14. 母系社会[1195] leqMbo7Qie8 2016年5月21日 22:25:30 : sKhF5ygw4c : nrKxxiE1p@4[1]
●3・11以後の日本国政府の医療責任
被曝線量は少なければ少ないほど健康には良いということは間違いない。つまり、放射線の被曝線量と、その悪影響の間には「しきい値」は無く、両者には直線的な関係が成り立つ。つまり、ほんのわずかであれ被曝すれば、その被曝した分、身体は物理的、生理学的に弱体化するのは間違いない。
3・11により、日本国政府は自らの国策の失敗で全国民を被曝させ、政府はほんのわずかであったとしても全国民の身体的、精神的健康を害し、弱体化させた。
●しかし、確かに3・11の被曝で国民の健康が傷ついたこと、そして、その被曝による弱体化が、3・11以降に全国民が罹った様々な病気の一因になった機制を、例の大規模な甲状腺の調査以外では、その因果関係を具体的に、詳細に言い表すことは不可能である。
★しかし、ほんのわずかであれ被曝すれば、その被曝した分、身体は物理的、生理学的に弱体化するのは間違いないので、論理的には両者にはほんのわずかであれ、影響関係があると言える。
★だから、政府は3・11以後、全ての医療費を税金で賄い、全ての医療費を無料にしなければならない。
★なぜなら、被曝したことと、何らかの病気になったことには、「ほんのわずか」であれ、因果的関係があることを、完全には否定できないからである。というのは全ての病気は、大小様々な複合的原因=因子が累積し、ある限界点を超えると発病すると考えられるからである。つまり、その大小様々な複合的因子の中の小さな因子も含めて、全ての因子が発病における「最後の引き金」と言えるからである。
その小さな因子が無ければ、ギリギリ限界点を越えずに、発病しなかった可能性があるからで、原因となった大小様々な複合的因子の全てが、「最後の一撃」だからである。
★つまり、3・11以後の全ての病気は、「福一」由来の放射線だけでなく、原発の爆発という衝撃的な出来事による精神的な打撃も含めた「福一」由来の全てのほんのわずかな因子さえも、「最後の一撃」となって発病した可能性がある。「福一」由来のほんのわずかな因子が無ければ、他の因子だけでは発病しなかった可能性が否定できないので、政府は医療費を無料にしなければならない。
★従って、当然であるが、政府は革命的抗ガン剤と言われている「ニボルマブ」を、誰でも無料で使用できるようにしなければならない。
●革命的抗ガン剤「ニボルマブ」
2013年、アメリカの科学雑誌「サイエンス」の「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた「ニボルマブ」は、免疫力を利用する全く新しいタイプの革命的抗ガン剤で、日本では既に製造・販売が承認され、「オプジーボ」(小野薬品)として発売されている。「ニボルマブ」は、京大の本庶佑博士のチームが開発に多大な貢献した抗ガン剤で、本庶氏が人脈のある「小野薬品」に協力を依頼、「小野薬品」が米国の「BMS」と共同開発した。
「悪性黒色腫」の承認国は日本と米国、欧州。「非小細胞肺癌」は日本と米国。「腎細胞癌」は日本ではまだ未承認だが、米国では承認済みである。(治験が「悪性黒色腫」や「非小細胞肺癌」で先行したのは、それらは有効な治療薬が無い難治性のガンだったために過ぎず、「ニボルマブ」は「悪性黒色腫」と「非小細胞肺癌」専用の抗ガン剤ではない)
「ニボルマブ」は再発または治療抵抗性「ホジキンリンパ腫」に対して、約90%弱もの患者で効果が認められたとか、現在、世界中で驚くべき治験結果を出している開発中の抗ガン剤である。
欧米では既に標準治療薬となっている「イピリムマブ」と「ニボルマブ」を併用することで、ガンへの効果は50%以上という臨床データもあるが、やがて感染症の特効薬となったペニシリンのように「ニボルマブ」は、一部の末期ガン患者さえも救うと予想する学者もいる。「ニボルマブ」は、正に革命的な<夢の抗ガン剤>となる可能性がある。
