13. 2016年8月11日 04:05:57 : Ez8xEEkRPr : ra7o_DFwmsM[1]
(1) なぜ Cs が? それは(既出ですが) Cs が K と似た性質を持つ元素だから。
(2) なぜキノコが? それは天然のキノコは森の中で育成するから。
以下 (2) についての話です ---
森は樹木全体の樹冠(茎、葉、花など)表面積が大きいため、大気中の放射性核種を捕集するはたらきを持つ。
樹冠に沈着した Cs-137 は、降雨による洗い落としや、落葉・落枝と共に、林床に移行する。
林床の上部に堆積した落葉・落枝は、土壌中の微生物による分解や溶脱が進むと、土壌中に蓄積して長期間
保持される傾向がある。
このように土壌中に分解された Cs-137 などの無機塩類は、やがて植物の栄養素として根から吸収されて植物
の体内に取り込まれる。
こうした物質循環の中で、森のキノコや植物中の Cs-137 は比較的高濃度に維持される。
つまり、キノコに限らず、汚染された地域の森の中の植物は(例えば野イチゴや…)、放射線量が高いということ
になります。それが今回の汚染地図に表れているのですね。また、チェリノブイリ事故のときも事情は同じでした。
ウクライナのみならず、イタリア、ドイツ、スゥエーデン、ノルウエーなど広くヨーロッパの国々まで高濃度に汚染
されたキノコが見つかっています。それは30年たった今も続いています(資料A)。
日本の場合も、森の生態系という物質循環を考えれば、この汚染は Cs-137 が減衰するまで(30年以上)にわ
たって繰り返されるのではないでしょうか。
(私は上の>>12で投稿した者です。長い雑文すみません。詳しい説明は資料Bにあります。)
【資料A】 NHK「内部被爆に迫る チェルノブイリからの報告」
https://www.youtube.com/watch?v=dr0LMqN9js8
【資料B】日本土壌肥料学会
http://jssspn.jp/info/nuclear/cs-2.html
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/246.html#c13