70. 2019年7月02日 08:07:00 : CLgDCfKljs : dEhuTHdDMGFRNVU=[1]
>>69
私は数年前に、とある理由で尿検査を受けました。その検査の結果、偶然に「癌細胞」らしき異常な細胞がほんの少し見つかりました。
そもそもその尿検査は、癌を見つけようと思って受けたものではなかったので、その癌細胞は「たまたま見つかってしまった癌」でした。
で、癌がある可能性としては、腎臓〜尿管〜膀胱の間のどこかか前立腺だということで、詳しい検査をしたけれど、癌は見つからず。
ただそれで「無罪放免」ではなくて、以降は半年ごとに泌尿器科で色んな検査を受けています。尿道から管を入れたりして痛くてさ…。
それでもまぁ、癌が早期で見つけられる可能性もあるわけで、半年ごとの面倒で痛い検査も、仕方ないかなぁと思っています。
でもね。その見つかった癌が、もし、詳しく調べたら「一生悪さをしない癌」だったら、半年ごとの検査はムダだったことになりますよね。
いや、とうぜん「深刻な癌」の可能性だってあったわけだから「半年ごとの検査はムダだったね」は、単に結果論だけどさ。
さてそれで。福島の子供に見つかっている「甲状腺癌」なんですけど、そもそも甲状腺癌はそのほとんどが「一生悪さをしない癌」なんです。
そして、これは普通の健康な子供も、けっこうな割合で持っている癌だと考えられています。福島県だろうとどこだろうと同じ割合で。
甲状腺癌は普通は100万人に1人くらいの割合で発症して見つかりますが、これは検診(スクリーニング)の結果ではありません。
だいたい、みんなが受ける健康診断とか人間ドックで「甲状腺癌を見つける検査」は普通は無い筈です。>>69さんは受けたことないでしょ?私もありません。
それは「検診で早期発見するメリットがない癌」だからです。だからわざわざ探さない。探すとウッカリ見つかってしまう可能性があるから。
うっかり見つかったら、不必要でも治療したくなっちゃうのが人情ですし、その後もずっと「オレ癌なんだなぁ」とかクヨクヨするし。デメリットが多いです。
万が一の将来、喉が腫れたりする自覚症状が出てから医者に行って見つかっても、そこから治療を始めれば間に合う癌なので、検診は要らないんです。
「でも福島では原発事故の被曝で増加してるじゃないか」
とよく言われます。けれど、福島でまさに甲状腺癌のスクリーニングをやっている機関の報告書には、
「現在のところ検診で見つかっている甲状腺癌は被曝に由来するものではない」
と書いてあるんです。詳しくは「福島県県民健康調査検討委員会甲状腺検査評価部会」の報告書、
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/330479.pdf
をご一読あれ。3ページ目の真ん中辺にそう書いてある箇所があります。
どうして福島で甲状腺癌がたくさん見つかっているのか?の答えは「福島で高精度の検診をしているから」です。福島以外でも同じ検診をすれば増加する筈なんです。
「甲状腺癌は検診をしても意味がないこと」「福島で見つかるであろう甲状腺癌は被曝由来の可能性は低いだろうこと」は
以前に書いた「ここまでは判っていること」だと考えるのが一般的なんです。甲状腺がんやがん検診について参考になりそうなリンクは、
国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/thyroid/index.html
大阪大学大学院医学系研究科甲状腺腫瘍研究チームのページ
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/labo/www/CRT//OD.html
などがあります。
で。ここまでは「科学」の話で、党派性とか反原発とかアベ辞めろ!とかは無関係な、単なる事実の話です
(まぁそれでも意見の違いはあって当然なんでしょうけど)。
で、ここからは「人権」とかの話です。長いのでいったん分けましょう。長くてごめん☆
http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/411.html#c70