44. 中川隆[-10296] koaQ7Jey 2024年6月08日 16:08:56 : icaNeampdc : eWZDSzlxcG1xUW8=[1]
2024.06.08
https://www.thutmosev.com/archives/35453.html
誰も使わず放置しても建設するとGDPに加算されます
https://www.cnn.co.jp/travel/35129357.html中国、初の海底高速鉄道を建設へ 政府が承認
国中が田中角栄首相?
かつて日本には公共事業で経済成長を目指した田中角栄という人物がいて、東海道以外の新幹線はほとんどこの人が計画したものだった
バブル崩壊で公共事業が借金をつくったと批判され田中方政治が悪の代名詞になったが、実際には田中時代の政府債務は非常に小さかったのに、バブル崩壊後の経済対策や高齢者対策で膨らんだ
中国は1970年代に始まった改革開放で高度成長に突入し、それと同時に巨額インフラ事業も始まり国土をひっくり返すような土木工事を始めた
転機になったのは2008年で世界経済危機と北京五輪が同時に起こり、メンツを保つため中国政府は50兆円の巨額公共事業で高度成長を持続した
この年を最後に中国の自律的な成長は終焉し、以降は巨額公共事業そのもので経済成長をする公共事業国家に変貌した
それまでの中国は黙っていても外資や外国政府が巨額の国内投資をし、「どうか中国に投資させてください」と土下座する外国人を選別していました
2009年以降の中国は政府投資や恒大などが集めた資金で不動産投資をし、マンションを建てて人々に投資させ価格が上昇することで経済成長した
マンション価格が下がらないように政府が需給調整し、公的資金を投入してマンションを買い支える政策を現在も続けています
都市開発も大規模で何もない荒れ地に数十万人や数百万人が住む都市を建設し、それを毎年続けて高速鉄道や巨大インフラを建設しています
巨大プロジェクトの目玉商品となったのは高速鉄道で北京上海線を手始めに毎年日本の新幹線総延長に匹敵する路線を10数年も建設しています
また中国は全土で日本の鉄道総延長に匹敵する距離の鉄道を毎年建設し、日本の地下鉄総延長に匹敵する地下鉄も毎年建設しています
建設工事をすると工事そのものでGDPが増えて周辺の地価が上昇するので新たな「お金」が生れて中国のGDPに加算されています
100兆円を得るために数百兆円を使う国
中国の仲間のロシアという国はウクライナ侵攻後にマイナス成長に陥ったが、23年は欧州諸国よりも高い成長率に回復した
だがその中身は倉庫から1970年代の戦車を持ち出して修理して「製造」して戦場に送り出し、1か月以内にウクライナのドローンに破壊されています
何の役にも立たないものを製造して消費してもトヨタの自動車を20年使ったより高くなるのがGDPの欠陥で、取り合えずお金が動けば役に立たなくてもGDPになります
中国のGDPもこのようなもので誰も住んでいないマンションが数億戸存在するが、そんな事には関係なく新しいマンションを建てればGDPになります
中国の高速鉄道は2007年最初に開業した北京上海線以外の全路線が赤字だがこれには建設費は含まれないので、実際には北京上海線も巨額赤字です
中国の建設工事費も巨額プロジェクトの連発で高騰し今では日本とあまり変わらなくなっているのに、毎年3000キロ以上の高速鉄道を建設している
最近の新幹線は100キロ1兆円はかかっているので毎年3000キロを建設するのに30兆円かけている筈で、これは鉄道経営とは別予算になっています
2010年代に鉄道建設費を公表していた頃は在来線・高速鉄道・地下鉄の建設費だけで年50兆円を超えていたが、批判されて公表をやめてしまった
こんな中国の高速鉄道では少なくとも26駅が建設したが乗る人がいないので、駅を使用しないまま放置している
中国が高速鉄道や巨大プロジェクトを進める理由の一つはGDPを増やすためだがもっと大きな理由は巨大プロジェクトが地方役人の「成果」になるからです
役人は1兆円より10兆円、10兆円より100兆円使った方が高い成果をあげたとみなされ昇進し、中央政界へと進出します
習近平自身もこのようにして地方官僚から国家主席に出世してきたので、もちろん全ての地方役人たちは最高指導者を真似るのです
こうして中国のGDPは5%以上なのだが、このために毎年数百兆円も公的債務を増やしているとされている
GDPの成長はせいぜい100兆円なのに毎年数百兆円も公的債務が増えているのです
しかもGDPが100兆円増えて得られる税収は最大でも50兆円以下なのに、その5倍か10倍も借金を増やしている
https://www.thutmosev.com/archives/35453.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/391.html#c44