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http://www.asyura2.com/acat/a/an/anj/anJWam1WWEd1bjI=/100000.html
[番外地7] 大西さんの説明では MMT論者からは相手にされない 中川隆
1. 2020年6月27日 04:58:00 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[1]
MMT論者はこういう話だけは正確にやっているからね。
大西さんの説明では MMT論者からは相手にされない:

大西つねきの間違いだらけの貨幣論
https://ameblo.jp/minusa-yorikazu/entry-12519349408.html

MMT論者の間違いは、お金が増えると貨幣価値がだんだん減っていき、最後は紙屑になるのを理解していない事:

ドルは既に紙くずになっている
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/742.html#c1

[近代史4] 売国政治家列伝 _ 安倍晋三 中川隆
12. 2020年6月27日 05:05:27 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[3]
<ボルトン回顧録の衝撃>世紀の俗物大統領のカモにされてきた亡国首相(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/20/senkyo273/msg/639.html

ボルトン回顧録の衝撃「日米蜜月」どころかカモじゃないか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/275058
2020/06/24 日刊ゲンダイ ※タイトルは紙面による


ゴルフクラブを背負った“カモ”(C)JMPA

 何が何でも出版を止めたかったわけだ。米国のボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)が上梓した回顧録。トランプ政権の内幕を詳細につづった“暴露本”を巡り、政権側は「機密が含まれている」とワシントン連邦地裁に出版差し止め命令を求めたが棄却され、予定通り23日(現地時間)に出版された。

 2018年4月に大統領補佐官に就任した強硬派のボルトンは、トランプ大統領との意見対立から昨年9月に解任された。大統領執務室で起きた出来事を振り返った衝撃的な内容は、米国だけにとどまらず世界中に大きな波紋を広げている。

 日本に関する記述にも「ギョッ」とする。592ページに及ぶ回顧録には安倍首相の名前が100回以上も登場。多くは、トランプに舐めに舐められ、従うだけの“忠犬”としての姿だ。

 とりわけ情けないのは、在日米軍駐留経費の日本側負担「思いやり予算」について。ボルトンは昨年7月に訪日し、谷内正太郎国家安全保障局長(当時)と会談した際、思いやり予算の大幅増額を要求。トランプの意向として、現在の4倍以上にあたる年間80億ドル(約8500億円)の負担を求めたと記した。

 帰国後、トランプはこう指示したという。

「米軍を撤収させると脅せば、非常に強力な交渉上の立場を得られる」

 まるでチンピラのような言い草だ。トランプは北朝鮮のミサイル実験にも言及し、「(日韓両国に)お金を要求する良いタイミングだ」と話したというから、もう言葉も出ない。とことん、同盟軽視の「自分ファースト」大統領である。

 思いやり予算に関するボルトン証言について、安倍政権は「全く承知していない」(菅官房長官)、「政府として要求があったことはない」(河野防衛相)と全面否定。しかし、どちらの言い分を信じるのか迷う人はいないだろう。

この4年、ずっと務めたパシリ役

 ただでさえ、安倍政権は米国の言われるがまま。不要不急な高額兵器を言い値で“爆買い”。事実上の日米FTAでは平然と日本の農業を売り渡す。トランプが来日すれば、国賓待遇で税金を使って盛大にもてなした。今さら法外な思いやり予算を吹っ掛けられても何ら不思議ではない。

 ボルトンは米国とイランの緊張激化を受け、トランプが昨年、安倍に仲介を要請した際の内情も明かしている。日本の現職首相のイラン訪問は41年ぶりで、米国とイランの緊張緩和を促す狙いも成果ナシ。そもそもトランプは仲介を要請しながら成功への期待はゼロ。案の定、失敗に終わると、安倍に米農産物の輸入拡大の方がはるかに重要だと訴え、早期の輸入増を迫ったというのだ。

 いやはや、安倍はトランプに完全にカモにされ、パシリ程度にしか見られていないのである。経済アナリストの菊池英博氏はこう指摘する。

「安倍首相は『日米蜜月』を強調しますが、その実態は米国の対日貿易赤字の穴埋めに日本の富を毟られるだけ毟られてきただけ。安倍首相には思想も理念もなく、米国の言いなりになれば政権を潰されないとかたくなに信じている。まさに亡国首相です。そもそも在日米軍が日本から土地の提供を受けた上で、守っているのは主に米国です。思いやり予算の増額はあり得ません。安倍首相は4年前の大統領選直前にヒラリー候補とツーショット写真に収まったものの、トランプ氏がまさかの勝利。その負い目からトランプタワーを慌てて訪れ、ゴルフクラブを贈って以来、足元を見られている印象です」

 思いやり予算の増額交渉は11月ごろから本格化する予定だが、この調子だと、安倍は法外な要求を受け入れかねない。


目立ちたかっただけ(C)聯合=共同

永遠の属国化を前提にヨイショと税金献上

 ボルトンが暴いた米朝首脳会談の実態にも、あきれてしまう。トランプは自身が注目されることに執心し、中身や結果は二の次。歴史的会談は単なる政治的演出に過ぎなかった。

 18年6月にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談で、トランプは事前に「これは宣伝のためだ」「中身のない合意でも署名する」と発言。ボルトンは「完全な非核化」の実現よりも自らのアピールに関心があったと指摘する。

 19年2月末のハノイで開かれた2回目の会談で、トランプはロシア疑惑を巡る元側近の公聴会からメディアの関心をそらすことに気を取られてばかり。金正恩・朝鮮労働党委員長が寧辺の核施設の廃棄と引き換えに国連制裁解除の提案に固執すると、側近たちに「スモールディール(部分合意)と席を立つのはどちらが大きな記事になるか」と尋ねてきたという。

 昨年6月の3回目もメディアに注目されることが動機とし、ボルトンは「トランプ氏は個人の利益と国益が区別できない」と猛批判。そんな世紀の俗物大統領にすがり、拉致解決を懇願してきたのが安倍その人だ。

 結局、トランプが「席を立つ」ことを選んだ2回目の会談後の昨年4月、安倍は首都ワシントンを訪問。回顧録によると、安倍は交渉決裂の判断に同意し、トランプを「交渉の場外に出ていくことができる唯一の人間だ」と持ち上げていた。必死でトランプをヨイショしながら、国民に黙って巨額のマネーを渡す準備も怠らない。北が非核化した場合、トランプは日韓両国にその対価を分担するよう希望し、日本もその意思を示していたのだ。

 昨年7月、ボルトンは日本と韓国を順に訪問した際を振り返り、「私の考えでは、その時点で日本は北朝鮮に相当な金額の小切手を切る準備ができていた」と明らかにしている。

互いに「やっている感」演出の共犯関係

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言った。

「散々トランプ大統領をおだて上げ、国民には秘密の小切手を用意しながら、当のトランプ本人は目立ちたがりで、本気で北朝鮮問題を解決するつもりはない。『やっている感』の演出は安倍首相のオハコですが、上には上がいるということ。そんな相手に拉致問題の解決をお願いするとは漫画のような滑稽さですが、本気で解決する気がないのは安倍首相も同じ穴のムジナ。拉致解決をトランプ氏に頼りきっている時点で本気度はうかがえません。つまり、両者は互いに『やっている感』を演出する共犯関係で、安倍首相は被害者家族を振り回しているだけです」

 ボルトン回顧録は、トランプの常軌を逸した人間性を暴くと同時に、日本のトップの裏の顔もえぐり出している。

 国内では“外交のアベ”を強調する一方で、裏ではひたすらトランプにひれ伏し、こっそり巨額の税金献上すら、いとわない。そんなミジメな姿をおくびにも出さない典型的な内弁慶。ボルトン回顧録が世界に訴えるのは、日本国民を愚弄する二枚舌首相の本性でもある。政治評論家の森田実氏が言う。

「トランプ政権の報復を恐れ、日本政府は回顧録の内容を否定せざるを得ませんが、命がけの告発は全て真実と理解すべきです。特に思いやり予算の増額要求について、米国側の当事者が明確に認めたのは大きい。沖縄の世論を無視した辺野古基地建設の強行に加え、法外な税金まで差し出すつもりなのか。いつまで米国の言いなりとなるのか。国民的議論を起こす必要があります。ボルトン氏が安倍首相を『世界のリーダーでトランプ大統領と最も個人的な関係を築いている』と評したのは皮肉な話で、世界で最も尻尾を振っていることの裏返し。永遠の属国化を前提にした安倍首相の振る舞いが世界の多くの人に知られること自体、日本の国益とプライドを損ねています」

 ボルトンの暴露本を機に、沖縄を中心とした倒閣運動のうねりが起こらなければ嘘である。
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/789.html#c12

[近代史5] トランプはユダヤのエージェントでキリスト教原理主義のネオコンだった 中川隆
7. 中川隆[-12218] koaQ7Jey 2020年6月27日 05:06:15 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[4]
<ボルトン回顧録の衝撃>世紀の俗物大統領のカモにされてきた亡国首相(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/20/senkyo273/msg/639.html


ボルトン回顧録の衝撃「日米蜜月」どころかカモじゃないか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/275058
2020/06/24 日刊ゲンダイ ※タイトルは紙面による


ゴルフクラブを背負った“カモ”(C)JMPA

 何が何でも出版を止めたかったわけだ。米国のボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)が上梓した回顧録。トランプ政権の内幕を詳細につづった“暴露本”を巡り、政権側は「機密が含まれている」とワシントン連邦地裁に出版差し止め命令を求めたが棄却され、予定通り23日(現地時間)に出版された。

 2018年4月に大統領補佐官に就任した強硬派のボルトンは、トランプ大統領との意見対立から昨年9月に解任された。大統領執務室で起きた出来事を振り返った衝撃的な内容は、米国だけにとどまらず世界中に大きな波紋を広げている。

 日本に関する記述にも「ギョッ」とする。592ページに及ぶ回顧録には安倍首相の名前が100回以上も登場。多くは、トランプに舐めに舐められ、従うだけの“忠犬”としての姿だ。

 とりわけ情けないのは、在日米軍駐留経費の日本側負担「思いやり予算」について。ボルトンは昨年7月に訪日し、谷内正太郎国家安全保障局長(当時)と会談した際、思いやり予算の大幅増額を要求。トランプの意向として、現在の4倍以上にあたる年間80億ドル(約8500億円)の負担を求めたと記した。

 帰国後、トランプはこう指示したという。

「米軍を撤収させると脅せば、非常に強力な交渉上の立場を得られる」

 まるでチンピラのような言い草だ。トランプは北朝鮮のミサイル実験にも言及し、「(日韓両国に)お金を要求する良いタイミングだ」と話したというから、もう言葉も出ない。とことん、同盟軽視の「自分ファースト」大統領である。

 思いやり予算に関するボルトン証言について、安倍政権は「全く承知していない」(菅官房長官)、「政府として要求があったことはない」(河野防衛相)と全面否定。しかし、どちらの言い分を信じるのか迷う人はいないだろう。

この4年、ずっと務めたパシリ役

 ただでさえ、安倍政権は米国の言われるがまま。不要不急な高額兵器を言い値で“爆買い”。事実上の日米FTAでは平然と日本の農業を売り渡す。トランプが来日すれば、国賓待遇で税金を使って盛大にもてなした。今さら法外な思いやり予算を吹っ掛けられても何ら不思議ではない。

 ボルトンは米国とイランの緊張激化を受け、トランプが昨年、安倍に仲介を要請した際の内情も明かしている。日本の現職首相のイラン訪問は41年ぶりで、米国とイランの緊張緩和を促す狙いも成果ナシ。そもそもトランプは仲介を要請しながら成功への期待はゼロ。案の定、失敗に終わると、安倍に米農産物の輸入拡大の方がはるかに重要だと訴え、早期の輸入増を迫ったというのだ。

