48. 2019年9月05日 08:25:11 : S5ooTUG7Os : bXVpQzNBa05uT0k=[1]
「大腸がんと放射線被ばくに関する医学的知見について」
その弐
「直腸がん、胆のうがん、膵臓がん、前立腺がん、腎臓がんには有意なリスクは示唆されなかった。」とのことです...なお、健康モノのサイトでは、肉食(消化・分解の過程で発がん性物質が発生するという説がある)、飲酒、喫煙の害が指摘されています。
大腸がんと放射線被ばくに関する医学的知見について_130726_3-14.pdf
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/130726_3-14.pdf
研究方法 / コホート研究
国 / 日本(広島、長崎)
従事作業 / 原爆(広島、長崎)
比較群 / 原爆被ばく者のうち、1958年から1998年の間に第一がん(悪性黒色腫以外の皮膚がんを含む)が観察されていない者
作業名原爆 / (広島、長崎)による固形がんの罹患率(生存者)
アウトカム指標およびアウトカム
1)寿命調査集団では、結腸線量が0.005 Gy以上の調査対象者から発生したがん症例のうち、約850例(約11%)が原爆被ばくと関連していると推定される。
2)線量反応曲線0-2Gyの範囲は線形である。
3)被ばく時年齢が30歳の場合、70歳になった時点で1 Gy被ばく当たり男性で約35%、女性で約58%固形がん罹患率が増加すると推定された。
4)固形がんの過剰相対リスク(ERR)は被ばく時年齢が10歳増加する毎に約17%減少。このリスクは調査期間全体で増加する傾向。
5)口腔がん、胃がん、結腸がん、肝臓がん、肺がん、皮膚がん、乳がん、卵巣がん、膀胱がん、神経がん、甲状線がんで放射線関連リスクが有意に増加した。直腸がん、胆のうがん、膵臓がん、前立腺がん、腎臓がんには有意なリスクは示唆されなかった。
(新たに判明したこと)
1)低線量では、被ばく線量区分を0から0.15 Gyまで上げたところから統計的に有意な線量反応が認められた。
2)食道がんのリスクが有意となった。
3)20歳未満出の被ばくが子宮がんのリスクを増加する可能性がある。
4)肉腫を含め、検討したすべての組織型群について発がんリスクの増加が示唆された。