10. 2023年10月26日 17:27:52 : HlSD5Ve0sY : akVHWUl6UjU3MUk=[1]
2023.10.26
https://www.thutmosev.com/archives/305267gr.html
サッチャーが捨て値で払い下げた公共住宅は今1戸1億円以上で転売されている
そして本当の貧困者は追い出されホームレスになった
https://money-academy.jp/uk-gentrification-public-housing/ 元公営住宅がウン百万ポンドの高級アパートに!?イギリスの深刻な住宅事情 _ お金に関する海外の反応【お金の学校】
家に住めるのは競争の勝者だけ?
イギリスとアメリカはアングロサクソン民族の国だが両国は自由主義や競争原理を根幹とし、競争に敗れた者に対して比較的厳しい
この両国で増えているのがホームレスで子供は保護されている筈だが、地域によっては生徒の半数以上がホームレス児童という学校もある
ホームレスの定義は各国で異なり日本では路上やテント生活の人だけを差すが、アメリカでは親戚の家で暮らす子供もホームレスに含めている
イギリスは親戚に預けられた子供はホームレスでは無いが、保護施設で暮らす子供はホームレスで、野外キャンプで集団生活をする人々もホームレスと定義している
日本で多いのはネットカフェやカプセルホテル、簡易宿所、民泊、ゲストハウス、車中泊などで居場所を転々としている人で、政府は正確な人数を把握できず福祉政策も行われていない
英BBC放送は最近、ハリス・プライマリー・アカデミー・ペッカム・パーク小学校という長い名前の学校の生徒ほとんどがホームレスであるという衝撃の番組を放送した
家庭が困窮しているため学校では全児童約300人に無償で制服、遠足、給食を提供し一部の家庭には食料も配っているという
大半が友人宅のソファや宿泊施設のベッド・アンド・ブレックファスト( b&b ゲストハウス)、ホステル(簡易宿泊所)で生活し学校に通っている
イングランド(イギリスの8割以上を占める)はそうした宿泊所に17.4億ポンド(約3200億円)に補助金を出したが、自治体はホームレスに家賃や光熱費を請求し住まいを差し押さえたりもしている
イングランド政府統計で子どものいるホームレス世帯は1万1250世帯、子どものホームレスは13万1370人もいて保護施設などに収容されている子供が多いのかも知れない
前述のハリス・プライマリー・アカデミー・ペッカム・パーク小学校の姉妹の家庭は公営住宅を追い出されて半年間に10カ所の宿泊所を転々とし次々に追い出されたという
英慈善団体によるとイギリスでは毎日172世帯、毎月5223世帯がホームレスになっているが原因は家賃の値上げを支払えなくなったからだった
これはイギリスの景気が良かった2016年の様子で、現在は遥かに状況が悪化しました
https://www.youtube.com/watch?v=GtN38BSotps
サッチャー政治と賃貸住宅不足
イギリスにおける賃貸住宅の借り手保護制度は、大家が「来月から2倍、払えなければ出て行け」と言われたら3か月以内に退去しなくてはならない
新型コロナで一時退去手続きが猶予されていたがコロナも沈静化し23年になって滞納者は続々と強制退去させられるようになった
彼らの多くは「契約した家賃」は払っていたのに家賃の値上げによって支払えなくなり、一方的に出て行けと言われて退去させられた家族でした
日本では一方的な家賃値上げは認められず強制退去には多くの制限があるが、その代わり最初の入居審査が厳しいのでどちらが有利とは一概に言えない
イギリスでは退去したあと次の部屋に入居するまで40%の世帯が2か月間かかり、60%の世帯は今の家賃を10%値上げしたら家賃を払えなくなると回答した
ロンドンの賃貸住宅の平均は月平均1450ポンド(約26万6300円)、ロンドンの賃借人は収入の35%を家賃の支払いに充てている
因みに東京23区の家賃は1人用9万円で2人用12万円、4人用14万円となっていて、古くても良ければ低家賃の公営住宅や古い団地なども多い
ロンドンの低所得世帯では収入の46%を家賃支払いに使っていて、安い公営賃貸住宅がほとんど無いのが原因と言われています
1980年にサッチャー首相は公営賃貸住宅を格安で入居者が購入できるようにしたが、その後ロンドンの地価が高騰したので購入者は転売で10倍もの利益を挙げてプチ富裕層になった
一方公営住宅は不足して本当の困窮者が住む低家賃住宅がなくなり、ロンドンではホームレスが激増したという仕組みです
足りないなら作れば良いがアングロサクソンは競争主義であるため、「なんで貧困者の住宅を俺の税金で作るんだ」と反対する人が多い
9月の消費者物価指数(CPI)は6.7%と高止まりし家賃で収入の半分が消える低所得者は万引きで飢えをしのぐようになっている
イギリスでは200ポンド(約3万6600円)以下の万引きは軽犯罪として扱われ、現実には警察は捜査せず捕まる事もない
イギリスには無料で食糧を配布するフードバンクがあるが需要が増えて供給が追い付かず、多くの貧困者が飢えていると支援団体は指摘している
https://www.thutmosev.com/archives/305267gr.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/803.html#c10