 いやはや、安倍はトランプに完全にカモにされ、パシリ程度にしか見られていないのである。経済アナリストの菊池英博氏はこう指摘する。

「安倍首相は『日米蜜月』を強調しますが、その実態は米国の対日貿易赤字の穴埋めに日本の富を毟られるだけ毟られてきただけ。安倍首相には思想も理念もなく、米国の言いなりになれば政権を潰されないとかたくなに信じている。まさに亡国首相です。そもそも在日米軍が日本から土地の提供を受けた上で、守っているのは主に米国です。思いやり予算の増額はあり得ません。安倍首相は4年前の大統領選直前にヒラリー候補とツーショット写真に収まったものの、トランプ氏がまさかの勝利。その負い目からトランプタワーを慌てて訪れ、ゴルフクラブを贈って以来、足元を見られている印象です」

 思いやり予算の増額交渉は11月ごろから本格化する予定だが、この調子だと、安倍は法外な要求を受け入れかねない。


目立ちたかっただけ(C)聯合=共同

永遠の属国化を前提にヨイショと税金献上

 ボルトンが暴いた米朝首脳会談の実態にも、あきれてしまう。トランプは自身が注目されることに執心し、中身や結果は二の次。歴史的会談は単なる政治的演出に過ぎなかった。

 18年6月にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談で、トランプは事前に「これは宣伝のためだ」「中身のない合意でも署名する」と発言。ボルトンは「完全な非核化」の実現よりも自らのアピールに関心があったと指摘する。

 19年2月末のハノイで開かれた2回目の会談で、トランプはロシア疑惑を巡る元側近の公聴会からメディアの関心をそらすことに気を取られてばかり。金正恩・朝鮮労働党委員長が寧辺の核施設の廃棄と引き換えに国連制裁解除の提案に固執すると、側近たちに「スモールディール(部分合意)と席を立つのはどちらが大きな記事になるか」と尋ねてきたという。

 昨年6月の3回目もメディアに注目されることが動機とし、ボルトンは「トランプ氏は個人の利益と国益が区別できない」と猛批判。そんな世紀の俗物大統領にすがり、拉致解決を懇願してきたのが安倍その人だ。

 結局、トランプが「席を立つ」ことを選んだ2回目の会談後の昨年4月、安倍は首都ワシントンを訪問。回顧録によると、安倍は交渉決裂の判断に同意し、トランプを「交渉の場外に出ていくことができる唯一の人間だ」と持ち上げていた。必死でトランプをヨイショしながら、国民に黙って巨額のマネーを渡す準備も怠らない。北が非核化した場合、トランプは日韓両国にその対価を分担するよう希望し、日本もその意思を示していたのだ。

 昨年7月、ボルトンは日本と韓国を順に訪問した際を振り返り、「私の考えでは、その時点で日本は北朝鮮に相当な金額の小切手を切る準備ができていた」と明らかにしている。

互いに「やっている感」演出の共犯関係

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言った。

「散々トランプ大統領をおだて上げ、国民には秘密の小切手を用意しながら、当のトランプ本人は目立ちたがりで、本気で北朝鮮問題を解決するつもりはない。『やっている感』の演出は安倍首相のオハコですが、上には上がいるということ。そんな相手に拉致問題の解決をお願いするとは漫画のような滑稽さですが、本気で解決する気がないのは安倍首相も同じ穴のムジナ。拉致解決をトランプ氏に頼りきっている時点で本気度はうかがえません。つまり、両者は互いに『やっている感』を演出する共犯関係で、安倍首相は被害者家族を振り回しているだけです」

 ボルトン回顧録は、トランプの常軌を逸した人間性を暴くと同時に、日本のトップの裏の顔もえぐり出している。

 国内では“外交のアベ”を強調する一方で、裏ではひたすらトランプにひれ伏し、こっそり巨額の税金献上すら、いとわない。そんなミジメな姿をおくびにも出さない典型的な内弁慶。ボルトン回顧録が世界に訴えるのは、日本国民を愚弄する二枚舌首相の本性でもある。政治評論家の森田実氏が言う。

「トランプ政権の報復を恐れ、日本政府は回顧録の内容を否定せざるを得ませんが、命がけの告発は全て真実と理解すべきです。特に思いやり予算の増額要求について、米国側の当事者が明確に認めたのは大きい。沖縄の世論を無視した辺野古基地建設の強行に加え、法外な税金まで差し出すつもりなのか。いつまで米国の言いなりとなるのか。国民的議論を起こす必要があります。ボルトン氏が安倍首相を『世界のリーダーでトランプ大統領と最も個人的な関係を築いている』と評したのは皮肉な話で、世界で最も尻尾を振っていることの裏返し。永遠の属国化を前提にした安倍首相の振る舞いが世界の多くの人に知られること自体、日本の国益とプライドを損ねています」

 ボルトンの暴露本を機に、沖縄を中心とした倒閣運動のうねりが起こらなければ嘘である。
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/133.html#c7

[リバイバル3] 「住宅は資産」という幻想で誰があなたをカモにするのか? 中川隆
289. 2020年6月27日 05:32:20 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[5]
「サブリース規制法成立」でも悪徳業者は駆逐されず
刑部 久 2020/06/26

 先の国会で与野党が激しく対立した検察庁法改正案をよそに、衆院国土交通委員会では自民党から共産党の議員に至るまで全会一致で、参院でも6月9日に賛成多数で、ある法案が可決された。

 テレビや新聞がほとんど報じることのなかったその法律は、賃貸住宅管理業務適正化法。いわゆる「サブリース規制法」だ。

 サブリースとは、業者が土地の所有者にアパートを建築させた後に一括借り上げして、入居者に転借する方式を意味する。富裕層の相続税対策に効果的だったため、不動産業界では大手から新興まで多くの業者が積極的に地主とサブリース契約を結び、次々にアパートを建築していた。

 今回のサブリース規制法を立案したのは国土交通省。法制化のきっかけは、2年前に破綻した投資用不動産販売会社「スマートデイズ」の経営破綻だった。
 女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営していたスマートデイズの破綻後、銀行へ提出する融資書類の改竄や、オーナーへサブリース契約のリスクを十分に説明しなかったことが明らかになったのである。

 その後も、投資用不動産会社不動産の「TATERU」や「わひこ」などで同様の不正が発覚した。ここ数年、全国の消費生活センターにサブリースに関するトラブルの相談件数が増加したため、監督官庁の国交省も看過できず規制法作成に乗り出したわけだ。

業界健全化のためのサブリース規制法だが・・・

 規制法では、サブリース業者に対して不当な勧誘や誇大広告の禁止、リスクなど重大事項の説明を義務付けている。

 現在、サブリース業者の中には「頭金0円の安全資産作り」などと謳っている企業もある。が、実際には頭金0円でアパートを建設するのは極めて難しく、今後はこうしたセールストークも“誇大広告”と判断される恐れがある。

 さらにいまだに、多くのサブリース業者が数十年間の“家賃保証”を掲げている。しかし、家賃には変動リスクがあり、家賃の値下げで収入が激減して銀行への返済に苦心するオーナーも少なくないのが実態だ。

 オーナーとの間でトラブルになると、サブリース業者はたいてい「家賃の見直しは契約書に明記されている」と主張してきた。しかしこちらも、規制法施行後に業者とオーナーの意見が対立した場合は「リスクの説明が不十分」として、業者の瑕疵を断罪される可能性が高い。

 規制法に違反すると、一年以下の懲役又は100万円以下の罰金。若しくは併科されるほか、業者には業務停止処分という厳罰が待ち構えている。規制法案は、来夏までには施行される見通しだ。

 また規制法には、賃貸住宅に関するトラブル減少を目的にした「賃貸住宅管理業制度」の強化が含まれている。

 制度自体は9年前に創設されたものの、受託管理やサブリースを手掛ける業者の登録を促し、その業者の情報を誰でも閲覧できるようにするものだ。しかしこの登録はこれまで任意だった。そのため昨年の登録件数は、全国に約3万社ある「賃貸住宅管理業者」の14%にあたるわずか4200社に過ぎない。

 その理由は登録せずとも賃貸住宅の管理業務を行え、登録しているからといって顧客からの信頼が増すわけでもないからだった。今回の制度強化で、業者の登録は任意から“義務”に変更されることになった。

 それでは、規制法と登録義務化で、悪徳業者は一掃されるのだろうか。答えは「NO」だ。サブリース業界関係者によれば、「規制法には抜け穴がある」のだという。

破綻業者の“残党”たち

 すでに規制法の盲点を見越して動き始めている業者はいくつもある。その一つが、すでに経営破綻し、世間を賑わせたあるサブリース業者の残党たちだ。

 その業者の経営破綻後に、その関係者たちは都内にX社を設立し、古巣で培った“不正のノウハウ”を駆使して、新たな“顧客”を探し続けている。

 その手口は、非常に狡猾だという。金融機関へ提出する融資書類改竄はもちろん、複数の金融機関の内部情報を入手して、審査の甘い支店に融資を申し込ませる。しかも、金融機関にX社の存在を知らせないようにする手の込みようである。

 X社の存在を消すのは、すでにある大手地銀に彼らの悪事が見抜かれたからだ。そのため、他の金融機関にも情報が共有されているのではないかと彼らは考え、あえて自らの存在を消しているのだという。ちなみに、X社はその後、社名を変更、社長も交代して現在も営業継続中だ。

 悪徳業者は、X社だけではない。大阪に本店を置く不動産会社Y社も、新たな手口を駆使して金融機関から多額の資金を不正に引き出し続けている。その手法は少々複雑だ。

規制をかいくぐるのもお手の物

 まず、Y社はアパート経営に意欲はあるが、頭金さえない顧客に会社を設立させる。次に、Y社はその会社とコンサルタント契約を結び、まとまった資金を「コンサル料」名目で会社名義の口座に振り込む。

 むろん、Y社が顧客の口座に振り込んだカネは“見せ金”にすぎない。結果、顧客の口座には多額の残高があるので、金融機関からの信用が増して融資が実行されるというカラクリだ。

 融資実行後にアパートが建設されると、Y社はアパートの管理業務を請け負う。その際、管理手数料を相場よりも高く設定して、最初に支払った“コンサル料”を回収するのだという。

 当然、こうした手法は、刑法157条の「公正証書原本不実記載罪」に該当する。
 が、ここでも彼らは狡猾だ。規制法成立後、国交省は対象業者を管理戸数200戸以上に定める方針だという。つまり、管理戸数が200戸数未満の業者は、法に抵触しても罰せられないのである。

 X社の管理戸数はまだ規制法の対象外の200戸以下だが、Y社のケースはそれを優に超えている。ということは、すなおに考えれば、Y社の悪事も、規制法施行までの徒花に終わる可能性が高い。

 ところが不動産業界の事情通によれば、そうはならないのだという。なぜなら、Y社は管理戸数が200戸以上になると、別会社を新設して管理物件を移行するからだという。

 この時、Y社と新会社との間に資本関係は作らない。なぜなら、規制法ではグループ会社の中で1社でも「賃貸住宅管理業制度」に登録していると、グループ全体が登録企業とみなされるからだ。こうなると、法規制に引っかからないのだという。
 X社にせよ、Y社にせよ、これらの不正の手口には、顧客の協力が必要になる。悪質業者の甘言に惑わされてアパートのオーナーになれたとしても、それは一時の幻想に過ぎない。最後には、悪質業者の“共犯者”になった顧客も泣きを見ることになる。

