18. 2016年1月28日 09:13:25 : iDLUuF2SKI : tnKjf9V2egE[1]
甘利氏金銭授受疑惑 告発者、過去にも録音 地元市議「ガード甘すぎる」
産経新聞 1月28日(木)7時55分配信
甘利明経済再生担当相側の金銭授受疑惑を週刊文春に実名で告発した千葉県白井市の建設会社総務担当者は、右翼団体の元構成員だった。この総務担当者と関わったことのある人物は「失言を知らない間に録音され、暗に金銭を要求された」と証言する。甘利氏周辺は「わなにはめられた」と擁護するが、「ガードが甘すぎる」(甘利氏の地元市議)との批判は免れない。
関係者によると、総務担当者らは、甘利氏側と接触する前、別の国会議員(引退)に今回のトラブル解決を依頼していたほか、複数の右翼団体にも補償交渉を持ちかけていたことが新たに分かった。
その際、国会議員は「5億円は取れる」と話していたが、交渉が進展しなかったため、甘利氏側に接近することになったという。その後、交渉が進み、同社はURから約2億2千万円の補償金を受領した。
総務担当者は一時期、東京都内にある右翼団体の構成員だったが、その後、除名されたという。26年には、甘利氏の後援会「甘山(かんざん)会」の千葉県支部を立ち上げたいと甘利氏側に持ちかけ、発足式には甘利氏本人も出席していた。
報道によると、総務担当者は甘利氏側とのやり取りを録音しているといい、甘利氏の秘書に現金を渡す場面も隠し撮りされていた。
右翼団体関係者は「昔から『これは個人的な記録です』などと言って、よくメモをしていた。高速道路の領収書も保管して誰と乗ったかまで記載していた。腹の底はよく見せなかった」と話す。別の関係者は「自分の失言を知らない間に録音されていて、暗に金銭を要求された」と証言する。
千葉県関係者によると、同社はURとのトラブルとは別に、県有地を不法占拠したとして、19年3月に県企業庁から土地の明け渡しも求められていた。
これに対し、同社側は移転に伴う用地代や資材移転費用を県に要求。この土地は後に明け渡されたが、県関係者は「移転料として、5億円もの法外な金額を要求された」と振り返る。
今回の疑惑について、甘利氏の地元の市議は「現金を受け取ったとされる公設秘書はお調子者で、危なっかしかったという人もいるが、わなにはめられた」と話す。別の市議は「口利きとみられても仕方がなく、大臣の秘書としてガードが甘すぎる」と批判する。
総務担当者は週刊文春編集部を通じ「週刊文春にお話しした内容はすべて真実」とコメントしている。