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http://www.asyura2.com/acat/c/cx/cxv/cXVmY2E3elRaN00=/100000.html
[番外地10] サアヤさんのお母さんが必死にF男は関係ないと色々な所で言って回っていたんだろ。 中川隆
1. 2022年8月21日 03:39:14 : XOKiRioHfk : cXVmY2E3elRaN00=[1]
サアヤさんのお母さんが必死にF男は関係ないと色々な所で言って回っていたんだろ。

F男とG男は児童売春関係者でサアヤさんを早朝に公園に呼び出して売春客と会わせていた。
A,B,C,D,E は単なる中学生のイジメをやっただけで児童売春とは関係ない

サアヤさんのお母さんは児童売春を隠そうとしていたんだな。
http://www.asyura2.com/21/ban10/msg/604.html#c1

[番外地10] 担任の菅野未里先生が知人とのLINEで「デートと言って断ってやったわ」「子供ほったらかしてる分際で」と送信してる 中川隆
5. 2022年8月21日 03:46:26 : XOKiRioHfk : cXVmY2E3elRaN00=[2]
この事件はイジメではないよ。
旭川では同じ様な女子中学生の自殺が何十件も起きている。 すべてイジメの訳ないだろ。
旭導会が絡んだ児童売春事件に決まっているよ。公園での動画の撮影とか自殺未遂とかはそれに付随するごく小さな事件だ。
だから先生は上級生のやった事をあまり騒ぎたくなかったんだよ。児童売春に比べればどうでもいい小さな事だからね。

担任の菅野未里先生が知人とのLINEで「デートと言って断ってやったわ」「子供ほったらかしてる分際で」と送信している。
加害者の親は謝罪の会で、これはイジメではなく被害者の家庭の問題だと言っている。

つまり、加害者も先生も教育委員会も、これはイジメではなく被害者の母親に責任があると考えていたのは間違いない。  

警察では自殺未遂後、毎月サアヤさんを警察に呼んで、身辺状況を報告させていた。
失踪後も母親との不仲による家出だと判断して形式的な捜査しかしなかった。
つまり、加害者や先生、教育委員会だけでなく警察も医者もこの事件はイジメではなく、被害者の家庭の問題だと判断していたんだよ。

そもそも転校後もイジメが続いていたら、サアヤさんは毎月警察に呼ばれて話をする時に取調べ官にそれを言う筈だから、イジメは無かったというのが正しい。

先生や警察がこの事件を隠蔽しているのは、被害者の母親の事を悪く言いたくないからだろうね。
被害者の母親も被害者であるのは間違いないから、なるべく穏便に解決したいだけさ。


http://www.asyura2.com/21/ban10/msg/593.html#c5

[リバイバル3] 頭が逝かれた信者が多いダメスピーカー タンノイ オートグラフ 中川隆
39. 中川隆[-12941] koaQ7Jey 2022年8月21日 05:03:45 : XOKiRioHfk : cXVmY2E3elRaN00=[3]
>>38
昔のグッドマンやワーフェデールは振動版が軽く、反応が非常に早かった。音の消え方がタンノイとは全然違うのです。
タンノイはバックローディングホーンの残響音が加わるので、反応が非常に遅く濁って聴こえます。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1107.html#c39
[リバイバル3] 頭が逝かれた信者が多いダメスピーカー タンノイ オートグラフ 中川隆
40. 中川隆[-12940] koaQ7Jey 2022年8月21日 05:04:22 : XOKiRioHfk : cXVmY2E3elRaN00=[4]

晴耕雨聴 2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その1.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_9.html

1.全景.JPG

(寝室に入れたオートグラフです。正面の壁がちょっと殺風景かな)

 先日、オーディオマエストロさんから某大型スピーカーを手放したい人がいるから、引き取らないかとのお話がありました。
 ベンプレ亭書斎はもう新しいスピーカーの置き場がありませんが、寝室用にその大型スピーカーを導入するのも面白いかなと。
 しかし、それなら昔、欲しかったタンノイオートグラフを買おうと思い直しました。

 オートグラフは私がオーディオを始めた18歳、浪人生の頃の憧れのスピーカーでした。
 私に限った話ではなく、このスピーカーはアラカン世代か、もう少し上の世代のオーマニの憧れのオーデイオ機材の代表で、JBLのパラゴンと並んで日本でもっともよく知られたビンテージスピーカーです。
 現在でも雑誌のマニア訪問記にはしょっちゅうオートグラフが顔を出します。

 オートグラフは五味康祐先生の愛機として良く知られたスピーカーで、当時(1960年代)の最先端、最高級のスピーカーの一つでオーディオマニアの憧れでした。
 しかし発売されてから既に70年が経たんとしています。
 現在ではオーマニよりクラシック音楽ファンや、ミッドセンチュリー家具を趣味とする人が使うスピーカーになっており、ガチのオーマニはオートグラフはもう使いません。

 マニア訪問記でオートグラフがしょっちゅう出てくると書きましたが、皆さんサブスピーカーとして、あるいは部屋の調度品として、もしくは若いころに使って、下取りに出すのも忍びなく、といった塩梅です。

 ガチのオーマニはマジコ、アバンギャルド、フォーカルのようなハイエンドに行ったり、デジタルを含めた業務用機材を縦横無尽に駆使したオリジナルシステムに進んだり、ウエスタンエレクトリックやクラングフィルムなどのビンテージに凝っています。

 私はややビンテージ寄りのマニアだと思うのですが、純粋に音楽を聴くためだけのシンプルでクラシックなシステムを寝室に一セット組むのも教養人みたいでカッコイイかなと。
 書斎でやってるビンテージ中心のマルチアンプシステム、入力系統も百花繚乱の飽食オーディオは、無教養な下品オーディオだと自覚していますからなw
https://91683924.at.webry.info/202208/article_9.html