 サブリース規制法が成立しても、カモを探す悪質業者は法の目をかいくぐって跋扈し続ける。くれぐれも、彼らの口車に乗ってはならない。

https://www.msn.com/ja-jp/news/money/サブリース規制法成立-でも悪徳業者は駆逐されず/ar-BB15YsL7?ocid=ientp
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/615.html#c289

[近代史4] ラフマニノフ 中川隆
1. 2020年6月27日 05:43:04 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[6]
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/989.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/456.html#c1
[近代史5] 音楽はこういう部屋で聴きたい 中川隆
2. 2020年6月27日 07:27:34 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[7]
映画の中のHiFi装置 : GRFのある部屋2020年 06月 26日
https://tannoy.exblog.jp/31246467/

配信映画は、なるべく通常の映画にしています。連続のTV番組は、シリーズで年間分続きますから、毎年10回分以上続きます。いずれも巧妙に話が連続するように作られていますから、ついつい見続けてしまいます。コロナでどこにも行けない状態が続いているときに、休みの日に連続モノを見始めると、もう止まりません。気がつくと深夜を越えていたりします。話が一旦解決するまでは止められません(苦笑)。

長時間画面を見続けた目は疲れが溜まり、翌日の朝はやはり目がしっかりと動かないパターンに陥ります。あたまは、目と繋がっていますから、目を酷使して疲れがたまると、あたまが疲れて翌日、なかなかエンジンがかからないことになります。コロナで自己免疫力を高めなければならないのに、配信ソフトの見過ぎの夜更かしは大敵です。

そんな中、ついクリックしてしまったのが 「BOSCH」という番組です。ドイツの部品会社では無く、Los Angels市警の刑事の名前です。キャラクターの設定が凝っていて、殺人課の刑事なのに、ロスアンジェルスを見下ろす一等地に住んでいます。

調べると、ハリーボッシュのロケ地とmapにも乗っています。こんなロスの一等地を、市警の刑事がどうして買えるのだとおもうと、彼の話を映画化して、そのお金で手に入れたとあります。そこで、実際にこの家はいくらぐらいするのだと調べると、200万ドル以上でした。設定に少し無理なところがありますが、ストーリーを受け入れると、このうちは素晴らしいロケーションです。

ガラス張りのモダンな家ですが、ロスのような地震が多いところで住むには、少し怖いですね。ん?中で話している主人公の前にマッキンらしきステレオが見えます。


よく見ると、中央はマランツのレコードプレーヤーにマッキンのチューナー付きプリ、パワーアンプは6L6GCの240と決まっています。スピーカーは無指向性のOhm Walshで、これで、アート・ペッパーなどのジャズ、それもサックスが好きだと主人公に言わせています。ロス・アンジェルスに住んでいるのに、東海岸のサウンド設定ですね。作家のこだわりでしょうか?こういうディテールの積み重ねが大事ですね。

実際には、こんなガラス張りの日が差すところに、ステレオ装置は置かないと思いますが、これもイメージ作りの小道具なのでしょう。音楽がかかるのは主に夜ですから、その場合は雰囲気が出ますね。このOhm Walshのスピーカーは、無指向性と言ってもスーパーツィーターだけは、45度内向きにセットされ、上方を向いています。中央の上方で像を結ぶのです。このあえて指向性を作るというやり方が、楽器のリアリティを出しているのでしょう。主人公のBoschのキャラクター造りに買っています。


キャラクター造りと言えば、一転して、スウェーデン北部の寒冷地に作られた、超モダンな家にある、B&Oの無指向性SPです。「Dragon Tattoの女」の映画の中で出てくる家です。連続殺人犯の豪邸です。


欧米によくあるガラス張りで中を見せる造りの典型ですが、寒いところ程、この様な中を見せる家が見られます。人口密度が少ないから出てくる発想ですが、見せている部分が大きいほど隠れている暗黒も大きいと、何時も怖くなります。


部屋の奥中央付近にある三角形の黒いモノが、B&OのスピーカーBeo Lab 5です。これも無指向性ですね。モダーンなデザインの部屋にこれほどマッチするSPも無いでしょう。

コロナ以降、テレワークが普及し、どこで働いても良くなります。都心に通う必要が無くなると、海でも山でも、本当に人間らしく暮らせる環境で、生活することが出来るようになりました。今までの都会の狭い環境では無く、田舎の大きな家の繋がった日本間などや、昔のお蚕さんを飼っていた大きな二階の空間などを使って、無指向性のSPが作り出す、広々とした空間でジャズでもクラシックでも、歌謡曲でも堂々とならすことが出来るようになってきました。思い切って切り変えるのは自分の気持ちだけです。
https://tannoy.exblog.jp/31246467/

http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/112.html#c2

[近代史4] 音楽はこういう部屋で聴きたい 中川隆
4. 中川隆[-12217] koaQ7Jey 2020年6月27日 07:28:02 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[8]
映画の中のHiFi装置 : GRFのある部屋2020年 06月 26日
https://tannoy.exblog.jp/31246467/

配信映画は、なるべく通常の映画にしています。連続のTV番組は、シリーズで年間分続きますから、毎年10回分以上続きます。いずれも巧妙に話が連続するように作られていますから、ついつい見続けてしまいます。コロナでどこにも行けない状態が続いているときに、休みの日に連続モノを見始めると、もう止まりません。気がつくと深夜を越えていたりします。話が一旦解決するまでは止められません(苦笑)。

長時間画面を見続けた目は疲れが溜まり、翌日の朝はやはり目がしっかりと動かないパターンに陥ります。あたまは、目と繋がっていますから、目を酷使して疲れがたまると、あたまが疲れて翌日、なかなかエンジンがかからないことになります。コロナで自己免疫力を高めなければならないのに、配信ソフトの見過ぎの夜更かしは大敵です。

そんな中、ついクリックしてしまったのが 「BOSCH」という番組です。ドイツの部品会社では無く、Los Angels市警の刑事の名前です。キャラクターの設定が凝っていて、殺人課の刑事なのに、ロスアンジェルスを見下ろす一等地に住んでいます。

調べると、ハリーボッシュのロケ地とmapにも乗っています。こんなロスの一等地を、市警の刑事がどうして買えるのだとおもうと、彼の話を映画化して、そのお金で手に入れたとあります。そこで、実際にこの家はいくらぐらいするのだと調べると、200万ドル以上でした。設定に少し無理なところがありますが、ストーリーを受け入れると、このうちは素晴らしいロケーションです。

ガラス張りのモダンな家ですが、ロスのような地震が多いところで住むには、少し怖いですね。ん?中で話している主人公の前にマッキンらしきステレオが見えます。


よく見ると、中央はマランツのレコードプレーヤーにマッキンのチューナー付きプリ、パワーアンプは6L6GCの240と決まっています。スピーカーは無指向性のOhm Walshで、これで、アート・ペッパーなどのジャズ、それもサックスが好きだと主人公に言わせています。ロス・アンジェルスに住んでいるのに、東海岸のサウンド設定ですね。作家のこだわりでしょうか?こういうディテールの積み重ねが大事ですね。

実際には、こんなガラス張りの日が差すところに、ステレオ装置は置かないと思いますが、これもイメージ作りの小道具なのでしょう。音楽がかかるのは主に夜ですから、その場合は雰囲気が出ますね。このOhm Walshのスピーカーは、無指向性と言ってもスーパーツィーターだけは、45度内向きにセットされ、上方を向いています。中央の上方で像を結ぶのです。このあえて指向性を作るというやり方が、楽器のリアリティを出しているのでしょう。主人公のBoschのキャラクター造りに買っています。


キャラクター造りと言えば、一転して、スウェーデン北部の寒冷地に作られた、超モダンな家にある、B&Oの無指向性SPです。「Dragon Tattoの女」の映画の中で出てくる家です。連続殺人犯の豪邸です。


欧米によくあるガラス張りで中を見せる造りの典型ですが、寒いところ程、この様な中を見せる家が見られます。人口密度が少ないから出てくる発想ですが、見せている部分が大きいほど隠れている暗黒も大きいと、何時も怖くなります。


部屋の奥中央付近にある三角形の黒いモノが、B&OのスピーカーBeo Lab 5です。これも無指向性ですね。モダーンなデザインの部屋にこれほどマッチするSPも無いでしょう。

コロナ以降、テレワークが普及し、どこで働いても良くなります。都心に通う必要が無くなると、海でも山でも、本当に人間らしく暮らせる環境で、生活することが出来るようになりました。今までの都会の狭い環境では無く、田舎の大きな家の繋がった日本間などや、昔のお蚕さんを飼っていた大きな二階の空間などを使って、無指向性のSPが作り出す、広々とした空間でジャズでもクラシックでも、歌謡曲でも堂々とならすことが出来るようになってきました。思い切って切り変えるのは自分の気持ちだけです。
https://tannoy.exblog.jp/31246467/

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/508.html#c4

[リバイバル3] 音楽はこういう部屋で聴きたい 中川隆
85. 中川隆[-12216] koaQ7Jey 2020年6月27日 07:28:43 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[9]
映画の中のHiFi装置 : GRFのある部屋2020年 06月 26日
https://tannoy.exblog.jp/31246467/

配信映画は、なるべく通常の映画にしています。連続のTV番組は、シリーズで年間分続きますから、毎年10回分以上続きます。いずれも巧妙に話が連続するように作られていますから、ついつい見続けてしまいます。コロナでどこにも行けない状態が続いているときに、休みの日に連続モノを見始めると、もう止まりません。気がつくと深夜を越えていたりします。話が一旦解決するまでは止められません(苦笑)。

長時間画面を見続けた目は疲れが溜まり、翌日の朝はやはり目がしっかりと動かないパターンに陥ります。あたまは、目と繋がっていますから、目を酷使して疲れがたまると、あたまが疲れて翌日、なかなかエンジンがかからないことになります。コロナで自己免疫力を高めなければならないのに、配信ソフトの見過ぎの夜更かしは大敵です。

そんな中、ついクリックしてしまったのが 「BOSCH」という番組です。ドイツの部品会社では無く、Los Angels市警の刑事の名前です。キャラクターの設定が凝っていて、殺人課の刑事なのに、ロスアンジェルスを見下ろす一等地に住んでいます。

調べると、ハリーボッシュのロケ地とmapにも乗っています。こんなロスの一等地を、市警の刑事がどうして買えるのだとおもうと、彼の話を映画化して、そのお金で手に入れたとあります。そこで、実際にこの家はいくらぐらいするのだと調べると、200万ドル以上でした。設定に少し無理なところがありますが、ストーリーを受け入れると、このうちは素晴らしいロケーションです。

ガラス張りのモダンな家ですが、ロスのような地震が多いところで住むには、少し怖いですね。ん?中で話している主人公の前にマッキンらしきステレオが見えます。


よく見ると、中央はマランツのレコードプレーヤーにマッキンのチューナー付きプリ、パワーアンプは6L6GCの240と決まっています。スピーカーは無指向性のOhm Walshで、これで、アート・ペッパーなどのジャズ、それもサックスが好きだと主人公に言わせています。ロス・アンジェルスに住んでいるのに、東海岸のサウンド設定ですね。作家のこだわりでしょうか?こういうディテールの積み重ねが大事ですね。

実際には、こんなガラス張りの日が差すところに、ステレオ装置は置かないと思いますが、これもイメージ作りの小道具なのでしょう。音楽がかかるのは主に夜ですから、その場合は雰囲気が出ますね。このOhm Walshのスピーカーは、無指向性と言ってもスーパーツィーターだけは、45度内向きにセットされ、上方を向いています。中央の上方で像を結ぶのです。このあえて指向性を作るというやり方が、楽器のリアリティを出しているのでしょう。主人公のBoschのキャラクター造りに買っています。


