2. 2016年1月12日 18:59:03 : Y3QFxWX436 : z2BXyr@Leyw[1]
宜野湾市長選挙立候補予定者座談会:基地課題で舌戦 財源確保に火花
沖縄タイムス 1月10日(日)6時5分配信
【宜野湾】宜野湾市長選に向けた座談会では、佐喜真淳、志村恵一郎の両氏が市政の抱えるさまざまな課題について激論を交わした。佐喜真氏は防衛予算獲得により保護者の給食費負担軽減が進んだなどと実績を強調する一方、志村氏の公約の財源をただした。対して志村氏は佐喜真市政の予算配分を批判しつつ、財政見直しや自主財源確保により待機児童をゼロにするなどと訴えた。司会は沖縄タイムスの安里真己・中部報道部長が務めた。
[普天間の危険性除去]
■固定化絶対認めぬ 佐喜真氏
■無条件返還求める 志村氏
−普天間飛行場の「危険性の除去」「固定化阻止」をどう実現するか。
佐喜真氏 固定化は言語道断だ。日米両政府は固定化を絶対してはならない。ある意味闘いだと思っている。常に市民の側に立ってやるのが私の姿勢だ。危険性の除去のため先般、基地負担軽減推進会議を設けた。だが、残念ながら県政が変わって1年以上、会議が行われていない。もし県が入らない場合でも政府にしっかり会議を実現してもらいたい。市民の声をそこで伝える仕組みをつくりたい。
志村氏 普天間基地の危険性、オスプレイの配備撤回、県内移設を許さず閉鎖返還を求めた「建白書」の実現が大事だ。県内移設で危険性は除去できない。私は翁長県政を支え、宜野湾市民は新基地を造らせないという県民、市民の総意を力に市政を変え、日米政府に新基地建設を断念させる。移設によらない無条件返還こそ、危険性の除去と固定化に最も実現的で具体的な方策だ。
[基地被害への取り組み]
■政府に強く求める 佐喜真氏
■協定の順守を要求 志村氏
−普天間飛行場の深夜・早朝飛行や騒音など当面の課題解決にはどう取り組むか。
志村氏 日米両政府が合意した、騒音防止協定を守らせることが大切だ。早急に取り組むべき課題として、すべての米軍機の飛行が制限されている深夜10時から早朝6時までの時間帯の飛行停止、米軍機の離着陸経路はできる限り学校や病院を含む人口密集地を避けることを要求していく。その他、市民と共同で基地被害の実態を明らかにし、日米両政府と米軍側に改善を求めて問題解決を図る。
佐喜真氏 県政が変わり、5年以内の運用停止を目的とした基地負担軽減推進会議が開催されていない。しかし、市民の代表として、2019年度までに確実に運用停止を履行できるよう強く求めていく。全力を尽くして市民のために闘う。昨年11月には、市内9団体と固定化反対や1日も早い返還、騒音被害の解消を政府に求めた。まずは騒音問題について強く政府に求めていく。
[返還跡地の利用]
■ディズニーを誘致 佐喜真氏
■まず地権者合意を 志村氏
−返還が見込まれるインダストリアル・コリドー地区南側の跡地利用をどう考えるか。
佐喜真氏 ディズニーリゾートを誘致したい。ホテルやエンターテインメント性のあるリゾートを駆使したディズニーリゾートが来ることで産業や雇用が生まれ、県内外から多くの観光客が来る。オリエンタルランドの会長、社長を含め役員に要請し、前向きな回答を頂いた。政府の後押しがあれば、さらにプラスになると、政府にも要請した。有権者に賛否を問う争点となるだろう。
志村氏 返還後の土地利用は今すぐ絵を描き、打ち上げるよりも隣接している町村と協議し、具体的に詰めて発表すべきだ。ディズニーリゾートは地権者はまったく聞かされていない。地権者の合意に基づき、整理して計画的にやるべきだ。インダストリアル・コリドー地区を含むキャンプ瑞慶覧は移設条件を付すべきではない。その立場で北谷町をはじめ関係市町村と連携して早期返還を求める。
[子育て支援の財源]
■国補助や制度活用 佐喜真氏
■行革進め効率運用 志村氏
−子育て支援の拡大について、財源は具体的にどう考えているか
志村氏 子育て支援の施策として、待機児童のゼロ、中学生までの医療費と学校給食費の無料化を提案している。宜野湾市は子育てナンバー1の市を目指す。財源の確保は行財政改革を進め、市民のニーズに沿った効率的な行財政運営で無駄な支出を減らす。企業誘致や地場産業の育成を通し、市税を中心とする自主財源の確保に努めることが大事。財源をどのように振り分けていくかも重要だ。
佐喜真氏 この4年間で9億5千万円近くの市税が増えた。さらに、統合事業という高率補助を確保し、3年間で児童館を設置し、公民館を造った。特定防衛施設周辺整備事業もことしは3億円以上増やした。この財源を基に給食費の無料化や医療費に充てている。同事業を活用しながら、子育て環境をさらに充実させる。国の予算をできるだけ引き出しながら、市民に還元していく手法をとる。
[選挙の争点は]
■事業推進への評価 佐喜真氏
■県内移設是非問う 志村氏
−選挙の争点は何か。
佐喜真氏 今の流れをストップするのか、あるいはさらに推進するのか、だ。今や宜野湾市は多くの企業が誘致され、1200人以上の新規雇用ができ、9億5千万円近く市税も増えた。基地周辺道路や総合福祉センター、西普天間住宅地区の整備などさまざまな事業がこれからどんどん前に進む。それを止めるのか、前に進めるのか。1期4年の佐喜真淳の事業と実績への評価でもある。
志村氏 宜野湾市民は戦後70年間も基地の重圧に悩まされてきた。今回の市長選挙は普天間基地の危険性の除去と1日も早い閉鎖・返還をいかに実現するかだ。私は県内移設に反対だ。最大の争点は県内移設を許すか許さないのか。佐喜真さんは賛否を言及していない。態度を明確にすべきだ。もうひとつの争点は市民が主役の新しい宜野湾市をつくり出せるかだ。一刻も早い危険性除去を政府に求める。
さきま・あつし 1964年生まれ、市真志喜出身。千葉商科大卒。市議2期5年、県議2期5年を経て2012年の市長選に当選した。
しむら・けいいちろう 1952年生まれ、市普天間出身。日本大卒。75年県庁に入庁、土木建築部建築都市統括監などを経て2013年退職。
http://www.asyura2.com/16/senkyo199/msg/548.html#c2