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晴耕雨聴 2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その2.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_10.html

11.左.JPG
 (右chのオートグラフです。エアコンから水が垂れない様に気をつけないと)

 昔話、46年も前の私のオーディオ黎明期の話を少し書かせて頂きます。

 大学受験に失敗し、浪人が決まったとき、これから1年はTVをみないで勉強しようと、感心なベンプレ少年は、下宿の14インチTVを押し入れにしまい込みました。
 ここまでは良かった。

 しかし私はクラシック音楽を10歳から聴いていましたので、音くらい無いと寂しいなーと秋葉原にラジカセを買いに行きました(勉強しろよー)。
 
 ステレオ・ラジカセを何機種かヘッドホンで聞き比べた所、アイワのTPR-808が一番クラシック向きの滑らかな音でコレを購入、自宅に持ち帰りました。
 ところがヘッドフォンで聴いたらとても良いのに、ラジカセのスピーカーで聴いたらショボイ。

 これはラジカセのスピーカーが悪いのだろうと考え、既に廃刊となったfmファンという隔週刊誌に出ていた小型スピーカーの制作例を参考にして、これも今はないコーラル社のフラット5という12pフルレンジスピーカーを購入、今は輸入が禁止されたラワンの単板を、これまた今はない秋葉原デパートで買い込み、手引き鋸と回し引きで板取りをしてバスレフ箱を作って聴いてみました。
 これが効果抜群、音質が大きく改善されオーディオに目覚めました(勉強しろよー)。

 それからステレオサウンドや先のfmファン、その別冊などを買い始め、単行本として最初に読んだオーディオ本がゴマブックスから出ていた「五味オーディオ教室」でした。
 これは新潮社の「西方の音」の焼き直しだと後で知りましたが、それこそ何回も何十回も読み返しました(勉強しろよー)。

 その中でタンノイ社のオートグラフが絶賛されており、聴いてみたいものだと思っていました。
 バックロードホーンとフロントロードホーンのコンパウンドホーンだという事なので、ボール紙を切って、こんな感じかなーとコンスタントワイズのバックロードホーンエンクロージャーの前にフロントショートホーンを組み込んだ物を、想像だけで作ったりもしましたよ(勉強しろよー)。
 つまり私はオーディオ開始僅か2か月後に、見たことも聴いたこともないオートグラフの信者になっていたのです。

 後日、オートグラフの写真を見てコーナー型の複雑な折り返しホーンである事、実に典雅なデザインである事を知り、更に憧れが募りました。特に別冊fmファンのオートグラフの自作記事には驚かされました。

 そのころは既に英国本社ではオートグラフの生産は終了しており、タンノイの輸入元であるTEAC社がライセンス生産をしていました。
 箱は国産の、今は無き進工舎製、ユニットは最新型のHPD385Aに代わっていました。この箱はタンノイ社の認証を受けており、本社からは大変良く出来た箱だと感心されたそうです。

 オートグラフは複雑なコンパウンドホーンなのですが、部材が全て平板で構成されており、WE15aやJBLパラゴン、アルテックA7の様な曲線の部材がありません。
 そのため自作に挑戦され、成功される方が当時は沢山おられたようで、雑誌に良く取り上げられていました。

 この流れで、現在もスピーカー工房、木工所などでオートグラフの箱の受注生産をしている所がありますね。
 生産開始から70年も経っているのに、国内の複数の工房でレプリカが作られ続けているスピーカーはオートグラフだけでしょう。

 五味先生の著作の影響が大である事は間違いありませんが、やはり実物を見て、音を聴いて、どうしても手に入れたい、このスピーカーで音楽を聴きたいという人が現在も絶えないという事では。
 やはり時代を超えた名器だと思います。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_10.html

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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その3.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_11.html

3.構造図.jpg
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/166090308965591158350-thumbnail2.jpg.html
 (オートグラフの構造図です)

 自分の知る範囲、記憶の範囲でオートグラフにまつわる話を書いてみます。タンノイに詳しい人には釈迦に説法だと思いますがご容赦を。

 オートグラフは1953年に生産が開始されましたが、当時のユニットは最初のデュアルコンセントリックユニットである1947年発売のモニターブラックの、次のモデルとなったモニターシルバーでした。
 ニューヨークのオーディオショーでお披露目されましたが、当初はエンクロージャーの外観デザインがその後のものとは異なり、どことなく中国の家具のような雰囲気でした。
 その後モニターレッド(五味康介先生はコレ。ユニットが38ポンドで箱に収めて165ポンド)、さらにモニターゴールドとユニットの変遷が続く中、オートグラフの生産は続けられていました。

 1974年、タンノイ本社で工場の火災があり、自社でのコーン紙の製造が不可能となりました。
 そのためコーン紙を西ドイツのクルトミューラー社から購入する事になり、伝統のデュアルコンセントリックユニットは大きく変わることになりました。

 オートグラフはコアキシャル2wayのツィーターが1KHz以上を受け持つホーン、それ以下の周波数帯域もフロントロードホーン(公称350〜1KHz。自分は200Hzくらいから動作していると思います)とバックロードホーン(公称~350Hz。同じく〜200Hzで動作しているのでは?)のコンパウンドホーンという3wayオールホーン型スピーカーです。
 ホーンならホーン型に相応しいユニット(ドライバー)という物があります。

 ホーン型スピーカーの振動板は軽量で反応が早く、振動板が歪まない様に強度があり、かつ固有の鳴きの無いない事が求められます。
振幅は大きく取れなくても問題ありません。ホーンロードをかけるのでオーバーダンピング気味のQの低いユニットが好都合で、マグネットは振動板の重量に対して強力である方が宜しい。

