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[近代史5] オーディオ関係のブログ 中川隆
15. 2020年12月27日 22:46:30 : SvGpdeTYew : dC4xOGFPaHFWOEk=[1]
創造の館 音楽苦楽部 | オーディオを科学的に考え、理論と実験により真実を探求します
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[リバイバル3] B&W なんて買うと 10年後に後悔しまっせ _ 超高性能だけど中高音がキンキンして音楽にならないダメダメ・スピーカー 中川隆
16. 中川隆[-8878] koaQ7Jey 2020年12月27日 22:53:39 : SvGpdeTYew : dC4xOGFPaHFWOEk=[3]

B&Wスピーカーの音の秘密〜B&W802D3 レビュー
公開:2020/04/07  更新:2020/05/11
https://souzouno-yakata.com/audio/2020/04/07/42770/


B&Wのスピーカーは最高峰といわれる。短時間だがB&W802D3を試聴する機会があった。その音について、世間であまり言われてないことを感じたのでご紹介する。


不思議な音場感と音像定位

 試聴場所はハイエンドの商品を扱う専門ショップ。802D3をドライブするのは、エソテリックのハイエンドアンプGrandioso C1+Grandioso M1×2。プレイヤーはGrandioso K1X。

 ジャズのCD (The Dave Brubeck Quartet/Time Out)をかけてもらった。再生が始まると、音場がスピーカーの後背にふわっと立体的に広がる。楽器の音にリアリティがある。噂通りの音だった。



 でも何かおかしい。センターに定位するはずの楽器が、左上から聞こえる。右側の音場が希薄で背景音が少ない。「左右のゲインが違うのか?」そう思ったが再生装置はGrandioso。国産製品だから中身がガラクタとは考えにくい。

正確な音像定位とは
 ステレオ再生の音像定位は下の図のようになる[1]。赤い点は音像を表す。左右のレベル差によって、赤い点はa点からb点を結ぶ線上を移動できる。これが正確なステレオ再生の姿であり、これをその通りに再生できるモノが本当に正確な音の出るスピーカーだ。

音像定位のイメージ図
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/onzouteii.jpg

 ところが実際のシステムでは、この線を外れて上下や前後に音像がズレて聞こえることがある。これはスピーカーユニットから出る音の位相差やレベル差が原因。

 ユニットをバラバラに配した3Wayのシステムはこれが大きい。802D3の背景に広がる広大な?音場の広がりは、まるでDSPサラウンドをかけて聴いているようである。その原因は、どうやら紡錘形のエンクロージュアを使ったセパレートの構成と関係ありそうだ。

これって合理的なデザインなの?

 B&Wは801の時代からスコーカーとツイーターがセパレートの構成になっている。そのエンクロージュアは当初サイコロ形だったが、ノーチラスになってから紡錘形になった。

 このようなセパレートの構成ではいくつかの問題がある。その一つに、音が四方八方に広がり近くにある物体の影響を受けやすいことがある。音が四方八方に広がってしまうのは、バッフル板が無いせい。

B&W302D3の中高域ユニット部分
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/b_and_w.png

 写真のミッドレンジは下のエンクロージュアの天板と、上に配置したツイーターで音が反射・干渉し、音圧特性や位相が乱れることが容易に想像つく。

 これは推測だが、802D3の背景に広がる立体的な音場は、この音の反射・干渉によって生じる位相差やレベル差が創り出したもの。私には不自然に聞こえるが、「鑑賞用」と割り切るなら、このような特性が好ましく解釈できないこともない。いずれにせよ、このスピーカーが作る音場は作られたものであって、ソース本来の音でないことに注意したい。

 ウーファーのバッフルを上に伸ばしてウーファーとツイーターをそこにマウントしていれば、このような問題は起こらない。このようなデザインは、結局のところ合理的な根拠に基づくものではなく、「芸術性」つまり見た目を重視して考えられたものだろう。

 センターに定位するはずのものが違った位置に・・とか音像定位が安定しないことで悩む人は、ウーファーのエンクロージュアの天板に吸音材を貼ると改善できるかもしれない。



802D3を鳴らすのに必要な部屋のサイズは?

 このスピーカーは鳴らすのが難しいという。802D3の音源のサイズは、一番下のウーファーのセンターからツイーターまで約680mm。このスピーカーで良好なステレオ再生をするには、680mmが十分小さく見えるところまで離れて聴く必要がある。

 ではいったいどのくらい離れればよいのか。以前検討した下のグラフによると[1]より3.4m。スピーカーの後ろと自分の後ろに必要な空間を確保すると、長辺で5m以上の部屋が欲しい。部屋のサイズで言うと最低14畳いる。

音源の大きさとスピーカーの距離との関係を示したグラフ
図2.音源の大きさとスピーカーの距離との関係(目安)
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/2018/08/19051201.png


