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[近代史3] マルクスがイギリスで共産主義を考えた理由 中川隆
9. 2023年10月31日 00:22:06 : E1M4kVRB12 : eENid28xaXlTNXM=[1]
<▽46行くらい>
かつてイギリスではエンクロージャーによって共有地などが私有化され、農民は土地を追われた。生きる術を失った農民は浮浪者や賃金労働者、仕事がなければ失業者になった。19世紀のイギリスで労働者の置かれた状況は劣悪で、その実態はフリードリヒ・エンゲルスの報告『イギリスにおける労働者階級の状態』やチャールズ・ディケンズの小説『オリバー・ツイスト』などを読んでもわかる。

 ロンドンのイースト・エンドで労働者の集会に参加したセシル・ローズは「パンを!パンを!」という声を聞く。その状態を放置すれば内乱になると懸念、植民地を建設して移住させなければならないと考えたようだ。つまり、社会問題を解決する最善の方法は帝国主義だというわけである。(レーニン著、宇高基輔訳『帝国主義』岩波書店、1956年)

 セシル・ローズたちイギリスの支配者はトーマス・マルサスの人口論やフランシス・ゴルトンの優生学から影響を受けていた。ゴルトンによると、「遺伝的価値の高い者を増やし、遺伝的価値の低い者を減らす」ことで社会を改善できるというのだ。

 そうした思想はアメリカの支配層を魅了し、優生学運動はカーネギー研究所、ロックフェラー財団、ハリマン家のマリー・ハリマンといった富豪から支援を受けた。そうした運動に感銘を受け、自国で実践したのがアドルフ・ヒトラーにほかならない。

 現在でもアメリカやイギリスの富豪たちは人口を削減するべきだと主張している。マイクロソフトを創設した​ビル・ゲイツは2009年5月、マンハッタンで富豪たちを密かに集め、会合を開いている​。

 集まった場所はロックフェラー大学の学長だったポール・ナースの自宅。参加者にはデビッド・ロックフェラー・ジュニア、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、マイケル・ブルームバーグ、テッド・ターナー、オプラ・ウィンフリーも含まれている。その参加者は「過剰な人口」が優先課題であることに同意した。

 ​テッド・ターナーは会合の前年、2008年の4月にチャーリー・ローズの番組に出演し、そこで人口が問題だと主張​している。人が多すぎるから環境問題も起こるというのだ。ターナーは1996年に「理想的」な人口を2億2500万人から3億人だと主張したが、2008年にはテンプル大学で20億人に修正している。

 ゲイツも人口を削減するべきだと発言している。​2010年2月に行われたTEDでの講演​では、ワクチンの開発、健康管理、医療サービスで人口を10〜15%減らせると語っている。「COVID-19ワクチン」で人口は減っているようだが、これは古典的な意味でのワクチンではなく、遺伝子操作薬だ。

 ガザでの戦闘は欧米支配層の人口削減プランと結びついている。そうした人びとの先祖が築いた旧帝国主義国は現在、新帝国主義国として「グローバル・サウス」を搾取している。ガザに対するイスラエル軍の攻撃が激しくなると、そうした搾取への怒りがパレスチナ人への連帯という形になって現れた。人口を減らしたい5%の支配者と生き残ろうとしている95%の人間の戦いとも言える。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202310310000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/891.html#c9

[番外地11] Y-DNA解析では高麗王も李氏も漢民族です 中川隆
1. 2023年10月31日 00:51:49 : E1M4kVRB12 : eENid28xaXlTNXM=[3]
<■52行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
Y-DNA解析では高麗王も李氏も漢民族です:
高麗王・王建
初代高麗王・王建(877-943)のY染色体は、ハプログループO2a2a1a1(O-M188, subclade-CTS201)である。弓裔の部下であった王建は、918年に謀反を起し、自ら「高麗人の末裔」と称して国号を「高麗」とし、都を「開城」に定めた。『編年通録』によると王建の始祖は「虎景」という人物で、虎景の孫に「損乎述」があり、損乎述は「宝育」と改名した(国祖)。宝育は姪(兄の娘)の「徳国」を娶り、娘の「辰義」をもうけた。辰義は無名の中国人の行商人との間に「作帝建(懿祖)」を生んだ。作帝建の息子、「竜建(世祖)」は松岳(現在の開城)を拠点に半島西南の海岸部で貿易をしていた豪族で、王建は新羅憲康王3年(877年)1月31日に竜建の息子として生まれたという。この伝承に基づけば、作帝建の父は中国人であることから、王建の父系先祖は、中国人であるといえる。