●「ニボルマブ」の作用機制
人間の免疫細胞である「T細胞」の攻撃性が過剰になると健全な細胞まで攻撃してしまうので、「T細胞」には自己の攻撃性を抑制する仕組みが具わっている。ガン細胞は、この仕組みを悪用して「T細胞」を無力化して増殖する。そこで、ガン細胞が「T細胞」の攻撃性を抑制する作用を阻止する薬剤(ニボルマブ)を投与すれば、「T細胞」は無力化されずにガン細胞を攻撃して消滅させる。
要するに「ニボルマブ」は人間の免疫システムでガンを退治する抗ガン剤。既存の抗ガン剤はガンを耐性化させてしまうこともあるので延命剤的な抗ガン剤という側面もあるが、「ニボルマブ」の場合はガンを消滅させるので、完治させ得る力があるという。他のガンに対する「ニボルマブ」の治験でも効果があったとか、投与を停止した後でも効果が持続したなど新しい知見が公表されており、その投与方法も含めて開発途中。
●「ニボルマブ」の副作用
今のところ、致命的な副作用は「間質性肺疾患」など少数で、その効果と比べれば副作用は軽微だという。また最初からメインの抗ガン剤として投与すれば、更に副作用も少なくなる可能性が高いという。つまり、「ニボルマブ」の副作用の中には、既に使用した抗ガン剤との相互作用の結果として起きるものもあるかもしれないのである。
また、患者の中には免疫力が弱く、そもそも「T細胞」がガン細胞の周辺に集まらないなど、一定の割合で無効な人もいるという。しかし、そのような患者も、他の薬剤と組み合わせれば効果が上がる可能性があるという。既存の抗ガン剤と比べると副作用の面でも、「ニボルマブ」の優位性は比較にならないほど高いと思われる。
●高価な「ニボルマブ」と憲法の生存権
現状では、「ニボルマブ」は100rで約73万円もするので、体重が60キロの人では、保険が適用されても、1回の点滴治療が30〜40万もするという。また、1年間使用した場合の費用が1500万〜3500万円になるとか言われている非常に高価な薬剤でもある。
それに現状では、日本で保険適用が認めれれているのは、皮膚ガン「メラノーマ」=「悪性黒色腫」と肺ガンの「非小細胞肺癌」用の二次的使用の場合だけ。(運良く条件をクリアできれば、臨床試験=治験に参加出来るケースもあるはずで、その場合は無料のはずなのだが)
治験で他のガンでも薬効が認証され、使用が承認されれば大量生産で価格が下がり、保険適用も拡大されるかもしれない。しかし、大量生産でも余り安くならない場合、国民保険の財政的破綻を防ぐという大義名分で、保険が適用されるのは手術など他の安い治療方法では治せない患者だけに限られるかもしれない。
つまり、現在も国民保険適用外のガン治療方法もあるが、貧乏な庶民の大部分は、<夢の抗ガン剤>「ニボルマブ」が開発されても、まずは他のリスクが有る安い治療方法を強いられる可能性もあり得る。
★だから、<3・11福一爆発>後の日本で憲法の生存権を生かすには、防衛費5兆円を減らして国保の財源に回せとか、不当に引き下げられた法人税を元に戻すとか、この問題を政治的な新しい争点にしなければならない可能性もある。(実は日本の防衛費はGDP比2%で約10兆円なのだが)
★あるいは、「ニボルマブ」が治験で「万能の抗ガン剤」と認められた場合、使用されなくなる既存の抗ガン剤メーカーが政治家や厚生官僚に圧力を加え、保険適用の拡大を阻止する危険性もあるので、十分に監視する必要がある。
ニボルマブ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%96
<日経>15年間諦めなかった小野薬品 がん消滅、新免疫薬 2014/10/24付
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78790300T21C14A0X11000/
NHKが特集したニボルマブの薬価と効果を検証!
http://choi-manabu.net/357