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[近代史3] スマホやノートパソコンを使っていると失明する 中川隆
7. 中川隆[-11914] koaQ7Jey 2023年12月29日 08:12:13 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[1]
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小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見
令和 3 年 4 月 14 日
日本眼科学 会
日本眼科医 会
日本近視学 会
日本弱視斜視学会
日本小児眼科学会
日本視能訓練士協会
https://www.gankaikai.or.jp/info/20210414_bluelight.pdf

ブルーライトは可視光線の一部(波長 380〜495nm 前後の青色成分)であり、太陽光や
電球から出る光に含まれています。近年、デジタル機器の普及に伴い、液晶画面から発せ
られるブルーライトについての議論が盛んになってきました。その中で、小児にブルーラ
イトカット眼鏡を装用させることを推奨する動きが一部にありますが、我々は以下の科学
的観点からそれを危惧するものであります。

現在、一般に販売されているブルーライトカット眼鏡は、デジタル端末使用時の睡眠障
害や眼精疲労の軽減、また眼球への障害を予防すると謳っています。このうち、いわゆる
体内時計とブルーライトの関係についてはいくつかの論文があり、夜遅くまでデジタル端
末の強い光を浴びると、睡眠障害をきたす恐れが指摘されています。従って、夕方以降に
ブルーライトをカットすることには、一定の効果が見込まれる可能性はあります。しかし
ながら、その他の点はエビデンスに乏しく、いくつかの問題点があります。

@デジタル端末の液晶画面から発せられるブルーライトは、曇天や窓越しの自然光よりも
少なく*1、網膜に障害を生じることはないレベルであり、いたずらにブルーライトを恐れ
る必要はないと報告されています*2。

A小児にとって太陽光は、心身の発育に好影響を与えるものです。なかでも十分な太陽光
を浴びない場合、小児の近視進行のリスクが高まります*3。ブルーライトカット眼鏡の装
用は、ブルーライトの曝露自体よりも有害である可能性が否定できません*4。

B最新の米国一流科学誌に掲載されたランダム化比較試験では、ブルーライトカット眼鏡
には眼精疲労を軽減する効果が全くないと報告されています*5。

C体内時計を考慮した場合、就寝前ならともかく、日中にブルーライトカット眼鏡をあえ
て装用する有用性は根拠に欠けます。産業衛生分野では、日中の仕事は窓ぎわの明るい環
境下で行うことが奨められています*6。


以上から、小児にブルーライトカット眼鏡の装用を推奨する根拠はなく、むしろブルーライトカット眼鏡装用は発育に悪影響を与えかねません。偏りのない情報と充分な科学的根拠に基づいて、小児の目の健康を守って頂くことを願います。


【米国眼科アカデミーのブルーライトに関する Q&A】
ブルーライトカット眼鏡は必要でしょうか?
(原題:Are Blue Light-Blocking Glasses Worth It?)
2021 年 3 月 5 日付で米国眼科アカデミーのホームページに一般・患者向けの文書として公
開されたもの。

Q1 : デジタル機器画面からのブルーライトは目を傷めるでしょうか。
A1 : デジタル機器の画面を長時間見つめると、まばたきが減ります。まばたきの減少はと
きに眼精疲労を生じます。しかし眼精疲労は画面からのライトのためではなく、デジタル
機器の使い方によるものです。目の疲れを和らげる最も良い方法は、頻繁に休憩をとっ
て、画面から目を離すことです。
コンピュータのディスプレイから出る光によって目の疾患が生じることは知られていま
せん。デジタル機器の画面から発する紫外線(光のうち最も目に有害な成分)の量は、検
出限界以下であると報告されています。
ただし、ブルーライトが生体の体内リズム(覚醒と睡眠のサイクル)に影響するという
報告はあります。睡眠障害の予防のために就寝時間の 2〜3 時間前からデジタル機器の使
用を控えるのが良いでしょう。機器のダークモードやナイトモードを用いることも推奨さ
れます。

Q2 : ブルーライトカット眼鏡は眼精疲労を防ぐでしょうか。
A2 : 最新の研究では、ブルーライトカット眼鏡に眼精疲労を防ぐ効果は認められませんで
した。ブルーライトが目に悪いという科学的根拠はありませんので、米国眼科アカデミー
ではブルーライトカット眼鏡を推奨しません。

Q3 : 子供たちにブルーライトカット眼鏡が必要でしょうか。
A3 : デジタル機器を一日中使う子供たちの場合も大人と同じです。米国眼科アカデミーは
ブルーライトカット眼鏡を推奨しません。目が疲れた場合には、休憩することです。
https://www.gankaikai.or.jp/info/20210414_bluelight.pdf

ZoffとJINSに「ブルーライトカットは無意味?」聞いてみた…日本眼科学会の声明で
2021.04.18
https://biz-journal.jp/2021/04/post_220869.html

日本眼科学会などが連名で「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」との声明を発表。小児に同機能の眼鏡を推奨する動きについて、科学的な観点から懸念を表明した。

 4月14日に日本眼科学会などが連名で発表した「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」が波紋を広げている。「パソコンやスマホから出る有害な“ブルーライト”をカットできる」との商品惹句のもと大手眼鏡量販店などが以前より販売してきた「ブルーライトカット眼鏡」に対し、医療の側から物言いが投じられたわけである。

 そもそも「ブルーライトカット眼鏡」とは、人間が見ることのできる可視光線のなかで、もっとも波長が短く強いエネルギーを持つ青い光(ブルーライト)をカットする機能を持つレンズを使用した眼鏡を指す。ブルーライトは、目の中にある角膜や水晶体で吸収されることなく網膜に到達することから、他の光よりも目にダメージを与えやすいとされているほか、このブルーライトを夜間に多く浴びることで体内時計が乱れてしまうおそれがあるとも。

 パソコンやスマホの液晶画面からもこの光が多く発せされることが知られており、パソコン画面を長時間見つめて仕事をせざるを得ない多くのビジネスパーソンを中心に、「眼病予防や眼精疲労を軽減できるアイテム」として人気を集めていた。

 しかし4月14日、日本眼科学会や日本眼科医会など眼科系の6医療団体は共同で、「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」との声明を発表。小児にブルーライトカット眼鏡を装用させることを推奨する動きについて、「我々は以下の科学的観点からそれを危惧するものであります」との懸念を表明したのだ。夜間の着用により体内時計が乱れにくくなる点については一定の効果を認めつつも、眼精疲労の軽減や眼球への障害を予防するという効果については、疑問を呈したのである。

●「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」
https://www.jasa-web.jp/wp/wp-content/uploads/210414_bluelight.pdf

「ブルーライトカット眼鏡に眼精疲労を軽減する効果はまったくない」との報告も

 この声明では、パソコンやスマホなどのデジタル端末から発せられるブルーライトは、曇天や窓越しの自然光よりも少量のため、網膜に障害を生じることはないレベルであることを説明。また、小児にとって太陽光は心身の発育に必要なものであり、十分に浴びなかった場合むしろ近視が進行するリスクが高まることから、ブルーライトがもたらすリスクよりも、それをカットするリスクのほうが大きくなる可能性を指摘した。

 さらに、アメリカの科学誌「AMERICAN JOURNAL OF OPTHALMOLOGY」掲載の研究結果では、ブルーライトカット眼鏡に眼精疲労を軽減する効果はまったくないと報告されていることも紹介。「小児にブルーライトカット眼鏡の装用を推奨する根拠はなく、むしろブルーライトカット眼鏡装用は発育に悪影響を与えかねません」との警鐘を鳴らしたのである。


「何かしらの効能はある」「以前から効果は感じられなかった」とSNSでも賛否両論

 この件についてはさっそくいくつかのメディアが報じるとともに、SNSでも大きな話題に。眼鏡店経営者だというあるTwitterアカウントはこの声明を取り上げ、「販売業者は過度な広告を控えましょう」と呼びかけるなどした結果、4月16日時点で約3万9000件のリツイート、約6万9000件の「いいね」を獲得。

 Twitter上ではその他、「明らかに疲労感が違うし何かしらの効果はあると思う」などと声明について異を唱える声や、「いわれてみれば眼精疲労が治った感じはしなかった」などと納得する声、「ブルーライトも都市伝説なら、おれたちは何を信じればいいんだ」などと困惑する声などが飛び交っている模様だ。


Zoffを展開する株式会社インターメスティックは、今回の報道を受けての声明を公式サイトで発表している。
Zoffは「“必要以上に着用する”ことが問題ではないか」との認識が垣間見えるコメント

 ではこの声明「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」について、実際にブルーライトカット眼鏡を販売している眼鏡量販店サイドはどう受け止めているのだろうか?

 今回声明で指摘された小児用眼鏡を含めブルーライトカット眼鏡を扱っている眼鏡量販店として、Zoffを展開する株式会社インターメスティック、JINSを展開する株式会社ジンズホールディングスに、今回の声明についての見解を聞いてみた。

 Zoffを展開するインターメスティックは、「小児にとって太陽光が心身の発育に欠かせないものであるという研究結果は弊社も承知しておりました」とした上で、「今回のブルーライトカット眼鏡に関する発表は、小児に対して必要以上の状況においてブルーライトカットを推奨することに対する意見と認識しております」とコメントし、あくまでも“必要以上に着用する”ことが問題ではないかと受け取れる見解を表明。

 加えて、「夜間や就寝前にブルーライトをカットすることには、一定の効果が見込まれるという見解もございます」と、声明で言及された体内時計への好影響を取り上げつつも、「今回の発表を受け、より一層正しい情報の提供と、適切な推奨を行えるように努めてまいります」とした。


JINSを展開する株式会社ジンズホールディングスにも、今回の報道についての見解を聞いてみた。(画像はJINS公式サイトより)
JINSは「専門医の処方をお勧めすることや、使用方法についてより啓発していきたい」
 JINSを展開するジンズホールディングスからは、「今回の件を踏まえ、今まで以上にお客様にあわせた丁寧な接客を心がけるとともに、特にお子さまに対しましては、専門医の処方をお勧めすることや、使用方法についてより啓発していきながら、社会に役立つ企業として精進してまいります」とのシンプルな回答が得られた。

 両社ともに、あくまでも選択肢のひとつとして、小児用を含め今後もブルーライトカット眼鏡の販売を継続していく意向のようだ。

 6団体による今回の声明をもって、ブルーライトカット眼鏡の効能が全否定されたというわけではない。しかし眼鏡が、目という非常にセンシティブな身体器官を補助するための道具である以上、それを販売する企業側にとっても、最新の医療的知見をふまえた適切な製造・販売姿勢が常に求められることはいうまでもないだろう。
https://biz-journal.jp/2021/04/post_220869.html


ブルーライトカットメガネに期待できる3つのメリットを専門家が解説
https://www.nike.com/jp/a/benefits-of-blue-light-glasses

目の専門家3人が、ブルーライトについて詳しく解説し、ブルーライトが目の健康に与える潜在的な影響やブルーライトへの対処法も説明する。

最終更新日:2023年6月7日

ブルーライトカットメガネには本当に効果があるのか? エキスパートが解説
ブルーライトに関する情報やブルーライトが目の健康に及ぼす脅威について聞いたことがあるかもしれない。 では、このタイプの光とは正確にはどのようなものなのか?視力に害を及ぼすのか? ブルーライトカットメガネを着用すると、何かしらのメリットがあるのだろうか?

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ブルーライトとは?
ブルーライトは、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、テレビなどのデジタルデバイスはもちろん、蛍光灯、電球形蛍光灯、LEDライトからも放出される。 だだし、覚えておくべき重要なことがある。米国眼科学会の報告によると、ブルーライトの最大の発生源は直射日光だというのだ。

(関連記事:偏光サングラスの仕組みと機能 専門家が解説)

高エネルギーの可視光としても知られるブルーライトが可視光スペクトルの一部だと述べるのは、ロサンゼルスのシダーズ・サイナイ医療センターで眼科医と眼科外科医を務める医学博士のブライアン・ボクサー・ヴァッハラー。

彼は、レッド(R)、オレンジ(O)、イエロー(Y)、グリーン(G)、ブルー(B)、インディゴ(I)、バイオレット(V)の頭文字から成る略語ROYGBIVについて触れ、これらの色はすべて可視光スペクトルにある(つまり、NASAが定義しているように、人間の目に見える電磁スペクトルの一部である)と説明する。

ブルーライトは目の健康に有害か?
この質問に答える前に、人間の目がどのようにブルーライトを吸収するのかを理解することが重要だ。

可視光スペクトルが進むと、波長(ナノメートル単位)が分離し、さまざまな大きさになるために色に違いが生じる。 検眼医であり、オハイオ州立大学検眼学部の臨床学准教授であるタテヴィク・モフシシャンは、スペクトルのブルーライト部分は400〜500ナノメートルの範囲の短波長と考えられると説明する。

「動物を使った研究で、この短波長は目の後部にある網膜に有害であることがわかっています。 ただし、今日までに、ブルーライトが人間の網膜にこの種の損傷を与えるというエビデンスは示されていません」とモフシシャンは言う。

調査は今も続いているが、『Heliyon』誌の2022年号に掲載された科学レビューでは、人工的なブルーライトが目の健康に著しい影響を及ぼすことはないと述べられている。 AAOの最新情報によれば、最新のエビデンスは、ブルーライトと人間の網膜への損傷と加齢に伴う黄斑変性症との間に有意な関連がないことを示している。

事実、ブルーライトにさらされることにはメリットがあると示唆するエビデンスもある。 例えば、2022年の系統的レビューでは、ブルーライトにさらされたアスリートが、認知能力の向上、注意力の向上、反応時間の改善などのメリットを得たことがわかっている。

注意力の向上は仕事をする日は助けになるが、就寝前に画面を見すぎると、睡眠の質が損なわれる可能性がある。

「電子デバイスから放出されるブルーライトが目に害を及ぼすことはありませんが、ブルーライトは眠りを妨げることがあります。メラトニンの分泌を阻害する可能性があるからです」とボクサー・ヴァッハラーは述べる。

メラトニンは脳が暗闇に反応して生成するホルモンで、眠気を促進する。 また、米国国立衛生研究所の定義によると、体内時計(サーカディアンリズム)の調整にも役立つ。

デジタルデバイスから放出されるブルーライトは、まだ日中だと体に錯覚させ、眠りに落ちにくくし、最終的に睡眠の質を低下させることで、体の自然なサーカディアンリズムを乱す可能性があると検眼医のジェニファー・ツァイは説明する (もちろん、夜勤で働く人の睡眠スケジュールは異なる)。

2019年の『Chronobiology International』誌に掲載されたレビューでは、光への暴露とサーカディアンリズムとの関係を15の研究で調査し、夜に2時間ブルーライトにさらされると、メラトニンの生成が抑制される可能性があることを指摘している。 さらに、『Frontiers in Physiology』誌の2022年号に掲載されたスポーツ医学のレビューによると、ブルーライトは睡眠の質と時間の両方の妨げになる可能性がある。

日常生活でデバイスやPCの使用が増えるにつれて、関連する頭痛や眼精疲労も増えているかもしれない。 実際に、世界中で大人がスマートフォンやタブレットを見る時間が以前よりも増えていることを示す調査がある。例えば、Comparitechが発表したデータによると、16〜64歳の人が画面を見ている時間は1日に平均計6時間37分だ。

画面が日常生活で欠かせなくなっている現在、ブルーライトカットメガネの効果について知っておくべきことを紹介しよう。

ブルーライトカットメガネには本当に効果があるのか? エキスパートが解説
ブルーライトカットメガネとは?
害を及ぼす恐れがあるブルーライトのカットに特化した設計であるブルーライトカットメガネ。デジタル画面の使用に伴って起きる可能性のある症状を緩和または予防すると言われている。 ここでは、3人の眼科医がこの話題に光を当てる。

ブルーライトカットメガネを着用する理由として考えられること
1.健康的な睡眠の促進に役立つ
就寝前にできる最善策の1つは、電子機器の電源を切ることだ。 しかし、ブルーライトカットメガネを着用すれば、眠る前にデバイスやPCを使用できるうえ、良質な睡眠を犠牲にすることもない。

「ブルーライトカットメガネに関して、調査によって裏付けられた信頼できる唯一の健康上のメリットは睡眠の改善です」とボクサー・ヴァッハラーは言う。

実のところ、『Chronobiology International』誌の2021年号に掲載された系統的レビューでは、ある「実質的エビデンス」を24件の発表から特定。ブルーライトカットメガネの着用によって、睡眠障害や時差ぼけ、一貫性のない勤務スケジュールを抱えている患者の間で、入眠潜時(眠りに入るまでの所要時間)が短縮されたのだ。

2.光に対する過敏症を軽減する
電子機器が発する人工的なブルーライトは頭痛、目の焦点調節障害、光過敏症を引き起こす可能性があるとツァイは指摘する。

「通常、サングラスは屋外で着用します。日光もブルーライトを放出するので、その影響を軽減するためです」と言う。 「しかし、屋内では人間の目は画面からのブルーライトにさらされたままで、光に対してより過敏になるのです」

だが、ブルーライトカットメガネは、デジタルデバイスによる眼精疲労の改善には役立たない。 『American Journal of Ophthalmology』誌の2021年号に掲載されたランダム化比較試験によると、ブルーライトカットメガネには、コンピューターを2時間使用した後の眼精疲労の症状の予防や改善の効果はないようだ。

「眼精疲労と、ブルーライトが引き起こすコンピューター視覚症候群を混同することもありますが、同じではありません」と言うのはボクサー・ヴァッハラー。 「これらの症状の原因は、電子機器の使用時間が多すぎることです。近くのものに長時間焦点を合わせていると、まばたきの回数が普段よりも30%減少するからです」

ブルーライトはデジタルデバイスによる眼精疲労の原因というわけではないが、ブルーライトカット機能は光過敏に伴う症状に効果があるかもしれない。

3.ドライアイの症状を緩解する
ツァイの説明によると、画面を何時間も見ていると、まばたきの回数が減少することがあり、涙液膜の生成不足が原因で、ドライアイの症状(目の充血、ひりひり感、涙目など)が現れる可能性がある。

「ブルーライトコーティングが施されたメガネを着用すると、まぶしさや光に対する過敏反応を抑えられます。それによって、眼精疲労が緩和され、まばたき回数が改善されることもあります」と付け加える。

『PloS One』誌の2016年号に掲載された小規模な研究では、ドライアイを患う大人が、ブルーライトを50%カットするレンズを使ったサングラスを着用した場合、視力の改善が認められている。 ここでの視力とは、米国検眼協会によると、視覚の鮮明さや明瞭さのことを指す。

