97. 2021年5月13日 11:09:23 : p1GT7JmqVc : bW9vS0YyU3JodVE=[1]
https://www.sokanet.jp/daisakuikeda/koyu/peccei/
1972年、あるレポートが世界に衝撃を与えた。タイトルは『成長の限界』。発表したのは、国際的有識者組織「ローマクラブ」。創設者はイタリアを代表する実業家として知られたアウレリオ・ペッチェイ氏である。
経済至上主義の物質文明に警鐘を鳴らす活動のなかで、ペッチェイ氏は二つの“壁”に直面した。一つは、ソ連・中国とどう協力すればいいか。もう一つは、若者の価値観をどう転換させるか――。「イデオロギー」と「世代」。二つの壁に突き当たっていたのである。そうしたなか、池田大作先生を知った。社会主義の中国・ソ連を相次いで訪問し、対話を重ねている。また池田先生のもとには、いつも溌剌とした青年がいる。池田先生にはローマクラブの限界を破る何かがある――。そう感じたペッチェイ氏は、池田先生との会見を希望する。
「庭がきれいですから、外でお話ししませんか」(池田先生)
「それはいいですね!」(ペッチェイ氏)
1975年5月、フランス・パリの青空の下で池田先生とペッチェイ氏の初会見が行われた。氏は人類の行く末を真剣に憂いていた。「(人類の)技術は進歩しても、文化的には化石のように進歩が止まっている。そのギャップを埋めるために、必要なのは『人間精神のルネサンス』です。『人間自身の革命』です」以前から創価学会が掲げる「人間革命」の思想に関心をもっていたペッチェイ氏。「人間革命には、どれくらいの期間を要するのでしょうか?」(ペッチェイ氏)「多くの人々の人間革命には、かなりの時を必要とするでしょう。しかし、行動せずして種をまかずして前進はありません」(池田先生)。「人間革命」の思想にペッチェイ氏は心から共感し、大きな希望を抱いた。
ペッチェイ氏と池田先生の出会いは、ペッチェイ氏が亡くなる直前までの約10年間、パリ、東京、フィレンツェなどで5度に及んだ。この“警世の対話”は、対談集『二十一世紀への警鐘』(84年)として上梓された。晩年、ペッチェイ氏はことあるごとに語っていたという――「世界を変革できるのは、青年だよ。青年の人間革命によって、世界は変わるんだよ」と。ペッチェイ氏が人類に対して鳴らした警鐘の先見性は、21世紀の現在、いや増して光っている。「池田会長、私たちの意見は一致しました。やりましょう。私たちは握手しましょう。21世紀のために! 私たちの子どもや孫の世代のために! 手遅れにならないうちに!」
https://blog.goo.ne.jp/siroi_1956/e/4bc437b5d7b3e7e0ec421ad1af36502e
*人口の削減を狙っている?
1973年秋、人々は殺気立った顔でスーパーマーケットに行列を作っていた。
一様に目指すのはトイレットペーパーである。そうして、山のように積み上げられたトイレットペーパーは開店するやいなや一瞬で完売してしまったーーー。
日本中をパニックに陥れた、世に言うオイルショックである。
この年、第四次中東戦争の余波からアラブの産油国は原油価格を7割も引き上げることを決め、世界的に石油の価格は大暴騰した。それが発端となって「紙が無くなる」と云う噂が飛び交い、原油価格とは直接関係のないトイレットペーパーの買い占めと云う事態を招いてしまったのだ。
ところが、偶然か否か、こうした石油不足を、更に数十年後に石油が枯れ果ててしまうと予言した集団がいる。
科学者、経済学者などがメンバーにその名を連ねたローマクラブと呼ばれる研究機関である。
このローマクラブが、発表されている通りに環境問題を研究する識者の集団であれば何の問題もない。ところが彼らは、人類が生き残る術として秘かに人口削減計画の陰謀を企てているというのだ。
*人類の成長の限界を予想した報告書
イタリアのコンピューター関連会社で副社長をしていたアウレリオ・ペッチェイが、その財力を以って設立したのがローマクラブである。1968年にローマで活動を開始した彼らは、4年後に「成長の限界」と題した報告書を発表する。
そこに書かれた内容は実にセンセーショナルなもので、このまま人口増加や環境破壊が続いた場合に人類と地球が直面する可能性を様々なシミュレーションによって検証した。そして結論として、100年以内に人類の成長は限界に達すると警鐘を鳴らしたのである。
冒頭のオイルショックが発生したのはこの報告書があった翌年のことだった為、彼らの提言が一躍注目された。
しかも、創立者のペッチェイには、イギリスの哲学者であるバートランド・ラッセルの意思を受け継いでいると云う話がある。
このラッセルは、ペストのような細菌は人口増加に歯止めをかけられると説き、20世紀最悪の人物とまで言われた過激な人物なのだ。ペストといえば、14世紀にヨーロッパを中心に猛威を振るい、当時のヨーロッパの人口はおよそ3分の1まで激減させたと言われるウイルス性の感染症だ。ペッチェイや、彼の肝いりで創設されたローマクラブは、感染症のパンデミック(世界的な大流行)による人口の間引きも辞さないというのだろうか。
*組織の影響力は拡大している
現在、パンデミックの可能性が懸念されている感染症の一つがエボラ出血熱である。エボラ出血熱は1970年代後半からアフリカ大陸で何度となく大流行し、高熱に続く出血で多くの犠牲者を出している恐ろしい感染症だ。ただし、アフリカ以外の地域での発生はほとんどゼロに等しい。
もしもこの流行の背後に何らかの計画が存在していたら.....。
或いは飢餓、対立する民族間の泥沼の内戦などが、アフリカの人口にダメージを与える為の作為的なものだったとしたら.....。
考えるだけで背筋の寒くなる話である。
ローマクラブはこれまでに人類の将来に関する30以上のレポートを発表し、現在ではユネスコや世界各地のNGOと協力するまでに至っている。組織の力がここまで大きくなった今は、そうした活動の全てが表向きのものでないことを祈るばかりである。
*画像
ドイツで行われた平和賞授賞式の一場面
中央がローマクラブ創設者のペッチェイ。(1973年)
ローマクラブ所属者(上段左から)
元ソビエト大統領ゴルバチョフ
オランダ王女ベアトリクス
元インド首相マンモハン・シン
元ドイツ大統領ヴァイツゼッカー
(下段左)
ケニアの環境保護活動家ワンガリ・マータイ
ヨルダンの王族ハッサン・ビン・タラール
スペイン王ファン・カルロス1世
ブラジル元大統領カルドーゾ