15. 2022年9月10日 16:34:12 : JC2Z6pJZwI : dkZKLldpUGRUT0E=[1]
田中宇氏はこう言っています。
《金融危機への対策として、中央銀行が流動性資金を供給することが必要だが、QEをやめてQTに転換している米英中銀群は、それができない。金融危機が起きてからQTをやめてQEを再開しても手遅れだ。米英と一緒にQEをやめない日銀は正しい。QEは愚策だが、日米欧中銀はすでに10年以上QEを続けてきた。これから金融危機が起きるまで、長くて1年ぐらいだ。米英と一緒に今QEをやめて米英とともに自滅するより、米英が金融危機で自滅していく時に、日本だけQEを続けて延命できた方が賢い。日銀は、米英の金融システムが崩壊した後、QEをやめていけば良い(QEをうまくやめるのは難しいが、米英と共倒れで金融危機になるよりましだ)。》
《日銀がQEとゼロ金利をやめないと、利上げしている米国への資金流出が続き、円安ドル高が止まらない。日本が世界から輸入する物資の価格が上がり続ける。日本もインフレになりかねない。しかし2月末のウクライナ開戦で資源類の国際価格が高騰し始めてからすでに半年が過ぎたが、日本の生活物資の価格は意外と上がっていない。電気ガスの料金は上がっているが、スーパーで売っている肉や野菜やコメの価格は、少し上がったかもしれないといった程度だ。お菓子などは値上がりしたが、それも米欧のひどいインフレに比べれば大したことない。日本はもともと物価が高く設定され、輸入価格の高騰に対するクッションが大きい。日本はインフレになっていない。1年以内に米英がドル崩壊しそうなことを考えると、これから日本の物価が上がっていくとしても、QEを続けることによる物価高のマイナスより、QEを続けることによる金融危機緩和機能のプラスの方が大きい。》
《円安は放置されてかまわない。円安の副産物として日本の輸出産業が復活するかもしれない。中国も元安にしているので、その面の効果は大したことないかもしれないが。》
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