李氏
李舜臣(徳水李氏)
李氏朝鮮時代の将軍・李舜臣のY染色体は、ハプログループO2a2b1a1(O-M117)である(注1)(注2)(注3)。これは、ソウル特別市出身の徳水李氏の男性から得られたサンプルに基づく(注4)。
李舜臣は、朝鮮京畿道開豊郡徳水を本貫とする徳水李氏で、高麗の武官(神虎衛中郎将)・李敦守を始祖とする。李敦守は、1218年契丹が高麗に侵入した時、これを防衛して功績があった。また、李氏朝鮮時代の朱子学者・李珥(号:栗谷, 1536-1584)も同じ本貫であるため、李珥のY染色体もハプログループO2a2b1a1(O-M117)であると推定される。

因みに、百済と高句麗の王族はツングース系です:

朱蒙(東明聖王)・城高氏
高句麗王朱蒙(東明聖王/Dongmyeong of Goguryeo)の子孫といわれる城高氏のY染色体は、ハプログループO2a2(O-IMS-JST021354/P201)である

百済・温祚王
百濟王族の太祖・温祚王(Onjo of Baekje/온조왕)のY染色体は、ハプログループC2c1(C-F2613/Z1338)であると推定される(注1)。

『隋書』新羅伝によれば、「新羅国は高句麗の東南に在り(中略)、その王(新羅王)は、もとは百済人で、(中略)新羅に進入し、遂にその国の王となった。(百済の太祖)温祚(王)から伝世、金真平に至り、開皇14年(594)に遣使を以て方物を貢献した。真平は高祖に拝謁し、上開府、楽浪郡公、新羅王の爵位を賜った」とあり、また『梁書』新羅伝には、「新羅、その先祖は元の辰韓の苗裔である。辰韓は秦韓ともいう。(中略)辰韓(新羅)王は常に馬韓(後の百済)人を用いて擁立し、代々に継承され、辰韓(新羅人)は自ら王を立てることはできない」とある。これに基づけば、新羅王族のハプログループC2c1b(C-F845, CTS10923)金氏は、百済王家の太祖のハプログループC2c1(C-F2613/Z1338)からの分岐である可能性が考えられる。

百済・蓋鹵王
百濟 第21代・蓋鹵王(加須利君/かすりのきみ/餘慶/慶司,  -475)のY染色体は、ハプログループC2c1a(C-Z1300, Z1301/CTS4021)であると推定される(注1)(注2)。
百濟王族の始祖は温祚王で高句麗王と同祖。高句麗王の始祖は朱蒙(東明王)と言われ、その先は扶餘氏に出る。(※しかし、高句麗王の子孫、百済王の子孫それぞれから得られたサンプルによれば、父系関係は無い) 蓋鹵王は、宋 泰始4年(468)、雄略天皇に七支刀を奉献したことで知られ、七支刀は奈良 石上神宮に現存している。

百濟王族は、扶餘系C2c1a(C-Z1300)を出自とするが、百濟の民衆は南方系のO1b2a1(O-F1204)系統が多数であったと考えられている。
https://famousdna.wiki.fc2.com/wiki/Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93C2c%E7%B3%BB%E7%B5%B1
http://www.asyura2.com/23/ban11/msg/406.html#c1

