215. 2022年7月04日 23:22:28 : 8oVUDPFgse : amNrR1NSUWF1V00=[1]
晴耕雨聴
2022年06月29日
ウエスタンエレクトリックロンドンのパワーアンプ、2058-CをGetしました(その1.)
https://91683924.at.webry.info/202206/article_11.html
(WEロンドン2058-Cのペアです。1950年代のアンプですが、とても良いデザインだと思います)
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(2058-Cの内部です。最近整備を受けており、不具合のあるパーツは取り替えられています)
このところDTMだのブルートゥースだのワイヤレスイヤホンだのライトオーディオのネタが続きましたので、今回はベンプレ亭書斎のメインストリームである重厚長大路線の話を少々。
私はウエスタンエレクトリックの機材をいくつか使っていますが、特にウエスタンのマニアではありません。従ってどんなパーツもウエスタンエレクトリックでキメないと気が済まないという事はありません。
しかし、音の良いものや面白そうなものを聴きたいと45年やっていますと、ウエスタン物が増えてきました。
アメリカのウエスタンエレクトリック製品はWE555レシーバー、WE13aホーン(レプリカ)、WE124A、WE124Jパワーアンプ。
イギリスのロンドンウエスタンエレクトリック製品は2080Aウーファー、2090Aドライバー、2094Aホーン、30150Bドライバー。
MC昇圧トランスに流用したトランスもウエスタン2組とロンドンWE1組があります。
ウエスタンのスピーカーコードは(オリジナル?、レプリカ?)太いものから細いものまで100m以上あります。
どれも気に入っているのですが、ウエスタン以外はダメだとは思いません。
バイタボックス、ランシング、JBL、アルテック、グッドマン、クラングフィルム、ハートレイ、RCA、デンオン、テクニクス、シュア、EMT、エンパイア、由紀精密、ViV Lab.、ゴトー、YL音響、47研究所、ジェルコ、マンレイ、オーロラサウンド、是枝Lab.…どれも良いメーカーだと思います。
ついでに私の自作品、ベンプレ親父工房の機材もw
オーディオ製品は是々非々で選んでいるのですが、オーディオは単に音を聴くだけの趣味ではなく、文化的背景も同時に楽しめる趣味なので、機械の雰囲気を合わせる事も楽しみの一つです。
また時代や雰囲気、出自を合わせると納得できる音が出易いように思います。
例えばWE555+WE13aはWE124Aで、カンノK-597はWE124Jでドライブしていますのでオールウエスタンです。
ロンドンWEは2080Aを是枝Lab.300Bp.p.で、2090A+2094Aを同じく是枝Lab.PX25p.p.でドライブしています。オールロンドンWEではないですが、こちらも雰囲気が合わないとは思いませんし(300BはWE製、PX25は英国製)、音は大変良いと思います。
ここで友人から、ロンドンWEの2058Cの良品ペアを買わないかという話が来ました。
思案する事30分、ロンドンWEスピーカー用に使ってみるかと、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入を決意しました。
このアンプを輸入された方、整備された方も良く知っている人なので、ブツとしては安心な物です。
https://91683924.at.webry.info/202206/article_11.html
晴耕雨聴
2022年06月29日
ウエスタンエレクトリックロンドンのパワーアンプ、2058-CをGetしました(その2.)
https://91683924.at.webry.info/202206/article_12.html
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(WE13aシステムのウーファー、ランシング415用に2058-Cを使用してみました)
2058Cアンプ、まずは素性を確かめるためにフルレンジで鳴らしてみましょう。
ベンプレ亭書斎のシステムはマルチアンプばかりなので、テスト用に重宝しているスキャンスピークの10pフルレンジに繋いで聴いてみました。
試聴はSACDで、イザベルファウストのバッハ「無伴奏バイオリンパルティータ第二番」、ヴァントのシューベルト「未完成」を使いました。
スキャンスピーク小型のバスレフなので低域に関しては判定できませんが、おおよその様子はつかめると思います。
まずS/Nは実用上、問題ありません。音の傾向は柔らかく深みのある伸びやかな音です。刺激的な傾向はありません。
業務用アンプなので、やや硬い音、キツイ音がするのではと思っていましたが、聴き疲れのしない上品な音です。
これは良質なパワーアンプだと嬉しくなりました。
さて、この大掛かりな業務用ビンテージアンプを何処に使いましょう。
バスビンシステム、ロンドンWEシステム、WE13aシステム、オイロダインシステム、何れもうまく鳴っていると自分では思うので、アンプ群を大きく変更するのはためらわれるのです。
当初はロンドンWEのシステムに入れようと思っていましたが、思案の末、WE13aシステムのウーファー、ランシング415レプリカ・ダブル+JBL4550箱に使ってみる事にしました。
WE13aシステムは100Hz以上をWE555+WE13a(レプリカ)で鳴らし、ドライブアンプにWE124Aを使っています。WE555の100Hz以下を切っているのは、音量を上げた時にWE555の振動板をトバさないためです(私は3回くらいトバしました…orz)。
WE555+WE13aは4KHz以上は自然に減衰していますので、ツィーターのカンノK-597をWE124Jでドライブし、補っています。
このシステムは100Hz以下を受け持つウーファーシステムが2系統あります。
1系統がランシング415レプリカ・ダブル+JBL4550箱で、是枝Lab.6L6パラp.p.にてドライブ、もう一系統がYL音響D-1250+LH-5(レプリカ)で是枝Lab.6550p.p.でドライブしています。
YL音響はWEとはかなり系列が違いますが、ランシング415はバスケットもコーン紙もロンドンWE2080A、アルテック515(A)によく似ていて、ロンドンWEのアンプで鳴らしても雰囲気は悪くないでしょう。
さらに入手したロンドンWEパワーアンプ、2058Cは6L6のパラp.p.ですからWE124と同じ系統とも言えなくもないです(WE350は6L6のWE版)。
早速繋いでみましたが、2058-CはWE124と比較するとかなりゲインが低いアンプであることが判りました(WE124のゲインが通常より高いのかもしれません)。
WE124A、124JのATTを絞ればバランスするのですが、そうするとプリアンプのボリュームを相当上げねばなりません。
プリのボリュームは全開が最も良いという人もいますが、自分はそうは思いません。システムのゲインが低いと音の躍動感が失われると思います。
2058-CをWE13aシステムに入れると、写真のように見た目は極めてバランスが良いのですが、ここは以前の是枝Lab.6L6パラp.p.に戻しましょう。
2058-Cが音の良いアンプであることは間違いありませんので、別な所で使ってみます。
実は少々計画がありまして…
8月末にはお披露目できると思います。
P.S.
415の片chに2058-C、もう片チャンネルに是枝Lab.6L6パラp.p.を繋いでヴァントの「未完成」の冒頭を鳴らし、オーディオツールスのサウンドレベルメーターで、スピーカーから出る音の音圧レベルを測定してみました。
2058-Cは是枝Lab.6L6パラp.p.より14.8dbゲインが低いという測定結果でした。
プリアンプと2058-Cの間に15db位ゲインのあるフラットアンプを挟めばイケると思いますが、ちょっと複雑になり過ぎるので止めておきます。
https://91683924.at.webry.info/202206/article_12.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c215