7. 県南地区汚染作業員[5] jKeT7JJui@aJmJD1jeyLxoj1 2016年11月06日 21:56:33 : N1kSgHPqKo : m84TMpvjh48[1]
私が担当した自動車整備工場ではいずれもオイルピットや洗車した水が
垂れ流しとなる舗装の端部は目標値までの放射線量の低減は無理だった。
目標値まで下げようとするならば、アスファルト舗装やコンクリート構造物の
破壊撤去ということになるが、そこまでは除染作業では予算がつけられでいない。
1メートルも離れれば、空間線量率はかなり下がるが、その箇所の表面では
30〜40倍の線量となる。しゃがみこんで作業していると気のせいか
耳鳴りがしてくるほどだ。こういった濃縮汚染はたくさんある。
自然によるもの(樹幹が雨水を根元に集めやすい樹形の大木や傾斜地の流水が一点
に集まってたまるような地形など)人の生活・経済活動による人工的なもの(上・
下水道の汚泥、ごみ焼却灰など)こういったことは国や県、市町村で知っていても
知らんぷりだ。マスコミもだ。日々のニュースで県内各地の放射線量なんてのを
放送しているがあんなモニタリングポストの値なんてまた原発で何事か起きない
限り役に立たない。
安達太良山麓の美しい紅葉を眺めながら、除染は無理だといまさらながらつくづく
思う。防塵マスクや個人被ばく線量計を装着していないと労働基準監督所に切符を
きられる。そんな作業をしなければいけない場所で人々が生活している。
作物を作り、物を作り…。汚染の濃縮だけでなく、拡散も進行していくだろう。
斉藤和義が歌ったように「もう止められない」と絶望する。
風に乗って救急車のサイレンが聞こえてきた。
我々福島県民は汚染や被ばくを認めあがく者も、それを否定し奢る者も、
時がたつにつれ過去のこととして忘れてしまう者も、
みな静かにいつのまにか亡んでいくのだろう。