121. 中川隆[-7734] koaQ7Jey 2025年2月14日 07:50:25 : 2Mqnwrq7ug : cExielFyLjNaS2s=[1]
2025.02.13
https://www.thutmosev.com/archives/38484.html
トランプを熱狂的に支持しているのは失われた製造業の人達
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/84206 【トランプ氏勝利】大統領選、流れを変えた「奇跡の一枚」…ピュリツァー賞写真家が撮った決定的瞬間の数々 トランプ氏の「薄毛」に関心?構図にこだわる写真家魂【JBpressセレクション】(1_6) _ JBpress (ジェイビープレス)
アメリカの製造業を復活させようとするトランプ
トランプ”新”大統領はアメリカの製造業を復活しようとしていて、米国に輸出する国には関税制裁を課してアメリカからの輸出を増やそうとしている
その背景には昔工場で働いていたような労働者が失業した結果、IT技術者のような人達だけが高収入を得て貧富の差が拡大してしまった
普通の人でもフォードの工場で自動車を作って家を建てたり自分の車を買う事ができたが、今は高度な専門教育を経た人しかグーグルなどで働く事はできない
アメリカの夢やサクセスストーリーはなくなってしまい、トランプを支持するような南部の田舎の人達は『社会の底辺』と呼ばれる存在になってしまった
アメリカの現状をぶったぎって言ってしまうとIT企業とホームレスしか居ない国になってしまい、1人当たりGDPが8万ドルと言っても実際には10万ドル以上の人と5万ドル以下の人しかいない
アメリカの多くの物価は日本の2倍で自動車も1.5倍はするので、年収5万ドル以下では貧困層になってしまい家賃や医療費が払えずホームレスになる
そのホームレスの大半はアメリカ人に言わせると薬物中毒者であって、健全な生活をしていたのにホームレスに陥るような人は実際には少ない
居たとしても一時的に家賃を払えなかっただけの人はすぐに定住場所を見つけるが、薬物中毒者がそのままホームレスとして一生を送る
アメリカの製造業が崩壊し始めたのは1980年代からで、日本の輸出攻勢のあとは中国製品が溢れるようになりアメリカ人は輸入品に依存するようになった
考えてみれば自分が時給1ドルで安い商品を作るより、中国人に時給1ドルで働かせてそれを輸入した方が楽なので、どんどん輸入依存症に陥った
アメリカは安い商品の生産をやめてITなど高収入の産業だけにした結果、1人当たりGDPは飛躍的に伸びたのだがその実態は「少数の富裕層と大多数の貧困層」になった
トランプの支持者は輸入に関税をかければ昔のようにアメリカの製造業が復活すると期待しているが、現代のアメリカ人は本質的に怠け者なので難しいと思います
製造業労働者の絶望
中国からの輸入品急増は米国経済を根本的に変えてしまい、製造業のコミュニティーを破壊し労働者とその家族に打撃を与えた
アメリカ人が工場で働くのではなく安く生産する国から輸入するのをグローバル化と言い換え、アメリカ人は少数のITエリート以外は貧困に落ちてしまった
第一期のトランプ政権は反中国を掲げていたが実際には「米国産大豆を買えばウイグル犯罪を黙認する」など下劣なトレードをしただけだった
中国製の電気自動車(EV)や再生可能エネルギー機器が大量に押し寄せることへの懸念からバイデン前政権は新たな貿易障壁を設けた
80年代に日本がアメリカへ輸出攻勢をかけた時、その痛みは管理可能で労働者は適応し、結局のところ日本は停滞して脅威ではなくなった
だが中国は巨大で労働コストは極めて低く生産能力は無尽蔵、輸出の急増は数十年ではなくわずか数年で起き米国の製造業を完全に破壊した
製造業がなくなったアメリカの街では失業率の上昇、賃金低下、フードスタンプの利用増加、障害者給付の増加、ひとり親家庭と子どもの貧困率の上昇、死亡率の上昇が見られた
グローバル化はマイナスの側面がほとんどなく恩恵をもたらすものと考えられていたが実際は逆で、トランプ氏は怒りと絶望を巧みに利用し当選した
チャイナ・ショックの影響を受けた製造業労働者の一部は仕事を失い、再び職を見つけるのに苦労し年を重ね、製造業の労働力から外れていった
引退した彼らの職が他の誰かに引き継がれることは無く、定年まで仕事は維持したものの彼らの所得は生涯に渡って伸び悩んだ
仕事で年功を重ねるにつれて昇進すると思っていた人たちにとって、その機会が消えてしまい「貧困層」と呼ばれるようになった
製造業の労働者の多くは非製造業の仕事に移らず、製造業の労働者はチャイナ・ショック後も非製造業に移らなかった
新たなサービス業の職は全て初めて仕事に就く若年成人や合法移民、米国生まれのヒスパニック系や女性、そして大卒だった
ようするにかつてフォードやホンダで働いていた労働者たちは、工場を解雇されても製造業で働いたがその収入は(物価を調整して)かつての数分の1になった
https://www.thutmosev.com/archives/38484.html
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