ブルーライトカットメガネを購入する際のヒント
ブルーライトカットメガネに興味がある人に対して、まず度付きメガネの具体的なニーズを検討するよう、ツァイは強くすすめている。 そのあと、410〜460ナノメートルの全範囲のブルーライトをカットするブルーライトカット機能のメガネを探そう。 パッケージに書かれているカット機能の詳細を読むときは、オレンジまたはアンバーがかった色のレンズを使ったメガネは、透明レンズを使ったメガネに比べて、ブルーライトの(すべてではないにしても)多くをカットするようにデザインされていることを頭に置いておく必要がある。

「メガネに施されているブルーライトコーティングは、紫外線コーティングを意味しているとは限りません」とツァイは言い、さらに続ける。 「紫外線から目を保護するには、UVカット効果のあるレンズを購入する必要があります」

購入したメガネがブルーライトをカットできるかどうかがわからない場合は、検眼医に相談することをツァイはすすめている。「検眼医は通常、仕様試験ができる分光装置を装備しています」

(関連記事:Nikeおすすめのブルーライトカットメガネ)

ブルーライトカットメガネを着用すべき状況
ツァイはブルーライトカット機能をオプションだと見なしている。

「患者さんにはこう説明しています。このタイプのメガネは画面を長時間見ることによる光過敏の症状に効果があるため、マイナス面はありません」

「ですから、ブルーライトカットメガネを選んだ場合は、コンピューターで作業をするとき、スマートフォンをスクロールするとき、タブレットで読書をするときなど、デジタルデバイスの画面を見るときは常に着用するのが一番良いでしょう」

ボクサーもこれに同意し、考慮すべきヒントを付け加える。 「設定」から「ディスプレイ」に移動し、最後に夜間モードを選択して、すべての電子デバイスから放出されるブルーライトをオフにしよう。 「こうすると、スマートフォンやコンピューターからブルーライトを取り除くことができます。 画面がややオレンジがかって見えますが、ほとんどの人は慣れるはずです」

彼は、頻繁にまばたきをすることもすすめている。 「私は20分対20秒というルールを推奨しています。これは、20分間画面を見たら、20秒間目を閉じるというルールです」さらに、別のバリエーションとして20秒対20フィート対20分というルールもある。このルールでは、20秒間画面から目を離して、20フィート(6メートル)離れた場所にあるものを見る、という行為を20分おきに行うというものだ。

モフシシャンは、就寝の少なくとも1時間前に電子デバイスの電源を切ることに加え、メガネの購入を決める前に眼の健康の専門家に相談することを強く支持している。

「総合的な試験を行って、度付きメガネが必要か、それともブルーライトの一部をカットしてくれる反射防止コーティングが必要かを判断すると良いでしょう」

ブルーライトカット機能を裏付けるエビデンスが不足しているため、AAOはブルーライトをカットするアイウェアをコンピューター用に使用することをすすめていない。 ブルーライトカットメガネが自分にとって有用かどうか、眼科医に必ず相談しよう。

文:エイミー・カペッタ
https://www.nike.com/jp/a/benefits-of-blue-light-glasses


ブルーライトカットメガネって効果ある?数年使ってみた僕の体感
2021年10月19日
https://iwashirojoe.com/bluelight-cut/

こんにちは、ブルーライトカットのPCメガネを数年使用している岩城です。今回はPCメガネのブルーライトカットて効果があるの?効果はないんじゃないの?というのについて書いてみたいと思います。

岩城のPCメガネ歴と数年使った体感
僕はJINS(ジンズ)のPCメガネの旧モデルのものと新しいモデルのものを5年以上使っていますが、結論として体感的にはかなり効果を感じています。

僕はIT系の会社で毎日一日中デスクワークです。仕事が終わると目の疲労はかなりのもので、会社をでるとどっと目の疲れを感じます。

仕事が終わってからもずっとスマホを使っています。パソコンの画面とスマホの画面から毎日かなりの量のブルーライトを浴びている状態です。。そんな状態だったのでブルーライトカットのPCメガネが出始めたときに購入して使いだしました。

すると僕の場合、かけて1日過ごしたときと、かけなかったときとではかなり差を感じました。1日中かけていると疲れは明らかにましになっていました。そういうこともあり、5年以上ずっと今も使っています。

当時PCメガネが出始めたときに、IT系のデスクワークの会社ということもあり僕以外にも社内の他の人も数人使い始めました。ですが、現在ではほとんどの人が使っていません。理由は効果が体感できないというのもありますが、PCメガネは見た目が黄みがかかったり、青みがかかったりするのでちょっとおしゃれではないです。

レンズによって見え方・色味が違う
レンズによって見え方が黄色がかったり、光の反射で見た目が青みがかって見えたりします。
それと今まで目も悪くなかった人がメガネをかけるというのは慣れるのにも少し抵抗というかしんどさがあるのだと思います。(目が悪いわけではないのでメガネをかける意味合いがそもそも違っている)

僕は昔はメガネ、コンタクトをしていましたが、今はレーシックをしていますので、メガネは本来不要です。なので、メガネをかけるのは煩わしいです。やはりない方が楽ですし、今のメガネは軽いのもありますがやはり一日中かけていると多少重さで疲れます。

僕の場合も一時使うのをやめている時期がありましたが、かけているときとかけていないときの差を今でも感じているので今はずっと使っています。(僕がかけるのをやめた理由は公開以外のメガネのしんどさと、見た目が青みがかかっていたのでおしゃれではなかったというとこでしょうか。)

ブルーライトカットメガネは効果に個人差がある
PC眼鏡

ブルーライトカットメガネの効果は個人差があると思います。僕は効果を結構感じている方ですが、僕の周りで使用したほかの人は人それぞれで個人差が大きいです。多くの人は「どうなんだろう。微妙。効果あると言われればあるかな。」とかこんな感じです。なかには「まったく効果を感じない」という人もいます。どちらかというと「微妙」という人が多いと思います。

科学的にはブルーライトカットの効果は実証されていないとか言われています。液晶メーカーやメガネ屋さんが商品を売るために考え出したと言われてたりしますが、実際はどうなのかは不明です。どのメガネ屋さんのPCメガネのブルーライトの説明を見ても書いていませんし、あいまいです。これはしっかりとした根拠がまだないからだと思います。

ただ実証されていないからといって効果がないとは言えない状態ですので、実感値でしかないですね。。僕の場合は疲れもましになっているので続けています。

PCメガネ・ブルーライトカットメガネは逆に疲れる?
「PCメガネは逆に疲れる」という人は僕のように日ごろメガネをかけていない人ではないのかなと思います。特にパッケージタイプのPCメガネを買う人は、度なしなのでメガネを日常的にしていない人になると思います。

最初の方でも触れましたが、PCメガネが原因で疲れるのではなく、メガネ自体に慣れていなくて重さや違和感で疲れるのだと思います。

↓こちらのお医者さんのコラムにも「眼鏡をかける習慣のない人は眼鏡をかけること自体がストレスの要因になることがあります。」と言われているのでそうだと思います。
» コラム集 ブルーライトへの私見 2015.05

PCメガネ・ブルーライトカットのレンズ自体が影響して疲れるというのではなさそうです。

各社違うブルーライトカット率
各社ブルーライトのカット率を表記していますが、これは各社独自の数値ですので比較してもあまり意味がありません。ブルーライトカット率はこのように表記しないといけないという決まりはないので、各社独自の数値で表記しています。

しかも各社1種類だけではなく、カット率の違いで2・3種類出しているところも多いです。JINS(ジンズ)の場合は25%カットと40%カットとかあります。(旧モデルもまだ販売しているのでそのほかのカット率もあります。)カット率によってレンズの色味も違っていますし、厚みが違う場合もあります。

ただどのメガネ屋さんでもあっても、ブルーライトカットのレンズはクリアにはなりませんので多少色味が付きます。カット率が高いものだと黄みがかっているのが多いです。光が反射すると青みがかって見えるのが特徴です。

JINS SCREEN
JINSのPCメガネです。上が40%CUTで、下が25%CUTです。カット率が高いほうは黄色っぽいです。
zoffのPCメガネ
ZoffのPCメガネです。50%カットです。こちらもレンズは黄色っぽいです。
当然カット率が高い方が、ブルーライトをカットできる割合は大きいと思いますが、僕はJINS(ジンズ)のものだと25%とかカット率が低い方を使ってきました。それでも十分効果を感じられているので、率が高くなくても効果を感じるのはあるのかなあと思います。

↓こちらの記事でも書いていますが

新しくなったJINS PCメガネは買いなのか?少し黄色いけど…口コミと評判
新しくなったJINS SCREEN PCメガネは買いなのか?少し黄色いけど…口コミと評判
こんにちは、毎日パソコンで仕事を8時間以上している岩城です。ブルーライトカットするPCメガネは必須アイテムです。 会社ではJINS(ジンズ)のPCメガネ、JINS S
2018-08-24
カット率が高い方のレンズだと明らかに黄色っぽいのでメガネをしたときの見え方が黄色すぎました。カット率が低い方だとかけているときに見え方の違いを感じませんでしたので、カット率が低い方にしました。

その前に使っていたものもカット率が低いもので、それである程度の効果を感じていたのでそれでいいかなという感じです。

神奈川県がブルーライトカットメガネについてテストした結果
↓こちらの記事で興味深いことが書かれていました。(リンク先は削除されています)
» ブルーライトカット眼鏡の透過率テスト – 神奈川県ホームページ

国民生活センターなどにも「ブルーライトカット率の表示に関する相談」が結構寄せられているようで、神奈川県が各社のブルーライトカットメガネを実際に透過率テストしたようです。

ブルーライトカット率の表記には、「JIS規格」と「BS(旧・英国規格2724:1987)」があるようで、そもそも基準が各社違っています。その基準自体を表示していない製品もあるようです。(JISよりBSの方が数値が高く表示されるようなのでカット率が高く表示されているのはBS表記かもですね。)

結果としては表記している数値と大きく違うものもあるようですが、1000円以下とか2000円以下とかかなり安いもの以外は30%とか40%とかカットできています。これを見ると会社によって数値は全然違うので、比較はできない感じですがどれもそれなりに似たり寄ったりの数値なのかなと感じます。

有名どころのカット率表記の比較
ホームページにかかれているブルーライトカット率の基準をまとめてみました。(2018年1月現在)

ブランド 基準となる規格 カット率
JINS EN規格 40%・25%
Zoff 表記なし 50%・40%
眼鏡市場 表記なし 35%
OWNDAYS JIS・ISO 40%・30%
各社色々見てみましたが、結構基準となる規格自体書かれていないところも多かったです。(※レンズのカット率や仕様などはどこも改良を重ねていますので、年々改良されて良くなっていっています。この数値もすぐに変わってしまう可能性もありますので、最新情報はホームページや店頭を確認してください。)

※JINSの新しいPCメガネはEN規格(欧州統一規格)となっています。これはJISともBSとも違うかもしてません。
※Zoffは新モデルで50%カットです。旧モデルが40%カットです。40%カットは今後なくなっていくかもしれません。
※OWNDAYSのパッケージタイプはISO基準で30%カットです。オプションレンズではJIS規格の40%カットです。

この4社はパッケージタイプとオプションレンズを販売しています。そのほかの有名どころのブランドではホームページを見る限りブルーライトカットレンズについて詳しいページが見つかりませんでしたので、この4社以外はPCメガネにはあまり力を入れてない気がします。オプションレンズでの取り扱いはあるとは思いますが、パッケージタイプは販売していないと思われます。

パッケージタイプで力を入れているのはJINSかZoffの印象です。JINSの新しいパッケージタイプはデザインもおしゃれで良かったですよ。
↓JINSのPCメガネの体験記事はこちらです。
新しくなったJINS SCREEN PCメガネは買いなのか?少し黄色いけど…口コミと評判

寝る前のスマホは睡眠に影響を与えるのでブルーライトカットしたい!
ブルーライトカットのメガネで疲れがましになるかどうかは個人差が大きいかもしれませんが、ブルーライトは自律神経の働きに影響を与えると言われています。

寝る前にスマホを見るとブルーライトの影響で、交感神経を活性化してしまい寝起きがしんどいとかよく眠れないとかの症状がみられるようで、寝る前の数時間はスマホとかパソコン、テレビは見ないようにしましょうと言われています。

通常寝る前は副交感神経の働きを高めてリラックスすることで睡眠がとれやすくなるのですが、ブルーライトは眼の刺激を通して脳を活性化させるとのことです。(交感神経を活性化)

そういったこともあるようなので、寝る前にスマホを見ている僕はPCメガネを付けるようにしています。寝る前だけ用だったらカット率の高い方のレンズでもいいかもですね。

最近のブルーライトカットレンズは色味がクリアに近いものもある
最近はオンデーズ(OWNDAYS)のブルーライトカットレンズでPC用のメガネを作りました。オンデーズはフレームがおしゃれでかっこいいと評判を耳にしましたので、見に行ってみました。すると一目ぼれしたフレームがあったので、度なし・ブルーライトカットレンズでPC用のメガネを作りました。

オンデーズのブルーライトカットレンズは2種類あって、度なしだとレンズ代不要のものと、プラス3,000円だすと少し薄めになったレンズ(JIS:40%カット)に変えられます。

このレンズがほぼクリアに近い感じで、見た目もPCメガネだと分かりにくいです。JINSの25%カットのものもクリアに近いのですが、こちらはもっとクリアに近く、光が反射したときに多少青みがかったくらいの感じです。普通に付けていてもあまり分からない感じです。レンズ代不要の方は多少黄みがかった感じですが、こちらもまだクリアに近い感じです。

普段使いするには・・・
仕事以外も常にスマホを見たりする僕のような人は、普段使いできるようにフレームを選んで度なしでブルーライトカットのレンズを入れてメガネを作ってしまうのも良いと思います。(どのメガネ屋さんでもオプション料金でPCレンズを選んでメガネを作れます。だいたい3,000円程度)

JINSやZoffのパッケージタイプのPCメガネだとどうしても少し安っぽく見え、普段使いは微妙な感じがしますので、パッケージタイプよりは値段はしますがおすすめです。


まとめ
ブルーライトカットレンズの色味はメガネ屋さんごとに違うので、実際に手に取ってみた方が良いと思います。

値段的には、フレームを選んで度なしのレンズを入れてメガネを作るよりも、PCメガネとしてパッケージタイプで販売しているものの方が断然安いので、寝る前にかける用とか仕事でパソコンするとき用とかだと、JINS(ジンズ)などで売っているPCメガネ(JINS SCREEN)の方が手ごろですので、そちらから試してみるのをおすすめします。
https://iwashirojoe.com/bluelight-cut/


ブルーライトカットメガネの効果は?100均でも目の疲れは良くなる?おすすめの使い方を解説!
目の悩みスッキリTV / 眼科医ヨシユキ
2020/05/24
https://www.youtube.com/watch?v=5K9bALsqS2w

ブルーライトカットメガネの効果やダイソーなどで売っている100均メガネの意味、カット率関することを解説します!スマホなどの使いすぎで眼精疲労や疲れ目が気になるあなたは必見!メガネを買おうか悩んでいるあなたは必ず観てくださいね!この動画を観ればブルーライトカットメガネの知識が深まります!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
00:00 はじめに
01:12 ブルーライトカットメガネの効果
06:29 100均メガネの使用感
07:39 メガネを使うべき場面
09:20 カット率の使い分け
10:03 カット率表記の落し穴

ブルーライトカットメガネで眼精疲労が良くなる?本当に必要?ブルーライトの真実を解説します!
目の悩みスッキリTV / 眼科医ヨシユキ
2020/05/23
https://www.youtube.com/watch?v=PtrHu-rYo88&t=0s

ブルーライトカットメガネが必要かどうかを解説!どんな効果があるのかなどもお話します。スマホなどの使いすぎで眼精疲労や目の疲れが気になるあなたは必見!そもそもブルーライトとは何なのか知っていますか?目にどんな影響を及ぼすか知っていますか?メガネを買おうか悩んでいるあなたは必ず観てくださいね!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
00:00 はじめに
00:39 ブルーライトって何者?
03:28 ブルーライトの目への影響は?
07:04 ブルーライトカットメガネの必要性

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/342.html#c7

[近代史3] スマホやノートパソコンを使っていると失明する 中川隆
8. 中川隆[-11912] koaQ7Jey 2023年12月29日 08:22:01 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[3]
<▽42行くらい>
2016.8.22
今、あなたの肌は焼けている! スマホとPCがシミの原因に…
https://www.mrso.jp/colorda/lab/2619/

ブルーライトは肌にも悪影響が

スマートフォンやパソコンなどのLEDディスプレイやLED照明から出るブルーライトが、目によくないことは知られているが、フランスで行われた研究により、日焼けの原因になることが判明した。夏に限らず、通年UV対策をしていても、なぜかシミができてしまったという場合、実はスマホやパソコンを見ているときに日焼けのような現象を起こし、シミにつながっていた可能性があるというわけだ。

目にも肌にもよくないブルーライトとは、そもそもどのようなものなのだろうか。ブルーライトとは、波長が380〜500ナノメートルの青色光で、可視光線のなかでもっとも波長が短い。強いエネルギーを持っており、角膜や水晶体を通り越し、網膜まで達する。400ナノメートル以下の可視光線は紫外線となるが、ブルーライトは紫外線に近い波長を持っている。つまり、スマホやパソコンの画面を見ているということは、ずっと紫外線を見つめ、紫外線を浴びているのと同じような状態だといえる。

日焼け止め効果なし! 紫外線より怖いブルーライト
ブルーライトを浴びた目は、焦点が合いにくくなったり、物がかすんで見えたりすることが指摘されている。フランスの研究チームは、波長415ナノメートルのブルーライトと、630ナノメートルのレッドライトが、肌に色素沈着を起こすかどうか実験を行った。

結果、415ナノメートルのブルーライトを当てた肌は、3ヶ月間継続する色素沈着を起こすことが判明。これは紫外線が当たったときよりも強い色素沈着だ。しかも紫外線用の日焼け止め使用してもブルーライトには効果がないこともわかった。

ブルーライトから身を守る方法はある?
紫外線よりシミの原因となるブルーライトから、身を守るにはどうすればよいのか。目には眼鏡をかけることができるが、顔を覆うことは難しい。日焼け止めも効かないとなると、ブルーライトを軽減する方法を選択していくほかない。

たとえば、iPhoneやiPadユーザーには、「ナイトシフト」という機能を使ってほしい。画面の色を調整する機能で、少し赤みがかった画面になり目への刺激の軽減とともに、顔への影響も和らげる効果が期待できる。また、Google Playブックスでは、電子書籍を読む際に「読書灯」という機能を選択してみよう。夕方18時あたりからブルーライトがカットされ始め、徐々に画面が琥珀色へと変わっていく。