 しかしHPD385Aのマグネットはモニターゴールドのそれと同じ物であったのに対し、クルトミューラー製のコーン紙はゴールドのそれより重く、HPDの能率は91dbに低下しました。
 さらにコーン紙の剛性が不足していたのか、裏面にリブが付けてありました。
 加えてエッジはロングストロークを狙ったのか、それまでのフィックスドエッジからウレタンエッジに変更されていました。。
 ホーンスピーカー用とは真逆の振動板であったためでしょうか、それとも日本以外では売れなくなったためでしょうか、オートグラフは生産完了となりました(タンノイ社の談では職人の高齢化により、生産が続けられなくなったと発表されていましたが…)。

 日本国内ではオートグラフ生産完了後もそれを求める人が後を絶たず、輸入元のTEACがその復刻版を企画、タンノイ本社と折衝を重ねノックダウン生産の許可を得て、生産終了僅か二年後の1976年に再生産・販売を始めました。
 無い袖は振れませんから、ユニットはHPD385Aを使用する事になりました。

 TEACは暫くこのオートグラフを生産しており、日本国内で販売されたオートグラフの数は、オリジナルよりもTEAC製が多いのではないでしょうか。
 これをレプリカと呼ぶ人もいますが、これはタンノイ本社の認証を受けて再生産されたノックダウン製品ですから、レプリカの呼称は少し謙遜し過ぎだとおもいます(その前後に出ていた他社製の箱、ユートピア製やヒノ製はレプリカで良いでしょう)。

 TEAC製の進工舎箱、HPD385Aのオートグラフが何時頃生産中止となったのかは記憶にないのですが、数年間は売られていたと思います。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_11.html

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タンノイ・オートグラフを導入しました(その4.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_12.html

4.TV 385A .JPG
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/166090324999283443932-thumbnail2.jpg.html
 (オートグラフに入っていたHPD385Aです。ゴムエッジに張り替えてありました)

 タンノイは火災の後、経営が悪化し、一時米国資本になっていました。
 当時は既に書いたようにクルトミューラー製コーン紙でしたが、その後タンノイは再び英国独資となり、かつてのモニターゴールドに近いコーン紙を復活させました。
 しかし具合の悪い事に、コンゴの内戦をきっかけに世界的なコバルト不足となり、こんどはマグネットがアルニコからフェライトに変更されてしまいました。

 私はこの当時のユニット、フェライトマグネットでモニターゴールド風コーン紙のK3808を中古で買いましたが、正直あまり良い音とは思いませんでした。
 このユニットは大阪暁明館病院の礼拝堂のPAスピーカーとして寄贈し、礼拝堂と隣の書庫に間の壁に取り付けて、壁バッフルで使用、現在は牧師様のお説教を拡声しています。

 なお当時、マグネットはどちらもフェライトですが、ゴールドのコーン紙に近いK3808とHPDのコーン紙に近いK3838が併売されており、それらを大型バスレフ箱に入れたスピーカーをそれぞれスーパーレッドモニター、クラシックモニターとして売り出していました。
 ネーミングから類推すると、タンノイはHPDのコーン紙の方がクラシック再生には好適と考えていたのかもしれません。

 その少し後、タンノイは日本国内でPA用スピーカーも売ろうとしていました。
 私はフェライト磁石の38pデュアルコンセントリック1本を仕込んだジャガーというスピーカーを、やはり中古で1ペア買い込み、二個を重ねて書斎のセンタースピーカーに使おうと目論みました。こちらもゴールド風コーン紙でした。

 しかしジャガーは音に色気が無くて気に入らず、現在はパワフラッシュアリーナ(伯鳳会医療看護専門学校・明石校の講堂)でパワーリフティングの試合時のPAに使用しています。

 TEAC製オートグラフの生産が終了して後、1982年にタンノイ社からウェストミンスターというコーナー型ではないコンパウンドホーン型スピーカーが発表されました。
 このスピーカーはコーン紙はクルトミューラー製でしたが、マグネットがアルニコに戻っていました。ユニットの型番は3839Wだったと思います。

 このスピーカーは言うまでもなくオートグラフのオマージュとして生産されたものでしょう。
 バスケットの形はクラシックモニターに使われたK3838ユニットと同様に見えます。ですからウェストミンスターのユニットは、K3838をアルニコマグネットに変更した物のように思われます。。
 そうなると3839Wは、クルトミューラー製コーン紙、ウレタンエッジ、アルニコマグネットですから、バスケットの形状を除くとHPD385Aに近いユニットではなかったかと想像します。

 その後ウェストミンスターは何度かモデルチェンジが繰り返されました。
 現在のウエストミンスター・ロイヤル・GRはアルニコマグネットで、コーン紙もモニターゴールドに近く、エッジもフィックスドに戻されたオールドファッションなユニットが使われている様です。

 ウェストミンスターは気が付くと発売後40年が経っていますね。英国製オートグラフが発売されていたのは1953年から1974年の21年間でしたから、既に二倍の期間作り続けられています。

 憶測ですが、ウェストミンスターは殆ど日本専用モデルではないかと思います。外国のYou Tubeでウェストミンスターを見かけることがあまりありませんので。
 うーむ、五味康祐先生、恐るべしですな。

 さてコーン紙が以前のものに近い仕様に変更されたので、オートグラフもイケるのではと、オートグラフ・ミレニアムという復刻スピーカーが2001年に期間限定で販売されたことがあります。
 タンノイ社もアルニコマグネットでないとあの音は出ないと既に気づいていた様で、ミレニアムにはアルニコマグネットが採用されていました。
 ですからこの時のユニットはモニターゴールドに近いものだったのではないでしょうか。

