66. 2019年10月25日 23:05:09 : qbFCJNq2Lo : cVk5Y2Y1OUpWTC4=[1]
>>43 >>44
あのねえ、色留だから高いってわけではけしてないの。もしかして明恵さんが着てた訪問着の方がずっと高いかもなのよ。明恵さんともあろう人が、お金の節約で色留着なかったなんてことがあるはずないじゃないの。
ぶっちゃけ、着物の格式と値段はほとんど関係がないの。フォーマルよりカジュアルの方がバカ高いとかザラにあるんだから。
特にある種の着物の値段はかなり“魔物的”。よくある黒留だって数万〜数百万と値幅は広大よ。(笑)
最近で は結婚式でも地味な黒留よりも見栄えがいいんで色留を着る人もいるらしいけど。
黒留なら新品でも三万台くらいから買えるものはあるんだけど、リサイクルで二、三千から、少々難ありも覚悟なら蚤の市で千円とかってのもあるしね。
色留めも新品だとちょっと高いけど、リサイクルなら一万円台からよ。お金持ちじゃなくても買えるのよ。要は着る気と機会があるかどうかだけど。
私なんかフォーマルなんかサイズの合わない母のお古しかないし、あとはジーンズ着物と木綿着物の親戚のおばさんのお古の紬だけよ。
でも黒留も色留レンタルもあるから買わなくても大丈夫。どうせ人生で何回も着るものじゃないんだから。中古品買うのとトントンだけど、履き物バック付きで洗濯代もいらないんだから安いもんよ。
今時、オーダーメイドの高級品でなけりゃなんて気張らなければ、着物なんかそんなもんなの。好きな人ほど中古や貰い物で安いの着てる。うっかり欲しいって言えば、いらない親戚や知り合いからタンスごと来ちゃうとかもある。
早い話、その気になれば着物はただ同然で手に入れられるけど、その分、置き場とメンテ代はかかる。
百万とかの着物買って着てるのは今時、保守系の政治家の奥さんと、銀座のママと高級料亭の女将さんくらいじゃないの?
まあ、総理夫人がレンタルやリサイクルってわけにもいかないだろうけど。(笑)
新品でちょっと見栄えのよいものでも、明恵さんがあのとき着てた訪問着やデザイナー特注のお椀みたいなドレスよりもずっと安いものはいくらもあると思うけどね。
え?貧乏なはずなのに何でそこまで着物のこと知ってるって?
当たり前でしょ、日本人は三十年くらい前までは大部分がまだ「中流」だったんだから。中流の家の奥さんなら着物の三、四枚くらい、持ってるのは普通だったわ。うちの母なんかじゃ、高くても十万止まりだったけどね、昭和五十年代に。
一つ縫い紋が付いた訪問着。それで親戚の結婚式とか出てたけど、嫁入りの時の黒留が古くさくて貧相だったからかな。母の実家も普通の農家で兄弟多かったからね。
訪問着でも紋が入れば略礼装にはなるのでもしかして明恵さんのにも入ってたのかも。写真じゃわかんないけど。
幼なじみのお母さんたち(サラリーマンの奥さんと商店の女将さん)なんかもっと良いのたくさん持ってたわよ。まだそんな時代だった。
それがこの二十何年の間にどんどん貧乏にさせられたのよ。だからみんな怒ってるんじゃない。
元は高価だったろう着物もリサイクルで安く買えるのも、皆が親の代より時間、気持ち、お金に余裕がないからでしょ?
だからこんなものあっても着ないからと二束三文で売り払ってしまう。寂しい事だよね。
そして、染め、織りの技術を持った職人さんたちも消えていく。
お金持ちだけじゃなくって庶民にも広いすそ野があったからこそ存在してた日本のきれいな民族衣装は消えていくのよ。
そりゃ「一億総中流時代」を知らない若い人は気の毒だとは思うわよ。着物、ただでやるから着てくれっていったって忙しくてそんな余裕もないだろうし。
私だって実はわずかに持ってる安い木綿着物さえ、着る暇なくて仕舞ったままよ。
でも、庶民が自国の文化も楽しめないほどに世知辛い世の中になったのは政治のせいだからね。そこんとこは忘れるな!
明恵さんにもどるけど、だいたい旦那が何年も総理やってる人が色留持っていないとは考えにくいよね。
要はあの時は着る気がなかったというだけじゃないの?あの訪問着が一番のお気に入りだから着たとかね。
たしかに似合ってはいたけどねえ。
なら、明恵さんらしいわよね。(笑)
http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/700.html#c66