スマホやパソコンを使わないのは、今の生活においてはほぼ不可能。移動時間や寝る前など、時間を見つけてはスマホを手にとってしまいがちだが、今後は目だけでなく肌のためにも、なるべく必要以上にスマホの画面を見つめないほうがよさそうだ。
https://www.mrso.jp/colorda/lab/2619/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/342.html#c8

[リバイバル3] スマホやノートパソコンを長期間使っていると失明する 中川隆
11. 中川隆[-11911] koaQ7Jey 2023年12月29日 08:22:20 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[4]
<▽42行くらい>
2016.8.22
今、あなたの肌は焼けている! スマホとPCがシミの原因に…
https://www.mrso.jp/colorda/lab/2619/

ブルーライトは肌にも悪影響が

スマートフォンやパソコンなどのLEDディスプレイやLED照明から出るブルーライトが、目によくないことは知られているが、フランスで行われた研究により、日焼けの原因になることが判明した。夏に限らず、通年UV対策をしていても、なぜかシミができてしまったという場合、実はスマホやパソコンを見ているときに日焼けのような現象を起こし、シミにつながっていた可能性があるというわけだ。

目にも肌にもよくないブルーライトとは、そもそもどのようなものなのだろうか。ブルーライトとは、波長が380〜500ナノメートルの青色光で、可視光線のなかでもっとも波長が短い。強いエネルギーを持っており、角膜や水晶体を通り越し、網膜まで達する。400ナノメートル以下の可視光線は紫外線となるが、ブルーライトは紫外線に近い波長を持っている。つまり、スマホやパソコンの画面を見ているということは、ずっと紫外線を見つめ、紫外線を浴びているのと同じような状態だといえる。

日焼け止め効果なし! 紫外線より怖いブルーライト
ブルーライトを浴びた目は、焦点が合いにくくなったり、物がかすんで見えたりすることが指摘されている。フランスの研究チームは、波長415ナノメートルのブルーライトと、630ナノメートルのレッドライトが、肌に色素沈着を起こすかどうか実験を行った。

結果、415ナノメートルのブルーライトを当てた肌は、3ヶ月間継続する色素沈着を起こすことが判明。これは紫外線が当たったときよりも強い色素沈着だ。しかも紫外線用の日焼け止め使用してもブルーライトには効果がないこともわかった。

ブルーライトから身を守る方法はある?
紫外線よりシミの原因となるブルーライトから、身を守るにはどうすればよいのか。目には眼鏡をかけることができるが、顔を覆うことは難しい。日焼け止めも効かないとなると、ブルーライトを軽減する方法を選択していくほかない。

たとえば、iPhoneやiPadユーザーには、「ナイトシフト」という機能を使ってほしい。画面の色を調整する機能で、少し赤みがかった画面になり目への刺激の軽減とともに、顔への影響も和らげる効果が期待できる。また、Google Playブックスでは、電子書籍を読む際に「読書灯」という機能を選択してみよう。夕方18時あたりからブルーライトがカットされ始め、徐々に画面が琥珀色へと変わっていく。

スマホやパソコンを使わないのは、今の生活においてはほぼ不可能。移動時間や寝る前など、時間を見つけてはスマホを手にとってしまいがちだが、今後は目だけでなく肌のためにも、なるべく必要以上にスマホの画面を見つめないほうがよさそうだ。
https://www.mrso.jp/colorda/lab/2619/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/903.html#c11

[近代史4] 癌は発酵黒ニンニクで治そう 中川隆
4. 中川隆[-11910] koaQ7Jey 2023年12月29日 09:43:28 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[5]
<■331行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
NPO法人癌コントロール協会会長(アメリカ癌コントロール協会日本支部)代表 森山晃嗣
http://www.npo-gancon.jp/shoukai.html


がん患者減少に成功したアメリカ  


がん治療という点でいえば、「がんにならないこと」、つまり予防が一番大事。

日本でのがん患者の増え方はひどい。現在毎年30万人ががんで死んでいます。 一方、がん患者が増え続けていたアメリカで、この7〜8年、がん患者が減り始めました。がんによる死亡者も一時は60万人を超えそうだったのがどんどん減って、50万人ぐらいになっています。

がんの治療から予防へと、抜本的に考え方を変えたからです。

 13年ぐらい前にアメリカでは、がんの早期発見・早期治療をやめています。発見して治療しても全然がん患者が減らなかったからです。

さらに7〜8年前から、アメリカの国立がんセンターは、「がんの予防」を言い始めました。がんを予防するために無農薬有機栽培の野菜・果物・穀類を1日600グラム以上食べろという指針を出した。そうすれば健康な人はもうがんにならない。
リスクはほとんどゼロ。がんの人でも死亡率は15%はすぐに減ると発表したわけです。


具体的な食べ物として筆頭にあげたのがニンニク。
ニンニクは毎日食べろと言う。


2番目が十字葉野菜。十字葉野菜というのは、ブロッコリーのように茎が十字の形になっている野菜です。キャベツの芯も十字に交差しているでしょう。こういう野菜が2番目にいい。

アメリカ国立がんセンターががん予防の指針を具体的に出してから、アメリカのがん療法がガラッと変わったのです。


――どうして日本ではがん患者が減らないのでしょうか。


一つには日本とアメリカの健康保険制度の違いがあります。
アメリカの健康保険は、日本の国民健康保険や社会保険と違って、利益目的の保険会社が運営しています。企業が保険会社と従業員の健康保険の契約を結び、毎月保険料を払う。ドクターは患者さんをできるだけ早く治さないと保険会社との契約が切れてしまう。だからドクターは薬を選ぶのと同時に患者に必要な健康食品までも処方するわけです。患者さんはその処方箋を持ってスーパーマーケットに行き、ビタミンや健康食品を買う。そのレシートを出すと保険会社から保険が下りる。治さないと治療費がかさんでしまうから、本気になって早く治そうとするのです。

 それに対して日本の場合、ご存じのように国民健康保険や社会保険です。厚生労働省が決めた薬が処方され、治っても治らなくても保険からいつまででもお金は出ます。医者や製薬会社にしてみれば治らない方がもうかる。
実際、日本の薬屋さんの売り上げを調べると、25年前がだいたい卸価格1兆円規模だったのが、20年経ったらもう5兆になっている。そういう違いがあるのです。

 がん患者など、難しい患者さんが出た場合には、保険で決められている内容だけではない治療法も取り入れてやらないとうまくいかない。ところがそれが日本では問題を生んでしまうのです。

 例えば東北大学に、アメリカのテキサスのアンダーソン・キャンサーセンターに留学して代替療法のやり方をよく知っている梅津さんという先生がいます。ところがこの先生も、病院でたとえば代替療法としてビタミンのB17を治療に使うのは大変なんです。

まず病院ではビタミンB17を買ってくれない。それで患者さんが個人輸入という形でアメリカから輸入しました。このB17というのは、アンズのエキスを抽出したものですが、がん細胞に対してものすごくうまく働くのです。点滴に入れただけで、ガッチガチになっていた喉頭ガンの人が4日ぐらいで柔らかくゆるんでくる。

 ところが病院の看護婦さんたちが、厚生省で決まっていない薬入れて、医療ミスでも起きたら大変だと報告書を出してしまった。それでこの先生はつるし上げられた。「アンズのエキスだよ」と説明してもだめなのです。ビタミンB17には保険は効きませんから別途有料になってしまう。

また日本の保険制度ではそういう特殊な医療法はやってはいけないことになっていて、「保険医指定を取り消しますよ」なんて指導がくる。だから日本のお医者さんは、今の薬だけでは間に合わないと思っても、それにかわる治療法をいろいろ試してみることができない。その結果、日本のがん患者のほとんどが、手術をされ、放射線を浴び抗がん剤を投与され、再発を待って死んでいくだけなのです。この壁を壊さないといけない。


☆ミネラルたっぷりの野菜を食べよう


――具体的には何を食べ、何を食べてはならないのですか。


食事というのは何のためにするのでしょうか。
日本的な栄養学では、食事というのは私たちが頭を働かせたり体を動かしたりするためのカロリーを摂取するためのものとして扱われています。ところが本当は食事というのは私たちの体を構成する細胞そのものが正常に分裂して体を再生産するためにとるものなのです。

細胞が正常に分裂するのに必要な栄養というのはカロリーではありません。カロリーももちろん必要なのですが、その前に必要なのがミネラルです。ミネラルがなければビタミンが働かない。ビタミン剤がいっぱい売られていますが、ミネラルがなければビタミンは働かないのです。

現代人はこのミネラルが不足しています。

日本では無農薬有機栽培の作物は虫が食うといいますよね。ところがカリフォルニアで無農薬有機栽培でOKになっている野菜をみると、ほとんど虫が食べていないのです。ぼくは最初、これは偽物ではないかと思った。ところが農場まで見に行って、本物であることがわかりました。

 実はカリフォルニアでは、40種類以上ミネラルが土に戻った畑で栽培された作物でないと有機栽培と言わないのです。日本にはそうした基準はありません。無農薬で有機のたい肥を使っていればそれだけで有機栽培と認めてしまう。

 では、いつから日本の畑の土からミネラルが無くなってしまったのか。
アメリカもそうですが、窒素リン酸カリの化学肥料のせいです。日本では戦後、とにかく化学肥料を大量に畑にまいた。作物が大きく育ち、収穫が増えるからと。ところがその結果、土のなかのミネラルが足りなくなってしまったのです。
作物の柄は大きいけれど虫が食うようになってしまった。それで大量の農薬を散布するという悪循環に陥ってしまったわけです。

 ミネラルがきちんと含まれていれば、虫は作物を食べられない。

人間も同じです。ミネラルが十分とれている人はアトピーなどには絶対になりません。ミネラルを十分にとるためには、無農薬有機栽培の野菜・果物・穀類を食べることです。また海藻や小魚も20種類から30種類のミネラルがとれる可能性があります。

それから二つ目は、僕のいう植物栄養素をとることです。ビタミンAやBやC、それぞれ重要なのですが、そうしたビタミンを支えている栄養というのがあるのです。
たとえば50〜60グラムのレモン一個にビタミンCが50ミリとか60ミリ含まれています。だいたいレモン一個の1000分の1がビタミンC。では1000分の999は何かというと、ほとんど水分です。しかし水分と言っても、たんなるH2Oとは違う。様々なミネラルなどが含まれているのです。

だから栄養的に言えば、違う栄養がいっぱいあった上でビタミンCが存在しているからビタミンCがビタミンCの働きをするのです。

 ビタミンC自体は、分子構造から合成できます。今、ビタミンCはほとんどジャガイモから作っている。そのジャガイモもほとんど遺伝子組み替えなんです。ビタミンA、B、Cとかいうのは、もちろん大事な働きをするのですが、それが働くためには「環境」が必要です。それを支える物質を「植物栄養物質」と呼んでいます。

 現在、2000種類の植物栄養物質がわかっています。
そのうちニンニクには216種類が含まれています。だからアメリカがんセンターはニンニクを食べることを奨励しているわけです。

安全な野菜・果物・穀類を、とにかく何でもたくさん食べることです。
ただしその場合、電子レンジの問題があります。


――エッ、電子レンジはいけないの……。

電子レンジにかけるとタンパク質の元であるアミノ酸の型式が変わってしまうのです。地球上にあるアミノ酸というのはL型。私たちの体も、肉も魚も全部L型のアミノ酸でできています。ところがそれを電子レンジにかけるとD型に変化してしまう。そうすると、私たちはいくらD型のアミノ酸を摂取しても髪の毛も皮膚も血液も作れない。酵素も遺伝子も作れないわけです。

お弁当買ってきて電子レンジでチーンすると、お弁当の中のお魚・ご飯・お肉の中のアミノ酸の一部がD型に変化してしまう。一度変化してしまうと、L型に戻せる酵素を人間は持っていない。

これは深刻な問題ですね。 若い人にアルツハイマーが増えていますが、アルツハイマーの若者の脳の血液の中に、なんかくずみたいなものがいっぱいウヨウヨしていると言うのです。ぼくはこれはD型のアミノ酸ではないかと思っているのです。 便利だからと、みんな平気で電子レンジでチンしている。

電子レンジをやめただけで病人は15%〜20%ぐらい減るのではないか。環境問題と同時に食事の環境も問題にしてほしい。「自然が一番」とかいいながら電子レンジでチンというのはどうですかね。


☆砂糖やあぶらも要注意

食品添加物や保存料にも目を向けないといけません。

アメリカ・ニューヨークの子供たちの学力テストのデータがあります。
1970年代にニューヨーク市で小中学校の給食から脂肪を9割、砂糖・食品添加物・防腐剤・保存料を全部カットしたところ、全米の学力試験でニューヨーク州100万人の子供たちの平均点が4年間で16点も上がった。これは全米のレコードとなり、いまだに破られていません。

 ニューヨーク市は、「教師の数を増やしたわけでもカリキュラムを変えたわけでもない。生徒の数を減らしたわけでもない。ただ学校の給食を変えただけだ」とコメントしています。

「給食はまずくて嫌だ」とハンバーガー屋なんかで買って食べているグループと学校の給食をきちんと食べていたグループでは、成績の上位は全部学校の給食を食べているグループでした。

 児童・生徒に落ち着きがないといったことが日本では問題になっていますが、こうした学校給食の問題をもっと考えた方がいいのではないでしょうか。


―砂糖や油もよくないのですか。


白砂糖がなぜいけないのかというと、要するにビタミンやミネラルが含まれていないからです。黒砂糖やメープルシロップ、精製していない蜂蜜ならまだいい。蜂蜜でも、加熱してしまったものは酵素などが死んでしまうからダメです。

 実はがん細胞は白砂糖のような他の栄養物質がない「純粋な砂糖」をエネルギー源にしていることがわかっています。
最近、CTやMRIよりももっと詳しくがんを調べることができるPET(ペット)という検査機械が出てきました。このペットというのは、がん細胞が砂糖を餌にしているという考え方をもとにした検査器具です。

患者さんに放射性同位元素をくっつけた砂糖を点滴する。そうするとがん細胞がその砂糖を摂取するからがんの部分に放射性同位元素が集中し、それがペットで検出されるのです。

 こうしたがん検出器具があるということは、がん患者には砂糖の多い高カロリー食はダメだと分かるわけではないですか。
ところが日本の病院では、手術したあとのがん患者さんに朝からプリンやアイスクリームを食べろと言う。これではがんは再発してしまう。


 普段気をつけなければいけないものにもう一つ油があります。
食べすぎてはならないのは、オメガの6と言うリノール酸が入っている油です。
普通のサラダ油はみんなそれです。これを炒め物に使うのは絶対ダメです。自然の脂質型からトランス型って変わって炎症を引き起こす原因になる。

 それから最初からトランス型になっているマーガリンやショートニングは、絶対食べてはいけません。

ショートニングというのはマクドナルドなどのポテトフライの油です。それからクッキーにも入っています。炒め物をするならオリーブオイル以外は使わないことです。オリーブオイルはオメガの9という油で、そんなにダメージはありません。
いずれにしても極力油の量は減らさなければいけませんね。


☆がんとのたたかいは総力戦


――代替療法だけでがんの予防や治療ができるのですか。


通常療法(手術・放射線・抗がん剤)と代替療法を両立させることが必要でね。それを「統合療法」と呼んでいます。

 お医者さんの力をいっさい借りないで食事療法や温熱療法といった代替療法だけでガンを治療するというのは、かなり厳しい。患者さんや家族の負担が大きくなってしまう。例えば、にんじんジュース一つ作るのでも、1週間は持ちますが、2週間目からは家族がみんな疲れてしまう。

 しかし、抗がん剤に放射線使った治癒では、国立ガンセンターの発表でも5%の患者しか治癒していません。あとの95%には今のがん治療は有効ではないのです。とにかく今、がん患者とがんによる死が増え続けている。だから通常治療がいいか代替医療がいいかではなく、総力戦でがんと闘わなければならないと思うのです。

 ところが日本のお医者さんの場合、代替療法に理解のない人がほとんどです。だいたい大きな病院のドクターたちは頭からノーです。

「そんなのがうまくいくんなら俺たちは苦労しない」と。

患者さんがだいぶ弱ってきてはじめて代替療法もやってみたらいいと言い出す先生も多い。お医者さんは忙しすぎて情報を得たり勉強をしたりする暇がない。

最近の特筆すべきこととして、今年金沢大学の高橋豊という先生が『癌の休眠療法』という本を出版しました。抗がん剤を使うのですが通常100ミリ使うところを4分の1とか5分の1しか使わない。だから副作用はあまりでない。翌年になったらまた4分の1の抗がん剤を使う。がん細胞を根絶できなくても生きていられればいいという考え方です。

 こうした高橋先生の「休眠療法」について、杉村隆さんという国立ガンセンターの名誉総長と武藤鉄一郎さんという癌研究病院の副院長が『医学界新聞』で絶賛しています。自分もがん細胞を全部殺せるはずがないと常々思ってきた、「医者が絶対読むべき本だ」と奨励しています。これは画歴史的なことです。

 とにかく今の日本のがん患者の増大は相当深刻です。
生まれたばかりの赤ちゃんが子宮がんなんていう事例もありました。何のために産まれてきたんだろうということですよ。お母さんの栄養が足りなかったのかしれない、ダイオキシンの問題もあったかもしれない。

 ロジャー・ウィリアムスという栄養学の先生の本を読むと、胎内でほぼ10才までに起きる病気は決まってしまうと言うのです。お母さんの血液の質が問題だからです。

 だから女性にはきちんと栄養を摂取して生理痛も生理不順もない状態で妊娠してもらいたい。それではじめて子どもが産める環境が整うのです。特に若い女性には、おいしいものではなく、体にいいものを食べてほしいと思います。


[癌のエサになるものは食べない事]

それは白砂糖と精白した小麦粉を原料とするパン、うどん、パスタ等です。

白砂糖や精白した小麦粉(白米も)は体内で消化されブドウ糖としてエネルギーの原料として全身に配達される訳ですが、このブドウ糖が細胞内、ミトコンドリアでエネルギーに変わる為には酸素とミネラルビタミンが必要となります。
白砂糖などはすでにミネラルビタミンは除外され単なる空のカロリーです。この空のカロリーは無酸素でもエネルギーになることができるので一時的に疲れがとれたように感じます。

