3. 2016年1月09日 23:38:49 : QggVCEbRb6 : oHnlRn4UN7A[1]
営業努力満載の枝葉末節の修飾をはずしてしまえば、状況認識としては、おおむね妥当であろう。ご本人はめでたく、今後も売文で営業できそうである。
ロシア空爆での戦果を携えてのロシア外交の巧妙さとあいまって、国連の場で、シリアの統一性の保持とシリア国民が将来を決定することが国際的な合意となった。
その結果、トルコ、サウジの立ち位置が危うくなり、打つ手がむしろ逆効果となっている、趣旨はこのあたりであろう。
唐突に、宗派対立なる項を持ち込んでの状況打破は無理との主張もその通りであろうと思っている。詳細な論説はイスラムの理解者がどこかで述べられるかと思う。
下司な者として、言いたいのは、金の切れ目が何とかと云って、この対立項をUKの情報機関あたりがそそのかそうとしても作動しない。現状サウジの大判振る舞い出来かねる財政状況では、画策に本気で乗る国々はトルコと周辺湾岸諸国ぐらいであろう、笛吹けどなんとかとなる。
囁きに乗ったトルコによるロシア戦闘機への攻撃と結果としての墜落がもたらしたものは、ロシアのシリア内での軍事プレゼンスの強化とトルコ国内政治の不安定化であった。他方、
囁きに乗ったサウジが得るものは、イエメン反政府派の戦意の高揚と帰結されるサウジへの攻撃の激化であろう。はたまた、サウジ東部油田地帯にはシーア派が多く居住しているという悪夢に向き合わねばならない国内政治での困難さが財政事情の悪化のなかで直面せざるを得なくなっている。
イランの高位の軍事家はサウジはそのうちに国家崩壊するぜと脅しにかかっている。
シリアの戦況に目を移せば、レバノン・ヒズボラとクルド勢力の戦意高揚がもたらされ、ISIL空軍からの援護がすこぶる減少する状況下、ロシア空軍の幸便な援助のもと、シリア政府軍を中心とした勢力の快進撃、テロリストの敗走が続いている。
メインストリームメディアは内戦というが、イスラム過激派をもちいての代理戦争であっても、戦争であれば、空軍を有するものが兵站を叩きやすく地上戦でも有利に展開できる。シリア政府サイドの戦況の優位さは増すことはあっても減ることはない。
軍事面で、シリア内の雇われテロリストはすべからくリビアとアフガンに逃走してしまう事態が存外はやいのではないかと予想している。