24. 保守や右翼には馬鹿し[187] lduO54LiiUWXg4LJgs2Ubo6tgrU 2023年5月20日 05:51:27 : 9yppaRr6IU : cDdWdzlnUHhyU1E=[1]
2023.05.19
野合を繰り返す「誇り党」はどう転んでも与党に潜り込みそう(中央は党首で軍事政権の保健大臣)
画像引用:https://www.posttoday.com/politics/570551
圧勝はしたものの
タイでは2023年5月14日に下院総選挙が実施され反軍政政党が大勝したため軍政が終わると見られているが、野党は連立協議で難航しています
タイは2014年に赤シャツ隊と黄シャツ隊の一連の暴動があり、軍は暴動を治めるためと言って軍事クーデターを起こして政権を奪取した
ところがこの赤シャツ隊の暴動は実は軍隊が騒動を大きくするため爆弾などを仕掛けていたとされ、濡れ衣を着せられた赤シャツ隊の多くが逮捕された
赤シャツを着たデモ隊は民主化を求めるタイ人で、これにはタイの民族問題が関係していてタイの土着民族は政治や経済から退けられていた
タイで権力や金を握っているのは秦の始皇帝の時代からインドシナ半島に移住してきた中国系でバンコクなど都市に住み軍隊も裁判官もすべて中国系から出ています
ところが人口ではタイ土着系が圧倒的に多いので民主的な選挙ではかならずタイ系が勝ち、これを不満に思った中国系が騒動を起こして軍事クーデターを起こしました
従ってタイ軍事政権は全員が中国系タイ人で、上院議員250人に指名されているのも全員が中国系タイ人です(ルーツは長江文明で現中国政府と直接の関係はない)
タイは上院250人で下院500人だが上院は全員が軍に指名された軍政議員、下院は自由選挙だが首相指名は両院合計の過半数で決まります
750人の過半数は376人なので、軍政をひっくり返すには反軍政政党は下院だけで376人が当選し、軍政候補者の当選は124人以下でなくてはならなかった
選挙結果は革新系の野党「前進党」が152議席、タクシン元首相派の最大野党「タイ貢献党」が141議席、軍事政権候補は「国民国家の力党」が40、プラユット首相の「タイ団結国家建設党」が36議席にとどまった
野党2党の合計は293なので連立しても首相指名に必要な376議席に届かないが、軍政側も必要な125人には届かない76議席だった(同数なら軍政首相になる)
2大野党が連立で合意したとしても首相指名に必要な議席数には83人足りないが、「誇り党」というのが70議席を獲得している
誇りのない誇り党がカギを握る
誇り党はタクシン元首相と対立するグループでタイ貢献党と仲が悪く、党首は軍事政権で保健大臣をしているので軍政派と見られている
誇り党が軍に味方すると軍政側は下院146議席になり、上下両院で396議席、首相指名に必要な376議席を上回り軍事政権存続になる
ただこの誇り党はポピュリズム政党で日和見と言われ、単に権力が欲しかったので軍事政権に加担していたと言われている
結局のところ軍事政権存続か民主政権回復かのカギを握るのは、権力欲しさに連立するろくでもない日和見政治家という事です
仮に誇り党が寝返って民主政権を樹立しても、旧軍政の閣僚などが新政権にも参加するので軍への厳しい処罰をできないかも知れない
以前のタイはこうした局面になるとプミポン国王が登場し鶴の一声で民政復帰していたのだが、現国王は軍に囲い込まれて操り人形になってしまっている
反軍政の最大政党だった貢献党はタクシン元首相が事実上率いているが、今回最大議席を獲得したのは革新系の野党「前進党」だったのも事態を複雑にしている
前進党のピタ党首(42)は名門タマサート大から米ハーバード大ケネディ行政大学院へ進み修士号を取得した人で、経歴を見るとアメリカ政府が支援していそうな人物です
前進党は多くの分野で急進的な改革を公約にしているが、特に反発を買っているのは王室改革で不敬罪の廃止などを要求している
より保守的なタイ貢献党は不敬罪の廃止や王室改革に反対するとみられ、この辺で妥協できるかが連立政権の鍵になる
それ以上に風見鶏のような「誇り党」が軍政につくか新政権に参加するかが重要になります
https://www.thutmosev.com/archives/268164j.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/398.html#c24