特に脳は欲しがります。

そしてこの無酸素のエネルギーをエサに生きるのが癌細胞のようです。
(すでにノーベル賞受賞の博士が発表)癌になられた方はこの白砂糖や精白した小麦粉を原料とする加工食品と食べないようにする事が一番目のアドバイスです。


・ オーガニックの全粒小麦粉でつくられたパン等はOKです。

・ 少々の黒砂糖(完全に黒砂糖)もOK

・ 蜂蜜は精製、熱処理した品が売られていますのでこれも白砂糖と同じく食べない事をおすすめします。
(無精製で熱処理していない蜂蜜か黒砂糖をゲルソン療法では使っていました。)


(注意・Attention)A

[癌細胞の代謝スピードを上げない為に]

塩、禁止です。特に塩化ナトリウムは最悪です。

細胞の内と外のミネラルバランスの観察から癌のほとんどの方にみられるのはカリウムが少なくナトリウムが多い状態です。細胞内にカリウム、外にナトリウムというバランスが狂い細胞内にナトリウムが過剰になってしまうと、細胞分裂スピードが早くなります。

癌細胞の分裂スピードはなるべくゆっくりできれば止めてしまいたい訳です。その為には塩つまりナトリウムをとる事は禁止すべきです。そして反対にカリウムを多く食べる事が必要です。


生野菜・果物など無農薬の作物を毎日手に入れる事ができるアメリカ、南米諸国、ヨーロッパなどの人々はカリウムを安心してとり入れることができるので幸福です。

私は今日まで癌の方の食事相談は3千数百人の方にさせていただきましたが、この塩禁止!を守れる人程回復、延命率はとても高いと言えます。

時々、自然塩なら使ってもいいですか?という質問をいただきますが私はノーとお答えします。

体内の過剰なナトリウム少ないカリウムのバランスを逆転させるには少なくても1年から3年間位はカリウム優勢の食事をする事が必要だと感じます。その後癌も消え、腫マーカーも正常に戻ったならば自然塩を少々使い始めてもいいかな・・・と思います。

無農薬、有機栽培の作物を食べることが出来たならばその中に自然にナトリウムは存在します。塩気という味がしないだけです。


余計な話

そもそも日本中がミネラル欠乏になりこの様に癌やさまざま難病が増えた原因の一つはこの専売公社によって売られた塩化ナトリウムであると私は思っています。
最初から自然塩を使い自然塩を使った味噌、しょう油、つけものという生活をしていたならば、これ程多くの癌患者さんに成ってはいないだろうと推測します。


注意・Attention)B

[油の禁止そして必須脂肪酸を入れる事]

フライパンを加熱しサラダ油を入れ油煙が昇る中に野菜を入れたり卵を焼いたり・・・日本での料理番組をみて下さい。NHKですらこのような配慮のない放映をします。

国営テレビのようなNHKがフライパンを加熱しサラダ油を小さじ一杯・・・などとやる訳ですから国民の健康意識レベルが上がる訳無いと思うのは私だけでしょうか!

不飽和脂肪酸(オメガ3.6の脂肪酸)は非常に酸化しやすい不安定な脂肪酸です。フライパンで加熱し充分酸化させ更に加熱によってシス型をトランス型に変化させてしまう。そのアブラを癌の方や心臓病の治療をしている方に食べさせるというのはどういう事でしょうか。悪いものを食べさせても薬が治してくれると信じ込んでいるのでしょうか?


癌の方も心臓病の方も加熱したアブラは禁止することが必要です。
不飽和脂肪酸オメガ3とオメガ6(γリノレン酸)は自律神経を調整したり、ホルモンの材料として必要なアブラですから酸化させないで体内に必要量とり入れることが大切になります。

アメリカ、ドイツの代替療法医師達はFLAXOIL(亜麻仁油)を1日20〜30cc飲ませたりサラダのドレッシングに使わせたりします。亜麻仁油は昔から強力な自然食として使われて来ました。インドのガンジーが断食していた時でもこの亜麻仁だけを食べていた事やお釈迦さまも常食としていた亜麻仁の脂肪酸は人体の自律神経の調整材料として最適なバランスを与えてくれます。

しかし、日本人にとっては同じような調整材料として代謝するかどうかが問題となります。オメガ3のγリノレン酸はこの亜麻仁や、くるみなどにたっぷり入っていますがこのγリノレン酸が代謝して代謝して代謝してEPA(エイコサペンタエン酸)に成るまでの代謝酸素が日本人にはほとんど無いと思います。日本や韓国、フィンランド等々元々魚を食べてきた民族はすでにEPAを直接食べて来た訳です。
この様なことから私は癌患者の方が油を禁止した上でEPA(DHA)とγリノレン酸を共にサプリメントで補うようおすすめします。もちろん抗酸化のビタミンEを一緒に必ずお飲みになることが良いと思います。


※ 肉類・乳製品は避けること。

ガン患者さんのなかには体力をつけるために肉を食べる方がいますが、これは逆効果だと思います。ポパイが食べたのはほうれん草であってステーキではありませんでした。ガン患者の方の体内では、大変な戦いが行われています。免疫細胞はガンをやっつけるために必死に頑張っています。

そこに肉や乳製品が入っていくと十分に消化されなかったタンパク質が摂取され、このタンパク質を免疫は敵と見なして攻撃をする可能性があるといわれています。
ガンと戦わなければならないときに、自分が食べたものとも戦い始めたら、とても免疫に勝ち目はなくなってしまのではないでしょうか。


※ 電子レンジは使用しないこと。

※ 白砂糖、精白小麦粉、塩、油、肉類、乳製品ご注意ください。
そして食品添加物、農薬、よけいな薬等にも注意して身体の負担を少なくして免疫力を何上させることの機能が充分働 く環境をつくる事が大切です。

さて次は何を食べるのか?ということになります。

なるべく素材に素材を味わう!

玄米、豆類、イモ類、野菜、果物を中心に。腹八分という言葉がありますが腹六分という食事が良いと思います。


※ 主食の玄米は無農薬のものにして下さい。

私達NPO癌コントロール協会では不耕期栽培18年の田んぼからとれた玄米を紹介していますのでご連絡下さい。

注:すでに毎月200名位の方の予約が入っていますので生産が追いつかなくなった場合はお許し下さい。できる限りご用意します。

※ サツマイモ、ジャガイモ、豆類、ニンニク、玉ネギ、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、人参、もやし、トマトその他等々。

※ リンゴ、バナナ、イチゴ、スイカ、みかんその他等々。

※ ドレッシングの工夫


酢にリンゴをすったり、レモンを混ぜたり、みかんやオレンジ等いろいろな組み合わせをしていろいろな味を作って下さい。コショー、トウガラシ、ニンニクを加えるとより豊かなドレッシングがつくれます。

ここまでの食事内容でかなり体内環境が良くなると思いますが充分ではありません。玄米菜食的な食事に欠けている点が二点あります。


先ずミネラルは充分かどうか・・・・先程紹介しました不耕期18年の田んぼの玄米はたぶん50種類位の微量ミネラルがあると推測しています。

田んぼの中のメダカ、たにしそして飛ぶ赤トンボ稲が害虫に食われることはありません。ミネラルが40種以下の場合中が弱々しくなる為に害虫にやられてしまう事を考え合わせるとたぶんOKです。

一般的に玄米を食べてます。だけではミネラルの欠乏を疑う必要があります。癌の患者さんがなるべく時間をかけずに回復ベースに戻る為にはミネラルが必要です。


二点目を言います。

ビタミンB12の欠乏があると思います。

玄米、菜食で肉類、植物性のものを完全にとらないように指導されるようですがドイツのマックス・ゲルソン博士の療法では完全無農薬、有機栽培の野菜、果物、穀類を患者一人当たり9s位使いますが、必ず子牛のレバーを飲ませます。
このレバーの補給で血液の質は血上し赤血球、ヘモグロビンの酸素補給が充分実行できるようになります。
http://www.npo-gancon.jp/shoukai.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/520.html#c4

[近代史3] 癌は発酵黒ニンニクで治そう 中川隆
7. 中川隆[-11909] koaQ7Jey 2023年12月29日 09:44:05 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[6]
<■331行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
NPO法人癌コントロール協会会長(アメリカ癌コントロール協会日本支部)代表 森山晃嗣
http://www.npo-gancon.jp/shoukai.html


がん患者減少に成功したアメリカ  


がん治療という点でいえば、「がんにならないこと」、つまり予防が一番大事。

日本でのがん患者の増え方はひどい。現在毎年30万人ががんで死んでいます。 一方、がん患者が増え続けていたアメリカで、この7〜8年、がん患者が減り始めました。がんによる死亡者も一時は60万人を超えそうだったのがどんどん減って、50万人ぐらいになっています。

がんの治療から予防へと、抜本的に考え方を変えたからです。

 13年ぐらい前にアメリカでは、がんの早期発見・早期治療をやめています。発見して治療しても全然がん患者が減らなかったからです。

さらに7〜8年前から、アメリカの国立がんセンターは、「がんの予防」を言い始めました。がんを予防するために無農薬有機栽培の野菜・果物・穀類を1日600グラム以上食べろという指針を出した。そうすれば健康な人はもうがんにならない。
リスクはほとんどゼロ。がんの人でも死亡率は15%はすぐに減ると発表したわけです。


具体的な食べ物として筆頭にあげたのがニンニク。
ニンニクは毎日食べろと言う。


2番目が十字葉野菜。十字葉野菜というのは、ブロッコリーのように茎が十字の形になっている野菜です。キャベツの芯も十字に交差しているでしょう。こういう野菜が2番目にいい。

アメリカ国立がんセンターががん予防の指針を具体的に出してから、アメリカのがん療法がガラッと変わったのです。


――どうして日本ではがん患者が減らないのでしょうか。


一つには日本とアメリカの健康保険制度の違いがあります。
アメリカの健康保険は、日本の国民健康保険や社会保険と違って、利益目的の保険会社が運営しています。企業が保険会社と従業員の健康保険の契約を結び、毎月保険料を払う。ドクターは患者さんをできるだけ早く治さないと保険会社との契約が切れてしまう。だからドクターは薬を選ぶのと同時に患者に必要な健康食品までも処方するわけです。患者さんはその処方箋を持ってスーパーマーケットに行き、ビタミンや健康食品を買う。そのレシートを出すと保険会社から保険が下りる。治さないと治療費がかさんでしまうから、本気になって早く治そうとするのです。

 それに対して日本の場合、ご存じのように国民健康保険や社会保険です。厚生労働省が決めた薬が処方され、治っても治らなくても保険からいつまででもお金は出ます。医者や製薬会社にしてみれば治らない方がもうかる。
実際、日本の薬屋さんの売り上げを調べると、25年前がだいたい卸価格1兆円規模だったのが、20年経ったらもう5兆になっている。そういう違いがあるのです。

 がん患者など、難しい患者さんが出た場合には、保険で決められている内容だけではない治療法も取り入れてやらないとうまくいかない。ところがそれが日本では問題を生んでしまうのです。

 例えば東北大学に、アメリカのテキサスのアンダーソン・キャンサーセンターに留学して代替療法のやり方をよく知っている梅津さんという先生がいます。ところがこの先生も、病院でたとえば代替療法としてビタミンのB17を治療に使うのは大変なんです。

まず病院ではビタミンB17を買ってくれない。それで患者さんが個人輸入という形でアメリカから輸入しました。このB17というのは、アンズのエキスを抽出したものですが、がん細胞に対してものすごくうまく働くのです。点滴に入れただけで、ガッチガチになっていた喉頭ガンの人が4日ぐらいで柔らかくゆるんでくる。

 ところが病院の看護婦さんたちが、厚生省で決まっていない薬入れて、医療ミスでも起きたら大変だと報告書を出してしまった。それでこの先生はつるし上げられた。「アンズのエキスだよ」と説明してもだめなのです。ビタミンB17には保険は効きませんから別途有料になってしまう。

また日本の保険制度ではそういう特殊な医療法はやってはいけないことになっていて、「保険医指定を取り消しますよ」なんて指導がくる。だから日本のお医者さんは、今の薬だけでは間に合わないと思っても、それにかわる治療法をいろいろ試してみることができない。その結果、日本のがん患者のほとんどが、手術をされ、放射線を浴び抗がん剤を投与され、再発を待って死んでいくだけなのです。この壁を壊さないといけない。


☆ミネラルたっぷりの野菜を食べよう


――具体的には何を食べ、何を食べてはならないのですか。


食事というのは何のためにするのでしょうか。
日本的な栄養学では、食事というのは私たちが頭を働かせたり体を動かしたりするためのカロリーを摂取するためのものとして扱われています。ところが本当は食事というのは私たちの体を構成する細胞そのものが正常に分裂して体を再生産するためにとるものなのです。

細胞が正常に分裂するのに必要な栄養というのはカロリーではありません。カロリーももちろん必要なのですが、その前に必要なのがミネラルです。ミネラルがなければビタミンが働かない。ビタミン剤がいっぱい売られていますが、ミネラルがなければビタミンは働かないのです。

現代人はこのミネラルが不足しています。

日本では無農薬有機栽培の作物は虫が食うといいますよね。ところがカリフォルニアで無農薬有機栽培でOKになっている野菜をみると、ほとんど虫が食べていないのです。ぼくは最初、これは偽物ではないかと思った。ところが農場まで見に行って、本物であることがわかりました。

 実はカリフォルニアでは、40種類以上ミネラルが土に戻った畑で栽培された作物でないと有機栽培と言わないのです。日本にはそうした基準はありません。無農薬で有機のたい肥を使っていればそれだけで有機栽培と認めてしまう。

 では、いつから日本の畑の土からミネラルが無くなってしまったのか。
アメリカもそうですが、窒素リン酸カリの化学肥料のせいです。日本では戦後、とにかく化学肥料を大量に畑にまいた。作物が大きく育ち、収穫が増えるからと。ところがその結果、土のなかのミネラルが足りなくなってしまったのです。
作物の柄は大きいけれど虫が食うようになってしまった。それで大量の農薬を散布するという悪循環に陥ってしまったわけです。

 ミネラルがきちんと含まれていれば、虫は作物を食べられない。

人間も同じです。ミネラルが十分とれている人はアトピーなどには絶対になりません。ミネラルを十分にとるためには、無農薬有機栽培の野菜・果物・穀類を食べることです。また海藻や小魚も20種類から30種類のミネラルがとれる可能性があります。

それから二つ目は、僕のいう植物栄養素をとることです。ビタミンAやBやC、それぞれ重要なのですが、そうしたビタミンを支えている栄養というのがあるのです。
たとえば50〜60グラムのレモン一個にビタミンCが50ミリとか60ミリ含まれています。だいたいレモン一個の1000分の1がビタミンC。では1000分の999は何かというと、ほとんど水分です。しかし水分と言っても、たんなるH2Oとは違う。様々なミネラルなどが含まれているのです。

だから栄養的に言えば、違う栄養がいっぱいあった上でビタミンCが存在しているからビタミンCがビタミンCの働きをするのです。

 ビタミンC自体は、分子構造から合成できます。今、ビタミンCはほとんどジャガイモから作っている。そのジャガイモもほとんど遺伝子組み替えなんです。ビタミンA、B、Cとかいうのは、もちろん大事な働きをするのですが、それが働くためには「環境」が必要です。それを支える物質を「植物栄養物質」と呼んでいます。

 現在、2000種類の植物栄養物質がわかっています。
そのうちニンニクには216種類が含まれています。だからアメリカがんセンターはニンニクを食べることを奨励しているわけです。

安全な野菜・果物・穀類を、とにかく何でもたくさん食べることです。
ただしその場合、電子レンジの問題があります。


――エッ、電子レンジはいけないの……。

電子レンジにかけるとタンパク質の元であるアミノ酸の型式が変わってしまうのです。地球上にあるアミノ酸というのはL型。私たちの体も、肉も魚も全部L型のアミノ酸でできています。ところがそれを電子レンジにかけるとD型に変化してしまう。そうすると、私たちはいくらD型のアミノ酸を摂取しても髪の毛も皮膚も血液も作れない。酵素も遺伝子も作れないわけです。

お弁当買ってきて電子レンジでチーンすると、お弁当の中のお魚・ご飯・お肉の中のアミノ酸の一部がD型に変化してしまう。一度変化してしまうと、L型に戻せる酵素を人間は持っていない。

これは深刻な問題ですね。 若い人にアルツハイマーが増えていますが、アルツハイマーの若者の脳の血液の中に、なんかくずみたいなものがいっぱいウヨウヨしていると言うのです。ぼくはこれはD型のアミノ酸ではないかと思っているのです。 便利だからと、みんな平気で電子レンジでチンしている。

電子レンジをやめただけで病人は15%〜20%ぐらい減るのではないか。環境問題と同時に食事の環境も問題にしてほしい。「自然が一番」とかいいながら電子レンジでチンというのはどうですかね。


☆砂糖やあぶらも要注意

食品添加物や保存料にも目を向けないといけません。

アメリカ・ニューヨークの子供たちの学力テストのデータがあります。
1970年代にニューヨーク市で小中学校の給食から脂肪を9割、砂糖・食品添加物・防腐剤・保存料を全部カットしたところ、全米の学力試験でニューヨーク州100万人の子供たちの平均点が4年間で16点も上がった。これは全米のレコードとなり、いまだに破られていません。

 ニューヨーク市は、「教師の数を増やしたわけでもカリキュラムを変えたわけでもない。生徒の数を減らしたわけでもない。ただ学校の給食を変えただけだ」とコメントしています。

「給食はまずくて嫌だ」とハンバーガー屋なんかで買って食べているグループと学校の給食をきちんと食べていたグループでは、成績の上位は全部学校の給食を食べているグループでした。

 児童・生徒に落ち着きがないといったことが日本では問題になっていますが、こうした学校給食の問題をもっと考えた方がいいのではないでしょうか。


―砂糖や油もよくないのですか。


白砂糖がなぜいけないのかというと、要するにビタミンやミネラルが含まれていないからです。黒砂糖やメープルシロップ、精製していない蜂蜜ならまだいい。蜂蜜でも、加熱してしまったものは酵素などが死んでしまうからダメです。

 実はがん細胞は白砂糖のような他の栄養物質がない「純粋な砂糖」をエネルギー源にしていることがわかっています。
最近、CTやMRIよりももっと詳しくがんを調べることができるPET(ペット)という検査機械が出てきました。このペットというのは、がん細胞が砂糖を餌にしているという考え方をもとにした検査器具です。

患者さんに放射性同位元素をくっつけた砂糖を点滴する。そうするとがん細胞がその砂糖を摂取するからがんの部分に放射性同位元素が集中し、それがペットで検出されるのです。