キャラクター造りと言えば、一転して、スウェーデン北部の寒冷地に作られた、超モダンな家にある、B&Oの無指向性SPです。「Dragon Tattoの女」の映画の中で出てくる家です。連続殺人犯の豪邸です。


欧米によくあるガラス張りで中を見せる造りの典型ですが、寒いところ程、この様な中を見せる家が見られます。人口密度が少ないから出てくる発想ですが、見せている部分が大きいほど隠れている暗黒も大きいと、何時も怖くなります。


部屋の奥中央付近にある三角形の黒いモノが、B&OのスピーカーBeo Lab 5です。これも無指向性ですね。モダーンなデザインの部屋にこれほどマッチするSPも無いでしょう。

コロナ以降、テレワークが普及し、どこで働いても良くなります。都心に通う必要が無くなると、海でも山でも、本当に人間らしく暮らせる環境で、生活することが出来るようになりました。今までの都会の狭い環境では無く、田舎の大きな家の繋がった日本間などや、昔のお蚕さんを飼っていた大きな二階の空間などを使って、無指向性のSPが作り出す、広々とした空間でジャズでもクラシックでも、歌謡曲でも堂々とならすことが出来るようになってきました。思い切って切り変えるのは自分の気持ちだけです。
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http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/655.html#c85

[近代史5] トランプはユダヤのエージェントでキリスト教原理主義のネオコンだった 中川隆
8. 2020年6月27日 07:44:59 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[10]
明治大学海野教授がボルトン暴露本を解説
海野素央 (明治大学教授、心理学博士)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20041



ニューヨークの書店バーンズアンドノーブルに平積みされた『それが起きた部屋(The Room Where It Happened)』(REUTERS/AFLO)

 今回のテーマは、「ボルトン回顧録は米大統領選挙に影響を及ぼすのか?」です。ジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)が6月23日、回顧録『それが起きた部屋(The Room Where It Happened)』を出版しました。

 ボルトン前大統領補佐官は、11月3日の米大統領選挙の前に出版することを強く望んでいたと言われています。また、ボルトン氏がドナルド・トランプ米大統領の弾劾裁判で証言を行わなかった真の理由は、回顧録の影響力を最大限にするためだったのではないかという憶測を呼んでいます。

 ボルトン氏はトランプ大統領の言動を、実に詳細に描いています。おそらく、常に所持していた黄色のノートに記した大量のメモに基づいてこの回顧録を書いたのでしょう。

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレス及び大阪でのG20サミット(20カ国・地域首脳会合)に合わせて行われた米中首脳会談で、トランプ大統領は中国の習近平国家主席とどのような会話を交わしていたのでしょうか。ベトナムの首都ハノイ並びに南北非武装地帯(DMZ)で開催された金正恩朝鮮労働党委員長との会談の本当の目的は何だったのでしょうか。本稿ではボルトン氏の回顧録に基づいて、米中及び米朝首脳会談に焦点を当てます。


トランプの表裏

 ボルトン氏によれば、2019年に大阪で開催されたG20サミットの際の米中首脳会談で、習主席は米国の政治家が今日の米中関係を新冷戦だと呼んで、誤った判断をしていると指摘しました。トランプ大統領は政治家を民主党議員だと思い込み、習主席に賛意を表しながら同党の中に中国に対する敵意があると述べたと、ボルトン氏は振り返っています。

 その後でトランプ大統領が突然、習主席に中国経済は大統領選挙に影響を与えるとそれとなく言い、次の大統領選挙で勝つことを確実にするために、米国産の農産物の購入を熱心に頼んだというのです。ボルトン氏は、トランプ氏が農家の票と中国が米国産の大豆と小麦を購入することが重要だと強調したと明かしました。

 ただこの箇所についてボルトン氏は、トランプ大統領の正確な言葉で出版したかったが、出版前の政府による検閲プロセスの中で、別な方法で表現することになったと記述しています。

 米中西部アイオワ州及びウィスコンシン州などの農家は、トランプ大統領の極めて重要な支持基盤です。農家の票を固めて大統領選挙を有利に戦うには、中国による米国産の農産物購入が鍵を握ります。トランプ氏は昨年、演説の中で中国が米国産の農産物を大量に購入するので、農家は大きなトラクターと土地を買ったらどうかと勧めていました。

 トランプ大統領は米中貿易戦争において中国からの輸入品に容赦なく関税を課して厳しい態度をとり、表では有権者に「強いリーダー」をアピールしています。しかし裏では、習氏に「懇願」していたのです。回顧録でトランプ氏の表裏のある行動が明らかになりました。


「手玉」と「無知」

 ボルトン氏は米ABCニュースとのインタビューで、トランプ大統領は外国首脳にとってあやつりやすく、しかも驚くほど知識がなかったと率直に語りました。

 回顧録には18年12月にブエノスアイレスで開催されたG20サミットの際の米中首脳会談で、習主席がトランプ大統領に「あなたと一緒にもう6年間仕事をしたい」と伝えたと記されています。これに対して、トランプ大統領は「米国民は憲法で大統領の任期を2期までに制限しているのを廃止するべきだと語っている」と返事をしたというのです。

 同年12月19日に行われた米中首脳による電話会談においも、習主席はトランプ大統領に米憲法を修正して、大統領職に長く就いてもらいたいと述べたと、ボルトン氏は書いています。このあたりは、トランプ大統領を快適にして手玉に取ろうとする習主席の思惑がはっきり見えます。

 ボルトン氏は回顧録の中で、トランプ大統領が恥をかくような発言を紹介しています。例えば、トランプ氏が習主席に「あなたは300年の歴史の中で最も偉大なリーダーだ」と告げ、数分後に「中国の歴史の中で最も偉大なリーダーだ」と言い直したと書いています。米国は建国243年ですが、中国には3000年以上の歴史があります。

 さらに、トランプ大統領は民主化を求めて北京の天安門に集まった学生や市民を軍隊が武力行使で鎮圧した天安門事件に関して、「15年前のことは気にしない」と、ボルトン氏に語りました。天安門事件は1989年6月に起こりました。ボルトン氏は回顧録の中でトランプ氏の無知を指摘しています。


「席を立った」本当の理由

 19年2月にハノイで開催された2回目の米朝首脳会談に向けた事前のミーティングの中で、トランプ大統領は「席を立ってもOKだ」と述べていたと、ボルトン氏は記しています。同氏によれば、トランプ氏は金委員長との会談に当たり、完全な非核化と全面的な制裁解除を取引する「ビック・ディール」、部分的な非核化と制裁緩和を取引する「スモール・ディール」及び「席を立つ」の3つのカテゴリーに分類していたと明かしました。

 ビッグ・ディールに関してトランプ氏は、金委員長は完全な核放棄は受け入れないので実現は難しく、視野に入れていませんでした。一方、スモール・ディールは政治的に受け入れが困難でなので、拒否したというのです。そこで、浮上したのが「席を立つ」です。

 ボルトン氏の観察によれば、トランプ大統領は元顧問弁護士マイケル・コーエン氏のロシア疑惑に関する米議会での公聴会の報道をかき消すことに懸命でした。ハノイでの米朝首脳会談が「劇的な結果(dramatic outcome)」に終われば、目的を達成できるとみていました。そのためには、「席を立つ」が最も適切な選択肢であった訳です。

 ボルトン氏はハノイでのトランプ大統領の言動についても明かしています。トランプ氏はワシントンで開催されているロシア疑惑の公聴会を観るために、ハノイでのブリーフィングをキャンセルしました。

 金委員長との1時間の会談を終え、30分の休憩に入ると、トランプ氏は部屋に戻って、即座に米FOXニュースでコーエン氏の証言と米朝首脳会談の報道を確認しました。トランプ支持者がコーエン公聴会と首脳会談をFOXニュースで観ていたからでしょう。それほど、ワシントンでの動きが気になっていたのです。

 2回目の米朝首脳会談の結果について、ワシントンでは北朝鮮の罠に嵌って彼らに有利な合意をするよりもマシだったというトランプ大統領に対する一定の評価がありましたが、実は会談の決裂は「計画的」であったのです。



記念撮影と再選

 ボルトン氏は回顧録で19年6月30日に、南北非武装地帯で開催された米朝首脳会談に関しても言及しています。同氏によれば、トランプ大統領の動機は、非武装地帯での金委員長との記念撮影でした。再選の選挙に有利に働くからです。

 そう言えばトランプ大統領は最近、記念撮影で物議を醸しました。ホワイトハウス周辺に集まった反人種差別の抗議活動家を催涙ガスやゴム弾で追い払った後、徒歩で教会に向かい、聖書を掲げて記念撮影を行いました。このときも選挙目的でした。支持基盤のキリスト教福音派にアピールしたからです。

 ボルトン氏は、トランプ大統領のすべての意思決定は再選に動機づけられたものであると指摘しています。そのうえで、トランプ氏は私益と国益の区別がつかないと結論づけました。


共和党保守本流はどう出るか?

 以前説明しましたが、共和党保守本流の中にジョー・バイデン前副大統領を支持する動きがあります。レーガン及びブッシュ親子に仕えたボルトン氏の回顧録は、国益及び同盟国重視の保守本流から一定の支持を得て、バイデン氏にプラスに働く可能性が高いです。

 故ジョン・マケイン上院議員(共和党・西部アリゾナ州)の選挙参謀らが立ち上げた「リンカーン・プロジェクト」は、すでにボルトン氏の回顧録の内容を参考にして、ビデオ広告を打ちました。その中で、「犬のようにトランプは、再選するために習に助けを求めて懇願した」と、有権者に訴えています。
 このように、回顧録は反トランプの選挙運動に利用されています。ボルトン氏の狙い通りかもしれません。

 今回の大統領選挙は、共和党保守本流の票が、バイデン氏に流れるのかに注目です。





http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/133.html#c8
[近代史3] マヤ文明滅亡の原因 中川隆
4. 2020年6月27日 08:25:01 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[11]
雑記帳
2020年06月27日
マヤ文化最古の儀式用建造物
https://sicambre.at.webry.info/202006/article_33.html


 マヤ文化最古の儀式用建造物に関する研究(Inomata et al., 2020)が報道されました。考古学界では従来、マヤ文化はじょじょに発展したと考えられており、土器の使用および定住生活の開始とともに、小規模村落が紀元前1000〜紀元前350年頃(以下、すべて較正年代です)となる中期先古典期に出現した、と想定されてきました。しかし近年、グアテマラのセイバル(Seibal)遺跡の人工的な高台のような初期の儀式用複合施設など、初期の祭祀用建造物群が発見されたことで、このモデルに疑問が呈されています。

 本論文は、これまで知られていなかったアグアダ・フェニックス(Aguada Fénix)遺跡(メキシコ合衆国タバスコ州)の、航空ライダー(LIDAR)測量および発掘調査の結果を示します。LIDARとは、レーザー光を用いたリモートセンシング法で、地表の3Dマップを作成でき、これまでにも成果が得られています(関連記事)。アグアダ・フェニックス遺跡は、南北1413 mで東西399m、高さ10〜15 mの人工の基壇を有し、それを中心に9本の堤道が広がっています。放射性炭素年代のベイズ解析により、この建造物の年代は紀元前1000〜紀元前800年頃と推定されました。これはマヤ地域における既知の遺跡では最古となる大公共建造物で、スペイン人侵入以前のマヤ地域の歴史全体を通して最大のものとなります。