 14畳より狭い普通の部屋にこのスピーカーを入れた場合は、良好なステレオ再生はほとんど望めない。

 こういう指向性が広く音が拡散しやすいスピーカーは部屋の残響や定在波によって音像が崩れやすい。これが「鳴らすのが難しい」と言われる理由だろう。こういうスピーカーを置く部屋は、吸音材をたくさん配置して「デッド」にするのが正解だ。

リアリティのある音像のカラクリ
 802D3の周波数特性[2]をみると、10kHzを中心とした山がある。この付近の帯域強調によって、空気感やリアリティ、解像度を演出しているようだ。3次元的にふわっと広がる音場の中にカリッとした芯が感じられるのは、この帯域を点音源に近いツイーターが担当している為とみられる。

 オーディオショップではスピーカーを切り替えて試聴できる。B&Wを聴いた後で特性がフラットな他のスピーカーに切り替えると、音場の広がりが消えて高域が大人しくなり「ぼんやり」した音に聞こえるはず。そこで

「B&Wはやっぱり違うなぁ」

と感じてしまうだろう。そうやって聴き比べると、B&Wは他のどのスピーカーより「いい音」に聞こえる。決してソースに正確な音ではないが、一般家庭で鑑賞に使うスピーカーとしては、とても良くできた商品だと思う。

 802のクラスは低音もそこそこ伸びているから、高域が強調してあってもバランスよく聴くことができる。しかし低域が出ない同社の下位システムでは、この高域強調がキンキン耳障りに感じるかもしれない。

タービンヘッドとマウンティングシャフト
 他社と違う大きな構造的特徴にノーチラスチューブ、タービンヘッドと呼ばれる逆ホーンのキャビティがある。これは定在波や共鳴を発生させない形でバックキャビティを構成できる形の一つ。この効果は、吸音材を減らせる(もしくは無くしてしまっても大して問題ないようにできる)[3]こと。吸音材を入れてしまうと同じ容積の密閉箱と変わらない。

 こうまでして吸音材を無くすメリットは何か。逆ホーンを付ければ後方に出た音が消え去る、のではなく、ホーンの直径に対して波長の長い音は抵抗として働き低域再生を妨げ、波長の短い音は乱反射を繰り返して表に出てくる(結局吸音材が無い限り音のエネルギーは消えない)。つまり残響のようなものを疑似的に作り出しているわけだ。

 これが前方の音と混じり合って独特のホールトーンを創り出す。忠実再生とは逆行するものだが、鑑賞ではこれがプラス方向に解釈されるようだ。

 マウンティングシャフトはテンションによって音が変わるという。これは単に、フランジ振動の箱に伝わる量が変わるため。フランジと箱との密着度合いによって、ユニットから出る音も変わってくる。この構造で懸念されるのはパッキンの潰れなどによるテンションの経時変化。

 ガッチリしたバッフルにアルミダイキャストのフレーム+多数のボルトで固定していれば、こういう不安定要素は無い。



B&Wは最高峰なのか
 B&Wの躍進は801(1979年)から始まる。多くのレコーディングスタジオに採用されたことで、B&Wは一躍有名になった[4][5]。801の能率は85dBとかなり低かったので、当時私には「能率を犠牲にして特性をフラットにした商品」に見えた。801の名声はクラッシック系のモニターであって、応答が求められるロック・ポップス系は苦手だったかもしれない。

 B&Wがプロの現場で評価されたのはMATRIXシリーズまで。ノーチラス(1995年)というアンモナイトのような奇形スピーカーを発表してから民生向けのハイエンドにシフトしている。

 近年は「見た目」に多大なコストをかけた芸術作品のような商品を作ってる。音もプロの現場で評価された801とは別物。それに802D3の能率は25cm ダブルで90dB、ということは、シングルだと87dBという低能率(低感度)なスピーカーである。どんなにお金と物量をつぎ込んでも87dBのスピーカーからは87dBの音(応答)しか出ない。

 B&Wは最高峰と噂されるが、私には噂されるぼどいいスピーカーには見えない。技術者の趣味で作った数ある奇形スピーカーの一つに見える。

 出てくる音は位相歪による広大な?音場と、キャビティ内部の干渉音が混じり合った独特なもの。それらが巧みなセールストークによってプラス方向に解釈されている鑑賞用のスピーカーである。

結局家電と同じ扱い
 802D3やエソテリックの価格を見るとびっくりする。作りから類推する原価からは想像つかない。音を聴くだけの機器に何百万円もお金を出す人は今時どのくらいいるのだろう。

 カタログを見ても「どこに何を使った」という話ばかりでデータがない。ハイエンドだから音に関係しない部分にコストをかけるのはいいとしても、高額商品には、その価格を説得できる「データ」と、それなりの「長期保証」「メンテ体制」を期待したいところ。ところが、そういうものが見当たらない。保証はテレビや冷蔵庫など家電の長期保証と変わらない。



 すると高額な値付けは何なんだという話になる。高いお金を出して買ったものが、製造終了後8年過ぎると修理不能になる(場合がある)というのは、あまりにも高い買い物ではないか。

https://souzouno-yakata.com/audio/2020/04/07/42770/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/955.html#c16

   

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