16. 命を大切に思う者[75] lr2C8JHlkNiCyY52gqSO0g 2015年12月19日 22:02:15 : iBrShxp9lI : uzswH1fAH@s[1]
> 爆轟とは火炎面の伝播速度(爆速)が音速を超えるものですね
> プルトニウムとの混ぜ物の威力は原子爆弾より大量に殺傷破壊させられると聞いています。
> 爆轟の破壊力によるものか風速・風量・温度・風の流れ方向などデータが不足しているのでわからないが
> 3号機はきのこ雲なので原子爆弾並みの威力だったことは確実で
> 単なる冷却水パイプ損傷から被害が拡大したように思われる。
しきりに「威力」という言葉を使っておられるようですが、
何を指してるか、よくわからないのですが...
「威力」が爆風の速度を指しているのなら、
爆風の速度がどれほど強烈であっても、
鉄骨の曲がる方向が全体的に内側になるわけないので(爆風は、建屋内の空気が膨張する(化学反応で高温になるから)ことで起こる。建屋の壁や天井にある鉄骨の大半は、外に向かって吹く風が当たる)、
速度をいくら論じても意味がありません
(鉄骨の一部に変則的な風の流れはあったでしょうが、全体的に内側にはならない)。
「威力」が発生する熱量のことを指しているのなら、
2 H2 + O2 → 2 H2O
の科学反応で出て来る熱量は決まっていて、
爆轟であろうがなからろうが熱量は変わらないのです。
爆轟か否かの違いは、反応時間の長さだけで、
爆轟でない通常の爆発、つまり時間が長目の爆発だと、
熱が出て来る間に、熱が周辺に逃げて行くので、
出来上がった高温ガスは、理論通りの温度よりかなり低目になる
というだけです。
爆轟が起きて、出来上がった高温ガスが理論通りの温度になったとしても、
そりゃ、通常の爆発、つまり時間が長目の爆発のときよりは遥かに高いですが、
数万℃や数十万℃の高温ガスが出来るわけがないのです。
1トンが3000℃から1000℃まで下がって、2000℃分放出したとき、
もし、熱を受け取る相手も1トンなら、温度は2000℃上がりますが、
相手が10トンなら200℃、
相手が20トンなら100℃、
しか上がらないのです。
建屋の鉄骨は数十トンはあるので、100℃も上がれない筈です。
そういうと、
「数十トンのうちの、
合計で1トンになる数箇所だけ熱を受け取ったのだから、
それらの箇所だけ2000℃上がれて、その箇所だけ曲がったんだ」
と言い張る人達が現れますが、
水の気体と鉄骨では密度が10000倍違うので、
熱を受け取る相手(鉄骨のその箇所)の体積の
10000倍の範囲のガスの熱が全部そこに移らないといけないけど、
鉄骨内で熱が他の箇所に逃げて行くので、
1000℃になれる暇がないのです。
このことは、元記事に書いてあります。