 こうしたがん検出器具があるということは、がん患者には砂糖の多い高カロリー食はダメだと分かるわけではないですか。
ところが日本の病院では、手術したあとのがん患者さんに朝からプリンやアイスクリームを食べろと言う。これではがんは再発してしまう。


 普段気をつけなければいけないものにもう一つ油があります。
食べすぎてはならないのは、オメガの6と言うリノール酸が入っている油です。
普通のサラダ油はみんなそれです。これを炒め物に使うのは絶対ダメです。自然の脂質型からトランス型って変わって炎症を引き起こす原因になる。

 それから最初からトランス型になっているマーガリンやショートニングは、絶対食べてはいけません。

ショートニングというのはマクドナルドなどのポテトフライの油です。それからクッキーにも入っています。炒め物をするならオリーブオイル以外は使わないことです。オリーブオイルはオメガの9という油で、そんなにダメージはありません。
いずれにしても極力油の量は減らさなければいけませんね。


☆がんとのたたかいは総力戦


――代替療法だけでがんの予防や治療ができるのですか。


通常療法(手術・放射線・抗がん剤)と代替療法を両立させることが必要でね。それを「統合療法」と呼んでいます。

 お医者さんの力をいっさい借りないで食事療法や温熱療法といった代替療法だけでガンを治療するというのは、かなり厳しい。患者さんや家族の負担が大きくなってしまう。例えば、にんじんジュース一つ作るのでも、1週間は持ちますが、2週間目からは家族がみんな疲れてしまう。

 しかし、抗がん剤に放射線使った治癒では、国立ガンセンターの発表でも5%の患者しか治癒していません。あとの95%には今のがん治療は有効ではないのです。とにかく今、がん患者とがんによる死が増え続けている。だから通常治療がいいか代替医療がいいかではなく、総力戦でがんと闘わなければならないと思うのです。

 ところが日本のお医者さんの場合、代替療法に理解のない人がほとんどです。だいたい大きな病院のドクターたちは頭からノーです。

「そんなのがうまくいくんなら俺たちは苦労しない」と。

患者さんがだいぶ弱ってきてはじめて代替療法もやってみたらいいと言い出す先生も多い。お医者さんは忙しすぎて情報を得たり勉強をしたりする暇がない。

最近の特筆すべきこととして、今年金沢大学の高橋豊という先生が『癌の休眠療法』という本を出版しました。抗がん剤を使うのですが通常100ミリ使うところを4分の1とか5分の1しか使わない。だから副作用はあまりでない。翌年になったらまた4分の1の抗がん剤を使う。がん細胞を根絶できなくても生きていられればいいという考え方です。

 こうした高橋先生の「休眠療法」について、杉村隆さんという国立ガンセンターの名誉総長と武藤鉄一郎さんという癌研究病院の副院長が『医学界新聞』で絶賛しています。自分もがん細胞を全部殺せるはずがないと常々思ってきた、「医者が絶対読むべき本だ」と奨励しています。これは画歴史的なことです。

 とにかく今の日本のがん患者の増大は相当深刻です。
生まれたばかりの赤ちゃんが子宮がんなんていう事例もありました。何のために産まれてきたんだろうということですよ。お母さんの栄養が足りなかったのかしれない、ダイオキシンの問題もあったかもしれない。

 ロジャー・ウィリアムスという栄養学の先生の本を読むと、胎内でほぼ10才までに起きる病気は決まってしまうと言うのです。お母さんの血液の質が問題だからです。

 だから女性にはきちんと栄養を摂取して生理痛も生理不順もない状態で妊娠してもらいたい。それではじめて子どもが産める環境が整うのです。特に若い女性には、おいしいものではなく、体にいいものを食べてほしいと思います。


[癌のエサになるものは食べない事]

それは白砂糖と精白した小麦粉を原料とするパン、うどん、パスタ等です。

白砂糖や精白した小麦粉(白米も)は体内で消化されブドウ糖としてエネルギーの原料として全身に配達される訳ですが、このブドウ糖が細胞内、ミトコンドリアでエネルギーに変わる為には酸素とミネラルビタミンが必要となります。
白砂糖などはすでにミネラルビタミンは除外され単なる空のカロリーです。この空のカロリーは無酸素でもエネルギーになることができるので一時的に疲れがとれたように感じます。

特に脳は欲しがります。

そしてこの無酸素のエネルギーをエサに生きるのが癌細胞のようです。
(すでにノーベル賞受賞の博士が発表)癌になられた方はこの白砂糖や精白した小麦粉を原料とする加工食品と食べないようにする事が一番目のアドバイスです。


・ オーガニックの全粒小麦粉でつくられたパン等はOKです。

・ 少々の黒砂糖(完全に黒砂糖)もOK

・ 蜂蜜は精製、熱処理した品が売られていますのでこれも白砂糖と同じく食べない事をおすすめします。
(無精製で熱処理していない蜂蜜か黒砂糖をゲルソン療法では使っていました。)


(注意・Attention)A

[癌細胞の代謝スピードを上げない為に]

塩、禁止です。特に塩化ナトリウムは最悪です。

細胞の内と外のミネラルバランスの観察から癌のほとんどの方にみられるのはカリウムが少なくナトリウムが多い状態です。細胞内にカリウム、外にナトリウムというバランスが狂い細胞内にナトリウムが過剰になってしまうと、細胞分裂スピードが早くなります。

癌細胞の分裂スピードはなるべくゆっくりできれば止めてしまいたい訳です。その為には塩つまりナトリウムをとる事は禁止すべきです。そして反対にカリウムを多く食べる事が必要です。


生野菜・果物など無農薬の作物を毎日手に入れる事ができるアメリカ、南米諸国、ヨーロッパなどの人々はカリウムを安心してとり入れることができるので幸福です。

私は今日まで癌の方の食事相談は3千数百人の方にさせていただきましたが、この塩禁止!を守れる人程回復、延命率はとても高いと言えます。

時々、自然塩なら使ってもいいですか?という質問をいただきますが私はノーとお答えします。

体内の過剰なナトリウム少ないカリウムのバランスを逆転させるには少なくても1年から3年間位はカリウム優勢の食事をする事が必要だと感じます。その後癌も消え、腫マーカーも正常に戻ったならば自然塩を少々使い始めてもいいかな・・・と思います。

無農薬、有機栽培の作物を食べることが出来たならばその中に自然にナトリウムは存在します。塩気という味がしないだけです。


余計な話

そもそも日本中がミネラル欠乏になりこの様に癌やさまざま難病が増えた原因の一つはこの専売公社によって売られた塩化ナトリウムであると私は思っています。
最初から自然塩を使い自然塩を使った味噌、しょう油、つけものという生活をしていたならば、これ程多くの癌患者さんに成ってはいないだろうと推測します。


注意・Attention)B

[油の禁止そして必須脂肪酸を入れる事]

フライパンを加熱しサラダ油を入れ油煙が昇る中に野菜を入れたり卵を焼いたり・・・日本での料理番組をみて下さい。NHKですらこのような配慮のない放映をします。

国営テレビのようなNHKがフライパンを加熱しサラダ油を小さじ一杯・・・などとやる訳ですから国民の健康意識レベルが上がる訳無いと思うのは私だけでしょうか!

不飽和脂肪酸(オメガ3.6の脂肪酸)は非常に酸化しやすい不安定な脂肪酸です。フライパンで加熱し充分酸化させ更に加熱によってシス型をトランス型に変化させてしまう。そのアブラを癌の方や心臓病の治療をしている方に食べさせるというのはどういう事でしょうか。悪いものを食べさせても薬が治してくれると信じ込んでいるのでしょうか?


癌の方も心臓病の方も加熱したアブラは禁止することが必要です。
不飽和脂肪酸オメガ3とオメガ6(γリノレン酸)は自律神経を調整したり、ホルモンの材料として必要なアブラですから酸化させないで体内に必要量とり入れることが大切になります。

アメリカ、ドイツの代替療法医師達はFLAXOIL(亜麻仁油)を1日20〜30cc飲ませたりサラダのドレッシングに使わせたりします。亜麻仁油は昔から強力な自然食として使われて来ました。インドのガンジーが断食していた時でもこの亜麻仁だけを食べていた事やお釈迦さまも常食としていた亜麻仁の脂肪酸は人体の自律神経の調整材料として最適なバランスを与えてくれます。

しかし、日本人にとっては同じような調整材料として代謝するかどうかが問題となります。オメガ3のγリノレン酸はこの亜麻仁や、くるみなどにたっぷり入っていますがこのγリノレン酸が代謝して代謝して代謝してEPA(エイコサペンタエン酸)に成るまでの代謝酸素が日本人にはほとんど無いと思います。日本や韓国、フィンランド等々元々魚を食べてきた民族はすでにEPAを直接食べて来た訳です。
この様なことから私は癌患者の方が油を禁止した上でEPA(DHA)とγリノレン酸を共にサプリメントで補うようおすすめします。もちろん抗酸化のビタミンEを一緒に必ずお飲みになることが良いと思います。


※ 肉類・乳製品は避けること。

ガン患者さんのなかには体力をつけるために肉を食べる方がいますが、これは逆効果だと思います。ポパイが食べたのはほうれん草であってステーキではありませんでした。ガン患者の方の体内では、大変な戦いが行われています。免疫細胞はガンをやっつけるために必死に頑張っています。

そこに肉や乳製品が入っていくと十分に消化されなかったタンパク質が摂取され、このタンパク質を免疫は敵と見なして攻撃をする可能性があるといわれています。
ガンと戦わなければならないときに、自分が食べたものとも戦い始めたら、とても免疫に勝ち目はなくなってしまのではないでしょうか。


※ 電子レンジは使用しないこと。

※ 白砂糖、精白小麦粉、塩、油、肉類、乳製品ご注意ください。
そして食品添加物、農薬、よけいな薬等にも注意して身体の負担を少なくして免疫力を何上させることの機能が充分働 く環境をつくる事が大切です。

さて次は何を食べるのか?ということになります。

なるべく素材に素材を味わう!

玄米、豆類、イモ類、野菜、果物を中心に。腹八分という言葉がありますが腹六分という食事が良いと思います。


※ 主食の玄米は無農薬のものにして下さい。

私達NPO癌コントロール協会では不耕期栽培18年の田んぼからとれた玄米を紹介していますのでご連絡下さい。

注:すでに毎月200名位の方の予約が入っていますので生産が追いつかなくなった場合はお許し下さい。できる限りご用意します。

※ サツマイモ、ジャガイモ、豆類、ニンニク、玉ネギ、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、人参、もやし、トマトその他等々。

※ リンゴ、バナナ、イチゴ、スイカ、みかんその他等々。

※ ドレッシングの工夫


酢にリンゴをすったり、レモンを混ぜたり、みかんやオレンジ等いろいろな組み合わせをしていろいろな味を作って下さい。コショー、トウガラシ、ニンニクを加えるとより豊かなドレッシングがつくれます。

ここまでの食事内容でかなり体内環境が良くなると思いますが充分ではありません。玄米菜食的な食事に欠けている点が二点あります。


先ずミネラルは充分かどうか・・・・先程紹介しました不耕期18年の田んぼの玄米はたぶん50種類位の微量ミネラルがあると推測しています。

田んぼの中のメダカ、たにしそして飛ぶ赤トンボ稲が害虫に食われることはありません。ミネラルが40種以下の場合中が弱々しくなる為に害虫にやられてしまう事を考え合わせるとたぶんOKです。

一般的に玄米を食べてます。だけではミネラルの欠乏を疑う必要があります。癌の患者さんがなるべく時間をかけずに回復ベースに戻る為にはミネラルが必要です。


二点目を言います。

ビタミンB12の欠乏があると思います。

玄米、菜食で肉類、植物性のものを完全にとらないように指導されるようですがドイツのマックス・ゲルソン博士の療法では完全無農薬、有機栽培の野菜、果物、穀類を患者一人当たり9s位使いますが、必ず子牛のレバーを飲ませます。
このレバーの補給で血液の質は血上し赤血球、ヘモグロビンの酸素補給が充分実行できるようになります。
http://www.npo-gancon.jp/shoukai.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/418.html#c7

[近代史4] 癌は温泉水と食事療法で治そう 中川隆
11. 中川隆[-11908] koaQ7Jey 2023年12月29日 09:44:40 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[7]
<■331行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
NPO法人癌コントロール協会会長(アメリカ癌コントロール協会日本支部)代表 森山晃嗣
http://www.npo-gancon.jp/shoukai.html


がん患者減少に成功したアメリカ  


がん治療という点でいえば、「がんにならないこと」、つまり予防が一番大事。

日本でのがん患者の増え方はひどい。現在毎年30万人ががんで死んでいます。 一方、がん患者が増え続けていたアメリカで、この7〜8年、がん患者が減り始めました。がんによる死亡者も一時は60万人を超えそうだったのがどんどん減って、50万人ぐらいになっています。

がんの治療から予防へと、抜本的に考え方を変えたからです。

 13年ぐらい前にアメリカでは、がんの早期発見・早期治療をやめています。発見して治療しても全然がん患者が減らなかったからです。

さらに7〜8年前から、アメリカの国立がんセンターは、「がんの予防」を言い始めました。がんを予防するために無農薬有機栽培の野菜・果物・穀類を1日600グラム以上食べろという指針を出した。そうすれば健康な人はもうがんにならない。
リスクはほとんどゼロ。がんの人でも死亡率は15%はすぐに減ると発表したわけです。


具体的な食べ物として筆頭にあげたのがニンニク。
ニンニクは毎日食べろと言う。


2番目が十字葉野菜。十字葉野菜というのは、ブロッコリーのように茎が十字の形になっている野菜です。キャベツの芯も十字に交差しているでしょう。こういう野菜が2番目にいい。

アメリカ国立がんセンターががん予防の指針を具体的に出してから、アメリカのがん療法がガラッと変わったのです。


――どうして日本ではがん患者が減らないのでしょうか。


一つには日本とアメリカの健康保険制度の違いがあります。
アメリカの健康保険は、日本の国民健康保険や社会保険と違って、利益目的の保険会社が運営しています。企業が保険会社と従業員の健康保険の契約を結び、毎月保険料を払う。ドクターは患者さんをできるだけ早く治さないと保険会社との契約が切れてしまう。だからドクターは薬を選ぶのと同時に患者に必要な健康食品までも処方するわけです。患者さんはその処方箋を持ってスーパーマーケットに行き、ビタミンや健康食品を買う。そのレシートを出すと保険会社から保険が下りる。治さないと治療費がかさんでしまうから、本気になって早く治そうとするのです。

 それに対して日本の場合、ご存じのように国民健康保険や社会保険です。厚生労働省が決めた薬が処方され、治っても治らなくても保険からいつまででもお金は出ます。医者や製薬会社にしてみれば治らない方がもうかる。
実際、日本の薬屋さんの売り上げを調べると、25年前がだいたい卸価格1兆円規模だったのが、20年経ったらもう5兆になっている。そういう違いがあるのです。

 がん患者など、難しい患者さんが出た場合には、保険で決められている内容だけではない治療法も取り入れてやらないとうまくいかない。ところがそれが日本では問題を生んでしまうのです。

 例えば東北大学に、アメリカのテキサスのアンダーソン・キャンサーセンターに留学して代替療法のやり方をよく知っている梅津さんという先生がいます。ところがこの先生も、病院でたとえば代替療法としてビタミンのB17を治療に使うのは大変なんです。

まず病院ではビタミンB17を買ってくれない。それで患者さんが個人輸入という形でアメリカから輸入しました。このB17というのは、アンズのエキスを抽出したものですが、がん細胞に対してものすごくうまく働くのです。点滴に入れただけで、ガッチガチになっていた喉頭ガンの人が4日ぐらいで柔らかくゆるんでくる。

 ところが病院の看護婦さんたちが、厚生省で決まっていない薬入れて、医療ミスでも起きたら大変だと報告書を出してしまった。それでこの先生はつるし上げられた。「アンズのエキスだよ」と説明してもだめなのです。ビタミンB17には保険は効きませんから別途有料になってしまう。

また日本の保険制度ではそういう特殊な医療法はやってはいけないことになっていて、「保険医指定を取り消しますよ」なんて指導がくる。だから日本のお医者さんは、今の薬だけでは間に合わないと思っても、それにかわる治療法をいろいろ試してみることができない。その結果、日本のがん患者のほとんどが、手術をされ、放射線を浴び抗がん剤を投与され、再発を待って死んでいくだけなのです。この壁を壊さないといけない。


☆ミネラルたっぷりの野菜を食べよう


――具体的には何を食べ、何を食べてはならないのですか。


食事というのは何のためにするのでしょうか。
日本的な栄養学では、食事というのは私たちが頭を働かせたり体を動かしたりするためのカロリーを摂取するためのものとして扱われています。ところが本当は食事というのは私たちの体を構成する細胞そのものが正常に分裂して体を再生産するためにとるものなのです。

細胞が正常に分裂するのに必要な栄養というのはカロリーではありません。カロリーももちろん必要なのですが、その前に必要なのがミネラルです。ミネラルがなければビタミンが働かない。ビタミン剤がいっぱい売られていますが、ミネラルがなければビタミンは働かないのです。

現代人はこのミネラルが不足しています。

日本では無農薬有機栽培の作物は虫が食うといいますよね。ところがカリフォルニアで無農薬有機栽培でOKになっている野菜をみると、ほとんど虫が食べていないのです。ぼくは最初、これは偽物ではないかと思った。ところが農場まで見に行って、本物であることがわかりました。

 実はカリフォルニアでは、40種類以上ミネラルが土に戻った畑で栽培された作物でないと有機栽培と言わないのです。日本にはそうした基準はありません。無農薬で有機のたい肥を使っていればそれだけで有機栽培と認めてしまう。

 では、いつから日本の畑の土からミネラルが無くなってしまったのか。
アメリカもそうですが、窒素リン酸カリの化学肥料のせいです。日本では戦後、とにかく化学肥料を大量に畑にまいた。作物が大きく育ち、収穫が増えるからと。ところがその結果、土のなかのミネラルが足りなくなってしまったのです。
作物の柄は大きいけれど虫が食うようになってしまった。それで大量の農薬を散布するという悪循環に陥ってしまったわけです。

 ミネラルがきちんと含まれていれば、虫は作物を食べられない。

人間も同じです。ミネラルが十分とれている人はアトピーなどには絶対になりません。ミネラルを十分にとるためには、無農薬有機栽培の野菜・果物・穀類を食べることです。また海藻や小魚も20種類から30種類のミネラルがとれる可能性があります。

