72. 2016年4月18日 13:16:06 : cOK9Lt9s9r : igGbcHGt6cs[1]
>>71よ。
お前がごちゃごちゃ言わなくても原発は優秀なんだよ。
地震発生時、原子炉は設定を超える地震加速度で自動停止します。例えば今回震度4を記録した薩摩川内市の川内原発は、補助建屋最下階で水平160gal・鉛直80gal、補助建屋1階で水平260galという値が設定されています。
14日21時26分頃に熊本県で発生した地震(本震震度7)によって、川内原発(震度2)で観測された地震加速度は下記の通り九州電力から報告を受けました。
(原子炉自動停止設定値の参考値)
補助建屋最下階:3.9gal
補助建屋1階:5.1gal
また、15日0時3分頃に熊本県で発生した地震(余震震度6強)によって、川内原発(震度2)で観測された地震加速度は下記の通り九州電力から報告を受けました。
(原子炉自動停止設定値の参考値)
補助建屋最下階:4.2gal
補助建屋1階:5.4gal
冷却用の電源を確保しておけば大丈夫なんだよ。
東日本大震災で各原発を襲った地震の規模
①震度(観測市町村)②観測記録最大加速度(基礎版上)③基準地震動(Ss)との対比
(A)福島第一:①6強(大熊町、双葉町)②550ガル(2号機東西方向)③一部の周期帯でSsを上回る
(B)福島第二:①6強(楢葉町、富岡町)②305ガル(1号機上下方向)③Ss以下
(C)女川原発:①6弱(女川町)②607ガル(2号機南北方向)③一部の周期帯でSsを上回る(3/11本震、4/7余震)
(D)東海第二原発:①6弱(東海村)②225ガル(東西方向)③一部の周期帯でSsを上回る
太平洋側にある原子力発電所の中でも特に地震による影響の大きかった福島第一、福島第二、女川、東海第二の各原発を襲った揺れの大きさを見ると、震央からの距離を見ると、震源に最も近いのは事故が起こった福島第一原発ではなく女川原発であった事が分かります。福島第一原発は2番目で、次いで福島第二原発、東海第二原発の順となっています。
震度で見ると、福島第一原発と福島第二原発は6強、女川原発と東海第二原発では6弱を記録しています(それぞれ市町村で観測)。
加速度は、人間や建物にかかる瞬間的な力の事で、1ガルは、1秒に1㎝の割合で速度が増す事を示しています。加速度が大きければ大きいほど、建物などへの衝撃は大きくなります。最大加速度が最も大きかったのは女川原発の607ガルでこちらも550ガルを記録した福島第一原発を上回っています。
続いて、各原発の基準値振動(Ss)と実際の揺れを比較してみましょう。
Ssとは原発の設計の前提となる地震の揺れの事で、言わばその場所で想定していた最大限の地震という事です。原発はSsクラスの地震が起こっても安全を保つよう設計される事になっていますが、福島第一原発と女川原発さらに東海第二原発では一部の周期帯でこのSsを上回りました。当初の設計で想定した以上の地震が起こったという事になります。特に女川原発では、2011年3月11日の本震に加え2011年4月7日の余震でも、Ssを上回る揺れを記録しました。
このように、地震の規模を見る限り、福島第一原発だけが大きな地震に見舞われたという訳ではなく、女川原発も非常に危ない状況に置かれていた事が分かります。それなのに、なぜ女川原発は生き残り、福島第一原発だけが事故を起こしてしまったのでしょうか。
外部交流電源を喪失した際に、バックアップの役割を果たすのが非常用ディーゼル発電機(交流)です。ところが、福島第一原発では、6号機の1台を除き、全ての非常用発電機が津波によって同時に失われました。たった1つ生き残った6号機の非常用発電機は、海抜13.2mに設置されていた空冷式の装置でした。高い所に置かれていた事と、空冷式だった事で、津波の被害を免れたのです。この非常用発電機が設計通りに自動起動して5号機にも電気を融通し、5号機と6号機は最終的に原子炉を冷温停止に移行する事に成功しました。
http://www.asyura2.com/16/senkyo204/msg/552.html#c72