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ロシア 租税回避地で2000億円超 プーチン大統領周辺
毎日新聞2016年4月4日 10時32分(最終更新 4月4日 11時54分)
有力者名も ICIJが入手の内部文書に
ロシアのプーチン大統領周辺の人物らがタックスヘイブン(租税回避地)の企業を使って巨額融資を受けるなど、総額約20億ドル(約2200億円)の金融取引をしていたことが3日、共同通信も参加する「国際調査報道ジャーナリスト連合」(ICIJ)が入手した内部文書で判明した。
文書からは、ウクライナのポロシェンコ大統領やサウジアラビアのサルコン国王、サッカー界スターのメッシ選手、香港の俳優ジャッキー・チェンさんら各国の指導者や著名人が、税率がゼロか極めて低い租税回避地を利用している実態も浮上。日本の警備大手セコムの創業者らの租税回避地での法人設立も分かった。
英領バージン諸島や中米パナマなどの租税回避地は、税金逃れやテロ・犯罪資金の秘匿に使われているとされ、国際的な対応が急務とされている。
文書は大手銀行や法律事務所、仲介業者と連携し租税回避地での法人設立を代行するパナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」のもので、ICIJは南ドイツ新聞を通して入手し分析した。
それによるとプーチン大統領の古くからの友人であるチェロ奏者ロルドゥギン氏や、同氏の口座を管理するゴルジン氏らは、2008〜13年、主にキプロスのロシア商業銀行から融資を引き出し、バージン諸島に設立した複数の企業を経由させながら関係企業に移し、取引総額は約20億ドルに達した。
09〜10年にはこのうち計約9億5000万ドルがゴルジン氏の所有する企業から返済能力のない複数の会社に融資されている。通常ならば問題融資は当局の検査などで把握できるが、租税回避地では協力を得にくい。専門家は「経済活動として理解できない」とマネーロンダリング(資金洗浄)目的だった可能性を指摘する。
ロシアのペスコフ大統領報道官は「(ICIJによるプーチン氏への)攻撃であり、でたらめだ」とコメントした。ロシア商業銀行は文書で、ロシア有力者への便宜供与などを否定した。
「失われた国家の富」の著書がある経済学者ズックマン氏は「これらの調査から、悪質な慣行が(租税回避地に)いかに根深くはびこっているかが分かる」と強調した。
(共同)
租税回避地内部文書に記載があった主な有力者
タックスヘイブン(租税回避地)内部文書に記載があった主な有力者は次の通り。
ロシアのプーチン大統領の友人▽習近平中国国家主席の親族▽キャメロン英首相の亡父▽アイスランドのグンロイグソン首相▽サウジアラビアのサルマン国王▽ウクライナのポロシェンコ大統領▽アルゼンチンのマクリ大統領▽モロッコ国王モハメド6世▽サッカーのメッシ選手▽俳優ジャッキー・チェン氏▽セコム創業者の飯田亮氏、故戸田寿一氏
(共同)
http://mainichi.jp/articles/20160404/k00/00e/030/177000c
http://www.asyura2.com/16/kokusai13/msg/254.html#c2