3. 2021年8月27日 19:30:52 : QESBTdSRVA : bWQwRWYzejJvMnc=[1]
再生産過程は、本来は拡大だから実質的な価値増殖の過程である。しかるに戦争や軍需に生産物を回すと、生産過程での価値補填を多くは紙幣を印刷して行うことになり、見かけ上は再生産継続でも、実質は価値生産を伴なわない、すなわち価値生産の空洞化が進行だ。これを紙幣側からみると、通貨の役割を果たしてきた紙幣の実質の価値低下であり、益々の紙屑化である。国際的なスケールで見れば、国際的通貨危機に繋がるものであり、やがて世界的金融恐慌に繋がる。以上の視点を、ここ数十年、実際に実演してきたのがアメリカだ。
米ドルは永らく国際基軸通貨(key currency)であったが、米国内金融政策で、リーマン後マネタリーベースで通常の3倍・4倍のドル供給行うなど、正にドル過剰発行で、Q1〜3とかのドル紙幣過剰撒布の状況は、紙幣のジョン・ロー化の典型だ。当然に、国際的にはドル忌避へ繋がり、それは最早世界の流れである。こうした状況で、ドルの基軸通貨化に抵抗する指導者が各国に現れたが、カダフイー・フセイン・チャベス等々、米はそれだけは許さないと、実力で潰してきた。しかし米がどう足掻こうと、基軸通貨としての米ドルは、もはやその栄光の座を降りざるえないのは、誰の目にも明らかである。
では代わって、基軸通貨の行割り果たすものは何か、複数基軸通貨論・商品バスケット方式等々、いろいろな構想や案が提示だが、通貨の不安時に当面輝くものは、やはり金(gold)との指摘は説得力もつ。ドルの価値は金で計れるが、米当局はドル価値を守るために、必死に先物使って金価格を引き下げている。理論的には
ozあたり2000ドル以下はあり得ないだろうが、今は1800だ。
生々しい話になったが、米ドルが基軸通貨の役割果たせなくなってきたのは、最早隠せない事実だ。米は軍事力使って、必死に長抑えるが。
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