それから二つ目は、僕のいう植物栄養素をとることです。ビタミンAやBやC、それぞれ重要なのですが、そうしたビタミンを支えている栄養というのがあるのです。
たとえば50〜60グラムのレモン一個にビタミンCが50ミリとか60ミリ含まれています。だいたいレモン一個の1000分の1がビタミンC。では1000分の999は何かというと、ほとんど水分です。しかし水分と言っても、たんなるH2Oとは違う。様々なミネラルなどが含まれているのです。

だから栄養的に言えば、違う栄養がいっぱいあった上でビタミンCが存在しているからビタミンCがビタミンCの働きをするのです。

 ビタミンC自体は、分子構造から合成できます。今、ビタミンCはほとんどジャガイモから作っている。そのジャガイモもほとんど遺伝子組み替えなんです。ビタミンA、B、Cとかいうのは、もちろん大事な働きをするのですが、それが働くためには「環境」が必要です。それを支える物質を「植物栄養物質」と呼んでいます。

 現在、2000種類の植物栄養物質がわかっています。
そのうちニンニクには216種類が含まれています。だからアメリカがんセンターはニンニクを食べることを奨励しているわけです。

安全な野菜・果物・穀類を、とにかく何でもたくさん食べることです。
ただしその場合、電子レンジの問題があります。


――エッ、電子レンジはいけないの……。

電子レンジにかけるとタンパク質の元であるアミノ酸の型式が変わってしまうのです。地球上にあるアミノ酸というのはL型。私たちの体も、肉も魚も全部L型のアミノ酸でできています。ところがそれを電子レンジにかけるとD型に変化してしまう。そうすると、私たちはいくらD型のアミノ酸を摂取しても髪の毛も皮膚も血液も作れない。酵素も遺伝子も作れないわけです。

お弁当買ってきて電子レンジでチーンすると、お弁当の中のお魚・ご飯・お肉の中のアミノ酸の一部がD型に変化してしまう。一度変化してしまうと、L型に戻せる酵素を人間は持っていない。

これは深刻な問題ですね。 若い人にアルツハイマーが増えていますが、アルツハイマーの若者の脳の血液の中に、なんかくずみたいなものがいっぱいウヨウヨしていると言うのです。ぼくはこれはD型のアミノ酸ではないかと思っているのです。 便利だからと、みんな平気で電子レンジでチンしている。

電子レンジをやめただけで病人は15%〜20%ぐらい減るのではないか。環境問題と同時に食事の環境も問題にしてほしい。「自然が一番」とかいいながら電子レンジでチンというのはどうですかね。


☆砂糖やあぶらも要注意

食品添加物や保存料にも目を向けないといけません。

アメリカ・ニューヨークの子供たちの学力テストのデータがあります。
1970年代にニューヨーク市で小中学校の給食から脂肪を9割、砂糖・食品添加物・防腐剤・保存料を全部カットしたところ、全米の学力試験でニューヨーク州100万人の子供たちの平均点が4年間で16点も上がった。これは全米のレコードとなり、いまだに破られていません。

 ニューヨーク市は、「教師の数を増やしたわけでもカリキュラムを変えたわけでもない。生徒の数を減らしたわけでもない。ただ学校の給食を変えただけだ」とコメントしています。

「給食はまずくて嫌だ」とハンバーガー屋なんかで買って食べているグループと学校の給食をきちんと食べていたグループでは、成績の上位は全部学校の給食を食べているグループでした。

 児童・生徒に落ち着きがないといったことが日本では問題になっていますが、こうした学校給食の問題をもっと考えた方がいいのではないでしょうか。


―砂糖や油もよくないのですか。


白砂糖がなぜいけないのかというと、要するにビタミンやミネラルが含まれていないからです。黒砂糖やメープルシロップ、精製していない蜂蜜ならまだいい。蜂蜜でも、加熱してしまったものは酵素などが死んでしまうからダメです。

 実はがん細胞は白砂糖のような他の栄養物質がない「純粋な砂糖」をエネルギー源にしていることがわかっています。
最近、CTやMRIよりももっと詳しくがんを調べることができるPET(ペット)という検査機械が出てきました。このペットというのは、がん細胞が砂糖を餌にしているという考え方をもとにした検査器具です。

患者さんに放射性同位元素をくっつけた砂糖を点滴する。そうするとがん細胞がその砂糖を摂取するからがんの部分に放射性同位元素が集中し、それがペットで検出されるのです。

 こうしたがん検出器具があるということは、がん患者には砂糖の多い高カロリー食はダメだと分かるわけではないですか。
ところが日本の病院では、手術したあとのがん患者さんに朝からプリンやアイスクリームを食べろと言う。これではがんは再発してしまう。


 普段気をつけなければいけないものにもう一つ油があります。
食べすぎてはならないのは、オメガの6と言うリノール酸が入っている油です。
普通のサラダ油はみんなそれです。これを炒め物に使うのは絶対ダメです。自然の脂質型からトランス型って変わって炎症を引き起こす原因になる。

 それから最初からトランス型になっているマーガリンやショートニングは、絶対食べてはいけません。

ショートニングというのはマクドナルドなどのポテトフライの油です。それからクッキーにも入っています。炒め物をするならオリーブオイル以外は使わないことです。オリーブオイルはオメガの9という油で、そんなにダメージはありません。
いずれにしても極力油の量は減らさなければいけませんね。


☆がんとのたたかいは総力戦


――代替療法だけでがんの予防や治療ができるのですか。


通常療法(手術・放射線・抗がん剤)と代替療法を両立させることが必要でね。それを「統合療法」と呼んでいます。

 お医者さんの力をいっさい借りないで食事療法や温熱療法といった代替療法だけでガンを治療するというのは、かなり厳しい。患者さんや家族の負担が大きくなってしまう。例えば、にんじんジュース一つ作るのでも、1週間は持ちますが、2週間目からは家族がみんな疲れてしまう。

 しかし、抗がん剤に放射線使った治癒では、国立ガンセンターの発表でも5%の患者しか治癒していません。あとの95%には今のがん治療は有効ではないのです。とにかく今、がん患者とがんによる死が増え続けている。だから通常治療がいいか代替医療がいいかではなく、総力戦でがんと闘わなければならないと思うのです。

 ところが日本のお医者さんの場合、代替療法に理解のない人がほとんどです。だいたい大きな病院のドクターたちは頭からノーです。

「そんなのがうまくいくんなら俺たちは苦労しない」と。

患者さんがだいぶ弱ってきてはじめて代替療法もやってみたらいいと言い出す先生も多い。お医者さんは忙しすぎて情報を得たり勉強をしたりする暇がない。

最近の特筆すべきこととして、今年金沢大学の高橋豊という先生が『癌の休眠療法』という本を出版しました。抗がん剤を使うのですが通常100ミリ使うところを4分の1とか5分の1しか使わない。だから副作用はあまりでない。翌年になったらまた4分の1の抗がん剤を使う。がん細胞を根絶できなくても生きていられればいいという考え方です。

 こうした高橋先生の「休眠療法」について、杉村隆さんという国立ガンセンターの名誉総長と武藤鉄一郎さんという癌研究病院の副院長が『医学界新聞』で絶賛しています。自分もがん細胞を全部殺せるはずがないと常々思ってきた、「医者が絶対読むべき本だ」と奨励しています。これは画歴史的なことです。

 とにかく今の日本のがん患者の増大は相当深刻です。
生まれたばかりの赤ちゃんが子宮がんなんていう事例もありました。何のために産まれてきたんだろうということですよ。お母さんの栄養が足りなかったのかしれない、ダイオキシンの問題もあったかもしれない。

 ロジャー・ウィリアムスという栄養学の先生の本を読むと、胎内でほぼ10才までに起きる病気は決まってしまうと言うのです。お母さんの血液の質が問題だからです。

 だから女性にはきちんと栄養を摂取して生理痛も生理不順もない状態で妊娠してもらいたい。それではじめて子どもが産める環境が整うのです。特に若い女性には、おいしいものではなく、体にいいものを食べてほしいと思います。


[癌のエサになるものは食べない事]

それは白砂糖と精白した小麦粉を原料とするパン、うどん、パスタ等です。

白砂糖や精白した小麦粉(白米も)は体内で消化されブドウ糖としてエネルギーの原料として全身に配達される訳ですが、このブドウ糖が細胞内、ミトコンドリアでエネルギーに変わる為には酸素とミネラルビタミンが必要となります。
白砂糖などはすでにミネラルビタミンは除外され単なる空のカロリーです。この空のカロリーは無酸素でもエネルギーになることができるので一時的に疲れがとれたように感じます。

特に脳は欲しがります。

そしてこの無酸素のエネルギーをエサに生きるのが癌細胞のようです。
(すでにノーベル賞受賞の博士が発表)癌になられた方はこの白砂糖や精白した小麦粉を原料とする加工食品と食べないようにする事が一番目のアドバイスです。


・ オーガニックの全粒小麦粉でつくられたパン等はOKです。

・ 少々の黒砂糖(完全に黒砂糖)もOK

・ 蜂蜜は精製、熱処理した品が売られていますのでこれも白砂糖と同じく食べない事をおすすめします。
(無精製で熱処理していない蜂蜜か黒砂糖をゲルソン療法では使っていました。)


(注意・Attention)A

[癌細胞の代謝スピードを上げない為に]

塩、禁止です。特に塩化ナトリウムは最悪です。

細胞の内と外のミネラルバランスの観察から癌のほとんどの方にみられるのはカリウムが少なくナトリウムが多い状態です。細胞内にカリウム、外にナトリウムというバランスが狂い細胞内にナトリウムが過剰になってしまうと、細胞分裂スピードが早くなります。

癌細胞の分裂スピードはなるべくゆっくりできれば止めてしまいたい訳です。その為には塩つまりナトリウムをとる事は禁止すべきです。そして反対にカリウムを多く食べる事が必要です。


生野菜・果物など無農薬の作物を毎日手に入れる事ができるアメリカ、南米諸国、ヨーロッパなどの人々はカリウムを安心してとり入れることができるので幸福です。

私は今日まで癌の方の食事相談は3千数百人の方にさせていただきましたが、この塩禁止!を守れる人程回復、延命率はとても高いと言えます。

時々、自然塩なら使ってもいいですか?という質問をいただきますが私はノーとお答えします。

体内の過剰なナトリウム少ないカリウムのバランスを逆転させるには少なくても1年から3年間位はカリウム優勢の食事をする事が必要だと感じます。その後癌も消え、腫マーカーも正常に戻ったならば自然塩を少々使い始めてもいいかな・・・と思います。

無農薬、有機栽培の作物を食べることが出来たならばその中に自然にナトリウムは存在します。塩気という味がしないだけです。


余計な話

そもそも日本中がミネラル欠乏になりこの様に癌やさまざま難病が増えた原因の一つはこの専売公社によって売られた塩化ナトリウムであると私は思っています。
最初から自然塩を使い自然塩を使った味噌、しょう油、つけものという生活をしていたならば、これ程多くの癌患者さんに成ってはいないだろうと推測します。


注意・Attention)B

[油の禁止そして必須脂肪酸を入れる事]

フライパンを加熱しサラダ油を入れ油煙が昇る中に野菜を入れたり卵を焼いたり・・・日本での料理番組をみて下さい。NHKですらこのような配慮のない放映をします。

国営テレビのようなNHKがフライパンを加熱しサラダ油を小さじ一杯・・・などとやる訳ですから国民の健康意識レベルが上がる訳無いと思うのは私だけでしょうか!

不飽和脂肪酸(オメガ3.6の脂肪酸)は非常に酸化しやすい不安定な脂肪酸です。フライパンで加熱し充分酸化させ更に加熱によってシス型をトランス型に変化させてしまう。そのアブラを癌の方や心臓病の治療をしている方に食べさせるというのはどういう事でしょうか。悪いものを食べさせても薬が治してくれると信じ込んでいるのでしょうか?


癌の方も心臓病の方も加熱したアブラは禁止することが必要です。
不飽和脂肪酸オメガ3とオメガ6(γリノレン酸)は自律神経を調整したり、ホルモンの材料として必要なアブラですから酸化させないで体内に必要量とり入れることが大切になります。

アメリカ、ドイツの代替療法医師達はFLAXOIL(亜麻仁油)を1日20〜30cc飲ませたりサラダのドレッシングに使わせたりします。亜麻仁油は昔から強力な自然食として使われて来ました。インドのガンジーが断食していた時でもこの亜麻仁だけを食べていた事やお釈迦さまも常食としていた亜麻仁の脂肪酸は人体の自律神経の調整材料として最適なバランスを与えてくれます。

しかし、日本人にとっては同じような調整材料として代謝するかどうかが問題となります。オメガ3のγリノレン酸はこの亜麻仁や、くるみなどにたっぷり入っていますがこのγリノレン酸が代謝して代謝して代謝してEPA(エイコサペンタエン酸)に成るまでの代謝酸素が日本人にはほとんど無いと思います。日本や韓国、フィンランド等々元々魚を食べてきた民族はすでにEPAを直接食べて来た訳です。
この様なことから私は癌患者の方が油を禁止した上でEPA(DHA)とγリノレン酸を共にサプリメントで補うようおすすめします。もちろん抗酸化のビタミンEを一緒に必ずお飲みになることが良いと思います。


※ 肉類・乳製品は避けること。

ガン患者さんのなかには体力をつけるために肉を食べる方がいますが、これは逆効果だと思います。ポパイが食べたのはほうれん草であってステーキではありませんでした。ガン患者の方の体内では、大変な戦いが行われています。免疫細胞はガンをやっつけるために必死に頑張っています。

そこに肉や乳製品が入っていくと十分に消化されなかったタンパク質が摂取され、このタンパク質を免疫は敵と見なして攻撃をする可能性があるといわれています。
ガンと戦わなければならないときに、自分が食べたものとも戦い始めたら、とても免疫に勝ち目はなくなってしまのではないでしょうか。


※ 電子レンジは使用しないこと。

※ 白砂糖、精白小麦粉、塩、油、肉類、乳製品ご注意ください。
そして食品添加物、農薬、よけいな薬等にも注意して身体の負担を少なくして免疫力を何上させることの機能が充分働 く環境をつくる事が大切です。

さて次は何を食べるのか?ということになります。

なるべく素材に素材を味わう!

玄米、豆類、イモ類、野菜、果物を中心に。腹八分という言葉がありますが腹六分という食事が良いと思います。


※ 主食の玄米は無農薬のものにして下さい。

私達NPO癌コントロール協会では不耕期栽培18年の田んぼからとれた玄米を紹介していますのでご連絡下さい。

注:すでに毎月200名位の方の予約が入っていますので生産が追いつかなくなった場合はお許し下さい。できる限りご用意します。

※ サツマイモ、ジャガイモ、豆類、ニンニク、玉ネギ、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、人参、もやし、トマトその他等々。

※ リンゴ、バナナ、イチゴ、スイカ、みかんその他等々。

※ ドレッシングの工夫


酢にリンゴをすったり、レモンを混ぜたり、みかんやオレンジ等いろいろな組み合わせをしていろいろな味を作って下さい。コショー、トウガラシ、ニンニクを加えるとより豊かなドレッシングがつくれます。

ここまでの食事内容でかなり体内環境が良くなると思いますが充分ではありません。玄米菜食的な食事に欠けている点が二点あります。


先ずミネラルは充分かどうか・・・・先程紹介しました不耕期18年の田んぼの玄米はたぶん50種類位の微量ミネラルがあると推測しています。

田んぼの中のメダカ、たにしそして飛ぶ赤トンボ稲が害虫に食われることはありません。ミネラルが40種以下の場合中が弱々しくなる為に害虫にやられてしまう事を考え合わせるとたぶんOKです。

一般的に玄米を食べてます。だけではミネラルの欠乏を疑う必要があります。癌の患者さんがなるべく時間をかけずに回復ベースに戻る為にはミネラルが必要です。


二点目を言います。

ビタミンB12の欠乏があると思います。

玄米、菜食で肉類、植物性のものを完全にとらないように指導されるようですがドイツのマックス・ゲルソン博士の療法では完全無農薬、有機栽培の野菜、果物、穀類を患者一人当たり9s位使いますが、必ず子牛のレバーを飲ませます。
このレバーの補給で血液の質は血上し赤血球、ヘモグロビンの酸素補給が充分実行できるようになります。
http://www.npo-gancon.jp/shoukai.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/125.html#c11

[近代史4] 癌は発酵黒ニンニクで治そう 中川隆
5. 中川隆[-11907] koaQ7Jey 2023年12月29日 10:05:52 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[8]
<■132行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ケトン食ががんを消す (光文社新書) – 2016/10/18
古川健司 (著)
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4334039502/asyuracom-22/


「糖質制限」で末期がん患者の8割が改善 衝撃の研究結果
週刊ポスト2016年12月2日号

「三大治療」と呼ばれる手術、抗がん剤、放射線によるがん治療は日進月歩だが、「末期がん患者の8割が改善された」という衝撃の研究結果が発表された別の治療法がある。意外なことにそれは、最新技術とは一切無縁の食事療法だった。

 主食のご飯やパン、麺など炭水化物に多く含まれる糖質の摂取量を減らす食事法「糖質制限」は、糖尿病患者などに効果があることで知られるが、がん患者への効果を示すエビデンスはこれまで存在しなかった。

 そんな中、糖質の摂取量をゼロに近づける“究極の糖質制限”になると、がん治療にも効果が見られたという臨床研究データが発表された。大腸がんや乳がんなどステージIVの末期がん患者を対象に、世界初の臨床研究を行なったのは多摩南部地域病院外科医の古川健司氏(医学博士)である。古川氏が語る。

「がん細胞は炭水化物から合成されるブドウ糖を栄養源としています。しかも正常細胞の3〜8倍のブドウ糖が必要。ならば、それを断つことでがんの進行を抑制できないかと考え、2015年1月に研究を開始しました。

 19人の末期がん患者に抗がん剤などの既存の治療と、糖質制限による食事療法を3か月続けたところ、予想以上の効果が出た。がんの症状が消失した完全寛解が5人、がんが30%以上消失した部分奏効が2人、進行を制御した例が8人、一方で病状が悪化した例は3人という結果でした。完全寛解率28%、部分奏効や進行制御も含めた病勢コントロール率(治療効果のあった患者割合)は実に83%に達しました」

 患者の大半は三大治療では治る見込みが薄かった末期患者であることを考えると、驚異的な数字といっていいだろう。


▲△▽▼


がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力
初の臨床研究で約7割の末期がんが改善した
古川 健司 : 医学博士
2016/11/10
https://toyokeizai.net/articles/-/144042

