58. 2023年1月09日 11:31:19 : rQytfqHrDw : dW05Z1B6cFZ2Rkk=[1]
“戦争をできない日本”から“戦争をしない日本”への転換
罵愚
達人さんが提供してくれた、このスレッドの本題は、その結論部分に書かれておられるように、『戦争をしない日本を、将来の子供たち、孫たちに残し、引き継いでいく「責任」が私達「大人」にはある。それが出来なければ、今の大人達は、ただの「粗大ゴミ」』である。
あらかじめ注意を喚起しておきたいのは、それは“戦争をしない日本”であって“戦争をできない日本”ではない。相も変らぬ、くそレスは無視して、この本題に立ち戻った議論をしてみたい。いうまでもなく、この、いまの日本は“戦争をしない日本”ではなく“戦争をできない日本”を定めた平和憲法による統治のもとにあるのだから、以下の議論は当然、憲法違反の議論にならざるを得ない。「おマエの意見は憲法違反だ」なんて低次元な反論は反論にはならない。その分別もできないで、平和憲法を根拠にした空想的なレスは、あらかじめ拒絶して、議論をはじめたい。
戦争をできない国の危険性については現行の欠陥平和憲法を制定した当時から、当然指摘されていた。ただ、当時は、さらにその上に「圧倒的な軍事超大国のアメリカの庇護のもとに」という暗黙の前提が存在して、この平和憲法は成立していた。さらに、その制定はマルマル日本国民の意思とはいいがたく、占領軍兵士の鉄砲を押しつけられた状況での憲法制定だったのも歴史的事実だった。
それは歴史て事実だったが、その後、日本を取り巻く国際環境は激変して、空想的平和主義の矛盾や欠陥を次々と露呈させてきた。国共内戦、朝鮮戦争、ヴェトナム戦争の現実は日本列島を占領地から武器庫に、さらには同盟軍へと格上げする必要性を突きつけてきたのである。
国際環境が日本に突きつけてきたこの現実への対応に、日本の政治は20世紀の後半から21世紀の現在まで、政治的エネルギーを浪費しまくってきた。ここで言う“対応”とは与党や政府の対応だけではなく、与野党をひっくるめた対応はもちろん報道機関や言論界や教育機関、学界、報道機関、言論界、環境問題や女性の社会進出…果ては雑誌の身の上相談までも(笑)…それはすでに50件を超えようとしているこれまでのレスの内容を読んでみても納得していただけるだろう。
これまでの冷戦期における日本を取り巻く国際環境の激動は、この平和憲法の現実への不適合を際立たせて、当然、憲法改正論議は内外から湧きあがってきたのだが,この空虚で非現実的ながらロマンチックな平和憲法が振りまく幻覚は日本の内外の、いわゆると言うカッコ付きの国際平和主義の“御本尊様”にされ続けてきた。あるいは黄門様の印籠、錦の御旗といってもいい。
客観的な観察眼の持ち主には漫画チックな空論でも、それを信じ込んでいる当人たちに、効き目は絶大で、その効果はこのボードを読んでいただければ、あなたも納得するだろう。このボードこそがオームをしのぐマインドコントロール地獄なのだ。
まさしく“9条平和効果”は猫にマタタビの効き目だったのだ。したがって、ここで展開する常識的な発言は、ガリレオの裁判になることは必定なんだが、かれは言わなければならない「それでも動いている…」
http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/163.html#c58