11. CRITES[38] gmKCcYJognOCZIJy 2016年7月19日 16:31:23 : scl7bU1SvU : q8JZj2zYVUs[1]
>「天皇陛下の生前退位は事実上の国体の破壊に繋がる」
私もそう思う。
天皇制というのは、国の頂点に人間を超えた存在としての天皇を置き、その天皇を柱にして国の形を作る、あるいは国を営む、というものだろう。
この点で、戦前の「現人神」も、戦後の「象徴」も変わらない。そしてこの天皇を柱とした国の形を「国体」というのだと私は思っている。
だから肉体の衰えを理由に天皇が退位したら、陛下も人間だということを「名実共に」認めることになり、天皇制は終わる。
もちろんこの天皇制とは、近代日本の天皇制のことである。天皇の歴史は日本の歴史と共に古いが、天皇制は新しく、日本の欧化と二人三脚で歩んできた制度である。しかし歴史というものは、過去に遡って書き換えられるもの。当然、天皇制を軸にして、天皇の歴史も書き換えられた。
制度としての天皇制のメリットは、どんな野心家が現れても、国の頂点に立つことが出来ない、2番目までしかたどり着けない、という点にあると思う。
また共和制のように、名実共に「人間の集まり」にすると、制度の安定性、規範の安定性が確保できるのか、という問題が生じるだろう。血縁でつなぎながら、「万世一系」という「擬制」にこだわるのは、国家の安定性を求めているのだと思う。
しかし陛下お一人の意思によって壊れてしまうほど脆いものならば、再考の余地があろう。
もちろん独裁や衆愚政を受け付けない、成熟した国民ならばこんなメリットは不要だろうが。
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