も見つけやすい道産子おすすめの地域5選
コスケの北海道でドライブを楽しむチャンネル
2021/01/28
https://www.youtube.com/watch?v=T3kKimIkqts

今回は私が勝手に考えた、北海道に移住するならここがおすすめ地域を5つ紹介したいと思います。
比較的仕事が見つけやすく買い物や交通の便など生活のしやすさはもちろん、生きていくのに最も大変な気候を最も重視して、私自身住んでみたいと思う場所を5つ選びました。
もし知人や友人が北海道に移住するなら勧める地域です。
ただし、あくまで私が勝手に考えたおすすめ地域で、他が駄目なわけでも誰にでもお勧めな訳でもありません。

0:00 オープニング
1:31 雪が少なく夏も涼しい道東好きにおすすめの1カ所目
7:53 暖かく雪も少ない北海道だけじゃなく東北も旅できる2カ所目
12:18 北海道最大都市、仕事も買い物もここなら安心の3カ所目
17:13 北海道のどこでもアクセスしやすく雪も少ない4カ所目
23:31 冬がとても快適で過ごしやすい5カ所目

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/588.html#c252

[昼休み53] 釧路にだけは住んではいけない 中川隆
95. 中川隆[-12144] koaQ7Jey 2023年11月25日 15:43:39 : 1GNPiLDvF6 : MEVlYTFtS2NUeWs=[10]
北海道に移住するならどこが良い?比較的過ごしやすく仕事も見つけやすい道産子おすすめの地域5選
コスケの北海道でドライブを楽しむチャンネル
2021/01/28
https://www.youtube.com/watch?v=T3kKimIkqts

今回は私が勝手に考えた、北海道に移住するならここがおすすめ地域を5つ紹介したいと思います。
比較的仕事が見つけやすく買い物や交通の便など生活のしやすさはもちろん、生きていくのに最も大変な気候を最も重視して、私自身住んでみたいと思う場所を5つ選びました。
もし知人や友人が北海道に移住するなら勧める地域です。
ただし、あくまで私が勝手に考えたおすすめ地域で、他が駄目なわけでも誰にでもお勧めな訳でもありません。

0:00 オープニング
1:31 雪が少なく夏も涼しい道東好きにおすすめの1カ所目
7:53 暖かく雪も少ない北海道だけじゃなく東北も旅できる2カ所目
12:18 北海道最大都市、仕事も買い物もここなら安心の3カ所目
17:13 北海道のどこでもアクセスしやすく雪も少ない4カ所目
23:31 冬がとても快適で過ごしやすい5カ所目

http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/451.html#c95

[番外地11] 本多勝一のロッキード疑獄で保釈中の選挙を新潟三区の山村で取材したレポート「田中角栄を圧勝させた側の心理と論理」を紹介し… 中川隆
1. 中川隆[-12143] koaQ7Jey 2023年11月25日 20:36:21 : 1GNPiLDvF6 : MEVlYTFtS2NUeWs=[11]
<▽46行くらい>
本多勝一のロッキード疑獄で保釈中の選挙を新潟三区の山村で取材したレポート「田中角栄を圧勝させた側の心理と論理」を紹介したい。これは、素晴らしい傑作ルポだ。
 当時は、大都会を中心とした世論では、「田中を当選させたら新潟第三区住民の恥」と言われていた。しかし、それは、本当に「恥」なのか。それは、都市部や革新・エリートの持つ傲慢ではないのか、というのがこのルポの主題だ。

 本多は、田中を十七万票で当選させた新潟三区の中でも、特に「豪雪」と「過疎」に強く苦しめられ、「出稼ぎ地帯」、「嫁不足地帯」、「自殺地帯」である山村部のうち、北魚沼群守門町の二分という地域を取材した。

 本多は、自殺率の高さや雪による苦しみ、出稼ぎの必要などを村人の発言を紹介しながら叙述し、田中角栄の圧勝を次のように結論する。

「角栄」を圧勝させたもの。それはもはや政党レベルや汚職次元の問題ではなかった。明治以来の「東京政権」下にあって、「陽の当らない場所」でありつづけ、戦後さらに「高度成長」の犠牲にされてきた地方の、中央に対するイナカ、「表」にたいする「裏」、都市的・秀才的・エリート的な「陽のあたらない場所」の怒りと痛み・恨み。それを「田中」という現象に託して反撃に出たのが、こんどの「十七万票」だともいえよう。「田中」以外に、だれにこの反撃を託すことができようか。具体的に、第三区のだれが、かれらの怒りと恨みを実際に行動であらわしてくれる可能性があるだろうか

 もちろん、本多は、田中を含む自民党政権が地域格差を作って来たのだから、田中のやっている事はマッチポンプじゃないか、あるいは、田中の行う「日本列島改造」という公共事業による再分配政策ももたらすのは結局のところ「大企業の繁栄」と「人間破壊」・「文化破壊」ではないのかという指摘も忘れていない。


本多勝一 そして我が祖国・日本
日本の農村部の四地域を取り上げ、開発や出稼ぎなど、現代日本の矛盾した輪郭を浮き彫りにする。
第一部 わが故郷
筆者の故郷信州・伊那谷をとりあげ、少年時代の思い出などをおりまぜながら、 ”高度経済成長”のかげで大きく崩壊していった自然と人々の生活の模様を報告。
第二部 アイヌモシリ
アイヌ民族の生活基盤が和人により収奪されていった過程や、苫東開発計画により 売却されていく農地周辺の人々の模様を報告し、”開発”の意味と本質を明らかにする。
第三部 南部のくに
岩手県北部の山岳地帯、江戸時代からの貧困と出稼ぎの歴史とその背景を紹介し、 現在の出稼ぎと残された人々の生活の模様を報告。上野充さんの手記や藤島洋二郎さんの文など心を打つ。
第四部 田中角栄を圧勝させた側の心理と論理
新潟県の豪雪地帯、農民詩人岡部清さんの詩を紹介しながら、そこに生きる人々の生活の困難を提示し、 ロッキード疑獄後の選挙で田中角栄を圧勝させた側の論理と心理を解説。
1974年〜1976年取材。 解説 後藤総一郎氏。
http://www1.odn.ne.jp/kumasanhouse/movement/sinbun_yomitai/hon/asahibunko.html


本多勝一 は20世紀最高のジャーナリストでした。


http://www.asyura2.com/23/ban11/msg/464.html#c1

   

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