 アグアダ・フェニックス遺跡には、より古いオルメカ文化のサン・ロレンソ(San Lorenzo)遺跡の祭祀センターと類似する点もありますが、おそらくアグアダ・フェニックスの地域社会には、サン・ロレンソ社会に匹敵するほどの顕著な社会的不平等はなかった、と考えられます。アグアダ・フェニックスおよび同時代のその他の祭祀用建造物群は、マヤ文化の初期の発展における共同作業の重要性を示唆しています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用(引用1および引用2)です。


考古学:マヤ文明最古の儀式用建造物が発見される

 マヤ文明によるモニュメンタル建造物(記念碑的建造物)として最大かつ最古のものが発見されたことを報告する論文が、今週、Nature に掲載される。

 マヤ文明は、先古典期中論文著者前1000〜紀元前350年)に小さな村が次々と出現して以降、徐々に発展していったというモデルが考古学者によって提示されていた。しかし最近、紀元前950年頃のものとされるグアテマラ・セイバルの人工的な高台のような初期の儀式用複合施設が発見され、このモデルは再考を迫られている。

 猪俣健(いのまた・たけし)たちの研究チームは、タバスコ(メキシコ)でLIDARを用いた航空探査を行い、これまで知られていなかったマヤ遺跡を発見した。LIDARとは、レーザー光を用いたリモートセンシング法で、地表の3Dマップを作成できる。アグアダ・フェニックスと命名されたこの遺跡には、南北1413メートル、東西399メートルの高台がある。この建造物は、周りよりも10〜15メートル高く、9つの土手道が周辺に伸びていた。猪俣たちは、放射性炭素年代測定法を用いて、この建造物が紀元前1000〜紀元前800年に建設されたと推定しており、これまでにマヤ地域で発見された最古のモニュメンタル建造物となった。

 猪俣たちは、アグアダ・フェニックス遺跡がほぼ同時代のオルメック文化などの他の考古遺跡とは異なり、顕著な社会的不平等を明確に示す標識(例えば、地位の高い人物の彫像)がない点を指摘し、アグアダ・フェニックスなどの儀式用複合施設が、マヤ文明の初期の発展段階における共同作業の重要性を示唆していると結論付けている。


考古学:アグアダ・フェニックス遺跡の大公共建築とマヤ文明の起源

考古学:初期のマヤ人による大公共建造物

 メソアメリカのマヤ文明は一般に、徐々に発展したと考えられてきた。しかし近年、初期の祭祀用建造物群が発見されたことで、この考え方に疑問が呈されている。今回、猪俣健(米国アリゾナ大学)たちが、航空ライダー測量で、これまで知られていなかったアグアダ・フェニックス遺跡(メキシコ・タバスコ州)において長さ1400 m、高さ10〜15 mの、年代が紀元前1000〜紀元前800年までさかのぼる祭祀用基壇を発見したことで、従来の考え方は完全に覆されるだろう。


参考文献:
Inomata T. et al.(2020): Monumental architecture at Aguada Fénix and the rise of Maya civilization. Nature, 582, 7813, 530–533.
https://doi.org/10.1038/s41586-020-2343-4


https://sicambre.at.webry.info/202006/article_33.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/670.html#c4

[近代史5] トランプはユダヤのエージェントでキリスト教原理主義のネオコンだった 中川隆
9. 中川隆[-12215] koaQ7Jey 2020年6月27日 08:27:32 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[12]
ボルトン暴露本が明かす日米韓関係の光と影
高濱 賛 2020/06/27


© JBpress 提供 満面の笑みを見せるトランプ大統領と安倍首相


米国内よりも世界に強烈なインパクト

 ジョン・ボルトン前大統領補佐官の回顧録『The Room Where It Happened: A White House Memoir』(それが起きた部屋:ホワイトハウス回想録)は、米国内というよりも世界中のトップやメディアに強烈なインパクトを与えている。

 理由は2つある。

 一つは、ボルトンという頭脳明晰な学者兼外交官が身近で目撃したドナルド・トランプという稀有な大統領の実像・虚像が明かされているからだ。

 もう一つは、ボルトンという共和党歴代政権で常に日の当たる場所に身を置き、超タカ派思想を各政権に植えつけてきた外交のエキスパートが、何を見聞きし、どう分析していたかへの関心だ。

 メモ魔と言われるボルトン氏が機密情報漏洩スレスレに公開した中身も興味深い。

 どの国の指導者たちも対外交渉の中身は自国民には明かさないからだ。
 特に目につくのは韓国の文在寅大統領周辺と韓国世論の騒ぎようだ。今にも政権がぶっ倒れそうな感じすらする。

 在韓米軍駐留費交渉や米朝首脳会談の経緯を巡ってボルトン氏が暴露した裏話は、事実なら、文在寅大統領の政治生命は危うい。

 さらに言えば、ここまで書かれてしまった北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長や金与正党第一副部長はどんな顔をしているのだろう。