 このスピーカーがタンノイ本社の製造なのか、TEACの企画物かはよく分かりません。箱も日本製か英国製かも不明ですが、評判は悪くなかったと思います。

 実は私がじっくり聞いた事があるオートグラフは、1976年から数年間発売されていたTEAC製のオートグラフだけです。
 30年ほど前、ある方の所でHPD385Aを進工舎箱に入れたものを聴かせて頂きました。アンプはテクニクス20AというOTLアンプでした。
 これは大変良い音で感心しました。

 しかしHPD385A入りのオートグラフはオーディオマニアの中では少々軽んじられています。TEAC製オートグラフを使っている方の多くは、オリジナル・オートグラフを狙われていると思います。
 今回私が手に入れたオートグラフはこういった事情から、以下の経緯でやってきたものです。

 A氏はTEAC製オートグラフを所有されていました。
 B氏は終活のためにオーディオマエストロにモニターレッド入りのオリジナル・オートグラフ(!!)を持ち込みました。
 A氏はそのオリジナル・オートグラフを購入し、下取り品として自分のTEAC製オートグラフをオーディオマエストロに引き取ってもらいました。
 そのTEAC製オートグラフはそのまま数年間(10年くらいかも)お店に置かれたままでした。
 今回そのオートグラフを私が入手した、という訳です。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_12.html

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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その5.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_13.html

5.TV 385A .JPG
 (購入したオートグラフに入っていたHPD385AはTV用に使用する事にしました)

 今回入手した進工舎製オートグラフエンクロージャーに入っているHPD385Aの他に、ベンプレ亭にはモニターゴールドのコーン紙に張り替えたHPD385A(HPDゴールドと命名)があります。
 さあ、進工舎製オートグラフ箱にはHPD385AとHPDゴールドのどちらを納めるべきでしょう。

 オートグラフはモニターシルバーからゴールドまでのフィックスドエッジで軽い、硬質のコーン紙を使ったものでないとダメとの世評があります。
 ですからオートグラフにHPD385Aは問題があると言われてきました。
 箱との相性はその通りかもしれませんが、ユニットとしてはHPD385Aは悪いユニットではない、モニターゴールド以前のユニットに必ずしも劣っていないと私は考えています。
 
 しかし五味先生は、「タンノイユニットはオートグラフの箱に入れないとキツイ音になる」、「オートグラフに入れたデュアルコンセントリックユニットこそ本当のタンノイの音」、「一つのユニットに真に適合する箱は一つだけである」、「ユニットを単独で販売するのは罪悪だ」といった趣旨の文章を書いておられました。

 バスレフ用に開発されたHPD385Aをオートグラフ箱に入れると、ユニットのQ値が高すぎてダメなのかもしれません。
 しかし以前に聴かせて頂いたHPD385A入り進工舎箱オートグラフは大変な美音でした。
 さらにベンプレ親父はモニターゴールド入りオートグラフを聴いた事が無いのです。

 うーむ、ここは無理をせず、HPD385Aで行くのがお利口かも?
 いやHPDゴールドを納める事が出来るのに、そちらを使わない手は無いのかも?

 心は千々に乱れますなーw

 すこし話が戻りますが、自分が最初に手に入れた本格的なスピーカーは、タンノイHPD385Aユニットです。浪人生活を1年で終了させ、日本大学医学部に潜り込んだ1977年の春に、今は無き秋葉原のキムラムセンで、名物おばちゃん(キムラのおばちゃん。ファンの勝手連がたくさんいて、キムラのおばちゃんの首振り人形まであったそうです)から定価ペア20万円のHPD385Aを16万円で買いました。
 このユニットを自作のバスレフ箱(当時タンノイで売られていたアーデンというスピーカーに容積、ダクト面積、ダクト長を合わせました)に入れて7年間使いました。

 その後、このユニットは暫く取ってありましたが、ウレタンエッジがヘタッてきたときに、モニターゴールド用コーン紙に貼り替えてもらい、現在は110Lの密閉箱に入れてリビングのTV用スピーカーとして活躍しいます。
 悪くない音だと思っています。

 私はHPD385Aの評判がイマイチなのは、米国資本時代に大変良く売れたアーデンのせいではないかと考えています。
アーデンは大型の海外製フロア型スピーカーとしては値段がこなれていました。ユニットが一本10万円に対し、エンクロージャーに入れて定価20万円とお買い得なスピーカーでした。
 しかしコストダウンで箱にお金がかけられなかった分、明らかに剛性が足らず、締まりのない音だったと思います。

 学生時代、友人の友人で、父親がアーデンをクォード44+405で鳴らしているN君と相互訪問をした事があります。
 目的はアーデン+QUADと、私の自作箱に入れ、自作真空管アンプ(窪田式SRPP型真空管プリ+上杉式KT88シングル)で鳴らしているHPD385Aの聴き比べでした。

 私には私のタンノイの方がどう聴いても良い音に聴こえました。彼も同意見で、私のタンノイを聴いて「こんな音が出したいんだけどなー」と言ってくれました。
 私の自作バスレフ箱はバッフルが36o厚(18o厚ラワン合板2枚重ね)、バッフル以外は24o厚のラワン合板を使用しており、アーデンよりよほどシッカリしていたと思います。これが音の違いに出たのでは。

 一度も観た事も聞いた事も無いのですが、タンノイユニットを用い、剛性の高い箱に納めたロックウッド社のモニタースピーカー(メジャー、メジャージェミニ)は、アーデンとはまるで違うガッチリした音と聞いた事があります。

 なにが言いたいのかと言いますと、HPD385Aは箱で評判を下げたのであって、巷で思われているより、よほど良いユニットだという事です。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_13.html

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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その6.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_14.html

6.HPD385A8穴.jpg
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/166090347523245232529-thumbnail2.jpg.html
 (最初期のHPD385です。その後のHPDとは違って、ユニット固定穴がゴールド以前と同じ8穴です)

