21. パレオリベラル[2309] g3CDjINJg4qDeIOJg4s 2022年1月27日 01:13:54 : KxFcaJcwBM :TOR d2dENzBQamdELkU=[1]
コチラ、非常に政治的な映画だったので、政治板で紹介しておきます。
『ドライブ・マイ・カー 』
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/01/post-97900_1.php
【以下、ネタバレも含まれますので、観ていない方は、観てからご覧ください】
演劇をつくりあげる手法「濱口メソッド」は、そのまま異文化共生(ダイバーシティ)社会(もしくは比較的大きな会社)のつくり方につながる。
【参考】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210813/k10013195481000.html
感情抜きに、台本のテキスト(歴史的事実や法律のメタファーだと思う)を淡々と共有していく。外国人も障碍者も社会の一員に加わる。運転手も重要な会議にオブザーバー参加する。するとある時点で「何かが生まれる」。呼吸が合う。ホイヘンス風に言えば「共振」かもしれない。
一旦そのような状態になれば、言語の壁などあまり気にならない。
一方、どうしても感情的になり、テキストの共有に失敗した者は反社会的勢力になっていく。社会から排除されてしまう。矯正を受けるか、アジールに住むか選択を迫られる。
そういう、「異文化共生社会」そのものを、観客は芝居として目の当たりにすることになる。
ちなみにこの映画は「これでもか」というぐらいメタファーの嵐で、「専業主婦」は「魚にとりつくヤツメウナギ」に例えられ、「ペニス挿入」は「空き巣侵入」。「精子」は「未使用タンポン」に例えられている(と思う)。
左翼が好きそうな原爆ドームと右翼が好きそうな慰霊碑が「平和の軸線」で結ばれているというのも、共存を示唆していそう(ちがうかも)。広島と福井が並べられて出てくるのは、原爆と原発は同じだということ(じゃないかな)。
長時間だけど、何度も見返したくなる名画です。
http://www.asyura2.com/15/gaikokujin2/msg/371.html#c21