32. 2020年7月02日 07:54:43 : FRsPp7u6Rs : LmN4b21HSjUvMC4=[1]
>あれはエネルギー源として使えない物を元にしてて
>
>出鱈目はいい加減にしましょう
出鱈目?
石油産業の歴史的には間違っていないと思う。
米国で初めに自動車が動き始めた頃、ガソリンの生成過程で生じる物質の再利用が行われ
その過程で様々な石油化学工業と製品が生まれている。
石油は様々な炭化水素物質が混ざっているので、それを分離して使用することが行われ
ている。先物マーケットを詳しく知っている人でも原油のアラビアンライトとかアラ
ビアンエキストラライトという名前くらい聞いたことはあるだろう。
3M、デュポン、ダウケミカルなど石油化学製品に深く関係する企業が米に存在する。
(ちなみに石油素材は様々な原材料を生成し利用し廃棄やゴミとして捨てたり無駄を出さ
ない数少ない分野でもある。食品ロスや食品廃棄の方が無駄が多いのではないかと思う)
その後の大量生産では米国では天然ガスが取得できるのでガスを精製して原材料が作られ
るようになったが、日本ではガスが出ないので石油からナフサを得て材料としているだけだ。
現在の日本ではナフサ自体も輸入している。
そのナフサを輸出しているのは海外の石油精製所である(燃料用として要らないもの
だから)。
ポリエチレン合成も初期はメタンガスを利用して製造されている。
そもそもエチレン自体、ナフサ蒸留塔では軽いため蒸留塔上部から得るしエチレンは
常温常圧で「ガス」である。ポリエチレンはガソリンのような液体が原材料ではない。
プラスチック原材料等が燃料向け石油製品の余りで作られているという話は間違っては
いないと思う。
プラスティック製品を叩くというのは全体として経済的には逆効果で産業のことを何も
考えていない愚かな政策に見える。ヨーロッパは伝統的に国際政治的には中東と距離を
保ちたいという考えを持つから、環境問題を理由に脱石油を主張し電気自動車等の電力
(原子力)にシフトするのは有り得るのだが、地政学的に異なる条件の日本がそれに載る
理由は見当たらない。
プラスティック素材は低コストで加工しやすく産業の中核の素材でもある。
他の素材では現状では加工が容易でなく低コスト大量生産に向かない。簡単に代替出来
る材料は見つからないだろう。
代替品なしのプラスティック削減は環境問題を引き換えにして、衛生管理が疎かになり
食中毒を引き起こし、コスト増加を招き、経済的に貧乏になるマイナス効果も説明すべき
である。
環境問題でグレタのような無知な子供を利用するのも異常であるし、レジ袋やPETを削減
した程度で短期間で環境問題を改善したり化石燃料を減らせる等と考えるのは間違いだろう。