6カ月のケトン食療法を行った70歳・女性の事例。(左):2014年8月、肺の右上に22×28mmのがんを認める。(右):4カ月後の同年12月には同部位の腫瘍が完全に消失(写真:著者提供)
がん細胞は、ブドウ糖をエネルギー源とする――。これは、1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞したオットー・ワールブルグ博士が、マウスの「癌性腹膜細胞」を用いた実験で解明し、1923年からの一連の論文で発表したものです。

2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなるとされる中、今日のがん治療の大きな問題点といえば、この90年以上も前に発見された事実が、まったく生かされてこなかったことに尽きるでしょう。今では、がん細胞は正常細胞の3〜8倍ものブドウ糖を取り込まなければ、生命活動を維持できないことも分かっています。

ブドウ糖欠乏状態の体が生み出す「ケトン体」
その理由は、2つ考えられます。1つは、がん治療の現場において、患者の栄養管理や食事指導内容が軽視され続けてきたこと。そして、もう1つは、糖質の代名詞である炭水化物が、私たちが生きていくために必要な、3大栄養素の中核を担ってきたことです。

確かに、私たち人間の生命活動は、糖質が体内で分解されてできる、ブドウ糖を主なエネルギー源にしていると長く考えられてきました。しかし、結論から先に言えば、ブドウ糖が枯渇すると、人間の体内ではブドウ糖に代わる、緊急用のエネルギーが生み出されます。それが、私ががん治療の鍵としている「ケトン体」という酸性の代謝物質です。

このケトン体は、皮下脂肪や内臓脂肪が分解されることで産生されます。そして、正常細胞がケトン体をエネルギー源にすることができるのに対して、がん細胞は基本的にそれができません。がん細胞には、ケトン体をエネルギーに変える酵素が欠けているからです。

ここに、がん治療の大きなヒントが隠されています。がん細胞といえども、普通細胞と同様に、栄養源を絶たれれば死滅への道を辿らざるを得ないからです。

ケトン体のすごいところは、単にがん細胞の栄養源を絶つことだけではありません。がんを誘発する酵素(β-グルクロニターゼ)の活性を低下させるなど、それ自体に抗がん作用があることが、動物実験などで解明されています。さらに、がんの発生起源と考えられる乳酸を除去し、ミトコンドリアの活性化を促す「長寿遺伝子」のスイッチを入れる働きがあることも、最近になってわかってきました。


ケトン食による臨床研究を行った古川健司医師。一般に向けて、「がん免疫栄養ケトン食療法セミナー」を定期的に開催している
私が、世界初となる臨床研究(「ステージWの進行再発大腸癌、乳癌に対し蛋白質とEPAを強化した糖質制限によるQOL改善に関する臨床研究」)をもとに体系付けた、「がん免疫栄養ケトン食療法」とは、このケトン体を治療のベースに据えた、がん細胞を弱らせて正常細胞を元気にするための、食によるがんの兵糧攻め戦法に他なりません。
糖質の摂取を「限りなくゼロ」にするケトン食療法
この食療法の基本となるのは、主食である炭水化物の極端なカットです。その代わりに、免疫機能の指標となるたんぱく質(魚介類、大豆類、肉などから摂取)と、がんの進行と炎症を抑えるオメガ3脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸。魚の刺身やアマニ油などに含まれる)の摂取を強化し、さらに、その燃焼性の高さからケトン体の産生を強力に促してくれる中鎖脂肪酸(MCTオイルを主に活用)を、1日数回に分けて摂取するようにしています。

食事メニューの詳細、栄養の組み合わせなどは『ケトン食ががんを消す』に譲りますが、こうした高脂肪、高たんぱく、低糖質のケトン食に、抗がん剤や放射線などの化学治療を併用すると、患者のがん細胞が縮小、消滅する確率である「奏功率」がアップすることも、私の臨床研究で明らかになりました。

この食事療法は、3カ月の継続をベースに、実施の安全性が確認されている1年までを目処に行われます。参加者の臨床開始から3カ月後時点での病勢の中間報告によれば、PR(部分奏効)が6例、SD(進行抑制)が1例、PD(増悪)が2例となっています。血中の最高ケトン体数が1000μMを超えると、がんは縮小する傾向にあることが見て取れます。


さて、この9例の1年後の評価はどうなったのでしょうか。3例がCR(完全寛解)、3例がPR(部分奏功)、1例がSD(進行抑制)、2例がPD(増悪)による死亡と、奏効率が67%、病勢コントロール率が78%という結果になりました。臨床対象者以外の免疫栄養ケトン食実施者も含めると(総勢18人が3カ月以上実施)、その病勢コントロール率は83%にものぼり、免疫栄養ケトン食と化学療法の併用の有意性が、さらに明確に示されています。

「ケトン食」の実施が危険な人もいる
ただし、この極端な糖質カットによる免疫栄養ケトン食をすべての患者さんに実施できるわけではありません。肝臓にがんの原発巣(最初に発生したがん)を抱える患者さんや、先天的な要素が関係するT型糖尿病の人には、適用することができないのです。

まず、肝臓にがんの原発巣がある場合は、ケトン体を合成し、全身に送り出す役割を担う肝臓が、ケトン体をエネルギーにできないことが理由になります。


『ケトン食ががんを消す』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)
また、T型糖尿病の場合は、血液や体液の濃度が酸性に傾く「ケトアシドーシス」が多く見られることが理由です。このケトアシドーシスに見舞われると、嘔吐や頭痛、頻脈、ひどいときには昏睡の引き金にもなりますので、注意が必要です。

私の臨床研究でも、PD(増悪)によって亡くなられた上記の2例は、インスリンや内服薬の導入はなかったものの、いずれも生活習慣によるU型糖尿病の傾向が見られました。理屈から考えれば、U型糖尿病でも緩やかな糖質制限を行えば、血糖やがんの病勢をコントロールできるはずでしたが、こうしたことから糖尿病の患者さんに対しては、現時点でケトン食を推奨できないという残念な結果が導かれています。

しかし、インスリンの働きが正常である限り、ケトン体がいくら増えてもケトアシドーシスを引き起こさないことが、私の臨床を含めた多くの臨床研究から明らかにされています。免疫栄養ケトン食を3カ月以上にわたって継続した、糖尿病のない患者さんの総ケトン体数と、血液及び尿が酸性かアルカリ性かを示すpHを調べてみると、ケトン体数が異様に高いにも拘らず(基準値は28〜120μM)、血中pHと尿中pHのいずれも、基準値内に収まっていることが分かります。


とはいえ、いずれにしてもがん治療におけるケトン食療法は、素人判断で行うべきではありません。がん患者の栄養管理や食事指導内容や抗がん剤などの副作用対策に精通した、医師の指導のもとで行われる必要があります。そのためにも、日本病態栄養学会が認定する「がん病態栄養専門管理栄養士」の充実と、がん治療に特化した食事療法の保険適用化の実現が、何よりも急務になるでしょう。

https://toyokeizai.net/articles/-/144042?page=3
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/520.html#c5

[近代史4] 癌は温泉水と食事療法で治そう 中川隆
12. 中川隆[-11906] koaQ7Jey 2023年12月29日 10:06:29 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[9]
<■132行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ケトン食ががんを消す (光文社新書) – 2016/10/18
古川健司 (著)
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4334039502/asyuracom-22/


「糖質制限」で末期がん患者の8割が改善 衝撃の研究結果
週刊ポスト2016年12月2日号

「三大治療」と呼ばれる手術、抗がん剤、放射線によるがん治療は日進月歩だが、「末期がん患者の8割が改善された」という衝撃の研究結果が発表された別の治療法がある。意外なことにそれは、最新技術とは一切無縁の食事療法だった。

 主食のご飯やパン、麺など炭水化物に多く含まれる糖質の摂取量を減らす食事法「糖質制限」は、糖尿病患者などに効果があることで知られるが、がん患者への効果を示すエビデンスはこれまで存在しなかった。

 そんな中、糖質の摂取量をゼロに近づける“究極の糖質制限”になると、がん治療にも効果が見られたという臨床研究データが発表された。大腸がんや乳がんなどステージIVの末期がん患者を対象に、世界初の臨床研究を行なったのは多摩南部地域病院外科医の古川健司氏(医学博士)である。古川氏が語る。

「がん細胞は炭水化物から合成されるブドウ糖を栄養源としています。しかも正常細胞の3〜8倍のブドウ糖が必要。ならば、それを断つことでがんの進行を抑制できないかと考え、2015年1月に研究を開始しました。

 19人の末期がん患者に抗がん剤などの既存の治療と、糖質制限による食事療法を3か月続けたところ、予想以上の効果が出た。がんの症状が消失した完全寛解が5人、がんが30%以上消失した部分奏効が2人、進行を制御した例が8人、一方で病状が悪化した例は3人という結果でした。完全寛解率28%、部分奏効や進行制御も含めた病勢コントロール率(治療効果のあった患者割合)は実に83%に達しました」

 患者の大半は三大治療では治る見込みが薄かった末期患者であることを考えると、驚異的な数字といっていいだろう。


▲△▽▼


がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力
初の臨床研究で約7割の末期がんが改善した
古川 健司 : 医学博士
2016/11/10
https://toyokeizai.net/articles/-/144042

6カ月のケトン食療法を行った70歳・女性の事例。(左):2014年8月、肺の右上に22×28mmのがんを認める。(右):4カ月後の同年12月には同部位の腫瘍が完全に消失(写真:著者提供)
がん細胞は、ブドウ糖をエネルギー源とする――。これは、1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞したオットー・ワールブルグ博士が、マウスの「癌性腹膜細胞」を用いた実験で解明し、1923年からの一連の論文で発表したものです。

2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなるとされる中、今日のがん治療の大きな問題点といえば、この90年以上も前に発見された事実が、まったく生かされてこなかったことに尽きるでしょう。今では、がん細胞は正常細胞の3〜8倍ものブドウ糖を取り込まなければ、生命活動を維持できないことも分かっています。

ブドウ糖欠乏状態の体が生み出す「ケトン体」
その理由は、2つ考えられます。1つは、がん治療の現場において、患者の栄養管理や食事指導内容が軽視され続けてきたこと。そして、もう1つは、糖質の代名詞である炭水化物が、私たちが生きていくために必要な、3大栄養素の中核を担ってきたことです。

確かに、私たち人間の生命活動は、糖質が体内で分解されてできる、ブドウ糖を主なエネルギー源にしていると長く考えられてきました。しかし、結論から先に言えば、ブドウ糖が枯渇すると、人間の体内ではブドウ糖に代わる、緊急用のエネルギーが生み出されます。それが、私ががん治療の鍵としている「ケトン体」という酸性の代謝物質です。

このケトン体は、皮下脂肪や内臓脂肪が分解されることで産生されます。そして、正常細胞がケトン体をエネルギー源にすることができるのに対して、がん細胞は基本的にそれができません。がん細胞には、ケトン体をエネルギーに変える酵素が欠けているからです。

ここに、がん治療の大きなヒントが隠されています。がん細胞といえども、普通細胞と同様に、栄養源を絶たれれば死滅への道を辿らざるを得ないからです。

ケトン体のすごいところは、単にがん細胞の栄養源を絶つことだけではありません。がんを誘発する酵素(β-グルクロニターゼ)の活性を低下させるなど、それ自体に抗がん作用があることが、動物実験などで解明されています。さらに、がんの発生起源と考えられる乳酸を除去し、ミトコンドリアの活性化を促す「長寿遺伝子」のスイッチを入れる働きがあることも、最近になってわかってきました。


ケトン食による臨床研究を行った古川健司医師。一般に向けて、「がん免疫栄養ケトン食療法セミナー」を定期的に開催している
私が、世界初となる臨床研究(「ステージWの進行再発大腸癌、乳癌に対し蛋白質とEPAを強化した糖質制限によるQOL改善に関する臨床研究」)をもとに体系付けた、「がん免疫栄養ケトン食療法」とは、このケトン体を治療のベースに据えた、がん細胞を弱らせて正常細胞を元気にするための、食によるがんの兵糧攻め戦法に他なりません。
糖質の摂取を「限りなくゼロ」にするケトン食療法
この食療法の基本となるのは、主食である炭水化物の極端なカットです。その代わりに、免疫機能の指標となるたんぱく質(魚介類、大豆類、肉などから摂取)と、がんの進行と炎症を抑えるオメガ3脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸。魚の刺身やアマニ油などに含まれる)の摂取を強化し、さらに、その燃焼性の高さからケトン体の産生を強力に促してくれる中鎖脂肪酸(MCTオイルを主に活用)を、1日数回に分けて摂取するようにしています。

食事メニューの詳細、栄養の組み合わせなどは『ケトン食ががんを消す』に譲りますが、こうした高脂肪、高たんぱく、低糖質のケトン食に、抗がん剤や放射線などの化学治療を併用すると、患者のがん細胞が縮小、消滅する確率である「奏功率」がアップすることも、私の臨床研究で明らかになりました。

この食事療法は、3カ月の継続をベースに、実施の安全性が確認されている1年までを目処に行われます。参加者の臨床開始から3カ月後時点での病勢の中間報告によれば、PR(部分奏効)が6例、SD(進行抑制)が1例、PD(増悪)が2例となっています。血中の最高ケトン体数が1000μMを超えると、がんは縮小する傾向にあることが見て取れます。


さて、この9例の1年後の評価はどうなったのでしょうか。3例がCR(完全寛解)、3例がPR(部分奏功)、1例がSD(進行抑制)、2例がPD(増悪)による死亡と、奏効率が67%、病勢コントロール率が78%という結果になりました。臨床対象者以外の免疫栄養ケトン食実施者も含めると(総勢18人が3カ月以上実施)、その病勢コントロール率は83%にものぼり、免疫栄養ケトン食と化学療法の併用の有意性が、さらに明確に示されています。

「ケトン食」の実施が危険な人もいる
ただし、この極端な糖質カットによる免疫栄養ケトン食をすべての患者さんに実施できるわけではありません。肝臓にがんの原発巣(最初に発生したがん)を抱える患者さんや、先天的な要素が関係するT型糖尿病の人には、適用することができないのです。

まず、肝臓にがんの原発巣がある場合は、ケトン体を合成し、全身に送り出す役割を担う肝臓が、ケトン体をエネルギーにできないことが理由になります。


『ケトン食ががんを消す』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)
また、T型糖尿病の場合は、血液や体液の濃度が酸性に傾く「ケトアシドーシス」が多く見られることが理由です。このケトアシドーシスに見舞われると、嘔吐や頭痛、頻脈、ひどいときには昏睡の引き金にもなりますので、注意が必要です。

私の臨床研究でも、PD(増悪)によって亡くなられた上記の2例は、インスリンや内服薬の導入はなかったものの、いずれも生活習慣によるU型糖尿病の傾向が見られました。理屈から考えれば、U型糖尿病でも緩やかな糖質制限を行えば、血糖やがんの病勢をコントロールできるはずでしたが、こうしたことから糖尿病の患者さんに対しては、現時点でケトン食を推奨できないという残念な結果が導かれています。

しかし、インスリンの働きが正常である限り、ケトン体がいくら増えてもケトアシドーシスを引き起こさないことが、私の臨床を含めた多くの臨床研究から明らかにされています。免疫栄養ケトン食を3カ月以上にわたって継続した、糖尿病のない患者さんの総ケトン体数と、血液及び尿が酸性かアルカリ性かを示すpHを調べてみると、ケトン体数が異様に高いにも拘らず(基準値は28〜120μM)、血中pHと尿中pHのいずれも、基準値内に収まっていることが分かります。


とはいえ、いずれにしてもがん治療におけるケトン食療法は、素人判断で行うべきではありません。がん患者の栄養管理や食事指導内容や抗がん剤などの副作用対策に精通した、医師の指導のもとで行われる必要があります。そのためにも、日本病態栄養学会が認定する「がん病態栄養専門管理栄養士」の充実と、がん治療に特化した食事療法の保険適用化の実現が、何よりも急務になるでしょう。

https://toyokeizai.net/articles/-/144042?page=3
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/125.html#c12

[近代史5] 覚えておきたい、意外な発がん性食品20種・リスク低減の食品7種 中川隆
3. 中川隆[-11905] koaQ7Jey 2023年12月29日 10:06:54 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[10]
<■132行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ケトン食ががんを消す (光文社新書) – 2016/10/18
古川健司 (著)
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4334039502/asyuracom-22/


「糖質制限」で末期がん患者の8割が改善 衝撃の研究結果
週刊ポスト2016年12月2日号

「三大治療」と呼ばれる手術、抗がん剤、放射線によるがん治療は日進月歩だが、「末期がん患者の8割が改善された」という衝撃の研究結果が発表された別の治療法がある。意外なことにそれは、最新技術とは一切無縁の食事療法だった。

 主食のご飯やパン、麺など炭水化物に多く含まれる糖質の摂取量を減らす食事法「糖質制限」は、糖尿病患者などに効果があることで知られるが、がん患者への効果を示すエビデンスはこれまで存在しなかった。

 そんな中、糖質の摂取量をゼロに近づける“究極の糖質制限”になると、がん治療にも効果が見られたという臨床研究データが発表された。大腸がんや乳がんなどステージIVの末期がん患者を対象に、世界初の臨床研究を行なったのは多摩南部地域病院外科医の古川健司氏(医学博士)である。古川氏が語る。

「がん細胞は炭水化物から合成されるブドウ糖を栄養源としています。しかも正常細胞の3〜8倍のブドウ糖が必要。ならば、それを断つことでがんの進行を抑制できないかと考え、2015年1月に研究を開始しました。

 19人の末期がん患者に抗がん剤などの既存の治療と、糖質制限による食事療法を3か月続けたところ、予想以上の効果が出た。がんの症状が消失した完全寛解が5人、がんが30%以上消失した部分奏効が2人、進行を制御した例が8人、一方で病状が悪化した例は3人という結果でした。完全寛解率28%、部分奏効や進行制御も含めた病勢コントロール率(治療効果のあった患者割合)は実に83%に達しました」

 患者の大半は三大治療では治る見込みが薄かった末期患者であることを考えると、驚異的な数字といっていいだろう。


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がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力
初の臨床研究で約7割の末期がんが改善した
古川 健司 : 医学博士
2016/11/10
https://toyokeizai.net/articles/-/144042

6カ月のケトン食療法を行った70歳・女性の事例。(左):2014年8月、肺の右上に22×28mmのがんを認める。(右):4カ月後の同年12月には同部位の腫瘍が完全に消失(写真:著者提供)
がん細胞は、ブドウ糖をエネルギー源とする――。これは、1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞したオットー・ワールブルグ博士が、マウスの「癌性腹膜細胞」を用いた実験で解明し、1923年からの一連の論文で発表したものです。

