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ピロシキ(アーカイブ写真)京都の真ん中でロシア雑貨、ピロシキ、チェブラーシカ
2020年06月21日 筆者 : リュドミラ サーキャン
https://jp.sputniknews.com/opinion/202006217557394/
「ロシアの日」の6月12日、京都にロシア料理&雑貨店「スパシーボ」がオープンした。ロシアの土産品、マトリョーシカ、オリジナル手工芸品、ロシアンティー、蜂蜜などを購入できるほか、ピロシキなどロシア料理のテイクアウトも可能だ。店主は京都ロシア文化センター長のビクトリア・トルソトワさん。コンセプトやアイディアについてスプートニク通信に語ってもらった。
「スパシーボ」は京都下京区の「たき川旅館」近くにオープン。朝8時から営業しており、店主のトルストワさんによると朝の通勤時にピロシキを買う人もいるそうだ。実は、新規開店の計画は前から温められていたわけではなく、新型コロナに後押しされた形になる。コロナの影響で文化関係者の多くは仕事を失った。ロシアダンスサークルを主宰し、ロシア語を教えているビクトリア・トルストワさんも例外ではなかった。スプートニク通信の取材に応じたビクトリアさんは、開店の経緯について次のように話している:「パンデミックの真っただ中で、仕事もなく生計も立てられなくなりました。求職情報を調べましたが、私と同じような人はたくさんいました。そこで何とか状況から抜け出さなければいけない、と。いま借りている家の家主さんと話をしたところ、承諾してくれました。店の名前は自然発生的に決まりました。普通の日本人はロシアについてあまり知りませんが、“スパシーボ”という言葉を知っている人は大勢います。」
通常、消費者需要が落ちている時に店を開くのはリスクを伴う。けれどもビクトリアさんは悲観的にならず、京都のロシア系住民だけではなく、日本人もターゲットにしている。
ピロシキやボルシチ、ペリメニを食べたことがなくても聞いたことがある日本人はいるはずだ:「2016年から京都ロシア文化センターが開催するロシア文化フェスティバルのおかげで、ロシアとその文化に興味をもつ日本の友人が増えました。またフェスティバルにロシア土産を供給する業者とのつながりもでき、私の申し出に彼らが答えてくれました。ただ、現状では旅行客も少ないので土産品の需要も大きくはありません。今は文化ではお金は稼げませんが、ピロシキなら可能です。京都の有名なロシア料理店“キエフ”、それから注文でロシア料理を作る京都のロシア女性と契約して、食品の一部を分けてもらっています。」
「スパシーボ」ではマトリョーシカやチェブラーシカ、手工芸品だけではなく、ピロシキや蜂蜜、紅茶、サラミ、ソバの実、ペリメニ、スィロク(カッテージチーズのチョココーティング)、クッキーなども購入できる。
もちろん、小さな店のような零細企業には宣伝広告が足りない。そこで活躍するのは友人、そのまた友人、SNS、店頭で配るチラシなど。ビクトリアさんは、春から延期されている京都ロシア文化フェスティバルが秋には開催されると期待している。フェスティバルには大勢の参加者が集まるはずだ。「スパシーボ」」に興味のある人は、ぜひ訪れてみて欲しい。
所在地は:京都府京都市下京区富田町富田町369
https://jp.sputniknews.com/opinion/202006217557394/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1043.html#c4