 この本に書かれていることは真実であり、事実なのだろうか。

 米テレビ局のインタビューで、「ホワイトハウス在任期間のノートはすべて破棄されたのに500ページもの本をどうして書けたのか」と聞かれたボルトン氏は、「私は生まれつき記憶力が良いからだ」と平然と答えている。
 ボルトン氏はイエール大学首席卒業の秀才。在学中には州兵予備役として入隊、陸軍予備役としてベトナム戦争に従軍する寸前までいっていた。
(このへんは仕えた大統領がすべて兵役を忌避していたのは大違いだ)
 その後、エール大学法科大学院で法務博士号を取得している。
 根っからの共和党員*1で、ロナルド・レーガン第40代大統領の下で司法次官、国務次官補などを歴任するなど要職をこなした。
*1=2014年以降、共和党の現職上下両院議員に政治資金を提供、2020年の上下両院選に再出馬している現職議員数人に選挙資金を出している。
https://www.thedailybeast.com/john-bolton-is-a-pariah-but-will-republicans-still-take-his-cash
 2003年のイラク侵攻では他のネオコン(新保守主義者)学者・官僚とともに旗振り役を演じた。
 今ではイラク侵攻は「間違った戦争」という概念が米国では定着している。
 ボルトン氏をよく知る主要シンクタンクの上級研究員K氏はこう指摘している。
「当時ブッシュ政権(子)で国務、国防両省の要職についていたネオコンはイラク戦争の『戦犯』として一掃されてしまった」
「そうした中でもボルトン氏はどっこい生き残った。トランプ大統領に拾われて最終的には国家安全保障担当補佐官にまで上り詰めた。それだけにリベラル派や主要メディアからは目の敵にされてきた」
「今回なぜ本を書いたのか。真意は分からない。トランプ大統領が違憲すれすれのことを外交でやっていたと批判しているが、それならなぜ2019年12月の下院司法委員会で証言しなかったのか」
 米国内でトランプ大統領の「犯罪」を追及するリベラル派の面々もその点が引っかかっている。
 軽いタッチで米政治社会を鋭くえぐるワシントン・ポストの女性コラムニスト、アレクサンドリア・ペトリ氏はこう辛辣にコメントしている。
「ボルトン氏の投げた手投げ弾は、言ってみれば飼っている子犬が大事にしているクッションに粗相をしたようなもの」
「もはや驚きもしない。しかしがっかりしている」
「見聞きしたすべての情報を下院で証言する代わりに本を書くためにとっておいたのだから」
https://www.washingtonpost.com/opinions/2020/06/18/heres-what-truly-shocking-revelation-would-sound-like-john-bolton/
 ボルトン手投げ弾で一番ショックを受け、慌てふためいているのは韓国の文在寅大統領だろう。
 文在寅大統領がこれまでやってきた対北朝鮮交渉が独りよがりで思い込みが激しく、文在寅大統領自身、お粗末な仲介者だったことを露呈しまったからだ。
 韓国の有力紙、東亜日報は「北朝鮮の非核化詐欺、韓国のお粗末な朝鮮半島運転者論や仲介論が虚像であることが暴露された」と大上段から構えた社説を載せている。
https://www.donga.com/jp/List/article/all/20200623/2099449/1/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AE%E9%9D%9E%E6%A0%B8%E5%8C%96%E8%A9%90%E6%AC%BA%E3%80%81%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%B2%97%E6%9C%AB%E3%81%AA%E4%BB%B2%E8%A3%81%E8%80%85%E3%81%AE%E8%99%9A%E5%83%8F%E3%82%92%E6%9A%B4%E9%9C%B2%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3%E5%9B%9E%E9%A1%A7%E9%8C%B2
日本について最も書かれた暴露本
 日本や安倍晋三首相に関する記述もふんだんに出てくる。
 米歴代大統領や閣僚経験者たちの回想録で、これほど日本の首相や日本関連の下りが出てくる本は稀有だ。
 すでに既報済みだが、日米関連政策に関するものとしては、2021年以降の在日米軍駐留費の日本側負担「思いやり予算」を巡る情報がある。
 これはボルトン氏の独断と偏見で書かれた「事実」だ。
 ボルトン氏が昨年7月に訪日した際、日本側にトランプ大統領が年80億ドル(約8500億ドル)を望んでいることを伝えた。
 2020年度予算に計上された「思いやり予算」は約1993億円だ。トランプ大統領の意向として日本にその4倍以上を望んでいるというわけだ。
 この80億ドル要求説はこれまでにも米メディアでは報じられているが、実名で当時の政府高官が明かしているのは初めてだ。
 ボルトン氏の日本政府への伝達が公式なのか、どうかは分からない。
 菅義偉官房長官は「増額を要求された事実はない」と否定している。少なくとも日米外務・防衛事務レベルでこうした提案が米側から出されたものではないということだろう。
「思いやり予算」を定める日米特別協定更新に向けた交渉は年内にも本格化する。その場で米側は80億ドルを要求するということなのかもしれない。
 ボルトン氏はさらにこう続けている。
「(私は80億ドルという数字を挙げたが)トランプ氏だけが彼の満足する数字を知っている。だから本当の数字を推測することは無意味だ」
「ただ(日本や韓国に対して)前もって数字を示し、警告することがトランプ氏の要求に対応する機会を(日本や韓国に)与えた」
「トランプ氏は(私に)駐留米軍を撤収するぞと脅すことで(日本や韓国との駐留経費の)交渉でこちらの立場を有利にできると語っていた」
トランプ大統領が頻繁に電話する外国首脳
 トランプ大統領は安倍晋三首相に頻繁に電話をしてきた。なぜか。
 米主要メディアのホワイトハウス詰め記者の一人、W氏はその理由についてこう指摘する。
「トランプ大統領は側近でも自分の言うことを黙って聞いてくれる人が好きだ。外国首脳でも同じ」
「安倍首相は聞き上手で、トランプ氏の話をよく聞いてくれるからだろう。トランプ氏は反論されるのが大嫌いだった。安倍氏は反論しないからだろう」
 しかし、どうもそれだけではなさそうだ。
 ボルトン氏は著書の中で安倍氏についてこう書いている。
「トランプ氏が世界中のリーダーで最も個人的に仲が良かったのはゴルフ仲間でもある安倍晋三首相だ」
「英国のボリス・ジョンソン氏が首相になり、(最も仲の良いリーダーは)安倍氏と肩を並べることになった」
「トランプ氏は、安倍氏の父親(安倍晋太郎氏)が旧日本軍のカミカゼ・パイロットだったことについて話をするのが好きだった」
「トランプ氏は日本人がいかにタフであるか、特に安倍氏はタフだと言っていた」
「安倍氏の父(安倍晋太郎氏)は特攻隊志願兵として天皇陛下のために命を捧げるつもりだったが、それを果たすことはできなかった*2。もし戦場に赴いていれば、今の晋三(1954年生まれ)はこの世には生まれていなかった」
*2=安倍晋太郎氏は1944年、東京大学入学後、学徒出陣として徴兵され、特攻隊に志願。45年、少尉任官直前に父親の安倍寛氏に「この戦争は負けるだろう。敗戦後の日本が心配だ。若い力が必要になる。無駄な死に方はするな」と止められて諦めた。
 なおトランプ氏は安倍首相の父親が特攻隊志願だった話を2019年8月、ニューヨークで開かれた政治資金集めの会合の席上、明かしている。
https://nypost.com/2019/08/09/trump-cracks-jokes-about-rent-control-kamikaze-pilots-at-hamptons-fundraiser/
 トランプ氏がこの話をどこから「仕入れた」のかは定かでない。安倍氏との初対面の時に国務省あたりが情報を入手し提供したのか。
 いずれにせよ、沈思黙考するのは苦手。思いついたことは何でも口にするトランプ氏が安倍氏についての情報をこうした形で入手していたとは驚きだ。
 と同時に、日本といえば、すぐ思い浮かべる「真珠湾奇襲」のトランプ氏がカミカゼ・パイロットに日本人の勇猛果敢さを見出し、それを安倍氏に投影させているというのも興味深い。
 日米を往復しながら日米関係を時系列的に分析している日本人研究者のY氏はこう言う。
「平均的な日本人の『トランプ観』は、ハチャメチャな男で世界中が迷惑をしているが憎めない男。日本人はトランプ氏が好きなのか嫌いなのか分からない」
安倍氏は対北朝鮮非核化、拉致では不変
 こうした安倍氏の父親譲りのタフネスぶりをボルトン氏は何度か、目撃している。
「安倍氏は金正恩氏を全く信用していなかった。日本は非核化と拉致問題について(金正恩氏から)具体的で明確なコミットメントを望んでいた」
「安倍氏はトランプ氏に『あなたはバラク・オバマ前大統領よりもタフだ』と強調した。今こそ、その点をトランプ氏に想起させる必要があると考えていたし、そのことを示した」
「シンガポールで行われた米朝首脳会談に先立ってワシントンでトランプ大統領と会談した安倍首相は北朝鮮について、『非常にタフでずる賢い』と言い切った」
 安倍氏は、『北朝鮮にはまず具体的な措置をとるべきだ。(我々は)安易に北朝鮮に対する制裁を解除すべきではない。今解除すべき必要などない』と忠告した」
 だが良いことばかりではない。
 ボルトン氏は2019年6月、安倍首相がイランを訪問した際の裏話を明かしている。
「後になって知ったのだが、トランプ氏は安倍氏に米国と(日本とは友好関係にある)イランとを取り持つように依頼した」
「2019年5月、私が東京で安倍首相に会った際、同氏は『トランプ大統領からの要請なので、イランを訪問する』と明かした」
「その直後の5月27日、東京で行われた日米首脳会談で安倍首相はトランプ氏にイランを6月に訪問すると伝えた」
「トランプ氏は、それを聞いて椅子から滑り落ちはしなかったし、大事な点を聞き逃してはいなようだったが、深い眠りに落ち込んでいた(つまり安倍氏が話している最中に居眠りをしていた)」
「安倍氏がイランの最高指導者、アリー・ハメネイ師と会談している最中、イラン沖で日本などの海運会社が運航するタンカーが攻撃された」
「イランは安倍氏に平手打ちする形で、日イラン首脳会談は完全な失敗に終わった」
「安倍氏は帰国後、トランプ氏と電話会談した。トランプ氏は『協力には感謝する。だが個人的には日本に米国の農産物をもっと買ってもらう方が重要だ』と、(自らが安倍氏に依頼した米国とイランとの関係を取り持つことなどよりも)すでに自分の関心事は(再選に向けた)農産物の輸出の話題に移っていた」
 朝令暮改、今朝言っていたことは夕方にはころりと忘れしまう。しかも最大関心事は常に2020年の大統領選でいかにしたら再選するか、そのために支持層に益となることを外交の主軸に据える。
 トランプ氏の外交について、ボルトン氏がこう言い切っているゆえんだ。
「トランプ氏には個人的な利益と国家の利益、つまり国益との違いを分別することができないのだ」
文在寅大統領:
「自衛隊には絶対に韓国の土を踏ませない」
 日韓関係のくだりでは、文在寅大統領の生の声が出てくる。
 ハノイでの米朝首脳会談後の2019年4月11日、ワシントンで米韓首脳会談が行われた。
「トランプ大統領は、ワーキングランチで文在寅大統領にこう尋ねた。『韓国は同盟国として日本と共に戦うことができるか』」
 これに対して文在寅氏はこう答えた。
「日韓で合同軍事演習はできる。しかし日本の兵力(自衛隊)が韓国の土を踏むことには韓国国民に(日韓併合時の)歴史を思い出されることになる」
 トランプ氏はさらに質問した。
「万一我々が北朝鮮と戦わなければならない状況に立ち入ったら、どんなことが起きるか。韓国は日本の参加を受け入れることができるか」
 文在寅氏は答えた。
「日本の兵力が韓国の地に足を踏み入れない限り、韓国は日本と一つになって戦う」
 韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長はボルトン暴露本に書かれた韓国関連部分についてこう指摘している。
「この本に書かれている相当部分は事実を大きく歪曲している」
「米韓両国政府間の相互信頼に基づいて(首脳会談をはじめとする政府間で行った)協議した内容に一方的に公開することは外交の基本原則に反する。今後の交渉に向けた国家間の信義を著しく殷損しかねない」
https://time.com/5856977/south-korea-john-bolton-book-kim-jong-un/
 トランプ大統領の超側近、マイク・ポンペオ国務長官はボルトン氏の暴露本について刑事上の責任を負うべきだと、6月23日のフォックス・ニュースとのインタビューで主張している。
「(現在情報漏洩罪など数十件の容疑で米連邦捜査局=FBIが捜査している)エドワート・スノーデン元米国家安全保障局(NSA)元分析官のように国家機密情報を暴露すればどうなるか。ボルトン氏も同じ目に遭うだろう」
https://www.foxnews.com/media/pompeo-john-bolton-not-dissimilar-edward-snowden
日米同盟関係を壊されることだけは避けよ
 話をトランプ大統領と安倍首相との関係に戻す。
 おそらく歴代首相で米大統領とこれだけ親しくなった(つまり米大統領がこれほど日本の首相に親近感を感じて付き合ったという意味では)ドナルド・シンゾー関係は、レーガン大統領と中曽根康弘首相とが築き上げた「ロン・ヤス」関係の上をいっているかもしれない。
 その親密な関係は日本にとって役立ってきたのか。
 長年日米関係をジャーナリストしてフォローしてきたY氏はこう指摘している。
「安倍氏は一見、トランプ氏におもねっているようで環太平洋パートナーシップ協定(TPP)締結にしろ、地球温暖化防止のパリ協定残留にしろ、米国とは一線を画す形で日本としての主張は貫いてきた」
「貿易面でもトランプ氏は当初、対日貿易赤字700億ドルを何とかせよと言っていたが、今は引っ込めている」
「安倍氏はトランプ流外交、つまり言っていることとやっていることの間にある乖離をうまく見抜いている」
「日本にとっての対米政策の根幹とは、日米同盟を崩さぬこと。長い日米関係の中ではトランプ政権は、まさに片時で瞬間的なもの」
「中長期的はおろか短期的にも戦術も戦略もないトランプ大統領にその根幹をいじくってほしくない。そのためにトランプ氏がカミカゼ・パイロットの安倍氏の父が好きだ、ということで安倍首相が好きだと言うなら、それを利用すればいいことだ」
 超タカ派で権力主義者を嫌い、人権尊重主義者、つまり中国の習近平国家主席や金正恩朝鮮労働党委員長が大嫌いなボルトン氏が渾身の力を絞って書き上げた暴露本。
 百人百様の読み方がありそうだ。

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/ボルトン暴露本が明かす日米韓関係の光と影/ar-BB161b83?ocid=ientp
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/133.html#c9

[近代史4] 売国政治家列伝 _ 安倍晋三 中川隆
13. 中川隆[-12214] koaQ7Jey 2020年6月27日 08:27:54 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[13]
ボルトン暴露本が明かす日米韓関係の光と影
高濱 賛 2020/06/27


© JBpress 提供 満面の笑みを見せるトランプ大統領と安倍首相


米国内よりも世界に強烈なインパクト

 ジョン・ボルトン前大統領補佐官の回顧録『The Room Where It Happened: A White House Memoir』(それが起きた部屋:ホワイトハウス回想録)は、米国内というよりも世界中のトップやメディアに強烈なインパクトを与えている。

 理由は2つある。

 一つは、ボルトンという頭脳明晰な学者兼外交官が身近で目撃したドナルド・トランプという稀有な大統領の実像・虚像が明かされているからだ。

 もう一つは、ボルトンという共和党歴代政権で常に日の当たる場所に身を置き、超タカ派思想を各政権に植えつけてきた外交のエキスパートが、何を見聞きし、どう分析していたかへの関心だ。

 メモ魔と言われるボルトン氏が機密情報漏洩スレスレに公開した中身も興味深い。

 どの国の指導者たちも対外交渉の中身は自国民には明かさないからだ。
 特に目につくのは韓国の文在寅大統領周辺と韓国世論の騒ぎようだ。今にも政権がぶっ倒れそうな感じすらする。

 在韓米軍駐留費交渉や米朝首脳会談の経緯を巡ってボルトン氏が暴露した裏話は、事実なら、文在寅大統領の政治生命は危うい。

 さらに言えば、ここまで書かれてしまった北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長や金与正党第一副部長はどんな顔をしているのだろう。