2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなるとされる中、今日のがん治療の大きな問題点といえば、この90年以上も前に発見された事実が、まったく生かされてこなかったことに尽きるでしょう。今では、がん細胞は正常細胞の3〜8倍ものブドウ糖を取り込まなければ、生命活動を維持できないことも分かっています。

ブドウ糖欠乏状態の体が生み出す「ケトン体」
その理由は、2つ考えられます。1つは、がん治療の現場において、患者の栄養管理や食事指導内容が軽視され続けてきたこと。そして、もう1つは、糖質の代名詞である炭水化物が、私たちが生きていくために必要な、3大栄養素の中核を担ってきたことです。

確かに、私たち人間の生命活動は、糖質が体内で分解されてできる、ブドウ糖を主なエネルギー源にしていると長く考えられてきました。しかし、結論から先に言えば、ブドウ糖が枯渇すると、人間の体内ではブドウ糖に代わる、緊急用のエネルギーが生み出されます。それが、私ががん治療の鍵としている「ケトン体」という酸性の代謝物質です。

このケトン体は、皮下脂肪や内臓脂肪が分解されることで産生されます。そして、正常細胞がケトン体をエネルギー源にすることができるのに対して、がん細胞は基本的にそれができません。がん細胞には、ケトン体をエネルギーに変える酵素が欠けているからです。

ここに、がん治療の大きなヒントが隠されています。がん細胞といえども、普通細胞と同様に、栄養源を絶たれれば死滅への道を辿らざるを得ないからです。

ケトン体のすごいところは、単にがん細胞の栄養源を絶つことだけではありません。がんを誘発する酵素(β-グルクロニターゼ)の活性を低下させるなど、それ自体に抗がん作用があることが、動物実験などで解明されています。さらに、がんの発生起源と考えられる乳酸を除去し、ミトコンドリアの活性化を促す「長寿遺伝子」のスイッチを入れる働きがあることも、最近になってわかってきました。


ケトン食による臨床研究を行った古川健司医師。一般に向けて、「がん免疫栄養ケトン食療法セミナー」を定期的に開催している
私が、世界初となる臨床研究(「ステージWの進行再発大腸癌、乳癌に対し蛋白質とEPAを強化した糖質制限によるQOL改善に関する臨床研究」)をもとに体系付けた、「がん免疫栄養ケトン食療法」とは、このケトン体を治療のベースに据えた、がん細胞を弱らせて正常細胞を元気にするための、食によるがんの兵糧攻め戦法に他なりません。
糖質の摂取を「限りなくゼロ」にするケトン食療法
この食療法の基本となるのは、主食である炭水化物の極端なカットです。その代わりに、免疫機能の指標となるたんぱく質(魚介類、大豆類、肉などから摂取)と、がんの進行と炎症を抑えるオメガ3脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸。魚の刺身やアマニ油などに含まれる)の摂取を強化し、さらに、その燃焼性の高さからケトン体の産生を強力に促してくれる中鎖脂肪酸(MCTオイルを主に活用)を、1日数回に分けて摂取するようにしています。

食事メニューの詳細、栄養の組み合わせなどは『ケトン食ががんを消す』に譲りますが、こうした高脂肪、高たんぱく、低糖質のケトン食に、抗がん剤や放射線などの化学治療を併用すると、患者のがん細胞が縮小、消滅する確率である「奏功率」がアップすることも、私の臨床研究で明らかになりました。

この食事療法は、3カ月の継続をベースに、実施の安全性が確認されている1年までを目処に行われます。参加者の臨床開始から3カ月後時点での病勢の中間報告によれば、PR(部分奏効)が6例、SD(進行抑制)が1例、PD(増悪)が2例となっています。血中の最高ケトン体数が1000μMを超えると、がんは縮小する傾向にあることが見て取れます。


さて、この9例の1年後の評価はどうなったのでしょうか。3例がCR(完全寛解)、3例がPR(部分奏功)、1例がSD(進行抑制)、2例がPD(増悪)による死亡と、奏効率が67%、病勢コントロール率が78%という結果になりました。臨床対象者以外の免疫栄養ケトン食実施者も含めると(総勢18人が3カ月以上実施)、その病勢コントロール率は83%にものぼり、免疫栄養ケトン食と化学療法の併用の有意性が、さらに明確に示されています。

「ケトン食」の実施が危険な人もいる
ただし、この極端な糖質カットによる免疫栄養ケトン食をすべての患者さんに実施できるわけではありません。肝臓にがんの原発巣(最初に発生したがん)を抱える患者さんや、先天的な要素が関係するT型糖尿病の人には、適用することができないのです。

まず、肝臓にがんの原発巣がある場合は、ケトン体を合成し、全身に送り出す役割を担う肝臓が、ケトン体をエネルギーにできないことが理由になります。


『ケトン食ががんを消す』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)
また、T型糖尿病の場合は、血液や体液の濃度が酸性に傾く「ケトアシドーシス」が多く見られることが理由です。このケトアシドーシスに見舞われると、嘔吐や頭痛、頻脈、ひどいときには昏睡の引き金にもなりますので、注意が必要です。

私の臨床研究でも、PD(増悪)によって亡くなられた上記の2例は、インスリンや内服薬の導入はなかったものの、いずれも生活習慣によるU型糖尿病の傾向が見られました。理屈から考えれば、U型糖尿病でも緩やかな糖質制限を行えば、血糖やがんの病勢をコントロールできるはずでしたが、こうしたことから糖尿病の患者さんに対しては、現時点でケトン食を推奨できないという残念な結果が導かれています。

しかし、インスリンの働きが正常である限り、ケトン体がいくら増えてもケトアシドーシスを引き起こさないことが、私の臨床を含めた多くの臨床研究から明らかにされています。免疫栄養ケトン食を3カ月以上にわたって継続した、糖尿病のない患者さんの総ケトン体数と、血液及び尿が酸性かアルカリ性かを示すpHを調べてみると、ケトン体数が異様に高いにも拘らず(基準値は28〜120μM)、血中pHと尿中pHのいずれも、基準値内に収まっていることが分かります。


とはいえ、いずれにしてもがん治療におけるケトン食療法は、素人判断で行うべきではありません。がん患者の栄養管理や食事指導内容や抗がん剤などの副作用対策に精通した、医師の指導のもとで行われる必要があります。そのためにも、日本病態栄養学会が認定する「がん病態栄養専門管理栄養士」の充実と、がん治療に特化した食事療法の保険適用化の実現が、何よりも急務になるでしょう。

https://toyokeizai.net/articles/-/144042?page=3
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/514.html#c3

[リバイバル3] 糖質制限を何年も続けると廃人になる 中川隆
30. 中川隆[-11904] koaQ7Jey 2023年12月29日 10:11:42 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[11]
吉野敏明 _ 病気になる原因は小麦・植物油・ 牛乳
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14141482

白米は少量でも体に悪い
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16832611

玄米を食べると『ヒ素』で癌になる
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14142906

ハンバーグやハンバーガーを食べると 高血圧・糖尿病になる
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16828079
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/734.html#c30

[番外地11] JT株 中川隆
2. 中川隆[-11903] koaQ7Jey 2023年12月29日 16:01:23 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[12]
柴田罫線の法則・法示を知ってる人ならわかるだろうけど
JT は いゆ売り法則 の後に下がって、昨日は いる売り法則発動、今日は ろ売り法示が出動
これから大暴落するパターンになった。

1995年から2016年までの5波動の上げはエリオット波動では
サイクル波第1波のリーディングダイアゴナルダイアゴナル上げ
だったんだ。

2020年からの上げはサイクル波第3波 プライマリー波第1波だね
これからサイクル波第3波 プライマリー波第2波の下げが数年続く

エリオット波の段階 期間(参考数値)
サイクル 1年〜数十年
プライマリー 数ヶ月〜1年
インターミディエット 数週〜数ヶ月
http://www.asyura2.com/23/ban11/msg/526.html#c2

[番外地11] >経済学の基本中の基本で、株式会社は我々株主の物ですから 中川隆
1. 中川隆[-11902] koaQ7Jey 2023年12月29日 17:05:48 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[13]
>いいえ。税金を払っていますので国が入る余地は全くありません。株主のものです>

銀行だったら日本国が国債の金利を払って、日銀当座預金にまで金利を払って、タダで金をやっている。
輸出企業なら消費税戻し金をタダでやって助けている
観光業者なら宿泊費の半分を国が出している。

企業は日本政府が助けているから存続できるんだ。
従って企業の半分は日本国と日本人のものだ。
http://www.asyura2.com/23/ban11/msg/527.html#c1

[番外地11] >経済学の基本中の基本で、株式会社は我々株主の物ですから 中川隆
2. 中川隆[-11901] koaQ7Jey 2023年12月29日 17:09:38 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[14]
銀行から借りる人がいなくなって倒産しそうになったから、政府が国債を売って高い利子を払っているんだよ。国債を発行しなければ銀行はすべて倒産する。
http://www.asyura2.com/23/ban11/msg/527.html#c2
[番外地11] >経済学の基本中の基本で、株式会社は我々株主の物ですから 中川隆
3. 中川隆[-11900] koaQ7Jey 2023年12月29日 17:38:45 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[15]
>国債って国が発行ですよね?決めるのは国会議員、つまり我々の代弁者なので良いんじゃないですか?私たちが発行に適さないと思えば、その銀行も倒産しますから。

政治家は財界から政治資金を貰って、その指示で税金で集めた金を財界の利益になる様に配分しているんだよ。
それで一般人から金を取り上げて財界にその金をタダでやってるんだ。
http://www.asyura2.com/23/ban11/msg/527.html#c3

[近代史5] ギリシャ・イタリアの歴史と現代史 中川隆
24. 中川隆[-11899] koaQ7Jey 2023年12月29日 22:05:23 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[16]
<■65行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ポールソン氏、政府債務の削減を実現したギリシャ経済を絶賛
2023年12月28日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/42955

リーマンショックを予想的中させたことで有名なPaulson & Coのジョン・ポールソン氏が、話題のギリシャ経済についてCapital Linkの会合で語っている。

絶好調のギリシャ経済

コロナ禍とその後のインフレによって多くの国の経済が減速しつつある中、ギリシャ経済は絶好調であると言える。

2010年からの欧州債務危機ではデフォルトの瀬戸際まで行ったギリシャ経済がここまで立ち直ったのは、2019年に選出されたミツォタキス首相の経済政策が奏功しているからである。ここまでの話は前回の記事で説明している。

コロナ後絶好調のギリシャ株、政府債務を削減しながら株高を実現
ギリシャでは株価も絶好調なのだが、そのギリシャ経済に注目しているヘッジファンドマネージャーがいる。リーマンショックにおいて原因となったサブプライムローンを空売りしたことで有名なポールソン氏である。

ジョン・ポールソン氏、サブプライムローンの空売りで大儲けした時のことを語る
ミツォタキス首相の経済改革

ポールソン氏は次のように述べている。

ミツォタキス首相のリーダーシップのもとで行われているギリシャ経済の変革は素晴らしい。

ミツォタキス氏が何をしたかと言えば、政府債務を減らし減税を行なったのである。そして規制緩和によって海外からの投資を受けやすいようにした。ヨーロッパと中東の間に位置するギリシャに興味を持つ国は多い。政府の行なう無駄な規制を取り除くことで、そうした国から資金を流入しやすいようにしたのである。

ポールソン氏は次のように言う。

かつてギリシャ経済は酷い状態で、皆も知っているように失業率は上昇し、世界経済から切り離されてばらばらになるリスクがあった。

だが負債に依存していたギリシャ経済は、ミツォタキス氏の時代から生まれ変わっている。ポールソン氏はこう続ける。

大きく変わったのは政府だ。

大きな政府と小さな政府

ミツォタキス首相の目指しているのは、税金も政府支出も少ないいわゆる「小さな政府」である。それは例えば自民党やEUが目指しているような、政治家の裁量で扱える税収を増やす「大きな政府」とは真逆のものである。

そしてどちらの方が国民の利益になるかは明らかである。ポールソン氏は次のように言う。

過剰な規制、税の厳しい取り立て、大きな所得の再配分などを行なういわゆる「大きな政府」にこだわり、生産ではなくいくら受け取りいくら支出するかに焦点を置くような政府が失敗することは分かりきったことだ。

日本人に聞かせてやりたい言葉ではないか。そしてポールソン氏は次のように続ける。

経済成長、効率の良い規制、公平で軽い税制、ビジネスやイノベーションへの支援などに集中し、国民から受け取るのではなく国民の仕事が報われるようにする政府こそが、成功する政府だ。そして今のギリシャ政府にはそれがある。

ギリシャ経済はどう変わったのか。ポールソン氏は具体的な政策の話もしているが、それについても新たな記事で取り上げたい。

だが筆者がギリシャの話を取り上げて言いたいのは、これは単にギリシャだけの話ではないということである。例えばアルゼンチンも、オーストリア学派の経済学者であるミレイ大統領のもとで政府債務を削減する政策を行おうとしている。

アルゼンチン、緩和のやり過ぎで自国通貨を廃止する破目に
新アルゼンチン大統領のミレイ氏、経費削減のため閣僚の半分を削減する
政府支出を良しとするジョン・メイナード・ケインズ氏の経済学ではなく、政府の汚職を抑えることに主眼を置いたフリードリヒ・フォン・ハイエク氏の経済学に近い経済政策を行なう国が現れ始めていることは偶然ではない。

ハイエク氏: 現金給付や補助金はそれを受けない人に対する窃盗である
だがその国々がギリシャとアルゼンチンであることは、主要国の国民にとって悲劇的な事実かもしれない。それらの国はともにインフレ政策のやり過ぎで経済が潰れた国であり、インフレ政策はインフレを導いて終わるという簡単な事実に気付くために、国の経済は一度落ちるところまで落ちなければならないということを意味しているからである。

世界最大のヘッジファンド: 無節操に支出し続けるメンタリティのお陰でスタグフレーションへ

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/42955
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/469.html#c24

[近代史5] ギリシャ・イタリアの歴史と現代史 中川隆
25. 中川隆[-11898] koaQ7Jey 2023年12月29日 22:10:36 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[17]
<■70行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ポールソン氏: 奇跡の復活を遂げたギリシャ株はまだまだ上がり続ける
2023年12月29日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/42986

引き続き、リーマンショックを予想したことで有名なPaulson & Coのジョン・ポールソン氏のCapital Link主催の会議における講演である。

ギリシャ推しのポールソン氏

ポールソン氏はギリシャ推しであり、講演ではギリシャ経済をべた褒めしている。この講演がギリシャで行われているということもあるが、実際にポールソン氏はギリシャに対して大きな投資を行なっている。

その理由は2019年に就任しコロナ後の経済政策を担ったミツォタキス首相の経済政策である。ミツォタキス氏はコロナ後に政府債務を減らしながら株高とドイツ以上の経済成長を実現している。

コロナ後絶好調のギリシャ株、政府債務を削減しながら株高を実現
借金漬けのギリシャ経済が政府の無駄な支出の削減によって息を吹き返したというわけである。ポールソン氏は次のように述べている。

ミツォタキス政権のこれまでの功績は大きく、しかも多岐にわたっている。問題は将来がどうなるかだ。

これまでの記事でも取り上げているが、ギリシャ株はもうかなり上がっている。今回は個別株のチャートを取り上げるが、例えばポールソン氏が2021年に投資し、約18%を所有している大手銀行のPiraeus Bankの株価チャートは次のようになっている。


ギリシャ市場はまだ上がるのか?

投資家として気になるのは、このギリシャの株式市場の上昇が乗り遅れた船なのか、あるいはこれからも上がり続けるのかということである。

その問いについてポールソン氏は次のように答えている。

わたしには、このギリシャの転換と変革は始まったばかりのように見える。

この好ましいトレンドはミツォタキス首相の2期目が続く今後4年は継続するだろうし、より重要なのは、ギリシャがもしその後の政権でも投資を呼び込む現在の経済政策を継続するならば、ギリシャの繁栄は今後何十年にわたって続くかもしれない。

その背景にあるのは、ギリシャ経済が何処を目指しているのかについての見方である。

ポールソン氏はギリシャがアイルランドのように海外からの投資を引き込んで豊かになるシナリオを思い描いている。彼は次のように言う。

ギリシャの1人当たりGDPはドイツのおよそ半分だが、ギリシャがその差を縮め続け、いつかドイツを追い越すことが出来ないと考える理由はない。

アイルランドは経済成長を過激なほど重視した政策を取り続けることで世界有数の1人当たりGDPを誇っている。ドイツよりも80%多い。

そしてギリシャは今、その方向を目指している。それがわたしが現在の長期的な投資の好循環が始まったばかりだと考える理由だ。

アイルランドもかつてギリシャのように欧州債務危機に苦しんだ国の1つである。だが今では大胆な規制緩和と低い法人税によって多くのグローバル企業が本社を置く国となっている。

結論

ポールソン氏は次のように言っている。

わたしの考えでは、ギリシャ市場から撤退するのはまだまだ早すぎる。この上昇相場は続く余地がまだまだある。

Piraeus Bankを例に取れば、株価は既にかなり上がっているにもかかわらず、株価収益率はたったの4.4倍だ。

彼が見ているのは、ギリシャの1人当たりGDPがしかるべき水準にまで戻ってくる未来である。

筆者の経験では、GDPそのものは人口に大きな関係があるが、1人当たりGDPは国民のまともさに比例しているように感じる。

例えばアイルランドは世界2位の1人当たりGDPを誇っているが、比較的治安の良い先進国で税率が低くインフラが安定しているところをグローバル企業は本社の立地に選ぶ傾向がある。

要するに税制も含めて人がまともかどうかということである。グローバル企業はそういうところに本社を置きたがる。他の例としてはスイスが挙げられるだろう。スイスフランの買いは筆者の成功している長期ポジションの1つである。

対ロシア制裁で死にゆくヨーロッパ経済と上昇するスイスフラン
では日本の1人当たりGDPは何故低いのか? 自民党を何十年も当選させ続けているという点で国民がまともではないからである。自分がずっと奴隷をやっているから他人も奴隷をやるべきだという根性の人々と長く一緒にやっていきたいかどうかという問題である。

だから日本は建設的な投資が受けられない。ギリシャでは政府の無駄を減らすために民営化も大胆にやったが、日本ではせいぜいが郵政民営化でGoldman Sachsに金が流れてゆく程度のことである。

ギリシャでは法人減税で政府の無駄が削減され、日本では経団連に金が流れてゆく。何故同じことをやってもこれほどに違うのだろうか。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/42986
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/469.html#c25

   

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