 あるオーディオ店(マエストロではありません)の店主から聞いたのですが、実はHPD385Aとモニターゴールド15の違いはコーン紙だけだそうです。マグネットもダンパーもボイスコイルもエッジもバスケットも同じだそうです。
 公称インピーダンスもモニターレッドまでが16Ωで、ゴールド以降は8Ωに変更されていますから同じ。

 モニターゴールドまではスピーカー取付用のボルト穴は8穴、私の持っているものを含めて大半のHPD385Aのボルト穴は4穴でしたが、初期のHPDはやはり8穴あります。
 恐らくコーン紙工場の火災前に作ってあったバスケットを、モニターゴールドのグレーからHPD385Aのゴールドに塗り直し、そのまま使用。その在庫が尽きて新しくバスケットを作る段になって、4穴に変更したのでしょう。
 ネットワークもHPD発売後しばらくはゴールドと同じクリーム色の基盤の物で、その後黒い基盤に取り替えられたと思います。

 そうなると私がTV用に使っているユニットはモニターゴールド15その物といっても良い?
 ゴールドは英国オリジナルのオートグラフにも積まれていたユニットなので、今回手に入れたHPD385A入りのTEAC製オートグラフのユニットと取り替えれば、英国オリジナルオートグラフに近い音が出るかもしれません。

 なお記憶は定かでは無いのですが、最初期のHPDはHPD385という型番で、スピーカーの取付穴が4個に減ったころ、HPD385Aに型番が変わった様に思います。

 さて、そうは言っても箱の板材の問題はあります。日本で最も入手しやすい合板はラワン、アメリカでは米松、イギリスではバーチです。
 進工舎の箱はラワンのランバーコア(細い単板を接ぎ合わせたものを芯材にして合板で挟み込んだもの)だそうですが、オリジナルオートグラフはイギリスで一番入手容易なバーチ合板(※p.s.参照)だと思います。ベンプレ亭書斎の英国製のバイタボックス・バスビンはバーチ合板製ですから。

 従って、如何に進工舎の箱が精度良く出来ていても、板材の音の違いは出ると思います。

 考え過ぎでしょうが、バーチ合板(※同)のオートグラフにはモニターゴールド、レッド、シルバーが合い、ラワン材のオートグラフにはHPD385Aが合うのかもしれません。
 いずれにせよオリジナル箱のオートグラフは数百諭吉もする様なので、とても買えませんから、箱はラワン材の進工舎で行くほかありません。

 ユニット単体としてはHPDはゴールドを上回る部分もあると思うのですが、ホーン型スピーカーのドライバーに使うならゴールドのコーン紙の方が良いのではと思います。
 うーむ、確信は無いですよ。昔聞いて良いと思ったオートグラフはHPD385A入りでしたから。
 同時に多くのタンノイファン、オートグラフファンがHPDよりゴールド以前のタンノイを賞賛されているのも事実です。

 なんだか今回はグダグダですな。
 HPD385Aで行くか、HPDゴールドにするべきか、なかなか決断できません。

p.s.
 コメント欄で教えていただきました。オリジナルオートグラフはバーチ合板ではなく、バーチランバーコアだそうです。

https://91683924.at.webry.info/202208/article_14.html

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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その7.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_15.html

7.サラン取り外し.JPG
 (オートグラフを仰向けに倒して、正面のサランネットを外したところです)

 結局、聴いてみて決める他ないとなりました。
 オーディオマエストロで進工舎箱、HPD385A入り(エッジはウレタンからゴムに交換されています)のオートグラフを聴かせてもらいました。アンプはQUADのモノラルプリ2を二台とモノラルパワーUを二台です。

 モーツァルトのオペラを聴かせてもらいましたが、とてもまとまりの良い音でかつ美音です。アリャ、オートグラフってこんなに簡単に鳴るんだっけ?と拍子抜けするほど良い音です。
 これじゃHPDゴールドの出る幕は無いかなと思いつつ、ユニットを交換しました。

 ユニットの交換は人手が4人(ご店主とその奥様、作業に来てもらった方、私)もあった事もあり、あっという間に作業完了でした。
 進工舎の箱にモニターゴールドを取り付けるときは、微妙にユニットの止めネジ穴がズレていて、手こずる事があるそうですが、今回はコーン紙以外はHPD385Aなのできれいに収まりました。
 自分は大変な作業になるんじゃないかと、汗拭きタオルとアクエリアスの950mLペットボトルを持ち込んでいましたが、不要でしたw

 ユニット交換後、同じオペラを聴きましたが、これはさらに良い。音の響きが多彩で深々と鳴ります。
 五味康祐先生流に言いますと、倍音が豊か。
 一緒に聴いた方(作業をお願いした方)はコッチの方がレンジが広いと言われました。

 この結果、オートグラフに収めるユニットはHPDゴールドに決定しました。
 ゴムエッジに交換してあるHPD385Aはベンプレ亭のリビングでTV用に使用します。

 交換する前は、オートグラフに収めるデュアルコンセントリックは、ツィーターのスペーサーを薄くして、高域が強く出るようにしてあるので、単売ユニットのHPDではどうかな?と言われましたが、問題ありませんでした。

 オートグラフを納めたのは寝室です。この部屋は昔、ベンプレ親父がパワーリフティングの選手だった頃にトレーニングルームとして使っており、各種のマシン類、ダンベル、バーベルが置いてありました。

 壁、天井だけではなく、床まで6面全てコンクリート打ち放しの作りで、床は300キロのバーベルを落としても壊れない様に強固に作ってあります。
 広さは3.6m×5.7mで12.4畳ほどですが、根太が入っていないため床が低く、天井高は2.7mとやや高くなっています。
 12畳余りとオートグラフには狭すぎる部屋ですが、ユニットは同軸型スピーカーですので何とかなるでしょう。贅沢を言ってちゃ切りがありませんしね。