 この本に書かれていることは真実であり、事実なのだろうか。

 米テレビ局のインタビューで、「ホワイトハウス在任期間のノートはすべて破棄されたのに500ページもの本をどうして書けたのか」と聞かれたボルトン氏は、「私は生まれつき記憶力が良いからだ」と平然と答えている。
 ボルトン氏はイエール大学首席卒業の秀才。在学中には州兵予備役として入隊、陸軍予備役としてベトナム戦争に従軍する寸前までいっていた。
(このへんは仕えた大統領がすべて兵役を忌避していたのは大違いだ)
 その後、エール大学法科大学院で法務博士号を取得している。
 根っからの共和党員*1で、ロナルド・レーガン第40代大統領の下で司法次官、国務次官補などを歴任するなど要職をこなした。
*1=2014年以降、共和党の現職上下両院議員に政治資金を提供、2020年の上下両院選に再出馬している現職議員数人に選挙資金を出している。
https://www.thedailybeast.com/john-bolton-is-a-pariah-but-will-republicans-still-take-his-cash
 2003年のイラク侵攻では他のネオコン(新保守主義者)学者・官僚とともに旗振り役を演じた。
 今ではイラク侵攻は「間違った戦争」という概念が米国では定着している。
 ボルトン氏をよく知る主要シンクタンクの上級研究員K氏はこう指摘している。
「当時ブッシュ政権(子)で国務、国防両省の要職についていたネオコンはイラク戦争の『戦犯』として一掃されてしまった」
「そうした中でもボルトン氏はどっこい生き残った。トランプ大統領に拾われて最終的には国家安全保障担当補佐官にまで上り詰めた。それだけにリベラル派や主要メディアからは目の敵にされてきた」
「今回なぜ本を書いたのか。真意は分からない。トランプ大統領が違憲すれすれのことを外交でやっていたと批判しているが、それならなぜ2019年12月の下院司法委員会で証言しなかったのか」
 米国内でトランプ大統領の「犯罪」を追及するリベラル派の面々もその点が引っかかっている。
 軽いタッチで米政治社会を鋭くえぐるワシントン・ポストの女性コラムニスト、アレクサンドリア・ペトリ氏はこう辛辣にコメントしている。
「ボルトン氏の投げた手投げ弾は、言ってみれば飼っている子犬が大事にしているクッションに粗相をしたようなもの」
「もはや驚きもしない。しかしがっかりしている」
「見聞きしたすべての情報を下院で証言する代わりに本を書くためにとっておいたのだから」
https://www.washingtonpost.com/opinions/2020/06/18/heres-what-truly-shocking-revelation-would-sound-like-john-bolton/
 ボルトン手投げ弾で一番ショックを受け、慌てふためいているのは韓国の文在寅大統領だろう。
 文在寅大統領がこれまでやってきた対北朝鮮交渉が独りよがりで思い込みが激しく、文在寅大統領自身、お粗末な仲介者だったことを露呈しまったからだ。
 韓国の有力紙、東亜日報は「北朝鮮の非核化詐欺、韓国のお粗末な朝鮮半島運転者論や仲介論が虚像であることが暴露された」と大上段から構えた社説を載せている。
https://www.donga.com/jp/List/article/all/20200623/2099449/1/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AE%E9%9D%9E%E6%A0%B8%E5%8C%96%E8%A9%90%E6%AC%BA%E3%80%81%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%B2%97%E6%9C%AB%E3%81%AA%E4%BB%B2%E8%A3%81%E8%80%85%E3%81%AE%E8%99%9A%E5%83%8F%E3%82%92%E6%9A%B4%E9%9C%B2%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3%E5%9B%9E%E9%A1%A7%E9%8C%B2
日本について最も書かれた暴露本
 日本や安倍晋三首相に関する記述もふんだんに出てくる。
 米歴代大統領や閣僚経験者たちの回想録で、これほど日本の首相や日本関連の下りが出てくる本は稀有だ。
 すでに既報済みだが、日米関連政策に関するものとしては、2021年以降の在日米軍駐留費の日本側負担「思いやり予算」を巡る情報がある。
 これはボルトン氏の独断と偏見で書かれた「事実」だ。
 ボルトン氏が昨年7月に訪日した際、日本側にトランプ大統領が年80億ドル(約8500億ドル)を望んでいることを伝えた。
 2020年度予算に計上された「思いやり予算」は約1993億円だ。トランプ大統領の意向として日本にその4倍以上を望んでいるというわけだ。
 この80億ドル要求説はこれまでにも米メディアでは報じられているが、実名で当時の政府高官が明かしているのは初めてだ。
 ボルトン氏の日本政府への伝達が公式なのか、どうかは分からない。
 菅義偉官房長官は「増額を要求された事実はない」と否定している。少なくとも日米外務・防衛事務レベルでこうした提案が米側から出されたものではないということだろう。
「思いやり予算」を定める日米特別協定更新に向けた交渉は年内にも本格化する。その場で米側は80億ドルを要求するということなのかもしれない。
 ボルトン氏はさらにこう続けている。
「(私は80億ドルという数字を挙げたが)トランプ氏だけが彼の満足する数字を知っている。だから本当の数字を推測することは無意味だ」
「ただ(日本や韓国に対して)前もって数字を示し、警告することがトランプ氏の要求に対応する機会を(日本や韓国に)与えた」
「トランプ氏は(私に)駐留米軍を撤収するぞと脅すことで(日本や韓国との駐留経費の)交渉でこちらの立場を有利にできると語っていた」
トランプ大統領が頻繁に電話する外国首脳
 トランプ大統領は安倍晋三首相に頻繁に電話をしてきた。なぜか。
 米主要メディアのホワイトハウス詰め記者の一人、W氏はその理由についてこう指摘する。
「トランプ大統領は側近でも自分の言うことを黙って聞いてくれる人が好きだ。外国首脳でも同じ」
「安倍首相は聞き上手で、トランプ氏の話をよく聞いてくれるからだろう。トランプ氏は反論されるのが大嫌いだった。安倍氏は反論しないからだろう」
 しかし、どうもそれだけではなさそうだ。
 ボルトン氏は著書の中で安倍氏についてこう書いている。
「トランプ氏が世界中のリーダーで最も個人的に仲が良かったのはゴルフ仲間でもある安倍晋三首相だ」
「英国のボリス・ジョンソン氏が首相になり、(最も仲の良いリーダーは)安倍氏と肩を並べることになった」
「トランプ氏は、安倍氏の父親(安倍晋太郎氏)が旧日本軍のカミカゼ・パイロットだったことについて話をするのが好きだった」
「トランプ氏は日本人がいかにタフであるか、特に安倍氏はタフだと言っていた」
「安倍氏の父(安倍晋太郎氏)は特攻隊志願兵として天皇陛下のために命を捧げるつもりだったが、それを果たすことはできなかった*2。もし戦場に赴いていれば、今の晋三(1954年生まれ)はこの世には生まれていなかった」
*2=安倍晋太郎氏は1944年、東京大学入学後、学徒出陣として徴兵され、特攻隊に志願。45年、少尉任官直前に父親の安倍寛氏に「この戦争は負けるだろう。敗戦後の日本が心配だ。若い力が必要になる。無駄な死に方はするな」と止められて諦めた。
 なおトランプ氏は安倍首相の父親が特攻隊志願だった話を2019年8月、ニューヨークで開かれた政治資金集めの会合の席上、明かしている。
https://nypost.com/2019/08/09/trump-cracks-jokes-about-rent-control-kamikaze-pilots-at-hamptons-fundraiser/
 トランプ氏がこの話をどこから「仕入れた」のかは定かでない。安倍氏との初対面の時に国務省あたりが情報を入手し提供したのか。
 いずれにせよ、沈思黙考するのは苦手。思いついたことは何でも口にするトランプ氏が安倍氏についての情報をこうした形で入手していたとは驚きだ。
 と同時に、日本といえば、すぐ思い浮かべる「真珠湾奇襲」のトランプ氏がカミカゼ・パイロットに日本人の勇猛果敢さを見出し、それを安倍氏に投影させているというのも興味深い。
 日米を往復しながら日米関係を時系列的に分析している日本人研究者のY氏はこう言う。
「平均的な日本人の『トランプ観』は、ハチャメチャな男で世界中が迷惑をしているが憎めない男。日本人はトランプ氏が好きなのか嫌いなのか分からない」
安倍氏は対北朝鮮非核化、拉致では不変
 こうした安倍氏の父親譲りのタフネスぶりをボルトン氏は何度か、目撃している。
「安倍氏は金正恩氏を全く信用していなかった。日本は非核化と拉致問題について(金正恩氏から)具体的で明確なコミットメントを望んでいた」
「安倍氏はトランプ氏に『あなたはバラク・オバマ前大統領よりもタフだ』と強調した。今こそ、その点をトランプ氏に想起させる必要があると考えていたし、そのことを示した」
「シンガポールで行われた米朝首脳会談に先立ってワシントンでトランプ大統領と会談した安倍首相は北朝鮮について、『非常にタフでずる賢い』と言い切った」
 安倍氏は、『北朝鮮にはまず具体的な措置をとるべきだ。(我々は)安易に北朝鮮に対する制裁を解除すべきではない。今解除すべき必要などない』と忠告した」
 だが良いことばかりではない。
 ボルトン氏は2019年6月、安倍首相がイランを訪問した際の裏話を明かしている。
「後になって知ったのだが、トランプ氏は安倍氏に米国と(日本とは友好関係にある)イランとを取り持つように依頼した」
「2019年5月、私が東京で安倍首相に会った際、同氏は『トランプ大統領からの要請なので、イランを訪問する』と明かした」
「その直後の5月27日、東京で行われた日米首脳会談で安倍首相はトランプ氏にイランを6月に訪問すると伝えた」
「トランプ氏は、それを聞いて椅子から滑り落ちはしなかったし、大事な点を聞き逃してはいなようだったが、深い眠りに落ち込んでいた(つまり安倍氏が話している最中に居眠りをしていた)」
「安倍氏がイランの最高指導者、アリー・ハメネイ師と会談している最中、イラン沖で日本などの海運会社が運航するタンカーが攻撃された」
「イランは安倍氏に平手打ちする形で、日イラン首脳会談は完全な失敗に終わった」
「安倍氏は帰国後、トランプ氏と電話会談した。トランプ氏は『協力には感謝する。だが個人的には日本に米国の農産物をもっと買ってもらう方が重要だ』と、(自らが安倍氏に依頼した米国とイランとの関係を取り持つことなどよりも)すでに自分の関心事は(再選に向けた)農産物の輸出の話題に移っていた」
 朝令暮改、今朝言っていたことは夕方にはころりと忘れしまう。しかも最大関心事は常に2020年の大統領選でいかにしたら再選するか、そのために支持層に益となることを外交の主軸に据える。
 トランプ氏の外交について、ボルトン氏がこう言い切っているゆえんだ。
「トランプ氏には個人的な利益と国家の利益、つまり国益との違いを分別することができないのだ」
文在寅大統領:
「自衛隊には絶対に韓国の土を踏ませない」
 日韓関係のくだりでは、文在寅大統領の生の声が出てくる。
 ハノイでの米朝首脳会談後の2019年4月11日、ワシントンで米韓首脳会談が行われた。
「トランプ大統領は、ワーキングランチで文在寅大統領にこう尋ねた。『韓国は同盟国として日本と共に戦うことができるか』」
 これに対して文在寅氏はこう答えた。
「日韓で合同軍事演習はできる。しかし日本の兵力(自衛隊)が韓国の土を踏むことには韓国国民に(日韓併合時の)歴史を思い出されることになる」
 トランプ氏はさらに質問した。
「万一我々が北朝鮮と戦わなければならない状況に立ち入ったら、どんなことが起きるか。韓国は日本の参加を受け入れることができるか」
 文在寅氏は答えた。
「日本の兵力が韓国の地に足を踏み入れない限り、韓国は日本と一つになって戦う」
 韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長はボルトン暴露本に書かれた韓国関連部分についてこう指摘している。
「この本に書かれている相当部分は事実を大きく歪曲している」
「米韓両国政府間の相互信頼に基づいて(首脳会談をはじめとする政府間で行った)協議した内容に一方的に公開することは外交の基本原則に反する。今後の交渉に向けた国家間の信義を著しく殷損しかねない」
https://time.com/5856977/south-korea-john-bolton-book-kim-jong-un/
 トランプ大統領の超側近、マイク・ポンペオ国務長官はボルトン氏の暴露本について刑事上の責任を負うべきだと、6月23日のフォックス・ニュースとのインタビューで主張している。
「(現在情報漏洩罪など数十件の容疑で米連邦捜査局=FBIが捜査している)エドワート・スノーデン元米国家安全保障局(NSA)元分析官のように国家機密情報を暴露すればどうなるか。ボルトン氏も同じ目に遭うだろう」
https://www.foxnews.com/media/pompeo-john-bolton-not-dissimilar-edward-snowden
日米同盟関係を壊されることだけは避けよ
 話をトランプ大統領と安倍首相との関係に戻す。
 おそらく歴代首相で米大統領とこれだけ親しくなった(つまり米大統領がこれほど日本の首相に親近感を感じて付き合ったという意味では)ドナルド・シンゾー関係は、レーガン大統領と中曽根康弘首相とが築き上げた「ロン・ヤス」関係の上をいっているかもしれない。
 その親密な関係は日本にとって役立ってきたのか。
 長年日米関係をジャーナリストしてフォローしてきたY氏はこう指摘している。
「安倍氏は一見、トランプ氏におもねっているようで環太平洋パートナーシップ協定(TPP)締結にしろ、地球温暖化防止のパリ協定残留にしろ、米国とは一線を画す形で日本としての主張は貫いてきた」
「貿易面でもトランプ氏は当初、対日貿易赤字700億ドルを何とかせよと言っていたが、今は引っ込めている」
「安倍氏はトランプ流外交、つまり言っていることとやっていることの間にある乖離をうまく見抜いている」
「日本にとっての対米政策の根幹とは、日米同盟を崩さぬこと。長い日米関係の中ではトランプ政権は、まさに片時で瞬間的なもの」
「中長期的はおろか短期的にも戦術も戦略もないトランプ大統領にその根幹をいじくってほしくない。そのためにトランプ氏がカミカゼ・パイロットの安倍氏の父が好きだ、ということで安倍首相が好きだと言うなら、それを利用すればいいことだ」
 超タカ派で権力主義者を嫌い、人権尊重主義者、つまり中国の習近平国家主席や金正恩朝鮮労働党委員長が大嫌いなボルトン氏が渾身の力を絞って書き上げた暴露本。
 百人百様の読み方がありそうだ。

