34. 2020年3月30日 19:34:22 : K3ISEmplnc : eWc4MG5ZaElJejI=[1]
現場医師が危機感を抱く報道。PCR検査の問題点を理解しよう
2020.03.16(月)
ライフ・ヘルスケア
https://radichubu.jp/kibun/contents/id=30379
3月11日放送の『多田しげおの気分爽快!!』では、大阪医科大学附属病院の総合診療科特任教授、鈴木富雄先生にPCR検査について尋ねました。
PCR検査のPCRとは「ポリメラーゼ連鎖反応」の意味。
鼻や喉から取った、コロナウイルスの遺伝子の断片を増幅させて測定するという方法です。
検査法は綿棒の様な検査キットを患者の鼻に突っ込み、分泌物などの検体を取り調べます。このやり方はインフルエンザと同じなのですが、新型コロナウイルスの場合は完全防備。
検査は、ウイルスが外に出ないよう気圧を低くした陰圧室で行われます。
医者はマスク、キャップ、ゴーグル、ガウンという格好に二重に手袋をします。
もちろん検査を受ける患者もマスク着用。検体の取り方も細心の注意が払われます。
信頼性は高くない
手間と時間をかけて行われるPCR検査ですが、その信頼性はどれくらいのものなのでしょうか?
「こんなに苦労して検体を取っても、実は信頼性はあんまり高くなくて、白か黒か100%決められるものではないんですよ。
感染してる人のうち、陽性と判定できた人の割合を”検査の感度”というんですが、高く見積もっても、せいぜい7割ぐらいと言われています」
そのため検査をすることによって、かえって患者に誤った情報を与えてしまう危険性が出てきます。
検査の結果が陰性でも決して安心できないというわけです。
「そうなると、軽症の方に対して検査すること自体が疑問になってくるんですよね」
PCR検査の弊害
PCR検査の信頼性が低い上に、さらに大きな問題がひとつあるそうです。
軽症の患者でも陽性と出てしまうと、医療上の治療をするわけでもないのですが、感染症の指定医療機関に入院させ、個室で管理しなければならないそうです。
感染症指定医療機関に指定された設備の整った病院は限られています。
現在そのベッドが軽症の患者で埋まって来ているそうで、本当に治療が必要な重症患者が入るベッドがなくなってきているんだとか。
「これは実際に起きている問題で、地域によっては大変な問題になってます」
PCR検査を大勢の人に実施した結果の弊害が出てきているようです
現場の医師の危機感
「PCR検査というのは、私たち現場の医師にとって、ただの検査にすぎないんですよ。私たち医師は、症状の経過や他の病気の可能性など、総合的に判断して対応します」
PCR検査が陽性であろうが陰性であろうが、コロナであろうがなかろうが、現時点で特効薬はありません。
とにかく重症であれば、入院させて最善の治療をするそうです。
重症な患者へ最善の治療を行うのに必要なベッドが少ない上に、現状では軽症の患者にも使用されているのです。
「ですから、そのような意味からも、これはあまり言うことではないかもしれませんが…。
テレビのワイドショーなどで『希望する全ての方がPCRを受けられるようにすべきだ』と主張する傾向がございますけども、それは非常に現場の医師として危機感を感じます」
これにはパーソナリティの多田しげおも「ハッキリ言って、それは間違いだということですよね」とマスコミの報道姿勢に釘を刺します。
軽症者の8割は自然に治る
全員にPCR検査を受けさせ、何割が感染しているかを調べる疫学的な調査としての意味はあるかもしれません。
しかし、今はそういう時期ではありません。
「現場に物心ともにそのような余裕は全くありません。いま検査を行う最大の目的は、重症化した人を拾い上げて、他の病気をきちんと除外した上で適切な対応を行い、命を救うということなんです」
糖尿などの基礎疾患がない、あるいは高齢者でなければ、新型コロナウイルスにかかっても軽症なら8割方は自然に治っていくそうです。
高齢者、基礎疾患がある、または症状が長く続いたり呼吸困難などの症状がある人は、各都道府県にある帰国者・接触者相談センターに連絡してください。
そこから専門の医療機関に行って検査を受けるなどの指示が出るそうです。
http://www.asyura2.com/20/senkyo271/msg/148.html#c34