8. 2016年5月15日 13:56:51 : D4GXdbwT5M : yyb2mU@Vzrw[1]
ドイツ在住の筆者は、ドイツが原発を捨てたから、苦しんでいると思わせたい。
筆者は、はっきりと言っていないけれど、今や再生エネルギーより、原発の方が、電気料金が高くなる。
>なぜ、電気の価格が暴落したかというと、要するに、供給が過剰だから。では、なぜ供給が過剰になったかというと、再エネが増えすぎているからだ。
そして、それは、再生エネルギー買取制度のためではない。
ドイツの買取制度は、既にマイナス買取料金を導入している。
電力が過剰な状態では、再生エネルギーは、収入源ではなく、逆にペナルティー料金を取られる。
ドイツの買取制度では、たとえば、5月8日の場合は、午前10時から午後5時まで、1メガワットあたり130ユーロのペナルティー料金を取られた。
RWEが無配当になったのは、収入源である電気料金が、大幅に下がったことと、施設の修繕費に21億ユーロを計上したからだ。
これは、RWEが、再生エネルギーを無視して、余りにも火力発電に頼った結果でもある。
RWEの2011年の発電方法別の割合は、火力発電が79%、再生エネルギー(電力会社も買取制度の恩恵を受けることに留意)が4.3%、原発が16.7%であった。
ライバル電力会社のエーオンの2012年の発電方法別の割合は、火力発電47.6%、再生エネルギー30.2%、原発22.2%(RWEより原発の割合が高いことに注目)だ。
そして、これ等に加えるに、一部の公費負担にも関わらず、廃炉費用の捻出も電力会社に重くのしかかっている。
廃炉費用は、遠からず、日本の電力においても、大きな問題となるはずだ。
なお、5月8日は、ドイツの電力には、何も問題がなかったことを指摘する。
再生エネルギーの過剰電力は、自家消費されたか、蓄電され、夕方から夜の時間帯に(買取制度の恩恵を受ける時間帯に)、蓄電池から送電線に流れた。
発電方法別の割合の時間的な推移は、以下のサイトで確かめることができる。
https://www.agora-energiewende.de/en/topics/-agothem-/Produkt/produkt/76/Agorameter/
Agora Energiewendeは、40ギガワットの蓄電能力があれば、150ギガワットのソーラー発電が可能であると試算している。
これには、大送電線網も大規模な蓄電施設も必要としないと言っている。
ドイツの電力会社は、社会的な状況に応じた、構造改革に必死に取り組んでいるが、原発一つ覚えの、日本の電力会社の末路は、惨憺たるものになるだろう。
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/665.html#c8