[番外地11] Y-DNA解析では高麗王も李氏も漢民族です 中川隆
2. 中川隆[-12207] koaQ7Jey 2023年10月31日 01:03:40 : E1M4kVRB12 : eENid28xaXlTNXM=[4]
<■53行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
Y-DNA解析では高麗王も李氏も漢民族です:
高麗王・王建
初代高麗王・王建(877-943)のY染色体は、ハプログループO2a2a1a1(O-M188, subclade-CTS201)である。弓裔の部下であった王建は、918年に謀反を起し、自ら「高麗人の末裔」と称して国号を「高麗」とし、都を「開城」に定めた。『編年通録』によると王建の始祖は「虎景」という人物で、虎景の孫に「損乎述」があり、損乎述は「宝育」と改名した(国祖)。宝育は姪(兄の娘)の「徳国」を娶り、娘の「辰義」をもうけた。辰義は無名の中国人の行商人との間に「作帝建(懿祖)」を生んだ。作帝建の息子、「竜建(世祖)」は松岳(現在の開城)を拠点に半島西南の海岸部で貿易をしていた豪族で、王建は新羅憲康王3年(877年)1月31日に竜建の息子として生まれたという。この伝承に基づけば、作帝建の父は中国人であることから、王建の父系先祖は、中国人であるといえる。

李氏
李舜臣(徳水李氏)
李氏朝鮮時代の将軍・李舜臣のY染色体は、ハプログループO2a2b1a1(O-M117)である(注1)(注2)(注3)。これは、ソウル特別市出身の徳水李氏の男性から得られたサンプルに基づく(注4)。
李舜臣は、朝鮮京畿道開豊郡徳水を本貫とする徳水李氏で、高麗の武官(神虎衛中郎将)・李敦守を始祖とする。李敦守は、1218年契丹が高麗に侵入した時、これを防衛して功績があった。また、李氏朝鮮時代の朱子学者・李珥(号:栗谷, 1536-1584)も同じ本貫であるため、李珥のY染色体もハプログループO2a2b1a1(O-M117)であると推定される。

因みに、百済と高句麗の王族はツングース系です。
高句麗と百済は3世紀に朝鮮半島において建国しました。いずれもツングース系の騎馬民族で、20世紀に日本が満州国を建設する中国東北部から朝鮮半島に進出してきました。新羅は元々朝鮮半島にいた人々が建国した国です。
百濟王族は、扶餘系C2c1a(C-Z1300)を出自とするが、百濟の民衆は南方系のO1b2a1(O-F1204)系統が多数であったと考えられています:


百済・温祚王
百濟王族の太祖・温祚王(Onjo of Baekje/온조왕)のY染色体は、ハプログループC2c1(C-F2613/Z1338)であると推定される(注1)。

『隋書』新羅伝によれば、「新羅国は高句麗の東南に在り(中略)、その王(新羅王)は、もとは百済人で、(中略)新羅に進入し、遂にその国の王となった。(百済の太祖)温祚(王)から伝世、金真平に至り、開皇14年(594)に遣使を以て方物を貢献した。真平は高祖に拝謁し、上開府、楽浪郡公、新羅王の爵位を賜った」とあり、また『梁書』新羅伝には、「新羅、その先祖は元の辰韓の苗裔である。辰韓は秦韓ともいう。(中略)辰韓(新羅)王は常に馬韓(後の百済)人を用いて擁立し、代々に継承され、辰韓(新羅人)は自ら王を立てることはできない」とある。これに基づけば、新羅王族のハプログループC2c1b(C-F845, CTS10923)金氏は、百済王家の太祖のハプログループC2c1(C-F2613/Z1338)からの分岐である可能性が考えられる。

百済・蓋鹵王
百濟 第21代・蓋鹵王(加須利君/かすりのきみ/餘慶/慶司,  -475)のY染色体は、ハプログループC2c1a(C-Z1300, Z1301/CTS4021)であると推定される(注1)(注2)。
百濟王族の始祖は温祚王で高句麗王と同祖。高句麗王の始祖は朱蒙(東明王)と言われ、その先は扶餘氏に出る。(※しかし、高句麗王の子孫、百済王の子孫それぞれから得られたサンプルによれば、父系関係は無い) 蓋鹵王は、宋 泰始4年(468)、雄略天皇に七支刀を奉献したことで知られ、七支刀は奈良 石上神宮に現存している。
https://famousdna.wiki.fc2.com/wiki/Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93C2c%E7%B3%BB%E7%B5%B1
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