3. 2016年11月02日 18:59:39 : F7NGeDgxxo : yTLLjhOjyfw[1]
原油下落が運の尽きとはいえ、チャベス、マドゥロの政策を180度変えて欧米の気にいる隷米政権をつくればこのような記事はとたんに書かれなくなるだろう。
金持ちにのみ購買力や福祉が手に入る超格差社会なら貧乏人は恩恵に与れないのだから、それ相当に食えて教育や医療などの福祉政策のために金を使うことをバラマキだと非難するのはいかにも欧米メディアの魂胆ではある。
物資が足りない時に通常時のように売買していたら金持ちが買い占めてしまうことはあきらかであり、貧しい者たちには行き届かない。
ベネズエラの資産家たちが自ら自腹で貧しき人たちのために、物資を分け与える篤志の精神、慈愛の精神に充ち溢れていたなら買占めも百歩譲って認めるし、配給制も根底から批判するだろうが、あいにくベネズエラの資産家たちはそのような篤志の精神も慈愛に溢れた心も持ち合わせていない。
チャベスのボリバル運動に真っ向から反対した資産家たちの言い分は実に得手勝手、要するに儲からないもの(見返りや益がない)に投資や施しは無用だというものである。
欧米の望むことはただひとつ、ベネズエラの膨大な原油はベネズエラでなく我々が管理させ、儲けさせるべきだというもの。
さすれば怠惰で傲慢なベネズエラの資産家たちにとって、以前のように美味しいおこぼれに与れるから反対する理由はない。
そして80パーセントの貧しき者たちは打ち捨てられていく。
そのとき、ニューヨークタイムズやガーディアンはチャベス、マドゥロの政策をイリュージョンと批判したように批判するだろうか?
賭けてもよい。
なにひとつ批判しないし、取り上げることもないだろう。
やがて超格差の中から麻薬王や左翼過激派が生まれれば彼らが一方で貧しき人たちに施しを還元している皮肉を無視し、蛇蝎のごとく非難し害虫駆除を主張するだろう。
しかしボリバル運動が潰えたわけではない。
ベネズエラだけでなく、中南米の左派運動は何度でも甦る。
叩かれても叩かれても立ちあがってきた。
これからだっておなじことだ。