 この部屋を短手方向に使用し、オートグラフはお約束通り部屋のコーナーに押し込みました。
 こうすると低音が増強されます。モノラル時代は1本しか使わないのでこれで良かったのでしょうが、ステレオ用に2本使う場合は低音過剰となり易いそうです。

 少しコーナーから外して前を向けた方が良いらしいですが、寝室で鳴らすものなので大音量は出しません。
 そうなるとラウドネス効果を得るためにはコーナーに押し込む方が良いかもしれません。まあ角度を変えながら、色々やってみましょう。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_15.html

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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その8.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_16.html

8.フロント取り外し.JPG
 (フロントホーンを外したところです。ユニットの止め穴が8個空いています。TEAC製オートグラフも4穴ではなく、敢えて8穴にしたのでしょうか)

 オートグラフを鳴らすのに、いきなりブルートゥースやストリーミングという訳にも行きませんから、アナログを持ち込みました。
 針はナガオカMP-110、プレーヤーはエンパイア398、フォノイコはトライゴンのバンガード+ボルケーノ、プリはオーロラのPREDAVclassic、パワーアンプは是枝Lab.の6550p.p.です。全てて持ちの機材で間に合いました。

 スピーカーケーブルは英国QED社のPerformance Micro Silverというメーター1600円くらいの中級品を使いました。ヴィンテージ・タンノイには太いケーブルは良くないとされていますし、自分はメッキ線が好きなので。
 Performance Micro Silverは細い銅線に一般的な錫メッキではなく、銀メッキがかけてあるそうです。錫よりも銀は抵抗値が低いので(銅よりも低い)音は良いのでは?

 WEやベルデンの錫メッキ線でも良いと思いますが、少々遊んでみました。気に入らなければWE、ベルデンの他に、カナレ、アマゾンベーシックなど手持ちもありますから変更してみます。
 それでもイマイチならタンノイの定番、バンデンフルを買い直すという手もありますね。

 アッテネーター類は全てレベルとし、オートグラフは本来の使い方であるコーナー設置としてまず聴いてみました。

 LPはホロヴィッツのスカルラッティ・ソナタ集です。録音は1964年なので、時代も凡そ合いますな。

 うーむ、大変バランスに取れた良い音です。そのままA面、B面を通しで聴いてしまいました。
 ATTを触る必要性も、コーナーから引き出す必要性も感じなかったのでしばらくこのまま聴いてみましょう。

 オートグラフは鳴らし難いのかと思って追いましたが、割とあっさりいい音がしますよ。
 QEDの銀メッキ銅線のスピーかーケーブルも合ってる気がします。
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タンノイ・オートグラフを導入しました(その9.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_17.html

9..JPG
 (オートグラフ用に持ち込んだエンパイア398、トライゴンのボルケーノ、バンガード、オーロラサウンドのプラダVクラシックです)

 なんとかオートグラフはベンプレ亭寝室に収まりましたが、今回オートグラフを導入した理由には長年の憧憬とは別な理由もあります。
 以前書いたように、寝室用システムとして一時スキャンスピーク10pフルレンジを使いました。
 その時、やはりフルレンジはエエなぁと。スキャンスピークは雑誌(MOOK)の付録の安物ですが、2wayのA80よりよほど自然な音がします。

 私は書斎で3wayから5wayのマルチスピーカー・マルチアンプシステム3組と格闘してきました。どれもソコソコ鳴ってはいると思うのですが、各ユニットの音質的なつながりや、正確な音場の再現にはいまだに疑問があります。
 音楽では判り難いのですが、ピンクノイズを鳴らすと、ユニットが別々に鳴っているのが判ります。
 おそらくクロスオーバー付近の音色が違うのだと思います。

 こんな時、スキャンスピーク・フルレンジを改めて聴き直し、この方向を真面目にやらないとイカンよなぁと。

 書斎の3システムは全て劇場・映画館用スピーカーですし、かなり弄っていますのでFレンジ、Dレンジは一通りのものだと思います。迫力はありますし、大音量時の音の崩れも少ないです。時にはナマ以上の美音がします。
 しかし自然さが足らないのではないか、どうも不安です。

 書斎のシステムは音色は再現出来ていても、音場の再現がイマイチだと思うのです。
 つまりスピーカーが消え、楽器が空間に浮かぶ、コンサートホールの空間が感じられるという本当のステレオ=立体音響にはなっていないのでは。

 メーカーの中にはマルチスピーカーシステムには見切りをつけ、シングルコーンフルレンジを攻めているメーカーがあります。
 国内ではエクリプス、ファンダメンタル、47研究所、ViV Lab.など。海外ではヴォクサティブ、ラウザーなど。

 シングルコーンフルレンジの次に位置するものとしてはコアキシャル、トライアキシャルの同軸型があり、こちらも最近いくつかの製品が出てきました。
 TADやテクニクス、ティアックが新しく始めていますし、KEFはUni-Qというコアキシャル2wayに改良を重ねているようです。タンノイ、ファインオーディオも頑張っています。
 ムジークエレクトロニックガイザインは昔のジェンセンのように、トライアキシャルまで手掛けています。

 単純に考えても、点音源の方が音場の再生には有利でしょう。しかしコアキシャルに組むためには設計の制限があるため、ユニットの性能を極めるには問題がある筈です。
 このあたりの優先順位をどうするかで、フルレンジ、コアキシャル、マルチスピーカーなど流派が分かれているのでは。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_17.html

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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その10.)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_18.html

10.Decca_tree.jpg
 (デッカ社が初期のステレオ録音で汎用した、DECCA Treeです)

 オーマニは好みの録音にも流派があります。
 マルチマイクで音色の再現、ナマ以上の音質を狙ったソフトを好む人と、ワンポイントマイクで音場の再現を重視するソフトを好む人です。

