26. 2016年4月07日 22:11:30 : DFZSRCOyiU : py1guXT_QUs[1]
アベノミクスの最大の問題点は「新自由主義経済学」を下敷きにしてしまったことだ。
なぜ池田内閣の経済政策が上手くいったのかを全く理解していない連中が経済政策を策定したからだ。
しかも「あの頃と、いまとは状況が違う」といって、当時の優秀な経済政策の立案者たちの
行ったことを参考にしようとも思わないバカな連中がやっているから、このような事になるのだ。
池田内閣の経済政策の中心的な役割を行った下村治は、ケインズとヴェバリッジの経済学の考え方を、
そのまま政策に使用するのではなく「当時の日本の経済状況に合わせて政策を立案」したからこそ、
その後の日本の経済発展を支えるような政策を行うことができたのだ。
いまでは下村治も宇沢弘文も鬼籍に入ってしまったが、彼らならどう経済政策を立案や提案したのかをよくよく考えるべきである。
そして、経済政策を立案するための基礎となる一番大切なことは次の一文であろう。
「では、本当の意味での国民経済とは何であろうか。それは、日本でいうと、この日本列島で生活している一億二千万人が、どうやって食べ、どうやって生きていくかという問題である。この一億二千万人は日本列島で生活するという運命から逃れることはできない、そういう前提で生きている。中には外国に脱出する者があっても、それは例外的である。全員がこの四つの島で生涯を過ごす運命にある。その一億二千万人が、どうやって雇用を確保し、所得水準を上げ、生活の安定を享受するか、これが国民経済である」(下村治)
いまの安倍政権に、このような考えで仕事をしている人間が一人でもいるか?
むしろ逆に、日本を逃げていっても十分に活躍できるような強者のための政治しか行っていないじゃないか?そのような強者は、べつに一人で、どんなところでも生きていけるのだから、あえて更なる手助けをする必要はないのだ。むしろ、圧倒的多数の普通の日本人みなが、まともに日本で暮らしていくことができるようにするのが本来の政治の役割なのだ。
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