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/ボルトン暴露本が明かす日米韓関係の光と影/ar-BB161b83?ocid=ientp
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/789.html#c13

[番外地7] 明治維新以降、日本は大陸侵略の拠点であり、日本人はアングロ・サクソンの傭兵としての側面がある 中川隆
1. 2020年6月27日 09:14:46 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[14]
レベルの低い嘘話はもういいよ、真実は 明治政府はイギリスの傀儡国家、英米金融資本のエージェントだったんだよ:
明治維新以降、日本は大陸侵略の拠点であり、日本人はアングロ・サクソンの傭兵としての側面がある。明治維新によって安藤昌益を生んだ徳川時代は終わり、大陸を侵略する天皇制の明治時代が始まる。
ハルフォード・マッキンダーというイギリスの学者。1904年に世界制覇のため、ユーラシア大陸の沿岸地域を制圧して内陸部を締め上げていくという戦略を発表している。

 マッキンダーは世界を制覇するためにロシアを支配する必要があると考えた。ロシアには耕作地が広がり、19世紀には領内で油田が発見された資源国であり、国民の教育水準も高い。ロシアの南にある中国も古くから栄え、莫大な資産が蓄えられている。

 ロシアや中国を締め上げるため、マッキンダーは西ヨーロッパ、パレスチナ、サウジアラビア、インド、東南アジア諸国、朝鮮半島をつなぐ内部三日月帯を、その外側に外部三日月地帯を想定した。

 内部三日月帯を海路でつなぐためにスエズ運河がイギリスにとっていかに重要かということは言うまでもないだろう。地中海からスエズ運河を通って紅海へ入り、そこからインド洋へ抜ける際に通過するアデン湾はアラビア半島の南端(イエメン)とアフリカの角(ソマリア)に挟まれている。

 マッキンダーが想定する内部三日月帯はアラビア半島を通過しているが、かつて、そこにイギリスの拠点はなかった。そしてイギリスはイスラエル(1948年)とサウジアラビア(1932年)を作る。その三日月帯の東端に日本はある。大陸を侵略する拠点として格好の場所だ。

 イギリスは19世紀から中国(清)を食い物にしようとしてきた。そして実行されたのが1840年に勃発したアヘン戦争と56年に始まった第2次アヘン戦争だ。

 前にも書いたことだが、アヘン戦争と第2次アヘン戦争でイギリスは勝利したものの、内陸部を支配する戦力がない。アヘン戦争に投入されたイギリス軍は5000名。7000名はインドの兵士だった。第2次アヘン戦争でイギリス軍は兵士の数を増やしたが、それでも1万3127名。フランスから7000名ほどが参加している。

 要するに、イギリスは戦力が圧倒的に不足している。そこで目をつけられたのが日本だ。明治維新はそうした側面から考える必要がある。ちなみに日清戦争で日本軍は24万人が投入された。明治維新以降、日本は大陸侵略の拠点であり、日本人はアングロ・サクソンの傭兵としての側面があるのだ。明治維新によって安藤昌益を生んだ徳川時代は終わり、大陸を侵略する天皇制の明治時代が始まる。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/744.html#c1

[近代史5] トランプはユダヤのエージェントでキリスト教原理主義のネオコンだった 中川隆
10. 2020年6月27日 11:31:27 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[15]
解任されたボルトンがトランプに反撃 暴露本の破壊力は大統領選を左右する?(ニューズウィーク)
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/857.html

2020年6月23日(火)13時40分 ロビー・グレイマー、ジャック・デッチ ニューズウィーク


ボルトンの回顧録は11月の大統領選にインパクトを与えるのか JONATHAN ERNST-REUTERS

<前大統領補佐官の回顧録では、トランプが再選を確実にするために他国政府に働きかけ、G20大阪サミットでは習近平に協力を懇願していたことも暴露されている>

議会による弾劾裁判にまで発展したウクライナ疑惑は、氷山の一角にすぎなかった。ドナルド・トランプ米大統領が再選を目指して外国政府に行った工作は、はるかに大掛かりなものだった──。

トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務め、大統領と衝突して解任されたジョン・ボルトンの新著『それが起きた部屋(The Room Where It Happened)』(6月23日発売予定)は、トランプが再選を確実にするため外国政府に協力を求めていたと書いている。

本書でボルトンは、トランプが中国の習近平(シー・チンピン)国家主席に対し、大統領選で接戦が予想される激戦州の農家の利益になるような貿易合意を締結することで自らの再選を確実にするよう依頼したと主張する。

6月17日付のウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)への寄稿で、ボルトンは改めてトランプを糾弾した。その前日、ホワイトハウスは「国家安全保障に損害を与える」として出版差し止めを求めて提訴している。そのため本書が現状のまま出版されるかどうかはこの記事を書いている時点では不明だが、報道されている内容で世に出れば、トランプの再選戦略に大きな傷をもたらすことになる。(編集部注:6月20日、首都ワシントンの連邦地裁はトランプ政権による出版差し止めの訴えを棄却。『それが起きた部屋』は予定通り、23日に発売される予定)

ボルトンは592ページに及ぶ新著の大半を、外交における大統領の悪行を告発することに割いているようだ。いくつかの書評記事によれば、トルコ国営のハルク銀行と中国の通信機器大手の中興通訊(ZTE)に関する疑惑捜査を早めに切り上げようとすることで、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領と習のそれぞれに取り入ろうとしたと書かれているという。

ウイグル人弾圧も容認

新著によれば、トランプのそうした動きの大半は自身の再選のためだった。「私の在任中にトランプが下した重要な決断に、再選の策略に関係のないものを見つけ出すのは困難だ」と、ボルトンはWSJに書いている。

大統領史の専門家からは、トランプのように国の政策と個人の政治的利益を混同するようなケースは前例がないという声が聞こえる。「腐敗した大統領は過去にもいた」と、著名な歴史家のジョゼフ・エリスは言う。「共和党の大統領はカネ、民主党はセックスに絡んで腐敗する傾向がある。しかし、トランプのような鉄面皮な振る舞いをする大統領は前代未聞だ」


阪で握手するトランプと習 KEVIN LAMARQUE-REUTERS

ボルトンによれば、トランプは対イラン制裁違反を摘発されたトルコのハルク銀行の捜査を止めるよう、ニューヨーク州連邦地方裁判所に介入すると約束した。ワシントン・ポスト紙による新著の引用によると、「トランプは、対処するとエルドアンに伝えた。(ニューヨーク州の)南部地区連邦地裁にはオバマ政権に任命された検事たちがいるが、自分が指名した顔触れにすげ替えれば問題は解消すると説明した」と、ボルトンは書いている。

昨年6月には大阪でのG20サミットで習との首脳会談に臨んだ際、再選への協力を直接求めたという。「トランプは驚いたことに、大統領選に話を移した。中国の経済力に言及し、大統領選での勝利を確実にしてほしいと懇願した」と、ボルトンはWSJに書いた。「彼は選挙における農家の票と、中国が大豆と小麦の購入を増やすことの重要性を強調した」

ボルトンによれば、トランプは中国による少数民族ウイグル人の弾圧も容認した。新疆ウイグル自治区で100万人以上のウイグル人が収容所生活を送る実態を、マイク・ポンペオ米国務長官は「世紀の汚点」と呼んでいるのだが。

「通訳だけが同席した場で習がトランプに新疆ウイグル自治区に収容所を建設した理由を説明したところ、アメリカ側の通訳によるとトランプは建設を進めるべきだと応えた。トランプはそれが正しい選択だと考えていた」と、ボルトンはWSJに書いている。

さらにボルトンは、トランプが大阪での習との会談で、民主党議員は中国に「非常に強い敵意」を抱いていると主張したと指摘している。

一方でトランプは、中国に対して自分に有利に動くよう公の場で求めたこともある。昨年10月、ホワイトハウスでの会見中に中国政府に対し、自身が再選を目指す大統領選での民主党候補になるとみられたジョー・バイデン前副大統領について、息子が中国で商取引をしていたことから中国政府はバイデン親子を調査すべきだと主張した。

影響はどこまで広がる?

トランプはこれ以前に、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にバイデンの調査に乗り出すよう圧力をかけて同国政府への軍事支援を保留にしたとされる疑いで弾劾訴追された。だが、今年2月に無罪評決を受けた。

ボルトンは本書で、ウクライナへの働き掛けを取り上げてトランプの弾劾を求めた民主党の下院議員らへの軽蔑をあらわにしている。ただしこれは、調査対象をウクライナ疑惑に限定し、政治的な理由から事を急ぎ過ぎたためだ。ボルトンによれば民主党側の過ちは、トルコのハルク銀行や中国のZTEの調査など他の疑惑にトランプが介入しようとしたとされる件などを考慮しなかったことにある。

ボルトンの暴露は、11月の大統領選での民主党候補指名を確実にしたバイデンにとって新たな攻撃材料になる。ただし今まで数々のスキャンダルが浮上してもトランプ人気に陰りが見られなかったことを考えると、この回顧録によって共和党内の擁護派や熱烈な支持層がトランプを見限るかどうかは分からない。

今回の大統領選でトランプは中国を狙い撃ちし、武漢で最初に発生した新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで自分こそが中国政府に立ち向かう最良の指導者だというイメージを打ち出している。

「責任を負うべき国が1つある。中国だ」というのが、トランプ陣営の最近の選挙CMのキャッチコピーだ。「彼らは嘘をつき、真実を隠した」。トランプを支持する政治活動団体「アメリカ・ファースト・アクション」はミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアといった激戦州(前回2016年の選挙ではいずれもトランプが制した)で1000万ドルを投じ、「北京バイデン」というネガティブCMを流しまくっている。

回顧録の出版を阻止したいホワイトハウスは、同書には機密情報が含まれていると主張。ボルトン側がホワイトハウスと確認を重ねた詳細を明らかにして反撃すると、政権は出版差し止めを求めて提訴した。トランプはボルトンが機密情報を開示すれば「刑事犯罪上の問題」になるとした上で、「私との会話は全て機密情報だ」と言い放った。

トランプに反旗を翻した元側近はボルトンが初めてではない。ジェームズ・マティス前国防長官は先頃、「トランプは私の人生において、アメリカ国民に団結を促そうとせず、そのそぶりさえ見せない初めての大統領だ。トランプは私たちを分断しようとしている」と語った。

ボルトンの回顧録が大統領選をどれだけ左右するかは分からない。だが、影響が小さいと見なすのは無理がある。

From Foreign Policy Magazine

<本誌2020年6月30日号掲載>

http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/133.html#c10

   

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