 ワンポイントが全て優れているとは私は思いませんが、マイク3本のDECCA Treeで録音されていた初期のDECCAや、やはりマイク3本のマーキュリー・リビングプレゼンスシリーズには大変優れた録音があります。
 そしてワンポイント録音を好む人は、スピーカーも点音源でないと流儀が完成しないと思うのですが。

 音場再生に初めて言及したのは、実は五味康祐先生です。
 「西方の音」の中で、五味邸のオートグラフは自室の壁一面にオペラハウスが現れ、ジークフリートやミーメの動きが手に取るようにわかる。中央に燃えている溶鉱炉の炎の色までわかる。しかし劣ったスピーカーでは歌手が順番に現れ、大口を開けて歌っては消える。すなわち空間が無いと言った事を書かれていました。
 暗にコンクリートホーンなどの大掛かりなマルチスピーカーシステムを批判されていたのだと思います。

 後年、評論家のフウ(すみません、ワードで字が出てきません。ニンベンに専です)氏がその方面に傾倒され、TADのユニットを使った自作スピーカーからB&Wのノーチラスに鞍替えしています。同じく評論家の小林氏もTADの巨大システムから、小型の2wayに変更されています。

 音場再生重視派は、まだオーマニの最大派閥ではないと思いますが、音色再現重視派から転向される方の割合は徐々に増えていると思います。
 逆に、音場派から音色派に転向する人はいないのでは?
 音色派の中で、やり切った感のある人、限界を感じた人が音場派に流れている様に思います。

 自分も音色派一辺倒では限界が見えてきた感じがします。これから新しくオーディオをやるなら、たとえばKEFのBlade One Meta(2wayコアキシャルにウーファーを付加)なんか良いんじゃないかなーと思います。

 でもまてよ、ベンプレ亭にはタンノイHPDゴールドが有るじゃないの。
 五味先生はオートグラフで音場再現を達成されていたようだぞ。
 というわけでオートグラフに一丁チャレンジしてみるかなと。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_18.html

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2022年08月19日
タンノイ・オートグラフを導入しました(その11.最終回)
https://91683924.at.webry.info/202208/article_19.html

2.右.JPG
 (左chのオートグラフです。足元にパワーアンプ用のアイソレーショントランスがあります)

 オートグラフは複雑な折り返しバックロードホーンと、大きなフロントロードホーンが内蔵された大型のコーナー型スピーカーです。
 大口径スピーカーも、折り返しホーンも、コーナー型も、かつてユニットやアンプの性能が不十分だった時代に、能率を上げ、低音を増強するために考案された方法です。
 即ち現在では全く顧みられなくなった旧式なスピーカーです。

 オートグラフは1953年に開発されていますから、本来モノラルで使用する事を前提に開発されたもので、モノラルの音を立体的に広げる意図をもって開発されているそうです。
 従ってステレオ仕様では低域が出過ぎる、音場が広がり過ぎるなど問題があるかもしれません。
 性能的にも現代のソースを再生するにふさわしいかのか、疑問のある所でしょう。

 五味先生もテイチクの社長であったN氏のJBL4350を晩年に聴かれて、その迫真力に驚かれ、「N邸の4350と比較すると、我が家のオートグラフは混変調歪を伴ったオモチャの演奏である」と書かれていました。「数日間はボーっとして、オートグラフを聴く気にもなれなかった」とも。

 これは事実だと思います。私も学生時代JBL4550B(ウーファーは2220B?)、2440ドライバー+2395ホーンレンズ、2402ツィーターを大音量で鳴らしていた池袋のジャズ喫茶(店名忘却)で、その分解能の良さ、シャープネス、広大なダイナミックレンジに驚き、自分のHPD385Aではとても太刀打ちできないとゲッソリしたことがあります。

 オートグラフは正直、「オートグラフの音」を愛でるための物であり、現代のHIFIを追求するには不足する部分も多いと思います。

 大出力アンプとロングストローク・ウーファー、高剛性振動板の技術革新で、現在のスピーカーは小口径、エンクロージャーも小型が主流です。ホーンどころかバッフル面も最小限、フリースタンディング、低能率が基本です。
 箱の共鳴を極力排し、マジコのような高剛性箱やGIYAのような箱内部の共鳴を徹底的に抑えた物が最先端スピーカーです。

 この時代にコンパウンドホーン、コーナー型、箱鳴りを音作りに利用するスピーカーなど全くもって時代錯誤でしょう。

 オートグラフの後裔であるウェストミンスターを「現代のクレデンザ」と呼んだ人がいるそうです。つまり存在価値はあるものの、技術が旧式過ぎて誰も類似の製品を出さないという事でしょう。
 同様に、オートグラフは今後、決して作られる事のないタイプのスピーカーだと思います。

 オートグラフから物凄いHIFI音がするとは、今の私は考えていません。
 しかし紅顔の美少年(?)の頃に高嶺の花とあこがれた、初恋のお姉さま(スピーカーエンクロージャー)を寝室に招き入れ、自分が学生時代に購入した馴染のユニットを納めて、同衾するのも私の楽しい終活になるのではないかと。

 私はもうすぐ前期高齢者の仲間入り、年金をもらう年ですから、やり残したことをやってしまい、お迎えに備えるのも乙だと思うのです。

 オートグラフは生産開始から既に69年が経過しています。私の15インチ・コアキシャルユニットは入手45年目、この度手に入れたノックダウン生産のエンクロージャーも40年以上前のものでしょう。
 このスピーカーの白鳥の歌を聴くことは私の名誉であり、かつてこのスピーカーに憧憬を持った、私の責務でもあると思います。

