6. 2016年11月11日 14:17:56 : pw8D2woKqg : emn2THDYL8I[1]
本文>「ヒラリー勝利ありきで突っ走ってきたTPPですが、自公は断念せざるを得ないでしょうね。つまり乗る馬を間違えたということです。いずれにしても、もう対米隷属から脱するべき。トランプ何するものぞ、何ならアメリカとの付き合いを断てばいいじゃない」
「安倍が鴨ネギで会いにいくが相手してもらえるか?」
トランプが目指すのは、基本的にはレーガノミックスの再現のようだ。つまりトランプは、強いアメリカ・強い軍事力・強いドル等を目指すのでは。陣営にレーガン周辺にいた残党が流れ込んでおり、レーガン亜流政治が展開されそうだ。つまり、レーガノミックスの背景・功罪・失敗原因を綿密に検討した上で、独自カラーを打ちだそうとしているかのように見える。レーガノミックスは、スタグフレーション脱却を目標に、供給重視・小さい政府・減税・福祉削減・軍備増強等を実施したが、結果として財政赤字に陥り、高金利による外資導入・貿易赤字による、いわゆる双頭の赤字を招き、退場を余儀なくされた。
トランプ政策も、早速手始めとして軍拡計画を打ちだしたが、オバマ時代は軍備を削減しすぎたという見方が底にある。取り敢えずこの問題に焦点当て、以下検討する。例えば海軍艦船を1990年と2016年を比較すると、戦闘艦総数では440→235(−205)、支援艦船総数では558→351(−217)と、確かに大幅軍備削減が実施されてきた。これを、元へ戻す事を狙うようだ。トランプ軍拡の第一弾は、海軍艦船を350隻まで増やす、海兵隊は36大隊規模へ増強する、空軍戦闘機は1200機体制へ引き上げる等である。これは、レーガン政権以来の大軍拡だ。問題は、こうした財源を如何に手当てするかだ。レーガノミックスでは、William A.Niskanen等の経済学者が側近となり政策提言したが、トランプ改革のブレーンは目下不明だが、財源についてのニスカネンの見方は、現状の世界各国がやっているような政策であった。つまり、当時までの主流であったケインズ流の財政出動による需要喚起政策を否定し、金融による量的緩和で需要刺激は可能とする見方だった。それにより景気が改善されれば、税収が増え、減税分を補填して更に余り、巨大財政資金を充当できるとみた。
世界各国の現状の問題点は、この金融による量的緩和が既に最早機能しない、デフレ脱却につながらないというパラドックスを抱えているわけだから、トランプ改革はこの財源と言うメビュースの輪をどう解決するか。一つは、保険・医療等の福祉を削減するだろうが、これだけでは追いつかいだろう、富裕層増税はどうか、減税と言ってみたり増税と言ってみたり定まらないが、共和党としては金持ちからはあまり取れないだろう。非常に危険なのは、とどのつまり、インフレを引き起こしてしまう点だ。インフレとい通貨減価による、マイナス的な財源充当である。こうした視点が理解されかどうか。ここまでは主要各国で、バラマかれたヘリマネーが、機能せず蟄居で済んできた。軍拡による需要刺激が、沈殿していたヘリマネーと結合し暴れ出させない保証はない。一旦暴れ出すと、最早紙幣を縮小しても、物価を押さえることはできない。一つの目安として、“金”価格がある、トランプ改革で金が上昇するか。
以上、軍拡に焦点当てトランプ改革を検討したが、これ以外に対外戦略政策の抜本改革とか、沖縄基地問題とか多々ある。トランプ改革をうまく利用すれば、翁長さんの出番は必ずあるし、我々は期待している。レーガノミックスの総括と再編成という視点が根底にある点を、重視しよう。結局レーガノミックスは、外国製品の洪水的輸入による貿易赤字で、破綻に追い込まれたわけだから、トランプ改革でも貿易問題は、成否のカギ握る死活問題と見る。トランプ改革にとっては、TPPのような多国籍企業を利する制度は、論外と見る視点である。一部自民議員には、交渉次第でTPPは未だ終わってねえとかの意見あるが、トランプに当たったらええよ、何ちゅうか。
http://www.asyura2.com/16/senkyo215/msg/748.html#c6