4. 2020年5月04日 22:51:18 : AXXi4ZKYd6 : LzVra2RhWFJGeXM=[1]
大げさな声を張り上げたり、興奮を演出するため声をつまらせ迫ったり血相変えて突っかかったり、暗さを演出するためうつむいてボソボソ語らせたり、尾も狂う志井雰囲気出すため全編コントラストが欠如した暗い照明にしたり、とにかくクサイ演出過ぎて、部屋の中で身の回り3mの話を弄繰り回してるTVの3流ホームドラマそっくりで、リアルさが無いつまらない映画だった。
海外映画ならこの種のテーマの場合、もっと事故状況と人間模様をダイナミックに織り交ぜ、セリフなども緊張感を保ちながらシリアスにかつ淡々と撮る。また屋内外の空間的広がりを多用し、照明演出もしっかりコントラストがある明るい状況を主にして、それと対比する暗い場面も混ぜるがその場面でもサイド光や間接光を当てコントラストを上げて必要な部分(たとえば顔など)が浮き上がるように表現する。
とにかく本映画は演出と映像作りは世界的に見て3流な映画である。そのため訴求力がまるで無い。リアルさやシリアスな緊張感が伝わってこないのである。
このような映画作りの3流の感性が政治意識にも反映するんだろと思わざる得ない。
スピルバーグの「ブリッジ・オブ・スパイ」や「ペンタゴン・ペーパーズ」やアラン・J・パクラの「大統領の陰謀」やオリバー・ストーンの「JFK」や「スノーデン」やヨハン・レンクの「チェルノブイリ」などの外国の映画作りをもっと勉強したほうが良いと思う。
私は日常、海外の特にヨーロッパのアーティストたちと競作してるので、彼らの表現力や感性を良く知っている。彼らは理性的かつ淡々とそれでいて高いクオリティと訴求力のある作品を作る。押さえの利いたリアルな描写をし決して目先の大げさな身振り手振りはしない。おそらく外国人には日本社会はコメディみたいだねと思われてこの映画に高い評価はつけないだろう。
本映画は、ダイナミックさの欠如と脚本、演出が下手なのでせっかく意味あるテーマを扱ってるのに台無しになっている。ドラマ的にはせずもっとドキュメンタリー感性(ニュース映画のようではダメだが)で仕上げたほうがいい。