171. 罵愚[8448] lGyL8A 2020年7月09日 05:54:12 : sLoaIEvJQQ : cVN1Szlid1dJQnc=[1]
>>164
このように、明治維新をフランス革命と対比させる論法は、進歩主義史観と呼ばれるもので、よく使われる論法なんだが、ちょっと詳細に見比べてみれば、その相違点も、いくつか確認できる。
おなじように、近代日本の対外戦争も白人キリスト教国の植民地獲得戦争の模倣として説明されるわけだが、むしろ視野をそこに限定するが故の間違いが大手を振っているともいえる。
その最初の実例が、日清戦争である。
李氏朝鮮を清国の保護国とみるか、独立国とみるかは、意見が分かれる。徳川幕府から外交を引き継いだ明治政府も、征韓論のあたりから、次第に見方が変化している。そして、日清戦争が「清国の保護国だった」という過去形での評価を定着させたものである。
いま、わたしのてもとに「NHK 高校日本史 日本の歴史」という教育テレビ高等学校講座のテキストがある。だれが使ったものか、わたしの本箱にまぎれ込んで、並んでいたものだが、この本では「日清・日露戦争」と題した項目のもとで、一体化した記述がされている。昭和63年の放送講座に使われたものらしいが、日中戦争や太平洋戦争と比べても、日清戦争は緊迫した極東情勢のもとでの客観的な記述がされていて、★阿修羅♪の御常連の軍国主義・侵略戦争の発火点のような説明はされていない。
国際社会の評価も、日本の立場を理解する温かいものだったようだ。
http://www.asyura2.com/20/senkyo273/msg/591.html#c171