 私が介護老人になり、施設に入所せずに訪問看護、訪問看護で看取られる事になれば、この寝室で死ぬのだろうと思います。
 通夜の席も終わり、自分の亡骸だけとなった部屋で、18歳の時から一緒にいるスピーカーがフォーレのレクイエムを小さく歌ってくれたら、私は静かに犬たちの待つ虹の橋へ旅立てると思うのです。

 正直、寝室用のスピーカーですから、あまり凝り過ぎないようにします。
 同時に、音楽鑑賞用ならこの位で宜しかろうという音にはなったと思います。
https://91683924.at.webry.info/202208/article_19.html

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晴耕雨聴 2022年08月20日
Tannoy Autographを1日中鳴らしました
https://91683924.at.webry.info/202208/article_20.html

IMG_0880.JPG
 今日は昼からオートグラフを鳴らしっぱなしです。
 ソースは主にスポティファイです。パソコンで開いたスポティファイをiFiのZen One Signatureというブルートゥースレシーバー兼USB・DACのUSB端子に入れて再生です。
 そういえばSignatureもAutographもどちらも自著、サインという意味ですから共通点がありますぞw

 オートグラフは声と弦楽器が良いのかと思っていましたが、私の耳にはピアノが一番上手く鳴る様に思います。
 ピアノは基本的に打楽器ですから(金属のピアノ線をフェルトのハンマーで打突します)、折り返しホーン向きではないだろうと思っていましたが、むしろ生のピアノ、コンサートホールのピアノの音をそれらしく鳴らしますね。

 グールドのバッハや田部京子のモーツァルトなんか、実に上手く鳴りますな。

 聴きながらアッテネーターの調整もしました。
 昔の記憶では、左側のツマミ、ロールオフがホーンドライバが受け持つ1KHz以上を上下させ、右側のツマミ、エネルギーが5KHz以上を上下させるのではなかったかと。

 オートグラフは中域、高域にもホーンロードがかかるので、低域過多になりやすいとの事で、ベンプレ亭搬入時よりロールオフは最大の+3にしてありました。
 エネルギーはレベル(中央)になっていましたが、もう少し高域のエネルギーがある方が自然なので、触っているうちに、こちらも最大値の+2になりました。
前 (1).PNG
後.PNG
 ピンクノイズを再生してF特を計ってみました。
 上がロールオフ+3、エネルギー±0、下がロールオフ+3、エネルギー+2です。
 もっと高音を出しても良いくらいですが、タンノイはピラミッドバランスが美点なので、これで良いのかな?

 60Hz〜250Hzが盛り上がっているのがタンノイ・オートグラフの音作りだと思います。
 これを嫌って、コーナーから外したり、正面に近く向けて使う場合もあります。
 私も少しやってみましたが、オートグラフの持つ豊穣感が後退するように感じ、コーナー設置に戻しました。
 寝室用なので音量は小さめですから、こちらが良いと思います。

 途中でブルートゥース機能を使って阪神vs巨人のDAZN中継もオートグラフで鳴らしてみました。
 ちょっと音が太くなりますが、面白いですぞw
 なお阪神がサトテルのホームランなどで5-1で勝利、3連勝するとともに、今シーズンのvs巨人勝ち越しを決めました(^−^)/

 F特のグラフを見て気が付いたのは、50Hz以下もそれなりに再生される事です。部屋の暗騒音は30db程度なので、これは明らかにオートグラフからの音です。
 50Hz以下にはホーンロードはかかっていないと思いますが、大きなエンクロージャーとコーナー設置により再生されるのだと思います。

 この辺も、オートグラフが長く名器の名を保った一因かもしれませんね。 
https://91683924.at.webry.info/202208/article_20.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1107.html#c40

[リバイバル4] 上杉研究所 交流点火 無帰還 300B シングルアンプ U・BROS-300AH 中川隆
18. 中川隆[-12939] koaQ7Jey 2022年8月21日 08:11:21 : XOKiRioHfk : cXVmY2E3elRaN00=[5]
137 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/04(水) 21:28:50.98ID:0lZlV25P
マランツ#7 のイミテーションは昔ラジオ技術誌で大いに流行った。

138 私の息子はEL34 2011/05/05(木) 00:58:47.93ID:WI0YDEx1

上杉氏や森忠氏もラジヲ技術で回路/部品及び構造を解説し
シンプル化に徹したイミテーション版を MJ誌や FM-fun別冊他に発表した。

上杉氏が存命なら、いずれ管球王国にシンプル化した #7 型イコライザーを発表したかも知れない。


139 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/05(木) 01:52:09.10ID:Liv5HTD/

上杉の技術力では無理

141 私の息子はEL34 2011/05/05(木) 20:27:40.76ID:dif4jjeS

上杉氏の自作記事は自作初級者を対象とした物が多いから
組み立て後、電圧測定のみで可変抵抗で調整する様な箇所が全く無いし
MT 管は ECC80 系で出力管も入手し易い球のみを採用していたのは
彼の見識と言うかポリシーだったんじゃねぇ〜の?。
6DJ8 や 6C33C-B 等の球には全く手を出さなかったし...


142 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/05(木) 23:08:01.94ID:V7gUr+ek
>>141
>上杉氏の自作記事は自作初級者を対象とした物が多いから

それはもう新しい実験しなくても、それなりの音を現実に出せた人だから
冒険は、しなくなっていたと思う
五味康祐とか、すごいうるさい人も納得させていたが
管球王国の KIT は、もうそういう実験の品ではないのです

144 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/06(金) 00:25:13.62ID:k6FRWPQk

上杉の昔の設計は兄貴のだよ。

エロイカ当時から兄貴が全て設計し弟が造る。

兄貴が死んだら何にも難しい事は解りませんてのが上杉の実態だよ。
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/pav/1296269023
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/121.html#c18

   

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